「連絡も取れない元彼と会いたい」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。最近結婚が決まり、遠方に引っ越すことになったというトピ主さん。「引越前にやりたいことや会いたい人」を考えたところ、元カレの存在が浮かび上がってきたそうです。電話には出てくれないものの、共通の友達もいるため「会おうと思えば会える」そうで、一度でいいので彼に会うか話すかしたい、と思いをつづっています。相手側の意向は、「行動」からも推測できる彼はもともと長い間、友人だった男性。とてもいい関係で、居なくなってほしくないという思いから、「恋愛感情ではないのに告白してしまった」とか。しかし結局、交際は上手くいかず振られてしまい、その際、トピ主さんは彼にひどいことも言ってしまったそうです。別れて1年後、彼が怪我をしたと聞いて電話をかけ、「私のことを許してくれたら連絡してほしい」と伝えたものの、その後3年間、トピ主さんがお酒の勢いで何度か電話をかけてみても、彼は出なかったそうです。電話の際、こちらが酔っているかどうかは相手が知り得ないこと。つまりこの3年間、彼は「トピ主さんと話すこと」を望まなかった、ということでしょう。気持ちはどうあれ、少しでもトピ主さんと話したければ一度くらいは電話に出たでしょうし、出られなくとも「かけなおす」という選択肢があったはずです。「行動しない」というのも、ひとつの大きな意思表示。そう考えれば、「彼は自分と連絡を取りたくないのだろう」と判断し、そっとしておくのもひとつの愛情・思いやりの形ではないか……とも感じました。「自分の気が済むほう」を選択すれば、さらに距離ができる可能性もさりながら、投稿には「会えば必ず嫌な顔はしないのはわかっている」という記述も。彼はきっとこれまでも、トピ主さんの気持ちに寄り添ってくれるような人だったのでしょうね。「私の自己満で彼を苦しめていいのか」と気遣う気持ちもつづられていますが、今のトピ主さんは「とにかく一度会って全てを伝えれば、もう酔って電話もしないし、自分の気も済むだろう!」という強い思いに駆られているようです。連絡をしてみないことには諦められない! と思うならば、できるだけ真摯に、友人づてにでも会いたい気持ちを伝えてみるのが一番だと思います。ただし、相手の気持ちよりも、自分の気が済むほうを優先すれば、よりいっそう心の距離は遠のいてしまうかもしれない。彼のなかでの“思い出”の印象をさらに濁してしまう可能性があることは、心得ておくといいでしょう。また、今の彼には大切な女性がいて、その人を傷つけるようなことはしたくないから電話に出ない、という可能性も考えられます。トピ主さんの婚約者だって、元彼に連絡をしたことを知れば傷つかないとも限らない。連絡を取ることで、「自分と彼以外にも影響を与える可能性がある」という点も考慮はしておきましょう。“感傷”をどう処理するのがベストか、考えてみよう投稿から察するに、トピ主さんは今も「彼に許してほしい」という気持ちがあるようですね。「(彼の)おかげで人に愛されることに怯えないで、結婚を決められた」といった感謝の気持ちも伝えたい……とのこと。ただ、トピ主さんは既に一度、電話で謝っています。その後、連絡が取れないということは、彼の中では「済んだこと」あるいは「もう考えたくないこと」になっている可能性も感じます。悪いことをしたと反省するときは、まず謝るのが先決です。しかし謝ってもダメならば、責任を持って自分のしたことを受け止め、その後の教訓としていくほかありません。「暴言を吐いて彼を傷つけたのは事実だし、その行動に責任を取ろう」というふうに考えてみると、諦めがつきやすいかもしれませんね。思いが募って苦しいならば、“出さない手紙”だと割り切って、紙やメモに気持ちを書きつづってみるのがおすすめです。直接、相手に渡したり送ったりしなければ、誰に迷惑をかけることもない。昇華できない思いというのは古今東西、多くの芸術作品にもなっていますよね。感傷はとかく独りよがりなものですし、“甘く苦い青春の思い出”として、自分だけのものにしておくのも一種の美学ではないかな、とは思います。もちろん、それが絶対的な正解ということではありませんし、連絡をした結果「彼に会えて話して満足」となる可能性もゼロではありません。気持ちをぶつけてみなければ気が済まない! 拒否される(嫌われる)覚悟も持てる! ということならば思いきって連絡してみるのもひとつです。行動がもたらす影響や結果を十分に検討した上で、最終的には、ご自身の信念と照らし合わせながら判断してみてはいかがでしょうか。(外山ゆひら)
2019年03月04日「生活費と家事の分担は比例でしょうか」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。同棲中の彼との家事分担について、不満を抱えているトピ主さん。以前、共働きをしていた頃は、彼も幾つかの家事を担当してくれていたものの、今は脱いだ靴下ひとつ片付けないそうです。同棲によって彼の支出は増えておらず、「お小遣いを頂いているわけではない為、養われている感覚は薄い」とのこと。「生活費を出してもらっている上で家事もしてほしいと思うのはやはり図々しいでしょうか」と問いかけています。「私ができるのはここまで」というラインを明確にしようトピ主さんは、介護を理由に一旦退職したものの、株配当などで現在も収入があるとのこと。今は教習所やボランティア活動で多忙だし、近々再就職先も決まっているそうです。以前は互いに得意な家事を負担しあえており、きれい好きなところも彼の好きなところだった。しかしトピ主さんが退職して以降、「脱いだ靴下は脱ぎっぱなし、出された料理のお皿も出しっぱなし、ゴミは何日でも無視」という状況になってしまったといいます。「どんなに私が忙しくても、在宅雑務だと暇なように思われるのか」とのことですが、トピ主さんが「やってしまう」ことで、彼に「やってもらえる」と思われてしまった可能性を感じました。家にいる時間が長くなると、家事の必要性にも先に気づきやすいですよね。渋々でもトピ主さんが多くの家事をやっていた結果、彼は「自分がやらなくても大丈夫なのだな」と理解してしまったのかも。トピ主さんが再就職すれば状況も変わるかもしれませんが、おそらく一緒に暮らしたことで、以前より二人の関係に緊張感がなくなっていることも影響しているのでしょう。家庭運営には、双方の「意思」と「合意」が必要そもそも、「片方は家事(+育児)、片方は仕事」という分担で円満にやっていけるのは、(A)双方に「共に家庭を作っていこう」という“意思”があり、(B)双方が「分担するのが家庭にとって合理的だ」と実感できている場合に限られるように思います。同棲は(A)を満たしていないですよね。投稿にも「一生養われる夫婦であればまだわかりますがただの同棲です」という一文がありますが、何の約束もないまま負担を強いられているからこそ、いっそう不満が募っているのでしょう。このまま一緒に暮らしていても嫌悪感を募らせるだけならば、思いきって一旦、同棲を解消するか、結婚について具体的に話してみるのもひとつです。その際には、ぜひ「お互いに合理的だと思える家事と生活費負担のバランス」についても話し合い、折り合えるポイントを探っていきましょう。今は変化の過渡期。どうすればうまく家事分担できる?2016年に総務省が行った「社会生活基本調査」によれば、共働き夫婦が担う家事の一日の平均時間は夫14分、妻180分。家庭差はあれど、男女の家事負担のアンバランスは、先進国のなかでもかなり特異なようです。「家事は女性がするもの」と認識している人がまだまだ男女共に少なくない現在の日本で、この価値観や習慣を変えるのは一朝一夕には難しいですよね。男女それぞれが自立した生活習慣と経済観念を持つことが必要ですし、会社の仕組みも変わらなくてはなりません。少しずつ変化も見られていますが、言ってみれば、今は価値観や制度の“過渡期”。だからと言って、諦めずに自分の家庭だけでもどうにかしたい!と思うなら、とにかくよく話し合う習慣をつけることが一助になると思います。日本はハイコンテクスト文化の国で、「察してほしい」「言わなくても分かるだろう」「交渉や議論が苦手」という人が多いのは事実。「今ある不満や感情をぶつけるため」ではなく、「人生のパートナーとして、どうしたらこの問題を解決できるか」という視点から何度でも話し合い、双方が譲歩できる形を探していく。時間はかかりますが、そうした地道なコミュニケーションこそが、良好な関係維持を支えてくれるでしょう。今のトピ主さんたちの場合は、「二人のための話し合いや努力ができる相手かどうか」ということを、同棲を通じて見ていってもいいかもしれませんね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年01月14日「男性の気持ちは?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは交際半年になる1歳上の恋人がいる、30歳代前半の女性。しかし彼は忙しく、クリスマスやバレンタイン、誕生日などに会えなかったり、会えたとしても「特別に高価な食事、外食もなく」、「プレゼントを後日買いに行こう」という約束も流れてしまったり、ということが続いているそうです。「特別な日にひと言、相手のことを思ってメールや電話ができない」理由は、自分への気持ちが無いからか……とトピ主さんは悩み、「こういった悲しさ、不安や不満が起きてる時点で(彼との交際は)難しいのでしょうか?」と問いかけています。彼のよさを知っているなら、「そういう人」と受け入れるのもひとつまず、記念日をどの程度大切に思うかは、人によってかなり差があります。一般的には女性のほうが記念日を大切にする傾向はありますが、そうではない女性からの投稿( URL )は発言小町内にも見られます。女性でも記念日を特別視しない人もいることは理解しておくといいでしょう。状況から察するに、彼は記念日やイベント全般にあまり興味がない様子。一方で、「空いた時間で、会いに来てご飯や疲れがないときは外出したりもします」とのこと。デートの機会は設けており、トピ主さんとの交際を全く重んじていないわけではなさそうです。「忙しい中、時間を割いて会いに来ること=愛情」と受け止められるならば、何ら交際上の問題は起きていない、という捉え方もできます。「彼はそういう人(記念日に興味がない人)なのだな」と相手の人となりを受け入れることも、ひとつの愛情の形。それ以外の彼のよさや魅力をしっかり自覚できているならば、それ以上の過剰な期待は捨て、“そういう彼”と心地よく付き合っていく方法を探るのも、ひとつの懸命な方法です。彼にこだわりが薄いなら、価値観の近い相手を探したほうが幸せかも?しかしながら、絶対にそうしたほうがいい、という話ではありません。言葉は厳しいですが、記念日で揺らぐくらいの“好き”ならば、それほど彼を特別な存在とは思えていない可能性も感じます。「お互いいい年齢なので、出会いは大切にしたい」とのことですが、このままでは付き合い続けたところで、不満ばかりになってしまうかも。それならば今の時点で見切りをつけるのも、ひとつの選択。世の中には、トピ主さんと同様、記念日を祝うのが好きな男性もいますし、近い価値観の相手を探したほうが幸せを感じられるかもしれません。互いの違いを受け入れ、ポジティブな感情を伝えていこう「いや、彼とは付き合い続けたいし、記念日も諦めたくない!」という強い気持ちがあるならば、今後は“感情の表し方”を変えていくのがおすすめです。「好きな相手が喜んでくれるなら、苦手なことでも少しは頑張ってみよう」という気持ちは、個人差はあれ、多くの人の心にあるものです。しかしトピ主さんは今まで、記念日に会えたときでも「寂しい、怒り、悲しい」などの不満アピールしかしておらず、それが悪循環を生んでいるようにも感じました。仮に、彼がラグビー観戦が大好きだとして、トピ主さんは興味はないものの「彼のために」と思って同行したとします。しかし彼が「もっと盛り上がりたかったのに、楽しくなさそうだった」と不満をぶつけてきたらどうでしょうか。「じゃ、もう二度と付き合わない!」なんて嫌な気持ちになりませんか?逆に「俺の好きなものに付き合ってくれてありがとう、うれしかった」と言われたら、「また行ってあげよう」「少しくらい、私もルールを勉強してみようかな?」なんて優しい気持ちにもなれそうですよね。「こうしてくれるのが当たり前」ではなく、相手が自分に寄り添ってくれることに感謝の気持ちを持てると、人間関係は好循環に向かいやすいです。まずは、「私は記念日を大切にしたいタイプで、でも彼はそうではないようだ」という前提を受け入れること。その上で、「一緒にお祝いして、あなたとの思い出を作りたい。それができたら、私はとても幸せな気持ちになれる」ということを丁寧に伝えていきましょう。そして本当に付き合ってくれたときは、何度でも喜びと感謝を伝えることをおすすめします。おわりに投稿のタイトルは「男性の気持ちは?」となっていますが、男性というよりは「その彼」がどういう人で、どういう考えを持っていて、今どんな気持ちになっているか……をしっかり見ていくようにすると、満足な交際にしていくヒントも見えてきやすいです。悲観的にならず、今ある状況から自分の未来を良い方向に向かわせるには、どうするのがベストなのかを、ぜひ落ち着いて考えてみてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年12月17日「恋愛(自分から男性を好きになる)するにはどうすれば…」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。アラサーのトピ主さんは、これまで告白されて付き合ってみた彼氏は何人もいたものの、どの相手も好きになれず別れてきたという女性。「二次元や芸能人の男性は大大大好きで、胸が苦しいほど恋している人がたくさんいる」ものの、これまで自発的に男性を好きになった経験はゼロ。現実でも恋愛がしたい、男性に恋するってどうしたらいいのか……と問いかけています。二次元や芸能人への恋が“ラク”な理由一方通行の恋は深く傷つくことの少ない、とてもラクな関係。二次元や芸能人の男性ならば「大大大好き」になれるのは、相手のほうは自分のことを見ていない気楽さがあるからとも推測できます。一方、「双方向に心を通わせていくということが分かりません」とのことですが、現実で双方向の幸せな恋愛関係を築くためには、時に勇気や努力、責任感や忍耐力なども必要になってきます。どちらがいい悪い、ということは一切ありませんが、両方を同じ“恋愛”だと混同すると少し迷いが生じやすいかもしれません。トピ主さんは「本来の性格を出せるような安心できる男性」に出会いたいとのことですし、架空または遠い世界の相手への恋については別物として楽しみながら、現実世界では「ドキドキよりも、安心できる相手を探していこう」と決めてみてもいいのかな? と思いました。「誰かに好かれないことがあってもいい」と思えることが第一歩さて、トピ主さんは普段、「人付き合いが苦手で、家族やごく親しい友人にしか本来の性格を出さず一生懸命明るい自分を演じている」とのこと。これまでの彼氏は“外面の私”を好きになったからか、キャラを勝手に決め付けられて居心地が悪く、また嫌な面ばかりが目について別れに至ってきた……とのこと。とはいえ、「男性嫌い」というわけではなく、仕事では尊敬する男性も仲良くできる男性もいるそうです。恋をすれば、多くの人が”本来の自分”を出せなくなるもの。相手によく思われたくて不自然かつ挙動不審になってしまい、そのためにひどく思い悩む……なんてことも日常茶飯事です。ただトピ主さんの場合は、たいして好きではない男性に対しても“本来の自分”を出すことができない。おそらく「誰にも嫌われたくない」という気持ちが強いからではないかなと推測します。