●象もダンスを覚える必要がある!?ヴイエムウェアは11月10日・11日の2日間、東京・芝公園のザ・プリンスパークタワー東京で「vForum 2015」を開催した。同社は、「vForum 2015」を「クラウド、仮想化、ビジネスモビリティの実現に向けた国内最大級のITカンファレンス」と位置づけており、「Software-Defined Data Center」「ハイブリッド クラウド」「エンドユーザーコンピューティング」「クラウドネイティブアプリケーション」の4つのカテゴリーについて、119のセッションが行われたほか、ヴイエムウェアおよびパートナーの製品および技術を一堂に展示するソリューション・ショーケースも用意した。10日のゼネラルセッションでは、初日の米VMwareの最高経営責任者(CEO)であるパット・ゲルシンガー氏と、ヴイエムウェアの代表取締役社長であるジョン・ロバートソン氏が、「デジタル化時代におけるビジネスの進化に必要な5つの要件(The 5 Business Imperatives of Digital Transformation)」をテーマに、同社の取り組みについて説明した。最初に登壇したヴイエムウェアのジョン・ロバートソン社長は、「私は長年IT業界で仕事をしているが、今、訪れているトレンドは過去最大のもの」と前置きしながら、VMwareの成長について言及し、2014年度の売上高が約60億ドル、1万8000人の社員となり、7万5000社のパートナー企業、50万人の法人への導入実績があることを示した。日本においては、直近3四半期の売上高成長率が37%増、新たなテクノロジー分野における成長率が72%増、社員が15%増となり、そのうち、3分の2がテクニカルスタッフであることなどを紹介した。「VMwareは、サーバ仮想化ソフトウェアの企業にとどまることなく、ネットワーク、ストレージの仮想化にも乗りだしており、さらにはデータセンター自動化ソフトウェア、クラウドシステム管理ソフトウェアも提供している。また、5年連続でエンタープライズ・モビリティ管理分野のリーダーであり、6年連続でx86サーバ仮想化インフラストラクチャ分野でのリーダーとなっている」(ロバートソン氏)国内では、2300社以上のパートナー企業があり、1万5000社以上への導入実績があることを明らかにしたほか、新たなテクノロジー分野におけるこの1年間の成長率についても言及。ネットワーク仮想化ソフトであるNSXは250%増を達成し、すでに100社以上が導入。パブリッククラウドであるVMware vCloud Airは100%増の成長を毎四半期記録していること、エンタープライズモビリティ製品であるAirWatchは300%増、プロフェショナルサービスは380%増と、著しい成長を続けていることを示した。「ここにきて、金融分野や製造分野などの顧客が増加しており、プロフェッショナルサービスが重要になってきた。そこで、2016年1月にVMware Briefing Centerを東京に設置し、ワークショップ形式でソリューション導入を支援する。SDDC、ビジネスモビリティ、統合パブリッククラウド、セキュリティなどを、シームレスにデモができるような環境を整えている」と説明した。また、VMUG(VMware User Group)への参加者が、この9カ月間で500人から1000人に増加していることも明らかにした。一方、ゲルシンガー氏は、市場を取り巻く環境変化から話を切り出した。「1995年にインターネットに初めて触れた時は大きな感動を受けた。当時、57億人の世界人口のうち、オンライン人口は1600万人。これが2015年には世界人口73億人に対し、オンライン人口は31億人にまで増加し、半数近くの人たちがインターネットを利用していることになる。所有するデバイスも、1995年は1人当たり0.1台であったのに対し、今では1人で3台のデバイスを持っている。2020年には1人当たり6台のデバイスを持つ時代がやってくる。さらに、2025年には世界人口81億人に対して、オンライン人口は50億人となり、人口の80%がつながることになる。この時、インターネットによる経済効果は8兆ドル。世界のGDP成長に占める割合は21%に達する」と述べた。続けて、「今や、iOS用アプリの売上高はハリウッド映画業界を超える規模になっている。アプリが1つの文化を作るようになってきた、すなわち、社会的な責任を持たなくてはならないとも言える。一方、宇宙規模でもITが活用されてITの成層圏を形成する一方、医療分野においては人間の血液の中にもITが入っている。