映画『太陽は動かない』より、藤原竜也と竹内涼真が演じるバディが所属する秘密組織「AN通信」の最強メンバーを紹介する特別映像が到着した。「AN通信」は、表向きは小さなニュース配信会社を装っているが、世界を股にかけ、国政や企業の裏で重要機密情報を入手し売買する、優秀なエージェントが所属する組織。24時間ごとの定期連絡を怠ると、体に埋め込まれたあるものが起動し、解除の申請をしないと5分以内で死んでしまうという常に命の危険と隣合わせな職場だ。映像では、そんな「AN通信」のメンバー4人を迫力のある映像とともに紹介。藤原さん演じる冷静沈着なエージェント・鷹野一彦、竹内さん演じる優しさを持つ若手エージェントで鷹野と最強バディを組む田岡亮一、さらに佐藤浩市演じる鷹野たちの上司で司令塔の風間武、市原隼人演じる裏組織に拉致された同僚エージェントの山下竜二がスピーディーに映し出されていく。「死にたければ死ね。生きたければ働け」という鷹野のセリフからも振り切れた職場環境の一端が覗けるようだ。藤原さんは佐藤さんとの共演について「個人的に学ぶことは山ほどありましたね。本当に芝居が上手い先輩たちとの共演は、いい意味で楽なんです。演じていて面白いし刺激も受けますし、非常に得難い経験をさせていただきました」と貴重な体験だった様子。また、市原さんについては「ブルガリアで市原(隼人)くんと一緒にワイヤーで吊られている時、市原くんから“竜也くん、高い所はダメですか?”と聞かれて、“何で?”と聞き返したら、“上に行ったとたんにブルブル震えるの、やめてもらっていいですか?”と言われました(笑)」と撮影中の裏エピソードを明かしている。映画『太陽は動かない』は3月5日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:太陽は動かない 2021年3月5日より全国にて公開©吉田修一/幻冬舎 ©2020 映画「太陽は動かない」製作委員会
2021年02月20日「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言し、国内外から女性蔑視として批判を浴びた東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)。釈明会見では辞任を否定したが、それは周囲から引き留められての判断だったという。毎日新聞によると、森会長は「元々、会長職に未練はなく、いったんは辞任する腹を決めたが、(組織委の)武藤敏郎事務総長らの強い説得で思いとどまった」と経緯を明かしている。「森会長が問題となった発言をした際には、周囲から笑いが起きました。このことについてJOCの山下泰裕会長(63)は『指摘する機を逸してしまった』と釈明し、進退についても『最後まで全うしていただきたい』と擁護。橋本聖子五輪相(56)も辞任は求めませんでした。スポーツ庁の室伏広治長官(46)は『我々はすべての女性の味方』などとコメントを発表しましたが、森会長についてはノータッチ。国際的にも問題視されているなか、このような組織委や政府の保身的な対応に批判が広がっています」(社会部記者)■「傍観してきた結果が今につながっている」そんななか、2月5日に放送された『ワールドビジネスサテライト(WBS)』(テレビ東京系)での大江麻理子キャスター(42)の発言が注目を集めている。「WBS」でも森会長の問題発言を取り上げ、大江キャスターは「女性の話が長いかどうかというより、本当に個人の問題だと思う。それを性の違いから結論を導き出しているところに問題がある」と指摘。すると解説キャスターの滝田洋一氏が、「森さん自身が83歳のお年寄り。総理の頃から失言が多い方だったので、何を今更言わんやという感じです」とコメント。これに対して、大江キャスターは「多くの方がスルーしそうになるところですが、社会全体が『あーあ』と思ってスルーしたり、傍観してきた結果というのが今につながっている」と反論。続けて「傍観しているだけだと容認するのと同じ結果を生む」「重要な役職に就いている人がエラーを起こした場合というのは、その組織がちゃんと処分を下す。それができていないのが日本なのだと、今回分かった気がする」と、私見を述べた。さらに大江キャスターは、「性別だけでなく国籍、人種、職業、学歴もカテゴリーでまとめて語ってしまうと決めつけになってしまう」と指摘。そのうえで、「差別や偏見を生み出すことにつながりかねないので、そういうことは無意味だからやめようというのが今の社会だと思う」とも強調。最後は「普段自分の意見をあまり言わないのですが、今回は言わなければならないなと感じてお伝えさせていただきました」と、締めくくった。日頃はほとんど個人的な意見を述べることのない大江キャスター。しかし、彼女の熱弁ぶりに多くの視聴者が心を打たれたようだ。《大江キャスターの珍しく個人的な意見大変共感できます。上手く言葉で説明する事が難しい内容でしたが、腑に落ちる説明でした》《大江さんがご自分の意見をハッキリと。見過ごしてきた周りにも責任がある。全くその通りだと思います》《大江麻理子さん、よくぞ言ってくれたと思う》組織委員会や政府がするべきことは森会長の擁護ではなく、真摯に課題と向き合うことではないだろうか。
2021年02月07日ジェシカ・チャステインが組織に刃向かう美しき反逆の女暗殺者を演じたアクション・エンターテインメント大作『AVA』が、邦題を『AVA/エヴァ』として公開することが決定。併せて、メイン写真が解禁となった。■ストーリー美しき暗殺者エヴァ。完璧な容姿と知性、そして圧倒的な戦闘能力。組織に命じられるまま完璧に任務をこなしながらも常に「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と自問自答を繰り返していた。ある日、エヴァは全組織員が注目する極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた重要な情報に誤りがあり、そのことでエヴァの正体に気づいた敵と熾烈な銃撃戦になってしまう。辛くも生き延びたエヴァは、関係者の中に自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織への激しい不信感を募らせていく。そんなエヴァに、組織にとって危険因子となった彼女を秘密裏に始末しようする最強の殺し屋“サイモン”の魔の手が迫っていた。暗殺者VS暗殺者、血で血を洗う戦いの火蓋がいま、切って落とされる。■ジェシカ・チャステイン&テイト・テイラー監督が待望の再タッグ!監督には、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』でアカデミー賞作品賞・ゴールデングローブ賞最優秀作品賞ノミネートの経歴を持つテイト・テイラー。これまでメロウな人間ドラマの演出で高い評価を集めてきたが、本作でもアクション性の高いストーリーの中に説得力のある人物描写を見事に織り交ぜ、観る者を物語へ没入させていく。そんな彼と再タッグを組むのが、『ゼロ・ダーク・サーティ』や『女神の見えざる手』などで世界的に知名度を広げ、いまやハリウッド最注目の大女優となったジェシカ・チャステイン。2度のアカデミー賞ノミネート経歴もある彼女が、本作では強大な組織へひとり戦いを挑む完全無欠の女暗殺者を熱演し、圧倒的な存在感と味わい深い演技を披露している。共演者には、『コン・エアー』『RED/レッド』などのジョン・マルコヴィッチ、ゴールデングローブ賞受賞のコリン・ファレルらが出演。一切隙のない豪華キャスト、スタッフらの手により、『ニキータ』『キル・ビル』『キック・アス』『ハンナ』『悪女/AKUJO』など傑作の宝庫“女性暗殺者映画”の系譜に連なる、最高の娯楽大作が誕生した。今回解禁されたメイン写真には、赤いドレスに身を包み銃を構えた格好のジェシカ演じるエヴァの姿が。壮絶な戦いの果てに、彼女を待ち受ける運命の行方に期待が高まる。『AVA/エヴァ』は4月より、新宿バルト9ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:AVA/エヴァ 2021年4月より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020 Eve Nevada, LLC.