「知り合った人に、好かれないことがあってもいい」と考えられないために過度に演じてしまうのであれば、恋愛に限らず、まずは日常生活でこの思い込みを少しでもなくしていくことが、トピ主さんが現実の男性に恋をするための第一歩ではないかと思いました。何より、目の前の人物が「素の自分を見せても大丈夫な相手」かどうかは、一旦、演じない自分を見せてみないことには分かりません。素の自分を出して、それで嫌われることがあっても、「そういうこともあるよね」「残念だけど、縁がない相手なのだろう」とさらりと流すことに、少しずつ慣れていく訓練をしてみるのがおすすめです。あわせて、「世の中には、家族や友人のように素の私を好いてくれる人もいるはず!」と前向きに信じ続けることも重要です。不安になるときは、「浅く広く100人に嫌われないでいるより、ひとりの誰かに深く愛されてみたい」「私を好きだと言ってくれる人たちに、好いてもらえたらいい!」と何度も自分に言い聞かせていきましょう。「本物を得るためには、時に偽物を捨てる勇気も必要」なんて捉えてみるのも一案です。完璧を捨て、「自分の気持ち」を大切にしていこうまた、「相手にどう思われるか」ばかりを気にしていると、自発的な恋をするのも難しくなりやすいです。人間関係でもできるだけ”自分の気持ち”に焦点を当て、それを軽視しないでいきましょう。自分の気持ちを重んじていれば、告白されても「私が相手を好きだ」と自覚できるまで交際を承諾しない姿勢も貫けるはず。まずは知人・友人としてよく知り合ってからにすれば、勝手な幻想を抱かれる機会も減るだろうと思います。最後に補足ですが、過去の交際男性のアラを探したくなるのは、「恋愛がうまくいかない理由」をどうにか自分に納得させようとしているから、という可能性も考えられます。トピ主さんの中に「うまくいかない恋があってもいい」という前提がないために、一つひとつの恋の終わりに納得できる理由を付けたくなってしまうのかもしれません。恋が終わることは“失敗”ではなく、かつ何があってもトピ主さんが素敵であることに変わりない、ということは覚えておいてくださいね。多くの「恋愛」と「別れ」はセットですが、そこではかけがえのない思い出や成長が得られることもあり、またそれだからこそ、生涯を共にできる相手に出会える素晴らしさに気づけることもある。その前提のもと、「完璧でない自分も許容する強さ」と「本物の愛を手に入れる勇気」を持てるならば、きっとトピ主さんの恋模様にも変化が起きてくると思います。応援しています。(外山ゆひら)
2018年11月12日「女性からの告白は嬉しいでしょうか」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。今年7月末に婚活パーティーでマッチングした2歳年上の男性に片想いをしている、という20歳代後半のトピ主さん。5回のデートで8割支払いをしてくれ、有給をとってくれた機会もあったものの、彼が自分に好意を持ってくれているのか自信がなく、「12月を期限と決めて彼からの告白を待つか、私から告白してしまおうか」と悩んでおり、アドバイスを求めています。早めに白黒をつけたい? それとも成就まで粘りたい?告白は通常、前向きに関係を一歩前進させるためにするもの。書面を交わすわけではないですが、軽い契約関係にも近く、他の異性を見ずお互いだけだと誓いあう、場合によっては将来を考えるといった約束も暗に含まれています。その約束をしたいと思えるほど、双方の好意が高まっているか。双方が「関係を一歩前に進めたい」と思っているか。そのタイミングを読み間違えると、“成就する告白”にはならないケースが非常に多いです。トピ主さんが近々告白したい理由は、「彼が自分に好意を持ってくれているのか自信がないから」という動機なのですよね。自分の不安を解消するために告白を“してしまおう”ということならば、うまくいく可能性はあまり高くないように感じました。もちろん、「とりあえず告白して、ダメならさっさと終わらせて次に行きたい!」ということならば、自分の好きなタイミングで告白してみてもいいと思います。しかし、成就を目標にするのであれば、不安を解消するためにイチかバチかの“告白爆弾”を投げ込むより、彼の好意が1ミリでも高まるよう地道な努力をコツコツと続けたほうが、結果的に成就につながる可能性は高いと思います。今うまくいかないなら、諦めてさっさと次に行きたいのか。それとも、もう少し粘って成就を目指したいのか――。どちらが良い悪いということもないので「自分がどうしたいのか」を熟考し、まずはそのスタンスを決めるといいでしょう。双方の好意がアンバランスだと、告白はうまくいきにくい一方的に彼のインスタアカウントを知った、というトピ主さん。彼は忙しいと言いながら接待や食べ歩きなどしている様子で、「#美味しい#楽しいなど(のハッシュタグを)つけていてイライラします」とのこと。さらに連絡頻度は数日〜1週間に1回程度で、こちらから送ったLINEに彼は「返信か既読をつける(読んだサイン)」「電話はしない」。デートも1回目だけは彼からの誘いで、残りの4回は私主体で進めた……といった数々の記述を見る限り、明らかにトピ主さんのほうが“前のめり”であることが伝わります。これだけトピ主さんのほうから働きかけをしているのであれば、多少なりとも好意は伝わっているはず。「トピ主さんから彼への関心度>彼からトピ主さんへの関心度」という状況では告白はうまくいきにくいです。成就を目指すならば、当面は「せめて同じくらいの関心を持てるようなバランスまで持っていく」のを目標にしてみてはいかがでしょうか。具体的には、「彼のほうからも自発的な連絡が来る状況を作る」「彼からの誘いと、こちらからの誘いが同じくらいの頻度になるようにする」ことを目指す。そのためには今よりぐっとペースをゆるめ、連絡がこない・誘われないからと言って、しびれを切らして自分から連絡したり、誘ったりするのをやめる必要があります。彼のSNSを詮索する行為も、「こちらからの彼への関心度」を高めてしまうだけなので、やめたほうがトピ主さんにとって有益でしょう。一旦、「彼に出会う前の自分に戻ろう!」と決めて、元の生活に戻ってみるのも一案です。「好意を伝えれば、距離が縮まる」わけではない「私も態度に出にくいのでもっと好意を伝えて心の距離も縮めたいと思います」という記述もありますが、明確に好意を伝える=心の距離が縮まる、とは限りません。むしろ恋愛では、好意を伝えたことで相手から距離を取られてしまうケースも多くあります。自分が“相手との間に感じている距離”よりも近づいてこようとされると、人は不快に感じ、意識的あるいは無意識的に引いてしまうのが常。彼にとって今のトピ主さんは、「時々会ってデートを楽しみたい相手」だけど、まだ「日常生活でも寄り添いたいほどの近い距離」には感じていない様子。その点は心得ておきましょう。とはいえ、「時々は会いたい相手」であることをプラスに捉えれば、絶望的な状況ということもありません。少し時間をかけて成就を目指す気持ちがあるならば、上述したように一歩ずつバランスを見ながら、彼の好意が高まるよう、お互いの好意が等しいバランスになるよう、“今までとは違ったスタンス”を実行していくのがベストではないかと思いました。応援しています。(外山ゆひら)
2018年11月05日「まともに恋愛できたことがない」と悩む女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。25歳のトピ主さんは「自分から好きになった人じゃないと付き合えない」といいます。好きになった相手に対しては、最初はいい感じでも毎回都合よく扱われる結果に終わり、アプローチしてくれる男性に対しては「恋愛感情を持てない」。そろそろ結婚も考えたい、失恋で傷つくのはもう本当に嫌だ……と心境を語り、どうしたら良い人を見抜けるのか、どうしたら自分が好きだと思う人に愛してもらえるのか、と問いかけています。「好きな人に愛される確率」を上げるには?「好きではない人には好かれるのに、好きな人には本気で好きにはなってもらえない」。こういった悩みを持つ方は、「好きな異性」と「そう思っていない異性」への態度が“極端”に違うことが多いように感じます。もちろん、相手によって態度が多少変わるのは当然のこと。ただ、恋愛のチャンスはあるのに、なかなか望むような関係構築ができず悩んでいる方は、そのような“極端な”傾向がないかどうか、一度自身の行動を振り返ってみるのがおすすめです。投稿を読む限り、トピ主さんもそういった傾向がありそうですね。理由は後ほど説明しますが、恋愛の成就率を上げるためには、今後好きな人ができたとき、以下の点を心がけてみるといいかもしれません。・「相手が誰でも、異性に対しては同じように接すること」を心がける・「好きではない人」に取っているような言動を、時々「好きな人」に対しても取ってみる良い男性を見抜くためには、「舞い上がりすぎないこと」なぜ、女性が好きな男性を“特別扱い”しすぎると、男性は本気になりにくいのか。すべてのケースに当てはまるわけではないですが、男性の心が本気になる前に女性があからさまに相手を特別扱いし、関係を先に進めようとすると、男性側はまだ気持ちが育っていないので恋の実感を得られず、本気の関係になりにくい……といった傾向はあるようです。また恋愛関係においては、女性側の態度次第で「男性の身勝手な行動が増長されるか、抑制されるか」が大きく変わることもあります。もちろん男性も千差万別ですし、女性が自分の責任だと感じる必要はないのですが、これまでの恋愛でも、トピ主さんが好きな相手を過剰に“特別扱い”せずにいれば、男性が本気になった例もあったかもしれないなと感じました。加えて、「自分ばかりを見つめてくる異性」に対しては、慢心して疎かに扱ってしまいやすい……というのも男女問わずの心理傾向です。「どうしたら良い人を見抜けるのか」との問いかけもされていますが、上記を踏まえて考えると、「すぐに舞い上がらないこと」はかなり有効だと思います。具体的には、どんなに好みの人と知り合っても「運命の人だ!」などと盲信せず、「この男性は、お互いを幸せにしようと思いあえる相手なのか?」ということを判断していく目は持っておく。舞い上がるような気持ちは恋愛の醍醐味でもありますが、それは正式に付き合ってからでも遅くないですよね。これまでの経験で、「舞い上がった後にひどく傷つく可能性もあること」は身をもって知ったはず。「恋を永続的に楽しいものにするために、すぐに舞い上がらないようにしよう!」という決意を、しっかり胸に留めておくといいでしょう。「女性は愛してくれる人を選ぶべき」と言われる理由また投稿には、「女性は愛してくれる人と結ばれたほうがいいのか」といった内容の記述も見られます。こう言われるのは、男女の違いが多少関係していると思います。社会的成功や収入などが自尊心の根源となっていることが多い男性と比べ、女性は「人に愛されること」が自分の価値だと感じやすい傾向がある。そのため、多くの女性にとって「誰かに本気で愛されていると感じること」は自尊心を満たし、安心や幸福感を生み出してくれる。そのゆえに、上記のように言われるのだろうと分析します。しかし、トピ主さんが「誰かに愛されること」よりも、「誰かを強く愛すること」に情熱を傾けたい、そういう自分でいることが生きるエネルギーや誇りになる! というタイプならば、話は別です。その場合は、中途半端ではなく“本気”の覚悟を決めて、愛する人を特別扱いする……という道もあります。樹木希林さんなどはそうした方だったのかなと推測しますが、揺るがない姿勢で相手に向き合うならば、成就の結果や男性側の態度が徐々に変わっていく可能性もあるでしょう。「いや、私はそういうタイプではない、愛されないと不安になる」ということならば、定説どおり、愛してくれる男性を選ぶ努力をしたほうが幸せな恋愛・結婚ができるかもしれません。ともあれ、まずは好きになった相手との成就を目指してみたい……ということであれば、ぜひ「過度に態度を変えない」「すぐに舞い上がらない」といったことを強く心がけながら臨んでみてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年10月15日「片思いを諦めてから毎日がつまらない」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。30歳代後半のトピ主さんは、取引先の年下男性に片思いをしていたものの、最近は距離を感じるようになり、諦めようと決めたそうです。「この恋をうまくいくように頑張りたいというのではなく、ただ毎日楽しく過ごしたい」けれど、習い事もそこまで打ち込めていないし、ひとりの夕ご飯にも飽きた。皆さんは毎日何を楽しみに生活していますか、と問いかけています。「進展を望まず、好きでいること」もできるけれど……今回の恋は、想いを明かさないまま、恋愛未満の段階で終わらせることに決めた、ということのようですね。二人で食事にも出かけたものの、トピ主さんの見解では、単なる仕事の情報収集目的だったのではないか、とのこと。こちらへの興味を失ったようなので追いかけたくはないけれど、「もっと話したい、会いたい」とも思ってしまう。年齢がひと回り離れているため、「仮に付き合えたとしても、周りの目が気になって楽しく過ごせない」とも思う……などとつづられています。本当はまだ彼が好きだけれど、色々な状況を鑑みて諦めざるを得ないと判断した、というところのようですね。しかし、職場で会って話せるだけで満足だということならば、「一方的にこっそり好きでい続ける」ことも可能です。進展のない恋を続けるのは中々難しくもありますが、相手に直接的な迷惑をかけない限り、そうした選択肢もあることは知っておくといいかもしれません。今つらいのは、一時的な片思いの後遺症かも?さて投稿を読む限り、現在のトピ主さんは恋愛そのものというより、「久しぶりに好きな人ができて、職場に行くのが楽しかったこと」を特に引きずっている様子。「ひとりで生きていくことにさみしさを感じている」という記述もありますが、今さびしいのは、恋をしたことによる“後遺症”だと捉えるのが最適だと思います。「上がれば下がる」のが世の真理。心も同様です。仮に普段の感情の値が60だとしたら、恋をしたことで90に跳ね上がり、しかし諦めざるを得なくなり、一時的に30にまで下がってしまった。そのために、今は「何もかもが楽しめない」といった後ろ向きの心境に陥っているのでしょう。感情の波は、時間と共に必ず凪(な)いでいきます。「今は恋の後遺症で、何もかも楽しめないと感じているんだね」と、自分をそのまま優しく受け止めてあげてください。その上で、「でもこれも一時的なもの。そのうちまたエネルギーが湧いてくるはず!」と心の隅で思っておくのがおすすめです。感情の値が平常時に戻れば、またきっと何か変化や行動を起こす元気が生まれてきます。それが仕事に関することあれ、趣味分野であれ、新しい恋であれ、次の展開が必ずあると信じておきましょう。併せて、「そう言えば、彼に出会う前の私は何をしてたっけ?」と思い出してみるのも有効だと思います。彼に知り合う前も、トピ主さんは絶望することなく日々を過ごせていた。それなりに自分らしく、時々は楽しみも感じられる毎日を送れていたのではないのでしょうか。「人生に一瞬登場しただけの人に、私のすべてを持っていかれたわけではない」。そんなふうに、“彼と出会う前の自分”にも力をもらっていきましょう。まずは毎日の“小さな楽しみ”を見つけていこう最後に、皆は毎日何を楽しみに生活しているのか……という点についてですが、毎日という単位で見るならば、多くの人は家族や恋人の有無に関わらず、「とても“小さな楽しみ”と共に生きている」と言えるのではないでしょうか。例えば、今日はハマっているドラマがある、人気のスイーツが買えた、贔屓にしている球団が勝った、作ったご飯を家族が美味しいと完食してくれた、等々。トピ主さんにとっての最近の小さな楽しみは、「職場で彼と会って話すこと」だったわけですよね。でもその楽しみを失ったことで、今は少し手持ち無沙汰になっている。