寿退職とは言うけれど、仕事が好きだったのにしかたなく…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな仕事への未練から解放されるために、少し見方を変えてみませんか。あの時仕事を続けていれば…、仕事を辞めてなかったら…。タラレバはもう卒業です!1. 自分で決断したことを忘れないで仕事をとるか、結婚をとるか、最終的に決めたのは自分のはず。今仕事を辞めたことを後悔している人は、きっと仕事を選んで結婚を諦めたら「結婚を選んでいれば」とタラレバを言っていると思いませんか?要は自分の決断に自信が持てないのです。これは現状に満足していないのを過去のせいにしているだけだと気が付きましょう。どんな時も、最終的に決めたのは自分。だったらタラレバを言うよりも、今から人生が楽しくなることを考えた方がずっと建設的ですよ。2. 結婚をしたことで得た自由もあるはず結婚をすると友達付き合いも制限されるし、金銭的にもお給料を独り占めしていたころとは違ってきます。なんだか窮屈で仕事をしていればこんな不自由な思いをせずに済んだのに、と思っている方も多いのではないでしょうか。でも、結婚をすることで得られる自由もありますよ。毎日好きな人の顔を見られること、いざという時に一人ではないこと、結婚しないといけないという焦りからの解放などなど。結婚をしていない人から見たら、羨ましいこともたくさんあります。だから結婚したことで失った自由よりも、得たものにもっとフォーカスしてみましょう。3. 選んだ人と家族になれた幸せを大切に確かに仕事と結婚生活のいいとこどりが一番です。ですがそうはいかなかったからと言って、不幸なわけではないですよね。なぜなら、自分の選んだパートナーが隣にいるのだから。この人と幸せになるために、取捨選択をして仕事をやめたのです。だからこそ、好きな人と家族になれたことの幸せを大切にしましょう。案外、仕事は「酸っぱい葡萄」かもしれませんよ。諦めたからこそおいしそうに見える、仕事と言う名の酸っぱい葡萄。それに対してタラレバを言ってばかりの自分から卒業しませんか?きっと今より毎日が楽しくなりますよ。written by まこと
2018年08月14日息子が生まれてから、息子中心の生活を送ってきました。特に生まれたばかりの頃は、自分の時間なんてなかったように思えます。とにかく毎日寝ることが最優先で、息子が寝ている時に一緒に寝る!!というのがお決まりでした。2歳になる頃には夜泣きが落ち着き、息子が寝てからがわたしの自由時間でした。何にもできなくて、また仕事・・・この絶望は4歳になった今でも、たまに味わっています。もし丸1日、自由な時間があったらわたしがお出かけする日は、必然的に夫が息子の面倒を見るので、あまり2人きりで出かけることがありません。帰る時間を気にせずに一緒にお出かけしたいです。子育てしていると、自分の時間を作るのは難しいと思います。特にまとめて自由時間を作るのは大変です…。わたしは息子がテレビなどに夢中になっている10分間くらいを、プチ・自由時間にして、ストレス発散しています。特に隠れてお菓子を食べるのが楽しみです!(ダイエット中です!!笑)ストレスがたまらない程度に息抜きしたいですね!ちなみに夫婦での自由時間の割合ですがちょうどよくバランスとれていると思います!!わたしは半年に1回くらいは、1泊2日で旅行したり、ライブに行かせてもらっています。その間は息子の面倒は夫が見てくれます。わたしの自由時間が足りないなーと感じたら、夫がお休みの日にわたしなしでお出かけしてくれます。週に1回くらい、そんな日があります。その間はゲームをしたり、ブログを書いています。息子が赤ちゃんではなくなった後は、お互いに今の形で不満がないので自由時間に関しては、ちょうどよいバランスなのかなと思います。夫の急な飲み会にも笑顔で送り出せてます(笑)
2018年07月22日産休直前までバリバリ働いていたりすると、産休になって突然ひとりの自由時間ができてしまい、戸惑ってしまうママは多いようです。とはいえ、赤ちゃんが生まれたら自由な時間はなかなか見つけられないので、せっかくの時間を有効活用する方法について調べました。のんびり過ごすラストチャンス! とことんのんびり産休から出産までの間にしかできないこととして、「とにかくのんびりすること」が挙げられます。これまで忙しかった状況から、急に何もすることがなくなるとかえって不安を感じる人もいますが、これからの人生で当分やってこなくなる、「何日もひとりでのんびりできる最後のチャンス!」と考えれば、むしろのんびりしないなんてもったいないと思えるかもしれません。また、子連れではいけないようなレストランや映画館なども当分お預けになるので、大人な雰囲気の娯楽を今のうちに堪能しておいたり、静かな雰囲気を楽しむような場所に行っておくのもオススメです。未来のために自分磨きやお小遣い稼ぎぼーっとした時間を過ごすなんて無理!という人は、自分磨きをとことんやってしまうというのも手です。産休中に語学や資格などを勉強する人は意外に多いようで、育休が明けてからのさらなるキャリアアップに向けて下準備しておくと、安心かもしれませんね。また、妊娠期間中はかなり体にも負担がかかっているため、妊婦でもOKなマッサージやエステ、歯の治療やケアなどに行き、出産や育児に耐えられる体になるようメンテナンスをしておくという人も見かけられます。どうしても仕事から離れられない人は、在宅でできる仕事やアンケートサイトなどを利用して、コツコツお小遣い稼ぎをして、働けないストレスを発散しているようです。これまでの仕事が激務であった人であるほど、産休に入ってからのやることのなさに戸惑うケースが多いといいます。実際は「今しかできないこと」がたくさんあるので、視点を変えて出産前の時間を有意義に過ごせるようにしたいですね。(文・姉崎マリオ)
2018年07月17日ママになると極端に自分のための時間が減りませんか…?4番目の末っ子次女が小学校に入学したので今でこそ、わりと自由時間のある私ですが1人目出産~2人育児のときは自由時間は全くありませんでした!!育児にも慣れていないし、旦那は泊まりの仕事も多く(今もですが)常にいっぱいいっぱいでした。当時流行ってたハニートーストを食べたいと思いつつ機会を逃し続けてやっと自由に動けるようになったころには、ハニートーストを出すお店が激減し結局食べれなかったのはほろ苦い思い出です。いまだに食べたことがありません…そんななかでも旦那はマイペースでよく釣りに行ってました。私の精神状態が普通のときなら別にいいのですが問題はキャパオーバー状態のとき!!子どもに聞かれないように、家の外に呼び出して説教したこともあったなあ…。その後、旦那も気を使ってくれるようになったのですが子どもを置いてまで外出する元気はあまりなくて逆に旦那に子どもを連れ出してもらって、一人で家でまったりしてました~。あとは子どもが寝静まったあとに漫画読んだり海外ドラマをコツコツと見て別世界に浸ったりしてました。この別世界があるのが、大事なんです!短時間でも誰にも邪魔されずに、したいことをするとそれだけでリフレッシュできるんですよね~。旦那にも優しくなれるし!夫婦どちらも「自分時間」を持つことは大事だと思います。
2018年07月10日時間は誰にも平等に与えられます。しかし、その使い方は自分で決めることができます。もしあなたが「時間がない」と思い込んでいるのなら、自由な時間を作り出してみませんか?今回は、時間に囚われているあなたに、時間の作り方のお話をお届けします。時間に縛られるのは、やめませんか?出典:byBirth仕事や家事に追われて、やりかけのコトは後回し…。いざ取り掛かろうと思ったら、睡魔が襲ってきてベッドにダイブ。私たち現代人は、様々な業務や情報に追われることで、時間と心を擦り減らしながら生きています。だから、あなたが「時間がない」「今は忙しいから無理」を口癖にするのは、仕方がないことなのかもしれません。時間は、誰にも平等に与えられます。しかし、与えられた時間を有意義に使えるかどうかは、自分次第なのです。時間がないのは本当のこと。そんなことは、分かっています。しかし、それではいつまで経っても時間に縛られたまま、一向に忙しさから抜け出すことはできません。時間は、増えるものではありませんし、余るものでもありません。時間がないと感じているのなら、どこかで自由な時間を捻出する必要があるのです。そこで今回は、自分のための時間の作り方についてお届けします。あなたが抱える満たされない気持ちは、時間の捉え方にあるのかもしれません。「今日はここまで」と線引きする出典:byBirth「時間がない」が口癖になってしまっている方の多くは、やるべきことに一生懸命に取り組む頑張り屋さんです。確かに、やるべきことを期日までに終わらせるのは大事なことです。しかし「今日はここまで」と線引きして、これ以上はやらないと決めることはもっと大事なことなのです。できるだけ進めておきたい、今日中に仕上げたい、これが片付くまでは帰ることができない…。このような責任感の強い方は特に、時間を上手く使えていないような気がします。仕事とプライベート、家事とあなたの趣味などを両立するためには、1日の時間配分を決めてみませんか?何時から何時までと決めたら、潔くパソコンをオフ!ここと決めた場所の掃除が終わったら、ソファに座って読みかけの本を開く!無理やりにでも線引きをしているうちに、時間がないと感じることは減っていくはずです。やると決めたら集中する出典:byBirth自分のための時間を作るために、やると決めた仕事はとことん集中して早めに終わらせましょう。「やりたくないなぁ…」と憂鬱な気持ちを抱えたままダラダラ取り組んでいると、いつまで経っても終わりません。あなたの持つ最大限の集中力を発揮することで、時間を捻出しましょう。集中力がないと自覚している方には、そのときだけはテレビと携帯の電源を切ることをおすすめします。テレビと携帯は、見ているわけではなくても気を散らせるため、集中力を発揮したいと思ったときは潔く情報を遮断しましょう。