2021年02月05日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」が11月から連載再開! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第8のテーマ、自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(前編)をお届けします。■8.自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(前編)人間のからだには様々な「門」「出入り口」があります。口や鼻の穴、目や耳、汗腺や尿道、肛門、膣など、私たちの身体にはたくさんの入り口や出口があって、外界と常になにかしら、やりとりしています。この「口」がふさがってしまうと、命が危険にさらされます。それに似て、生活・人生にも、様々な出入り口があります。たとえば「がま口」がそうです。お金が入ってくる口と、出て行く口です。性交によって「他者を受け入れる」ことも「ゲート」のテーマです。「入学」「入門」「入居」など、どこかに自分を丸ごと預けるような「入り口」もあります。一方、古来「脱出」「出奔」「脱獄」「家出」など、穏やかでない「出口」の使い方もあります。「コロナ禍」で私たちは、マスクで口を塞ぎ、ウイルスの出入りに常に気を配る状態になりました。出口や入り口は、出入りしてほしくないものが出入りしてしまう危険をはらんでいます。しっかり閉めておかなければ、望ましくないものが入ってきますし、中からどんどん大事なものが流出してしまう場合もあります。とはいえ、閉めっぱなしでは使えないのです。どんなにマスクをして気をつけていても、食事をするときには、マスクを外さなければなりません。マスク自体、呼気と吸気を通すように作られていなければ、私たちは窒息死してしまいます。星占いで用いる第8ハウスは、ホロスコープの「出入り口」のような場所です。その対岸の第2ハウスもまた、ゲートです。実際、古く第2ハウスは「ハデスの門」などと呼ばれました。金庫も財布もきちんと閉めておかなければなりませんが、開かなければ用をなしません。厳重に管理されなければならない「ゲート」のイメージは、古くから星占いの世界に刻み込まれていたようです。私たちの人生は、外界に向かって開かれなければなりません。でも、無防備に開かれっぱなしの状態では、容易に傷つけられ、大切なものを奪われてしまいます。人生の玄関、人生の裏口、人生のがま口。こうしたものを、危機感をもって管理する姿勢を、誰もが持っています。ただ、その危機感の「強弱」は、人によって振り幅が大きいものでもあります。警戒心の強い人もいれば、ユルユルの人もいるのです。また、経験によって、その管理運用の方針は大きく変わります。たとえば、子供の頃の経済的な環境は、大人になってからのその人の経済活動を大きく左右します。性的な問題で傷を負わされた人は、その後長く、「ゲートを閉ざした状態」になることは珍しくありません。外界に向かってデリケートな部分を「ひらいた」とき、私たちは傷を負うリスクを引き受けることになります。そして、実際に、傷を負ってしまうことがあるのです。これは、若いうちだけでなく、いくつになっても起こりえます。ゲートから何が入ってきて、何が出て行くのか。私たちは、ゲートの開け閉めだけはある程度自分でできますが、「門をたたいてくる相手」を、管理することはできません。どんな人に愛を告白されるのか、いつどんな人がオレオレ詐欺の電話をかけてくるのか、自分を口説いている相手は本気なのか遊びなのか、そうしたことを「コントロール」することはできないのです。「何が来るか」ということ自体は、制御不能なのです。私たちにできることはただ、「ゲートを開くかどうか」の判断だけです。オレオレ詐欺の被害に遭った人や、性犯罪の被害者などに「警戒が足りなかった」「やられるほうが悪い」という言葉を投げかける人がいます。「自分さえしっかりしていれば大丈夫」「他の人が引っかかっても、自分は冷静で賢いから、決して引っかからない」と考える人は、驚くほどたくさんいます。でも現実には、そうではありません。人生の「ゲート」を自ら開くとき、私たちは一様にリスクを負うのです。そして、人生の「ゲート」を開かないときも、私たちは人生のチャンスを逃し、ひとりぼっちで苦しみながら生きることになるリスクを負うのです。リスクは、どちらにも存在します。「ノーリスク」で生きることはできないのです。第8ハウスから「幸福」を考えたとき、まず「リスク」というテーマが浮かびます。自分の人生に何を容れ、何を拒絶するか、という判断がそこにあるからです。たとえば、親族からの莫大な遺産を、あえて「受けとらない」という判断をする人がいます。全額を寄付したり、誰かに譲ったりする人は、少なくありません。「受けとることによる、なんらかのリスク」を回避するための判断だったのでしょう。厳しい親の言うことを聞いて、恋愛を一切拒否して育ち、大人になった人がいます。既に十分いい大人になってしまってから、この人は親に「早く結婚しなさい」と言われ、激しい戸惑いと怒りを感じたそうです。一切のリスクを回避するために、「ゲート」を完全に閉ざして生きてきたため、それをどのように開けばいいのか、わからなくなってしまった、ということなのだと思います。ゲートの開き方は、経験によって学び取られなければならないのです。一方、育った環境からの影響で、自尊心が非常に低く、「何でも受け入れてしまう」という人もいます。人からの「求め」や人からの褒め言葉を、渇いた人が塩水を飲むように、ずっとごくごく飲み続けてしまうのです。渇きはおさまらず、心には痛みが蓄積していきます。ゲートが開きっぱなしで、「受け入れることのリスク」が一切回避されないまま、傷つき続けてしまう人は、決して少なくありません。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2021年2月25日更新)
2021年01月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。前回に引き続き、第7のテーマ「パートナーシップ」と幸福。(後編)をお届けします。▼ 7.「パートナーシップ」と幸福。(前編)はこちら■7.「パートナーシップ」と幸福。(後編)「私は結婚に向いていない」「結婚に興味がない」と言いつつ占いを求める人の言う「結婚」は、「世間的に言う結婚」のことだろうと思います。「世の中一般にイメージされるような『結婚』」「保険やハウスメーカーのCMに出てくるような、ステレオタイプの『結婚』とその役割概念」に、「興味がない」のでしょう。「自分に何らかの形で『合う』と思える誰かと、人生の一部を共有して、助け合って生きていく」ということなら、もしかしたら、「興味がある」と感じられるかもしれません。心の片隅にそうした関心、あるいは仮説があるからこそ、こうしたご質問を寄せられたのではないかと思うのです。もちろん、全ての方がそうだというわけではないと思います。ご相談にはそれぞれ、共通する部分がある一方で、まったく誰のものとも重ならない、とても深いものが含まれているからです。たとえば「同性愛でなくとも同性同士で結婚できる世の中になるべきだ」という考え方があります。これは、結婚制度というものを考える上で、とても大事な発想だと思います。パートナーシップとは、ただ、人が人と、協力し合って生きていくことです。そのことに、部外者が何の意見をはさめるものでしょうか。パートナーシップは、「創造」されねばならないのです。どこかにあるテンプレートに、無自覚に自分をはめ込むような「結婚」は、危険なのです。サイズも見ず、試着もせずに、かたい革靴を買うようなものです。パートナーを得ても、ちっとも幸福になれない人もいます。いわゆる「モラハラ」や「DV」「ワンオペ育児」など、パートナーによって不幸になる人も、たくさんいます。その一方で、パートナーと生きていることがなにより幸福だと感じる人もいます。この違いは、どこにあるのでしょうか。パートナーシップを結ぶことで幸福になるには、おそらく、いくつかの条件が必要なのだろうと思います。そして、その条件もまた、全ての人に当てはまるというものではないでしょう。「誰にでもぴったり合う靴」が存在しないのと同じです。ただ、こんなことを私は想定します。パートナーシップによって幸福になる条件のひとつ、それは、お互いの関係の中で、「缶詰が開く」体験があることです。人の心の中には、固く閉じている場所がたくさんあります。でも、閉じた場所の中に格納されたものは、そのままでは成長しないのです。ナカミが腐敗して膨張し、どうにもならなくなることもあります。そして、その「閉ざされた場所」「缶詰」を、一人で開けることは、なかなか難しいのです。ある人と出会い、生きる時間を共有する中で、その「缶詰」のようなものが開きます。中にはそもそも「隠しておきたかったもの」「触れたくなかったもの」が入っているので、ちょっと困った事態になる場合も、よくあります。自分一人では状況を収拾できず、出会えたその人に手をかしてもらうことになります。そのとき、幸福に向かうためのパートナーシップが結ばれます。白雪姫のガラスの棺が壊れる瞬間、鉢かづき姫のかぶった鉢が壊れる瞬間、シンデレラの片方の靴が脱げてしまう瞬間などは、まさに、「缶詰が開く」瞬間です。これらは初潮や破瓜のメタファーだと解釈されることも多いようです。でも、それ以外にも「バランスが崩れる」「缶詰がふくれてはじける」瞬間は、人生の中でたくさんあります。私たちが成長を重ね、他者と巡り会ったとき、なんらかのきっかけで、心の中で閉ざされていた部分が開かれます。それは一見、トラブルのように見えることもしばしばです。ですがその瞬間にこそ、奇跡のような「関わり」が生じ、新しい人格と関係性が生まれ出すのです。こうした体験は、人生の中でたった一度のことではなく、何度も繰り返されていくことなのではないでしょうか。「美女と野獣」で野獣の顔から王子の顔に変わる瞬間や、おやゆび姫が死にそうなツバメを介抱するくだりなどは、「一人では収拾できなくなった状況を、助けてもらう」体験に重なります。内なる弱さや醜さが現れ出ても、それに向き合ってくれる「誰か」が現れたとき、私たちは相手を初めて、「もう一つの自分の生命」として認識し始めるものなのかもしれません。そんなことは怖くてできない、と思われるでしょうか。でも、時々「心の機が熟す」と、そんなことが自然に起こる場合も、少なくないようです。>>次回もお楽しみに(2021年1月25日更新)