だとしたら、しばらくのんびりして元気を蓄えたのち、また次の小さな楽しみを探してみませんか。新たにときめく対象を見つけるのもひとつですし、「気になってたけど、見ず聞かずにいたもの」に触れてみたり、「好きだけど、しばらくやっていなかったもの」に取り組んでみたり、気ままに色々なフィールドをキョロキョロ(ウロウロ)してみるのがおすすめです。仕事での成功や恋愛成就、結婚、出産など、人生には時に“大きな楽しみ”が訪れることもあります。しかしそれは、自分ではコントロールできないタイミングであることも多く、普段から下を向かずに“いい顔”でいられたほうが、そうした出来事に出会える確率は上がるようにも思います。大きな楽しみを待ちつつも、焦らず腐らず、まずは毎日の中に新しい“小さな楽しみ”を見つけていけるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年09月24日漫画を原作としたドラマ『文学処女』(TBS系)がスタートしました。恋愛経験ゼロ、勉強も運動も“中の中”という鹿子(森川葵さん)は出版社に勤める編集者。何の因果か、人気ミステリー作家・加賀屋(城田優さん)の担当になります。加賀屋はイケメンで筋金入りのプレイボーイ。でも、実はつらい恋愛の過去があり…。本当の恋を知らない鹿子と、本当の恋ができない加賀屋が織りなす、王道の胸キュン恋愛ドラマです。■惹かれ合う対照的な二人初対面でいきなり冷たい態度をとられ、早々に落ち込む鹿子。加賀屋とよい作品を作りたい一心で、「どんな作家さんとも正面から向き合っていこう」という決意を新たにします。とかく女性との噂が絶えない加賀屋は、あちこちで陰口を言われがち。「顔だけの男」「美人で巨乳の担当をつければ原稿を書いてくれる」などなど…。鹿子はそんな人々に自らぶつかって、必死に彼の名誉を守ろうとします。不器用だけど、いつも真っ直ぐな鹿子。そんな人間性に触れ、加賀屋は徐々に心を開いていくのですが…。とっつきにくく本心が見えない加賀屋と、思いのままに行動する純粋な鹿子、二人には大きな違いがあります。それは「自己一致」ができているかそうでないか、です。今回はこの「自己一致」について解説していきます。■「自己一致」とは?例えば愛するペットを亡くしたら、その人は悲しみのあまり泣いてしまうでしょう。また、町で偶然友達に会うと、笑い合ったりお互いの肩をたたき合ったりして、うれしさを表現しますよね。このように人は何かを感じた際に、それに応じた行動をとります。気持ちと言動に一貫性があり、そこに嘘がない状態を心理学用語で「自己一致」と言うのです。「自己一致」ができていると、心が常に安定した状態を保てます。では、心に感じたことや頭に浮かんだ考えを、なんでもかんでも表現していいものでしょうか。もちろん、それはNGです。大人の配慮ができないのは「自己一致」ではなく、ただ「無神経」なだけ。大事なのは、自分の心を理解して認識することです。それに対してどういうリアクションをするのか、状況判断が求められます。その結果、本心に即した行動ができずイライラするかもしれません。それならそれで、イライラを認めて受け入れましょう。常に自分の心に真摯に向き合えるのが、「自己一致」なのです。■「自己一致」ができる女性はなぜ魅力的?社会の中で生きていると、想いとは裏腹な行動をとらざるをえないときがあります。まったく琴線に触れないけれど、上司や先輩の手前、興味があるフリをする…そんなときってありますよね。必ずしも心情と行動とを一致させられるわけではなく、誰しも臨機応変に過ごしています。ただ、このような処世術の一貫としてではなく、自発的に矛盾した行動をとる人もいるんです。寂しいと思っているのに、それを言わずに平気なフリをする。本当は好きなのに興味のない素振りを見せる。こういう人を男女ともに見かけるのでは?「自己一致」させることなくあまのじゃくな態度をとる人は、行動に一貫性がありません。どう向き合っていけばいいかわからないから、他人から距離を置かれてしまうんです。「自己一致」ができている人は心の在り方をよく観察していて、機微な心情を理解できます。だから共感能力がとても高いです。相手と同じ目線に立って気持ちに寄り添うことができるため、多くの心を惹きつけます。■まとめ「自己一致」の心理学、ご理解いただけましたでしょうか。自分に対して率直になれる人は、他人に対しても同じように行動できます。瞬間・瞬間で感じていることを常にモニターし、鋭敏に正確にそして深く把握するようにしましょう。その精度を高められれば高められるほど、男性を本気にさせられる魅力的な女性になれますよ。ぜひ、心を開いて自分と向き合ってみてくださいね。
2018年09月15日「元カレからの連絡」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。9か月間交際していた恋人に、2か月前に振られたトピ主さん。数週間程度、連絡をやめた期間もあったものの、その後は1日と空けず連絡が来るようになり、トピ主さんは彼への返信を続けているそうです。「別れてからも連絡をし続けてくる彼は何を考えているのでしょうか」「復縁したい私は何か気をつけるべきことはありますか」とアドバイスを求めています。「別れるだけの理由」はあったと考えよう別れの原因は詳しく書かれていませんが、二人は遠距離恋愛で、「まだ好き」とお互い思った状態で別れることになった、とのこと。「比較的円満な別れ」という記述もあります。相手のことを嫌いになったわけではないけれど、先が見えなくなった、付き合うことでのデメリットや負担になることがある、付き合う意味を見出せなくなった……等々の状況があったのだろうと推測します。きっかけとなる出来事があったのかもしれませんが、絶対に回避できないほどの深刻な事情ではないからこそ、トピ主さんも復縁を望んでいるのでしょう。事情があっても、お互いに「相手のことが大好きで代わりはいない、絶対に失いたくない」という強い気持ちがあれば、“事情”のほうをどうにか解決しようと試み、自ら“別れ”を選択することは稀です。そう考えれば、今回振られた原因には「彼の気持ちが以前と変化したこと」も少なからず含まれていると考えられます。わざわざそう書いたのは、「冷静に状況を受け止めること」が復縁には非常に有効だからです。「彼は今でも、私を前と変わらず好きなはず」という前提に立ってしまうと、状況を読み誤り、望まぬ結果を生んでしまうことも。どんなに思わせぶりな言動をされたとしても、「以前より彼の愛情は目減りしている」という可能性はしっかり心得ておくといいと思います。 “振った側”が気軽に連絡をしてくる理由と対処法片方の意向で破局した場合、その後は“振った側”が関係の支配権を持っているような、偏ったパワーバランスができやすいです。彼は自分から別れを選択しておきながら連絡をしてくるし、気を持たせるような発言もしてくる。トピ主さんは「話をそらし続けている」そうですが、「別れたんだから、そんな中途半端なことは言わないでほしい」と、穏やかながら毅然とした態度を取ってみるのも一案です。大事なことをぼやかしたまま受け身で連絡を取り続けていても、なかなか望むような変化は起こりにくい気がします。彼との復縁を望むにしても、「責任も約束もないまま、曖昧に縛られるような関係は続けたくはない!」という意思だけは持っておきましょう。「フリーになったんだから、パートナーになれる人を広く探すこともしていこう」と未来に目を向けるくらいのスタンスでもいいように思います。そうしたトピ主さんを見て初めて、ようやく彼は「自分は本当にトピ主さんを失ってもいいのだろうか!?」と自問自答するでしょう。そこで「やはり失いたくない」と思えば復縁を申し出てくるでしょうし、「やはり恋人には戻れない」と結論を出すならば、残念ながら二人の縁は現状そこまで、ということになるでしょう。今すぐでなくても構いませんが、「どこかのタイミングで、彼がこの関係について真剣に考え直す時間や機会を与える必要がある」ということは心得ておいて損はないと思います。トピ主さん自身に本気の決意ができたときに、ぜひ実行に移してみてください。「復縁までの期間」の心構えは?交際スタートには明確な理由が存在しないことも多々ありますが、別れには必ず理由があるもの。今回の別れは「今のままの二人ではうまくいかない」という神様からの試練だと捉えてみてもいいかもしれませんね。いずれ復縁できたときに、同じことを繰り返さないためにはどうすればいいのか。そのための準備期間と考えて、しばらく自分と向き合ってみるのもおすすめです。最後に。人を好きになれば、「つらい、悲しい、苦しい」といった感情に悩まされる瞬間も少なからずあるもの。しかし、それらが「幸せ、楽しい、嬉しい」といった感情よりも勝ってしまうような関係は、長く続きません。「絶対に復縁する!」という前向きな気持ちでいられる間は大丈夫かもしれませんが、悲しさやつらい気持ちのほうが勝ってきたときには、ぜひ自分で状況を変える選択をしていってほしいなと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2018年09月03日「デートプランを崩してしまいました。」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。時間や約束にきっちりした性格の彼氏がいるトピ主さん。先日、彼の下調べのもと花火を見に行ったそうですが、天候の問題で開催が不透明になり、いったんは場所を移動。その後、花火は始まったものの、「(見える場所に)戻ろう」という彼に対し、トピ主さんは諦めモードになっていたため戻らなかったそうです。その日以来、彼は明らかに冷たい態度を取るように。「私はそんなに悪い事をしてしまったのでしょうか?」と読者に問いかけ、アドバイスを求めています。 “拗ねてしまった彼”に、どう対処するか花火ののち、彼は「仕事が忙しいからとそっけなくなった」「嫌な事を言ったり、敬語を使う私に気持ち悪いと罵ったりしてくるようになった」とか。デートの日程を減らしたり、次回以降のデートの計画を丸投げしたりするようにもなったそうです。以前よりも冷めてる感じがする……とのことですが、次のデートの話もしていますし、以前よりテンションは下がっていたとしても、「愛情が冷めた」というまではない印象を受けました。おそらく彼は今、「自分の頑張りが報われなかったことに拗ねている」と同時に、「トピ主さんを喜ばせられなかったことへの無力感や罪悪感」による所在なさを感じているのではないでしょうか。トピ主さんに喜んでほしくて頑張ったのに、花火デートの計画が台無しになった。それを自分の“失敗”のような気にさせられて、「もう頑張るもんか」という気分になってしまったのかもしれません。「私は自分が立てたプランが変更されても気にしない性格なので全然彼が分かりません」とのことですが、ここは男女の違いとして顕著な部分かもしれませんね。“好きな女性が喜んでくれる”というご褒美がなければ、多くの男性はデートのために頑張れない。彼女に理解され、信頼されていると感じると、力が湧いてくるし、感謝されたり、喜んでもらえたりすると、いっそう頑張れる――。そう考えれば、彼は今、“トピ主さんのために行動するモチベーション”が湧いてこなくなっているのではと推測します。 こちらの気持ちを伝え、彼に少し時間をあげよう読者からのアドバイスを受け、トピ主さんは「(自分は)人の気持ちを汲む事が出来ない」などと自責の念に苛まれている様子ですが、そこまで思いつめる必要はないと思いますよ。特段ひどいワガママを言ったわけではないようですし、今回は天候で予定が狂ってしまったことも大きな原因。予定外の移動で疲れてもいたでしょうし、二人で別のこともしていて、「花火を見れなくてもいいや」と思ったわけですよね。そこには「彼と一緒にいるだけで十分に楽しい」という気持ちがあったからではないでしょうか。もしそうならば、まずは正直に「花火を見れなかったけれど、私のために計画をしてくれたことや、一緒にいられただけでもすごく嬉しかった」と彼に伝えてみてはいかがでしょうか。プラス、謝りたいならば「嫌な気持ちにさせてしまったならゴメンね」と。その後は少し連絡を控え、彼に時間をあげましょう。誤解が解け、少し頭を冷やしたら、彼は何もなかったように振る舞う可能性も高いと思います。その後は、あまり花火の話題には触れないであげるといいかもしれませんね(彼は自分の“失敗”だと感じているでしょうから)。 円満のコツは、「相手の言動をただそのまま受け止める」恋人や好きな相手が自分の望むような行動をしてくれなかったとき、あるいは態度が冷たいと感じたとき、すぐに「愛されていないの?」「自分が失敗したからだ」などと自分目線で思い込んでしまうと、関係はこじれやすいです。人間には体調も気分もあるし、恋愛感情を一番に優先できないときもあるもの。今回、彼は自分の頑張りに固執してしまい、トピ主さんの言動を「そうか、花火を見る気分じゃなくなったのか」などと落ち着いては受け取れなかった。トピ主さんも同様、冷たくなった彼を見て「私への愛情が冷めてしまったの!?」と悩み始めてしまった。悪循環が起きていますよね。こういったときに、「そのうち気分も変わるだろう(機嫌も直るだろう)」「こんなことで揺らぐ関係じゃない」などと安定して受け止めることができると、深刻な問題にはならないケースが多いです。もちろん、二人の交際期間や関係性の強さにもよりますし、「そういう性格の相手とやっていけない、合わない」と思うなら、別れて別の人を探す道もあります。ただ、トピ主さんがこの関係を絶対に続けていきたいと思うなら、二人の絆に自信を持っていきませんか。前述のとおり、彼の気持ちが落ち着くまで時間をあげつつ、深刻にならないで、いつもと変わらない温かい態度で接してみるのが一番のように思います。早く仲直りができるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年08月20日「だだっ子みたいに甘えて来る彼、止めてほしい」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは出張で海外にいる恋人が、電話越しに突然“だだっ子”のように甘えてくるようになったことに困惑しています。「ストレスを抱えているのはよくわかるので支えてあげたいと思う反面、あきれるというか、冷めてきている」と心境をつづり、あまりストレスを与えずに、この状況を打開するよい方法はないか……とアドバイスを求めています。“知らなかった一面”に戸惑うのは当然だけど……お互いにアラサーという年齢。「普段の彼は仕事もバリバリこなすし、大人で優しい人」「私の嫌がることはしないように心がけてくれる人」とのこと。仕事のストレスなのか、突然“赤ちゃんがえり”のような態度で甘えてくるようになった彼に対し、トピ主さんは「尊敬の気持ちやときめきが薄れてしまいそう」と関係の危機も感じているようです。「彼らしくない」と思うようなプライベートな姿を目にすることになったのは、交際1年が経ち、それだけ二人の仲が深まってきた証でもあると思います。戸惑う気持ちもわかりますが、“だだっ子のような姿”も彼の一部であるのは確か。“大人で優しい”だけが彼の全人格ではなかった、ということなのでしょう。普段はトピ主さんの笑顔を見たり、直接触れあえたりしていれば、ストレス発散ができ、“甘えたい願望”も収まっていたものの、今回は離れ離れになり、かつ仕事で普段以上に強いストレスがかかったことで、それが表面に出てきたのかもしれませんね。「今まで通りのしっかりした大人の男性に戻ってもらいたい」という一文も見られますが、そのように「私の望むように相手が変わってくれさえすれば、すべて解決するのに!」という考え方をしていると、問題は悪化しやすく、解決も難しくなりやすいです。「彼の姿にガッカリした」という自分の感情を否定する必要はないので、「彼にはそういう一面もある」という事実だけを、まずは冷静に受け止めてみましょう。NOを伝えるときは、どんな伝え方が効果的?