幅広い環境とさまざまな産業領域において、ITが活用されている」と、ITの重要性を説いた。次に、ゲルシンガーCEOは本題である「デジタル化時代におけるビジネスの進化に必要な要件」について説明した。要件として最初に挙げたのは「ビジネスの非対称性」である。「現在、大手企業にスタートアップ企業が挑戦できる環境が整っている。それは、モバイルとクラウドが、スタートアップ企業に強大な力を与えることになるからだ。インターネットやクラウドによって、無限の顧客に対するリーチ、無限のアクセスが可能になり、無限のリソースを利用できる」とした。また、自動車業界の例を挙げ、「現在、自動車の稼働率はわずか4%であり、ほとんどが駐車場に止まっている。これが、ITの活用により、カーシェアが広がり、75%にまで使用率が上がるとどうなるか。自動車を所有するために投資をするのではなく、使用するための従量課金の世界がやってくる。この時、自動車業界のリーダーになるのは、既存の自動車メーカーか、それともUberか。だが、それ以上に大きな影響は、自動車業界と取り巻く業界にも影響を与えるという点だ。2000億ドルの市場規模を持つ自動車保険会社に加え、不動産の価値が変化し、ホテルやレストラン業界にも影響が波及することになる」とし、「これは、象もダンスを覚える必要があるということを意味する。スタートアップ企業のようなイノベーションを、まるで大企業のように実現していく必要がある」と語った。2つ目の要件は「クラウドのプロフェッショナルの時代」に入ってきたという点だ。「クラウドサービスをバラバラに組み合わせるのは時間の無駄である。これから求められることは、複数のクラウド間でシームレスなプラットフォームを拡張できる統合ハイブリッドクラウド。拡張性を持ったパブリッククラウドと、強固なガバナンスを発揮するプライベートクラウドの長所を生かし、共通のネットワーク、共通の管理機能、共通のセキュリティを活用することで、これを実現できる」とした。また、「クラウドは実験的段階から脱却し、本格的に使われる時代に入ってきた」とも語った。●今後10年でIT企業の半分が消滅する!?3つ目の要件が、「ユーザー、アプリケーション、データの保護」。いわばセキュリティだ。ゲルシンガー氏は「IT予算全体は10%下がっているが、セキュリティの予算は倍増している」と前置きしたうえで、「今や、セキュリティ・アーキテクチャには新たなものが求められている。これまでは組み込みにするか、後付けにするかが議論の中心となっていたが、これからのセキュリティは、仮想化による整合性と汎用性を両立したアーキテクチャに組み込まれたものとなる。そして、エンド・ツー・エンドで対応するものでなくてはならない。これこそが正しい方法で守ることにつながる。安全性は2倍、コストを半減できる。セキュリティのルネッサンスが起きており、IT業界をさらに進化させていくことができる」と説明した。4番目の要件は「プロアクティブなテクノロジー」である。ここでは、AIの動向について言及。AIは30年前にスタートしたものの、今、振り返るとそれは失敗であったが、現在はアルゴリズムが成熟して、本当の意味でAIが使えるようになったことを示しながら、「スマートフォンで利用するサービスは、基本的には事後対応型である。だが、AIの活用により、事前に行動を予測して、エージェントがわれわれをサポートしてくれるようになる。これは、さまざまな業界に影響を及ぼすことになる。例えば、小児喘息の子供の気道の変化を見て、予防するための治療を事前に施すといったことも可能になる」とした。また、「この技術は、不気味なのか、便利なのかといった議論もあるだろうが、これからは、干渉なのか、有益なのかということが議論されることになるだろう。Facebookが登場した時、私は自分の性格上、この技術はどうかなと思った。だが、自分の子供たちの行動を把握できるということでアカウントを取った。今では不気味なのか、便利なのかという議論はない」と話したうえで、「プロアクティブな技術によって、すべてのものが自動化され、あらゆることを予測できるようになる。これが、次の時代を動かすポイントになる」と語った。最後の要件が、「今後10年でIT企業の半分が消滅する」という大胆な予測だ。ある調査会社は、今後10年でS&P 500社の40%が入れ替わると予測しているが、ゲルシンガー氏は、変化の激しいIT業界で半分が入れ替わるという予測を示した。