近鉄グループホールディングス株式会社の文化事業である「大和文化会」では、2022年12月9日(金)に公開講座「聖武天皇と光明皇后」を、銀座ブロッサム中央会館(東京都中央区銀座)で開催します。第一部では、京都女子大学名誉教授の瀧浪貞子先生を講師にお招きし、奈良時代という、政争が渦巻く中で天平文化を築いた聖武天皇と光明皇后の生きざまをわかりやすく解説していただきます。第二部では、作曲家・ピアニスト林そよか氏によるピアノ・ソロステージをお届けします。奈良県立橿原考古学研究所附属博物館イメージ曲「瑞山の風~たまゆら」や、クラシック、映画音楽、そして即興演奏を披露していただきます。詳細は別紙をご覧ください。■大和文化会について「大和文化会」は、近鉄グループホールディングス株式会社が運営する文化事業で、奈良大和路の歴史・文化を紹介することを目的に、年度会員制の文化講座を首都圏で開催しています。1940年、近畿日本鉄道株式会社の前身である大阪電気軌道株式会社および参宮急行電鉄株式会社両社の東京出張所(現、東京支社)が、大和の歴史地理を勉強する「通俗地理歴史會」を発足させ、1947年、名称を「大和文化会」に改称、現在に至ります。なお、2021年度から新型コロナウイルス感染症の影響で年度会員募集を停止していますが、2022年6月3日(金)に「公開講座」を約2年半ぶりに実開催しました。別 紙【大和文化会 公開講座】「聖武天皇と光明皇后」1.開催日時2022年12月9日(金)13時00分~16時00分(開場12時00分)2.開催場所銀座ブロッサム 中央会館(東京都中央区銀座2-15-6)3.内 容(1)第一部 13時00分~14時40分講演「聖武天皇と光明皇后」京都女子大学名誉教授 瀧浪 貞子 先生(2)第二部 15時00分~16時00分ピアノ演奏「冬を彩るピアノ・メロディーズ」作曲家・ピアニスト 林 そよか 氏4.募集人員800名(申込先着順)5.参加費お一人様2,000円(税込)※参加費の払い戻しはいたしませんので、予めご了承ください。6.応募方法下記宛まで電話にてお申込み下さい。その後、郵便振込取扱票をお送りいたしますので、参加費をご入金ください。入金確認後、入場券をお送りいたします。(振替手数料はご負担願います)7.電話申込締切日2022年11月22日(火)17時30分まで※定員になり次第、締め切らせていただきますので予めご了承ください。※電話申込後にお送りする郵便振込取扱票での入金締切日は11月30日(水)となっております。8.お客様お問合わせ先近鉄グループホールディングス株式会社 東京支社「大和文化会」事務局TEL:03-3212-2051(平日9時30分~17時30分)9.その他都合により講師、演題、講演時間の変更がある場合があります。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の状況によっては、中止又は人数制限での開催になります。《瀧浪先生プロフィール》京都女子大学大学院修士課程修了。京都女子大学名誉教授。現在は毎日文化センター、朝日カルチャーセンターなど(いずれも大阪)の講師を務める。専門分野は、日本古代史(飛鳥・奈良・平安時代)。主な著書は、「平安建都」(集英社)、「最後の女帝 孝謙天皇」(吉川弘文館)、「女性天皇」(集英社新書)「奈良朝の政変と道教」(吉川弘文館)、「藤原良房・基経」(ミネルヴァ書房)、「光明皇后」(中公新書)、「持統天皇」(中公新書)、「聖武天皇」(宝蔵館文庫)など。《林そよか氏プロフィール》東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。作曲家・ピアニスト。大学在学中より自身の編曲とピアノ演奏による『桜ピアノ』でデビューし、以降、多数のCDを日本コロムビアよりリリース。現在は同志社女子大学、相愛大学、関西保育福祉専門学校各非常勤講師や箕面市特命大使「箕面音楽に恋して大使」を務める。参考大和文化会の概要1.