「甘えられたくない」と遠回しに言える自信がない、というトピ主さん。今まで優しく返答してくれていたため、おそらく甘えてもOKだと彼は思っているのでしょう。しかし、このままトピ主さんが我慢し続け、結果的に「完全に冷めた」「別れたい」となるくらいなら、早めにNOを言ってくれたほうが彼もうれしいし、有難いと感じるのではないでしょうか。こうした悩みはスキンシップで解決することも多いですし、近場なら思いきって「海外に会いに行ってみる」のもひとつ。あるいは、「自分も彼以上にベタベタと甘えてみる」という方法も有効ですが、抵抗を感じてしまうならば、やはり「甘えの限度や線引きを優しく伝えてみる」のがベストかもしれません。彼が甘えてきたら、「私も疲れてるから、また今度でもいい?」「今日はそういうのはナシね」などと、彼を全否定しない形で伝える。愛情を伝える言葉も付け添えるといいでしょう。もしくは甘えられる前に、先んじて「未来の楽しい話をどんどん持ちかけていく」のもいいと思います。「帰国したら〇〇に行こうね」「2週間後には楽しい時間を過ごせるね、あと少しだね」など、今のストレスの先に明確なゴールがあることを示していけば、多少なりとも彼の心を癒せる効果はあるかもしれません。残り10日ほどですし、トピ主さんが深刻にならずにいられるならば、甘えは適当にうっちゃりながら、「一時的なことかもだし、なりゆきを見守ってみよう」という構えを取ってみるのも一案です。将来を考えるかどうかの分かれ道かも?「現状別れることは考えていない」とのことですが、生涯のパートナーとしてやっていくならば、無理なく気持ちや意見を言える関係性を築けるかどうか、気になる部分も含めて相手を許容できるかどうか……は重要なポイントになってきます。結婚や共同生活となると、互いの気持ちや意見をすり合わせ、着地点を探っていく場面がたくさん出てきます。それに、相手の意外な一面を見て気持ちが冷めたり、嫌いになったりしてしまうなら、残念ながら一生のパートナーになる相手ではない、ということかもしれません。矛盾に聞こえるかもしれませんが、「相手のここは気になるし嫌だけど、離れることは考えられないし、愛している」という感情は成立します。交際というのは、お互いを深くわかりあっていく「過程」です。今回の件はある意味、将来を考えるかどうかの分かれ道と言えるかもしれませんね。“そういう一面がある彼”と、今後も一緒にやっていきたいのか。それはなぜなのか。一緒にいるとするなら、どんなふうに接すれば“そういう彼”と上手に、幸せにやっていけるのか――。先々への視点も持ちながら、ぜひ一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。(外山ゆひら)
2018年08月06日「彼の負担になりたくないけど辛い」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際1年になる彼氏がいるトピ主さん。彼は出張も多く忙しい状況で、最近はトピ主さんから連絡しなければ1か月以上間隔が空いてしまうし、2か月以上会えてもいないそうです。彼が疲れていることや趣味でリフレッシュしたい気持ちも理解したいけれど、寂しくて我慢することに疲れてしまった。自分でもどうしていいか分からない……と悩める心境をつづっています。今ある関係は、「これまで」の結果こちらから連絡すれば普通に反応はあるけれど、彼からは連絡をしてきてくれない。会いたいのに、会えていない。つまりトピ主さんは、自分の望むような交際ができていない現状に悩んでいるのですね。厳しいことを言うようですが、もしかしたら今のトピ主さんは、彼にとって「忙しい日々のなか、会いたいと思えない彼女」になってしまっているのかもしれません。忙しい日々の中でも自分から連絡したい、会いたいと思うのは、どんな恋人なのか。「笑顔で楽しい時間が過ごせる」「幸せな気持ちになれる」「明日からもまた頑張ろうと思える」といった恋人像を挙げる人は、男女問わず多いかと思います。トピ主さんは面と向かって彼に不満をぶつけてはいないようですが、投稿に書かれているような「寂しくて辛くてすごくしんどい」といった気持ちは必ず伝わっていたはず。彼女が交際に不満を抱えていると、次第に無力感を感じ、「僕といても幸せでないなら、別れたほうがいいのでは」といった後ろ向きな気持ちになってしまう男性は少なくないようです。アンハッピーな空気を感じるなかで、もしかしたら彼の“トピ主さんを好きな気持ち”も、交際当初よりは目減りしてしまったのかもしれません。「今ある関係」というのは、「これまで」の結果でもあります。二人の今までの言動の一つひとつ、1回1回のデートの結果として、今の関係がある――。時間の経過など他の要素が全く関係ないとは言いませんが、その事実はまず落ち着いて受け止めてみましょう。「今までとは違う努力」をしてみようとはいえ、それは「今」の段階の話で、この先どうなるかは未知数です。彼の心にトピ主さんへの愛情が残っているならば、何かのきっかけで再び気持ちが盛り返し、いい関係を築き直せることもあるかもしれません。そのためにはどうしたらいいか。少なくとも、今のようにひたすら寂しさを我慢して、「いつか余裕ができたら連絡ください」などとLINEを送っているだけでは、事態は変わらないように思います。これまでトピ主さんは「彼の忙しさに文句を言わず、会えなくても我慢する」という努力をしてきたわけですが、状況は変わらなかった。ならば、今までとは違う努力をしてみましょう。彼を忘れるくらい何かに夢中になってみたり、「次会えるときには、見違えたと思わせてやる!」と外見・内面の自分磨きに励んでみたり。自分の生活を楽しみ、穏やかな心理状態をキープする努力に励むのも一案です。あるいは、彼以外の異性に目を向けてみる努力だって有効かもしれません。同じくらい会いたいと思いあえる男性と付き合った方が、結果的にトピ主さんは幸せかもしれないですよね。「2か月も放っておく彼氏なんて、こっちから願い下げ!」くらい強い気持ちになることができれば、逆に彼のほうが焦り始めることも考えられます。いずれにせよ、“彼一色”の自分を変える努力をしてみるのは有効でしょう。お互いが相手に“片思い”している関係=恋人なのかも恋人関係とは、一体どんな関係を指すのでしょう。『愛のシッタカブッタ』(メディアファクトリー/小泉吉宏著)という本には、こんな文章が紹介されています。「両思いって片思いと片思いがたまたまうまくいってるだけなんだ…」「愛することと、愛を要求することは別のことだね」。トピ主さんは今、自分たちは“片思いどうし”だと言えそうですか? お互いが自分の要求を押し付けてばかりで、相手を思いやる気持ちを失ってはいないでしょうか?「交際開始」は言葉どおり、ただのスタートです。交際が始まってからも、お互いが相手に片思いしあえている状況が続き、思いやりあえる良好な関係を築けたカップルだけが、一生のパートナーとなっていく。そのことを真に理解すれば、トピ主さんが今ここからどんな選択をすればいいのか、今後はどんな心がけで交際をすればいいのかなど、大きなヒントが見えてくるかもしれません。「彼の態度ありきで受け身に待つ」のではなく、「その状況下で自分はどうするか」を決めて、怠らず積極的に自分の人生を歩んでいきましょう。応援しています!(外山ゆひら)
2018年07月16日「家事をしたら褒めてほしいと言われた」という女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。結婚を予定しているトピ主さん。家事分担について話し合っていたところ、彼は表題の発言をしたそうです。小さな姪や甥ならば心からそうしてあげたいけれど、彼は38歳の大人。トピ主さんは「なぜいちいち褒めなきゃいけないのか」と感じ、この彼との結婚を悩み始めてしまったそうです。彼の真意は? 「ありがとう」なら言いやすいかも「家事する度に褒めるとか面倒だし、幼児じゃあるまいし」と、“褒めて発言”に強い不快感を示しているトピ主さん。結婚後も共働き予定で、子どもを持つことも考えているため、家事分担は必須だと考えているようですね。「家事をしたら褒めて欲しい」という言葉を額面どおりに理解するならば、家事をするたび、「よくやったね」などと持ち上げなければならないような印象を受けますが、楽観的な見方をするならば、彼もそこまでの意図はなかった可能性も感じました。「家事分担は当たり前!」というトピ主さんの意思を聞いて、彼は「自分にできるかな、忙しい時期でもできるかな……」などと少し不安になってきて、その結果、「大好きなトピ主さんから褒めてもらえるなら、頑張れるかも!」と思い、そんなことを言ったのかもしれません。ひとつの提案ですが、感謝を伝えあうようにする、というのはいかがでしょうか。いちいち褒めるのは負担でも、「ありがとう」ならそう難しくないですし、折衷案になるのではと思います。もちろん一方通行ではなく、お互いに感謝しあうということです。「進んで家事をやった側には、必ず『ありがとう』を言いあおうね!」なんてルールづくりをするのも一案です。家事に協力的な男性を見分ける方法とはいえ、現実的に世の中の夫婦を見渡せば、家事負担の多くは女性が担っているのも事実。近年は共働き家庭が急増していることもあり、「やると言っていたのに、結婚したら何もしてくれない」「手伝うよ、というスタンスに腹が立つ!」といった女性陣の不平不満もよく聞かれます。さまざまなケースを見聞きしてきましたが、家事に関しての男性のスキルやスタンスには、大きく以下の4タイプがあるように思います。(A) 頼まれなくても、自ら積極的に家事をする男性(B) 女性側の指示や感謝があれば、手伝う意思はある男性(C) あまり家事をしたがらない(できない)けれど、女性にも家事を強制してこない男性(D) 自分は家事を一切しない(したくない)けれども、女性には完璧な家事遂行を求める男性トピ主さんは(A)の男性を望んでいるのでしょうが、彼は(B)のタイプなのかもしれませんね。「手伝いたい気持ちはあるけど、何をしたらわからない」「頼まれたことはやる」というタイプです。女性側がうまく手綱を握れば、積極的に家事を手伝ってくれる男性に育てることもできると思いますが、「そんなことしたくない、面倒だ」と思うならば、最初から(A)のタイプの男性を探したほうが、トピ主さんにとって満足度の高い結婚となるかもしれません。ちなみに、男性がどのタイプか知りたいならば、「発言」よりも「普段の習慣」や「育った家庭の環境」を見るのがオススメです。特に、父親が積極的に家事をしていた家庭で育った男性は、家事を当たり前にできる男性である確率が高いように思います。縁あった相手とうまくやっていくにはとはいえ、「家事が得意」というだけで結婚を決めるのが難しいのもまた事実。「縁あった相手と、うまくやっていくための最良の道を探る」のも、ひとつの良案です。流行りの家事代行サービスを活用してみたり、「お互い無理しすぎなくていい」と決めたりしてもいいわけです。例えば、平日はお惣菜や半調理食などで簡単に済ませ、土日はしっかり協力して家事を片付けたり、一緒に料理を楽しんだりする……といったやり方もあります。無理に家事をして「なんで自分ばかり?」とイライラするくらいなら、多少散らかろうが許容しあうのも一案。「こうすべき」「これが普通」を叶えようとするのではなく、「自分たちのやり方で快適に暮らせればいい」と考え、その形を見出すことに努めていきましょう。今回の彼に関しても、別れるのは最終手段として、その前に一度とことん話し合って、落としどころはないか探ってみてはいかがでしょうか。自分の希望を伝え、「どうしてああいう発言をしたの?」と彼の真意も尋ねた上で、建設的な会話ができるといいですね。お互いに一緒に生きていきたい意思があり、誰かが自分のために何かをしてくれることを“当たり前”と思わず、感謝ができる二人ならば、協力体制を築くことは決して不可能ではないと思います。いい話し合いができることを祈っています。(外山ゆひら)
2018年06月25日「所謂『いい人』を好きになれない」と悩む女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、これまで「ちょっと悪いというか癖のある」男性とばかり恋愛をしてきたとのこと。一方で、「『あの人すごくいい人だよね!』と言われるような人を好きになれた経験がない」そうです。現在、交際を申し込まれている男性がいるそうですが、まさに「いい人」タイプで、非の打ち所はないものの、異性としての魅力を感じられない。自分のこの恋愛傾向は治るのでしょうか、と問いかけています。自分が“いい人”を演じていることに、理由があるのかも?その男性は見た目もよく、驚くような高収入なのに、傲慢さや嫌味も全くない。しかし、トピ主さんは一緒にいると「学校の授業のようで」「ちょっと息苦しく感じられてしまう」と心境をつづっています。その理由の一端と思われる記述があります。「自分もいい人でありたいと思いますし、まあまあいい人だと思います」「他人が見ればきっと90点くらいのいい人を演じている」という部分です。自分自身が“いい人”を演じているからこそ、同じタイプの男性に”異性としての魅力”を感じにくいのだろうと推測します。恋愛相手は、通常、自分が最も心を開ける(開きたい)相手。いい人を演じてしまうトピ主さんにとっては、「ちょっと悪いというか癖のある」男性といるほうが居心地の良さを感じるのだろうと思います。なぜなら、そうした相手といるときは、「いい人であらねば」という重荷を気兼ねなく下ろせるから。そういう男性は自由で頼もしく、かっこよくも見えるのかもしれません。逆に、いい人タイプの男性と一緒にいると、「自分もいい人を演じ続けなくてはならない」という無意識のプレッシャーで息苦しく感じてしまう――。女性は特に、小さい頃から「いい子」にしていると褒められることが多いため、いい子を演じてしまう癖を知らずに身につけているケースが少なくありません。だからこそ、いい子ぶらずに堂々と生きているように見える男性に対して、開放感や魅力を感じやすい。本能的な異性の好みもあるでしょうが、そうした心理面の影響も少なからずあるのではと思います。自分も「いい人」をやめてみるか、恋愛傾向を素直に受け入れるかでは、それを踏まえた上で、トピ主さんは今後どうしていけばいいのか。2つのスタンスを提案します。A)「いい人を演じてしまう癖」をやめてみる今回投稿をされたのは、「今交際を申し込んでくれている男性のことを好きになれたらいいのに」という思いもあるからなのでしょう。であれば、まずは自分から“いい人”を演じる癖をやめてみるのもひとつです。一朝一夕には難しいと思いますが、「こういう生き方は疲れるから、もうやめよう!」と何度も意識的に心がけることで、少しずつ変わっていけるケースもあります。常に聖人君子であろうとせず、90点を取ろうとせず、時にはダメな自分も周りに見せていく。嫌な言動をしてしまっても、「これも私の一部分」と自分を許してあげる。そうした日々の心がけが少しずつ、トピ主さん自身の考えや恋愛観にも変化をもたらしてくれるかもしれません。B)自分の恋愛傾向を受け入れ、うまくやっていく術を探る一方で、今の恋愛傾向を貫く道もあります。「私は癖のある人が好きなんだ!」と開き直り、そういう相手とうまくやっていく術を探る。トピ主さんは離婚経験があるとのこと、「癖がある男性だったからうまくいかなかった」「次こそはいい人を選びたい」という気持ちがあるのかもしれませんが、世の中の“癖のある男性たちの結婚”がすべてうまくいっていないわけではないですよね。ひとくくりにせず、「単にその相手とうまくいかなかっただけだ」と考えてみましょう。もしかしたら、癖のあるところに惹かれたのに、結婚して家族となるにつれ、「自分と同じように、いい人として振舞ってほしい」と相手を矯正したくなる場面が増え、衝突してしまったのかもしれません。もしそうであれば、「自分と反対のタイプだから惹かれた」という事実をしっかり自覚し、距離感をうまく調整することで、次の相手とはうまくやっていけるかもしれません。