リフレッシュする日を設ける出典:byBirth大人になるにつれて、心のどこかで休まず働くことを尊いことのように思うようになってしまってはいませんか?「今日で連続勤務○日目です」なんて、自慢でも何でもないはずです。それより、リフレッシュする日をきちんと設けて、プライベートな時間を充実させる大人こそ格好よいのではないでしょうか。仕事や家事をしないと決め、頭の中をシャットダウンする日を作ることは、意外と難しいものです。しかし、丸1日休むことで、さらにパワーアップ&スピードアップして業務をこなすことができるようになるのです。休むことは悪いことではないし、むしろ休むことで仕事がはかどるということを覚えておきましょう。早起きを習慣づける出典:byBirth忙しくて、夜中まで仕事をしていた…。多忙な毎日を過ごす方なら、そんな日も少なくないでしょう。しかし、夜更かしを続けることで夜型生活の習慣がつき、体調を崩しやすくなることも…。夜中に仕事を片付ける方がはかどると感じている方も、ぜひ早起きの習慣をつけて朝型生活を過ごしてみてください。きっと、時間がないと感じることは、ぐっと少なくなるはずです。早起きは、体調をよくしてくれるのとともに、心までハッピーにしてくれます。穏やかで、優しい1日を過ごすには、早起きが1番!そうして心に余裕が生まれると、同じ時間を過ごしていても、感じ方や捉え方が変わってくるのです。早起きして、ゆったりした時間の流れを感じながら摂る朝食は、時間がないと焦るあなたにとって素敵なひと時となるでしょう。
2018年06月23日おうちでバル気分!スペイン本格“タパス”にチャレンジだいぶ暖かくなってきました。暖かく日ざしのまぶしい日は、飲んべえとして、冷えたカヴァと一緒にスペインバルのメニュー“タパス”を食べたくなります。タパスは、スペインのバル文化から生まれた小皿料理全般のことをいいます。ハムやチーズや缶詰も、ただ開封して小皿に乗せればタパスになるのですよ。ただ今日は、せっかくなのでそのタパスの中でも定番の小料理“スパニッシュオムレツ”の作り方をご紹介します。あの厚みのある丸いオムレツはこうやって作るんですよ~!作り方はとてもシンプルで簡単。ぜひお家バルのメニューとして、チャレンジしてみてくださいね。厚みのある丸い、スパニッシュオムレツ【材料】16cmのフライパン1つ分卵 3個じゃがいも 1.5個玉ねぎ 1/4個塩こしょう 適量オリーブオイル 大さじ1/21. 玉ねぎはみじん切りに、じゃがいもは皮をむいて4等分にしたあと、2mmの薄さに切る。耐熱皿に入れてラップをし、600Wの電子レンジで2分加熱する。2. 卵はボウルに割り入れ、お好みの塩加減で塩こしょうをして、箸で白身を切るように混ぜる。3. フライパンにオリーブオイルを入れて温め、1の玉ねぎとじゃがいもを炒める。木べらでじゃがいもを切るようにガシガシと突く。4. じゃがいもに火が通ったら、2の卵を流し入れ、軽く混ぜ、中火で2分加熱する。5. 平皿をかぶせ、ひっくり返して皿にだし、またフライパンに戻してひっくり返す。6. さらに2分加熱すればできあがり。私が主宰しているおもてなし料理教室lifestyle atelier MAGNOLIAでは、5~7月にスペイン料理のレッスンを開催します。今回ご紹介したスパニッシュオムレツ以外にも、たくさんのタパスやパエリア、スープ、デザートなどを作ります。お料理初心者も大歓迎。アルコール飲み放題なのも、飲んべえ主宰の料理教室ならではです(笑)。ぜひお気軽にご参加ください!Text/太田みお働くおひとりさまにとっての毎日はめまぐるしくて、ゆっくり季節を感じる時間さえ取れないですよね。 「休日のたった1時間でいいからほっとしたい…」元外資系バリキャリから一転、丁寧な生活を目指して料理研究家になった太田みおさんが、四季の彩りを簡単に楽しむ「レシピ=歳時記」をお届けします。
2018年05月04日早起きをして、朝の仕事に行く前の時間を使って勉強や趣味を行う「朝活」。おもに会社員などのあいだで行われているイメージですが、子育て中のママのなかにも朝活をしている人が多いようです。世の中のママはどのような朝活をしているのか、その内容と朝活を持続させるコツについてまとめます。朝活でどんなことをしている?早起きをすると、まだ子どもや夫が寝ているため、普段であれば確保しづらい自分ひとりだけの時間を得られます。そんなひとりだけの時間を朝活ママはどのように過ごしているのでしょうか?せっかくの自分の時間だから有意義に…と思いきや、意外と多いのが朝の時間を家事に使うというものでした。子どもを寝かしつけて深夜に眠い目を擦りながらやるよりも、朝にやる方がはかどるという意見や、子どもや夫に気を遣わないからこそ、落ち着いて朝ご飯やお弁当の準備ができるという人もいるようです。また、ママならではの時間の使い方として、一日のスケジュールを立ててバタバタしないように対策をしたり、長期的なスケジュールを立てておくといったスケジュール管理や、日記をつけるということを推奨する意見もありました。特に日記は、普段忙しいとあっという間に過ぎてしまう子どもの成長記録や自分の気持ちを、しっかり振り返ることで子どもの成長に気づけたり、自分の気持ちを整理することができるためオススメのようです。朝型生活にするコツ朝活といっても、早起きするのは大変…。特に朝が苦手な人にとってはつらそうなイメージですが、朝活を継続している人たちからのアドバイスとしては、生活時間を子どもに合わせて早く寝ることがポイントのようです。子どもを寝かしつけようとすると、なかなか寝てくれないことにイライラしてしまい、結果的に子どもも寝付かずに夜更かしすることになりがち…。でも、一緒に寝てしまえば子どもも安心して眠れ、ママ自身も早く寝ることになるので、自然と早起きになるという生活リズムに。早い時間でもすっきり起きることができるようです。また、起きる時間にはあまりこだわらないのも重要。5時に起きようと思っていたのに6時に起きてしまった!と悔やむのではなく、疲れていたなら睡眠時間を長くすることに朝活の時間を使ったと割り切り、早く起きることに義務感を感じてしまわないのが朝活を定着させるコツなんだとか。朝型生活にすれば、朝の忙しさも楽になり、さらに自分の時間も持てたりと、メリットがたくさん。「子どもが生まれてから自分の時間が持てない!」と嘆いているママは、ぜひ朝活にトライしてみてください。(文・姉崎マリオ)
2018年04月14日4月13日は「喫茶店の日」待ち遠しかった桜の開花が随分前のことのように思えるほど、新緑がまぶしいこの頃です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?寒い日々を乗り越えて、ようやくやって来た4月もあっという間に半ばとなりましたが、本日4月13日はいったい何の日と呼ばれているか、ご存知でしょうか?正解は「喫茶店の日」です。それは「1888年4月13日、鄭永慶によって、東京・上野に日本初の喫茶店『可否茶館(かひいさかん)』が開業した」ことによるもので、1階がビリヤード場、2階が喫茶室だった洋館は文化人たちの知識の交流の場所として賑わいましたが、わずか5年で閉店してしまったそうです。もしも、タイムスリップできるなら、日本初の喫茶店がどんな風だったのか覗いてみたいものです。難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2018年04月13日厳しい寒さの中にも、時折ひだまりのようなあたたかさを見つけて、春の訪れを少しずつ感じるこの頃です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?雪の多い地域にお住まいの方は、まだしばらくの間大変だと察します。あたたかい珈琲でひと休みしながら、次の季節を待ちたいですね。ところで、皆さまは「思い入れのある純喫茶は?」と聞かれたら、どちらの店を思い浮かべるでしょうか? 好きな店はたくさんあって順位などはつけられないと思いますが、何かの折につけてはっと思い出す特別な店はどなたにもあるのではないでしょうか?私にもずっと忘れないと確信できる純喫茶があります。今回はその店を紹介します。明るい笑顔で迎えてくれるママの存在「エイト」場所は、東京メトロ丸の内線 新中野駅から坂道を下ること10分ほどのところにある「エイト」。営業時間が平日・日曜15時まで(14:30ラストオーダー)と、会社勤めの身としてはなかなか難しい条件ですが、どうにか時間を作って訪れたいと思うポイントがいくつかあります。まずは、貝殻で出来た繊細なランプが照らす鮮やかな緑色の壁に、目を奪われるその内装。次に手頃な価格で食べられる豊富な食事メニュー。さらには、飾られている『ゴルゴ13』作者のさいとうたかを先生のサインイラスト色紙に加えて、当時さいとう先生のアシスタントをされていた小池一夫先生がデザインされたという豪華なマッチ。そして最大の魅力は、穏やかな雰囲気と明るい笑顔で出迎えて下さるママの存在。昼食を目的にやってくる近隣の人たち、遠くからこちらを目指してやってくる初めての人たち。誰に対しても適切な距離感で、居心地の良さを提供して下さるのです。純喫茶ではあまり長居をしない私もここではクリームソーダを前にうとうとしてしまいたくなるほどでした。訪れた全ての純喫茶には思い入れがあるこの店が私にとって生涯忘れられなくなった理由というのは、2016年秋に発売した雑誌『CREA」(11月号)の「喫茶店とコーヒーがそこにある幸せ」で、さいとう先生とクリープハイプ・尾崎世界観さんとの鼎談の場所だったからです。さいとう先生もお気に入りというこの空間で、大好きなお二人を前に緊張やら焦りやらであふれそうだった私を、ママはにこやかにそっと見守って下さり、無事楽しいひと時を終えることが出来たのです。訪れた全ての純喫茶には思い入れがあって大好きですが、特に印象的な時間を過ごした「エイト」をこれからも思い出しては幸せな気持ちになるのでしょう。「エイト」の落ち着いた空間で、仲の良い誰かととっておきの純喫茶についての話に花を咲かせるのはいかがでしょうか?Text/難波里奈前回記事<意外な出会いが嬉しくて。四谷「騎士道」で芽生えた新たな決意>もチェック!新宿駅と四谷駅のちょうど真ん中にある「騎士道」に、想像を超える新たな発見がありました。
