出産・妊娠のブランクを経て、職場へ復帰するママたち。また、これから出産・妊娠というライフプランニングを考えている女性にとっても、職場復帰にむけては不安は大きいことでしょう。そこで、今回はママテナ編集部による独自調査を実施(調査方法:インターネット調査 期間:2018年2月23日~26日 有効回答数169名)。これから働くことを考えているママたちが職場復帰を前にどんな不安を抱いているのか、その中身について調査しました。働いていないママたちも全員がいずれ働く可能性をイメージまず、現在「働いていない」というママたちに、「あなたはこの先働くことを考えていますか?」と質問したところ、「よく考える」が85.7%、「考えたことがある」が14.3%と、全員ママたちがこの先の人生で働く可能性について考えたことがあるということがわかりました。次に、「働くことに対して不安を抱いたことはありますか?」という質問には、「ある」が89.7%と圧倒的多数。総務省統計局が発表する「労働力調査」の「女性の年齢階級別就業率の変化」の変遷を時代を追ってみてみると、妊娠・出産によって仕事から離れてしまうママは年々減少傾向にあり、子どもが一定の年齢に達したら再び働き始めるママたちは増えている。女性が再び働きやすい時代になってきたことは明らかだけど、やはり不安は大きいのは、まだまだママたちを受け入れる体制や風土が企業側に出来上がっていないからなのかもしれません。これから働こうと考えているママたちの不安第1位はでは、働こうと考えているママたちの不安の内容は?まずは、その結果を見てみましょう。Q.「具体的には、どんな不安を感じますか? あてはまるものすべてお選びください」(複数回答))1位「家庭との両立について家事や育児と両立できるか」96.3%2位「職場の体制・環境について 子どもの病気による急な休みや学校の行事出席などにも寛容か」92.6%3位「職場のムード・雰囲気について 受け入れてもらえるかどうか」59.3%4位「仕事のスピード感について 周囲についていけるか・スキルについて パソコンのスキルなど今のスキルでついていけるか」37.0%5位「仕事の量について 処理できないほどの仕事量ではないか、処理できるか:」25.9%やはりママたちが気になるのは家事や育児との両立のこと。そして、職場の体制や環境のこと。こればかりは、働き始めてみないとわからない点であり、どうしても不安を感じてしまいやすいポイントのようです。不安を抱いたまま職場に復帰し、やっぱり自分には合わない職場だったり、イメージと違っていたら自信を失ってしまう結果にも。もし不安が大きいのなら、自治体が行うママ再就職の支援事業を利用してみるのもひとつの手段。育児と仕事の両立に関するアドバイスや就職のためのスキルアップ講習会などを開催するほか、自治体によっては職場体験からの再就職を行う企業もあります。不安になったら諦めず、足を止めずにまずは行動を。応援してくれる人や解決する手段がきっと見つかるはずです。(文・団子坂ゆみ/考務店)
2018年04月13日カニエ・ウェストがバレンタインデーに“インスタ復帰”を果たした。アカウントを復活せたのだ。現在カニエがフォローしているのはただ1人、愛妻のキム・カーダシアンだ。記念すべき初投稿は、キムへのメッセージとみられる「HAPPY VALENTINES DAY BABE」と書かれたカードの写真だった。カニエがそのカードの写真以降、2枚目から50枚以上に渡って現在まで投稿し続けているのは、どういうわけかセレブカップルたちの写真だ。それも、ショーン・ペン&マドンナ、ジョニー・デップ&ウィノナ・ライダー、ブルース・ウィリス&デミ・ムーア、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーなど、大半がとっくにお別れ済みのカップルばかり。デヴィッド&ヴィクトリア・ベッカム夫妻やマシュー・ブロデリック&サラ・ジェシカ・パーカー夫妻など、現在も円満なカップルの写真もあることはあるが、どれも十年以上前の古いものでいまの洗練された姿とは程遠い過去が写し出されている。直近の投稿は、カニエの義理の母に当たるクリス・ジェンナーと義理の父ですでに亡くなっているロバート・カーダシアンの笑顔のツーショット。続いて「Kimye」(キムとカニエの名前を合わせた造語)とキャプションを付けた2人がアイスを食べている写真、盛装したカニエがセクシーなドレス姿のキムを愛おしそうに見つめる写真。カニエがセレブカップルの写真ばかりを載せた理由は、全く謎に包まれたままだ。(Hiromi Kaku)
2018年02月15日年が開けて、仕事復帰までのカウントダウンが始まる方が多いのではないでしょうか?私も去年、経験した1人です。復帰して約1年経ったことで見えてきた、育休中にやっておいて本当によかったこと、復帰してからの忙しい毎日の支えになっていることを紹介します。続けられるアルバム作りの方法を知るかわいい我が子の写真はあっという間に溜まります。気がつけば携帯の保存容量がいっぱいで、応急処置的にアプリを削除する!という経験をしたことがあるママも少なくはないのではないでしょうか?私自身も、数え切れないほどのアプリを削除してきた1人です。そんな写真を家族が気軽に楽しめるようにと、これまでフォトブックを作成したり、携帯アプリで写真集を作成したり、はたまた高いお金を支払ってプロにアルバムを作ってもらったり、いろいろ試行錯誤してきました。どれも満足いく仕上がりで、我が家にとっては大切な宝物になっています。しかしながら、時間がかかりすぎたり、お金がかかりすぎたりと、どれも継続するには至りませんでした。そこで最終的にたどり着いたのが、「ネットプリントでL版へ印刷して、月ごとにアルバムへ入れていく方法」です。ネットプリントにすることで、1枚当たり8円で印刷でき、L版に決めたことでアルバムに入れるだけで統一感あるアルバムが完成します。この方法がどの家庭にもベストとは言い切れませんが、復帰までに続けられるアルバム作りの方法を模索しておくことは、やっておいて良かったことと自信を持ってお伝えできます。平日のタイムスケジュールを作っておく育休中、育児と家事だけでも大変でしたが、復帰しそこへ仕事が入ってくると考えただけでゾッとしていました。悶々と考えているだけでは、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいそうだったので、実際に【朝の時間割】と、帰宅してからの【夜の時間割】を書き出してみました。実際に書き出してみることで、(1)あきらめなければいけないこと、(2)パパに協力してもらえればどうにかなること、(3)あきらめるつもりでいたけれど意外と続けられそうなことを具体的に知ることができました。また復帰してからは、実際に作成したタイムスケジュールをもとに動くよう努力し、できなかったことをパパと話し合い、1年経った今では、改善したタイムスケジュールが完成しています。タイムスケジュールを作成しておくことは、やるべきことの見える化にもつながっています。手が空いた時に「何をすれば良いかわかりやすい」と、パパからも好評です。かかりつけ医を見つけておく育休中は大きな病気ひとつ、いや、それどころか、小さな病気ひとつかからなかった息子でしたが、いざ保育園へ通い始めると、園から呼び出されることが頻繁になりました。もともと、息子のこととなると心配性な私は、小児科だけではなく、乳幼児を診てくれる内科や耳鼻科も開拓しておきました。いつもの病院が休診日でも、他に診てもらえる病院を知っているだけで、急な呼び出しにも冷静に対応できています。今では、症状によって病院を使い分けられるほどになりました。呼び出し電話で息子の症状を確認して、適すると思った病院へすぐに予約してから息子を迎え、そのまま病院で診察という流れができていてスムーズです。予約してから病院へ向かえるので、待ち時間なく診てもらえるのも忙しいママにとってはありがたいポイントです。いかがでしたか?他にも、息子の飛行機代がかからないうちに海外旅行をしたり、興味があった資格を取得したりと、我ながら満足のいく育休を過ごせたと思います。復帰を目前に控えているママみんなが、残りわずかな育休期間が満足のいくものになり、復帰してからの糧となるように願っています!<文・写真:フリーランス記者かつき>
2018年01月20日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、子どもを持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。今、ママにとって大きなハードルとなっている「転職」。さまざまなケースのママたちの転職ストーリーを連載で紹介していきます。■信田裕美さんの「転職するとき」信田裕美さん プロフィール大学の海洋生物学部を卒業後、非臨床試験を行う会社に勤務し、前職であるCROに転職。CRAとなった後、出産、復帰、異動を経験し退職。2016年8月からクインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社で働く4歳の女の子、2歳の男の子のママ。 【信田裕美さんの出産後の転職歴】▼1社目製薬会社が新しい薬を開発するために行う治験(臨床試験)を支援する企業(CRO) 正社員2012年11月第1子出産 → 2013年4月復帰2013年10月社内異動 → 2015年5月第2子出産 → 2016年5月復帰2016年8月退職▼2社目 現在2016年9月 クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社 正社員■好きな仕事を続けたいのに…育休明けに直面したマミートラックCRA(Clinical Research Associate)とは、新しい薬を開発するために行う治験(臨床試験)を「医薬品の臨床試験の実施基準(GCP)」や治験実施計画書にのっとって適切に実施されているかを確認し、正確なデータを収集する専門職で、臨床開発モニターとも呼ばれています。出産前に働いていたのは、そんな新薬開発の中核を担う、いわゆる花形のセクションでした。出産前は、臨床開発モニターとして、治験がGCPや治験実施計画書にのっとって適切に実施されているかを確認するため、毎週飛行機で遠い病院まで出張をするような生活をしていました。結婚はしていましたが、そんな仕事柄だったことと、その職である程度のところまで上り詰めたいと思っていたので、しばらく子どもを持つことは考えていませんでした。けれど、年齢を考えると…と思っていた矢先、運よく長女を授かり、2012年11月末に出産。当初は、子どもが1歳になってから仕事に復帰と考えていましたが、1歳児での保育園入園はとても難しいと言われていたこともあり、出産から5カ月後の翌年4月、出産前から申し込んでいた保育園に娘を0歳児で入園させ、職場復帰をはたしました。私の両親が同じマンションに暮らしていたこともあり、両親のサポートを受けて、復帰後も今まで通りモニターの職に戻り、それまでと変わらない仕事をするつもりでいました。週1回ほどある遠方への出張もすべてやる覚悟をし、復帰をしたのです。そこで、上司から言われた言葉は「ゆっくりしていていいからね」でした。0歳児の子どもを持つワーキングマザーへの配慮から出た言葉でそこまで深い意味はなかったかもしれませんが、自分の気合とは裏腹に、職場でも温度差が感じられ、仕事に対する熱が一気に冷めていくように感じました。同じ部署内で臨床開発モニターをサポートする業務をするのですが、「このまま続けても、これまでの仕事に戻ることはできない。ここにいる意味は?」と悩み、大好きだった臨床開発モニターの仕事を離れることを願い出て、異動をしました。異動した先は、マネジメント部署です。今までは臨床開発モニターとして治験に関することだけをしてきましたが、マネジメントとなると人や仕事の管理になるので、会社全体の業務に携わります。マネジメント業務には広い視野が必要で、働くうちに自分の仕事に対する考え方も次第に変わっていきました。異動してしばらく経ったころ、転職してきた方が上司になったんです。その上司は、他社で培ったノウハウを一つずつ丁寧に教えてくれました。例えば、資料に関することであれば、マトリクスの作り方であったり、プレゼンテーションの表現の仕方であったり。この職種では今の会社しか知らない私にとって、他社の違う視点を見せてもらえたことはとてもいい経験になりました。そんな上司の下で引き続き働いて、もっと仕事の幅を広げたかったのですが、ちょうど2人目を懐妊。はじめはモニターの仕事ができないならと異動した部署でしたが、産休に入る頃には、「今度復帰する時は、マネジメントを極めていきたい!」と思うほどになっていました(笑)。 ■「勉強してきます!」と10年勤めた会社を退職2015年5月、男の子を出産し、翌4月に2回目の育休から復帰しました。もともと子どもは男女1人ずつと願っていたので、次こそ仕事をがんばる番だと思っていました。でも、自宅は最寄り駅までバスで40分、そこから保育園を経由して、電車で通うと、勤務地まで片道で2時間ほどかかっていました。子ども2人を育てるようになって、初めて、今までの生活は子どもが1人だったから何とかなっていたと痛感しました。平日の夜は、かろうじて何とか子どもの世話だけはこなしていましたが、それでも早く寝かせることは難しい毎日でした。きちんと睡眠をとらせることに精いっぱいで、それ以上のことは何も子どもたちにしてあげることはできなくて。そんなところに急遽、異動が決まり…。今まで10年間がんばって勤めてきましたが、問題が2つ重なったことで、環境を変えてもいいのかも、と思うようになりました。そして、現在の会社に転職。運よく駅の近くにいい土地を見つけ、家まで購入し、自ら環境をガラリと変えたのです。退職のときは、「いつか自分を育ててくれた方々に恩返しできるように、もっといろいろな世界を見てみたい!」という気持ちで「もっと勉強してきます」と挨拶をしました。転職先の新しい職場環境で仕事をする中、家まで建てるのは想像以上にハードな毎日でした(苦笑)。でも、私自身「大変なことは効率よくギュッと短期間にまとめたい」と思うタイプで、「家を買うことが、新しい仕事を頑張るモチベーションになるのでは」と、あえて厳しいタイミングで、一度に環境を変えることにチャレンジしました。■仕事もプライベートも「がんばる時期」だった1年前、今は…転職後の仕事内容は、以前と同じくCROになります。通常、臨床開発モニターは、臨床データの収集のほか、治験を始めるための申請等の手続き書類の作成まで、1つの案件の1から10まですべてを、1人の臨床開発モニターが担当します。しかし、新しい会社では1人ですべてを抱えるのではなく、専門性をもった人たちがそれぞれの分野で役割を果たせるようなスタイルになっており、私もまた、子育てしながらでも、新薬開発の一部を担えるかもと思っての転職でした。今は臨床開発モニターの一連の仕事の中でも、申請や手続きの部門を担当しています。申請が通らないと治験が始まらないので、この仕事も責任重大。追及するほどに楽しく、やりがいのある仕事です。