「今後10年、大手のIT企業の半数が消えてしまうとすれば、現在、大手企業であることに意味はない。これから現状を打破する時代が到来しており、リスクを取ることが、リスクを最小限にすることができると言える。これまでやってきたビジネスモデルの快適さはもはやない」さらに、ゲルシンガー氏は「今日のITプロフェッショナルが抱える3つの課題」についても触れた。3つの課題とは、プライベートクラウド、マネージドクラウド、パブリッククラウドがそれぞれ分断している「クラウドのサイロ化」、従来のアプリケーションとクラウドネイティブアプリケーションが分断している「アプリケーションのサイロ化」、そして、アプリケーションやコンテンツを利用するための「デバイスの急増」だ。「最適なクラウド環境をどう構築するのか、そして、これまでに投資してきた既存のアプリを新たなアプリとどうつなげるのか。また、モバイルで生産性を上げようと考えている企業が多いなか、PCだけを管理していればいいという時代はすでに終わっている。これにどう対処していくかが大切」とし、「こうした課題に対して、VMwareは、ONE CLOUD、ANY APPLICATION、ANY DEVICEという戦略を打ち出している。ハードウェアをアーキテクチャ化し、統合されたハイパーコンバージト環境で取り扱い、既存のアプリとクラウド・ネイティブ・アプリを単一の環境で利用できるようにする。また、PCやスマートデバイスも管理ができ、能力を増強していくことができる。1つのアーキテクチャで対応できるのが、VMwareが描く世界である」と、3つの課題に対するVMwareの解決策を提示した。最後にゲルシンガー氏は、「これからはテクノロジーのエキスパートがリードする時代に入る。また、ITプロフェッショナルは、ビジネスにおける起業家であり、改革者でなくてはならない。そうした時代において、VMwareが打ち出すコミットメントはシンプルである。この時代をナビゲートするベストパートナーになるということである。私は36年間のIT業界での経験があるが、今ほど大きな変革が起こっていることはないと考えている」とし、「デルとEMCの合併においても、VMwareはスローダウンすることはない。VMwareは革新的なイノベーターである。テクノロジストとしてリーダーであり、ビジネスへの貢献を行っていくことができる」と締めくくった。また、ゼネラルセッションでは、ヴイエムウェアの国内先進導入企業サーバの仮想化に加えて、ネットワークの仮想化により、次世代プライベートクラウドを構築した味の素、VMware vCloud Airにより、統合ハイブリッド・クラウド戦略を推進している熊谷組、AirWatchによるビジネス・モビリティの導入によりワークスタイルの変革に取り組んでいるバンダイナムコホールディングスの3社が登壇し、それぞれの事例を紹介した。「ネットワークの仮想化をエンタープライズに活用するという点で、不安を持つ企業も多いが、これにより、利用品質と運用スピードを向上し、コストを最適化できる」(味の素情報企画部・山口浩一専任部長)、「もはや、データ保護さえしっかりとできれば、クラウドとオンプレミスの比較検討に迷う必要はない時期に入ってきている」(熊谷組経営企画本部経営企画部IT企画グループ・鴫原功部長)、「ビジネスモバイルの実現においては、デバイスの管理ではなく、情報資産を守るという視点が大切である」(バンダイナムコホールディングスグループ管理本部情報システム部・暉由紀ゼネラルマネージャー)などと説明した。
2015年11月11日東京都港区芝公園の東京タワー、1階特設会場で、日本各地の海の幸を味わえる「第1回日本魚祭り」が行われる。開催日は4月8日から12日、時間は11時から21時(最終日は19時)まで。○新鮮な海鮮料理を堪能!同イベントは、「食の多様化が進み、魚自体の消費量も減少するなか、日本固有の魚の調理法や四季折々の魚の種類などを今一度思いおこしてもらいたい、実際に見て味わって体験してほしい」という思いから企画された。北陸新幹線開通で話題の金沢の新鮮な寿司や、富山の超肉厚ブリ大根をはじめ、魚で有名な土地から直送で届く海の幸が、東京タワーで味わえる。山口県より「下関直送ふぐ刺し盛り」、大分県の「サクッふわ姫ハモ天丼」、石川県「金沢百万石の鮨」、北海道「特選ウニいくらホタテ丼」、「カニまん」、富山県「蛍いか酢味噌和え」、「超肉厚ぶり大根」、静岡県「駿河湾 特選三色丼」などが出品される。また、ビール、日本酒、ワイン、ソフトドリンクなどの飲み物も用意されるとのこと。さらに、釣りに打ち込むことを誓ったアイドルグループ「つりビット」や、歌と絵で魚の魅力を伝えるさかな芸人、ハットリさんが登場し、会場を盛り上げる。