2018年02月16日子どもに常につきっきりだった授乳期間が終わって、食事を食べるようになり、ようやくママも自由な時間が…と思っていたら、結局そうはいかず…。「自分の時間がまったく取れない!」と嘆いているママは多いはず。そこで、子育て期のママはひとりの時間をどうやって確保したらいいのか、その方法をまとめます。まずは日々のスケジューリングから子育てでありがちなのが、子どもの毎日異なる生活リズムに合わせてしまい、何も予定が立てられないこと。でもしっかりスケジュールを立てて、習慣化させれば、子どもの生活リズムもだんだん固定化されてくるそうです。手始めに、「起きる」、「食事」、「お昼寝」、「寝る」といった時間から、習慣化させてみましょう。もちろんいきなりうまくいくわけはないので、“できるかぎりその時間に行動するようにする”くらいの目標で、徐々に実現させていけばOK。早寝、早起きは時間作りのチャンス!子どもを早く寝かしつけられれば、夜は自分の時間に使えるチャンス!そのためには、ちょっとかわいそうでも午前7時〜7時半には子どもを起こし、早起きの習慣を付けさせましょう。そして日中はたっぷり体を使って遊ばせ、お昼寝も16時以降にはしないようにすれば、20時頃にはぐっすり…といったことも可能なようです。もしパパの帰りが遅くて子どもが起きてしまう場合は、子どもが起きる前の早朝を自分の時間に使うのも手です。家事の時短は超有効!子どもが寝ている時間の大半を奪うのが、家事。家事を適当にやっていると“ママ失格の烙印を押されそう”と気負ってしまうママも多いはず。でも、食事を作り置きしておいたり、時短レシピを多用するというのは、世の中のママの多くも行っている方法です。その他の家事も、夫に協力してもらったり、食洗機やロボット掃除機、全自動洗濯機の導入などで、自分のとられる時間を予算に合わせて機械に変わってもらうのも、大幅に家事の時間を減らせるのでオススメ。いくらかわいい子どもでも、ずーっと24時間一緒だと、ママもひとりの時間への欲求はどんどん高まってしまいます。子どものためと、無理に自分を犠牲にするのではなく、これらの方法で自分の時間を作って、子どもにとってのママと自分自身の両立をうまくこなしていきたいですね。(文・姉崎マリオ)
2018年02月05日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。和久井は「FIFILLES」というフランスのブランドがお気に入りです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.大判ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。お風呂に入ってびしょびしょになっても、ハンガーに掛けておくだけで朝にはカラッカラです。真冬のお風呂には向かないけど(私はそれでも済ましちゃいますが)、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。そのコンパクト加減が旅の楽しさを倍増させてくれるんですね。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月31日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日分以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。真冬のお風呂には向かないけど、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子前回記事<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月27日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日分以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。真冬のお風呂には向かないけど、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子前回記事<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月27日皆さんは純喫茶へ行きたいと思った時に、どの街を思い浮かべるでしょうか?一日で出来るだけ多くの純喫茶と出会いたい、という時におすすめな街の一つが高円寺です。JR中央線・総武線が停車し、新宿から10分あまりと便利な立地にも関わらず駅ビルがないため、今も活気のある商店街や小さな路地にある店などが賑わい、歩いているだけで楽しい街です。私が好きだと思う街には、たいてい安くて美味しい飲食店やそこでしか買えない古着や雑貨屋、こだわりのある書店などが多いです。高円寺も例外ではなく、その条件を満たした上に、素晴らしい純喫茶も多々あります。例えば、美しいマダムのいる名曲喫茶「ネルケン」、かつて中野にあった伝説の名曲喫茶の家具や装飾品を使用し、当時の面影を醸し出す「ルネッサンス」、ふかふかでしっとりのホットケーキと威勢の良いママに元気をもらえる「コーラル」、トマトの入ったホットサンドが絶品で落ち着ける雰囲気の「BONY」、穏やかなマスターとママが営む近所の人たちの憩い場「高円寺茶房」、セットが豪華で思わず笑みがこぼれる「あろうむ」、猫や犬とたわむれることの出来る「なかむら珈琲店」、運が良ければギターをかき鳴らすマスターを見かけることが出来る「ブーケ」など。個性あふれる純喫茶たちをはしごできる天国のような街なのです。高円寺のボリューム満点な純喫茶「ごん」今回は、9種類のオムライスや空腹を満たすボリュームたっぷりの食事を頂ける純喫茶を紹介します。店名は「ごん」。「純情商店街」を駅からまっすぐ進み、しばらく歩くと見えてくる、行列の出来る肉屋のはす向かいの2階にあります。元々はクレープを食べられる店として始まったこちらは、卵の扱いに長けているマスターが繊細な手つきでオムライスを作ります。昔ながらのふわっとした9種類のオムライスオムライスはなんと9種類! ケチャップがかけられた昔ながらのプレーンオムライス、カレーオムライス、たらこオムライス、ヤキオムライス、ハッシュドビーフオムライス、クリームオムライス、あさりスープのオムライス、かに風味のトマトソースオムライス、チーズクリームオムライス、ワンプレート付きなど。毎日食べても違う味を楽しめるのです。難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2017年12月22日第29回「ひとりが楽」と「ひとりが好き」の本意とは(c)つめをぬるひと今回は、「(誰かと一緒にいたいと思っているけど、深く傷つけあう関係がめんどいから)ひとりが楽」という投稿。ひとりが楽、ひとりが好き、というスタンスには、一言では語り尽くせない裏がある。ひとりでいることの良さは、人との煩わしさがないこと。しかし、人はひとりだけで行きていくのはほぼ不可能に近い。ひとりで生きていくこと、とはつまり、無駄に干渉してこない周囲でちょうど良い距離を保ちながら過ごすことと言えるだろう。それでも私達は、誰かと一緒にいたい時がある。こちらから歩み寄りたいと思う人と、ちょうど良い関係を保ちたいだけの人とがいる。歩み寄りたい人にも、同じように自分に歩み寄りたいと思ってもらえないと成立しないし、逆に、自分はそこまで干渉されたくないけど、相手から必要以上に歩み寄られて苦痛に感じる場合もある。自分の思いと相手の思いは合致しない場合が多く、これが面倒くささに繋がる。ひとりでいることが好きな人は、こういう人との距離感や難しさを分かっていて、本当はそういう人のほうが人間関係を築くのが上手なはずなんだけど、上手なのに、いや上手になってしまったからこそ、積極的に関係を築かない。と、真面目なことを書きながら私は、映画『ピンポン』で、「才能は求める人間にのみに与えられるものではない」というセリフを吐く眉毛のない中村獅童が脳裏に浮かんでしまったので、この話は終わり。今回はひとりが楽という思いに秘められたごちゃごちゃした思いや面倒くささを描いた。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<爪は身体で唯一、気軽に表現できる媒体だ!>もチェック!手軽に表現できる爪を堪能しよう。