沿革1940年、近畿日本鉄道株式会社の前身である大阪電気軌道株式会社および参宮急行電鉄株式会社両社の東京出張所(現 東京支社)が、大和の歴史地理を勉強する「通俗地理歴史會」を発足させ、1947年、名称を「大和文化会」に改称、現在に至る。2.活動内容・年度会員を対象に年10回の講演会を実施(2021年度から新型コロナウイルス感染症の影響で年度会員募集を停止中)※現在活躍中の歴史、考古学、美術史、文化などの専門家による講演・会員以外の方も参加いただける「公開講座」(講演会)を開催(最近の公開講座)2018年度 「正倉院の至宝」奈良大学教授 関根 俊一 先生2019年度 「キトラ・高松塚古墳壁画の宇宙観 ~飛鳥人が思い描いた星空の世界~」阪南大学教授 来村 多加史 先生連続セミナー「女帝たちの時代」阪南大学教授 来村 多加史 先生2021年度 大和文化会オンライン講座「近鉄橿原線-日本史の語り部路線-」奈良県立図書情報館館長 千田 稔 先生2022年度 「飛鳥・藤原京の歩き方」阪南大学教授 来村 多加史 先生3.会員数約900名(2019年度)4.大和文化会事務局〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル7階近鉄グループホールディングス株式会社 東京支社TEL:03-3212-2051以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月28日三井記念美術館では『国宝雪松図と明治天皇への献茶』展を2020年1月30日(木)まで開催。年末年始恒例の円山応挙《国宝雪松図屏風》の展示に合わせ、三井家が明治天皇へ行った献茶の際の茶道具を中心に、天皇や皇室にかかわる品々が展示される。江戸時代以来、約350年におよぶ三井家の歴史の中で収集され、伝えられてきた日本・東洋の美術品を収蔵する三井記念美術館。毎年、年末年始は同館の誇る円山応挙筆《国宝雪松図屏風》を公開するとともに、新春にふさわしい企画展示が行われる。今回は令和元年にちなみ、館蔵品の中から天皇や皇室にかかわる作品を紹介。その中心となるのが、1887(明治20)年、京都博覧会において三井家が明治天皇への献茶を行った際に使用した茶道具だ。この時、抹茶席では三井家の当主・高朗とその息子の高棟が亭主となり、表千家の碌々斎の点前で献茶が行われたという。六畳の囲い屏風には円山応挙の雪松図屏風、床には藤原定家の小倉色紙、茶碗には和全作の金襴手天目など、献茶で使用された北三井家伝来の名品が展示される。また、献茶の茶道具だけでなく、皇室の菊の御紋章にちなみ菊をデザインした茶道具や工芸品、皇室の保護を受けた美術・工芸家である帝室技芸員の作品、奈良から江戸時代までの天皇にかかわる古筆切、さらに北三井家の当主が描いた絵画なども紹介。《国宝雪松図屏風》は全期間展示されるほか、国宝の志野茶碗《銘卯花墻》も茶室「如庵」を再現した展示ケースにて例年通り展示される。令和改元の新春にふさわしい三井記念美術館の誇る名品の数々を、一年の締めくくりに、また、新しい年の始めに、堪能してみてはいかがだろうか。【開催情報】『国宝雪松図と明治天皇への献茶』12月14日(土)〜2020年1月30日(木)まで三井記念美術館にて開催【関連リンク】 三井記念美術館( /target=)桐木地菊置上茶箱 1箱江戸時代北三井家旧蔵国宝 志野茶碗 銘卯花墻 桃山時代 室町三井家旧蔵日の丸釜 与次郎作 1口 桃山時代 北三井家旧蔵御所丸茶碗 1口 朝鮮時代 北三井家旧蔵稲菊蒔絵鶴卵盃 柴田是真作 1対 明治時代 北三井家旧蔵九郎義経 安田靫彦筆 1幅 昭和17年(1942) 室町三井家旧蔵三井好 都のにしき「朝の雪」 水野年方画 13枚の内1枚 明治時代 個人旧蔵重要文化財 古筆手鑑「たかまつ帖」より「大聖武」 伝聖武天皇筆 1葉 奈良時代 北三井家旧蔵草花図剪綵 三井高朗作 2曲1隻 明治時代 北三井家旧蔵