癖のある男性との恋愛に疲れ、卒業したいと思っているならば、Aの努力をしながら、いい人に見える男性の“意外な一面”を根気強く探してみるのも一案です。一方で、「やっぱり恋愛感情で惹かれる男性と一緒にいたい!」と思うなら、迷わずBを選べばいい。恋愛や結婚に何を求めるかにもよりますが、どんな相手を、そしてどんな人生を選びたいかは、トピ主さんが自由に決めていいことです。ものすごく心惹かれる相手に出会ってしまえば悩む余地もなくなるかもしれませんが、まずは今ある選択肢からじっくり考えて、「私はこうしよう」という答えを導き出していくといいと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2018年04月30日セリフ&行動で丸わかり!気になる彼の恋愛心理を徹底解剖。臨床心理士・山名裕子さんに、何気ない会話から、彼の気持ちを探るチェック項目を挙げてもらいましたた。これ知りたい!「彼女(奥さん)はいるのかな」そんな時は、彼にこう聞いて!【そのスマホケースいいですね、見せてください!】A.手渡して見せてくれる。B.自分の手に持ったまま見せてくれる、または見せてくれない。【いい香り♪柔軟剤なに使ってます?】A.商品名をすぐに答える、または使っていないと即答。B.考え込む、または答えられない。【(公開中の最新デート向け映画を)あれ、観ました?】A.観てない。B.観た。【一緒に写真撮りましょう】A.撮ってくれる。B.流される。Bが2個以上なら、彼女がいる可能性大!「スマホを手渡さないのは、待ち受け画面や新着メッセージの表示を見られたくない表れと取れ、女性の影を感じます。最新のデート向け映画は、たいがい女性と行きますし、一緒に写真を撮ってくれないのは、集合でも女性が写っていると彼女に見られた時に機嫌を悪くされるのが面倒だから。柔軟剤が答えられないのは、女性が洗濯している可能性大」これ知りたい!「彼女とうまくいってる?」そんな時は、彼にこう聞いて!【彼女とすごく仲良さそうですね!】ネガティブな返事なら、仲はそこそこ&隙ありの可能性大。「『そうかな』『彼女がやきもち焼きで…』など否定的だったり、愚痴っぽかったりした場合、仲の良さに関係なく、ほかの女性に移る可能性あり。ただ、それが『どうしたらやきもち焼きが改善できるか』など真剣な相談モードになったらラブラブ&脈なしの可能性大」これ知りたい!「自分から好きになるタイプ?相手から好かれたいタイプ?」そんな時は、彼にこう言って!【友達が彼氏のことで悩んでて…(と、友達の設定で架空の恋愛相談をしてみる)】断定的な発言が多いなら、「自分から」の可能性大!「男性は狩猟本能を持ち合わせているので、基本的には自分から好きになりたいケースが多い。とくに恋愛での男心を問うような会話の中で、『男って』とステレオタイプな男性像を主張してきたり、『絶対に』など断定的な言い方をする人は、その傾向が強いでしょう」これ知りたい!「私ってセフレ?恋人候補?」そんな時は、彼にこう聞いて!【彼女がほかの男の人と飲みに行くのはアリ?(など、恋愛への考え方の話を振る)】話題をそらすようなら、セフレの可能性大!「セフレに対しては、なるべく彼女、彼氏という雰囲気を避けたがるもの。そのため例題のような『私たちが付き合ったら…』というニュアンスを含んだ恋愛系の話を振ってみると判断しやすいです。適当にあしらわれたらセフレ、乗ってきたら恋人候補の可能性あり」これ知りたい!「結婚する気ある?」そんな時は、彼にこう言って!【○○ちゃん、結婚するんだって】話題に乗ってきたら、結婚する気がある可能性大!「どの男性も、彼女が25歳を越えると、結婚を意識しているんだろうな、と感じます。それをプレッシャーに思わず、結婚する気があれば、例題のような話にも『いつ?』などと乗ってくるはず。一方、結婚する気がなければ、あえて興味なさそうにするでしょう」これ知りたい!「彼がソワソワ…。もしかして浮気してる?」そんな時は、彼にこう聞いて!【最近、なんか楽しいことあった?】かなり動揺したら浮気している可能性大!「これはマジックワードといって、心理学では、やましいことがある相手を一発で見破ることができる言葉。とくに男性には有効で、逆に『なんで?』と聞き返してきたリ、すぐに答えられなかったらグレー。浮気まではいかなくても、下心ありの女性がいるのかも」これ知りたい!「最近、彼と距離を感じる。私のこと好き?冷めてない?」そんな時は、彼にこう言って!【再来週の休みの日、デートしようよ】デートの約束ができたなら、冷めていない可能性大!「男性は場面で動きたいケースが多いので、冷めていないかのジャッジは、彼と“先の約束ができるか”がポイントです。日付の設定は2週間以上あとにするのが目安。彼女の優先順位が高ければ空けてくれますし、低ければ『近くならないとわからない』など保留に」山名裕子さん臨床心理士。「やまなmental care office」代表。著書に『読むと心がラクになる めんどくさい女子の説明書』(サンマーク出版)などが。※『anan』2018年4月11日号より。イラスト・フジモト・ヒデト取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2018年04月09日「男性に誠実さや一途さばかりを求めてしまう」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。何人かとお付き合いしてきたものの、すべて「浮気に対して異常に怯えて疲れきってしまう」「相手を信用出来ない」という理由で1年以内に別れている……というトピ主さん。愛することや信頼関係がどういうものかピンとこないため、アドバイスが欲しいと綴っています。原因を探っても、解決策が生まれないことも交際相手ができると、起こるかわからない悪い未来に思いを巡らせ、精神的に疲れてしまう、という状況なのですね。しかしトピ主さんは、もともと悩みがちな性格というわけでもない。のちの投稿によれば、「細かい事は気にしないポジティブさ」や「生きてりゃどうにかなる~くらいの呑気さ」がある性格で、「仕事趣味友人、恋愛以外はかなり充実している」。にも関わらず、「なぜ恋愛になった途端ここまで恐怖心に狂うのか、自分でもわからない」と綴られています。「周りの環境で遊び人が多い事や、過去に父の浮気があった事が原因の一つにあるかも」とのことですが、原因を探り当てても解決策とならないケースもしばしばあります。それよりも、今「過剰に誠実さや一途さを求めてしまう自分」から変わりたいと思っている……という事実だけを強く意識してみることを勧めます。トピ主さんは、「裏切られてもいないのに別れたり、過剰に誠実さや一途さを求めることの無意味さ」に気付き始めているのですよね。それだけでも、大きな一歩です。「男性を心から信用したい、愛してみたい」と思い始めた”新しい自分”を、まずは歓迎してあげましょう。他者の心はコントロールできない、それなら?その上で、悩みを具体的にひも解いてみましょう。交際相手に一途さや誠実さを求めてしまうのは、要するに「相手の心を、こちらの望むようにコントロールしたい」ということになるかと思います。そのような願望を持つと、なぜ恋愛がダメになりやすいのか。喩えながら説明していきますね。「暗闇を走るジェットコースター」の乗り場にいる自分の姿をイメージしてみてください。どんなコースが待っているのかは見えません。激しい急勾配もあるかもしれない。でも、そのコースを自分でコントロールすることはできない。このようなときでも、コースターの舵を取ろうと抗うのか。それとも肩の力を抜き、流れに身を任せてしまうのか。どちらがいいと思いますか?「人を信じ、愛すること」もこれと同じではないかと思うのです。他者の心はコントロールできないにも関わらず、その事実に抗ってばかりいれば、トピ主さんの恋愛のように、ただただ無用に疲れてしまうだけ。であれば、ハッピーなゴールへたどり着くと信じて身を任せてみたほうが、自分にとってラクだし、しかも幸せなのではないか――。そのように大らかに構えるためには、「私はきっと大丈夫」という自分への信頼感や、人生そのものに対する「安心感」が必要になってきます。「私は大丈夫」という“安全ベルト”を、心のなかに作っていこうトピ主さんはきっと“先の見えないジェットコースター”に乗るのが怖かったのでしょう。だから今まで、「本当に誰かを好きになること」から本能的に逃げてきた。心の距離が縮まれば、その部分に向き合わなければならなくなる。だから交際期間が長くなるほど、不安が増してしまう。その不安から逃げたいあまり、何かと理由をつけては相手を否定して、別れを繰り返していたのではないでしょうか。これから少し時間をかけて、心のなかに『安全ベルト』を作っていきましょう。それはつまり、「何が起きても、私は大丈夫だと信じる力」であり、「少しくらい傷ついても、立ち直れる自分を信じる力」のことです。誰かを愛するという道程で、多少ジェットコースターが揺れても、振り落とされないように。心を鍛え、確かな安全ベルトができてくれば、今感じているような「怖さ」はきっと少なくなるはずです。心を鍛える方法は様々にありますが、一番簡単な方法を紹介しますね。毎日鏡に向かって、「私は強い。私は素敵だ。私は絶対に大丈夫!」と唱えてみてください。そして一日の終わりに、「今日良かったこと」を一つ以上書き出してみてください。それだけでも、小さな変化が起きてくると思います。そうしていつか、「何が起こるかわからないけど、怖がらず愛してみよう」と思えるように。「その先に望む幸せがあるならば、信じて身を委ねてみよう」と思える日が来るように。堅実に心を鍛えていき、自分や人生への安心感を獲得していきましょう。応援しています。(外山ゆひら)
2018年02月05日「婚活は接待?」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。30代半ばで、現在婚活中のトピ主さん。しかし、どの男性もお店ひとつ決めてくれないし、食事の際もこちらへの質問はあまりなく、楽しそうに自分の話ばかりした挙句、すべて割り勘だそうです。ぐったりして帰宅後、「今日は楽しかった」などとメールが来ると、「そりゃ、あなたは楽しかったろうね」と心で悪態をついてしまうのだとか。「相手が楽しめるように少しくらいはサービス精神を出してほしいと思うのは間違いですか?」と問いかけています。自分が「頑張る」のをやめてみると、相手側が変わる可能性も投稿を読んで、トピ主さんは仕切り上手・もてなし上手な女性、という印象を受けました。相手の好みを聞き、それに応えるお店を探し、2軒目も提案する。相手の話にリアクションを取って、『分かります!』『そうですよね~』と相槌を打つ……といった記述もあります。そのように振舞うのが苦ではないという人もいますが、トピ主さんは「頑張って聞き役に回ります」とあるように、無理をして自らその役を務めているようです。思いきって一度、「頑張る」のをやめてみては。相手のほうからお店を提案してくるまで、何も言わずに待ってみる。自分の話も、したいときにどんどんする。試しに、「私が楽しませてもらおう」くらいの気分で臨んでみてはいかがでしょうか。それでトピ主さんが「楽しい」と感じられる結果になるかは、わかりません。それでも、かなりの確率で、相手の男性たちは今までの方々とは違った態度を取るでしょう。自分の出方によって、男性の違った一面が見えることもあるのだな……と気づけるキッカケになると思います。「女性の気持ちを察する」のが苦手な男性は、少なくないこれまで会った男性たちは、「トピ主さんはストレスなくお店を決めてくれ、楽しんで自分の話を聞いてくれていた」と思い込んでいたのだろうと推測します。だからこそ、「また会おう」と無邪気に伝えてこられた。トピ主さんが本当は楽しんでいなかった……と気づけなかった人が大半だったのではないでしょうか。中には、「女性に気に入ってもらうため、自分の話をすることこそがアピールだ」と信じて、頑張っていた男性もいるかもしれません。「どういう行動をすれば異性に喜ばれるか」、そもそもの理解が違っていた可能性もあるということです。個人差はありますが、どちらかというと女性のほうが、相手の顔色を敏感に察して、臨機応変に対応を変えられる人が多いですよね。その分、自分の本音は隠しがちになることも。一方、男性は、人の微妙な感情の動きを感じ取るのが苦手な方も少なくありません。もちろん、何も言わなくてもエスコートしてくれたり、積極的に質問してくれたりするような男性もいますが、「それまでに女性と接してきた経験から、そうできるようになった」という人が多数だと思います。そう考えれば、トピ主さんの参加する婚活に来ている男性は、もしかしたら女性と接することにあまり慣れていない方が多いのかもしれませんね。「合わない人」がいるからこそ、「合う人」にも気づけるのかも女性慣れしていることが必須条件じゃない、そういう男性のよさもある、と思えるならば、今後はトピ主さんのほうから「エスコートしてくれたら、やっぱり嬉しい」「お互いにわかりあいたいし、私の話もしていいですか?」などと素直に伝えてみるのもひとつ。全員ではないでしょうが、そうだったのかと理解し、できる限り応じてくれる男性もいることでしょう。「最低限、女性の喜ばせ方を知っている男性がいい」と思うならば、婚活以外の趣味や交流の場で探すことも始めてみては。効率は悪くても、デート以外のことで楽しみながら、ついでに相手を探していく……といった形を取ったほうが、望むような男性には出会いやすいかもしれません。投稿には、「このような男性ばかりなので、結婚自体したくなくなってきました」と婚活の疲労感を感じている様子のトピ主さん。「期待してはがっかり」を繰り返していると、心はすり減っていきますよね。疲れたら一旦お休みを。「でもやっぱりパートナーが欲しい!」となったら、また活動を再開してみるなど、緩急をつけて活動するのもおすすめです。「合わない相手とのデートを経験したからこそ、合う相手に出会えたときに『この人だ!』と気づけるかも?」なんて前向きに捉え直してみるのもひとつです。先回りして相手を気遣ってもいいことがない、聞き役を務めるのが本当はつまらない、などと思うのならば、“いい子”に振舞うのはやめちゃいましょう。楽しくないときにまで“楽しいふり”をするのはやめて、自分や本音も出してみてくださいね。そのほうがきっと、リラックスして接することができる相手にも出会いやすくなるはず。「褒められるような完璧な女性じゃなくても、別に気に入られなくていいや!」と開き直った先で、きっと異性との関係性にも違う景色が見えてくるだろうと思います。(外山ゆひら)
2017年11月13日自分自身でも知らなかったSEXにまつわる裏の顔が心理テストで発覚!?心理アナリスト、カウンセラーの亜門虹彦さんによる心理テストをご紹介します!Q. 女性のスーパーヒーローが活躍する映画が、公開されました。このスーパーヒーローは、あることをすると、戦闘モードに変身するのです。どんなことをすると、変身すると思いますか?A. お腹のボタンを押すB. 変身の呪文を唱えるC. オートバイで加速するD. ヨガのポーズをするこの問題から明らかになるのは、あなたの「性欲のスイッチが入る瞬間」。女性ヒーローの変身は、あなたの性欲に火がつくことを表します。どんな方法で変身すると思ったかによって、あなたの性欲スイッチがONになるきっかけがどんなものかが、わかります。以下でぜひチェックを!Aを選んだあなたは?【ボディをタッチされたら、いつでもどこでも。】お腹のボタンという答えは、あなたが男性からのボディタッチに弱いことを表します。キスももちろんですが、好きな男性に体をまさぐられると、すぐに興奮マックス状態になるあなた。男性の指を見て、どんな動きを…なんて想像をするのも大好き。Bを選んだあなたは?【男性の声に弱いあなた。耳元で囁かれると…。】呪文という答えは、あなたの性欲が、男性の声を聞くことで高まることを表しています。もともと声フェチで、恋人選びの時も「好みの声の人」というのが重要なポイントになるタイプでしょう。好きな声の持ち主に耳元で囁かれたら、もうたまりません。Cを選んだあなたは?【久しぶりの再会や、ケンカの後で燃え上がる。】オートバイという答えは、激しい感情の高まりによって、あなたの性欲スイッチが入ることを表します。遠距離恋愛で久しぶりに会ってとか、同窓会でとか、恋人との激しいケンカの後に仲直りしてとか。そんなシチュエーションに激しく燃えそう。Dを選んだあなたは?【1回戦より2回戦。実際の行為で点火。】ヨガという答えは、実際の行為であなたの性欲に火がつくことを表します。最初はそれほど乗り気でないことが多いあなたですが、1回目の行為で火がつくと、「もう1回!」と求めだし、恋人に休むヒマを与えません。おかわりに次ぐおかわりです。あもん・にじひこ心理アナリスト、カウンセラー。心理テストの専門家として雑誌やテレビなどで活躍する傍ら、企業や自治体の採用計画や社員教育にも携わる。著書に『眠れないほどおもしろい心理テスト』(三笠書房)など。※『anan』2017年10月18日号より。イラスト・ナカオ テッペイ(by anan編集部)