2020年12月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラムが登場! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、「石井ゆかりの幸福論」第5のテーマ、愛と創造について(前編)をお届けします。■5.愛と創造について。(前編)星占いの「ハウス」に沿ってお題を決めて書いている本稿ですが、今回は「愛と創造」がテーマです。星占いで「第5ハウス」と言えば恋愛のハウス、ということになっています。恋愛は占いの場で、もっともよく話題にのぼるテーマです。多くの人が恋に悩み、愛に傷ついて、占いに手を伸ばします。一般に、人が「占いをしたい」と思うのは、「自分の力ではどうにもならないと思えること」に直面したときだろうと思います。「自分の力ではどうにもならないこと」、その最たるものが恋愛です。意中の相手の心を自分の思い通りにできたら、どんなにいいでしょうか。でも、そうはなりません。そうはならないからこそ、恋愛が素晴らしい、と言うこともできるかもしれません。もし、自分の意思で他人の気持ちを自由自在に変えられるならば、「人から愛される」ことは、そんなに貴重なことだとは思えないはずです。自分の思い通りにはならないはずの「他者の心」が、自分という存在を強く求めてくれる、というところに、愛の神秘、愛の奇跡的な感動が生まれるのだと思います。恋の前では、人はどこまでも無防備です。とても傷つきやすくなりますし、感情は揺れ動き 、ほかのことが手につかないくらい、感情に支配されてしまうこともあります。こうしたとき、「占いをしたい!」という気持ちになるのは、当たり前です。星占いで「恋愛を見てください」と言われたら、まず第5ハウスの状態(とそのルーラー※)を見るはずです(人にもよりますが)。でも、実はほかにもいくつか、見るべきところがあります。まず第7ハウス、次に金星、火星、そして第8ハウスや第11ハウスも見たりします。さらに月と太陽、土星、などと、まあ複合的にどんどん見ていくわけですが、特にこの5・7・8・11の4つのハウスは、それぞれ担当が分かれています。第5ハウスは「与える愛」、第7ハウスは「パートナーシップ、結婚」、第8ハウスは「性愛」、第11ハウスは「受け取る愛」をそれぞれ、検討できる場所なのです。第5ハウスが「愛と創造の部屋」であることが、これで少し、ピンときます。愛は愛でも、第5ハウスの愛は「愛する」愛なのです。自ら生み出す愛、行動する愛、注ぐ愛が、第5ハウスの愛です。「愛するだけが愛でしょうか?愛されるのを望むのは、ワガママなのでしょうか?」と時々、質問されます。「愛されたい」という願いは、本当に多くの人が胸に抱いている、切実な願いです。ワガママ、ということではないと思います。でも、これだけ多くの人が「愛されたい」と思っているならば、裏を返せば「愛することのできる人」こそが求められている存在だとも言えます。愛情深い人、愛することのできる人を、みんなが待ち望んでいるのです。ならば、「愛することができる人」こそが、「必要とされる人」なのではないでしょうか。占いの場で問われるのは、「私はあの人に愛されますか?」「私を愛してくれる人が現れますか?」が圧倒的に多いように思います。とにかく「自分の思い通りにならない・コントロールできない」のは、自分の心ではなく、自分以外の他人の心のほうなので、そういう問いが前に来ます。でも、本当にそうでしょうか。誰かを好きになる、愛する、ということは、どんなに努力しても、なかなか、できることではありません。もとい「頑張って好きになる」「相手のいいところを見つけようとする」ことは、できます。でも、「辛抱してつきあってみたら、相手がいい人だということはわかったし、仲良くもなったけれど、でもどうしても、愛情を持つことができない」というのは、よくあることです。こう考えると、「頑張ってもできない」「コントロールできない」のは、本当は「自ら愛すること」のほうなのかもしれません。何かを好きになること、夢中になること、愛すること。これは、とても大変なことです。※ルーラー:占星術では、12星座それぞれが「王様」のような惑星を持っています。それを支配星という呼び方のほか、ルーラー、守護星とも呼びます。>>次回もお楽しみに(11月25日更新)プロフィール石井ゆかりライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆、「12星座シリーズ」(WAVE出版)は120万部のベストセラーに。Twitterのフォロワー数は30万を越える。著書多数。
2019年10月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラムが登場! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、「石井ゆかりの幸福論」第2のテーマ「お金があれば、幸福になれるか?」についてお届けします。2.お金があれば、幸福になれるか?お金と幸福の関係は、もうあらゆるところで語り尽くされていて、今更私がここで何か付け加えることもないようにも思われます。ですが、「幸福」を語る上では、避けて通れないところでもあると思います。お金は、現代社会を生きていく上でどうしても必要なものです。お金がなければ生活できない、食べていけない、ということになります。キリストは「人は、パンのみにて生くるにあらず」と言ったそうです。そうなのです。「パンだけで生きていけるわけではない」のですから、「パンなし」では、やっぱり生きていけないのです。お金があれば幸福になれる、と考える人は少なくありません。お金がないときは特に「お金さえあれば!」と思えます。たくさんお金を持っている人でも「これでは足りない」と思い続けている、という話を聞きます。たとえば、20代の頃よりも30代のほうが給料は多くなったけれども、お金に対する心配はむしろ、強く大きくなった、という人がいます。持っているお金の多寡によらず、お金は「常に何となく足りない」ものなのかもしれません。「お金さえあれば幸せになれる」へのアンチテーゼも、古来、普遍的に語られ続けています。『ヴェニスの商人』や『クリスマス・キャロル』など、お金を持つ人々が決して幸福ではない、というハナシはずっと愛され続けています。サスペンスドラマなどでも、「根深い愛憎ゆえの凶行」と「金目当ての犯行」とは、おそらく同じくらいの割合なのではないでしょうか。他人に殺されるのはたいがい、お金持ちです。あまりハッピーではありません。最近では「ミニマリスト」「こんまりメソッド」など、物質的な条件に縛られないで生きることを模索する人々が増えてきているようにも思われます。生活の豊かさイコール、お金で買えるものをゆたかに持っていること、ではない、という考え方です。たくさんお金を稼いでも、時間が仕事で埋め尽くされて疲れ果て、日々に何の喜びも感じられないなら、それは幸福とは言えないでしょう。最低限の収入で営まれる真の幸福な生活とは何か、を考えるために、小屋に住んだり、できるだけお金を使わない生活を試みたりと、言わば「実験的生活」をしている人のルポルタージュをしばしば、みかけます。こう考えていくと、お金はとても妙なものです。なければ困るし、あっても困るのです。皆が欲しがるものなのに、悪いもののように言われるのです。お金持ちになりたい人がたくさんいる一方で、お金持ちは一般に悪党扱いされるのです。宗教的な考え方では、お金は大抵、悪とされます(で、寄付が求められます)。■お金と、危険と、死と。学校の授業で「お金とは社会を流れる血液のようなものである」と教わったことがあります。社会を生かし、財を動かし、新陳代謝を促すお金と血液の比喩は、さらりと納得できるものでした。しかし、最近別の意味で、この比喩に「なるほど」と思うこともあります。というのも、私たちは誰もが体の中に大量の血液を持っているのに、血液自体を目にすることは「非日常」なのです。いつでもここにあり、指先を温めているのに、それがちょっとでも表に出ると「さあ大変!手当てを!」となります。「血を見る」ことは、ゾッとするような怖いことなのです。昨年、海外でビルの上からお札を撒いた人がいて、ニュースになりました。お金を見ても「ゾッと怖くなる」ことは無いかもしれませんが、たとえば現金がその辺にポンと放り出されていたら、何となく落ち着かなくなります。「はやくしまったほうがいい」と感じるものではないでしょうか。この点でも、お金と血液は、ちょっと似ていると思うのです。私は、ディズニーランドのアトラクションの中で「カリブの海賊」がいちばん好きです。船に乗って眺めてゆく光景の中に、「洞窟の中で、金貨や財宝の山の上に座っているガイコツの海賊」というのがあります。おそらく飢えて死んでしまったのかなと思うのですが、それでも尚、彼は自分の戦利品である宝の山を守り続けています。あの光景は、滑稽でもあり、恐ろしくもあります。彼を見ると、悲しく切ない気持ちになることもあります。限りない満足と果てしない孤独、奪われることへの恐怖など、激しい感情が彼の中に渦巻いたことでしょう。その感情に窒息するかのようにして、彼は死んだのかもしれません。彼は幸福だったのでしょうか。もし「お金があれば幸福になれる」のであれば、彼ほど幸福な人間はいないでしょう。巨万の富の上に座って死んだのですから。そう思って見てみれば、確かに、幸福そうに見えないでもありません。でも、自分も彼のようになりたいかというと、そうは思えません。お金は、使えば消えてしまいます。でも、使わないでおいても、骸骨の守る金貨のように、意味をなさないのです。お金は、考えれば考えるほど、不思議なものです。■お金と、幸福と、「罪悪感」と。東日本大震災の時、普段とは違った光が、お金を照らし出しました。ひとつは「寄付」、もうひとつは「経済を回す」という言葉です。あの時は、多くの人が当たり前のように寄付をしました。海外からも寄付金が集まりました。被害を被った人々への共感、何とか助けたいという思いがそこに詰まっていたのは確かです。その一方で、「申し訳ない」という言葉を口にする人がいました。方や、全てを奪われて苦しんでいる人々がいる。その一方で、特に何も奪われなかった自分がいる。このことに「罪悪感を持った」人がいたのです。そこで、まるで負債を返済するかのような気持ちで、「寄付をした」という人がいました。寄付をすると、罪悪感が軽くなったのだそうです。勿論、被災地の人々は、被災しなかった人に罪悪感を持ってほしいなどと思わなかったはずです。でも、被災しなかった側では、自動的に罪悪感に苛まれた人がいたのです。そこでは、お金は確かに「正しいもの」として扱われていました。「経済を回す」という言葉もまた、多くの人が口にしたフレーズでした。これもまた、被災地ではない地域での言葉でした。大きな災害が起こったけれども、ほぼ普段通りの生活をし、普段通りに仕事をすることに、多くの人が違和感を持ったのです。「苦しんでいる人がたくさんいるのに、私たちは『普段通り』でいいのだろうか」。この問いの中で出てきた答えが、「普段通りに生活し、仕事をするということは、つまり世の中の経済活動をいつも通りに回していくことであり、間接的には被災地の人々の助けにもなるのだ」という考え方でした。「自分の生活・仕事」という狭い経済活動の範囲が、「世の中の経済」という視野へと、一気に拡大したのです。震災時、多くの人が「経済的な視野の広がり」を得たのではないかと私は想像します。お金はここでも「善」そのものでした。私たちは、幸福になろうとするとき、目に見えない他者への負債を抱えるものなのでしょうか。親が子どものためにお金を使うこと、介護のためにお金を使うことは、非難されることはほぼ、ありません。一方、自分のための贅沢は、人からもあれこれ言われますし、自分でも「これは贅沢かな」と罪悪感を抱かされたりします。他者のためにお金を使うことは善で、自分のためにお金を使うのは悪である、という考え方は、どうも「生きているということはそれ自体、なにかに・誰かに借りがある」というような考え方に繋がっているのかもしれません。「感謝」は、この世の中ではとても重要な思いとされています。「感謝を忘れないように生きています」「いちばん好きな言葉は『ありがとう』です」と言う人はたくさんいます。一方で、「ありがとう」が好きではない、という人もいます。お礼や感謝は「負債を精算したいという気持ち」に通じ、よそよそしく失礼な感じがする、というのです。昨年『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』という本が話題になりました。強く結びついた人間関係や共同体においては、「感謝の表現」は異質なものになることがあるようです。お金の問題が難しいのは、人が幸福になることや満たされることの土台に「善・悪」という概念が横たわっているからなのでしょうか。多くの人は満たされることを願っているわけですが、そのことが果たして「善いこと」なのかどうか、というところで、立ち止まらざるを得ないのかもしれません。「頑張った自分への御褒美」というフレーズがごく一般的に使われるわけですが、そもそも自分で自由にしてもいいお金であれば、好きに使っていいのです。「頑張った自分」というエクスキューズがどうして必要なのか。ここにもうっすらと、お金にまつわる倫理観のようなものの影が見えるのです。私たちが満たされることは、そんなに悪いことなのか。「過剰に満たされるのは善くない」という考え方もありますが、そこには自分の体や心を害する恐れがあるという意味の「良くない」に留まらないものが含まれています。私は個人的に、「そんなに申し訳ながる必要は、無いのではないか」と思っています。罪悪感というのは、確かに誠実で清らかな、人として正しい感情かもしれません。でも、本当に感じるべき罪悪感と、そうでもないものがあると思います。少なくとも「被災しなかったことへの罪悪感」は、私にはとてもよく理解できる感情なのですが、同時に、とても理不尽な感情でもある、と思えます。それは、被災した人々の苦悩への共感とは、別のものです。私たちはそんなにも、多くを「負って」しまうのか。満たされることに罪悪感を抱き、蕩尽する人々に嫌悪を感じる世の中は、なぜそうなっているのだろうか。幸福とお金の関係を考えると、どうしても私は、その疑問にたどりついてしまうのです。>>次回もお楽しみに(6月25日更新)プロフィール石井ゆかりライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆、「12星座シリーズ」(WAVE出版)は120万部のベストセラーに。Twitterのフォロワー数は30万を越える。著書多数。