2015年04月06日東京都港区芝公園の東京タワースタジオ(スターライズタワー)で、3tもの豆が用意される豆まきイベント「すごい豆まき2015」が開催される。開催日時は2月3日の19時30分(開演18時30分)~21時まで。料金は、豆3kgとゴーグル付きで3,500円(税込)。○DJ音楽で盛り上がるアフターパーティも今年は例年の倍となる、3t(ひとりあたり3kg)の豆を使用。ゲストとして、アイドルのほか声優やイラストレーター、コスプレイヤーとしての活動も視野に入れた「つくドル! プロジェクト」から誕生したアイドルユニット「虹のコンキスタドール(虹コン)」が登場する。当日の服装は「豆まきにちなんだコスプレ」。特に鬼のコスプレが盛り上がるためおすすめとのこと。また、港区西麻布の「VERANDA」にて、豆まきができなかった人も参加できる「すごい豆まき2015 アフターパーティ」を22時~24時まで開催する。
2015年02月01日●日本の市場に対する3つのコミットメントセールスフォース・ドットコムは12月4日、東京・芝公園のザ・プリンスパークタワー東京および、東京・虎ノ門の虎ノ門ヒルズフォーラムにおいて、クラウドコンピューティングイベント「Salesforce World Tour Tokyo」を開催した。Salesforce World Tourは、クラウド、ソーシャル、モバイルの世界において、企業がSalesforce Customer Success Platformを活用することで、アプリケーション、データ、顧客データをひとつにつなぐ環境を実現している状況を、事例などを含めて紹介。セールスフォース・ドットコムの役員およびスペシャルゲストによる基調講演、業界に特化した30以上のブレイクアウトセッション、最先端テクノロジーのライブデモなどが行われた。事前登録者は8,500人以上、ライブストリーミングでの参加者数は30万人に達したという。午前10時から2時間を超えて行われた基調講演には、米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEO、セールスフォース・ドットコム日本法人 代表取締役会長兼CEOの小出伸一氏が登壇。「WELCOME TO THE CUSTOMER SUCCESS PLATFORM~新しいカタチで顧客とつながる」をテーマに、最新動向や同社の取り組みについて説明した。小出会長兼CEOは、「今年10月に、米サンフランシスコで開催したDreamforce 2014は、ICT産業で最大のプライベートイベントとなった。その熱気、活気、エネルギーを東京でも体験してもらいたいと考え、今回のイベントを開催した」と説明。また、「セールスフォース・ドットコムは、今年、創業15年目を迎えた。ここまでこれたのは、ここにいるみなさんのおかげである」と切り出した。そして、セースルフォース・ドットコムが、社員の就業時間の1%、製品の1%、株式の1%をボランティア活動に費やす1:1:1モデルを行っていることを示しながら、日本における支援先NPOが500団体に達し、2014年における従業員によるボランティア活動時間が1万時間を超えたことを紹介。ゲストで登壇した国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏は、「セールスフォース・ドットコムのツールは、寄付活動のために使用している。年に一度、300人が参加する大きなイベントを開催しているが、ここにも活用している。今後は、子供の人権保護活動に力を注ぎたい」と語った。小出会長は、日本の市場に対する3つのコミットメントとして、「イノベーション」、「信頼」、「IT企業への投資」をあげた。「イノベーション」としては、「セールスフォース・ドットコムには、パイオニアとして、新たな市場を開拓していく役割がある。そのために新たな製品や新たな機能を拡充してきた。このほど、Anlytics Cloudを発表したが、これは、従来のBIのように、専門性の高い人が難しいツールを使うのではなく、いつでも、どこでも、誰でもが分析できるクラウドサービスとして提供したものである。また、Salesforce 1 Lightningは、モバイル、ウェアラブルが指数関数的に増加するなかで、それぞれにアプリを作り込むのではなく、部品を組み合わせることでアプリを開発することができるものになる」とした。