2017年10月17日心理アナリスト、カウンセラーの亜門虹彦さんによる心理テスト。恋愛にまつわるあなたの深層心理が明らかに?Q. イラストの男性は、あなたの恋人です。ある日、彼が鏡を見て「ニキビができちゃった」と嘆いていました。彼の顔の、どの部分にニキビができたと思いますか?以下のA~Dのなかから1か所選んで、イラストにペンで点を打つか、指さしてみてください。A. おでこB. 目の周りC. 鼻と口の周りD. 頬とあご、首のあたりここでわかるのは「言いたくても言えない、彼氏に対する不満」。恋人の顔にできてしまったニキビは、あなたが彼氏に対して抱いている「不満」や「物足りない部分」を象徴しています。どこにニキビができたと思ったかによって、あなたが言いたくても言えずにいる、恋人への不満がわかります。さっそく結果を見てみましょう!Aを選んだあなたは?【発言も行動も幼稚すぎ!もっと人間的に成長して。】おでこにニキビができたと思ったあなたは、恋人の知性に不満を持っているタイプ。何の努力もしていないのに「将来はミュージシャンになって一発当てる」と無謀な夢を語っていたり、一緒に映画を観ても子どもっぽい感想しか言えなかったり。そんな彼に、「こんなにバカだったとは…」と内心あきれている可能性も。Bを選んだあなたは?【私のことに関心薄め。もっと優しくして!】目は、恋人の愛情表現に物足りなさを感じていることを表します。愚痴を聞いてほしい時に生返事しか返ってこなかったり、普段からスキンシップも少なめの彼に「本当に愛してくれているのかな?」と不安を感じている状態かも。かといってこちらが情熱的になっても引かれるかもしれないし、難しいところです。Cを選んだあなたは?【私に頼るな甘えるな。お母さんじゃない!】鼻や口のあたりは、恋人が自分に甘えすぎていることへの不満を表します。何かあったらすぐに「どうしよう」と相談してきたり、面倒なことをあなたにさせようとしてきたりする彼に、ちょっとウンザリしているのかも。「もしかして彼ってマザコン?」なんて疑惑も、あなたの心の中に浮かんでいるのでは?Dを選んだあなたは?【浮気心が透けて見える。私だけを見てほしい!】頬やあご、首のニキビは、あなたが恋人の「一途さ」に疑いを抱いていることを表します。発言や行動にどこか浮気っぽい部分が見えて、不安を感じている状態。職場の特定の女性のことがしばしば話題に上るようになっていたり、休日の行動に不審なところがあったり。共通の知り合いから、情報収集をしてみては?あもん・にじひこ心理アナリスト、カウンセラー。心理テストの専門家として雑誌やテレビなどで活躍する傍ら、企業や自治体の採用計画や社員教育にも携わる。著書に『眠れないほどおもしろい心理テスト』(三笠書房)など。※『anan』2017年10月18日号より。イラスト・ナカオ テッペイ(by anan編集部)
2017年10月15日「彼氏から、『頑張りすぎる女性は好きじゃない』と言われた」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際中の男性に「頑張りすぎる女性は好きじゃないな、もっとほわっとしてて欲しい」と言われたトピ主さん。その場は穏やかに収めたものの、後になってその言葉に疑問を感じ、「納得の出来ないことを言われたので戸惑っている」とのこと。「彼とはこれからもお付き合いを続けたいので、彼の言うとおりにするつもりですが、客観的に見てこれはどうなのか」と意見を求めています。彼がそのような発言をした心理背景は? やきもちや劣等感の可能性も趣味サークルの広報紙作成を頑張っているトピ主さん。とはいえ、寝坊をしたり体調を崩したり、彼と会う時間に影響が出ていたりするわけではないそうです。彼は普段はとても優しく、人間的にも尊敬できる人なのに、なぜそのような批判的なことを言ってきたのか。下記のいずれか、または複数の心理が影響していると推測します。(1)別の世界に夢中になっている恋人を見て、「寂しさ」や「嫉妬心」を感じたから好きな相手に「独占欲」を抱いてしまうのは、典型的な恋愛心理。トピ主さんの彼も、自分が関われない“別の世界のこと”に夢中になっている恋人を見て、そのような感情を抱いたのではないでしょうか。さりながら、「自分以外のものに夢中になっている彼女を見るのは面白くない」とはカッコ悪くて言えない。寂しさのような、ちょっと面白くないような気持ちが、「頑張りすぎる女性は好きじゃない」といった遠回しな発言になって飛び出した可能性はあると思います。(2)「自分好みの女性でいてほしい」という気持ちからあるいは、自分の知らなかった恋人の一面を見て許容できなかった、自分好みの理想の恋人でいてほしいと思ったから……という可能性も。恋人にそうした思いをぶつけられたときに、「相手好みでいたいから努力しよう」と抵抗なく受け入れる人もいますが、「勝手な理想を押し付けられたくない」「ありのままの自分を好きになってほしいのに」などと強い不快感を示す人もいます。トピ主さんも、そんなふうに感じたのかもしれませんね。(3)頑張っている人の側にいると、「劣等感」や「羨望」の気持ちを刺激されるから彼が「劣等感」や「羨望」の感情を刺激されたから、という理由も考えられます。彼がもし競争心が強かったり、「もっと頑張らなくては」と思いがちな性格だとすれば、「頑張り屋な女性の側にいると、自分も頑張らなきゃいけない気がしてリラックスできない」と言いたかったかのかもしれません。あるいは、夢中になれる趣味があるトピ主さんに対し、自分にはそういうものがないために羨ましさを感じた、という可能性もあるでしょう。しこりが残る可能性も。まずは「どう感じたか」を伝えてみよういずれにせよ、今回の件で、トピ主さんは自分の長所を否定されたような気分になったのではないでしょうか。トピ主さんは好きで趣味を頑張っていて、生きがいも感じている様子。「自分の好きな自分」を恋人に否定されたら、悲しく思うのは当然だと思います。彼にトピ主さんを傷つける意図はなかったのかもしれませんが、どんな理由にせよ、彼の言葉が引っかかったのは事実ですよね。であれば、今からでも「私はこう感じたよ」「悲しかったから、もう言わないでほしい」などと正直な想いを伝えてみたほうが、“しこり”を残さずに済み、良好な関係を維持していけるように思います。それに、こちらが素直な気持ちを伝えれば、彼のほうも「実はこういう気持ちになったから、ああいう言い方をしてしまった」「言葉どおりの意味じゃなかったんだ」などと素直な気持ちを話してくれ、誤解が解けるかもしれません。「好みの女性」を演じても、長続きしないかも「彼の言うとおりにするつもり」なんて記述もありますが、「ほわっとした女性」を演じることを、今後ストレスなくやっていけそうですか? 足並みを揃えることも必要ですが、「自分らしさを隠し、相手好みの女性を演じる無理」を重ね続けていけば、いずれ疲弊し、関係が破綻してしまう可能性も。趣味関連のことを隠そうとするあまり、彼に嘘をついてしまう場面も出てくるように思います。それはあまり好ましくないですよね。ともあれ、今はまだ彼が本気で「頑張りすぎる女性が好きじゃない」と思っているのかどうかも不確かな状況。うやむやにするよりは、早めに話して解決しておくことをお勧めしたいです。仮に、彼が本当に「頑張る女性は嫌い、一緒にいたくない」と思っていると判明すれば、トピ主さんは「自分らしく交際できない」と感じ、今後を考え直すかもしれません。怖い気持ちもあるでしょうが、きちんと本音を伝え合うことは、長い目で見ればきっとプラスに作用するはず。「末長く一緒に歩んでいける相手かどうか」を知るためにも、ぜひ勇気を出して一度話しあってみてはいかがでしょうか。(外山ゆひら)
2017年09月25日公認心理士法が施行されました!出典 : 年9月15日 公認心理師法が施行され、心理職初の国家資格「公認心理師」が誕生しました!これまで日本国内の心理職は「臨床心理士」という民間資格が信用度の高い心理職の資格とされてきました。新たに生まれた公認心理師は、広い領域で働くことのできる汎用性の高い資格となることが予想されます。公認心理師 |厚生労働省大学で公認心理師となるために必要な科目や、国家試験の方法について記された「公認心理師法施行規則」も公開されています。公認心理師法施行規則公認心理師についての詳細は、下記のコラムを参考にしてください。現在、自ら命を絶ってしまう人が年間約2万人もいる社会において、医療・保健の分野だけでなく職場や学校教育の現場でも、カウンセリングをはじめとする心のケアの重要性が高まっています。そのような中で、国家資格である「公認心理師」の誕生は多くの人が待望していた資格といえるでしょう。今後の動向に、注目してゆきたいと思います。
2017年09月15日公認心理師とは?出典 : 公認心理師とは、心理職の国家資格です。これまで心理職の資格は、臨床心理士を始めとする各種民間資格のみでした。そのため近年、心理学系の国家資格をつくろうとする動きがありました。その結果、公認心理師法という法律が2015年9月9日に成立して、9月16日に公布されました。公認心理師法は、公認心理師という国家資格を定めるとともに、国民の心の健康を増進させていくことを目的にした法律です。厚生労働省によれば、2017年9月15日までに施行される予定になっています。また、第1回国家試験は、2018年に実施する予定と発表されています。<厚生労働省引用>公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供国家資格としての「公認心理師」誕生の背景出典 : 国家資格は民間資格とは違って、国が認めた資格であるという信用度があること、法律や制度に組み込むことができるという利点があります。現在、自ら命を絶ってしまう人が年間約2万人もいる社会において、医療・保健の分野だけでなく職場や学校教育の現場においても、鬱状態等に悩む方や発達障害の子どもに対するカウンセリングが必要とされ、司法の分野でも被害者や犯罪者に対し、あるいは自然災害の被災者などに対して心のケアの重要性が高まっています。そのような中で、「数多くある民間資格のどの資格者に依頼すべきかわからない」といった声にこたえるためにも、幅広い年代や状況に対応でき、国家資格である「公認心理師」の誕生は多くの人が待望していた資格といえます。また、公認心理師は、名称独占資格(その資格保持者でなければ、その名称を名乗ったり、紛らわしい名称を用いてはいけない)です。例えば「特定公認心理師」といった一般の資格を作ったり、肩書きを名乗ったりすることで、公認心理師資格を持っているかのような、間違った認識をさせてしまうことを防ぎ、禁止しています。しかし、医師や弁護士のような業務独占資格ではないため、公認心理師の資格所有者でなくても心理職の行うアセスメント、カウンセリングなどを行うことは許されています。公認心理師の「師」が「士」でないのは、名称独占によって既存にある臨床心理士などの民間資格が廃止せざるを得なくなってしまうのを避けるためです。参考:浅井伸彦「あたらしいこころの国家資格「公認心理師」になるには’16~’17年版出典:厚生労働省「平成28年中における自殺の内訳」公認心理師の仕事と活躍の場出典 : 公認心理師の仕事は、公認心理師法では以下の4つが挙げられています。1.心理査定(アセスメント)2.心理面接(カウンセリング)3.関係者への面接4.心の健康に関する教育・情報提供活動1.2に関しては、公認心理師も民間資格である臨床心理士も同じですが、2つの資格についての違いはこの記事の後半「公認心理師と臨床心理士の違いは?」の章でご説明いたします。では、公認心理師が具体的にどのような仕事をするのかをみていきましょう。1.心理査定(アセスメント)心理査定とは、カウンセリングを行う際の、もしくは医師による診察が行われる際のアセスメントです。初対面の際の印象から面接時の表情、態度、話し方、初回面接の内容などから読み取れる情報、心理査定など、広く含めたクライエント(=カウンセリングや福祉での相談者)/患者に対する見立てのすべてを指します。その中でも心理検査がアセスメントの補助として使われることがよくあります。代表的な心理検査は、ロールシャッハ・テスト、バウムテスト、HTPテスト、風景構成法、YG性格検査、MMPI、東大式エゴグラムなどがあります。2.心理面接(カウンセリング)心理面接とは、一般的にいわれる「カウンセリング」の意味です。自分のことや家族のこと、職場や学校での悩みなどを聞き取っていきます。これは医師と公認心理師が連携して数回にわけて行う場合もあります。3.関係者への面接公認心理師などのセラピストは、常に症状を持つ人やなにか問題を抱えている人と直接会えるわけではなく、時には不登校や引きこもりの子どもの両親、発達障害の子どもの保育士、問題行動を起こす生徒の担任など関係者としか会えないことがあります。そのようなときに役立つ代表的な心理療法として「家族療法」があります。家族療法は、人間関係の相互作用に着目し、相互作用の悪循環を切断して良い環境を作っていくなどをすることで”問題”とされていたことが再び起こらないように、変化することを進めていく心理療法です。必ずしも家族全員が来る必要はなく、また対象が家族でなくても2名以上の対人コミュニケーションが少しでも関わるところ(職場、地域、学校など)であれば使うことができます。4.心の健康に関する教育・情報提供活動心の健康に関する教育のことを、「心理教育」と呼びます。友達を作ったり、仲直りするスキルや、怒りの表現やストレス発散に関する知識など、普段学校では学べないようなスキルを教育という形で学ばせることで、社会的に適応できるよう導いていきます。また、地震や台風などの天災による緊急事態が発生した際にも、被害者の心理ケア等で公認心理師は求められていくでしょう。公認心理師は、医師ではないために「診断」することはできません。心理職はクライエント(=カウンセリングや福祉での相談者)から自身の成育歴や環境、生活、人格、症状などをよく聴き取り、どのような人なのか査定してから具体的な助言をしていきます。つまり、診断するのは医師の役割で、じっくり時間をかけてクライエントを全人的に看て理解するのが公認心理師の役割です。公認心理師の働く場は、ほとんどがこれまで臨床心理士が働いてきた領域と重なると考えられます。主に臨床心理士が活躍してきた領域は以下の6つがあります。・医療領域:病院、クリニックなど・教育領域:スクールカウンセラー、教育相談所など・産業領域:EAP(従業員支援プログラム)など・福祉領域:児童相談所、発達支援センター、療育施設など・司法領域:家庭裁判所、少年鑑別所など・私設相談領域:資格をもとにしたカウンセリングルームを独自に開業する公認心理師になるには?