2019年12月22日天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物と法隆寺献納宝物を一挙公開する特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」が、東京国立博物館で、11月24日(日)(前期:~11月4日(月・休)、後期:11月6日(水)~)まで開催されている。【チケット情報はこちら】正倉院宝物とは、奈良・東大寺にある正倉院で守られてきた文化財で、光明皇后が聖武天皇の御遺愛品を東大寺大仏に捧げたことに由来する。会場の第1章“聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物”では、15メートルもの長大な献納時の目録「東大寺献物帳(国家珍宝帳)」(前期)を展示。その巻末に記された光明皇后の言葉から、聖武天皇への深い愛情を感じることが出来る。また琥珀や螺鈿、トルコ石を贅沢に使用した、宝飾鏡の代表作「平螺鈿背八角鏡」(後期)も必見。第2章“華麗なる染織美術”では、伝世品としては世界最古の染織品と言われる名品の数々を展示。出土品ではなく、蔵である正倉院で守られてきたからこその文化財だと言える。第3章“名香の世界”では、正倉院を代表する香木「黄熟香(蘭奢待、らんじゃたい)」(通期)を紹介。そのふくよかな香りは足利義政や織田信長をも魅了し、彼らが切り取ったとされる箇所には今も印も残る。第4章“正倉院の琵琶”には、その名の通り正倉院の顔とも言える「螺鈿紫檀五絃琵琶」(前期)が鎮座。古代インドに起源を持つ五絃琵琶だが、現存するのは世界でこれだけと言われる貴重な一品だ。撥を受ける部分にはラクダに乗って琵琶を演奏する人物が、裏には宝相華(ほうそうげ=浄土の世界に咲くとされる空想上の花)の文様が螺鈿と玳瑁(たいまい=ウミガメの甲羅)、べっ甲によって装飾されている。また楽器としての機能と構造を明らかにするため、正倉院では8年をかけて本作の模造を製作。そちらも同時展示されている。第5章“工芸美の共演”では、7世紀美術を代表する法隆寺献納宝物と、8世紀美術を代表する正倉院宝物から、それぞれ同じ用途で製作されたふたつの宝物を同時展示。「伎楽面 酔胡王」(ともに前期)などから、時代による変化や特徴を垣間見ることが出来る。さらに模造品では、当時の鮮やかな色彩を楽しむことも。ラストを飾る第6章“宝物をまもる”では、1260年以上の長きに渡り、正倉院宝物がいかに守られてきたのか。その保存・修理・模造の取り組みを紹介。また三倉からなる正倉院正倉の中倉、南倉の一部が原寸大で再現されており、こちらは撮影も可能だ。取材・文:野上瑠美子
2019年11月01日天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物を中心とした飛鳥・奈良時代の国際色豊かな造形文化に焦点を当てた特別展『正倉院の世界ー皇室がまもり伝えた美ー』 が、10月14日(月・祝)より開幕。11月24日(日)まで開催される。同展は、皇室が守り伝えた正倉院宝物と法隆寺献納宝物の代表作を中心とした作品約110件を紹介するもの。正倉院宝物は、奈良県奈良市の東大寺敷地内に建てられた正倉、西宝庫・東宝庫に収められた品々で、8世紀に東大寺を創建した聖武天皇の遺品をはじめ、美術工芸品や文書類など約9千点の宝物を1260年以上にわたり守り伝えてきた。明治8(1875)年にはその所管が東大寺から内務省、その後、宮内庁に移行して現在に至っている。また、法隆寺献納宝物は、奈良県斑鳩市にある法隆寺に伝来する、聖徳太子ゆかりの品々や小金銅仏群をはじめ染織品や伎楽面など、約300件におよぶ文化財。明治11(1878)年に皇室に献納され、昭和22(1947)年に国へ移管、現在は東京国立博物館が所管している。今回の特別展では、日本の7世紀美術を代表する法隆寺献納宝物と、8世紀美術を代表する正倉院宝物が、同時に公開される貴重な機会となる。会場は、「聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物」「華麗なる染織美術」「名香の世界」「正倉院の琵琶」「工芸美の共演」「宝物を守る」の全6章で構成。