「信頼」については、「当社の経営方針のひとつに『信頼』がある。2010年12月に国内初のデータセンターを開設し、信頼性の高いサービスを日本のユーザーに提供してきた。顧客の数が増加したこともあり、このほど、国内で2番目となるデータセンターを開設する。2つのデータセンターが完成することで、日本国内だけでバックアップできるジャパン・バックアップオプションを選択できるようになる」とした。そして、「IT企業への投資」においては、「会社の成長だけでなく、我々には日本のクラウドマーケットを発展させる役割がある。将来有望なITベンチャー企業に投資をしてきたが、このほど2社にITベンチャー企業へ新たな投資を行うことで、Salesforce Venturesによる投資案件は国内20社目となった。これだけの日本の企業に対して投資している企業はない」と述べ、「我々は、過去15年間に渡り、イノベーションを作り上げ、新たな市場を作り、お客様の成長と成功を支援してきた。これからの15年、これからの100年も経営方針は変わらない。あくまでもお客様のビジネスの成功にために全社をあげて取り組んでいく」と述べた。●いまがデータ革命の元年米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEOは、登壇するとすぐに「感謝の意を表したい」として、前社長であり、現相談役の宇陀栄次氏のもとに歩み寄り、「10年前に、日本法人の最初のCEOを誰にするかということを考えて、宇陀さんと面接した。当時は日本にデータセンターを持つということは考えもしなかった。政府が大きな顧客になるとも考えていなかった。日本の社会にも貢献した。宇陀さんには本当に感謝している。すばらしい会社を作り、顧客とすばらしい関係を作った」と語った。宇陀氏は、「長年お世話になりました。今年末でセールスフォース・ドットコムを退任する。この会社はまだまだ伸びる。最初は33人の会社だったが、これが600人の会社になった。売上高も50倍になっている。だが、自分がやってきた10年間と、これからの10年間ではまったく違う会社になるだろう。400メートルリレーも第1走者が走り続けると負けてしまう。次の時代に相応しい人にやってもらいたいと考え、長年をかけて小出氏と川原氏を誘った。クラウドは後ろから読むとドウラク。これまではクラウドに取り組んできたが、これからは道楽に勤しみたい」と語り、会場を沸かせた。続けて、ベニオフ氏は、「日本が米国以外では最も好きな国である。今回も京都に行き、日本庭園で瞑想をしてきた」と今回の来日の様子について語ったあと、「いま我々が置かれている環境は変化が大きい。そして変化は避けられない。みなさんの変化に対応できるようにお手伝いしたい。これほどデータが存在した時代はない。10年先には、いまがデータ革命の元年といわれるようになるだろう。過去2年間で生成されたデータが世の中の全データの90%を占めている。この時代は始まったばかりである。そうしたなかで、いかに速く対応できるのか、判断できるのか、動くことができるのかということを無視していては成功がない。10年前に、日本で初めてクラウドコンピューティングの話をしたときには、聞いている人は5人ほどしかいなかった。しかし、いまはクラウドが最も速く成長している。そしてソーシャルによって、コンシューマと企業が密接に関係するようになった。また、モバイルによってこれまでにはなかったコンピューティングの姿が見られるようになった」と述べた。そして、クラウド、モバイル、ソーシャル、データという4つの革命が起こっていることを示しながら、「この4つの革命によって、みなさんのビジネスがどう変わっていくかのか、そして、本当に変わる用意ができているのかということを考えてほしい」とし、米国のUberの事例を紹介。「タクシーを使いたいときに、スマホからすぐに呼び出すことができる。いまや世界最大のタクシー会社になった。過去のタクシー会社は古いものになり、次世代のタクシー会社はソフトウェアの会社だともいえる。これは100%クラウドで、100%ソーシャル、100%モバイルの会社であり、データサイエンスを活用しているからである。コカ・コーラも、クラウドとモバイルを活用しているクラウドカンパニーであり、セールスフォース・ドットコムも、これをやってきたから成長している。そして、これから登場する自律運転する自動車も、クラウド、モバイル、ソーシャル、データサイエンスによって生まれてくる」などとした。