2019年05月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラムが登場! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、3月に行ったTwitterアンケートの結果について、石井さんのコメントをお届けします。■あなたにとって「幸福」とは?第1回目の公開後、ココロニプロロさん のtwitterアカウントで「幸福」についてのアンケートをお願いしました。ご回答くださった皆様、誠にありがとうございました!『#石井ゆかりの幸福論 』連載スタート!あなたは今、幸せですか?もし「いいえ」なら、何が足りないと思いますか?RTもしくはコメントをお寄せください!#ココロニプロロ— cocoloni_PROLO (@cocoloni_portal) 2019年3月25日4000以上のお応えを頂き、半数近くが「幸せです」を選ばれたのには少し驚きました。もっとも、「幸せ」の定義は人によって大きく異なります。また、このアンケートがタイムラインに流れた時間帯や、このアンケートが目に止まる方々が私かココロニプロロのフォロワーの方が大多数であること、また、そもそも「回答するかどうか」の判断がこの手前に含まれているなど、様々なバイアスがあります。『幸せじゃない人は心理的に「押したくもない」ってなりそう@TeteGift0727さん』(※Twitterの引用は全て原文ママ)というご意見もありましたが、たしかにそういう気持ちになる方もあるだろうと思います。ゆえに、これだけでわかることはそれほどないわけなのですが、それでも「幸せ」について様々な関心があり、ご意見がある、ということは、感じられる気がしました。■お金、健康、愛が足りない!コメントの中には「お金や愛などが足りない」との声が多く見られました。確かに、生活が安定していて孤独でない、ということは、幸福の最大の条件だと思います。『幸せではない方に入れました。他人の幸せを羨むのではなく喜ぶような心の余裕がないといくら周りがあの人は幸せそうだと思っても当人は幸せだとは思えなくて。そんな心の余裕は経済的余裕や健康な体があってこそ生まれると思っています。@bisco_mItSUyoさん』お金が欲しい、愛されたい、健康になりたいという望みは決して、利己的なだけのものではないと思います。自分以外の人も幸せになってほしい、でも、それを祈れるようになるには、自分自身の生活の余裕が必要だ、という意見は、納得できます。確かに、世の中には自分のことなど構わず、他人を気遣うことができる人もいます。私自身、そういう人に出会ったことがあります。その人は余命一週間ほどだった病床でも、世話をしに来た家族を気遣って、楽しませようと、冗談を言ったりしていました。ですがその人もまた、他者からの愛の記憶に守られていたのではないかと思います。受け取ったものの大きさ、与えるものの大きさは、客観的に量れるものではありません。人が別の人からどれだけの喜びや庇護を受け取ったのかは、当人にしかわかりません。与えた側さえ、それはわからないものだろうと思います。■自分のものの考え方・思い方『40過ぎてやっとこさ「幸せはなるものじゃなくて気づくもの」って意味が分かってきたような気がします……@Shuto_Kaito_Momさん』『10年ほど前「しあわせになれない理由は私にはなにひとつないのに、自分が自分をそうしたくないんだ」と気づき、長い旅をして、「しあわせ」の定義が変わりました。しあわせって調和なんだ。四方が合っている、wholeであるということ。実は常に成就していることで、ただ認識の問題なんだなって、今は。@atohchieさん』自分だけが幸せではいけないのでは、という思いを持たれる方もいらっしゃいました。『ただ、自分が幸せでもつらい人がいる状況が目に入った時、私だけが幸せではいけないのでは、と思っているフシがどこかあります。@havingfun724さん』「幸せである」と認めることを怖れるような思いを持つ方は、結構いらっしゃるのではないかと思います。「幸せだ」と認めてしまうことが悪いことのような気がしたり、「幸せだ」と認めてしまったらもうそれ以上のものは手に入らないように感じたりする、ということもあるのかもしれません。たとえば、「これでおなかいっぱいです、満腹です」と言ったら、もうおかわりはもらえません。神様のような存在がいるとしたら、「まだまだ、おなかに余裕があります」と言っておきたい気がするわけです。満足することが、向上心を失わせる、と考える人もいます。あくなき努力を続けていくためには「まだまだ足りない」というハングリー精神が必要だという考え方です。こうした考え方を採る人にとっては、「幸福だ」と感じることは害悪となることもあるようです。「自分以外の誰かが幸福だからといって、その人に怒りを感じるのはばかげている、その人が私から何か奪ったわけでもないのに!」。これは、ある小説の中の一節です。この言葉はまるで正しいのですが、これを口にした人物は確かに、身近にいる人の幸福を妬んで、その人を遠ざけようとしていたのでした。この言葉は、自戒、反省の言葉であり、自嘲の言葉でもあったのです。私たちは他者の幸福を羨まずにはいられませんし、特に、自分が傷ついて苦しみや悲しみを抱え、不安に苛まれているときは、そうした思いを抱きがちです。それを知っている人々は、幸福なときでも、「自分が幸福だ」とは言わないようにします。無用の悪意から身を守るためです。「あなたは幸福ですか?」という問いの前で立ち止まり、口を閉ざしたくなるとすれば、それは「他の人々は幸福だろうか?」という問いが心の中に渦巻くからなのかもしれません。■幸福かどうかわからない。幸せになるための条件がわからない、何かが必要な気がするが、それが何かわからない、といったご意見も多かったように思います。『「いいえ」にしました。このところ「幸せ」についてずっと考えていたので思わずリプライしてしまいました。私の場合は幸せになりたいとは思っているものの自分が「どうしたら」や「何があったら」幸せを感じるかがはっきり認識できてないのが原因かなと思ってます。@love_toucanさん』『私は幸せかどうか分からない。何の不自由もなく生活できているのだから幸せなのかもしれないけど、幸せを感じる実感はなくて。分からないのでその他で。@neeze37さん』『恵まれているとは思うけれど、それがイコール幸せではない気がして。@naokosunsky1973さん』『何をしたらいいのか、何をしたいのか、歳をとるだけで先に光が見えない。@kakailuさん』幸せ自体の感じ方が時間によって変わる、というご意見もありました。『幸せだと思っていても後になってみると幸せではなかったと思う事もあるし、幸せじゃないと思っていても後になってみると幸せだった事もあり、「幸せと感じる事」には時間が経てば訂正が入ります!今の感想はあてにならないです。@horeisyouさん』幸せには常に「比較」がつきまといます。他人と自分の比較、過去と現在の比較、過去の2点間での比較などを通して「あの時は今よりは幸せだったな」「今にして思えばアレが幸せだったのかも」などと考えることも確かに、あります。「幸福」ということを、リアルタイムの感情・感覚として捉える方がいる一方で、ある種の価値判断・評価のようなものとして捉える方もいらっしゃるのだと思いました。また「自分は多分、幸福なんだろうと思う」というようなご意見もたくさんありました。これは、「感情や感覚ではよくわからないが、客観的に自分の生活を眺めると、いろいろな条件が調っているなあ」ということなのでしょう。「あたりまえだと思っていた条件を失って初めて、幸福だったのだとわかる」という言説は、ごく一般的なものです。だとすれば、私たちは「幸福」に関して、感情や感覚の上では、かなり鈍感だということなのかもしれません。少なくとも、そう自覚している方が少なくないんだな、という印象を受けました。「幸福ではない」を選んだ方のコメントの中で「お金が足りない」「仕事がない」というご意見がたくさんありました。次回、「幸福論」第2のテーマは、その「お金」についてです。>>次回もお楽しみに(5月25日更新)プロフィール石井ゆかりライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆、「12星座シリーズ」(WAVE出版)は120万部のベストセラーに。Twitterのフォロワー数は30万を越える。著書多数。
2019年04月25日「彼氏との相性があんまりよくないのかも」「時々、一緒にいても距離を感じることがある」。このように、不安な気持ちがあって彼氏といまいちラブラブになれない人って、「これはこうすべき」みたいな「べき論」を持っているんですよね。「べき論」って、女子の方が男子に押し付けているイメージが多いかもしれない。でもじつは、男子のほうがたくさん持っているんです。たとえば「仕事が忙しいから」という理由でデートしてくれない彼氏というのは、「べき論」をたくさん持っている人です。じゃあこの「べき論」から解放されるカップルになるにはどうしたらいいのでしょうか。わかりやすく解説していきます。■■彼の「べき論」、彼女の「べき論」は自分をがんじがらめにする仕事が忙しくても、デートする時間をちゃんと作ってくれる彼氏は「べき論」なんて、ほとんど持っていません。仕事もプライベートも一所懸命やるべき、という考えくらいは持っているはずだけど、「男たるもの、つねに仕事を優先すべき」とか「仕事に集中しないといけない時は彼女と会うべきではない」とか、そういうカタい考えは持っていないんですよね。だから忙しい仕事の合間にちょこっと時間を見つけて、器用にデートできるんです。女子の中にだって、たとえば「男とはこうあるべき」とか「仕事と恋愛の両立のためにこうすべき」というような考え方をしている人っているでしょ?とくにマジメな人に多いのが「強い女ってこういうイメージだから、わたしはこうすべきだと思う」みたいな、女性の強さとか自立などを基準に、自分の振る舞い方を決定する女子。彼女にそんなことをされたら、彼がどれほど嘆き哀しむことか!■■「べき論」の対極にある「うまく説明できない気持ち」が大切「べき論」の対極にある考え方って、たとえば「今日は天気がいいから、お弁当を持って公園に行こうかな」です。つまり、生きていることとか、恋することって、「理由はないけど、なんかこういうことをしてみたい」という「理由のない気持ち」に集約されるんですよね。