人に伝えるという点では以前のマネジメント部で培ったことが生きていると感じることも多く、今はこの分業化された「手続き」についての専門性をもっと深めたいと思うようになりました。ようやく転職をして1年が経ちました。転職当時は当然、今まで作り上げてきたネットワークがなくなり、スキルや地位が通用しない0からのスタート。さらに、本来の業務とは関係のない、システムや手続きなど会社独自のルールでもわからないことが多く、それらを誰に聞けばいいのかさえもわからないという状況でした。なかなか仕事が進まず、転職から半年くらいは終わらない仕事を持ち帰り、夜中の3時まで作業をするなんてこともありました。その一方で、購入した家の設計についても、あれこれ考えなくてはなりません。当時、夫はもちろん両親にも心配をかけるほど疲労困憊の毎日でした。でも、今はようやく仕事にも慣れ、駅から近い家も完成し、子どもたちと一緒にごはんを作ったり、夕食後には遊んだり、勉強をしたりする時間を持つことができるようになりました。週末は、近くの海で大好きなサーフィンを家族で楽しめる。そんな、求めていた生活をようやく送れているといった感じがします。<ママの転職 Q&A>Q:転職をして感じたメリットはなんですか?A:何といっても、1.在宅勤務が月に9回、2.コアタイムが11時からのフレックス制で、子どもの通院などでも午前半休を使わなくてもいい、など人事制度が整っている。3.引っ越したこともあり通勤が1時間に短縮、4.通勤時間短縮で、時短勤務(7時間)からフルタイム勤務(7.5時間)へと変更できた点が大きいですね。Q:転職をして家庭環境は変わりましたか?A:在宅勤務が月に9日あるので、平日でも週2日は自宅勤務が可能という環境です。やりくりすれば正社員として働きながら、平日の子どもの習い事にも対応することもできるんです。今までできていなかった分、子どもたちにたくさんの有意義な時間を与えてあげたいと思っています。Q:転職を考えている人へ一言コメントA:転職は単に働く場所が変わるだけではなく、人間関係もガラッと変わるので、仕事を覚えるまで、環境に慣れるまでの期間を長く見込んでおいたほうがいいと思います。大変な時期はできるだけ家族に頼れる体制、ファミサポ、病児保育を整え、もし大変だったり失敗したかなと思うことがあっても、半年間は自分を信じてがんばってほしいです。「大変なことは一度にすませたい」と子どもをできるだけ近い年齢で計画的に出産したり、転職と家購入を同時期にしたり、仕事だけではなくあらゆることを効率的に考え、進めていく信田さん。それでも2回の産休・育休取得中は会社での評価対象ではなくなるため、同期と比べると昇進ができないというジレンマを感じることもあったそうです。「でも、今は仕事も家庭もとても充実した毎日を送っているから、これ以上を求めてはぜいたくですよね~」と笑って話してくれました。現状が「ぜいたく」といえるほど充実した毎日を送っていると言い切るのは、現状以上にただ憧れるのではなく、どんな時でも常に努力してそれに近づき、近づいたときにはまたその先を目標としているから。そんな信田さんだからこそ、きっとこれからもさらに「ぜいたく」と言われるような環境を目指し、努力を続けて自分の手にしていくことでしょう。
2017年10月28日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、子どもを持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。今、ママにとって大きなハードルとなっている「転職」。さまざまなケースのママたちの転職ストーリーを連載で紹介していきます。■熊谷花名さんの「転職するとき」熊谷花名さん プロフィール不動産投資業、広告代理店、ITベンチャーを経て2017年1月株式会社スタディストに入社する。ママでの転職は2回目で、10月に4歳になる女の子のママ。 【熊谷花名さんの出産後の転職歴】▼1社目広告代理店 正社員2013年10月第1子出産 → 2015年4月仕事復帰 → 2015年12月に退職▼2社目 外資系ITベンチャー企業 正社員2016年1月転職 → 2016年12月退職▼3社目 現在2017年1月 株式会社スタディストに正社員として転職■広告代理店でママ1号に! でも…2013年に結婚後、子どもを授かり、産休・育休をとったのは広告代理店にいたときでした。社員の多くが外国人やクリエイターという小さいながらもとてもグローバルで勢いのある会社。私はそこでアカウントマネージャー(法人営業)をしていました。産休・育休の制度こそあるものの、利用したのは私が初めて。そういった会社の中でママ1号となるため、休みに入るまではお腹が大きくなってもハードに働いていました。そのためか切迫早産になりかけてしまったんです。それで半ばドクターストップのような形で産休に入りました。子どもを無事に出産し、その後は育休をとって、子どもが1歳半になった4月に復帰しました。復帰後の仕事は時短で再開できましたが、広告代理店という仕事柄、なかなか早く帰ることもできず、忙しい毎日を送っていました。さらに案件によっては休日のイベント対応や、深夜のサイト公開などに立ち会いが求められることも。その対応をしてしまうとどんどん家庭に影響が出るため、手がけてきた案件の最後の瞬間である成果物を見られないジレンマが大きくなっていきました。家庭も仕事もどちらに対しても中途半端なスタンスでいるような感覚になり、こんな気持ちで続けていても、もう会社に貢献できることがないかもしれないと思い始めるようになりました。「今ここを動かない理由もないし、進まない理由もないよね!」と強く感じ、復帰後半年で退職する決断をしました。 ■ママとして初の転職、いきなり2週間の海外出張!?転職するため大手の就職サイトに登録。いくつか良さそうなところを紹介していただきましたが、今度はちゃんと家庭を優先できる仕事に就きたかったので、「社員で、時短で」と条件を出すとなかなかやりたい仕事、入りたい会社までたどり着くことはできませんでした。そんなとき、知り合いから「外資系のITベンチャー企業で、英語のできる人を探しているけど話を聞いてみない?」と声をかけてもらったんです。事務系の仕事と聞いていたのですが、面談で経歴やその他いろいろと話し込んでいくうちに、その後上司となる人から「熊谷さんはこういうアシスタント業務じゃ満足しないよね?」と言われたんです。そんなことはなかったのですが(笑)、ITに関してまったく知識も経験もない私の“これまで”をすごく買ってくれ、話を進めていくうちに法人営業をすることになりました。入社してまもなく、日本支社長からアメリカの本社に2週間行ってほしいと出張命令が。2歳の子どもを置いて2週間…とても悩みましたが、断れるような状況ではなく、夫もサポートしてくれるとのことだったので思い切って行ってきました。しかし、帰国後家に戻ったときのすさんだ部屋を見たとき、「やっぱりこれはちょっと違う」と思いました。時短勤務だったはずが、実際は常に仕事に追われる生活になってしまっこともあり、入社後1年で退職を決めました。けれど、この会社を経験したおかげで、IT知識ゼロだった私がその後もIT業界に身を置くきっかけになりました。それがあったから今の会社にもつながったと考えると、どの経験も自分にとっては必要だったと思っています。 ■ママとして働く罪悪感に疲れ、次の転職へこれまでの経歴をお話しすると、高校卒業後は、アメリカの大学に進学。卒業後、現地のホテルで働き、1年後にビザが切れて日本に帰ることになりました。タイミング的に日本の新卒採用時期を逃していたので、中途採用のような形で外資系の不動産投資会社へ入社することになりました。そこは金融業だったので、当時、男性は夜中まで働き、女性もキャリア志向の方が多かったです。そこで、いわゆる「社会人たるもの」、「大人としての社会の歩き方」のようなことを教えてもらいました。仕事は4年目まで続けていましたが、アメリカでも学んだホスピタリティマネジメントというか、人を楽しませるという、もともと自分が好きだった仕事に就きたいという思いが芽生えて退職しました。その後、しばらくは旅をしたり、展示会やTV取材などの通訳や英会話講師などフリーランスのような生活をして、わりとのんびり「自分探し」をしていましたね(笑)。その中で、展示会の通訳で知り合った方の経営する会社に誘われて社員となったのが、最初にお話しした広告代理店だったんです。次の外資系ITベンチャー企業への転職も知り合いからの誘いでした。どれも来てほしいと言っていただき、思った以上の待遇で迎え入れてもらえたので、とてもありがたい話ではあったけれど、自分で懸命に転職活動をしてつかみ取った仕事ではありませんでした。それが原因なのか、また転職を考えることに…。自分のやってきたことを否定するつもりはないけれど、子どもに対しては時間をかけてのんびり育ててあげられないこと、会社に対しては「時短で“働かせてもらう”」という引け目を感じ、次第にいろいろなことに罪悪感を抱くようになっていました。そんな時、スマホで何かのニュースを読んでいたら、なんとなく目に留まったのが女性の転職支援を謳っている エスキャリア でした。登録をするとコンサルタントの方がメールをくれるのですが、「私も子どもがいるのでわかります!」なんて言ってくれて、それだけですごく親しみがわきました。■「もっとわがままになっていいんですよ!」のひとことが救ってくれた「紹介したい会社があります」とエスキャリアから連絡をいただいたのですが、いざ面談というときにタイミングが合わず、一度は断りました。それにもかかわらず、また連絡をくださったので会うことになりました。エスキャリアとの面談では、自分のリクエストを聞いてもらえるのですが、最初は「時短であればどんなところでも」とか「やらせてもらえる仕事があれば」などと消極的なことを言ってしました。でも一つ一つ聞き取ってもらっていくうちに、「本当はもっとこうしたい」「本当はこういうことをやりたいと思っている」と、どんどん閉じ込めていた思いを話せるようになりました。するとコンサルタントの方が「もっとわがままになっていいんですよ!」と言ってくださったんです。それを聞いて、今までぎゅっと固くなっていたものが柔らかくほどけていくような感覚になっていきました。そんな時に、紹介してもらった会社が、今働いている スタディスト です。仕事の紹介を受けて、「自分のリクエストが叶っているここで働きたい!」という思いを持つようになりました。でも、前職のようにあまり内容を知らずに入社することは、自分にとっても会社にとってもマイナスになるので、私と同じような時短勤務で働く人に会わせてもらい、仕事の内容をうかがったり、その方が担当しているセミナーにお邪魔してお仕事をのぞいたりと、本当に納得ができるところまで協力していただきました。そして知るほどに「ここでしか働きたくない!」と思うようになり、入社にいたったわけです。現在の仕事は、マニュアル作成・共有プラットフォーム 「Teachme Biz」 という仕事の伝達、情報共有に必要なマニュアルが簡単に作成・共有でき、働き方の効率化を図るクラウドサービスの法人営業をしています。会社のミッションは「伝えることを、もっと簡単に」で、そこに私自身とても共感しています。私も前回の転職では弱気になる自分もいましたし、それは働くママの陥りやすい悩みだと思うんです。でも、非効率ゆえに感じる必要のないネガティブな思いは、こういった当社のサービスのようなものでいくらでも軽減できると思っています。今は、会社のミッションが私個人のミッションでもあり、会社のやっていることと自分のやりたいことが繋がっている心地よさがあります。私が効率よく働くことが自分の時間を作ることになり、家族の笑顔につながります。そしてそんな私の姿が、自社の製品の宣伝になり、娘が将来働く環境にも繋がっていると良いなと思っています。<ママの転職 Q&A>Q:転職をして家庭環境は変わりましたか?A:時短やリモート勤務がOKで、職場自体も前のところより近くなりました。いろいろな希望が叶っている今の職場に変わり、時間にゆとりができましたね。今は保育園の送りは夫が、迎えは私がしています。夫婦の家事分担なんてものはあまりありませんが、4歳になる娘と夫婦で4年かけて作り上げた生活は、「お互いできることをやる」という“ゆとり”ルールででうまく回っています。Q:転職をする際に大切だと思うことは何ですか?A:リクエストは、きちんとあらかじめ伝えることですね。「これを言ったら断られるかも…」と思って言いたいことを言わないまま入社してしまうと、結果それが原因で長く続けられなくなってしまうと思います。周りに迷惑をかけていいというのではなく、子どもがいても欲しいものは手に入れていいという意味で、自分のやりたいことに対しては「わがままになっていいんですよ!」ですね(笑)。Q:仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?A:今は時短ですが、仕事の量が少ないわけではありません。だから仕事が終わらないときは時短で帰ったとしても、リモートできっちり仕事は終わらせています。家庭があるので夜中のチャットには参加できないけど、業務時間内にきっちりコミットする「私」、というブランディングをするようにしています。Q:これから転職をしようとする人へ、アドバイスをお願いします!A:転職する理由がないなら、する必要はないと思います。でも、もし今がしんどいなら転職は早めがいいのでは。今が転職のタイミングじゃないとしても、アンテナを張って情報収集したり、転職サイトをのぞいたりといった活動は継続していて損はないと思います。自身の経験からたくさんの思いを語ってくれた熊谷さん。とてもハキハキ、サバサバとしていて、自分のできること、進むべき方向はもうすでにわかってると言い切るような潔さとまっすぐな心意気を随所に感じます。でもその一方で、「仕事を通して以前の私のような働き方をしているママたちを少しでも助けられたら……というのが裏ミッションなんです」という弱い立場を知るからこそ出るそういった言葉が、どんな立場の人も自然に許容している熊谷さんのボーダーレスな人柄そのもので、いままでの多くの引き抜きや採用に繋がっていたのだろうと思わされました。