さらに、「ソーシャル、モバイル、データサイエンスのことを最も知っている専門家は誰か。それはお客様である。お客様が最も深い知識を持っている。だからこそお客様に軸足を置かなくてはならない。だが、顧客と企業の間にギャップがあるのが問題である。これを解決するためにはモバイルを使い、新たな方法で顧客とつながっていくことである。自動車もカメラといったすべてのプロダクトも顧客や企業とつながっていく。顧客とのエンゲージメントを通じて、顧客売り上げが23%増加したという実績もある。エンゲージメントが効果的なのは実証されている。新たな技術を受け入れ、接続するためのビジョンを作り、顧客中心の会社、顧客中心の経営者でなくてはならない。最も重要なステイクホルダーは、株主でも、パートナーでもなく、顧客である」などと語った。そして、「カスタマーカンパニーを実現するためのツールを、セールスフォース・ドットコムは、Customer Success Platformとして提供。セールス、マーケティング、コミュニティ、アナリティクス、アプリを統合した形で構成。「これらを活用することで、みなさんがクラウドの会社、ソフトウェアの会社、データサイエンスの会社にならなくてはならない」とした。セールスフォースの最新技術を活用したユーザー事例として、GEキャピタル、損保ジャパン、コニカミノルタの3社を紹介。GEキャピタルでは、Waveを活用しながら顧客の状況を分析した上での提案を行う様子をデモストレーション。損保ジャパンでは、顧客の情報を確認しながら保険の提案を行ったり、保険加入者が怪我をした際に、モバイル端末を活用することで、迅速に現場に駆けつけることができるサービスなどに利用している様子をデモストレーションしたほか、コニカミノタルでは、医療分野において活用するモバイルアプリを、Salesforce 1 Lightningで短期間に開発した様子を紹介した。損保ジャパン日本興亜ホールディングスの櫻田謙悟グループCEO 取締役社長は、「保険ビジネスは人口の増減に影響するものである。無くなりはしないが、日本では徐々に減少していくのは明らかだ。そのなかで存続するためには、差別化が必要である。安心でありたい、安全でありたい、健康でありたいというニーズのもとに保険という製品がある。差別化の最大の鍵は人間である。だが、最もコストがかかるのは人である。その経営資源を最も効果的なところに使うことが必要だ。人の強みは、正確、速い、瞬時にその顧客を知るということである。そこにセールスフォースを活用することで差別化していく」と述べた。また、セールスフォース・ドットコムの川原均社長兼COOは、「セールスフォースは、他のプラットフォームに比べて、521%も生産性が高いといわれるが、Salesforce 1 Lightningを活用することで、さらにスピードが速く開発できる。そして、思ったようなものが、すぐに使えるようになる」と述べたほか、「データをうまく活用すれば勝ち組、うまく活用できなければ厳しい局面を迎えるという時代がやってきている。そうした時代に向けて最適なツールを用いる必要がある。多くの分析ツールは、デザインが20年前に作られたものである。ネットワーク、ソーシャル、モバイルに直結したものではない。そのため、限定された人たちだけが使うものとなっている。顧客の目の前で変化が起こっていることを考えれば、営業やマーケティング担当者をはじめとして、すべての人が活用できるものでなくてはならない。そこで発表したのがAnalytics Cloudである」と位置づけた。最後にベニオフ会長兼CEOは、「企業は顧客との橋渡しを作らなくてはならない。そして、モバイルやソーシャル、クラウドといった環境もさらに変化が起こっている。我々は、企業の変革を手伝う役割を果たしていきたい。これからもみなさんと一緒に仕事をし、すばらしい未来の世界を実現したい」と締めくくった。一方、「Salesforce World Tour Tokyo」では、マーケティング業界の最新トレンドおよびテクノロジーを紹介するマーケティングセッションや、米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長とトヨタ自動車の豊田章男社長による特別対談、プロ野球選手の上原浩治氏および川崎宗則氏による「グローバルチャレンジと社会貢献」と題したスペシャルセッションも行われた。