すべてのことを意識的にやるとか、やることすべてに言葉で説明できる理由が必要とか、そういうカタい世界にとらわれないものが、生きることであり、恋すること。この考え方は、ものすごく極端化すると、「今日はなぜか海を見たい気分だから仕事を休むわ」ということに繋がる話だし、そういう人が増えると世の中が無茶苦茶になるから、おそらく多くの人が「べき論」を自分に言い聞かせつつ暮らしているはずなんです。今日は海を見たいけど定時に会社に行くべき、とか、今日は彼とベッドの中でいちゃいちゃしたいけど午後から家族の用事があるから実家に帰るべき、とか、みんな「べき論」のもとで暮らしているはずなんですよね。■■「べき論」から離れることが、ラブラブをキープする秘訣でも、ときには思いっきり「べき論」から離れて、彼とふたりでやりたいことをやらないと、ラブラブな状態をキープできないんです。なぜなら恋愛って100%自由な生き物だから。100%自由なものを「べき論」を押さえつけようと思っても、それは無理です。自由なものは自由のもとに還してあげないと!男女平等だと言ったところで、今の時代はまだまだ男のおじさんたちが上のほうを牛耳っているから、必然的に若い男子たちがそういうおじさん的な思考を押し付けられがち。だからどうしても彼は「上司の評価を気にすれば、彼女とのデートをドタキャンしてでも仕事をするべきだ」と考えてしまって、彼女が哀しい思いをすることになります。もっと時代が進化して、ホントに男女が平等になれば、男子だって女子のように、時間の使い方が上手になるのかもしれないけど、今はまだ男子はおじさん的な思考の影響をモロに受けざるを得ない状況です。■■まずは彼女が「べき論」から卒業し、事実を受け止めてみてだから、彼のことはさておき、まずは彼女が「べき論」から卒業してみるといいです。「これはこうすべきだ」と固定化して考えるのではなくて、いろんな考え方をありのままに受け止めてあげるといいです。彼が「仕事が忙しくてデートできない」と言えば、「仕事が忙しいことを理由にデートを断る男子もいるんだ」と、少々客観的に思って、彼の言葉を受け止めてあげる。反対に、彼が急にデートしようと言ってきたら、急にデートに誘う男子もいるんだ、と、少々客観的に思って受け止めてあげる。こういうのって、彼の意見にただ振り回されているように見えるかもしれないけど、でもそうじゃないんですよね。自分の「べき論」なんか捨てて、相手の変化に適当に(=ちょうどいい感じで)付き合ってあげることこそが、ホントは誰にとっても心地いいはずなんですよ。彼氏との関係に限らず、私たちを取り巻く環境も、わたしたち自身も絶えず変化しているのだから。さまざまな変化に、ちょうどいい感じで付き合っていける人は、昔から「心が豊かな人」とか、「器の大きな人」と言われています。言うまでもなく、心が豊かな人とは「よく生きる」人であり、その必然として、いい恋をする人のことです。(ひとみしょう/作家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)
2018年12月26日編集部:学研キッズネット編集部さくらの丘で冒険遊び場(東京都町田市)子どもには外で体を動かしてたっぷり遊び、たくましく育ってほしいもの。ところが最近は「ボール遊び禁止」「木登り禁止」など制約のある公園が増え、自由に遊べる場所が少なくなっています。そんななか〝禁止事項をなるべく設けずに子どもがやりたいように遊ぶ〟をモットーに、火を使ったり、穴を掘ったりとのびのび遊べる冒険遊び場(プレーパーク)が日本各地に増えてきているそう。今回は、全国の冒険遊び場づくりを支援している“特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会”の理事を務める久米 隼(くめ はやと)さんに、冒険遊び場について聞きました。お話を聞いた理事の久米隼さん“プレーパーク”は、子どもたちが自分のやりたい!を大切にして遊べる場所編集部:最初に、久米さんが理事を務めていらっしゃる「日本冒険遊び場づくり協会」は、どのような組織なのか教えてください。久米:わたしたちは、全国にある冒険遊び場の運営団体を支援する、国内唯一の全国規模の中間支援組織です。冒険遊び場づくりの普及と実践の支援や、運営者・プレーリーダー同士のネットワークを作ったり、全国に冒険遊び場を広げるためのさまざまな活動をしています。具体的には、年1回全国フォーラムを開催しているほか、プレーリーダーの育成・養成や災害時の支援など多岐にわたって活動を行なっています。編集部:冒険遊び場(プレーパーク)とはどんな場所ですか?久米:子どもたちが自分のやりたい!を大切にして遊べるように工夫している場所のことです。最近は木登りやボール遊び、さらには走ったり大声を出したりすることさえも禁止する公園が多くなっていますが、冒険遊び場ではなるべく禁止事項を設けずに、子どもたちのやりたい!を大切にしています。日本にはじめて冒険遊び場ができたのは1975年に大村虔一・璋子夫妻がはじめた「あそぼう会」ですが、冒険遊び場は1943年にヨーロッパで生まれた活動なんです。編集部:冒険遊び場では、具体的にどんな遊びをしているのですか?久米:泥んこになって遊んだり、穴を掘ったり、火をおこしたり、暑い日にはウォータースライダーで遊んだりもします。ほかにも各プレーリーダーが工夫をして、いろいろな遊びをしています。編集部:公園にウォータースライダーを持ち込むんですか?久米:持ち込むというか、作るんですよ。たとえば公園内の小さな丘にブルーシートを敷き、上からバケツで水を流す。あえてホースを使わないこともあります。なぜかというと、ホースで水を流したら大人のやることがなくなってしまいますから。ウォータースライダーを作って水を流すのは、大人のカッコいい仕事です。冒険遊び場は、子どものためだけではなく大人の壮大な遊び場でもあるんです。ビニールシートの上で泳ぐ子どもたち。楽しそう♪(神奈川県小田原市プレイパークを作る会@西湘)編集部:冒険遊び場はいつ、どこで開催されているのでしょうか。久米:活動団体よってさまざまです。公園の一角を借りて、週1回、月1回というような頻度で開催されることが多いですが、常設(週4日以上)の冒険遊び場も着実に増えてきています。編集部:利用しているのはどんな人たちですか?久米:0歳からおじいちゃん、おばあちゃんまで、誰でも利用できます。場所によって利用している年齢層に違いがあり、小学生中心のところ、乳幼児向けのところ、中高生が多いところといった傾向はありますが、ほとんどの場所では年齢制限はありません。利用料も無料です。ときには材料費や保険料がかかる場合もありますが、実費程度ですね。編集部:冒険遊び場は全国にどのくらいあるんですか?久米:運営団体は全国で約400あります。複数の冒険遊び場を運営している団体もあるので、冒険遊び場の数はそれ以上あるということになります。多い地域と少ない地域があり、東京都が最も多く約100団体。これから活動をはじめよう!という県も2県ほどあります。火を焚くのも近ごろでは、なかなかできない経験ですよね。(静岡県富士市たごっこパークNPO法人ゆめ・まち・ねっと)プレーリーダーと地域住民、行政との連携が必要編集部:冒険遊び場協会では、プレーリーダーの育成もされているということでしたが、プレーリーダーとはどんな仕事をするのでしょうか?久米:遊び場の環境づくりや場のコーディネートをします。先ほど話に出たウォータースライダーをいっしょにつくったり、子どもたちがやりたいと思っている遊びを引き出したりします。また、木登りをする前に枯れた木や折れそうな枝がないかチェックするという、危険管理も大切な仕事です。ほかにも、火を使うときには近隣住民のみなさんにあいさつ回りをしておくなど、プレーリーダーは遊び場の外に向けた活動もします。わたしたちは、冒険遊び場に少なくとも1人以上はプレーリーダーを置くことを勧めています。編集部:プレーリーダーがいることで、冒険遊び場がスムーズに運営されるんですね。久米:そうです。冒険遊び場は地域との連携が大切ですから、各運営団体にプレーリーダーがいるのがベストだと思っています。そのためにプレーリーダーの育成にも力を入れているのです。編集部:地域とのコミュニケーションづくりも重視しているのですね。久米:公園の禁止事項が増えた一因に、子どもの声やボールの音などの騒音がありますが、知らない子の声は騒音に感じても、知っている子の声ならうるさく感じないということはよくあります。ですから、地域住民と保護者と行政が手を取りあって取り組むことが、遊び場を増やすためには必要不可欠なんです。「冒険遊び場」の運営には地域との連携が大切と話す久米さん子どもの冒険心や遊び心を育むには編集部:はじめて冒険遊び場に参加したいという人でも、気軽に参加できますか?久米:もちろんです!汚れてもいい服装で、着替えを持って行ってください。もちろん大人もですよ。大人も子どもといっしょに遊ぶので、すぐに服や靴が汚れます。暑い時期は熱中症対策もお忘れなく。冒険遊び場を利用したら「子どもがぐっすり眠るようになった」「ごはんを食べるようになった」という保護者の声を、よく聞きます。わたしの子どもも、冒険遊び場で遊んだ日と遊ばなかった日では、寝つきも睡眠時間もまったく違いました。編集部:子どもが自由に遊ぶということは、ケガの心配をする方もいると思うのですが。久米:遊んでいれば当然、ケガをすることもあります。冒険遊び場は、与えられた遊び場ではなく、みんなでいっしょに遊び場を作った遊び場です。ケガをした場合は近くにいる大人どうしですぐに適切な処置もします。冒険遊び場の基本的な考えは「自分の責任で自由に遊ぶ」です。それは、遊び場の掲示板などを使って理解してもらうよう努めています。冒険遊び場の発祥の地であるヨーロッパでもたびたび起こる議論が「子どもの心が折れるのと、骨が折れるのとどちらがいいのか」。もちろん骨が折れるのはよくないけれど、ケガを恐れて子どもの冒険心や遊び心を奪うのは悲しいことですよね。編集部:協会として、今後はどのような活動を目指していますか。久米:冒険遊び場づくりの数をもっと増やしていきたいです! 日本で冒険遊び場がスタートして40年近く経ちますが、これからの地域もあります。これからも行政や企業などとうまくコラボレーションしながら、冒険遊び場づくりを全国に浸透させていければと思っています。編集部:ありがとうございました。近年、公園で禁止される遊びが増えただけでなく、少子化や塾通いなどで子ども同士がいっしょに遊ぶ時間そのものが減っています。また小さいころからインドアだったという保護者にとっては、野外での遊び方を子どもに伝えるのは難しいことです。そんなとき、近所に地域の子どもや大人が集まれる遊び場があったら、とても心強いなと感じました。久米さんの「冒険遊び場で遊んだら、子どもは夜ぐっすり眠る」という言葉を信じ、わたしも子どもを連れて、遊びに行ってみたいと思います。全国の冒険遊び場は日本冒険遊び場づくり協会のホームページから検索できますので、お近くの冒険遊び場を探してみてはいかがでしょうか。ただし、現在はホームページがリニューアル中で、すべてが検索できる状態ではないとのこと。各地の子育て支援センターで、冒険遊び場情報を教えてくれる場合もあるそうです。DATA特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会ウェブサイト久米 隼さんプロフィール久米隼(くめ・はやと)特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会理事兼事務局長神奈川県横浜市生まれ。埼玉県在住。立教大学大学院修了(MBA in Social Design Studies)。地域コミュニティを地域住民が主体となってつくっていく活動に魅了され、冒険遊び場づくりに携わるようになる。