2017年09月13日こんにちは、ママライターのましゅままです。産後復帰したてのワーママは、幸せオーラをまといながら長い休みをもらって、さらに復帰しても仕事を休みがちになってしまう、という状況から悪口を言われやすい立場になってしまいます。しかし、悪口を言われるたびにくじけていては、とても仕事を続けられませんよね。今回は、産後の職場復帰後に悪口を言われた体験談と、その対処法をご紹介します。●産後復帰後に悪口を言われた体験談『子どもの1歳のお誕生日に職場へ戻りましたが、予想通り熱と通院のオンパレード……。早退とお休みを繰り返しました。ある日パートさんから、「そんなに小さい子ども預けてよくやるわね~!育児放棄してまで働きたいの? 」とまで言われてしまいました。わたしは悪い母親みたいに思われているみたいです』(30代/女の子ママ)小さな子どもを保育園に預ける=可哀想と思い込む人があまりに多く、偏見的な意見を浴びせる人も少なくありません。もちろん、保育園に預けることは可哀想なことではないので、その信念を持ちましょう。『仕事が好きだったため、育休を取得。復帰後、次々と子どもが病気になり、それがわたしに移ったりして、自分の意志とは裏腹に月にまともに7日くらいしか出勤できない月もありました。そしてそうこうしてるあいだに二人目を妊娠し、またもや産休をいただくことに。職場のお局に、「そんなに好き勝手休むなら正社員じゃなくてパートにしたら? 」と言われ、グサッときました』(30代/男の子2児ママ)ママ社員=好き勝手休んでいるというイメージを持たれることも。当然好き勝手休んでいるわけではないし、正社員でいることに意味があるのに、と思ってしまいますよね。「この仕事が好きなので正社員で頑張りたいです」という態度を貫きましょう。『7年のキャリアを経て産休、育休をいただき復帰しました。わたしが休んでいるあいだは別の部下がわたしの仕事の代わりをしていてくれたのですが、復帰と同時にまたその業務はわたしがすることに。しばらくすると、その部下に「○○さんが戻ってきたせいでわたしの居場所がなくなりました。戻ってこなければ良かったのに 」と言われてしまいました……』(30代/男の子ママ)休業中自分の代わりをしていた人や、そのあいだに新しく入った人など、自分の復帰を快く思わないことがあります。1年以上職場から離れているため、どうしても起こり得てしまうことなのです。フォローに感謝し、お互いに尊重できる間柄になりたいですね。●産後復帰に悪口を言われたときの対処法●(1)タフさを持つ子育てをしながら仕事も続けていく、ということはとても大変なことです。不意に傷つくことを言われることもしばしば。ほかの社員に迷惑をかけてしまうことはさけられません。子どもが小さいうちの数年はある程度の開き直りが必要となります。勤務時間中は毎日自分のやるべきことを淡々とこなすことに集中し、毎月のお給料をもらう。それだけで十分です。多少の小言は受け流してしまう くらいの気持ちでいましょう。●(2)自信を持つ子育て、仕事、家事を頑張っていく決断をしたことに自信を持ちましょう。ワーママの日常はとても尊いもので、必ずあなたの人生の糧になり、頑張るママの姿をお子さんもよく見ています。小さいうちに保育園に預けることに負い目を感じる必要もありません。はじめは泣いていても、保育園での生活に慣れればとても楽しんでくれますし、家庭でママと過ごすだけではなかなかできない体験も保育園でさせることができます。また、復帰してみると部署を変えられていたり自分の仕事がほぼ雑用になってしまったりという事態もよく発生します。仕事をバリバリしていたママにはつらいですが、これは子育てしながらの勤務に対する会社なりの配慮であることも多いものです。続けていれば、仕事での立場は必ず取り返すことができます 。子どもが小さい今のうちに、小さな仕事もこなせるまわりからの信用を勝ち取っていきましょう。●(3)謙虚さを持ち、感謝の気持ちを忘れない産休や育休の権利は当然!という態度ではなく、どれだけキャリアのあるママでも復帰したては初心にかえり、とにかく謙虚な気持ちで仕事に取り組むようにしましょう。また、産休中や育休中、早退してしまったり休んでしまったりしたときの自分の穴をフォローしてくれるほかの社員への感謝の気持ちを忘れない ようにしましょう。いつも謝っていると自分もまわりも疲れてしまうので、なるべく「いつもありがとうございます」と声をかける心がけを。●ママならではの強さと優しさで仕事をこなしましょういかがでしたか?子どものいない独身社員時代とは違い、産後の職場復帰では自分の思い通りにいかないことだらけになってしまいます。そして、その日常はとても大変なものです。しかし、悲観だけしていても前にはすすめません。ママになったからこそしたたかに、そして周りの方に配慮できる社員になっていくことが大切です。そして週末には、日々頑張る自分やお子さんをたっぷり褒めてあげる時間をつくってあげてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年08月07日今年の4月から、美容部員に復帰しました。育休から職場復帰する時って、不安だらけ。いま産休中のワーキングマザーの多くは、「仕事と育児の両立ができるのだろうか…」と不安に思っていると思います。最近、職場の先輩ワーママのお話を聞くと「自分だけじゃないんだ」とホッとすることも。仕事を通して新しい自分に出会えるチャンスなので、これから復帰するママへのエールになれたらと思います。ワーママになって感じたこと我が家は、現在3歳になる息子と、1歳9ヶ月の娘のふたり兄妹がいます。上のお兄ちゃんの育休が終わるくらいに、下の妹の産休に入れた為、仕事への復帰は約3年半ぶりでした。3年半も休んでいたもので、ちゃんと社会復帰できるのだろうか?と少し不安に思っていましたが、以外とスイッチの切り替えができ、仕事中はいい意味で気分転換になっています。現在時短勤務ということもあって、働ける時間が以前よりも短くなってしまいましたが、出産経験や子育てをしてるからこそできる接客などに気が付け足し、これからは仕事を通して自分の新たな発見やスキルを取得し、もっと磨いていけたらなと思っています。ワーママの一日と生活リズム何と言っても、子どもを送り出す朝と、帰ってきてから寝かしつけまでが怒涛!トイレトレーニング中なので、朝晩しっかりと付き合うようにしています。〜ワーママの一日 (早番の場合)〜6:00〜起床/自分の支度/洗濯物や布団を干す6:30〜子どもたち起床/朝食/歯磨き&トイレトレーニング/お着替えなど7:45〜家を出る8:00〜保育園に預ける9:30〜仕事スタート15:30〜勤務終了16:30〜保育園にお迎え/子どもたちと公園で遊ぶ17:30〜帰宅/ごはんの支度18:00〜夕食19:00〜お風呂/子どもたちと遊ぶ/歯磨き&トイレトレーニング20:30〜絵本21:00〜就寝意識して気をつけている5つのこと働くようになって大きく変わったのは、家事のやるタイミングと早さ!わたしは下記のことに気をつけています。①洗濯はなるべく溜め込まず夜にまわして、時間がない朝は干すだけに。②洗い物も子どもたちを寝かしつけてからに。あまりにも疲れて寝てしまうこともありますが、そんな時はパパが手伝ってくれています。③買い物は仕事が休みの日か、パパと一緒の週末にまとめて。平日の仕事帰りはなるべく子どもとの時間を増やせるように。④夕食は時間をかけずにパパッと作れるものに。⑤子どもと遊部時間を意識して作るようにする。5分、10分でも、何もせずに子どもと一緒に座って遊ぶ時間を作ります。お休みの日にはお惣菜を作りだめしたり、遅番の前はカレーなどのワンプレートに。我が家はパパが私よりもお料理上手なので、パパにお願いすることも多いです。あまり無理せず、できることをできる人がやることが大事なのかも!また、自分のことは自分でさせてみるのも手かも。朝のお着替えなど、ついつい急いでママがやりがちですが、今はぐっと見守ってあげることで、子どもが自分でできるようになればママも楽になるはずです♪子供たちの様子や、週末の過ごし方お兄ちゃんは時短保育園から通常保育園に。妹は初めての保育園と子どもたちは大丈夫だろうか?と心配してましたが、慣らし保育時は泣いていた妹も今では笑顔で「バイバイ」としてくれるように。病気も余りなく、1人で出来ることも増えてきて、本当に頼もしいかきりです。子どもたちも子どもたちなりに新しい環境に慣れてきたかなーと思います。復帰してからは週末も仕事があったりで、子どもたちとの時間も少なくなりましたが、少しでも一緒にいれる時間が今はとても大切になっています。おやすみの日は、家族でピクニックへ行ったり、思いっきり子どもの相手を!わたしにとってもリラックスできる時間になっています。子どもを保育園に預けることに罪悪感を感じるママも多いと思いますが、周りと比較せずに、自分なりに子どもたちに愛情を注いであげればいいのだと思います。そして、一人で頑張りすぎないこと!子育ては長いです。パパや時には色々な人を頼って、肩の力を抜いてやっていきましょう。職場復帰をしたママ、これから考えているママ、お互い働くママとして頑張っていきましょう♡
2017年06月02日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、子どもを持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。今、ママにとって大きなハードルとなっている「転職」。さまざまなケースのママたちの転職ストーリーを連載で紹介していきます。■吉田奈津美さんの「転職するとき」吉田奈津美さん プロフィール6歳、3歳の二児の母/株式会社メデラ 社員 産後何度かの転職を経て、メデラで働く知人から誘いを受け入社。母親であることはマイナスではなく、メリットと捉えてくれることに共感している。 【吉田奈津美さんの出産後の転職歴】▼1社目 映画配給会社 契約社員2010年5月第1子出産 → 2010年7月仕事復帰 → 2010年8月に退職▼2社目 派遣会社へ登録(派遣先は2社)2011年5月派遣社員として転職2012年4月第2子出産のため産休・育休へ → 2013年7月出産 → 2014年4月仕事復帰 → 2015年1月退職▼3社目 現在2015年2月株式会社メデラへ正社員として転職■産後2ヶ月で復帰→翌月退職が、理想の子育てを考えるきっかけに子どもを産む前から働いていた会社には、制度として産休はありましたが、育休はなかったんです。そこで2010年5月に出産した2か月後の7月には、仕事復帰をすることになりました。復帰早々、体調もまだ完全でない体で、真夏の強い日差しと気温の中での通勤が始まりました。私自身フラフラになりながら会社にたどり着く日々です。それだけでなく、生まれて間もない息子も預けてすぐに体調を崩してしまい、その月は保育園に2週間も行くことができませんでした。そのときに「これはちょっと違う」と感じ、復帰したばかりでしたが会社を辞めることを決めました。退職はしましたが、その会社から在宅でできる仕事を請け、少しの間はフリーランスのような形で仕事をしていました。けれどこの状態を長く続けるつもりはなく、新しい仕事と保育園を探して早く仕事に復帰しようと考えていました。でもそれと同時に前社を辞めたときのように、子どもに負担をかける仕事はしたくない、子どもとの時間をしっかり持ちたいと思うようになり、働き方を模索していました。■「自分を成長させたい」 派遣社員から正社員へ転職そうしているうちに認証保育園が先に決まり、入園の条件として翌月には働き始めなくてはいけなかったので、予め登録していた派遣会社に条件の合う仕事先を紹介してもらい、2011年5月から新たに働き始めました。そこで約2年働いた2013年5月、二人目の出産のため産休に入り、7月に長女を出産しました。派遣会社には育休制度もあったので、それを利用して翌年4月に復帰し、半年近くたった頃メデラに転職し、現在に至ります。一人目の子どもを再び認証保育園に預け、そこからメデラに転職するまでの2年半の間は、派遣会社から紹介される会社に勤めていました。ですが、実はその間もずっと一つの会社で働いていたわけでなく、いくつか仕事先を変えているんです。だから子どもが生まれてから会社が変わった回数で言うともっと多くて、実際はこの6年で4社になります。仕事先を変えるたびに出社時間や勤務形態も変わったりして、それに慣れるまで子どもにも少しは影響があったかもしれません。でも派遣会社から紹介されていたので、仕事をしながらの転職活動をしたわけでもなく、待遇など自分の条件を満たしたところに行くことができたので、精神的な負担で言うと、通常の転職とは違った、守られている感じはありました。小さな子どもを育てながら働くのは大変なことなので、産休育休制度もあり、時短などの条件を満たす会社をすぐに紹介してくれる派遣会社は、当時の自分には合っていて、助かると感じることも多かったです。けれど仕事をしていくうちに、もっと会社の一員として中に入って、責任のある仕事をしたい。自分自身も成長していきたいという思いが大きくなっていました。そんなとき、以前一緒に働いていた友人にメデラに来ることを誘われたんです。■「母でいること」がメリットだった!今までは子どもや家庭を守るため、時短や残業なしなどの条件を優先して仕事選びをしてきました。そうやって仕事と家庭を切り離して二つをうまく両立させるということばかり考えていましたが、そのとき友人に「メデラはママを探している」と言われたんです。子どもがいることは転職においてハンデになるとばかり思っていたのですが、そう言われたときに「そんな考え方、そんな仕事があるのか」というような気付きがあり、今の自分自身の環境を生かせるこの会社で働きたいと思うようになりました。それに、幸いなことに自宅から会社への距離は近くなり、通勤時間も短くなりました。たまに終わらない仕事を多少自宅に持ち帰ることもありますが、基本的には時短勤務で、自分の裁量で仕事にかかることができ、仕事をする上で最大の優先事項として決めた「家族との時間を守る」も以前よりクリアできています。今、メデラに入社してから2年が経ち、責任のある仕事も任されるようになりました。子どもたちも仕事に理解をしてくれて、大切なプレゼンの前日には「ママ、大きな声で言えば大丈夫だよ!」なんて勇気づけてくれたりするんです(笑)。自分のやりたいことと、子どもの成長を信じて、これだけはということだけは曲げずにやっていけば、今がどの場所にいたとしても納得のできるその先に繋がっていくと思っています。<ママの転職 Q&A>Q:転職活動中、「子どもがいること」をネガティブに感じたことは?A:転職期間が長引くと退園させられるとか、保育園のしがらみに転職を躊躇させられることはとても多いと思います。でも譲れないいくつかの条件だけは必ず守り、それ以外多少の妥協ができれば、子どもがいてもいい仕事には巡り合えると思います。Q:仕事を選ぶときの基準はなんですか?A:1)手作りの夕飯を用意できる余裕があるかどうか。魚を焼くだけ、野菜を切ってお皿に並べるだけでもいいので、普段の食事の準備をするところから子どもたちに見せてあげたいと考えています。 2)延長保育には入れない。子どもが友だちと一緒に「バイバイ」と言える時間のお迎えができるようにようにと考えていました。Q:もし1社目の会社を辞めなかったとしたら、どうしていたと思いますか?A:どんな選択をしても、後悔はしたくないので、きっとがんばってやりくりしたりして、その生活にある程度納得はしているとは思います。でも以前の会社は残業もバリバリするような職種で、ロールモデルになるような人もいなかったので、タイミングが違ったとしても転職していたと思います。Q:転職に対して、ご家族の理解はありましたか?A:メデラに転職することを夫に相談したら「行きなよ!」の一言でした。実は同じタイミングで夫も転職をすることになっていたので不安も多少あったのですが、その一言に後押しされました。夫も転職後は早く帰れるようになったので、家族にとって私の転職も夫の転職も、いい選択でしたね。Q:これから転職をしようとする人へ、アドバイスをお願いします!A:自分が大切にしたいことが守れることが前提で、あとは出会い! 不安はあるけれど出会ったら迷わずトライしてほしいですね。人によってそれぞれタイミングもあると思いますが、行けそうなときは「エイ!」と気負わず踏み出してみてもいいのかなと思います。子どもを自分の手で育てることを実感しながら、自分の成長も感じていきたいと新たな会社で正社員になることを選んだ吉田さん。母になるとつい自分のことが二の次になることが多いけれど、「子どもたちはきっと働いている母を誇りに思ってくれていると思う」と自分の成長に妥協しないたくましさは、子どもたちにとっての優しい母であることを支える力になっているようでした。