2014年12月05日アジア最大のワイン見本市「第1回ヴィネクスポ ニッポン」が11月1日と2日、東京都港区芝公園の「ザ・プリンス パークタワー東京」で開催される。ヴィネクスポはフランス・ボルドーで2年に1度、奇数年に開催しているワイン見本市。2000年からは偶数年にアジア地域でも開催されるようになり、2000年、2002年は東京で開催されていたが、2004年以降会場は好景気に沸く中国(会場は香港)に移っていた。来日していたギヨーム・ドゥグリーズ専務理事によると、ワインの日本市場は2008年から2012年において急速に伸びており(ワイン消費量・消費人口ともに30%以上)、2017年までにはさらに3%以上のアップを見込んでいるという。赤ワインは堅実に伸びているが、これからスパークリングワインの消費に期待するとともに、白ワインの消費拡大が重要とも語った。今回12年ぶりに日本に帰ってきたヴィネクスポは、対象をアジアで最も重要なファクターである日本市場のみとし、期間中は様々な催しが展開される。会場内にはムートン・ロートシルト、オーパス・ワン、アンティノリなど、世界中から名だたるワインが500ブランド以上が集結する。アカデミープログラムでは、ワインセミナーの他、和食とのマリアージュやグラス体験なども開催。そのほか、業界の交流を図れる「OFF THE RECORD: ネットワーキングパーティ」、ボルドーの有名シャトーワインが提供されるガラ・ディナーなどアフターも充実した内容となっている。
2014年10月31日東京都港区芝公園の増上寺で、ミャンマーの衣食住や音楽などを体験できる「ミャンマー祭り2014」が行われる。開催日時は10月18日~19日、10時~16時まで。○リアルなミャンマーの食と文化を体感できる同イベントは日本とミャンマーの外交関係樹立60周年を記念し、衣・食・文化・経済を通して現状のミャンマーを広く深く知ってもらうために行われるもの。ビルマ語で「こんにちは」を意味する「ミンガラバー!」を合言葉に、ミャンマーのさまざまな文化を体験できるブースや伝統工芸品の展示販売を行う。また、子どもと一緒に参加できるワークショップ「ミャンマー広場」や、綿や絹でできた巻きスカート状の民族衣装「ロンジーの試着コーナー」、伝統舞踊や歌を披露する「ライブステージ」、ミャンマーの占星術「八曜日占い」体験なども開催する。ほかにも、籐で編んだボールを蹴り合うミャンマーの伝統的国技「チンロン」のパフォーマンス&体験や、カレン州の山岳民族が織った布のポーチ、中央乾燥地域のチェック柄手織り綿を使ったランチョンマットなど、生産者・消費者とのつながりを大切にした雑貨を販売するコーナーなども展開。さらに、都内のミャンマー料理店18店が出店し、ミャンマーの朝ごはん「モヒンガー」(魚のだしのスープの麺料理)や「マンダレーナンジートウッ」(マンダレー名物の米粉の麺にスパイシーな薬味を絡めた料理)、「チャーサンチェ」(野菜がたっぷり入ったヘルシーなスープ)などを提供する。そのほか、ミャンマーの歴史や文化、宗教を写した一般公募による写真展「日本・ミャンマー交流写真展」や、ミャンマーにおける寺子屋教育をテーマにしたシンポジウムも開催。リアルなミャンマーについての知識を深めることもできるとのこと。
2014年10月16日厚生労働省は9月11日、国内で感染者が増えているデング熱の原因となるデングウイルスを保有している蚊がいるかどうかを調べるため、各地域の公園などで実施した調査結果を明らかにしたデングウイルスを原因とするデング熱に感染すると、発熱や頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などの症状が出る。蚊がデングウイルスに感染した人の血を吸い、体内で増殖させた後に別の人間を吸血することで、デング熱の感染者が増えていく。ヒトからヒトに直接感染することはない。患者の多くが感染したと推定される代々木公園においては、媒介となるヒトスジシマカからデングウイルスが検出されている。感染者は千葉県でも見つかるなど、感染は散発的ながらも広がりを見せており、同日には感染者がついに100人を超えた。そのため厚生労働省は、代々木公園がある渋谷区および隣接する特別区の公園などで、蚊のウイルス保有調査を順次実施。これまでに「有栖川宮記念公園」「杉山公園」「宮下公園」「戸山公園西・東側」「菅刈公園・西郷山公園」では、それぞれの公園内5カ所で蚊を採集したところ、すべてデングウイルスが検出されなかった。そして11日、新たに「駒沢オリンピック公園」(世田谷区・目黒区)「芝公園」(港区)「都立和田堀公園・善福寺川緑地」(都杉並区)も同様に、5カ所で採集した蚊がすべて「陰性」だったと同省は発表した。なお、デング熱に関する相談・問い合わせには各区の保健所が対応しているほか、東京都によるデング熱専用相談電話も相談を受け付けている。写真と本文は関係ありません