出典 : 公認心理師になるには、受験資格を満たし国家試験に合格する必要があります。実際の細かいカリキュラムなどについては、まだ決定してはいませんが、文部科学省・厚生労働省が取りまとめた「公認心理師カリキュラム等検討会」の平成29年5月31日に報告書をもとに、今後省令などによって定められていくと考えられます。そこで今回はこの報告書にもとづいてご紹介します。1.「公認心理師になるために必要な科目」を心理学関係の大学と大学院を出て修了する。2.大学で公認心理師になるために必要な科目を修めて卒業し、文部科学省令・厚生労働省令で定める施設で、規定の期間以上心理関係の仕事に従事する。3.1.2の条件と同等以上の知識・技能を有すると認められる。「公認心理師になるために必要な科目」は・大学での必要な科目合計25科目、実習80時間以上を実施・大学院での必要な科目合計10科目、実習450時間以上を実施となっています。科目などの詳細は以下の2ページ目をご参照ください。参考:厚生労働省「公認心理師のカリキュラム等検討会報告書の概要について」p2参考:厚生労働省「公認心理師のカリキュラム等検討会報告書」1.出題範囲・出題範囲として詳細な科目は定めずに、「公認心理師として具有すべき知識及び技能」について出題されます。2.試験の実施方法・全問マークシート方式・問題数は150~200 問程度・ケース問題を可能な限り多く出題・試験の実施時間は1問あたり1分(ケース問題は3分)を目安・公認心理師としての基本的姿勢を含めた基本的能力を主題とする問題と、それ以外の問題3.合格基準正答率60%程度以上4.試験実施時期・第1回は2018年12月までに実施・第2回以降の試験実施時期は今後検討・試験は年に1回の実施とする経過措置はいつの時点で、誰があてはまるの?出典 : これまで臨床心理士などの心理職を目指し、すでに大学や大学院に入学した人や、心理職の仕事をしている人は、新たに公認心理師資格を取得することはできるのでしょうか?「公認心理師法」は施行(2017年9月)までの間、受験資格の特例があります。これは、大学や大学院において、公認心理師の課程を設置して修了者を出すまでに年月を要することや、現任者として心理職についている者が資格を取得しやすくすることを考慮しています。学生や心理職に勤めている人のための3つの特例についてご紹介します。◇受験資格の特例1:施行前に、大学院を修了した場合施行日の時点で、臨床心理士の指定大学院を修了していることを指します。また、心理学関係以外の4年制大学を卒業している場合でも、2017年9月までに臨床心理士指定大学院に入学していれば、心理学関係の大学に新たに入学する必要はありません。臨床心理士の指定大学院は以下をご参照ください。参考:日本臨床心理士認定協会「指定大学院・専門職大学院一覧」◇受験資格特例2:施行前に、心理系の大学に入学した場合施行日の時点で大学の心理学部・心理学科に所属していて、「公認心理師になるために必要な科目」を大学で修め、その後公認心理師の大学院に入学・修了することを指します。◇受験資格特例3:施行前から、心理系の仕事に従事している場合施行日の時点において、大学を心理学部などで卒業し、一定期間の心理職に従事したことを指します。更に、以下の2つにあてはまる場合公認心理師試験を一部科目免除で受験することができます。・保健医療、福祉、教育関係で心理の仕事を5年以上していた場合・保健医療、福祉、教育関係で心理の仕事についていて、文部科学大臣及び厚生労働大臣が指定した講習会の課程を修了した場合参考:厚生労働省「公認心理師のカリキュラム等検討会報告書の概要について」p5.6公認心理師と臨床心理士は何が違うの?出典 : 簡単に2つの資格の違いを整理すると、・臨床心理士は民間資格で、公認心理師は国家資格・心理学系の大学への進学が必須か否か・アセスメントとカウンセリングの他の場面で、研究を行うか否か3つがあげられます。臨床心理士とは、臨床心理学を基礎とする臨床心理学の専門家としての民間資格です。そこで本章では、公認心理師資格との違いを受験資格と仕事内容の違いについて説明していきます。臨床心理士の受験資格は1.日本臨床心理士資格認定協会によって指定された大学院を修了している者(ただし、大学院によっては1年以上の心理臨床経験も必要になる場合があります)2.諸外国で上記と同等かそれ以上の教育をうけて、日本で2年以上の心理臨床経験がある者3.医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者現状では、臨床心理士を目指す人が4年制大学を卒業したあとのルートはこのようになっています。Upload By 発達障害のキホンしかし特例として施行日までに、臨床心理士指定大学院を入学・修了した人は「公認心理師」の受験資格を取得できます。公認心理師法の施行後(9月15日までに施行)は、以下のように大学の進学先によって得られる受験資格がわかれていきます。公認心理師の受験資格を取得するには、以下の図の赤の矢印をたどっていく必要があります。Upload By 発達障害のキホンつまり、臨床心理士になるには指定大学院を修了する必要がありましたが、公認心理師はさらにその前段階の大学の学部にも指定があります。そのため、施行日の時点で心理系以外の学部に所属している場合、新たに心理学部・学科に再入学・編入または、通信課程のある大学で必要な必要な単位を修得する必要があります。臨床心理士の仕事内容は1.心理査定や、面接での査定(アセスメント)2.臨床心理学的な面接による援助(カウンセリング)3.地域のこころの健康を守るための地域援助4.査定や面接などを含めた心理臨床実践に関する研究や調査対して公認心理師の仕事内容は1.心理査定や、面接での査定(アセスメント)2.臨床心理学的な面接による援助(カウンセリング)3.関係者への面接4.心の健康に関する教育・情報提供活動とされています。一見すると、3.4に違いがありますが、公認心理師の仕事にある「関係者への面接」も心理面接に含まれることから、実質的にはほとんど仕事内容は同じと考えられます。唯一大きく異なるところとしては、臨床心理士の仕事の一領域としてあった、「研究」が公認心理師の仕事には含まれていないところです。これまでお伝えしたように、試験の内容や認定機関は異なりますが、国家資格を持っていると給与が上がったり、手当てがもらえたりする環境が整わない限り、実質的な違いはないと考えられます。また、元々臨床心理士等の業務を基準に、公認心理師の業務内容が作られてもいるので、業務範囲や活動の場に大きな違いはないといえるでしょう。現在、既に心理職に勤めている人や、臨床心理士を目指していた人の中には、新たに公認心理師資格をとるべきか悩んでいる人も多いと思います。仕事内容には大きな違いはなく、どちらの資格を持っていても活躍できる場はもちろん幅広くあります。ですが、中には公認心理師資格が必要とされるケースもでてくることが予想されます。まず、公認心理師が施行されてからは、以下の4つに分類されていくと考えられます。1.公認心理師資格のみを持つ人2.臨床心理士資格のみを持つ人3.公認心理師資格と臨床心理士資格の両方を持つ人4.いずれも持たない人もちろん、4つのどのパターンでも心理職を勤めることは可能ですが、この中で医療機関で働いている人、公的機関で働いている人、そのどちらかで働きたいと考えている人は気をつけなければならないことがあります。・医療機関で働く場合保険診療を行う医療機関では「保険診療の手引き」に従って保険点数のつく心理検査などを行います。これまでは国家資格がないために「臨床心理技術者」となっていますが、国家資格が施行された後は「公認心理師」と表記される可能性が高くなると考えられます。そうなると、臨床心理士では保険診療にて保険点数を得ることができず、医療機関は公認心理師資格を持つ人を雇わなければ、心理検査などの保険点数を算定できないことになります。・公的機関で働く場合決定事項ではありませんが、公的機関においても、国家資格という明確な基準ができることによって、公認心理師を持っていることが雇入れの要件となる可能性が高いのではないかと考えられます。スクールカウンセラーなど地方で心理職の人手が足りていない現状もあり、臨床心理士資格のみでも活躍できる場はたくさんあります。ですが、様々な可能性を考え、心理職として困っている人へよりよい支援を行うためにも、両方の資格を持っていて損するようなことはないといえるでしょう。公認心理師法の施行日時点で、すでに臨床心理士資格を持っている人の中には、特例措置に当てはまり、一部科目免除で公認心理師試験を受験できる人がいます。施行日の時点で、すでに仕事で公認心理師の専門業務とされる業務をしていて、かつ以下の2つに当てはまる人1.文部科学大臣、厚生労働大臣が指定した講習会を修了した人2.文部科学省令・厚生労働省令で定める施設において、公認心理師業務とされることを5年以上行った人大学や大学院に通い直すことなく、これまでの自分のキャリアを活かして国家資格を取得できるため、臨床心理士でご活躍されている方は、是非公認心理師の取得を目指してみてはいかがでしょうか。まとめ出典 : 公認心理師は、新設された心理職の国家資格です。2017年9月15日までに施行される予定になっていて、第1回国家試験は、2018年までに実施する予定と発表されています。国家資格としての公認心理師は、広い領域で働くことのできる汎用性の高い資格です。しかし仕事の独占部分は持たない名称独占資格であるために、その仕事は一つひとつがどんな時にどんな所で、どのような役割において役に立てるのかを的確に認識して取り組むことがより一層必要になっていくと思われます。資格取得を目指している人にとっては、特別経過措置があったり、他の心理職と似ていたりと複雑に感じるところもあると思います。未確定な要素も多いですが、現段階での決定事項の情報収集に参考にしていただればと思います。施行が2017年の9月ということもあり、随時最新情報が更新されていくことが予想されます。今後も最新情報を追って資格取得を目指していきましょう。参考:厚生労働省「公認心理師」参考:浅井伸彦「あたらしいこころの国家資格「公認心理師」になるには’16~’17年版
2017年08月09日「男性の『忙しい・疲れた』発言が理解できない」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。28歳のトピ主さんは、理系の大学院生。これまで交際してきた男性たちが皆、「忙しい」「働き詰めで疲れた」などと言ってくることに不快感を示しています。他の女性も同じように感じるのか、それともこれは自分の偏った感じ方なのか……と問いかけています。好きな女性に「すごい」と思われたい、褒めてほしい心理?男性の「疲れた・忙しい」発言について、「努力や実力の誇示」「上に立とうとする優越感を認めさせたい競争意識」「弱音を見せている・甘えている様には見えず、むしろ張り合ってるのかと受け取ってしまう」とトピ主さん。過去の恋人たちは、「今日はこんなことを全力でやったんだ(ふん、凄いだろ)、でも君がいるから幸せだ」などと言ってきていたそうで、敵対心と好感を同時に口にできる心理も訳がわからない、とのこと。一般的な男性心理で考えるならば、これらは好きな女性に「すごいね」と賞賛して欲しい気持ちの表れでしょう。トピ主さんのことを自分と同列の競争相手としては見ているのではなく、あくまで「女性」として見ている。男性の序列のなかで「凄いだろ」という部分を褒めてほしかったのだろうと推測します。元彼たちは皆、仕事熱心で魅力的で、尊敬もできる男性だったとか。尊敬の気持ちがあるのであれば、普段から「仕事熱心だね、尊敬しているよ」と伝えておき、誇示される前に「大変なのに愚痴らないあなたが好き、かっこいい」などと先手を打っておくのも一案です。そうすれば、男性はトピ主さんの前で、できるだけ愚痴らない“かっこいい姿”であろうとする瞬間が増えるかと思います。男性心理を理解したところで、「不満」は消えないかも…ただ、そうした心理を理解したところで、根本的な不満は消えないかもしれません。トピ主さんは、「『私だって頑張っているのに』と内心思いながらも、そうだね、大変だね、と聞き続ける」ことによって、「負けを認めるようでプライドが傷つき、ストレスが溜まっている」とのこと。そうするうちに疲れてしまい、何度も破局に至っているそうですね。まずは、言いたくないときにまで、無理して「大変だね」と言ってあげてしまう癖をやめてみましょう。「そっか」「そうなんだ」とただ聞き流す。自分のストレスが貯まらない方法を最優先することです。よっぽど聞きたくないときは、正直に「今はそういう言葉を聞きたい気分じゃないの」「私そういう言葉、実は苦手なんだ」と伝えてみるのもひとつです。恋人間に思いやりは必要ですが、いつも相手を持ち上げてあげなくてはダメになってしまうような関係なら、どうあれ長続きしません。一緒にいて疲れてしまう相手はパートナーとしてふさわしくない、と割り切る気持ちも持っておきましょう。「そういう男性が多い環境」だとしたら、どう関わっていく?投稿内の記述を見る限り、トピ主さんの心には「私の頑張りも認めてほしい」「仕事面で周囲に負けたくない」という気持ちがあることが読み取れます。いっそ我慢せず、自分もどんどん自慢や愚痴を言ってみる……というのも打開策になると思いますが、トピ主さんには「不満を言うのは甘え」「こつこつと前向きに努力していくのが理想の姿」だという美学がある。自分が我慢しているからこそ、簡単に愚痴ったり自慢をしたりする男性に苛立つのかもしれませんね。また、トピ主さんが属する研究室は「男性優位」の社会のため敏感になってしまう……という記述も見られます。確かに今の時代は、男性が作り上げた社会に女性が馴染んでいる最中なので、男性側の理屈に合わせなければならないしんどさを感じる場所はまだまだあるのだろうと推測します。そんなときには、以下のような対処を考えてみるのも一案です。・「仕事では仕方ないけど、プライベートでは深く関わらないでいよう」と、距離を置く・「プライベートでは、ストレスを感じずに一緒にいられる男性といたい」と、視野を広げて探してみる・「自分にプラスになる道を考えよう」と割り切り、“そういう社会”でうまくやっていくための処世術を磨いていく20代は、特に「自分のことで精一杯」な時期だから…20代というのは多くの人にとって、最も“自分で精一杯”で、気持ちに余裕のない時期です。不確定な未来のために、がむしゃらに頑張っているからこそ他人の動向が気になるし、結果に裏付けられた自信もまだ少ないからこそ、むやみに努力や実力の誇示もしたくなる――。トピ主さんたちのケースも、「お互いに気持ちの余裕がない時期であること」が根本的な原因のような気もします。30代くらいになってくると、仕事面で少し余裕が出てきたり、うまく立ち回っていく術を身につけられたりして、多少気持ちが楽になれることもあります。社会というのはなかなか思い通りにならない場所ですが、“自分の心を軽くする術”を探し出せた人ほど、快適に過ごしやすくなります。急がず諦めず、男性との関係をストレス少なく乗りこなしていく術を模索していけるといいですね。(外山ゆひら)