2017年04月10日新年度からのママの職場復帰を控え、4月から子どもが保育園に入園、という家庭も多いのではないでしょうか。多くの保育園では、本格的な保育の前に1週間程度の「慣らし保育」があります。ママも子どもも初めての保育園生活で、中にはいきなり問題が発生してしまうこともあるよう。慣らし保育中に起こりがちな“壁”を知って、上手に乗り越えていきましょう。■登園時に子どもが大泣きしたら…?入園後、まずママを悩ませるのが登園時の大泣きです。保育園入園で初めてママと離れることになり、毎朝大泣きする子も多いもの。中には、朝出かける支度をしているだけで「イヤだ!」と泣き出す子もいます。大泣きしている子どもを見ると、ママの方もつらくなってしまいますよね。でも、日が経って子どもが保育園に慣れれば、泣かずに登園できるようになります。ここはつらい気持ちをぐっとおさえ、子どもを先生に預けたら、笑顔でサッと園を後にしましょう。多くの子は、ママの姿が見えなくなると、案外すぐに気持ちを切り替えて遊びはじめるものです。何日か通ううちに、「一時的にママと離れても後で迎えに来てくれる」ということが分かり、朝の大泣きもおさまってくるはず。■夜泣きがはじまる保育園という環境の変化で、はじめのうち、子どもが夜泣きをするようになることもあります。慣らし保育がはじまってから急に夜泣きをするようになった場合は、日中に受けた刺激や興奮を引きずったまま眠りについている可能性が。寝る前に布団の中で、スキンシップや絵本の読み聞かせなどをして、気持ちを落ち着かせてから寝かせるようにしてみてください。また、子どもの睡眠時間が足りていないと、眠りが浅くなり夜泣きの原因になることがあります。就寝時間が遅い場合は、慣らし保育の期間中に生活リズムを整えておくようにしましょう。■子どもが体調を崩す「保育園に入ると子どもがよく体調を崩す」という声は、多くの働くママから聞かれます。中には、入園早々の慣らし保育中に熱を出して園から呼び出し…というケースも。入園後しばらくの間は、子どもは本当によく体調を崩します。普段から体調管理に気をつけつつも、「仕方ない」というある程度の割り切りも必要かも。慣らし保育中の子どもの体調不良は、本格的な仕事復帰を前に、「子どもの急な病気のときはどうするか」をシミュレーションするチャンスともいえます。病児保育やファミリーサポートの登録をしていない場合は、慣らし保育の間に済ませておきましょう。「子どもの急な病気のときは祖父母にお願いする予定」という人は、できれば今のうちから一緒に看病してもらって。受診時にも一緒に付き添ってもらい、病院の場所や必要なものなどを確認しておくと安心です。■ママが慣らし保育中にやっておいた方がいいこととは?職場に復帰すると毎日が忙しく、ママひとりの時間をとることはなかなか難しくなります。美容院でのヘアカットや通勤服などの買い物などは、慣らし保育の間に済ませておきたいですね。時間に余裕をもった保育園の送迎・通勤ルートも再確認を。自転車や徒歩で送迎する場合は、雨などの悪天候時のことも想定しておきましょう。また、慣らし保育が終わってママも仕事がスタートすると、保育園の送り迎えはバタバタして、ほかの保護者とゆっくり会話することもできなくなってしまいます。慣らし保育中に知り合ったママと連絡先を交換しておくと、何かあったときにもお互い相談ができますね。いよいよスタートする保育園生活。慣らし保育はスムーズな園生活を送るための大切な期間です。はじめのうちはママも戸惑うことが多いかもしれませんが、無理せず仕事と子育ての両立を目指しましょう。
2017年04月05日産休・育休が明け、いよいよ職場復帰をするというママが多い時期。久しぶりに同僚と会える喜びがある反面、また今まで通りの付き合いができるかという不安もあるのではないでしょうか。スムーズに復帰を果たしたママたちに話を聞くと、「事前に職場へ顔を出しておいてよかった」という声も。そのときに感じた注意点や、迎える側の意見から復帰前のあいさつについて考えてみましょう。■「うちの会社」でもアポは必要!女性が多く、産休・育休が当たり前、という職場なら、3月ごろに復帰前のママを集めたミーティングが行われることがあります。そのような会では、子どもを連れて行っても大丈夫。「他部署にママ友ができた」という話もあるので、積極的に参加してみましょう。とくにそのような会がない場合でも、あいさつがてら職場へ顔を出すのは有効です。復帰初日は引継ぎなどでバタバタするので、手土産などはこのときに渡すといいでしょう。アットホームな職場などは、ついフラリと顔を出したくなりますが、同僚たちは仕事の真っ最中。いきなり現れると迷惑をかけることがあるので、必ず事前にアポを取ってから訪問するようにしましょう。忙しい時間も避けたほうがいいですね。懐かしい顔ぶれに迎えられると話が弾むこともありますが、長居は禁物です。産休・育休中の様子を簡単に報告し、いつから復帰するのか、必要なものはあるかなどの業務連絡を済ませたら、早めにおいとまするのがスマートです。■子どもは連れて行くべき?産休・育休の取得状況にもよりますが、ほとんどの場合は1歳前後だと思います。あいさつへ行くときに悩むのが、子どもを連れて行くべきかどうか。先輩ママたちはどうしていたのでしょうか。・「うちの子は2歳になっていたけど、人見知りが激しいから迷惑をかけると思って連れて行かなかった。預ける人もいなかったので、一時保育を利用。保育園の予行練習にもなってよかったと思う」(40歳・小学6年生のママ)・「子連れであいさつに行ったからか、子どもが熱を出して早退するときにも理解してもらいやすいような気がする。『お大事にね』と声をかけてもらうことも」(38歳・5歳児のママ)・「うちの会社では、子どもを連れて行くことは歓迎されない。先輩が連れてきたときに『幸せを見せつけられた』と言われていたので、私は連れて行かなかった」(28歳・2歳児のママ)・「子連れで行ったら、『休み中だから気楽だよな』『(子どもが寝ていたのに)うるさいのを連れてきやがって』と陰口をたたかれた。悲しい気持ちになったけど、温かく迎えてくれる人もいたし、復帰後の味方を見つけられた気がする」(39歳・3歳児のママ)一方、迎える側としては、子連れでのあいさつをどのように感じているのでしょうか。 ・「まだ保育園が始まってないだろうし、連れてくるのは仕方ないこと。騒がなければ迷惑だと思うことはない」(35歳男性)・「首の座っていない子を連れてきたときには、こっちがヒヤヒヤした。その上、『抱っこしてください』と言われても…。こういうときは無理しないで、メールや電話であいさつを済ませてもいいのでは?」(53歳女性)・「子ども嫌いだから歓迎はしない。でも、別に悪いことをしているわけじゃないんだから、私に子どもを近付かせないならOK」(39歳女性)職場の風土にもよりますし、これはケースバイケースで考えたほうがいいかもしれません。子どもを見た同僚から「かわいいわね~」なんていわれるとうれしくなってしまいますが、子連れを歓迎しない人は少なからずいるもの。そこで盛り上がりすぎずに低姿勢を忘れないようにしたいものです。また、休み中だからといって、ラフすぎる格好もNG。「遊びに来ている」と反感を買うおそれがあります。スーツとまではいかなくても、きちんと感を演出できる服装を選びましょう。職場へ復帰するまでには何かと準備が必要で、ママたちの心労はつきません。でも、それが顔に出てしまえば、子どもは新生活に対して不安を抱いてしまうことも。働き出してしまえばどうにでもなるものですから、ひとつずつこなしていきましょう!
2017年04月01日「まだ詳細は決まっていませんが、あややが今年か来年に歌手復帰するんです。夫の橘慶太さんも、その“復帰プロジェクト”には関わります。夫婦で別々の事務所に所属していますが、レコード会社は同じポニーキャニオンなので協力しやすい関係なんですよ」(レコード会社関係者) 松浦亜弥(30)の“復帰プロジェクト”が水面下で始動したという極秘情報をキャッチ!あややは、13年8月にw‐inds.の橘慶太(31)と12年越しの交際を実らせて結婚。翌14年12月に女児を出産して以来、育休に入っている。本誌の取材では、あややの“復帰曲”は、橘が作曲するとの話も――。2月下旬、娘とともに車で自宅を出たあややを直撃した。 ――女性自身です。歌手復帰されると聞きました。 「えっ、いえ……すいません、事務所に聞いていただければ」 ――ご主人が楽曲提供されるそうですね。 「……すごいですね。情報が早いですね(苦笑)」 びっくりした顔で答えてくれたあやや。すると車の中から「ママ、ママ」とかわいらしい声が聞こえた。あややは車から女の子を降ろすと、抱っこしながら話を続けてくれた。子育てを聞くと「私はすごくエンジョイしているほうだと思います」とニッコリ。 「楽しくて、楽しくて。夫や私の両親が協力してくれて、辛いことがいっさいないんです。私が子供と離れるのが寂しいので、保育園にも行かせていません。この歳の子って成長が早いので、1日、2日で子供がやれることが変わるんです。その瞬間が見たくて、保育園に預けられないんですよ(笑)」 すっかりママの顔のあやや。でも、育休もすでに2年。そろそろ仕事が恋しくなった? 「今までは夫と子育てを優先してきたので、歌いたい気持ちが全然なかったんです。でも家で夫の仕事を手伝っているうちに、私も歌いたいなって。ゆっくり考えて行きますよ!」 双方の両親の協力で子育て順調ななか、家の外に目が向き始めたのだろう。所属事務所に確認すると、「復帰は何も決まっていません」と否定した。でも、あややの気持ちはノリノリ。復帰が今から待ちきれない!
2017年03月03日アーティスティック・ディレクターにアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)が復帰したエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の2017-18年秋冬コレクションが、1月11日ミラノで発表された。毎シーズン、ミラノメンズファッションウィーク初日にコレクションを発表してきた同ブランドだが、今回は日程を1日前倒しし、ピッティウオモの最終日となる金曜夜にショーを開催。会場には現代美術作家のアンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)の巨大な作品がセットされ、床にはメタリックバーでヘリンボーンが描かれるという凝りよう。サルトリ復帰のアニバーサリーがミラノメンズの前夜祭を飾った。コレクションはため息が出るほどの高級素材が贅沢に使用された、エフォートレスなアーバンなワードローブ。すべてが軽やかでシンプルで、年代や文化の差を超えて共有するエレガントさが際立った。トップスはしっかりしたショルダーラインで、ボトムはジョガーパンツやゆったりしたウールのパンツまで、柔らかなシルエットでまとめられている。カラーは淡いグレーからキャメル、レンガ、ブルーとアーシーな単色の組み合わせ。カシミアとアルパカのフェルト”カゼンティーノ(Casentino)”、フェルトのカシミアジャージ、紙のように薄くなめされたベビーカーフスキン、カシミアシルクの幾何学柄のジャカードニット、ウールとナイロンのキルティングなど、世界最高峰を誇る素材メーカーである同社のDNAを最大限に生かしつつ、クラシックをバックヤードにしまい込んだ新しい表現は大きな拍手を持ってミラニスタに迎えられた。このコレクションで発表されたラインの一部はグローバルショップで「メイド・トゥ・メジャー」で6週間の納期でオーダーを受け、「シー・ナウ・バイ・ナウ」の世界的な流れに対応が図られている。Text: 野田達哉
2017年01月31日働きに出たい、社会と関わりたいのだけど動ける時間が限られていて…と悩んでいるママも多いのでは?育児をしながら空いた時間を有効に使い、主婦の経験も活かせる“介護の仕事”に注目してみました。介護職にはどんな資格が必要?難しい?資格がなくても介護の仕事はできますが、できれば取っておきたいのが「介護職員初任者研修」。以前は「ヘルパー2級」と呼ばれていたもので、介護の仕事をする上で必要な知識と技術を身につけるための研修制度です。資格取得には130時間の講義と演習を受講する必要があります。陽子さん(44歳)は通信教育と8日間のスクーリングで、約1カ月で取得。教育系の在宅ワークをしていたちよさん(36歳)は、福祉系の学校の土日コースに2カ月通いました。受講料はスクールによって異なりますがだいたい5万円前後~のよう。陽子さんもちよさんも、会社の「資格取得支援金制度」や就職時の「受講料キャッシュバック制度」などを利用したため、実質費用は0~4万円になったそう。これらの制度を利用するには条件があるので、事前にチェックしておくことをおすすめします。「介護職員初任者研修」取得後に継続して3年の実務経験があると、国家資格の「介護福祉士」の受験資格を得られます。合格難易度は6割前後とやや難しめですが、陽子さんは3年勤務した後1万5000円(受験・登録料)で介護福祉士を取得。ちよさんも「介護福祉士」取得を目指し、まずは3年働きたい!」と意欲的です。自分に合った働き方が可能5歳と2歳の小さなお子さんを育てながら働くちよさんの、ある1日の様子を教えてもらいました。6:00起床8:30二人の子どもたちをそれぞれ別の保育園に送る9:00~10:00 通院介助10:00~11:00 家事代行(調理)11:30 帰宅。自分の家の家事。13:30~15:30 家事代行(買い物同行と掃除)16:00 子どもたちを保育園に迎えに行く訪問介護員として働きはじめて1年のちよさん、自宅近くの利用者さんのお宅を週3日訪問しています。主な仕事は買い物代行や同行、掃除や調理などの家事代行、そして通院介助。9時から16時の間で1日1~5時間、訪問介護は直行直帰なのでこれまでの在宅ワークも並行して行えているのだそう。結婚前は看護師として働いていたユミさん(40歳)は、ご主人の転勤と妊娠を機に夜勤のないパートに切り替えました。現在はデイサービス(通所介護)施設で、利用者の血圧を測ったり傷の手当をしたりなど、看護師の資格を生かして働いています。