2017年12月11日肩ひじ張らずに食事ができるカジュアルな雰囲気のお店東京・恵比寿にある「Osteria La libera(オステリア ラ リベラ)」は、素材を生かしたイタリアンを味わえるお店です。ビルの1階で営まれており、イタリアの国旗が目印になっています。店内はカジュアルでアットホームな雰囲気。テーブルの席が並び、カウンター席もあります。店外にもテーブルと椅子が置かれており、天気がよい日は風を感じながら食事も楽しめるのが自慢です。楽しみ方は、お客さん次第。皆が自由に楽しめるお店こちらのお店は、イタリアの郷土料理をベースにシェフの感性で作られる料理を、厳選されたイタリアンワインと合わせて楽しめるお店です。料理はどれも、素材の持ち味を生かすように作られています。店名の中の「Libera」とは、イタリア語で「自由な」という意味。「シェフの自由な発想から作られる料理を、自由なシチュエーションで楽しめるお店でありたい」との想いが込められています。毎朝仕入れる新鮮な鎌倉野菜など、素材にこだわった50種類もの料理を取り揃えています。「ちょっと1杯」から「しっかりとしたお食事」まで、利用シーンも時間帯も幅広く楽しめるのが人気の理由でしょう。看板の魚料理、ズッパディペッシェがイチオシ「佐島産鮮魚のズッパディペッシェ」は、こちらのお店の定番メニュー。神奈川の佐島漁港から仕入れた鮮度抜群な魚介をふんだんに用いて作る、スープ仕立ての料理です。鍋のフタを開けた瞬間、ふわりとおいしい匂いが当たりに広がり、食欲をそそります。大きな白身魚、殻つきのエビやたくさんの貝を焼いてからスープで煮込んでおり、ひと口食べると魚介のうまみが口いっぱいに広がります。食べごたえがあるので、大人数でワイワイ囲んで味わいたい逸品。しめにはリゾットかパスタを選ぶことができ、最後までおいしくいただけます。お店のこだわりを堪能できる前菜の盛り合わせも人気「オステリア ラ リベラのこだわり前菜の盛り合わせ」(1,800円)も、お店が太鼓判を押す人気メニュー。イタリアの伝統を感じられるトリッパなどの郷土料理や、ワインを飲みながらつまみたい料理が、大きなお皿に10種類以上のってきます。イタリア・パルマ産の生ハムやカプレーゼ、濃厚なうまみが自慢のパテにカルパッチョなど、肉、野菜、魚がバランスよく食べられるのはうれしいものです。メッセージプレート付きデザートでサプライズ演出も!「Osteria La libera」は、「お誕生日用 メッセージプレート付きデザート盛り合わせ」の用意があるので、大切な人へのお祝いの際にサプライズの演出が可能です。お店こだわりのイタリアンドルチェでのお祝いするのはいかがでしょうか。また、その日のイチオシの食材でつくる、さまざまな料理を食べられるのがお店の自慢です。たいへん人気のお店ですが、平日の18時~20時頃は比較的予約が取りやすいので狙い目と言えます。「Osteria La libera」はJR各線・東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」から徒歩5分ほどの場所にあります。JRの線路沿いに進むと、お店が見えてくるでしょう。あなたも「Osteria La libera」で、素材のよさが引き出されたイタリアンをワインとともに味わいませんか。スポット情報スポット名:Osteria La libela住所:東京都渋谷区恵比寿南1-18-11 西田ビル1F電話番号:03-6452-4853
2017年12月05日朝起きて布団から出たくないと感じるようになり、本格的な冬がやってきたと実感するこの頃です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?外出の途中に、ふらりと立ち寄った純喫茶で飲むあたたかい珈琲が、ますます美味しい季節ですね。さて、純喫茶ととても縁があるものでありながら、苦手な方も多く、悩ましい存在である「煙草」。純喫茶をテーマとしたイベント時の質疑応答でも「禁煙席がある店を教えてください」と多く聞かれます。これだけ純喫茶に夢中な生活をしておりながら、私も煙草は吸わず、近距離で嗅ぐその匂いはとても苦手です。純喫茶以外の飲食店では必ず禁煙席を選ぶほどなのですが、それが純喫茶のこととなるとまた話は別で、恋をしているゆえの弱みのようなもので、その風景込みで愛してきたという背景もあり、自分の中で折り合いをつけられています。とはいえ、身体の事情がある方やお子さん連れの方には切実な問題であるのも確かです。そんな皆さまに、今夏より全席禁煙となった御茶ノ水の純喫茶を紹介したいと思います。全席禁煙に踏み切った、山好きマスターの「穂高」JR中央線と総武線が並走する御茶ノ水駅の聖橋口改札を出て、右手にわずか30秒ほど歩くと見えてくる「穂高」。店名が示す通り、山好きのマスターと奥様、お嬢さまにアルバイトの方々というアットホームな雰囲気がこちらの特色です。昭和30年創業、長い間どちらの席からも煙草の煙がぷかぷかと浮かんでいましたが、マスターの体調不良がきっかけで、また働く人たちの受動喫煙を防ぐため、2017年8月より全席禁煙となりました。純喫茶へ行きたくとも煙草が苦手な方たちからは喜びの声はあるものの、喫煙される常連客の中には足が遠のいてしまった方も多いそうで「前より静かになってしまいました」と二代目のお嬢さんはさみしそうに笑って話して下さいました。煙草のある風景もまた、純喫茶の醍醐味でもある今までにいくつかの純喫茶の店主たちからも、それぞれの事情をきっかけに禁煙に踏み切った話を伺いました。確固たる決断ではあったものの、しばらくの間は客足が減ってしまったり、毎日のように姿を見せてくれていた常連客たちに会えないことを寂しく思うとのこと。ただ、今まで出会えなかったような人たちがきてくれるようになったと、嬉しい側面もあるそうです。「純喫茶がとても好きで色々と行きたいのですが、煙草が苦手な場合はどうしたら良いですか?」と聞かれた時、わたしは「お店が認めているということは、その環境も込みで、そちらの純喫茶の醍醐味かもしれません。なるべく煙の少ない時間帯を見極めるなどして、自分の中で納得できる時にお邪魔しましょう」とお答えしています。「穂高」は季節を感じられる窓際の席がとてもおすすめです。店員さんたちもてきぱきと働かれていてとても居心地の良い素敵な空間ですので、煙草が苦手な方々も、吸われる方もこの時ばかりはしばし煙草を忘れて、居心地の良い「穂高」にてお好きな一杯をゆっくりと味わうのはいかがでしょうか?Text/難波里奈前回記事<焼きサンドウィッチと珈琲が絶品!マスターと楽しくおしゃべりできる純喫茶「TOM」>もチェック!映画のようなエピソードを聞きながら美味しい珈琲を楽しめる、代々木駅前の純喫茶。
2017年11月24日第27回「気兼ねなくひとり旅」(c)つめをぬるひと今回は「おひとりさまに向いている旅行プランを知りたいです!」という投稿について。私は1人で旅行をした経験はないが、つい先日、香川・倉敷へ行った際には初日から別行動をして、ほんの数時間だけ1人旅を楽しんだ。1人だと行きたいところに気兼ねなく行けるし、そこまで行きたいと思ってないところに付き合う必要もないので非常に気楽だ。その日、私は高松駅付近にいた。アーケード街にある「まちのシューレ963」というカフェやギャラリーが併設されたショップへ。自家焙煎珈琲店「プシプシーナ珈琲」のカフェオレベースや、さぬき伝統の祝い菓子「おいり」等、ここではひたすら自分が欲しいと思うものを購入した。その後、「北浜alley」という倉庫街へ。ここは古い倉庫をリフォームした喫茶店や雑貨屋が並んだエリアだ。そこで休憩の後、海沿いを歩いたり、オススメされていた店などを回った後、「高松市美術館」へ。その時開催されていた企画展「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」では1時間くらい長居してしまった。こんなふうに、たった数時間ではあるが、私は一人旅を満喫した。おひとりさまに向いている旅行プランを考えるとすれば、とにかく周りの目は一切気にせず、ただ自分が行きたいところに行き、食べたいものを食べることだ。「ここといえばあの観光名所へ」「ここへ行かずしてどこへ…」という場所があったとしても、自分が特に行きたくなければ行かなくて良い。誰かがいると怪訝な顔をされそうなことでも、遠方まできて後悔するのはもったいない。旅は普段滅多に行かない場所だからこそ、恥をかき捨てるべきではないだろうか。今回はまちのシューレ963で出会った張り子「まるちゃん」や「おいり」を爪と共に。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<「ハードルは意外と低かったりする「ひとりラーメン入門」もチェック!おひとりさまなんて気にしない。
2017年11月13日皆さんは純喫茶のメニューで何が一番お好きでしょうか?私はその時々のブームがあって、かつては毎日オムライスを食べても飽きず、平日も1時間という短い昼休みを存分に利用して、勤務地から行ける範囲の純喫茶へひたすら足を伸ばして食す日々もありました。現在のブームは「ホットサンド」です。メニューには「焼きサンドウィッチ」と書いてあることも。食欲をそそるこんがりとした焼き色とさくっとした表面。そこにはたっぷりのバターが染み込ませてあり、運ばれてくるまでに漂ってくる匂いだけでおなかが鳴ってしまうほど、魅惑のメニューです。都内には好きなホットサンドを食べられる純喫茶が何軒かあるのですが、今回はその中から、代々木の駅前にあり、美味しい珈琲とマスターとの楽しいお喋りも楽しめる「TOM」を紹介します。マスターとのお話を楽しみながら…代々木「TOM」いかにも純喫茶、という内装の1階にも惹かれますが、窓が多くて開放感のある2階席がとても好きです。ほの暗くてときめく階段を上がった2階では、初代マスターがお出迎え。誰かとの打合せでこちらにやってくることが多いせいか、扉を開ける私を見つけた二代目マスターは「待ち合わせ?」といつも声を掛けて下さいます。メニューを一通り眺めて、待ちに待った焼きサンドウィッチと、この日のサービスコーヒーを注文します。楽しみに待つこと数分。初代マスターがにこやかに近づいてきて、こんな風に話しかけて下さいました。「物を書く人でもネタに困ることがありますか? もしそうであれば私がいくつでもお話をしましょう。こういう仕事をしていると、話のネタは尽きることがありませんからね」と。ある日伺ったのはこんな話でした。初代マスターの豊富な話題に聞き入ってしまう「うちは高校生をアルバイトに雇わない規則なのだけど、あるとても寒い日に、セーラー服を着た女性が店に飛び込んできて『ここで働かせてください』っていうんです。お断りする理由を伝えると『これ!』と手渡されたのは、卒業証書。『今日卒業してきたからもう高校生じゃないんです』と。思わず笑ってしまったのと、彼女が明るくて元気な良い子でしたから、雇うことにしたんです。すると、『もう1人働きたいという人がいるんですけど…』と言うんです。なんとそこに現れたのは彼女のお母さん。どうやら、お酒を飲むと暴れてしまう父親から二人で逃げようと決めていて、それがちょうど高校卒業の日だったそうで。でも、2人は雇う余裕はなかったから、お母さんの方には住み込みの別の仕事を紹介してね。