現在は、成蹊大学ボランティア支援センター(非営利組織論)で学生にボランティアの魅力を伝えつつ、数多くの行政の審議会委員等やNPO活動にも取り組む。日本冒険遊び場づくり協会では事務局総務担当を経て事務局長を拝命。16年より理事 兼 事務局長。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年09月08日三軸組織(さんじくくみおり)を活用してファッション雑貨やテキスタイルを展開する新ブランド「サンジク(SANJIKU)」と、"ニューリサイクル"をコンセプトとするセレクトリサイクルショップ「パスザバトン(PASS THE BATON)」の限定コラボレーションアイテムが登場。2018年7月14日(土)よりパスザバトン京都祇園店にて限定発売される。三軸組織とは、1000年以上の歴史を持つ、京くみひもの技術を応用して作られた着物生地のこと。三軸組織の織機は日本に2台しか現存しておらず、とても希少価値の高い物になっている。今回のコラボレーションでは、その織機より生み出された国産生地を使用して、日本ならではのプロダクトである袱紗やがま口の他に、カードケースやポケットチーフ、アクセサリーなどバリエーション豊富でカラフルなアイテムをラインナップ。鮮やかな色はもちろん、アイテムは全て一点ものとなっているので、それぞれが持つひとつひとつ違った表情も魅力的。着物生地ならではの絹糸の光沢と、伝統的でありながら洗練された編地模様の美しさを是非手に取って感じてみて。【詳細】サンジク×パスザバトン オリジナルアイテムス(SANJIKU×PASS THE BATON Original items)発売日:2018年7月14日(土)販売店舗:パスザバトン 京都祇園店アイテム例:袱紗 各12,000円+税、がま口 各6,000円+税、カードケース 各6,000円+税、ポケットチーフ 各6,800円+税、イヤリング 各12,000円+税、ブレスレット 各12,000円+税、ネックレス 各18,000円+税【問い合わせ先】パスザバトン 京都祇園店TEL:075-708-3668
2018年07月14日健康のためにも、子どものためにも、夫には禁煙して欲しい。自分がたばこを吸わない人ほど、そう強く思うのではないでしょうか。しかし、「たばこをやめて!」と訴えたところで、簡単には禁煙してくれませんよね。どうすれば夫を禁煙させることができるか、私の体験をもとに、使えるテクニックをご紹介しましょう。■禁煙外来はハードルが高い!?確実に禁煙できる手段として、禁煙補助薬や禁煙外来の存在が注目されています。たしかに効果はあると思うのですが、本人が行動しないと意味がないので意外とハードルが高いです。夫に通うようにすすめても、「仕事が忙しい」と逃げられてしまいました。また、病院や薬は「最終手段」というイメージがあるようで、これをすすめたものの意地になって拒否されました。本人に禁煙の意志が芽生えるまでは提案しないほうがいいのかもしれません。■まずは節煙から!私はたばこを吸わないので、結婚前からたばこをできるだけやめてほしいとお願いしていました。しかし、すぐにはやめられないのが難しいところ。そこで、たばこの本数やタールの量を少しずつ減らすように提案、いわゆる「節煙」ですね。夫はタール量の多いたばこを吸っていたので、少しずつ軽いものに変えてもらいました。完全に断つわけではないので取り組みやすかったといいます。これだけでは続かないので、「ごほうび作戦」も実行。本数が減ったら欲しがっていたフィギュアを買ってもいい、おこづかいアップも考えるといった感じですすめていくと、自分から節煙に励むようになりました。 ■自分にも課題を与える本人も納得して節煙をしていたのですが、続けていくうちに「どうして自分だけ我慢しなきゃいけないんだ!」と、夫の不満が募るように。そこで、私もダイエット宣言をして、甘いものを断ちました。何かと理由をつけて「自分へのごほうび」を与えていた私にとって、これはとてもつらかったです。でも、自分のためにもなるし、大変な思いをしているのは自分だけという思いをさせないことで、夫のやる気が復活したように感じます。■ゲーム感覚を取り入れるさらに「先に目標を達成できたほうが相手に好きなことを要求できる」という条件をつけました。これがゲーム感覚で楽しめたようで、あれだけたばこをやめる意志がなかった夫が、あっという間に禁煙に成功したのです。夫が欲しがっていたアニメDVDを全巻買わされたのは痛かったけれど、彼の健康のためになるなら安いもの。いまでは、自ら全席禁煙の店を選ぶようになるほど、完全にたばこを断つことができました。こうしてみると、意外とあっさり禁煙に成功したように見えますが、ここまで3年近くの月日がかかっています。子どもができてからでは遅いので、できるだけ早く取り組みたいところです。でも、子どもが生まれてから夫を禁煙させた友人もいます。本人も子どものためにやめたいと思っていたようですが、思うように禁煙できず、自らおこづかいの減額を申し出たのだとか。強制的にたばこと決別できる環境をつくることも、ときには必要かもしれませんね。4月に入り、銘柄によってはたばこが値上がりしました。健康面だけを訴えても効果がない場合は、家計を助けるという目的もつけ加えるといいかもしれません。
2016年04月13日オプトは4月5日、アドテクノロジーを中心とした研究開発および事業推進を目的としたエンジニア組織「Opt Technologies」を設立したと発表した。同社グループにおいても、2000年より延べ2500社以上に提供してきたeマーケティングプラットフォーム「ADPLAN」の継続的なバージョンアップをはじめとして、アプリプロモーション総合支援プラットフォーム「Spin App」、LINEビジネスコネクトを活用したCRMツール「TSUNAGARU」、ダイナミック・クリエイティブ生成ツール「unis」など、アドテクノロジー分野におけるさまざまなサービス開発やパートナー連携を強化してきた。このような背景を踏まえ、エンジニア組織「Opt Technologies」を設立し、エンジニアリングリソースを拡充および品質向上し、各開発拠点間の連携についても強化することで、提供サービスの価値および精度のさらなる向上を図る。また、新規プロダクト開発体制を強化し、最適なアドオペレーションテクノロジーの実現と運用広告のさらなる効率化に努めるという。2017年までに100名規模の開発体制へ強化していくとともに、開発効率向上を目的にエンジニア向けの各種制度の改善も実施していく。また、2014年より定期開催しているエンジニア向けイベント「市ヶ谷Geek★Night」の継続や、エンジニアによる情報発信にも取り組むことで、エンジニア人材の育成やエンジニア文化の醸成を目指す。
2016年04月06日LINEは3月31日、LINEおよびLINE周辺サービス事業領域におけるデータの分析・研究を行う専門の開発組織として「LINE Data Labs」を新設したと発表した。LINE Data Labsは、これまで各サービス事業領域ごとに存在していたデータチームを統合した組織となる。具体的には、LINEおよびLINE周辺サービス上で高度なデータ分析や機械学習を行うことで、サービス上で実施する、ユーザー属性・興味関心分野の自動推計やそれに基づくコンテンツ・広告配信の精緻化、運用型広告への活用、人工知能(AI)などのデータ応用システムの構築、データ統合プラットフォームの構築・運用を強化などに取り組む。機械学習、人工知能、大規模データ基盤領域における研究成果を軸とした、「LINE Data Labs」内での新たなサービス開発も視野に入れている。同社は、新組織について年内で50人規模の拡大を目指しており、データエンジニアや、データサイエンティスト、データプランナーなどデータに関連した職種の採用を積極的に行う。なお、分析・学習などに使用するデータは、LINEおよびLINE関連サービスの利用有無やその履歴、企業やセレブリティなどの公式アカウントの登録情報、スタンプの購買情報などであり、電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トークなおの機微情報を含まず、属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個人の識別は行っていないとしている。
2016年04月01日アドテクスタジオは3月22日、CAリワードが提供するリワードネットワーク「CAリワード」において、成果報酬型広告における不正利用検知・対策の研究組織「BOSATSU(ボサツ)」を設置したことを発表した。同組織では、NHT(Non-Human Traffic)に特化した研究開発を進めており、企業やスマートフォンメディアの不正検知の精度が向上するシステムの提供を、4月に予定している。また、月間1,000万件の成果データをもとに、不正検知された成果を調査し、成果対象外にする取り組みも行っているという。成果報酬型広告「CAリワード」での試験運用の結果、同組織の設置前と比較して、不正利用の削減により企業の投資対効果(ROI)が向上し、メディアパートナーの収益が150%改善したという効果事例も出ているという。CAリワードは、今後も高度なアドテクノロジーを活用し、さらなるサービスの拡充をするとともに、運営ネットワークの取り扱いメディアの拡大を図っていくとしている。
2016年03月22日日立製作所は3月16日、米カリフォルニア州サンタクララ市にFinTech分野の研究開発組織「金融イノベーションラボ」(Financial Innovation Laboratory)を設置することを決定した。同ラボは、北米社会イノベーション協創センタ(Global Center for Social Innovation-North America)のシリコンバレー拠点内に設置し、2016年4月から活動を開始する予定。今後、FinTech分野の中核技術として注目されているブロックチェーン技術などの研究開発や、金融機関の顧客と課題を共有し、ともにソリューションをつくり上げる取り組みを進めていく。同社は2015年4月に事業機会を見出し、事業コンセプトやビジネスモデルをつくり上げる研究開発組織である北米社会イノベーション協創センタを設立し、2016年1月にはシリコンバレーに新拠点を開所している。また、2015年12月にスマートフォンを用いたキャッシュカードレスでの金融取引を実現する「日立モバイル型キャッシュカードサービス」を日本国内の金融機関向けに販売開始したほか、2016年2月には米国の非営利団体The Linux Foundationが設立したブロックチェーン技術の国際共同開発プロジェクト「Hyperledgerプロジェクト」にボードメンバーとして参画するなど、FinTech分野の取り組みを加速している。今回、金融イノベーションラボの設立により、シリコンバレーを拠点としてブロックチェーン技術をはじめとする研究開発や顧客との協創の取り組みを進め、金融機関の業務革新を支援するソリューションを提供していくという。
2016年03月16日ソフトバンクグループは3月7日、グループ内の組織再編を行うと発表した。同社は、米通信大手のSprintやニケシュ・アローラ氏の副社長就任以降の海外企業への投資などのグローバル事業を加速させており、今回の再編はグローバルの「海外事業統括会社」、日本の「国内事業統括会社(共に仮称)」の二軸で事業を進めていくものとなる。具体的には、国内事業統括会社に、ソフトバンクやヤフーなどの子会社株式を、ソフトバンクグループから譲渡、現物出資で移管する。一方の海外事業統括会社には、Sprintの持ち株会社であるStarburst IやAlibaba Group Holdingなどの子会社株式を移管する。なお、移管の時期や方法は、代表取締役社長の孫正義氏に一任し、2016年12月31日までに決定するという。国内、海外の事業統括会社は、いずれもソフトバンクグループの100%子会社となる。国内事業統括会社の最高責任者にはソフトバンクの代表取締役社長である宮内 謙氏が、海外事業統括会社にはソフトバンクグループで代表取締役 副社長を務めるニケシュ・アローラ氏が就任する。