「もともと高齢者介護の仕事が好きだったのと、自分の希望の時間帯で仕事ができるので、働き方が自分にマッチしていています」とユミさん。彼女が働いている職場では自治体から“多様な働き方推進企業”認定を受け、家族の状況に応じて柔軟に働ける環境で、ママたちの離職率も低い傾向にあるのだとか。陽子さんは週4日の訪問介護と週1回のリハビリステーションで勤務。8時半から19時半の間で1日平均5時間働いています。「子どもが3人いるので学校の行事などによって仕事を調節できるし、代行要員がいるのでとても働きやすい」とのこと。時給もよく、その点でも満足しているそうです。介護職のメリットデメリットは?もちろん介護は人のお世話ですから重労働もあり、腰痛・膝痛を持つ介助者が多いのも現実。入浴介助・着脱介助など、力を必要とするものは特に体への負担が大きいのだとか。介護に関わる人の体を守ることもとても大切なので、介護職員初任者研修では体の負担を小さくする動きとコツを「ボディメカニクス」として学ぶそうです。その他介助ロボットの開発も盛んなようですが、それらが現場に普及するにはもう少し時間がかかりそう。重労働だったり、感情移入してしまい時に辛い気持ちにもなる仕事ですが、「利用者さんに“ありがとう”と言ってもらえるのが一番うれしい」とみなさん口をそろえます。自分の家での調理や掃除に家族から感謝されることはまれな中、「この前のごはんおいしかったよ。ありがとう」と利用者さんに感謝されると、やっていて良かったとやりがいを感じるのだそう。「介護と育児は通ずる点も多く、子育て中の私にとって勉強になることが多いです」とちよさん。陽子さんは「親の世代の人との思いを知ったり、関わり方を考える機会となり視野が広がり、何より義母との関係も良好になりました」。それ以外にも子どもにも変化があったのが陽子さん。主婦だった陽子さんは働きはじめたことで、子どもたちに自立心が育ったと言います。と同時に自分が外に出ることで、子どもとの距離感をうまく取れるようになり、親子関係も以前より良好になったと感じています。まとめママの空いた時間を有効に使いながら自分のライフスタイルに合わせて働くことができる介護の仕事。“誰かの役にたてること”、“誰かの笑顔を見られること”にも、大きな意味がありそうです。「やってみようかどうしようかと迷っているのなら一歩前に踏み出してみて」と、介護の仕事に従事しているママたち。高齢者のみなさんはたくさんの知恵を持っているのでとても勉強になりますよ、という言葉が印象的でした。<文:フリーランス記者林未香>
2017年01月24日キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休暇を経て仕事に復帰してがんばる女性たちのために、さまざな情報をお届けしてまいりました。今回は、育児休業明けの職場で「連帯感のありがたさ」を実感したという、先輩ママNさんのケースをご紹介しましょう。■一人目と二人目は違う?NさんはIT企業に勤めている二人のお子さんを育てながら働くママ。運よく、二人は同じ保育園に入ることができ、順調に働き続けています。そんなNさんですが、第二子の育児休業を終えて復帰したとき、第一子の時と大きな違いがあったことに驚いたそうです。「一人目の復帰のときは、ミーティングで『よくかえってきたねー』、とみんなに拍手で迎えられた。なんだか晴れがましくて、がんばろーという気持ちになりました。ところが、二人目の復帰ではミーティングもなく、あっさりとスタート。意気込んで復帰したのに肩すかしという感じで。たまたま取引先の担当者が変わっていたこともあり、たった1年の休みなのに、浦島太郎になった気分でした。まるで新人扱いで、あいさつするだけでひと苦労。関係構築に時間がかかって、それは疲れました」二人目の育児休業は周囲から冷たい目で見られるのか? と、勘ぐったりしたそうです。一回どころか、二回も育児休業をとった人と思われて。なんでも滑り出しというのは大事なものですね。上司としての配慮ははじめこそ、肝心ということです。 ■マミーの会で救われるそれでも続けてこれたのは「2か月に一回のマミーの会のおかげです」と言います。IT企業ではまだまだママは少なく、300人の会社に10人足らず。悩みを共有しようと、はじまったランチミーティングの会が「マミーの会」です。子供がいると、夜、飲みに行くというわけにもいきません。せいぜいゆっくりお昼を食べる時間がとれればいい方。みんなで会議室を借りておいて、お弁当をとって食べるのです。先輩ママにちょっとした悩みを話して、「あるある!」と共感してもらうだけで、「あー私だけじゃないんだー」と気持ちが落ち着くとか。子育てには地元の情報、半年後の情報がとても貴重です。先が見えない不安というのが、常につきまとうからです。子供が風邪ばかりひいて病院通いで困っている、というと、「どこそこの病院には託児室がついていて、助かるわよ」とか。予防接種はどうするか、と聞くと「これとこれは先に打った方がいい」など。 ■二人目のママとしてそこでは二人の子供がいるママは少なく、Nさんはまだ二人目。みんなが「お子さん二人はどうですか?」と聞いてくるそうです。Nさんは自身の年齢としては、マミーの会の中で、真ん中くらいだそうですが、なんだか先輩のように扱われ、がんばらなきゃと思ったとか。転職してきた途中入社組や新卒組など、経歴、年齢はさまざまだけど、マミーの会でのつながりはとても貴重な存在だと思ったそうです。ママだからこその連帯感に支えられ、働いている毎日。いつでも相談相手がいる安心感は嬉しいものですね。応援していますよ!
2016年11月24日キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休暇を経て仕事に復帰してがんばる女性たちのために、さまざな情報をお届けしてまいりました。今回は、育児休業明けの先輩ママSさんの、その奮闘ぶりと工夫の一例をご紹介しましょう。■その1. 「コミユニケーション力」を使うのみ!育児休業から復帰したてのママSさんに聞きました。彼女は金融機関で働く、第一子の育児休業を終えたママで、短時間勤務制度を利用しています。「人より短い時間の中で仕事を終えなくてはならない。とにかくプレッシヤーが大きいですね。私の支店では、短時間勤務はまだ一人目なので、悪目立ちしないか、心配が尽きません」一番困っていることは? と聞くと「上司とコミュニケーションをとる時間がないことですね。残業できないから、朝のうちに話をしておきたいと思うと、支店員がみんな殺到していく時間なのです。そこで私はストーカーのように上司の動きを観察して、さっと廊下で捕まえています」またはアメリカ映画のように、同じエレベーターに乗りこみ、伝えることもあるという。なかなかの工夫ですね。■その2. 会議は「午前中」にお願いする「これは私からみなさんにお願いしたことなのですが、以前なら営業が終わって、夕方5時からの会議というのがありました。私は4時退社なので、出ることはできません。できるだけ、午前中に大事な会議は開いてもらうようにお願いしたところ、みなさんが受け入れてくださり、開いてみると案外好評でした。やはり、5時からの会議は退社時間が気になってみんな嫌だったのですね。当然残業という空気になりますから」プライムタイムともいえる午前中に会議を平育ようになったおかげで、スッキリした頭でみんな参加でき、長々話してもいられないので、会議の時間自体が短くなったそうです。ワークライフバランスへの対応は育児中のママにだけではなく、社員全員に上手な時間管理を促すという効果があるのですね。「午後から新規の案件が入ると緊張します。引継ぎして帰らなくてはならない可能性が出てくるからです」 ■その3. お礼は大げさなくらいに言うそこでSさんが心がけているのは、大げさなくらいお礼を言うことだそうです。短時間勤務の人がいると「自分にしわ寄せがくるかも」と周囲は誰でも警戒します。それでなくても忙しいのに、人の仕事まで押し付けられてはたまらないと思うのが、本音ではないでしょうか?実際に引き継いで先に帰らなくはならなくなったとき、そんな相手の気持ちをしっかりと考えて、それ以上のお礼の気持ちを伝えるようにしているそうです。頭を下げるのはただですから!それに、言葉だけでなく、小さな付箋に感謝の気持ちを書いてデスクに張っておくのだそうです。いちいちメールを書くのは面倒でも、付箋に一言ならすぐに書けますし、手書きの方がより気持ちがこもります。ママになったので、動物がらなどのデザインの付箋も似合うようになったそうです。そんなせいもあってか「Sさんはママになってやわらかくなった」とよく言われるとか。子供がいるからこそ使える付箋のかわいさに助けられているのかもしれませんね。ただし、赤ちゃん柄などはお子さんのいない女性に対して、角が立つのでやめましょう。応援していますよ!
2016年11月23日タレントのSHELLYが、11月15日から日本テレビ系バラエティ番組『今夜くらべてみました』(毎週火曜23:59~24:54)のMCに復帰することが明らかになった。8日に放送された同番組で発表された。この日は、「トリオTHE気にしいな女」をテーマに放送し、ゲストの一人としてSHELLYが出演。冒頭でフットボールアワーの後藤輝基から「SHELLYが1年ぶりにこの番組に帰ってきました」と紹介されると、「うれしいです」と笑顔で喜んだ。そして、番組の最後に「新MC発表まで10、9、8…」と画面上でカウントダウンが始まり、次回予告の場面で、「来週からはSHELLYさんもMCとして復帰」と発表。後藤、徳井義実、SHELLY、指原莉乃の4人がMCとして並んでいる映像も流れた。SHELLYは番組が始まった2012年7月から後藤、徳井とともにMCを務めていたが、今年2月2日の放送をもって産休入り。2月9日の放送からHKT48の指原莉乃がMCとして出演し、番組名も『徳井と後藤と麗しのSHELLYが今夜くらべてみました』から『徳井と後藤と芳しの指原が今夜くらべてみました』に変更となっていた。
2016年11月09日産休・育休が明けて、いよいよ仕事再開! それまでに、どのようなことを準備したり根回ししておくといいのでしょうか? また、職場復帰に際しての心構えは? 先輩ママに、「覚悟しておくこと」と「やっておけばよかったこと」を聞きました!■想像以上に「時間の経過」を感じる通いなれた通勤路、なつかしい社内の空気、変わらない仲間たちの笑顔…。とはいえ、変化に気づいていないのは自分だけ。目に映る風景は同じでも、時間は確実に経過。たとえ古巣に戻っても、復帰してしばらくは、さまざまなギャップに苦しめられるようです。・「職場の顔ぶれは復帰前とまったく同じ。そのため、昔と変わらぬ気分でリスタートしてしまったけれど、同僚たちは私が休んでいる間、スキルも意識もレベルアップ! 正直、ここまで差ができているとは思わなかった…」(30代前半)すんなりなじんだかのように見えるママも、聞けば、こころの中はいつもザワザワ。周囲に弱音や隙を見せないよう、常に身を硬くしているのだそう。・「ちょっとでもミスしようものなら、『まったくママはしょうがないな』ってムードに。いじめられているわけではないけれど、一線画されているのはたしか」(30代前半)・「周囲がやたら気を使ってくれて、まるでお客さん扱い。どことなくぎくしゃくしていて、緊張感と疎外感がハンパない」(20代後半)・「勘が鈍ってしまったのか、以前のようにサクサク進めることができない。しかも時短勤務中…。お昼は食べたフリで休憩ナシ!」(40代前半)たかが一年、されど一年。社会における時間の流れは想像以上に速く、育休ママは浦島太郎状態で、油断や楽観は厳禁です。どんなに心していても、現実は常に想定以上であることを、まずはしっかり肝に銘じておきましょう。■復帰までにやっておくこと10このように、仕事が始まってしまったら待ったなし! 気苦労だらけの多忙な日々を少しでもスムーズにこなすためには、スタート前にしっかり準備しておくしかありません。そこで先輩ママたちに、やっておけばよかったことをリサーチ。今後復帰予定のママは、次の10項を心がけるといいそうです。1.同僚たちと事前に会って、さりげなく社内現状をチェック&親睦を深めておく2.上司と、できること・できないことを正直に事前相談3.復帰後のタイムスケジュールで、数か月前から生活を変えてカラダをならしておく4.3か月くらい先まで予定を明確にし、事前準備のクセをつけておく5.お試し保育などで、子どもを徐々にならしておく6.万が一のためあちこちに助っ人を確保、しっかり子どものことをお願いしておく7.いつ誰に頼んでもいいよう家の中を簡潔に、特に子どものものをわかりやすくしておく8.急な残業や子どもの病気など、有事に備えて夫とシミュレーションを何度も繰り返す9.常備菜のレパートリーを増やすなど、家事ラクテクニックを身につけておく10.カラダが資本! しっかり体調を整え体力も蓄えておく復帰後、あらゆるシーンでネックになるのが子どものこと。これを乗り越えるには周囲の協力が不可欠です。夫、親きょうだい、保育士、ご近所さんなどなど…たくさんの味方を作り、なおかつお願い上手になっておくことが、一番大切なことかもしれません。■再開までは「子どもファースト」で復帰までの残り時間、さまざまな準備で忙しくなってはいくけれど、何より大切にしたいのが子どもとのふれあい。ずっと一緒だったのに、日中離ればなれになるのはママも子どももつらいところ。一緒に乗り越えるためにも、とことん愛情を注ぎこみましょう。・「我が子は引っ込み思案の甘えん坊。そのため復帰までずっと、『これからママ、お仕事頑張るからね』『いろいろ協力してくれてありがとう』『これからもよろしくね』などと繰り返しお願い。そうしたら、案外すんなり保育園に行ってくれた」(30代前半)子どもにだって心の準備が必要。たっぷりコミュニケーションしておきましょう。