娘さんは働きながら勉強して資格を取って、立派に就職したのです。それからしばらく経ったある日、彼女が僕の前に現れてね。『会ってほしい人がいます。マスターが賛成するなら結婚したい』って1人の男性を連れてきたんです。きちんとした人だったから歓迎して、2人は無事結婚して、旦那さんの故郷である広島へ行ったそうです。もちろんお母さんも連れて。お父さんはどうしたかって?『県境までは許すけどそれ以上は近づかせていないわ』って」美味しいホットサンドを頂く前に、こんな風に映画になりそうなエピソードをマスターから聞くことが出来るTOM。難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2017年11月10日「価値観を変えたくて」の旅行者に思うことby rawpixel「価値観を変えたくて、一人旅しているんですよ」と言われて、「またか」と思った。インドに行くと、この価値観を変えたくて旅行している就職活動前の大学生と出会い、話す機会が必ずある。インドには、野良牛がいて、大きな道路や路地裏、店の前、至るところで姿を見ることができる。その野良牛に出会うのと同じくらいの確率で、価値観を変えたいと話す大学生に会っている気がする。以前もお伝えしたように、この前まで有給休暇の消化期間をいただいて、2週間ほどインドのラダック地方を見て回った。タクシーをたまたまシェアしたハンガリー人から、少し離れた村で祭りがあることを聞き、急遽スケジュールを変更して「デスキット」という村に向かった時の話だ。こんな時期の、こんなところに何故日本人が…と思って話かけてみると、どうやら就職活動前に大学を休学して、約4か月間で世界を旅しているらしかった。「価値観を変えたくて」「何かを吸収したくて」と普通の顔をして言えてしまう大学生に出会う度に、不思議な気持ちになる。価値観が変わるのは、結果の話であって、目的にするにはなんだかおかしい気がして。自分の中身を変えるためだけに、こんな僻地にまで足を伸ばせるのも、なんだか違和感を覚える。こんなことを言うのは少し恥ずかしい気もするけれど、私の安い価値観は、間違いなく旅行で激変したと思っている。大学生の言葉に、おかしさみたいなものを感じながら、私だって同じようなものだった。私の旅行の目的は特になくて、「なんとなく楽しそうだから」「行ってみたいと思ったから」程度だし、意識も低ければやる気もない。価値観を変えたくて日本国外に出ている人と比較すると、きっと頭に詰め込んでいる情報量も少ないだろうし、全然何の役にも立たないようなことばかりを覚えて帰国している気すらする。「旅行に行くと価値観が変わる」という言葉に対して、「そんな価値観しか持っていないのかよ」と毒づく人がいるけれど、大抵はあまり国外に出たことのない人が言っているように思う。私の人生観や性格は、旅行中に色々な人に出会い、たくさんの場面で少しずつ決断し、変化していった。旅行は、間違いなく人の価値観を変えると思っている。今までにないものに触れた瞬間、価値観は少しずつ変化していく人が考えを変えるきっかけや自分を客観視する時間、自分の常識が覆される機会というのは、そう滅多に訪れるものではない。例えば、知らなかった世界に飛び込んでみたり、人と出会って会話をしたり、新しいことをはじめてみたりと、今まで自分の持ち合わせていなかったものに触れた瞬間に、価値観は少しずつ変化していくのだと思っている。絶対に海外である必要はないけれど、旅行は歩いているだけで衝撃を受けることがある。今回の野良牛だってそうだ。日本では見られるものではない。人間としての扱いを受けていない物乞いの人達、当然のようにポイ捨てをする人、目や耳に入る全てが真新しい環境で、自分に何の変化も訪れないだなんてありえないんじゃないだろうか。6時間くらいバスに揺られながら、隣の席に座った地元の女の子とポテトチップスを分け合ったこと。チャイ屋で知り合ったネパール人の女の子に日本の文化を説明したこと。現地でできた友達にバイクの後ろに乗せてもらって、綺麗な景色を見ながらドライブをしたこと。文字にすると大したことないのかもしれないけれど、色々なところで偶然出会った人に優しくしてもらったり、話をしたりすることによって、気づかされることがたくさんある。山道を歩いていると、たまたま僧侶に声を掛けてもらって、一緒にクリケットをしにいく機会があった。その中に一人、とても流暢な英語を話す方がいて、ラクダを見に行くことになった。歩きながら、ラダックのことや僧侶の生活など、色々なことを教えてもらう。その会話の中で、「僕は国外に行ったことがないんだ。日本は、とても大きな国なんだよね?旅行には行けないから、想像するんだ」と言われた。さり気無い一言だったけれど、衝撃を受けたのをよく覚えている。何が幸せで、どんな人生が一番いいんだろう、と思った。どこへも行けない僧侶の彼は、気軽にどこにでも行ける外国人の私を、どう見ているんだろう。おそらく自分よりもお金を持っていて不自由していないであろう外国人の私に対して、優しく接してくれるのはなぜなんだろう。決して尋ねたりはしないけれど、数日程ずっと考えていた。今回あったことも、色々なことを考えるきっかけになったし、おそらく忘れることはないんだろう。何かふとした瞬間に思い出して、「あんなこともあったんだし、また仕事を頑張ろう」と思う日も来るかもしれない。旅行にでることを「面倒くさいなあ」「死んだらどうしようかなあ」と考えることもあるけれど、その不安を吹き飛ばすくらい楽しい面が大きい。色々な人たちとの出会いや今まで気が付かなかった発見、自分の知らなかったことに驚き、感動するために、多分私はこれからも時間を見つけて様々なところに行くのだろうと思う。Text/あたそ<私たちには時間がない!「誰かを誘いたい」のに気が引ける理由>もチェック!誘いたい、だけど面倒くささが勝ってしまう。本当にしたいことをするだけでも、私たちには時間がないのだから。
2017年11月07日第26回「1人ラーメン入門」(c)つめをぬるひと今回は「私は1人でラーメン屋に行くが、友人から『カフェは1人で入りやすいが、ラーメン屋は入りづらい』と言われた」という投稿。私は1人でラーメン屋に行くことに慣れている。仕事終わりにふらっと寄って帰る。正確にはラーメンよりもつけ麺が好きで、食べ終わった後、店員に「すみません、スープ割りを」と気兼ねなく割ってもらう。いつから平気になったのか、なぜ平気になったのかを遡ってみた。昔、学生時代に何人かでつけ麺屋に行くことが多かった。というよりは、つけ麺が好きな人が多かった。当時一番好きだったのは、立川のらーめんたま館の中に入っている「井の庄」。その頃の私は、こってりした魚粉が乗ったようなつけ麺が好きだった(最近はもうあっさりしたものしか食べなくなった。歳か)。他にもいろいろな店に連れて行かれることが多く、スープ割りというものを知ったのもその時期だ。これはラーメン屋に限った話ではないが、あらかじめ何人かで行ったことのある店には、その次からは1人でも行きやすいような気がする。今でこそ私は、入ったことのない店にも1人で道場破りできるようになったが、昔は、なんとなく店のシステムや要領を分かっているところじゃないと入れなかったなと。別に1人でラーメン屋に入れたからといって何があるわけではないけれど、ふと夜に思い立って、近所のラーメン屋にふらっと行くのは結構楽しい。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<「好きってなんだっけ?」発言を考えてみる>もチェック!熱さではなく心地よさ。
2017年10月30日幼い頃の思い出に直結しているからでしょうか。馴染みのある洋菓子店の包装紙を見ると、懐かしい気持ちとともに幸せな記憶がふわりとよみがえってくる気がします。ロマンチックで素敵なデザインのものが多いのですが、中のお菓子がメインのため、すぐに捨てられてしまうことも多い儚さ。洋菓子を大切に包むその包装紙の美しさに気を留めるようになったのは、おそらく「美人画」で有名な東郷青児のイラストがきっかけでした。例えば、今は無き吉祥寺の「ボア」では、2007年の閉店間際に東郷イラストの包装紙や店名の入った皿、当時の制服や伝票を、ボアを愛した人たちに販売していました。色々と買い求めたので、今も時折取り出してはうっとりと眺めています。また、現在も営業している、青い光が室内を灯す幻想的な京都の「ソワレ」では、自分への土産に東郷イラストの入ったオリジナルタンブラーを購入したのですが、自宅でも純喫茶気分を味わえるので重宝していますし、季節によって絵柄が変わるショップカードもついつい集めてしまいます。東京では、池袋駅前にビルを構え、手土産に喜ばれるアーモンドチュイルが有名な洋菓子とパンの「タカセ」、早い時間に売切れてしまうことも多いスワンシュークリームが人気の駒込駅前の「アルプス」、モンブラン発祥の地と言われ、店内にも多数の東郷の絵を眺めながら喫茶出来る自由が丘の「モンブラン」、私はまだ訪れていないのですが、久我原にある洋菓子の「フラマリオン」でも東郷イラストの包装紙を使用しています。物心ついた頃からぼんやりと好きだった東郷青児のイラストは、大人になってからさらに意識するようになり、出会えるととても嬉しく、しわを伸ばして大切に保管しています。「生誕120周年東郷青児展」で美しい作品の数々をひょんなご縁から、現在、新宿「東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館」で開催中の「生誕120周年東郷青児展」(2017.11.12(日)まで)招待券を美術館の方から頂いたので先日拝見してきました。ずっと気になっていながらも未訪問だった場所。エレベーターで42階へ上がり、ひんやりとした空間の中で見る絵は、想像以上に迫力があるものでした。特徴である色の濃淡の美しさから目が離せなかったり、包装紙などに代表される美人画のタッチとはまた雰囲気の違った絵も数多く展示されていて、とても一度ではしっかりと味わい尽くせない濃厚な内容でした。