聖徳太子の命日に光明皇后が奉納した国宝の鏡や、鮮やかな草花と水鳥が染織された敷物、仏教儀礼で用いられ、足利義政や織田信長らが一部を切り取ったことでも知られる香木、聖武天皇が愛用し、美しい装飾が施された五弦琵琶など、さまざまな至宝が並ぶ。水瓶(すいびょう)と呼ばれる水差しや、仮面舞踏劇で用いられた伎楽面などは、正倉院伝来の品と法隆寺伝来の品を並べて展示。飛鳥・奈良と時代の異なる造形美の特色を比較することができる。また、最終章では、明治以降に本格化した正倉院宝物の調査と修復作業に焦点を当て、今なお行われる保存・修理・模造の取り組みを紹介する。会場内には正倉院の宝庫を一部原寸大で再現したスペースも登場。その雄大なスケールを体感しながら、千年以上にわたり受け継がれてきた古代の日本の国際色豊かな文化を堪能してほしい。【開催情報】『御即位記念特別展「正倉院の世界 ー皇室がまもり伝えた美ー」』10月14日(月・祝)〜11月24日(日)まで東京国立博物館 平成館にて開催(会期中展示替えあり)【関連リンク】 東京国立博物館()《紺夾纈絁几褥》 奈良時代・8世紀 正倉院宝物【後期展示11月6日~24日】《平螺鈿背八角鏡》 唐時代・8世紀 正倉院宝物【後期展示11月6日〜24日】国宝 《海磯鏡》 唐または奈良時代・8世紀 東京国立博物館(法隆寺献納宝物)【通期展示】《漆胡瓶》 唐または奈良時代・8世紀 正倉院宝物【後期展示11月6日〜24日】国宝 《竜首水瓶》 飛鳥時代・7世紀 東京国立博物館(法隆寺献納宝物)【後期展示11月6日〜24日】《紫檀木画槽琵琶》 唐または奈良時代・8世紀 正倉院宝物【後期展示11月6日〜24日】《黄熟香(蘭奢待)》東南アジア 正倉院宝物 【通期展示】《国家珍宝帳(部分) 》 奈良時代・天平勝宝8年(756) 正倉院宝物 【前期展示10 月14日〜11月4日】
2019年10月15日日本一大きな大仏はどこにあるかご存知だろうか。奈良? 鎌倉? いえ、実は千葉にあるのだ。そしてその大仏がある鋸山の「乾坤山 日本寺(けんこんざん にほんじ)」は世界第一の羅漢霊場とも称され、石切場跡に彫られた百尺観音もあるなど見どころがいろいろ。秋が深まるこの季節、日本一の大仏に会いにちょっとハイキングでもいかがだろうか。○奈良の大仏の2倍以上日本寺は聖武天皇の勅詔と光明皇后のお言葉を受けた行基菩薩によって、神亀2年(725)に開山。初めは法相宗に属し、その後、天台、真言宗と続いたが、徳川三代将軍・家光の治世時に曹洞禅宗となった。日本寺がある鋸山には多くの文人も訪れ、境内には小林一茶などの句碑も建立されている。また、夏目漱石が『木屑録』に日本寺でのことを記し、漱石と交流のあった正岡子規は後日、漱石とは逆ルートで鋸山を訪れた旅を『かくれみの』に記したいう逸話もある。日本一の大仏「薬師瑠璃光如来」は総高31.05m・御丈21.3m。イメージしにくいかもしれないが、鎌倉高徳院の阿弥陀如来は総高13.35m・御丈11.312m、奈良東大寺の盧舎那大仏は総高18.18m・御丈14.85mなので、日本寺の大仏は鎌倉の大仏の2倍以上ということになる。とは言え、現在ある日本寺の大仏は昭和44年(1969)に復元されたものだ。原型は天明3年(1783)に大野甚五郎英令が27人の門徒とともに、岩山を3年かけて彫刻した御丈8丈(約24.24m)・台座9丈2尺(約27.88m)だったという。世界平和・万世太平の大象徴として、4年の月日を経て復元建立され、今に至っている。○「地獄のぞき」で心身冷え冷え巨大なのは大仏だけではない。険しい崖に囲まれた山頂エリアには、崖岩に彫刻された「百尺観音」も規格外の大きさである。その名の通り百尺(約10.3m)なので、見上げるのも一苦労。大戦の犠牲者の供養と東京湾周辺の航海、航空、陸上交通犠牲者の供養のために発願されたもので、今日では航海、航空、陸上交通の安全を守る本尊として崇(あが)められている。山頂まで行ったなら、ぜひ「地獄のぞき」をしてみよう。絶壁の上に突き出した岩盤が見えたら、それが「地獄のぞき」である。崖からせり出したその場所からは約100m下を見下ろすことができる。