2016年11月08日産休や育休を終えて職場復帰するワーママたちは、職場でさまざまな壁にぶち当たることがあると思います。「こんなはずじゃなかった」と思い悩む前に、産休や育休中からの準備が必要です。今回はワーママの体験談をもとに、スムーズに職場復帰するためにやっておきたいことについてご紹介します。目次(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく(2)休み中も職場の状況を把握しておく(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない(4)スケジュール管理を1か所で行う(5)意地にならない●(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく『まず大前提として、産休や育休に入る前から職場復帰する時期を設定しておいたほうがいいです。復帰時期が明確に決まっていれば、産休や育休中にも復帰に向けて保育園探しや仕事の準備などができますから。「保育園が決まったら復職しよう」とか考えてると、なかなかできませんよ』(30代ママ/会社員)休みに入る前に復帰時期を決めておくことで、復帰への準備を計画的に進められるということです。モチベーションの維持にも役立ちそうですね。●(2)休み中も職場の状況を把握しておく『産休や育休に入る前に、職場で仲の良い人と連絡先を交換しておいて、逐一社内の状況や雰囲気、人事異動、担当変え、自分が担当していた仕事の進捗などを報告してもらうといいと思います。社内の状況がわからないまま復職しても疎外感を味わうことになる し、慣れるまでに時間がかかります』(40代ママ/会社員)これは納得ですね!自分が休んでいるあいだの社内の様子を把握しているのといないのとでは、復帰後に大きな違いがあるでしょう。なお、社内の様子を伝えてもらった人には、お菓子などのちょっとしたプチギフトを用意するなど、きちんとお礼することも忘れずに。●(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない『私の場合、営業事務なので、休み中もPCスキルが落ちないように表計算とかの練習はしてました。基本的な業務で躓きたくないので…』(20代ママ/会社員)仕事で必須となるスキルは鈍らないようにしておくというのは、大事なことですね。復帰後に「戦力外」となってしまわないよう、休み中にスキルアップをはかるために勉強する など、できることはやっておいたほうが賢明です。●(4)スケジュール管理を1か所で行う『復職後は、仕事に育児や家事などやることが多くて大変。うっかり子どもの予防接種を忘れてしまったり、仕事の締切を忘れてしまったりなんてことがあったら困るので、1か所で仕事のスケジュールも家庭のスケジュールも管理できるようにしておくといいです。「これさえ見ればOK!」というようなスケジュール管理表を作っておくと、便利でオススメ』(30代ママ/会社員)仕事とプライベートの予定は分けて管理している人も多いと思いますが、1か所で管理したほうが良いとのこと。前日に翌日のタイムテーブルを作っておく、というのもいいかもしれませんね。●(5)意地にならない『久々の仕事復帰で、どうしても業務時間内に仕事が終わらず、残業してやってました。同僚から「手伝うよ」と言われても、頑なに「自分のせいだから」と言って拒否していた時期がありましたが、頑張りすぎて体調を崩し、結局みんなに迷惑をかけました 。だから、サポートしてくれる環境があれば、無理しないで頼った方がいいです。無理だと思ったら早めに「ごめんね、お願い」と頼むことも大切です』(40代ママ/会社員)無理をしすぎて周りに余計な迷惑をかけてしまうより、素直に周りのサポートを受け入れ、頼ることが大切。だからといって、「やってもらって当然」という態度はNG。多くの人から反感を買ってしまいます。「ありがとう」という感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。たまにお菓子の差し入れなどをするのも良いでしょう。----------いかがでしたか?ママがスムーズに職場復帰するためには、休みの期間中が勝負と言えそうです。時間に余裕のあるときから、復職に向けてできることをしっかりやっておきましょう!●文章/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年09月30日【ママからのご相談】はじめまして!35歳2児の母です。ドラマ『営業部長 吉良奈津子』がおもしろくて、夢中でみていました。じつは、私もこれから育休が明けて職場復帰を考えている身です。今は専業主婦なので子どもの園や学校のこともいろいろ手をかけられていますが、働いているママさんたちは正直表情に余裕がなくて、行事への参加率も低く、自分もあのようになるのかな……と思うと不安も感じてしまいます。●A. 思い描いたとおりにはいかない、出産後の職場復帰。こんにちは、ライターの月極姫です。私も医療従事者時代に、産休明けの復帰と育休明けの復帰を経験しました。家族間の協力体制もあまりできていなかったので、大変すぎてあまりよく覚えていないくらいです(笑)。育児ポータルサイト『ベビータウン』が行ったアンケートでは、結婚や出産を機に仕事を辞めたママさんに、「状況が許せばまた仕事をしたいか?」という質問をしています。結果、50%以上が「ぜひしたい」と回答。「まあまあしたい」という回答と合わせると80%以上のママさんが「いずれは仕事に戻りたい」と考えているという現状が見えてきました。わが子が一番大切なのは当然だけれど、学費などのために働きたいというママさんも多いことでしょう。しかし、実際に仕事と育児を両立しようとするとさまざまな試練が立ちはだかります。●(1)ワーママのジレンマ【託児編】ひと言に「あずける」といっても、すべてのケースですんなりといくわけではありません。職場復帰以前の問題でつまづく母子も多いのです。『育休明けの職場復帰を果たして2か月経ちましたが、職場のすぐ近くの保育園なのにあずけるのに手間取り、私が精神的にまいっています。他の子はすんなり先生に懐いて園に入っていくのに、うちの子は私にしがみついて「嫌だ、嫌だ」が毎朝の習慣 。こんなことなら、産休明けのわけのわからないうちにすぐあずけるんだった、とついヒドいことを考えてしまう』(20代・看護師)『やっと保育園に入園できて職場復帰できましたが、土日に急な仕事が入る業界。保育園は急な利用に対応してくれない ところなので、そんなときは家にベビーシッターを呼びます。割高なので、土日の仕事に関しては赤字です』(30代・警備会社)『仕事には復帰したいし、経済的にも復帰しなければいけないんですが、私自身が子離れできません 。うちの子はまだ1歳です。本当に、こんな小さい子を他人にあずけて働くことが正しいのでしょうか。両親や義両親は頼れない環境です。子どもを産んで、いろいろなことがわからなくなっています』(20代・飲食店勤務)●(2)ワーママのジレンマ【マタハラ、パワハラ編】ドラマ『営業部長 吉良奈津子』では、職場復帰した途端に不本意な部署移動が待っていたり、男性中心の社会で周囲の無理解に苦しんだりする主人公の姿が描かれていました。現実の世界でも、似たような問題は起きているようです。『2人目の妊娠で母子ともに健康。もともと丈夫なので妊娠前と同じ精度で仕事してるつもりだし、穴もあけていません。それなのに、突然業務の軽い部署への移動命令 。「お子さんも増えたことだし、大変でしょう」「お腹が大きくて見ていて大変そうだから」と上司。私、そんな気遣い頼んでないんだけど。これは事実上の戦力外通告なのかな』(40代・営業)『2度目の産休で「女性はいいよね。こうして休める制度があるから 」と心底羨ましそうに言われた。その男性上司とは、一生分かり合える気がしない』(30代・薬剤師)『12年務めている会社で初めて怒鳴られました。たしかに、子どもの体調不良が続き急な欠勤で迷惑をかけました。「家族や病児保育機関との協力体制ができていない、いざというときの支援体制も考えていないとはプロ失格だ!」と。上司の言うことは正しいし、すぐに病児保育の申請をして改善に努めています。納得いかないのは、みんなの前で罵倒された ことです』(40代・企画販売)●(3)ワーママのジレンマ【ママ友との関係編】専業主婦とワーママの呼吸が完全に一致するというのはむしろ不自然。理解しあえない部分や軋轢があっても不思議ではありません。『私は子どもが中学に上がるまで仕事はしない主義です。幼児さんを抱えて早々と働き始めた友達が、ある日急に「子どもが保育園に行きたがらないのであずかってくれないか 」と……。一度だけ仕方なくあずかりましたが、それ以来距離を置いています』(40代・専業主婦)『私にとっては専業主婦が羨ましいんですけど、専業主婦のママ友は「私は学歴もキャリアもなく無資格。いつもいきいき仕事していて、きれいだしいいね 」とたびたびやっかみます。いやいや、実際は好きで働いてるわけじゃないから……。なかなか分かり合えない溝がある』(30代・技術職)『幼稚園の行事のお手伝いに、仕事が忙しくてほとんど参加できなかった年がありました。結果、ママさんたちにそっぽを向かれ、子どもまで仲間外れにされる始末 。それ以来、行事の時期はあらかじめ仕事を調整して参加しています。上司より、ママ友の方がよっぽど怖いです』(30代・介護職)●(4)ワーママのジレンマ【夫・義両親との関係編】事前に十分理解を得てスタートしたワーママ生活のつもりが、走り出してみると予想外の出来事ばかり。現実と理想のギャップはなかなか大きいようです。『フルタイム勤務ですが、家事も育児も結構完璧にこなしているつもりです。しかし、夫からはねぎらいの言葉どころか、「忙しすぎて老けてきたんじゃない?」「もう少し女らしくしろよ」。正直もうどうでもよくて、どっかで浮気でもしてきて欲しい(笑) 』(30代・生花店勤務)『私が職場復帰して1年目で、夫が若い女性と不倫していたことが発覚 。付き合い始めた時期は私が昇格して忙しくなった時期でした。まあ、男性なんてそんなものかな。別れるのも面倒くさいので、現状維持』(40代・クリエイター)『夫も同居の義両親も、口を揃えて「子どものためにも仕事を軽くするか、やめて欲しい 」と。経済的には恵まれているのですが、ずっと専業主婦だった義母と夫はいまだにべったりで、夫は食べた食器を下げることすらできません。それが本当の理想形なのか、はっきりいって疑問。忙しい母を助けるくらいの子どもの方が、自立心も芽生えたくましくなりそう。むしろ多少大変な思いをしても仕事を続けるべきであると思っています』(30代・教師)----------ドラマ『営業部長 吉良奈津子』では、主人公の吉良が職場のトラブルに巻き込まれ、夜間に夫と幼い息子を置いて緊急出勤しなければいけなくなる場面がありました。そのとき夫が吉良に放った言葉が、ワーママとその家族の悩める心情をよく表しています。「ママがいなくても会社は何とかなるよ。でも、ソウタのママはママしかいないんだよ!」確かに職場というのは、あなたがいなくなっても必ずその穴を埋める人材が現れ、なんとか回っていくものです。自分より若い力も次々と台頭してきます。しかし仕事はまた、やりようによっては一生を賭けて携わっていく価値のあるもの。ワーママのお悩みを分析すると、以下の点が間違っていなければ仕事と育児の両立は十分可能と言えるかもしれません。・両立していくだけの価値があるかどうか・復帰のタイミングは間違っていないか・子ども・家族・友人につらい思いをさせないための協力体制はできているかどんなに入念に準備しても、仕事の現場ではじつに予測不可能な事態が起こります。どんなときにも揺れることのない信念をもっていれば、お子さんやご家族も不安になることなく応援していけるかもしれませんね!●ライター/月極姫(フリーライター)●モデル/ゆみ
2016年09月01日『ゲスの極み乙女。』のボーカル・川谷絵音さんとの不倫騒動から復帰したものの、民放での本格的な復帰がかなっていない、タレントのベッキーさん。本格復帰がなかなか実現しない理由を、ベッキーさんがジャニーズ事務所のメリー副社長の逆鱗に触れたためだと、2016年8月9日に『週刊女性PRIME』が報じました。『週刊女性』の記事によると、ベッキーさんが出演した5月13日放送のTBS系番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』が発端とのこと。同番組で司会を務める中居さんはベッキーさんが収録に来ることを本番の2、3日前に知ったそうですが、ジャニーズ事務所はそれを知らず、オンエアを見たメリー副社長が「無断でうちのタレントを利用した」と激怒したのだそうです。その結果、『金スマ』のレギュラー復帰は白紙になり、その情報を聞いた他局もベッキーさんとジャニーズ事務所のタレントを共演させないようにしたとのこと。そんな状況の中で、ベッキーさんを復帰させようという声がなくなっていってしまったそうです。●ネット上ではジャニタレとの共演NGに「ありがたい」の声も……メリー副社長の逆鱗に触れたことでジャニーズタレントとの共演がNGになり、ベッキーさんの復帰が遠のいたという報道に対してネット上では、『利用したって、まさにその通り!』『イッテQに復帰できないのはありがたい』『メリーさんだけじゃなくてベッキーは視聴者の逆鱗にも触れてる』『ベッキーもジャニーズ事務所も中居くんを利用しているように思える…』『こういうときだけジャニーズ事務所は中居くんを利用するんだね』『ベッキーの復帰ゴリ押しがなくなったのは良かった』『金スマで中居くんの株が上がったのに、なんで事務所は怒るの?自分とこのタレントの株が上がったならいいじゃん』『ベッキーへの嫌がらせというより、事務所からの中居くんへの嫌がらせにも思える』『中居くんの素晴らしさが浮き彫りになっちゃったから怒ったの?』『ジャニーズうんぬんより、ベッキーはどうせ需要ないんだからしょうがない』『27時間TVで中居にガン無視されてたよね…』『これが本当なら、メリーさん調子良すぎじゃない?』『ジャニーズを敵に回したら終わり』『まあ、中居くんは利用されたって思うよね。私もそう思う』『共演してもいいことないし、妥当じゃない?』『ジャニーズと共演NGってことは、イッテQにも戻ってこないってこと?やったー!』など、メリー副社長の対応に疑問を感じながらも、ベッキーさんの復帰が遠のいたことに対しては異論なしとする声が多数でした。この調子では、ベッキーさんの本格復帰はやはりまだ先となりそうですね……。・Becky ベッキー(@becky_dayo)(Instagram)/(文/パピマミ編集部)