ミュージアムショップには、「池袋 タカセ」のクッキー詰め合わせや、東郷イラストのマスキングテープ、クリアファイル、ポストカードなど思わず欲しくなってしまうグッズもたくさんありました。難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2017年10月27日「誰かを誘いたい」欲求に駆られるときby Ben White私だって、誰かを誘いたい時もある。大体のことはなんだって一人でできるつもりでいるし、ほとんど抵抗はない。というか、何かやりたいことがあったとした場合、自分の趣味に合う人をリストアップして、その中で仲のよさを考えた上で、興味を持ってもらえるかどうか、断られないかどうか、休みが合うかどうか判断する…。人を誘う上で考えなければならないことが多すぎて、一人でいる不安(ほぼない)よりも、誰かを誘う際の面倒臭さがどうしても勝ってしまう。「誰かいたら楽しいのかもしれないけど、まあ一人でもいいか」という結論にいつも至る。結局は、連絡無精なんだろうと思う。「誰かを誘いたい!」と思っても、実行に移されることは滅多になかった。この「誰かを誘いたい!」という欲求が私の中で沸々とわいてくる時には、2パターンある。ひとつは、「一人で平気なままでは、多分ヤバい!」と、なんとなく孤独死や老後の孤立へと地続きになっているような焦りを感じる時。何かキッカケがある訳ではないけれど、湯船に浸かりながらただボーッとしている時とか、真夜中になかなか寝付けない時とか。思い付いたように、ふと感じることがある。「このままでは、絶対に駄目だ! ひとりで死んでいくことになるかもしれない」という確信みたいな思いが、だんだんと焦りに変わっていく。しかし、単純な性格をしているからなのか、眠りについて、夜が明ければ、そんなどうしようもない焦りが頭の中からサッと消え、いつも通り生活に戻っていく。相変わらず一人でいても平気で、全然寂しいとも思わなくて、「ずっと一人でいても寂しいとすら思わないのは、やっぱり駄目なんじゃないか? 自分は、何か感情が欠けているのでは…?」「でも、寂しいと思えるようになるには、何から始めればいいんだ…」と、考えが頭の中を巡る。この行きつく先のない焦りは、もう一種の病気みたいなもので、昔からずっと感じている。どうしようもない。多分、今後も私の中で戦っていかなければならない感情のひとつなんだと思う。限られた時間の中で、誰かを犠牲にするなんてできないもうひとつは、「これは、誰かと共有した方が一人よりもずっと楽しいんじゃないか!?」と思い付いた時。この場合が、なかなか厄介なんじゃないかと最近になってから余計に考えるようになった。誰かと共有しても楽しいかもしれないことのひとつとして挙げられるのが、旅行だ。私は大学時代から海外旅行が好きで、社会人になった今でも趣味の一つとして継続している。というか、実はこの原稿もインドの北部・レ―という土地で執筆している。泥まみれの状態でヒッチハイクをしながら移動をしたり、現地人と同じ食事を取りながら会話を楽しんだりするのも好きだ。でも、仲のいい友達と少し高めのホテルに泊まって、ちょっとロマンチックなバーでカクテルを楽しんで、ああだのこうだの言いながら観光地を巡るのも、きっと同じくらい楽しい。今年の年末はどこで過ごそうか考えた時、誰か親しい友達と一緒であれば絶対に楽しいだろう、とふと思った。0時ぴったりの花火を見て、初詣をして、お酒を片手に何かしら美味しいご飯を食べる。現地の習慣にならった新年の祝い方をしてもいいかもしれない。最高じゃないか! いい2018年を迎えられそうな気がした。具体的なことは何も考えていなかったけれど、妄想に妄想が進み、勝手に私の気持ちを盛り上げていたのだった。…と、折角気分が盛り上がっていたのに、誰かを誘うための壁にガンガンぶち当たっていく。さらに困ったことに、社会人になると時間やお金の使い方が人と合わなくなってくる。旅行なんて誘えたもんじゃない。銀行員やサービス業の友人は休みが合わないし、休みのスケジュールが同じ友人は年末年始に合わせてきっと田舎に帰るだろう。あの人は話をする分には面白いけれど、趣味が全く合わない。あの子と一緒に旅行をするのはなんか違う気がするし、あいつはいつも忙しそう……と考えていくと、全然気軽に誘えない。私がまだ大学生だった頃、「学生時代は時間があってお金がないけれど、社会人になるとお金があっても時間がないよ」と言われたことがある。当時は、「ふーん」くらいの感覚で適当に聞き流していたけれど、その言葉の意味がようやくわかるようになってきた。社会人になって生活の大部分を働くことに費やさなければならない。自分が自由に使える時間なんて、本当にわずかしかないのかもしれない。その限られた時間の中で、できること・やりたいこと・やらなければならないことは限られてくる。大人になると、どんどん選択肢も増えていくし、他人に迷惑をかけなければ自分ひとりでなんだってできる。だからこそ、自分が本当にしたいことしかしなくなるし、他の人の価値観も大切にするべきなんだと思う。無理矢理付き合わせてしまうのも悪いし。と、考えていると、やっぱり「まあ、ひとりでいいか」という結論に至って、私の単独行動に拍車をかけてしまっている気がする。Text/あたそ<誰かと買い物って楽しい?ひとりで戦い抜かなきゃいい買い物できないよ>もチェック!付き合うのも付き合わされるのも、楽しくない…。あなたにとっての買い物は、どんな時間ですか。
2017年10月24日おひとり旅なら自分次第でいくらでも変えられるby Stokpicふらりとセブに行ってきました。池袋の東口にある西武じゃなくて、フィリピンのセブです。8日間ほどあったのだけど、初セブだったので宿は前半しか取らず、残りの3泊は現地の様子を見てから決めることにしました。日本から予約していったのは、シキホールという“黒魔術”の島。まあ、黒魔術と言ってもたぶん観光用の文句だと思います。ラブポーション(惚れ薬)を売っていたり、ヒーリングなんかをやってくれる場所がいくつかあります。その島のコテージを借りて、海を眺めつつ4日ほどだらだらしてました。さて、次にどこへ行こうか考えていたところでした。宿で一緒になった韓国人の男性が、これからドゥマゲッティという港町に行くというんです。「いいところですよ」と。彼にオススメのホテルを聞き、会う約束をして荷物をまとめ、ドゥマゲッティへ向かいました。今は、ネットさえあればどこからでも宿が予約できるところが本当に便利ですね。ホテルドットコムやagoda、Booking.comといった予約サイトを使って、好きな場所で、好きな条件の宿を探せます。サイトによって得意な地域や、登録されている宿が若干異なったりするので、気に入ったところが見つからない場合は、サイトを変えてみるとよいと思います。昔は、着いた場所の駅や空港から宿に電話をして予約したものです。求められる英語力と緊張感がとてつもなかったので、本当に便利になりました。というわけで、気軽に宿が取れるおかげで、旅行中でも行き先を自由に決められるようになりました。観光ってお天気によってやりたいことも異なってくるので、現地の情報次第で行き先を変えられると取れ高もいいですよね。その場で出会った素敵な人や物によって、旅の内容はいかように変えられます。これも、ひとり旅ならではの気軽さかもしれないですね。海外でバスは乗客を待ってくれないこうして和久井の初セブは、前半は離島でバケーション、後半は都市部の観光と決まりました。セブは比較的治安がいいと言われていること、夜の出歩きは韓国人の彼と一緒だったことで、危険な目に遭わずに過ごしました。……ただひとつのトラブルを除いて。ドゥマゲッティからバスでセブの中心部に戻ろうとしたときのことです。途中、バスごとフェリーに乗って小一時間ほど海を渡るところがありました。バスがフェリーに乗り込むと、乗客たちはバスから降りてフェリーの客室へ移動しました。ベンチに座っていると、「フェリー代を払え」ときっぷを持った男性がやって来ます。え、バス代の他にフェリー代も個人で払うの?だったらバスから降りなければフェリー代はなし?もうまったくシステムがわかりません。下船間近になり、お手洗いを済ませてからバスに乗ろうかな、と思ってトイレに入ったんです。で、出てきたら、バスがすでに発車してるじゃないですか!ちょっと待て! なぜ置いていく?慌ててバスの進路を遮り、乗り込みました。運転手やスタッフ、乗客たちが和久井に向かって何か茶化して笑っています。そんなん知るかー! ああびっくりした。出発の際に人数確認とかしないんですかね。もうまったくシステムがわかりません。どうやら和久井は、海外でバスに置いていかれるという運命みたいなんです。これは、トルコに行ったときのお話。バスで12時間という長時間の移動をしていたら、途中で体調を崩してしまったんです。深夜のパーキングエリアにバスが止まったので、急いで降りて、汚物の処理をしました。で、ヨロヨロとトイレから出たら、なんと勢いよく自分の乗っていたバスが走り始めているじゃないですか。トルコの、深夜の、山奥のパーキングエリアですよ。置いて行かれたら、どんな目に遭うかわかったもんじゃありません。吐いた直後に、バスを追いかけて全力疾走です。サザエさんの数倍辛い。しばらくすると運転手が気づいたようで、バスを止めてくれました。こっちはもう半べそです。そのバスには運転手の他にスタッフが1人いましたが、どうやら彼が人数確認を怠ったようで、運転手に叱られてました。恨み言を言おうにも、なんとそのバスには英語が通じる人が一人もいませんでした…。あの経験を思い出すと、たいていの旅のトラブルは平気な気がしてきます。海外では、バスは乗客を待ってくれません。これからはバスを降りる際に、「俺は降りるぜ、覚えてろよフーゥ!」みたいに主張することにします。Text/和久井香菜子前回記事<即ご利益あり?振られた彼から連絡がきた…高知県・鳴無神社の縁結び>もチェック!縁結びのパワースポット、高知県・鳴無神社へ。そのご利益のほどは……。!?