2014年09月11日若手イケメン俳優の吉沢亮が主演を務めるドラマ&舞台『ぶっせん』の主要キャストが7月某日、東京・芝公園の増上寺に坊主姿で勢ぞろいし、ヒット祈願を願う、ご祈祷を行った。舞台『ぶっせん』チケット情報『ぶっせん』は、貧乏寺が資金繰りのために開いた仏教専門学園、通称“ぶっせん”を舞台に、そこに集まったおバカな生徒たちが繰り広げる抱腹絶倒の青春学園コメディ。原作はマンガ家・三宅乱丈のデビュー作で、漫画誌『モーニング』で1999年から2001年にかけて連載され、その奇抜な設定と個性的なキャラクター、奇想天外のストーリーで大きな注目を集めた。主役の田村正助を演じる吉沢亮は、「現場の雰囲気は非常にいいです。ただ、撮影は山梨の山奥に泊まり込みで行っているので、虫がすごくて。夜になると照明に15センチぐらいの蛾がばーっと入ってくるんです」と虫嫌いを告白。すると、「虫が大嫌いすぎて、普通の人より虫に詳しいです」(平間壮一)、「虫が出るとうるさいです」(中別府葵)、「女の子よりも騒いでますね」(桐山漣)と次々と暴露され、吉沢はたじたじ。また、「坊主の特殊メイクにはものすごく時間がかかりまして、ひとりあたり2時間以上かかるんでとても朝が早いです」と桐山が撮影の苦労について話すと、ベテラン僧侶役の袴田吉彦は「見ての通り頭もとんがっちゃて(笑)。今日もTBSにいたら誰も気が付いてくれなくて、知り合いのプロデューサーにも素通りされました」とまた違った苦労話で会場を爆笑させた。オープニングテーマ曲は、妄想壁がある渡辺由紀役を演じる鍵本輝が所属するグループ、Leadの「GREEN DAYS」。鍵本は「ドラマが超コメディなので、笑っていただくための準備運動にもなるような、夏らしく爽やかでアッパーな曲になってます」と紹介。一方、スピン・オフユニットとしてドラマに出演する5人で結成された“極楽ボーイズ”が歌う「ぶっせんサンバ」が主題歌として発表。思わぬところでライバル出現となった鍵山は「負けられないですね!」と闘志を燃やすが、吉沢も「僕たちも負ける気がしない」と応戦。さらに、桐山が吉沢に耳打ちすると、「やっぱり紅白を狙っていこうかな」と爆弾発言も飛び出し、会場を沸かせた。ドラマ『ぶっせん』は火曜深夜2時29分よりオンエア中。また舞台は、11月6日(水)より17日(日)まで東京・赤坂ACTシアターで上演。チケットぴあでは現在、インターネット先行先着「プリセール」を実施中。8月15日(木)午後11時59分まで受付。
2013年08月06日大ヒット・シリーズを初の3Dで描いた最新作『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の公開を記念して、12日に東京都港区にある芝公園で飛行機3機を飛ばす大規模なイベントが開催され、主演の吉岡秀隆、堀北真希、薬師丸ひろ子、須賀健太ら出演者と山崎貴監督が登場した。その他の写真『ALWAYS 三丁目の夕日…』は、オリンピックが開催された昭和39年(1964年)の東京下町を舞台に、そこで暮らす人々の姿を描いたシリーズ第3弾。劇中に登場する高さ333mの東京タワーの下で、3丁目の夕日、3作目、3D公開の“3”にちなみ空に飛行機3機のスモークで“333”を描く“スカイ・ライティング”を行なった。茨城の空港からやってきた3機が見事に青空に“333”を描くと、歓声と拍手が起こり「僕らのためにやってくれているなんて胸がいっぱいです。良い年になりそう」(吉岡)、「感動しました」(堀北)、「空に文字を描くなんてロマンチック」(薬師丸)、と感激。山崎監督は「僕はCGで作ったんですけど、本物には勝てない」と感慨深そうに空を見上げ、「無謀な企画だと思ったけれど、全部上手く行くとは思わなかった。この作品はやっぱりなにか持っていますね。昭和33年から物語が始まりますし、“3”に縁のある作品なんです」と笑顔を見せた。吉岡は「この作品のために、1作目と続編があったのかもしれない、というくらい誇らしい作品になった」と胸を張り「パワー・スポットに行くのもいいですが、ぜひ映画館でパワーをたくわえて「1年乗り切っていくぞ」という気持ちになっていただければ」とPRした。『ALWAYS 三丁目の夕日’64』1月21日(土)全国東宝系ロードショー
2012年01月12日