2016年08月09日【ママからのご相談】0歳児で保育園に入れることになりました。職場復帰後に気をつけたほうがいいことがありましたら教えてください。事前に知っておきたいです。●A. 本当の戦いはゴールデンウィーク明けから。先は長いので気長に気楽にを心がけましょう。ご相談ありがとうございます。ママライターりょんぺいです。復職後のこと、あらかじめ知っておくと心構えができますよね。保育園に通う現役の先輩ママにお話をお伺いしました。筆者の経験も交えて、慣れ保育(慣らし保育)&職場復帰後のトホホエピソードをご紹介いたします。●(1)ゴールデンウィークで慣れ保育が無意味に……『8か月で入園しました。区の取り決めで4月20日までには復職する必要があったので、ギリギリまで慣れ保育をして復職しました。復職したらあっという間にゴールデンウィークで7連休。慣れ保育のことはすっかり忘れたように連休明けに子どもは号泣、私も生活リズムが崩れました 』(30代男の子ママ)●(2)梅雨がつらい『10か月で入園しました。復職してゴールデンウィークを乗り切って、少しは慣れてきたかな……と思ったら梅雨……毎日雨の中で傘をさしながらベビーカーを押してビショビショ になり泣きそうでした。職場でも履けるレインブーツやビニール傘じゃない傘を自分用に購入しテンションをあげて耐えました』(40代女の子ママ)●(3)恐怖! 仕事中に保育園から呼び出し『10か月で入園しました。復職して最初の週の金曜日に初めてのお呼び出し。熱があるのでお迎えに来てくださいとのこと。こんなにすぐにお呼び出しがあるんだなと自分ゴトとして認識しました。初めて保育園から電話がかかってきたあのときの光景 は6年たっても忘れられません』(30代男の子ママ)●(4)子どもの発熱……突発性発疹かと思ったら中耳炎『9か月で入園しました。突発性発疹を育休中にかからずに入園して、慣れ保育終了直後に子どもが発熱。私も保育園の先生もお医者さんもみんな突発性発疹かなと思って様子見していたら、なかなか熱が下がらずまた病院に。「おかしいね、他に何か変わったことある?」と聞かれ「よく、耳を触ってます……」と答えたらなんと中耳炎 でした。子どもの最初の発熱は突発性発疹が多いというのも聞いていましたが、他の理由で発熱することがあるというのを身をもって経験しました。子どもが耳を触っているのを最初の診断のときに伝えておけばもっと早く治療できたのにと悔やみました』(30代男の子ママ)●(5)PCのシステムが変わってる!『1歳3か月で入園しました。慣れ保育も順調で職場復帰したところ、会社のPCのバージョンが変わっていてチンプンカンプン!育休中はスマホで事足りていたので久しぶりのPCを前にまさに浦島太郎状態!隣の席の先輩ママに「ママも慣れ仕事が必要だよね 、気長に気楽にね」と言われて救われました』(20代女の子ママ)●(6)卒乳が済んでいないとツラすぎる『6か月で入園しました。ママ追いも人見知りもまだだったのでスムーズに慣れ保育は終わったのですが、卒乳が間に合わず……。会社で搾乳する気にもなれず時短勤務が終わるまで我慢していたら帰りの電車で胸がカチコチ に……帰宅して即授乳する毎日は本当につらかった……』(30代女の子ママ)----------いかがでしょうか。皆さん、「あるある」「そうそう」と自分以外のエピソードにも経験があるようでした。大変なエピソードばかりを紹介してしまいましたが、皆さん一様に、「梅雨明けからは楽になって楽しくなるよね!」とイキイキと話してくださいました。筆者も4月に復職して5月末、子どもが1歳になる直前にマイコプラズマ肺炎にかかり一週間丸々出社できなかったという経験があります。初めての子だったので、心が折れそうになりましたが職場の方々や家族のフォローのお陰で乗り切り、仕事を続けていくことができました。復職したからにはこの先長いです。肩の力を抜いて、まずは初夏を乗り切ることを目標に気長に気楽にいきましょう!●ライター/りょんぺい(ママライター)
2016年05月03日先日とある企業の人事担当者からこんなお話がありました。「エース級と呼ばれていた女性社員が、出産後に復帰したら働きぶりがガラリと変わってしまって……」。このエース級と呼ばれていた女性は、指示がなくとも率先して動いて、同僚の仕事が遅れていたらカバーし、自分がコミットした成果を着実に上げる。そんな働き方を出産前までしていました。産後は予定通り復帰したものの、以前ほど仕事への意欲が感じられないというのです。彼女の働く意欲が本当に減退したのかはさておき、周囲は「以前の彼女とは違う」と感じて少なからず困惑している状況です。きっと彼女自身も、周囲のそんな空気は察知していると思います。○仕事への意欲低下は本当?私たちの働き方、いわば「スタイル」はそれぞれ異なります。そのスタイルは外からも見えやすいので、周囲の人は相手のスタイルを見て「あの人は仕事が好きだよね」といった風に勝手に位置付けていくものだと思います。これとは別に、同じく一人ひとりが持っているものとして、何のために働くのかという仕事における「目的」があります。これはスタイルとは違って、外からは非常に見えにくいもので、基本的には本人が口に出して言わなければ分からないものです。この「目的」が見えないので、周囲はスタイルからその人の目的を勝手に推測します。いわゆるバリキャリ・ゆるキャリと言われる分け方も、外から見た誰かが勝手に分類したものではないでしょうか。このように他人から見えるのは仕事のスタイルでしかないので、産育休から職場復帰したものの、これまでより早く退社するようになったり、今まで1人で完結していた仕事を同僚に振ったりするようになると、周囲は「あの人なんか変わった……」と違和感を感じるようになるのです。実際には「スタイル」だけでなく「目的」も同時に変化していることが多いのですが、ここで問題なのは、スタイルの変化だけが目立って、目的が変化したことに周囲の誰も気づいていないことです。そうこうしている間に、周囲は仕事のスタイル変化から勝手にネガティブな推測を始めます。その結果として、冒頭の人事担当者の発言のように「以前は意欲的だったのに、最近やる気が感じられないなぁ」などと捉えられてしまうのです。○職場では、出産後の価値観の変化を伝えよう出産というライフイベントが母親に与える影響は大きく、価値観がガラリと変わることだって珍しくありません(むしろ、変化して当たり前だと筆者は思っています)。そんな中では、仕事に対する目的だって当然変わるでしょう。そこでオススメしたいのが、出産を経て職場に復帰する際には、産休前から変化した部分を自分自身で捉えて、「今後、私はこんな風に働いていきたいんです」と自分から口に出して伝えることです。そして、そんな女性社員を迎える側の上司や同僚も、以前と同じではない・変化してしかるべきという視点に立って、その変化を知る努力をするべきです。最近では、復帰前に面談をする企業が増えてきました。この面談では、単に条件や業務内容について話して終わるのではなく、この重要な変化について話し合う時間にしてもらいたいと思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年04月13日新年度がスタートしました。この春から職場復帰するママも少なくないのでは?ただでさえドキドキの職場復帰に家事、育児と、やることは山積み。「朝は子どもを保育園に送り、バタバタ!」「退社時間になっても、仕事も中途半端なまま……」と悩みは尽きません。そんな悩みに答えてくれるのが、『マンガで楽しく読める〈仕事も育児も!ハッピーママ入門〉』(加倉井さおり著、かんき出版)。著者は財団法人で18年間保健師・心理相談員を勤めた後、起業。働く女性を対象にしたセミナーやカウンセリングを行うかたわら、男の子3人を育てる現役ママでもあります。自身の経験や失敗談を踏まえ、忙しくても毎日ニコニコ過ごせるハッピーママへの道をアドバイスしています。そのなかから著者が提唱する、時間を上手に使うために決めておきたい3つのことをご紹介しましょう。「時間がない」と悩むすべての人にとって役立つアイデアです。■時間を上手に使うために決めておきたい3つのこと(1)「増やしたい時間」と「減らしたい時間」を決めておくこれによって、生活のなかでの優先順位がはっきりしてくる、と著者。たとえば「増やしたい時間」には、「子どもに絵本を読む時間」「睡眠時間」「本を読む時間」など。自分や家族にとって必要なこと、リフレッシュになることを優先して増やしていければ、気持ちにも余裕が生まれハッピーママに近づけます。また、睡眠時間を削って仕事や家事をしていると体調不良を招くことも。健康にかかわる時間は意識して増やしたいものです。反対に「減らしたい時間」には、たとえば「スマホをいじる時間」「ネットサーフィンしている時間」「テレビを見ている時間」など。気づかないうちにダラダラと時間を費やしてしまいがちな行動には、時間を決めることが有効です。(2)あえて「やらないこと」を決めておく家事をはじめ、日々していることのなかには「やらなければならないこと」と「やっておければいいなぁと思うこと」が混在しています。カンペキをめざすと、息切れも心配。そこで著者がおすすめするのが、やらないことリストをつくること。「掃除機は2日に1度しかしない」「帰宅後は携帯を見ない」など、思い切ってルーティンの断捨離をしてみましょう。たとえば、小さい子どもがいると、部屋がおもちゃで散らかるのは仕方がないこと。できるだけキレイな部屋をキープしたくてこまめに片づけていると、「このおもちゃをしまうのは、今日これで3度目!」なんていうことも。寝る前の「お片づけタイム」で子どもと一気に片づけることにして、「『お片づけタイム』までは片づけしない!」と決めると、気持ちもずいぶん楽になります。(3)「スキマ時間にすること」を決めておく子どもがお昼寝をはじめたときや、電車の待ち時間や移動時間など、ポッとできたスキマ時間を上手に活用するのはなかなか難しいもの。スマホをぼんやり眺めていると、あっという間に過ぎてしまいます。そうしたスキマ時間を有効活用できればグッと楽になります。たとえば「メールに返信をする」「ネットスーパーに食材を注文する」など。また、「本を読む」「寝てしまう」、電車などであれば「ボーっと外を眺める」といったリフレッシュの時間にしてしまうのも手。気持ちのゆとりは、忙しい毎日だからこそ忘れたくないものです。■やることの優先順位は重要性と緊急性で決めるべしあれもこれもと「やること」は無数に思い浮かびます。その中から優先順位を決めるのは、意外と難しいですよね。そこで著者が提案するのが、「やることを4つのカテゴリーに分ける」方法。「重要性」と「緊急性」の2つを基準に、優先順位の高い順に「(1)緊急性も重要性も高いもの」 → 「(2)緊急性は高いが、重要性は低いもの」 → 「(3)緊急性は低いが、重要性は高いもの」 → 「(4)緊急性、重要性どちらも低いもの」に分け、各項目最大3つまでに絞って書き出します。こうすれば、「やらなければならないもの」の優先順位が一目瞭然。4つのカテゴリー×3項目=12件の「やること」が順序よく並びます。そこで気をつけたいのが、「12件全部やろうと思わない」こと。優先順位を決めることのメリットは、「どうしてもやらなければならないこと」と「できたらやっておきたいこと」を見分ける点にあるのです。「『(1)緊急性も重要性も高いもの』3件がクリアできたらOK!」など自分なりの合格点を決めておけば、負担感が減って充実感を増やすことができます。*「人生は期間限です。でも、子育てはもっと期間限定。その貴重なかけがえのないこの時間を、少しでも楽しみ、後悔なく過ごせたら、きっとしあわせ」。そう著者はいいます。大変なことも多いけれど、その分喜びも多いのが子育てという時間。「時間がない」とあくせくするのではなく、ゆったり構えたハッピーママでいたいですよね。(文/よりみちこ) 【参考】※加倉井さおり(2016)『マンガで楽しく読める〈仕事も育児も!〉ハッピーママ入門』かんき出版※株式会社ウェルネスライフサポート研究所
2016年04月08日会社員と違って、産休育休の手当てがないフリーランスママが、スムーズに仕事復帰するためにはどうすればいいのか? 自分や周りの体験談を元にまとめてみました。保育園探しはできるだけ早めに残念ながらフリーランスの保活は本当に厳しいです。特にライターやイラストレーターなど、在宅作業が中心の職種は「家で子どもの面倒を見ながらできる」と思われてしまうことが多く、かなり不利なのが現状です。わが家の場合は早々に諦め、一時保育で乗り切る方法を選択しましたが、通常保育を選択したママさんたちは「打ち合わせで日中外出することが多い」「自宅とは別に事務所を借りていて仕事をしている」「個人事業主である」などのポイントをアピールし、かなり早い時期から保活を行っていたようです。一方、一時保育は出産後、復帰の目途が立ってから申し込んでも間に合いますが、直前だと予約が取れないことも多いので、先に何日か予約をいれておき、そこに合わせて打ち合わせを組んでいくのもひとつの手だと思います。万が一、打ち合わせがなかった場合も、その分の時間で自宅作業などをすることができます。仕事量は最小限にし、そこから徐々に増やしていくフリーランスママが一番恐れているのは、産休・育休の間に長く付き合ってきたクライアントを失ってしまうこと。しかし、連絡をきちんと取り続けていれば、多少休みを取っても復帰は十分に可能です。それよりもむしろ怖いのは、無理をして仕事を入れ過ぎて体調を崩し、仕事をドタキャンして、クライアントの信頼を失ってしまうこと。最初は打ち合わせ不要の仕事や締め切りまで余裕がある仕事などから少しずつ始め、そこから徐々に増やしていくとよいでしょう。在宅作業の場合、子どもが寝ている間に仕事をするかたちになりますが、1日にできる仕事量は月齢×0.5時間、つまり生後2ヶ月なら1時間、10ヶ月なら5時間くらいが目安です。6時間を超えると睡眠時間が足りなくなってしまうので、その場合は保育園などを検討したほうがいいかもしれません。(この辺りは個人差があると思うので、あくまでも参考程度に)周りの人の力を借りるフリーランスママが仕事を続ける上で大切なのは、1人で頑張りすぎないこと。たとえば出産のときもギリギリまで自分で仕事をするのではなく、早めに信頼できる仲間に引き継ぎをしておいたほうが、いざという時に周りに迷惑をかけずに済みます。また、子どもが風邪をひいて保育園に預けられなかった時や、一時保育の予約が取れなかったときには、近くに住んでいるおじいちゃん・おばあちゃんの助けを借りるのもよいでしょう。大変な点も多々あるものの、時間の調節が効くなどメリットも多いフリーランス。無理をせず、細く長く続けていくつもりで頑張りましょう。