遠めで見ているだけでも背筋が凍る思いだが、実際にその場に立ってみると……やっぱりなかなか身動きがとれない。○表情豊かな1,553体の羅漢また、境内には大野甚五郎英令が21年間、門徒27人とともに生涯をかけて1,553体を彫刻した石仏「東海千五百羅漢」も安置されている。海を経て伊豆から運ばれた石材に心を込めて彫られた像はどれも表情が豊かで、中にはくすっと笑ってしまいたくなるものもある。明治維新の廃仏毀釈以来、荒廃してはいるものの、現在、復興に向けて動いているようだ。ハイキングを満喫したい人は、JR東日本の内房線「保田」駅から遊歩道を通って表参道から(「保田」駅から仁王門までの所要時間は約45分)、ロープウエイからの眺めを楽しみたい人は、内房線「浜金谷」駅からがルートになる。また、両駅は神奈川の久里浜と千葉の金谷をつなぐ東京湾フェリーからも近い。海を渡って山に登る、というプランもできる。ちなみに、筆者は大仏から近い東口無料駐車場からスタートし、休憩をしながら境内をくまなく歩いく90分程度のハイキングを楽しんだ。境内は舗装された山道なので、歩ける格好で訪れていただきたい。※記事中の情報・価格は2014年9月取材時のもの
2014年09月18日GWはパワースポットへ行った(行く)!という方も少なくないのでは!?伊勢神宮や出雲大社など縁結びで知られるパワースポットは、いつも女性の参拝客でにぎわっていますよね。それ以外にも、恋愛運アップのご利益で知られる神社は各地にあるので、誰でも一度は行ったことがあるんじゃないかと思います。ところで、恋愛に効くパワースポットと言われると神社を思い浮かべる人が多いようですが、恋の願いを叶えてくれるのは神様だけではありません。日本にはたくさんお寺がありますが、その中には恋愛運アップのご利益がある仏様も多数祀られています。そこで今回は、良縁や恋愛成就で知られる仏様を3尊ご紹介。それぞれを祀っている代表的なお寺とともにお送りします。■片思いを実らせたい!……愛染明王縁結びの仏様として、古くから人々の信仰を集めてきた愛染明王(あいぜんみょうおう)。3つの目と6本の腕を持ち、憤怒の形相に逆立った髪と恐ろしげな姿をしていますが、それは民衆を惑わす悪鬼の厄を払うためと言われています。また、愛染明王はサンスクリットでラーガラージャ、(マハーラーガ)と言いますが、古代インドのこの神は、ローマ神話のキューピッドとルーツが同じという説も。愛染明王が手にしているのは、射られると恋心が芽生えるというキューピッドの弓矢!?まさに良縁祈願にぴったりですね!≫愛染明王に会えるお寺・東寺(京都市南区)世界遺産に認定された東寺の観智院には、智慧の仏である“五大虚空蔵菩薩”と“愛染明王”が設置され、「愛染さんの一言みくじ」というおみくじを引くことができます。京都市内には他にも、仁和寺、醍醐寺など愛染明王を祀るお寺がいくつもあります。なお、愛染明王は通常、胸の前に弓矢を携えていますが、聖徳太子が創建した神童寺(木津川市)の愛染明王は、頭上に弓を構え、天空に向けて今にも矢を射ようとしていることから、強いご利益があるそう。京都市からは少し遠いけれど、併せて行ってみるといいかもしれませんね。■彼と末永く愛し合いたい!……歓喜天人の体に象の頭を持つ仏様で、単身のものと男女の抱き合った姿のものと2種類あります。後者の像はとてもなまめかしく、お寺によっては秘仏扱いで公開していない所も。この2神のうち、男神はヒンズー教の神、シヴァの息子のガネーシャで、女神は彼を仏教に帰依させた十一面観音の化身だと伝えられています。歓喜天(かんぎてん)のご利益は強く、縁結びはもちろんですが、子孫七代までの福を一代で授けてくれるとか。カップルでお参りして、末永い幸せを願ってみてはいかがでしょうか。≫歓喜天に会えるお寺・待乳山聖天(東京都台東区)浅草駅からほど近い場所にある待乳山聖天(まっちやましょうでん)。正式名称は本龍院ですが、聖天様(歓喜天)への敬愛の念からか、こちらの名前のほうが広く知られています。歓喜天の像は残念ながら公開されていませんが、境内各所で、待乳山聖天のシンボルである二股大根と巾着のモチーフを見ることができます。