2016年03月07日偶発的なものなのか、サイバー攻撃の結果なのか、健康に関する情報漏えいが続いている。こうした状況を踏まえ、Sophosがブログでヘルスケア組織の安全対策についてアドバイスしている。米国では、保護すべき健康状態に関する情報(PHI)の機密性を保護することを目的とした規制「Health Insurance Portability and Accountability Act(HIPPA)」がある。HIPAAは2009年にHealth Information Technology for Economic and Clinical Health Act(HITECH)の下、PHIの侵害が発生した際の情報開示に関連した罰則にフォーカスしたアップデートが行われている。PHI侵害の結果は、関連する組織にとって深刻なものとなる。データを暗号化していなかった場合、侵害が発生した組織は関連する個人すべてにその旨を通知する義務があり、100万ドルを超える罰金を科される可能性もある。○データ損失の防御策としての暗号化データの安全性が弱い状態は、患者のアイデンティティとデータプライバシーをリスクににさらしてしまう。データを暗号化することは、リスクの緩和にとって効果的であり重要な方法となる。だがSophosの調査からは、組織や企業の多くは暗号化を十分に利用しているとは言えない状態であることがわかった。ヘルスケア組織のうち暗号化を十分に利用しているという組織は31%にとどまり、時々利用しているという組織は49%、まったく利用していないという組織は20%もあった。データ損失への防御として暗号化は最後の砦となる。不正なアクセスが発生したとしてもデータが読まれることはない。完全なセキュリティ戦略とは、機密データの暗号化を行い、サイバー脅威を予防し、そしてユーザーとすべてのデバイスを安全にすることだと、ソフォスは指摘している。
2016年03月04日クラウドワークスは2月18日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のFintech推進組織「イノベーション・ラボ」のロゴ募集を実施すると発表した。MUFGは、ITサービスによって金融サービスの革新を進める、いわゆる「Fintech」を推進する専門部署として「イノベーション・ラボ」を1月8日に設立。同組織では、スタートアップ企業や大学などの外部の知見を積極的に取り入れ、「オープンイノベーションによる革新的な金融サービスの創造」に取り組むという。クラウドワークスは、クラウドソーシングプラットフォームを展開しており、「オープンイノベーションの要素を活用する」という目的のもとに、ロゴとステッカーのデザインを募集する。採用された際の報酬は10万8000円(税込)で、期間は29日までとなる。募集は、クラウドワークスWebサイトで行われる。MUFGとクラウドワークスは、今回のクラウドソーシング活用による成果をもとに、Fintech関連イベントの開催や新規の金融サービス開発に取り組むほか、イノベーション・ラボの研究を通して開発したサービスとクラウドソーシングを連携して、クラウドワークス上の"仕事実績"に基づいた与信データを活用した個人向け金融事業の展開なども検討し、「新たなビジネスモデルの創出」を図るとしている。
2016年02月18日SAPジャパンは12月15日、電力・ガス事業者のデジタル化を支援する組織として、新たに「ユーティリティ・デジタルトランスフォーメーション・オフィス」を同社の公益事業統括本部内に、同日付けで設立した。バイスプレジデント公共・公益・通信統括本部統括本部長の佐藤知成氏は、新組織を立ち上げた理由について、「当社は"デジタルトランスフォーメーション"という戦略を掲げているが、これを推進するにあたり、25のインダストリーに分けている。エネルギーが供給されて初めて、他の事業も成立する。したがって、それらの中でも、ユーティリティー事業はすべての事業につながる重要な事業だとして、ドイツの本社で最初にデジタルトランスフォーメーションを行う事業と決定した」と説明した。同社は昨年10月に公益事業本部を設立し、2016年予定の電力小売全面自由化や2017年予定の都市ガス小売自由化などを見据えた変革を支援してきたが、今回の新組織設立はこの取り組みをさらに発展・強化するものとなる。現在、新組織には5名在籍しており、1年以内に20名まで拡充する計画で、公益事業統括本部としては、60名体制でスタートしたところ、100名まで拡充する構えだ。「ユーティリティ・デジタルトランスフォーメーション・オフィス」の具体的な事業内容については、ユーティリティデジタルトランスフォーメーションオフィスシニアディレクターの田積まどか氏が説明を行った。田積氏は、「電力・ガス事業においては、2016年の電力小売自由化、2017年のガス小売自由化、2020年の電力発送電分離、2022年のガス導管分離といった改革が計画されているが、その先にはデジタルエネルギーネットワークへの移行が控えている。デジタルエネルギーネットワークでは、すべての参加者はデジタルで連携し、IoT(Internet of Things)を活用するわれわれは、顧客のデジタルエネルギーネットワークへの移行をサポートしたい」と、新組織の目標を語った。同社は、公益事業のデジタル化を実現するためのフレームワークとして「SAP Utilities Digital Transformation」を提供する。このフレームワークは、同社の次世代ビジネススイート「SAP S/4HANA」をコアとして、サプライヤー、顧客、従業員、設備のデジタルトランスフォーメーションを実現していく。新組織はこのフレームワークをもとに、IoT技術で集めたビッグデータを活用することで設備や装置の予知保全やピーク需要予測の精度向上を実現したり、また、デジタル化によりビジネスプロセスやビジネスモデルを再構築したりといった形で、ビジネスの変革を支援する。田積氏によると、これまで手組みのシステムを中心に利用してきた国内の電力会社だが、新料金のメニュー作成に手組みのシステムでは半年ほどかかっているなど、市場の変改についていってないことを実感しており、ビジネスにスピード感が必要であると考えているという。
2015年12月16日アクセンチュアは12月10日、日本におけるオープンイノベーションの中核を目指す組織として、オープンイノベーションを生み出す幅広い活動を集約させた新組織「アクセンチュア・オープンイノベーション・イニシアチブ」を設立したと発表した。執行役員 デジタル コンサルティング本部 統括本部長 立花良範氏が、新組織を立ち上げた理由について説明した。立花氏は、「デジタル化の進展により、あらゆる企業において、技術力を競う戦いと新たな顧客体験を追及する戦いが置き始めている。また、事業モデルもモノを売ることから、モノとサービスを合わせた成果を提供することにシフトしつつある。そうしたなか、イノベーションが求められており、協業のあり方も変わらなければならない。これからは、大企業、スタートアップ、政府自治体がエコシステムを組成し、対等な協業を実現することが必要となってきている。われわれは、これらの橋渡しをする存在になることを目指している」と語った。同社の調査によると、企業の協業、イノベーション、収益成長率には相関性があることがわかっているという。すべての企業が、協業の度合いの高い企業と同程度の協業を実施すると、全世界で1.5兆ドルの成長機会があるとしている。オープンイノベーション・イニシアチブは具体的に、「カタリスト・ユニット」「サーチライト・ユニット」「ソーシャル・シフト・ユニット」の3つのユニットから構成される。「カタリスト・ユニット」は大企業を対象にイノベーション組織の立ち上げ、新規事業創出を支援する。「サーチライト・ユニット」はスタートアップを対象に事業のスケールアップを支援する。「ソーシャル・シフト・ユニット」は自治体や住民とつながりながら社会課題を解決するエコシステムの構築を支援する。立花氏は、オープンイノベーション・イニシアチブの特徴として「スタートアップ、大企業、政府・自治体がすべて顧客であること」「グローバルでリソースを有していること」などを挙げた。オープンイノベーション・イニシアチブの取り組みはグローバルで展開されているが、他国ではカタリスト・ユニットとサーチライト・ユニットが前面に押し出されていることから、課題先進国である日本では「ソーシャル・シフト・ユニット」に力を入れて行きたいという。ソーシャルシフト・ユニットの最近の事例に、12月2日に発表された横浜市との協業がある。両者は、具体的に「健康医療、介護と子育て(ダブルケア)支援」「青少年に対する科学(技術)への興味・関心を広めること」「困難を抱える子供・若者支援」に取り組む。同社としては、先進国でありながら、超高齢化と少子化が進むことで、多くの課題が生まれている「課題先進国」である日本からサステナブルなビジネスを世界に向けて発信することを目指しているという。
2015年12月11日IPA(情報処理推進機構)は12月1日、2015年10月の8日、27日、30日の各日において、実在する組織からの注文連絡等を装った添付ファイル付きメールが不特定多数の宛先に届くという事象が確認されたとして、注意を呼びかけた。このメールは、「実在する組織を装っており、本文に不自然な言い回しがないなど、その内容に不審な箇所を見い出しにくい」「添付ファイル(ウイルス)がセキュリティソフトで検知できない」点など、標的型攻撃の手口と似ているという。IPAは確認した相談および情報提供の内容から、ばらまき型メールの特徴には「メールの内容(件名や本文)」と「添付ファイル」に特徴があるとしている。「メールの内容(件名や本文)」は、実在の組織をかたったり、FAXや複合機の自動送信を装ったりしており、特に組織をかたったメールの場合、日本語に不自然な表現もなく、一見では、不審をいだきにくい内容となっていたという。「添付ファイル」については、別のウイルスをインターネットからダウンロードし、実行(感染)させるマクロが仕掛けられたWordファイルが添付されており、このWordファイルを開き、さらにマクロを有効にするとウイルスに感染してしまうという。加えて、インターネットからダウンロードされる際のファイル名(通信ログに記録される情報)とダウンロード完了後に端末に保存されるファイル名が異なるという特徴もあったとしている。IPAでは、ばらまき型メールによってウイルス感染しないための対策として、「不用意に添付ファイルを開かない」「リンクをクリックしない」といったことが有効だとしている。また、今回のばらまき型メールの手口から考えると、「マクロが自動で有効になるような設定は行わない」「安全性が不明なファイルではマクロを有効にするためのコンテンツの有効化を絶対クリックしない」といった手段も有効だという。