2016年03月23日【パパからのご相談】6か月間の育休を取得し、そのうち半分が過ぎました。そろそろ復帰に向けて動き出そうかと思っています。会社とは定期的に連絡を取り合っていますが、復帰に向けての話し合いをする以外で、必要な準備があるようでしたら教えてください。●A. 育休の後半は、復職後をイメージして日々を過ごすようにしましょう。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。育休期間が折り返しに差し掛かると、そろそろ職場復帰後の生活について考え始めるタイミングになりますよね。私もそうでした。ご相談者様はすでに会社側と復帰についての相談を始めているとのことなので、今回は、“家庭での復帰準備”について、先輩パパママのコメントを紹介していきます。●“育休からの復帰準備”のポイント3つ●(1)生活リズムを組み直す『新生児のころよりは減りましたが、夜中に2〜3回は授乳していたので、復帰直後は午前中眠くて大変でした。育休中は、日中に子どもと一緒に眠っていることもあったので』(ママ32歳・生後7か月で復職)『育休中はなんだかんだ夜更かししてしまっていて、寝るのがいつも2、3時だった。復職の少し前から、7時間は眠れるよう、寝る時間を早めた』(パパ30歳・生後3か月で復職)『子どものお風呂を夕方に入れて、お風呂→晩御飯の順番でずっとやってきましたが、復職後はそうもいかないので、事前に晩御飯→お風呂の順番に子どもを慣らしました。大人たちの慣らしにもなっていたかもしれません』(パパ35歳・生後6か月で復職)育休中は、完全に子どものリズムに合わせて日々を送ってあげることができますが、復職後はそうもいかない場合が多いです。食事や睡眠、お風呂のタイミング など、復職後に慌てないように事前の準備をしておいたほうが、パパママとしてもスムーズにいきます。●(2)体力を戻す『デスクワーカーなので、そこまで影響ないだろうと思っていましたが、想像以上に体力が落ちていてびっくりしました』(パパ37歳・生後9か月で復職)『育休中は、ほとんど自宅か自宅の近所で過ごしていたので、復職直後は満員電車 にヤラれましたね……。あれに乗っていられるだけの気力と体力を整えておくと楽かも』(パパ35歳・生後5か月で復職)『産後の回復が思わしくなく、なかなか体調が戻りませんでした。夫の支えでどうにか日々を過ごし、時短で職場復帰しましたが、フルタイム勤務できる体力が戻るのかどうか、今でも不安です』(ママ40歳・生後12か月で復職)体力の減退は、私も感じています。子どもの成長につれて外出も可能になってくるので、一緒に散歩をするなど、少しでも体を動かすよう心がけたほうがよいでしょう。●(3)家事や育児の分担を確認する『僕も妻もほぼ同じタイミングで復職したので、事前に役割分担を決めました。例えば、保育園の送りは僕で、迎えは妻。朝食の支度は僕で、子どもの支度は妻。共働きの場合 は特に、先に決めておいたほうがいいと思います』(パパ34歳・生後10か月で復職)『私の育休中は、パパはほとんど家のことをしてくれませんでしたが、復職のタイミングでいくつかのことをやってもらうようお願いしました。ゴミ捨てとお風呂掃除と、子どものお風呂くらいですけど、それでも助かりますね』(ママ30歳・生後11か月で復職)復職後は、夫婦の役割分担がさらに重要になってきます。うまく連携プレーを行うためにも、事前に分担を確認しておくとよいでしょう。●いきなり戻す荒療治もアリかも?『うちは、なにも準備しませんでしたよ。習うより慣れろですよ。どうにかなりますよ』(ママ36歳・生後12か月で復職)“習うより慣れよ” の精神であれば、それはそれでシンプルでよいかもしれませんね。----------残り3か月、きっと、あっという間に過ぎてしまいます。復職後の準備ももちろん重要ですが、お子さんと長時間触れ合える貴重な時期を、どうか大切に過ごしてくださいね。ある意味では、それが一番の“心の準備”になるのかも……。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月07日引退宣言をしたスティーヴン・ソダーバーグが、監督に復帰をするという噂が出ている。その他の情報Variety.comが伝えるところによると、『Lucky Logan』という脚本を読んで、たちまち気に入ったということだ。主演には、ソダーバーグが『マジック・マイク』で組んだチャニング・テイタムが決まっているようだが、マット・デイモンが出演するという別の記事や、映画のタイトルは『Hillbilly Heist』だとするものもある。一方で、ソダーバーグは、それらの記事を間違いだとするツィートをしている。ソダーバーグが最後に監督した劇場用映画は、2013年の『サイド・エフェクト』で、昨年の『マジック・マイクXXL』では、製作総指揮を務めたほか、仮名でカメラと編集を担当している。文:猿渡由紀
2016年02月05日前回に引き続き、復帰前のママのお悩みについて見ていきます。復帰を控えたママの多くが頭を悩ませるパターンとして、最後に紹介するのはこちら。○「まだやったことが無いから」と判断できないパターン「仕事と育児、ちゃんと両立できるかしら」といったお悩みに代表されるように、自分がまだ経験したことが無いので判断できずに思い悩むパターンです。こんな風に、育児と仕事復帰、そして両立生活など、未経験なことが多すぎて思考停止状態になっている人は案外多いのではないでしょうか。このパターンの特徴は、悩む(問題を解決できない)理由として「未経験だから分からない」と捉えているところです。逆の見方をすれば、「一度経験すれば判断できるはず」と考えていると言えます。でも、経験してから判断するのでは間に合わないことだらけなのが復帰を控えたママの現実ですから、どうにかして決断していかなければいけません。では、どうすれば良いのでしょうか。もう、とにかく「やってみる」しかありません。少し乱暴な言い方に聞こえるかも知れませんが、どうやらこれが一番効くようです。これまでにもたくさんの働くママたちと会う機会がありましたが、両立がうまくできている人の共通点として「なんとかなるさ、やってみよう! 」というマインドを持っていることが分かりました。もし、あなたから見て完璧な先輩ママがいたとしても、必ずその過去には失敗し、みんなと同じように悩んだ経験があるものです。でもその先輩ママは、そこで進むのを止めず、「きっと何とかなる! 」と言いながら(と同時に自分に言い聞かせながら)歩み続けてきて、その結果としてうまくなれたのではないでしょうか。事前の情報収集や計画が重要なことは言うまでもありませんが、とはいえ未経験のことをはじめからうまくできる人などいません。慎重になり過ぎて立ち止まっていては、せっかくの「うまくなれる機会」も逃してしまいます。「何とかなる! 」と心の中でつぶやきながら、動き出してみることも大切です。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立てた理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年10月21日保活を進めていくと同時に、だんだん近づいてくるのが職場復帰の日。頑張って保活を進めつつも、いざ復帰が現実的になってくると、復帰に迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。筆者がこれまで相談を受けた中でも、保活の悩みを紐解いていくとその根っこには復帰に対する不安や迷いが渦巻いていて、それが保活の大変さと相まってとても複雑で大きな問題に見えてしまっているケースがよくあります。悩みのポイントは細かく見れば人それぞれ違いますが、ちょっと俯瞰して見ると結構みんな似たようなことで悩んでいるもの。私はこれまでたくさんの復帰前ママを見てきた中で、そう思うようになりました。では、具体的にはどんな事で悩んでいるママが多いのでしょうか。○「知らない」、だから「分からない」と思い悩むパターンこれは復帰前ママに最もよくあるパターンの1つで、「私、いつ復帰するのがベストなの? 」といった声がその一例。自分は知らないけれど、誰か(専門家や子育て経験者などをイメージしていることが多い)が正解を知っていると思っていて、その正解を教えてもらえば悩みは解けるはずと模索するパターンです。しかし、育児書を読んでもあなたにベストな復帰時期は分かりませんし、先輩ママに相談しても人によって意見はバラバラで、それ自体が答えにはならない事の方が多いでしょう。結局のところ、専門家や経験者の情報を判断材料として自分で答えを導き出すしかありません。自分で考えて自分で決めるという行為は、当たり前のようでいて慣れるまでは難しいかもしれません。それでも復帰に向けたトレーニングだと思って苦手でもトライしてほしいと思います。○重要な「あの人」が不在のまま悩み続けるパターン「朝、保育園に送っていくのは夫にやってもらいたいけど……」といった風に、パートナーや家族に協力してもらいたいけれど、その相手と話をする前から「協力してもらえないかも」と及び腰になって、結局何も言わないまま悩み続けるパターン。パートナーや家族は、子育てと仕事を両立していくには欠かせない味方ですので、彼らが何にどう協力してくれるかでママ自身の行動も大きく変わります。上記の例で言えば、保育園への登園は毎朝パートナーが担当すると決まれば、出社時間や職場での時間の使い方を復帰前から考えておくことができます。逆に言うと、そこが不確定なままだと、ママが登園するパターンとそうでないパターンの2通りを想定して復帰準備を進めることになり、シミュレーションが複雑になります。実際には登園だけでなく、降園時や急なお迎えの際の対応、帰宅後の家事分担など様々な事について考えていかないといけませんので、いちいち複数パターンに分けて想定しておくのは不可能です。「あの人に協力をお願いしても聞き入れてもらえないかも」「お願いして拒否されたらどうしよう」と考えて、言い出せずに悩むママは本当に多いのですが、復帰する前に少しでも話し合う時間を持つようにしてもらいたいと思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立てた理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年10月14日産休後、極力早い職場復帰を望んでいるママも多いことでしょう。しかし、無理な職場復帰は、トラブルのもと。自分にも職場にもマイナスにしかならなかった、なんてならないように職場復帰できる態勢・体調を整えておくことをおすすめします。かわいい赤ちゃん!でも夜は……待望の赤ちゃんが生まれて、この子のためにも子育て、家事、そして仕事を頑張ろう!と張り切るママもいるでしょう。しかし、最初にママを待っているのは、仕事ではなく育児。産休・育休中、夜泣きする赤ちゃんにおっぱいやミルクをあげるのは通常、ママの仕事。パパが会社に行っている以上、パパの睡眠を妨げないようママが面倒を見なくてはいけません。新生児というのは、思ったほど眠り続けてくれないものです。夜、寝かしつけたと思ったら泣き出し、抱っこをしてあやしたり、授乳やオムツを変えたりと一晩中対応に追われて、ほとんど眠れずに朝を迎えることも珍しくありません。ママに必要な睡眠時間は?育児中のママの生活の中心は、自分ではなく赤ちゃん。そのため、自分のペースで眠ることができず、赤ちゃんに合わせた細切れの睡眠しかとれないという人が多くいます。なかには、合計しても1日に3~4時間しか眠れなかったという人もいます。厚生労働省の睡眠に関する資料によると、成人の標準的な睡眠時間は6~8時間とされているので、健康的な20~40代女性の睡眠時間として、育児中の睡眠時間は明らかに足りていません。このように、育児中はどうしても睡眠不足になりかねません。それも踏まえたうえで本当に職場復帰をできるのか考え、対策を練っておく必要があるでしょう。職場と家庭のバランス早く職場に復帰したいという気持ちも大切ですが、無理に復帰しても、結局は効率の良い仕事ができませんし、育児に追われて休まる時間が取れず、疲ればかりがたまってしまいます。ただでさえ職場復帰は長い休みのあと。働いていた頃の勘を取り戻そうとするだけで、時間も体力も使います。職場復帰をするためにただ焦るのではなく、ある程度自分の体を休めることができる環境が整ってから復帰するという気持ちの余裕が大切です。まずは赤ちゃんとの時間を重視して、自分と家族が健康に笑顔で暮らせるスケジュールを考えてみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年08月22日この時期は、産育休から職場復帰するママが多い季節。新生活が始まり、「頑張るぞ! 」と意気込んでいても、自分自身の努力ではどうにもならないことでつまずくケースもあります。ここでは前回に引き続き、復帰直後のママが悩みがちなポイント3つについて解説します。○仕事へのモチベーション仕事関連の悩みとしてもう1つあげられるのが「モチベーションが上がらない」というものです。時短勤務者を受け入れたことがない、あるいは、時短勤務者には負荷をかけないなどの方針を持っている職場にありがちです。具体的には「時短勤務者は、作業的な業務が多く、育休前は主力となって仕事をしていたにもかかわらず、成長の機会を減らされている」などといった声が寄せられています。これについては1.自分が変わる2.周囲を変えるといった2つの方法があります。2は職場環境にもよりますが、1ができることで2にもつながると考えることもできます。自分自身がどのように職場で振る舞うかによって、チャンスを手にすることができるのです。具体的には、指示待ちをやめて、自分から主導権を取りに行くこと。期限よりも2割早く仕上げることで余裕を持った業務遂行をする。あるいは業務フローを見直して提案するなど、さまざまなアプローチがあります。「任せてください」と言葉で伝えたとしても、任せられるような体制ができていなければ、上司は不安になります。主体性を持って仕事に取り組み、任せてもらえる環境づくりを地道に行うことで、周囲からの見る目が変わります。くじけずに希望を持って、努力を重ねてみましょう。○子どもとのコミュニケーション2013年に行われた、働くママの悩みに関するWEB調査では、「子どもと過ごす時間が足りない」と答えたママが84%。高い割合を占めました。育休中は毎日一緒に過ごせた子どもたちも、復職後は日中ずっと離れ離れ。平日は、怒涛の忙しさの朝と、保育園のお迎えに行って寝かしつけまでの数時間が子どもと一緒に過ごせる貴重な時間となります。仕事をしている以上、一緒に過ごせる時間が少ないのは当たり前です。ここは「所与の条件」と割り切り、一緒に過ごす時間を濃密なものにしましょう。「子どもたちが寂しい思いをしているんじゃないか」という罪悪感を持っていたら、やはり子どもたちも実際に「自分は寂しい、ママが働いているからだ! 」と思ってしまいます。そうではなくて、「保育園って楽しいね」「おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に過ごせて楽しいね」など、ママと一緒ではない時間も子どもたちが幸せに過ごせることを願って言葉がけするだけでも違います。そして、一緒にいるときは抱っこしたり、頭をなでたり、スキンシップも大切にしましょう。親の想いは時間が短くても、しっかり伝わっていますよ。○家事などの負担最後に肉体的にも負担として重くのしかかってくるのが、家事です。毎日の食事作りと洗濯、子どものケアは逃れることができないもの。これに関しては、いかにして自分が手をかけずに乗り切るのか、がポイントです。我が家の場合は、夫が洗濯を干す担当で(どんなに夜中遅く帰って来ても……)、たたむのは子どもたち、食事については週に2回は実家のお世話になるなど、負担軽減のための方法を考え、実行してきました。諸外国などと比較すると、日本では「すべて完璧に、"自分で"」しようとするママが多いように見受けます。最も頼りになるパートナーとの分担は、なるべく育休復帰前から明確にしておくとスムーズです。「自分がすべてやらなければ」との義務感にかられて行った結果、体調を崩し、中には入院してしまったママもいます。出産後、体調を崩しやすくなったという声もよく耳にします。自分自身の健康がなければ、仕事も、子育ても何もできません。負担軽減のために、家事の一部だけでも有料の家事代行を使ってみるのもいいでしょう。精神的にも肉体的にも、ずいぶんと楽になります。使わないと決めつけず、一度お試ししてみてはいかがでしょうか。育休から復帰した直後は、おそらく一番大変なときではないかと思います。これから、子どもの成長に従い、お手伝いしてくれるようになったり、言葉もたくさんしゃべれるようになったり、楽しみが増えていきます。大変な毎日のなかで見つめるわが子の成長を楽しみながら、両立生活を充実したものにしてくださいね。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。株式会社グローバルステージ東京ワーキングママ大学
2015年04月16日