2017年10月23日真夏のように暑い日が戻ったかと思えば、一気に涼しくなってきましたが、皆さま体調を崩されてはいませんでしょうか? いよいよ本格的な秋がやってきて、行楽には良い気候となりますね。私にとって、純喫茶巡りと同じくらい好きなのは、知らない街を散策することです。暇さえあれば路線図を眺めて、まだ見ぬ路地に思いを馳せることも。ところで、皆さんは東武鉄道東上本線の大山駅で下車したことはありますか?私はとあるきっかけでこの街を訪れたのですが、ふらふらと散策してみたところ、時間に余裕があればもっと歩き回ってみたいと思ったほど、とても味わい深い土地でした。今回はそれまで馴染みのなかった大山駅を目指す理由となった、純喫茶についてお話します。絶対見つけたくなる純喫茶「ピノキオ」大山駅から徒歩で約10分。少し遠いので初めて訪れる時は迷ってしまうかもしれませんが、歩くことがお好きな方は、移り変わる景色を眺めているうちにあっという間に到着してしまうかもしれません。だんだんと不安になり始めた頃に見えてくる真っ白な壁に赤いひさし、「COFFEE SHOP」と描かれたまあるい看板が目的地「ピノキオ」です。想像よりも広い店内は茶色の家具で統一され、落ち着いた雰囲気。現在は稼働していないそうですが、ゲーム台のある風景にぐっときます。カウンターの中には、一見寡黙な、でもお話するととても優しいマスターとにこやかなママさん。いつも忙しそうに、しかし丁寧にてきぱきと動かれています。知らないとたどり着くことのできない、閑静な住宅地の中にある「ピノキオ」を目指してやってくる人たちのお目当ては、こちらの人気メニューであるホットケーキ。手品師のマギー司郎さんによって有名となったそうで、訪れたほとんどの方が注文するそうです。まるいホットケーキはマスター熟練の技目の前に置かれた熱々のホットケーキは、まずその分厚さに驚きます。作っている過程を眺めていたら、なんと型には入れず、そのまままるく形を作って焼いていたので大変驚きました。どのホットケーキも焼き上がる頃に綺麗な形になっているのは、皆さんの笑顔のために数えきれない程のホットケーキを焼いてきた、マスターの熟練さによってなせる技です。食べ始める前には「小ぶりかも」と思っていましたが、生地はふんわりとしているようでずっしりと重く、満腹感、満足感ともにばっちりの抜群の大きさなのでした。メニューは他にもトーストやサンドイッチ、スパゲティと豊富。特に私が気になったのは、ホットケーキと同じ銅板でこんがり焼かれる厚切りトースト。難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2017年10月13日一緒にショッピングに行くのって楽しい?(c) Marion Michele昔から、「誰かと一緒にショッピングをする」というのが苦手だった。何が楽しいのか全く理解できない。例えば、自分の趣味嗜好と異なる人がいたする。その人の価値観を共有することができなかったとしても、理解をしてあげる・認めてあげるというのが正しいのだろうけど。知り合いに、全く一人で行動できない人がいる。話を聞いてみると、ご飯を食べにいくのも“誰かと一緒じゃなきゃ無理”、映画館や美術館に行くときは“絶対に誰かと一緒にいる”という。まあ、その理由もなんとなくわかる。前者は、彼女は元々お洒落なお店が好きなんだけれど、間接照明とか、素材を生かしたこだわりメニューとか、バルサミコ酢! バーニャカウダ! みたいな店は、まず一人で入れるところが少ない。牛丼屋やラーメン屋など、比較的男性が多い店で、男性に囲まれてご飯を食べるのもどうも苦手らしい。後者は、映画や美術にさほど興味がないのだろうと思う。だから人との会話のネタや思い出づくりの一環として、映画館や美術館に行く。どこに行くかよりも誰と行くか。オ! 現代を生きる若者っぽい。一人で行くのも楽しいけれど、誰かと一緒に時間を共有すること、会話を重ねていくこと、どちらも同じだけの魅力があるし、それぞれの良さは分かっている。つもり。しかし、ショッピング。これだけは駄目だ。もちろん、私の性格的に問題があるのは分かっている。人と買い物に行く楽しさが、全く理解できない。今度の日曜日、友達とアウトレットに行くんだよね」とか「この前、恋人と買い物とカフェ巡りで表参道に行って~」とか。そうそう、それそれ。その類。きっと、映画館や美術館と同じで、欲しいものもあるけれど、会話のネタや思い出のひとつを作るために、一緒に行くんだろう。分かってる、分かってる。でも、誰かと一緒に行く必要あるのか? と、どうしても思ってしまう。一人で戦い抜かなきゃ得られない高揚感まず、服でもアクセサリーでも、センスの合う人を探すのが難しい。「趣味や価値観が同じ人は、自然と自分の周りに集まってくる」という言葉があるそうだけれど、あれは絶対に嘘だと自分の周りを見渡しながら思う。センス以外にも欲しいものが同じであるとか、お財布の事情がどうとか、色々考えてみるけど、何もかもが同じ人なんて、そう滅多に見つけられない。だから、誰かと一緒に買い物に行く機会があっても、自然に“付き合う”か“付き合わされる”かのターンになってしまう。2人で買い物をするには、どちらかの時間を犠牲にしなければならないなんて、あまりにも悲しすぎる。それだけじゃない。私にとっての買い物は、自分との闘いみたいな一面がある。この時だけは集中力が高まり、通常よりも計算が2倍ほど早くなる。お金もかかるし、今後自分の身に着けるものだからひとりできちんと考えたい。今見ているものが、自分に本当に必要なのかを見定めたい。試着してみて、イマイチだったこともある。散々悩んだ挙句、買わないことだってある。だから、「もしかしたら、あっちの店のデザインの方がいいかも?」なんて思ってしまったとき、誰かを付き合わせてしまうのは申し訳なさすぎる。やっぱり、誰かと買い物に行くのは難しい。そして何より、一番は私自身の趣味の問題がある。私は、「それ、どこで買ったんだ!」と突っ込まれるくらい派手な服やアクセサリーを身につけることが多い。年齢を重ねたからなのか、顔が地味だからなのか、トレンドを一切無視した装いをすることが多くなった。見た目くらい、自分の好きなようにしたい。毎日好きなものを身につけて、幸せな気持ちに包まれていたいじゃないか! と思っている。こんな趣味になってしまうと、他の人を巻き込めない。お気に入りの一品を購入した後の、じわじわと迫る高揚感もたまらない。勇者は、レベルアップをしてから武器を買いそろえる。私の場合は、洋服とアクセサリーを買いそろえることによってレベルアップしている気がする。自分だけの宝物を手に入れたような、どこに身につけるのか考えただけでニヤニヤしてしまうようなあの感じは、多分一人で、自分自身やお財布と戦い抜いた後でなければ味わえないんだと思う。秋服は、もう遅いかもしれない。そろそろ冬にも着られるような服を買いそろえなければ。思いっきり、派手なやつ。服を買うなら、履き倒せるブーツと、大振りなピアスが欲しい。Text/あたそ<これ以上、私たちは仲良くなることができない。寂しさに耐えられない瞬間>もチェック!ひとりより誰かといる時。どうしようもなくさみしくなるのはなぜだろう。
2017年10月11日褒められたら嬉しい。でも必ずしも評価される訳じゃないby Kyle Broad突然なんだという話ですが、人に褒められると嬉しいですか? もちろん嬉しいですよね。私もすごく嬉しいです。程度の差こそあるものの、人に褒められて嬉しくない人はなかなかいないと思います。人間が仕事をする主な理由は生活費を稼ぐためだけれど、社会やまわりの人と関わる中で承認を得たいからというのもある。一生働かなくてもいいほどの大金を手に入れたとしても、2~3年ふらふら遊んだらだんだん飽きて退屈になってきて、猛烈に何かがやりたくなったりするんだと思います。褒められたら嬉しいし、やる気も出る。それは誰だってそうだし、悪いことではないです。でも、自分の行いが常に他人に評価されるかといったら、残念ながらそうとは限りません。評価してほしいところで評価してもらえなかったり、逆に「え、そこ?」という部分で褒めてもらったり。他人のことは自分でコントロールできないから、「他の人からの承認」に自分のモチベーションをすべて依存してしまうと、浮き沈みが激しくて情緒不安定になってしまいます。現代に生きる私たちの「思いついたことすぐ言っちゃう病」先日、クリストファー・ノーラン監督の新作『ダンケルク』を映画館で観てきたんです。第二次世界大戦中のダンケルク海岸における、英仏連合軍の撤退作戦を描いた作品です。いろいろなインタビューによると、『ダンケルク』の構想のきっかけとなった体験は25年も前。友人と、小さな船に乗ってドーバー海峡を19時間かけて渡ったそうなんですが、その体験がものすごくキツくて印象に残っていたらしい。いつか映画にしたいとは思っていたものの、25年前のその時点では、自分の映画監督としての技術に自信がなかった。だから、今回になってやっとそれが実現したわけですが、25年もの間、ノーラン監督は他の作品を製作しつつ、構想を温め続けてきたということですね。ノーラン監督は、ゴシップや興味のないニュースに時間を奪われるのが嫌なので、スマホをあまり使わないんだそうです。ということはおそらく、SNSも積極的には見ていないのでしょう。でも、もしノーラン監督がドーバー海峡を渡ったのが今で、しかも彼がTwitterをやっていたら……「ドーバー海峡めっちゃ荒れててワロタ」「まじでキツい」「最高にキツいので映画化しようと思う」とか、すぐ言っちゃうと思うんですよね。そして、それがたくさん「いいね!」されるなりリツイートされるなりして、すぐに実現しちゃう。もしくは、あまり反応がなくて、「あ……もしかして、ドーバー海峡がキツい話、つまんない?」と思って、その時点で諦めちゃう。これって、どちらもすごくもったいないと思うんです。前者のように、話が早くていいという考えもあるかもしれない。だけど、「自分の中で期が熟すのを待つ」「技術がそこまで到達するのを待つ」ということを、現代の私たちはなかなかできなくなっていると感じるんです。「思いついたことすぐ言っちゃう病」です。すぐにアウトプットしたい、すぐに評価されたい。そしてそれこそが最善であるという風潮ができています。だけど、出来上がった『ダンケルク』を観ると、ノーラン監督があまりスマホを使わない人で良かった、25年前にTwitterがなくてよかったと、きっと多くの人が思うはず。『ダンケルク』は、ノーラン監督が今の技術で、今のタイミングで製作したからこその作品であると、私は思ったんです。たった一人で「温め続ける」思いがあってもいいまわりの人から褒められたい、承認されたいという思いは誰もが持っているし、もちろんノーラン監督だって例外ではないでしょう。映画がヒットしたら嬉しいし、興行成績が振るわなかったら落ち込むと思います。人間が社会的動物である以上、モチベーションを完全に自活するのは難しいけれど、他者からの承認にモチベーションを依存するのは、簡単な代わりにとても不安定です。せっかくのアイディアを失ってしまう危険だってある。「まだ誰にも言ってないんだけど、私はこれをすごく面白いと思ってる!」という事柄を、1つや2つ抱えていてもいい。期が熟すのを一人で静かに待っていてもいい。なかなか出来なくなっているからこそ、一人で「温め続ける」ことはとても尊いのではないかと、『ダンケルク』を観て思いました。そんな「ドーバー海峡がキツい話」、もとい英仏連合軍の撤退作戦を描いた本作、ぜひ観に行ってみてください。IMAXは迫力満点だけど、酔います(私だけ……?)。Text/チェコ好き前回記事<「孤独死」ってそんなに怖い?私はむしろ理想の最期です>もチェック!孤独死って、考えようによっては案外悪くないものかもしれません。