二股大根は夫婦和合・子孫繁栄を、巾着は商売繁盛を現すもの。結婚や独立の前にはぜひ行ってみたいですね。待乳山聖天の庭からは東京スカイツリーがよく見えるので、デート気分が盛り上がるかも!■次はもっと良い恋がしたい!……弁財天(弁天)七福神の紅一点である弁財天のルーツは、インドの水の女神サラスヴァティー。あまり仏様というイメージはないかもしれませんが、お寺に祀られている際は、神様ではなく仏様という扱いになるようです。恋愛運アップの他、芸事の上達、学業成就などのご利益も。自分磨きをして、次こそはもっと良い恋を!と思っている女性には特におすすめです。ただし、嫉妬深い女神と言われ、弁財天が祀られたお寺にカップルで行くと別れてしまうという言い伝えがあるとか。お参りをする際は一人、もしくは女友達と行きましょう。≫弁財天に会えるお寺・宝厳寺(滋賀県長浜市)聖武天皇によって、琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島に建立されたお寺です。ご本尊の大弁財天は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁財天」の一つで、その中で最も古い弁財天。この竹生島は、今年3月に公開した“琵琶湖=パワースポット”がテーマの映画『偉大なる、しゅららぼん』のロケ地としても知られています。これはご利益がありそうですね!なお、宝厳寺には「弁天様の幸せ願いダルマ」というかわいいダルマの中に、願い事を書いた紙を収め、本堂に奉納するという願掛けがあります。職人さん手作りの小さなダルマに、誰にも言えない悩みを打ち明け、幸せを願ってみませんか?恋愛運をアップさせたい方、彼との距離をもっと縮めたい方は、デートや旅行を兼ねて仏様にお参りをしてみてはいかがでしょうか。優しげな、或いはどこか愛嬌のある仏様に会えば、きっとたくさんのパワーを受け取れると思いますよ!(文=AYAME)縁結びのご利益で知られる全国のパワースポット結婚運UPのお参りへ!()
2014年05月04日愛知県豊川市の三河国分尼寺史跡公園で、市民が手作りした千個もの万灯をともして「天平ロマンの夕べ」と題したイベントが開催される。日時は9月22日(土)。2部に分かれており、1部は15:00~17:00、2部は17:30~20:00。小雨決行だが、大雨、強風の場合は23日(日)に延期。第1部は「天平ロマン体験」。奈良時代の役人のように墨と筆を使って作る「木簡墨書き」、天平時代当時の貴族や役人の衣装を着て記念撮影ができる「天平衣装の試着」、イベントで飾られる万灯の製作体験ができる「万灯作り」が行われる。第2部は、17:35からの羅山境おどり保存会および八南小学校児童による「羅山境おどり演舞」に始まり、17:50から「和太鼓演奏」。18:10に点灯式が行われ、18:20から豊川オープンカレッジ受講生によるハーモニカ演奏が披露される。18:40から八幡宮氏子中学生による浦安の舞が行われる。演目は「扇の舞」、「鈴の舞」。八幡宮に伝わる伝統的な舞を見ることが出来る。19:00からは蒲郡リーディングキャラバンによる平家物語朗読、演奏は筑前琵琶演奏家、林旭紅氏による。演目は「祇園精舎」、「忠度都落ち」、「忠度最期」、「敦盛最期」、「新院崩御」。朗読と琵琶の演奏がおごそかなフィナーレを飾る。国分寺と国分尼寺は奈良時代に聖武天皇が国家の平和と繁栄を祈るために建立を命じた寺院だ。各国に国分寺と国分尼寺が一つずつ置かれ、当時はその国ごとで最大の建造物だったと言われている。しかし、律令制度の崩壊に伴い国分寺、国分尼寺は廃れていった。三河国分尼寺は大正期に発掘調査され、礎石、布目瓦がなどの出土品が発見されたことから、大正11年に国の史跡指定を受けた。その後、昭和42年に愛知県教育委員会による発掘調査が行われ、主要伽藍の位置が判明。平成11年~17年度にかけて保存整備事業が行われ、中門や回廊の一部を実物大で復元して現在に至っている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日