2015年12月02日米Dropboxは11月4日(現地時間)、大規模な企業・組織を対象とした新しいサービス「Dropbox Enterprise」をリリースした。日本での提供は、現在準備中としている。同サービスでは、Dropbox Businessと同様の機能のほか、数万人単位のユーザーの管理機能や効率的にDropboxの利用を促進できる機能、企業内データの保護に必要な詳細管理機能が利用できる。社員の多くがDropboxの個人用アカウントをすでに使用している場合は、ドメイン認証とアカウント一括管理機能を使うことで、管理者はユーザーをエンタープライズ用アカウントへ簡単に移行できる。また、ドメインインサイト機能を使うことで、IT部門は企業ドメインで使われている個人用Dropboxの利用状況が把握可能となる。加えて、コラボレーションインサイト機能では、社員が外部の作業相手とどのようにDropboxを利用しているのかを監視できるため、企業情報の管理につながるとしている。その他の新機能として、既存のITシステムやワークフローとDropboxをシームレスに統合できるように、Dropbox APIへ制限なくアクセスすることが可能となった。カスタムで統合する場合は、Dropboxプラットフォームチームからサポートが受けられる。また、スムーズな導入を図るために、専任のカスタマーマネージャーや、「導入」「データ移行」「ユーザートレーニング」といったサービスも提供する。
2015年11月06日日本ラドウェアはこのほど、空港や観光関連組織、メディア、漁業関連組織といった公共性の高い組織のサービス停止を目的とする攻撃が10月初旬から頻発し、今後も継続する可能性があるとして注意喚起を行った。これらの攻撃は、政治的メッセージや嫌がらせなどを目的に、サービス停止を引き起こす攻撃として行われているが、特に2015年10月から、公共性の高い組織のサービス基盤を対象とした攻撃が増加している。これらの攻撃は今後も継続すると考えられる。サービス停止を引き起こす攻撃としては、Webサーバ上のアプリケーション脆弱性を狙うものや、大量のコネクションリクエストやパケットを送り込むことによるリソースや飽和を狙うDDoS攻撃などが考えられるという。
2015年10月26日SAPジャパンは10月19日、日本におけるIoT(Internet of Things)を活用した「第4次産業革命」を推進する専任組織「IoT/IR4(Internet of Things/Fourth Industrial Revolution)」を発足した。同社によると、世界中でIoTをテコに製造業に新たな競争軸をもたらす活動が活発に行われているが、第1次~第3次までの産業革命が主に「製造業」革命であったのに対し、IoTとデジタル化がもたらす、今日の「第4次産業革命」は製造業と非製造業の境界をなくし、あらゆる業種・業態に広範なインパクトをもたらすことが明らかになってきたという。同社は、IoTは「顧客観察プラットフォーム」であり、顧客による利用状況を精緻に把握することで顧客のことを顧客自身よりも深く理解することを実現し、また、ERPは「企業のデジタル・ツイン構築」のためのツールであり、企業の競争力の源となっている既存の業務プロセスをデジタルに把握しシームレスにつなげることで、より高度な企業活動を実現しているととらえている。さらに、IoTによって得られる顧客理解を、デジタル化された業務プロセスとつなぐこと(IoP:Internet of Processes)により、企業は顧客の真の欲求をより高い次元で満たす、新たな競争軸を手にすることができるとしている。こうした背景をもとに、同社は第4次産業革命をより強力に推進し、パートナーとともに日本企業の競争力強化に取り組む専任組織を発足させた。組織は約50名で構成され、今後増強していく予定。同社は今年7月に「SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL Tokyo」を設置し、インダストリー4.0に対する取り組みを進めてきたが、今回それを強化し、対象業種も全業種とすることで、日本企業が「第4次産業革命」を先んじて制するための支援を行っていく。
2015年10月20日Sansanは10月13日、日本郵便が組織の営業力強化を目的にクラウド名刺管理サービス「Sansan」を導入したと発表した。日本郵政グループの郵便事業を担う日本郵便では、これまで顧客の名刺は担当営業が個人で管理しており、本社と全国の各局間で情報共有する仕組みはなかった。しかし、今後さらなる事業の成長を目指すうえで組織営業力を強化するため、名刺情報を会社の資産として共有管理して営業管理ができるシステムの導入を検討していた。「Sansan」では、名刺をスキャンしたりスマーフォンで撮影したりするだけで正確に顧客情報のデータベースが構築され、社内で共有できる。名刺の検索や入力の手間がなくなるほか、外出先でも名刺情報にアクセスできる。また、既存の顧客管理システムとのAPI連携も可能だ。導入にあたっては、本社の郵便・物流営業部門と郵便局の営業部門の一部に先行してSansanを導入。本社と郵便局の営業部門が連携することで、組織的で戦略的な営業活動が可能になる。さらに、Sansanが5月に発表した「Sansan Open API」の初めての連携事例として、日本郵政グループのJPメディアダイレクトが新サービスを近日リリースする。デザイン面の印刷はもとより、タグ付けした名刺情報をそのまま年賀状の宛名リストとして活用・印字できるサービスで、Sansanを導入した企業の年賀状作成をよりスピーディーかつ簡単に実現する。
2015年10月14日サイバーエージェントは10月1日、広告の企画・編集・運用・レポーティング・効果改善を行う専門組織「エディトリアルアドスタジオ」を設立し、スタジオ長として尾田和実が就任したことを発表した。同組織は、Amebaにおいて、情報メディア「Spotlight」「by.S」におけるタイアップ広告「エディトリアルアド」のコンテンツ力強化と広告効果の向上を目的とするもの。同広告に関するノウハウの蓄積や分析、ナレッジ開発等を行っていく。スタジオ長に就任した尾田和実(おだかずみ)氏は、シンコー・ミュージック、インフォバーンの編集者、MTV JAPANのプロデューサーを経て、2009年にメディアジーンに入社。同社で運営する「ライフハッカー」「ルーミー」「コタク・ジャパン」の編集長を歴任後、2012年同社COO(最高執行責任者)に就任し、2014年より「ギズモード・ジャパン」編集長。2015年9月にサイバーエージェントに入社した経歴をもつ。同組織では今後、尾田氏を中心に企画編集力の強化とコンテンツ制作の体系化に取り組むと同時に、市場動向調査の実施や最適な「エディトリアルアド」の在り方の研究・広告開発を行っていく考えだ。
2015年10月02日NTTデータは2015年10月1日付けで、同社グループにおける人工知能(AI:Artificial Intelligence)の応用ビジネスを推進するための組織として、「AIソリューション推進室」を技術開発本部サービスイノベーションセンタ内に設置すると発表した。AIソリューション推進室は、NTTの研究所が保有する人工知能技術(音声認識、画像認識、自然言語処理、知識処理、機械学習など)と、NTTデータが保有する情報活用ノウハウ・プラットフォームを組み合わせ、人工知能を活用した幅広いシステム・サービスの創出などを目的としたもの。当初は、人工知能技術のスペシャリスト20名の体制で活動を開始し、順次体制を拡大していく。同社はすでに、「融資審査やマーケティング分析のミドルオフィス業務における意思決定・知的判断の支援 」「窓口やコンタクトセンターの顧客対応業務における手続き、商品などの相談支援」「オフィス、公共施設、店舗などでのグローバルなコミュニケーションの支援」「スマートフォンなどのモバイル端末や人型ロボットを介したコンシューマー向け対話型サービス」において、人工知能の応用を進めている。同社は人工知能関連のシステムおよびサービス提供で、2018年度までに累計200億円の売上を目指す。
2015年09月30日博報堂DYホールディングスは6月25日、生活者データを利活用したマーケティング活動の実践を支援するグループ横断型の組織として、「博報堂DYグループ・次世代オウンドメディア・マーケティングセンター」と「博報堂DYグループ・マーケティングプラットフォーム・ソリューションセンター」の2組織を新設した。博報堂DYグループではこれまで、生活者とのつながりを活用したマーケティングに対し、グループ各社が専門組織をそれぞれ立ち上げ対応してきたが、顧客企業のニーズ拡大を受けグループ横断型の組織を新設し、対応力の強化を図るに至ったという。新設する組織では、企業のWebサイトをハブとして顧客との継続的な関係を構築する「オウンド・メディア・マーケティング」の強化と、企業のマーケティング活動を効率化・自動化して顧客とのコミュニケーションを統合的に管理する「マーケティング・プラットフォーム」の導入を通じたマーケティングの自動化・効率化の推進を目指す。また、同取り組みは、博報堂DYグループの「中期経営計画」における成長ドライバーのひとつ。今後は、「次世代オウンドメディア・マーケティングセンター」と「マーケティングプラットフォーム・ソリューションセンター」それぞれが専門性を活かしつつ、生活者データ・ドリブン マーケティング」を推進する組織として、連携していく考えだ。
2015年06月26日『校長先生、企業を救う4つの学校を再生し、3つの会社のV字回復に貢献した敏腕校長が教える組織再生術』(長野雅弘著、日本実業出版社)の著者は、聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校校長。聖徳大学児童学部教授。4つの学校を再建した独自のメソッドを持ち、その組織再建術が一般企業からも注目されていることで有名です。事実、校長先生でありながら、3つの企業のV時回復に貢献した実績を持っているのですから驚き。つまり本書では、ビジネスの現場にも行かせるそのメソッドを明かしているわけです。■ベクトルを共有することの意義組織において大切な要素のひとつとして、著者は“ベクトルの共有”を挙げています。個々人の意識は違っていたとしても、学校であれ企業であれ、それが組織である以上は同じ意識や考え方をもとにして進んでいく必要があるということ。当たり前のことではあるけれども、組織内に身を置いているとつい忘れてしまいがちなことでもあります。そこで著者は組織を再建する場合、まずはヒアリングシートをもとに個人面談をして全員の気持ちを聞くのだそうです。そして得られた結果は、社員全員が集まる会議の場で公表するのだとか。■長野式ビジュアル4分割法の活用ならば、この時点で意見が割れそうですが、きちんとヒアリングができていれば、リーダーの考えと社員の意見との間に激しい齟齬は生まれないものなのだといいます。おおよその方向性は、おのずとかたまっていくということ。そして会議では、そうして固まった方向性を明示。もちろんベクトルを共有するためですが、ここで著者はユニークな方法を採用しています。独自の『長野式ビジュアル4分割法』によって、ベクトルを可視化するわけです。やり方はとても簡単。ホワイトボードを4分割し、マトリックスをつくる各人の意見に合致するゾーンに磁石を置いていく同じベクトル方向の人たちの磁石は同じ領域に集中するため、全員の意見を可視化できる。意識を共有できるのです。■共有する意識を理解しやすくなる“上下は積極的/消極的”、“左右は改革/保守”などのマトリックスをつくり、各意見を4面のどこかに振り分けるだけ。全員の傾向を可視化すると、共有する意識を理解しやすくなるということ。そして全員に安心感が生まれるため、風通しがよくなるというわけです。こんなにシンプルなことでも、組織内の空気はよくなるもの。成功体験に基づいているものであるだけに、人間関係がうまくいっていない会社やチームは、応用してみる価値がありそうです。実は私も、編集・構成でお手伝いさせていただいています。興味をお持ちになったら、ぜひ手にとってみてください。(文/印南敦史)【参考】※長野雅弘(2015)『校長先生、企業を救う4つの学校を再生し、3つの会社のV字回復に貢献した敏腕校長が教える組織再生術』日本実業出版社
2015年06月24日