2017年09月30日夏の面影もすっかり消え去り、特に朝晩は秋の気配が濃厚となったこの頃ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 私は季節を問わず、純喫茶を巡って寛ぐ日々です。さて、皆さんは「テクノロジー疲れ」はしていませんか? というのは、先日出演させて頂いたラジオ番組(J-WAVE『TOPPAN FUTURISM』ナビゲーター:小川和也さん、相楽樹さん)で話題になったことから、様々な技術が進歩して生活に根付いて便利になったと同時に、それらから離れるアナログな時間が少なくなっていることについてじっくり考える機会となりました。テクノロジーの進歩は決して悪いことではなく、恩恵を受けていることのほうが多いのもたしかです。例えば、こうやって素敵な純喫茶を気軽に紹介できるようになったこともそうです。しかし、たまには携帯電話を開くことなく、のんびりとした時間を過ごしたいもの。今回は、そんな時におすすめの純喫茶を紹介します。ずっと恋い焦がれていた「王朝喫茶 寛山」それは福井県の福井駅から徒歩数分にある「王朝喫茶 寛山」。以前からその存在は知っていたのですが、「いつか訪れてみたい」と恋い焦がれたまま早数年。ようやく訪れるきっかけとなったのが、福井新聞社が発行している「月刊FU」編集部から頂いた1通のメールでした。「誌面で福井市内にあるいくつかの純喫茶を一緒に巡ってほしい」というありがたいお誘いを受けて、初めての福井訪問。駅前にはまるで本物そっくりな恐竜たちが唸り声をあげるオブジェが並び(といってもあくまで想像の中ですが)、路面電車が走る街並みはすぐ好きになるのに十分すぎるほど、素敵な光景でした。そして、お目当てだった「寛山」に繋がる地下階段の入口には、「王朝喫茶」という気になる文字が。コトバンクによると「王朝」とは「武家時代に対して、天皇を中心とする政治が行われた時代。奈良時代と平安時代をいうが、平安時代だけをさすこともある」とのこと。「王朝喫茶」のはっきりとしたイメージを掴めないまま、地下へ。想像の何十倍も美しい店内で過ごす贅沢なひととき「王朝」の言葉の意味を頭ではなく、視界で理解してしまうような、想像の何十倍も美しい光景が広がっていたのでした。大きな壁画、まるで宮殿のようなたくさんの白い柱、シャンデリアの下で光る石像、上品な色合いのふかふかのソファ、清潔に保たれた朱色の床、そして、店内奥には壁一面に輝くステンドグラス!この眺めと美味しい珈琲があれば、携帯電話は閉じたまま、優雅で贅沢な時間が過ごせるのも納得。メニューもサンドイッチにナポリタン、クリームソーダに冷やし白玉ぜんざいまで楽しめるのです。携帯の電波が全く入らない空間で、白い柱が何本あるかを数えてみるのもアナログな作業で楽しいかもしれませんね。純喫茶以外にも魅力がたっぷりだった福井県。おやすみの日に散策に出かけるのはいかがでしょうか?Text/難波里奈前回記事<『沈まぬ太陽』ロケ地、美しい純喫茶「ゆうらく」の頼もしい後継者>もチェック!限定200個ですが、マッチを作成しました!ゆうらくに行かれた際には是非お持ち帰り下さい
2017年09月29日ひとりであることに、寂しさや恐ろしさを感じる瞬間by Pixabay私には「寂しい」と思う瞬間が、人よりも極端に少ないんじゃないかと思っている。一人で好き勝手に行動し、なんでもできるようになってくると、寂しさや孤独がだんだんと感じられなくなる。鈍感になる、と言ってもいいかも。一人でいることが当たり前になると、誰かといることによる気疲れが胸の内でどんどん膨らんで、プラスに向いていた気持ちをどこかに吹き飛ばしてしまう。「寂しさを感じられる人は、誰かと一緒にいる楽しさを知っている人だ」みたいな言葉があるけれど、本当にその通りだと思う。私が身をもって、実感している。最近の私は、ほとんど一人で過ごしている。趣味である映画鑑賞も旅行も、思い立った時にフラッと立ち寄ることが習慣になった。人と会うのはお酒の席くらい。まあ、元々飲酒が好きだから、お酒を飲むついでに誰かに会う機会も異常に多かったりするんだけど……。今の生活サイクルは、自分的にかなり気に入っている。誰にも左右されず、好き勝手にできるのはそこそこ幸せなんじゃないかと思っている。他の人と比較するとつまらないだろうけど、自分が選んだ道だし、まあ、いいかな。でも、今のそれなりに満足いく生活の中でも、どうしても寂しさに耐えられなくなる瞬間がある。誰かとお酒を飲んで、少し酔っ払いながら終電に乗って、ぼーっと窓の外を見ながら帰路に着く。あの瞬間だけは、私がひとりであること、孤独であることに恐ろしさを感じて、どうしようもなくなる。誰かに話す訳にもいかず、いつも心の中で「死にたい、死にたい」とまじないのように唱える。体の中からひんやりとした感覚が襲う。そういった感覚から離れられなくなってしまうのは、大抵とても楽しい時間を過ごせたときだ。ある程度、心を開いている友人と美味しい酒を飲みながら近況報告をし、グラスの空き具合に比例して話が弾む。お酒を飲み、ゲラゲラ笑い、無敵になれる時間が過ぎると、先ほどまでのポジティブな感情が一気に引いていく。心や精神状態の均衡を保とうとするのか、もの寂しさがどっと私を襲うのだった。私たちはもう、これ以上は仲良くなれないなんで、寂しく感じてしまうのかなんて、とうに分かっていた。だって、私たちは今の関係を維持したまま、これ以上仲良くなることなんてできないじゃないか、と思うから。女友達は、これからきっと恋人ができたり別れたりする。そして、そのうち結婚して子どもをもうけるんだと思う。私より大切なものをどんどん作っていく。今の関係が最大だろうと思う。男友達なんてもっと最悪だ。今後もっと仲良くなるためには、今の友達関係を崩して、恋人同士になるしかないから。それに、友達同士でい続けることすら、なかなか難しかったりする。友達のままの関係を維持しようと思うと、そのうち彼女を作り、私という邪魔な女は排除されるのだ。結婚したらしたで、必要なくなるんだと思う。女友達、みたいな役割が。一番の親友が、お嫁さんになる(べき)だから。友達だけではなくて、人間関係なんていつ崩れてしまうのか分からない。気が付いた時には大体手遅れで、どうにもならないことが多すぎる。今はたまに連絡を取って、こうして顔を見合わせて、一つのお皿に乗せられた料理を突き合うような仲だったとしても、近い将来お互いにどうでもよくなってしまって、他人以下の関係に戻ってしまうことだって、大いにあり得ることだ。考えすぎかもしれない。でも、私からすると、ひとりでいることよりも、誰かと一緒にいることの方が、ずっとずっと寂しいと感じてしまう。ふとひとりになった瞬間、いつもと同じように過ぎていく未来のなさみたいなものをぼーっと考えている。Text/あたそ<誕生日を特別な日にしたい。でも私にとっての特別って何だろう>もチェック!楽しかったと思えるような日に、自分でコーディネートしてみませんか>
2017年09月26日9月19日(火)放送の「ありえへん∞世界」は、「本当にあった!世界の衝撃事件」の3時間SPを放送。この度、衝撃事件の再現ドラマで、ボイスオーバーに入野自由、神谷浩史、中村悠一、福山潤、水樹奈々ら超豪華声優陣が登場することが分かった。3時間のスペシャル版で放送する今回は、「2017 本当にあった!世界の衝撃事件3時間SP」と題し、世界中から集めた、普通ではありえない事件を紹介。「関ジャニ∞」村上信五、丸山隆平、安田章大、宮崎哲弥が出演するほか、ゲストには、上川隆也、瑛太、小島瑠璃子を迎え放送する。そしてこの衝撃事件の再現ドラマに、入野自由(『千と千尋の神隠し』「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」)、神谷浩史(「進撃の巨人」「夏目友人帳」)、喜多村英梨(「BLOOD+」「魔法少女まどか☆マギカ」)、小山力也(「名探偵コナン」毛利小五郎役)、中原麻衣(「ひぐらしのなく頃に」竜宮レナ役)、中村悠一(「マクロスF」「曇天に笑う」)、福山潤(「xxxHOLiC」「暗殺教室」)、水樹奈々(「NARUTO」「魔法少女リリカルなのは」)と超豪華声優陣が声で出演!小山さんが「通勤ラッシュに悩むサラリーマンがとったありえへん行動」の再現ドラマに出演するほか、7年間毎日ピザを食べていた男性から、ある日突然注文が途絶え、不審に思い駆け付けた配達員によって命を救われるドラマでは、本番組の衝撃映像のボイスオーバーに初参戦となる入野さん、中原さん、福山さんが。「結婚間もなく脳死してしまった女性に起きた前代未聞の奇跡」には神谷さん、福山さん、水樹さん。「4年間、昏睡状態だった妻に起こった“あの歌がもたらした奇跡”」には入野さん、中村さん、水樹さん。「心肺蘇生法の講義中に心臓発作を起こした先生!生徒に命を救われる」には神谷さん、喜多村さん、福山さん。(※配役については変更の可能性有)そのほか、様々な「本当にあった!世界の衝撃事件」の再現ドラマに豪華声優陣が声をあて、目だけでなく、耳でも楽しめる放送となっている。「ありえへん∞世界 3時間SP」は9月19日(火)18時55分~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2017年09月17日