2017年08月07日アセスメントとは?出典 : アセスメントとは、ある問題を解決するために情報を集め、それをもとに問題解決の方法を計画していく一連の流れのことです。アセスメントという言葉は世の中のさまざまな場面で使われており、例えば「環境アセスメント」や「看護アセスメント」のように解決する課題に応じて使われています。・子どもの臨床心理アセスメントとは?上記の様々なアセスメントと同じく、子どもの臨床心理においても「アセスメント」という言葉が使われています。例えば病院で発達障害の診断を受ける前に行う場合、知能検査などの検査だけでなくカウンセリングにおける行動観察・面談などの方法によって情報を集め、子どもの特性を把握し、一人ひとりに合った方法を見つけていくことを言います。一般的にスクールカウンセラーや臨床心理士などの専門家がアセスメントという言葉を使う場合が多いですが、お子さんの特性をさまざまな角度から捉えるという考え方や専門家の視点を知っておくことは日常生活にも役立つでしょう。この記事では、子どもの特性を把握する際の専門家の視点、関係する検査、検査結果を日常生活に活かす方法についてご説明します。子どもの臨床心理アセスメントの目的出典 : 子どもの臨床心理アセスメントの目的は、子ども一人ひとりが自分らしく生活できるようになることです。そのためにお子さんの特性をさまざまな角度から把握し、それをお子さんに合った教育方法につなげる必要があります。子どもの特性を知る代表的なツールとして知能検査や発達検査があります。客観的に子どもの特性を知ることができるというメリットがありますが、その結果や障害の診断名だけで子どもの特性を決めつけてはいけません。あくまで特性を知るための方法の一つなのです。検査結果を参考にしつつ、お子さんがどんな行動をしているのかやなぜその行動をとるのかを把握していくことが、アセスメントの目的です。どんな時にアセスメントをするの?出典 : お子さんの特性をさまざまな角度から把握していくことは、ニーズを見極める時、障害があるかを判断する時、支援の計画を立てる時などにおいて欠かせません。ここでは医療、支援、学校の3つに分けてご説明します。・医療におけるアセスメント医師が子どもの発達に障害があるかを判断する時には、アセスメントが行われます。子どもの場合は専門医のいる小児科や小児発達神経科、児童精神科で受診できます。また、思春期以降の場合は精神科での受診も可能です。医療機関では、面談(観察)や脳波などの生理学的検査、認知・知能などの心理検査、その人のライフスタイルや困難についての質疑応答などから得た情報をもとに、総合的に発達障害かどうかを診断されます。・支援の場におけるアセスメント未就学の子どもの場合、発達相談においてアセスメントが行われます。例えば、ソーシャルワーカーとの面談、医師による診察(任意)、発達検査・知能検査が行われ、療育プランが検討されるといった流れとなります。就学しているお子さんの場合は、通級・特別支援学級などの就学先に通う時や放課後等デイサービスなどの施設を利用する時において同じようにアセスメントが行われます。お子さんの特性をさまざまな角度から把握し、一人ひとりに合った支援方法につなげます。・学校におけるアセスメント学校での困りごとがあった時に相談しやすいのがスクールカウンセラーです。教育現場に近い立場でありながら、臨床心理士の資格を持っていることが多く、客観的なアドバイスをもらうことができるでしょう。スクールカウンセラーは主にお子さんとの面接を通して、特性を把握します。そのほかにお子さんの学校生活での様子を先生から聞いたり、場合によっては実際に授業の様子を観察したりして情報を得ます。また知能検査などの検査結果をこれらの情報をもとに、お子さんの発達や心理状態に関するアドバイスをもらえます。次の章からはカウンセラーなどの専門家が面談や行動観察、知能検査などの検査において、実際にどんな視点でアセスメントを行っているかを具体的に説明していきます。子どもの行動観察の時のアセスメント出典 : 子どもの特性を知るための最も基本的な情報収集として、カウンセリングにおける行動観察があります。服装、姿勢、態度、発言などをチェックすることが、特性を知るヒントになるのです。カウンセラーは、例えばお子さんが目線を合わせられるか、質問に対して答えられているか、極度なやせや肥満ではないか、などについてチェックしています。カウンセラーなどの専門家による行動観察の方法は、大きく分けて自然観察法と実験観察法の2つがあります。・自然観察法子どもの自然な姿を観察する方法です。例えば、待合室での子どもの様子を観察し、参考にするといったことが挙げられます。・実験観察法例えば一定の時間子どもをグループで遊ばせて、その様子を観察する方法などがあります。チェックされているポイントは集団で遊べているか、友達とけんかをしたかどうか、乱暴をしていないか、独り言を言っていたかどうかなどです。小さいお子さんの場合は、遊戯療法室で1人で遊んでいる様子を観察したり、親子や集団で遊んでいるところを観察したりします。母子分離不安が強いかどうか、多動、かんしゃく持ちなどの特徴があるかどうかなどが見つかります。また親子遊びでは、親御さんがお子さんとどのように関わっているかについてもチェックされています。例えばどのように指示を出しているか、どのように子どもの要求を受け止めているかなどです。これをもとに、カウンセラーからお子さんの接し方に関するアドバイスをもらえます。行動観察により、子どもの発達状態や、対人傾向、行動傾向などの情報を得ることができるのです。カウンセラーと子どもの、面接時のアセスメント出典 : 子どもの特性を把握する手段の一つとして、面接があります。面接では、カウンセラーが子どもと対面で話すことで特性を把握します。話している内容はもちろん、話し方、表情、身振り、視線、手足の動きなど、総合的に判断していきます。例えばカウンセラーが「おいくつですか?」と聞いたときに、お子さんが「おいくつですか?」とオウム返しをしてきたり、視線を合わせなかったりした場合、自閉症スペクトラムの可能性があるという仮説を立てることができます。しかしこの情報だけで決めつけることはなく、検査結果や行動観察で得た情報を踏まえて、特性を捉えていくのです。面接ではカウンセラーと子どもの間に信頼を築くことが大切であるため、子どもが緊張しないように座る位置などの工夫がされています。例えば視線恐怖がある子どもの場合、カウンセラーは横並びに座ったり直角に座ったりして、話しやすい環境が整えられています。また初回の面接はお子さんとカウンセラーとで行う面談の他に、どんな悩み事があるのかや、なぜこの相談機関を選んだのか、さらに家族構成や病歴といった基本的な情報を親御さんと共有する場が設けられます。今後の治療について、適用される支援、相談機関の特徴などについても聞くことができます。心配な点があれば、面接の際に質問するとよいでしょう。知能検査などの検査時のアセスメント出典 : 特性を知るためには、知能検査や発達検査などの検査を受ける場合が多いです。しかし記事の前半でもご説明したように、検査結果だけで子どもの特性を判断してはいけません。このような検査は特性を客観的に把握したり、面談や行動観察だけでは分からない特性を見つけたりすることが目的です。ここでは子どもが受ける検査の中でも、代表的な検査をご紹介します。・ビネー式知能検査対象年齢:2歳~成人検査ビネー式知能検査は精神年齢(MA)と生活年齢(CA)の比である比例知能指数(比例IQ)を算出します。生活年齢(CA)とは生まれてからの暦の上での年齢(暦年齢)を指します。一方精神年齢(MA)は、検査で解答できた問題の難易度がどの年齢のレベルにあるかによって判定されます。ビネー式知能検査の中でも代表的であるのが、田中ビネー知能検査Ⅴ(ファイブ)です。検査対象が2歳から成人と幅広く、問題が年齢尺度によって構成されているため、通常の発達レベルと比較することが容易になっています。また、実施の手順が簡便であり、被検査者に精神的・身体的負担がかからないことが大きな特徴となっています。・ウェクスラー式知能検査対象年齢:WISC-Ⅳ5歳~16歳11ヶ月、WAIS-Ⅲ16歳~89歳、WPPSI 3歳10ヶ月~7歳1ヶ月ウェクスラー式知能検査は言語性IQと動作性IQという測定概念を用いて、個人内差(個人の得意不得意)の測定をします。年齢に応じて児童版のWISC、成人用のWAIS、幼児用のWPPSIの3種類があります。個人の能力の特徴をより分析的に捉えることができ、知的障害や発達障害のある人の場合、検査結果に一定の傾向が見られやすくなっています。そのため、知的障害や発達障害の確定診断の際に、参考情報の一つとして用いられることがあります。・K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー対象年齢:2歳6ヶ月~12歳11ヶ月K-ABC心理・教育アセスメントバッテリーは、子どもの知的能力を認知処理過程と知識・技能の習得度の両面から評価することが特徴の検査です。検査結果からその子どもが得意な認知処理様式を見つけ、それを実際の指導・教育に活かすことを目的としています。同時処理(情報を全体的に捉える認知特性)と継次処理(情報を順番に理解する認知特性)の個人内の差を明らかにできることから、特異な認知パターンを持つ学習障害のような場合に適用されます。・新版K式発達検査対象年齢:生後100日後から成人年齢において一般的と考えられる行動や反応と、対象児者の行動や反応が合致するかどうかを評価する検査です。検査は、「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域について評価されます。なお、3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面の検査に重点が置かれます。検査結果としては、この3領域の「発達指数」と「発達年齢」が分かります。このように子どもが受ける検査にはさまざまな種類があります。心理検査は検査によって分かることも異なるため、どの検査を受けるかはカウンセラーなどの専門家に相談するとよいでしょう。発達障害におけるアセスメント出典 : 発達障害のあるお子さんの特性を知るためには、検査を受けることはもちろんのこと、特に行動観察が重要視されています。例えば暗記がとても得意なのに算数など苦手な教科に全く興味を示さないという学校での様子をきっかけに、学習障害だとわかったパターンなどがあります。またお子さんの行動を観察することは日常生活においても欠かせません。お子さんのご家庭での様子を見て気になる点があれば、保健センター、子育て支援センター、児童相談所、発達障害者支援センターなどに相談しましょう。早めに相談することが、お子さんにあった療育を見つけるきっかけとなるのです。さらに年齢が上がってから特性が明らかになる場合もあるため、子どもの成長につれて、アセスメントも更新していく意識を持つことが大切です。検査結果を見ると障害の重さや数値に目がいきがちですが、それ以外の内容についても理解する必要があります。日常生活では検査結果をもとに、お子さんの苦手なことの原因を把握していくとよいでしょう。例えば「時間の見通しを持てない」という結果が出ていた場合、急かしても子どもは何を急かされているか分からずパニックを起こしてしまうのだと解釈できるかもしれません。「本人の筋緊張が低く姿勢を長時間保てない」という検査結果が出ていたなら、怠けているのではなく、きちんと着席するのが難しいのだと判断できます。このようにお子さんの困難の原因を知ることで、どんな工夫をすればよいのかの見通しにつなげられるでしょう。検査結果でお子さんの行動を見る視点を狭めないようにすることが大切です。さらにお子さんに合った教育方法を見つけていくために、検査結果などの情報を保育士や幼稚園・学校の先生に共有し、お子さんのご家庭での様子と幼稚園や学校での様子の両方を把握するようにしましょう。まとめ出典 : 子どもの臨床心理におけるアセスメントとは検査、行動観察、面談などによってさまざまな角度から子どもの特性を把握し、一人ひとりに合った教育方法を見つけていくことを言います。アセスメントの方法の一つに知能検査などの検査がありますが、検査結果はあくまで客観的に特性を知るためのものです。障害の重さや知能指数の数値だけに注目するのではなく、検査結果をもとに行動と照らし合わせてお子さんの得意・不得意を把握していくことが大切です。またお子さんの行動を知ることは日常生活においても欠かせません。面談や検査でのお子さんの様子を専門家から聞いて知る以外にも、学校ではどうなのか、さらにご家庭ではどうなのか、さまざまな角度から特性を理解してあげることが総合的なアセスメントであると言えるでしょう。参考:松原達哉/編『臨床心理アセスメント』2013年丸善出版参考:「発達 (第131号)」2012年ミネルヴァ書房
2017年06月30日付き合い出すと、恋人に「自分のすべてを受け入れてほしい」と思ってしまい、情緒不安定になっては別れる、ということを繰り返している――。そんな30歳女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「私のような人間でも、相手とうまくやっていく方法はあるのか、割り切ってひとりで生きていった方が良いのか」と意見を求めています。■ いわゆる「甘え上手」な人は、どこが違う?長女で、幼少期から優等生タイプだったというトピ主さん。「周りに甘えることが苦手」「他人に否定されることに慣れていない」といった自己分析もされています。どうやら、ずっと心に押し込めてきた“甘えたいのに甘えられないフラストレーション”を、彼氏となる相手にすべてぶつけてしまうために、交際がうまくいかなくなる様子。ほどよく周囲に甘えられるようになることが、打開策になるかもしれません。その方法を探っていきましょう。まず、いわゆる“甘え上手”な人を観察すると、分かることがあります。彼・彼女らは「誰かが手伝ってくれたらラッキーだな〜」くらいのライトな気持ちで、近くにいるよさそうな人にヘルプの打診を試みている。本当は自分で取り組むべきこととは分かっていながらも、“ちょっと試しに”頼んでみている、といった様子です。断られたときにも、「ま、仕方ない」「やっぱダメか(笑)」などと明るく受け取ります。仮にすねたような態度を見せたとしても、本気で傷つくようなことはない。だからこそ、断る側も気楽でいられるし、「次に余裕があるときは助けてあげよう」などとも思われやすいようです。■ 「甘えたいのに、甘えられない」を克服するには?一方、「甘えたいのに、甘えられない人」というのは、断られることや拒否を恐れていることが多いです。甘えや依頼を断られると、ひどく傷つき、自分のすべてが否定されたような気持ちにもなりやすい。そのため、「この人なら絶対に拒否されない」と信じられる相手にだけ、日頃から溜め込んでいる「甘えたい気持ち」をぶつけてしまう――。しかしながら、「他人の甘えをいつでも、いくらでも受け止められる人」というのは滅多にいません。どんなに懐の深い人でも、気分や状況的に余裕のないときはありますよね。そんなときに、甘えや依頼を断ったからといって、「前は助けてくれたのに!」と責められたり、「もう私のこと嫌いなの?」なんて悲しまれたりされたら、どうでしょうか。この相手は受け止めきれない、と感じてしまうこともあるかもしれません。どんな相手も、自分と違う時間のなかを生きています。「他人と自分は違う存在なのだ」としっかり分かっていれば、甘えや頼みを拒否されたとしても、それは相手側のそのときの判断というだけで、こちらの存在まで否定しているたわけではない、と理解できるはず。そうしてむやみに傷つかなくなれば、余裕のなさそうな相手を見て、「どうしたの、何かあったの?」なんて思いやれることもあるかもしれません。特に恋人同士の場合、そのようにお互いに心を支え合えると、絆も深まりやすいです。その理解をした上で、「軽く甘えること」にも慣れていけるといいですね。最初は「断られるかもしれないけど、ま、やってみるか」などと思えるときに、周囲の誰かをちょっと頼ってみましょう。例えば高い場所の物を取ってもらうなど、些細なことで構いません。断られる前提でいれば、手伝ってもらえたときに大いに感謝の気持ちを持てるようになり、対人関係にも好循環が生まれていきやすいでしょう。■ 「今」と「未来」に焦点を当てていこう家庭環境の影響もあり、男性に対して「憧れ」と「敵意」が混在している、というトピ主さん。そういう側面もあるのかもしれませんが、過去にばかり焦点を当てすぎると、「過去のせいで私はこうなんだから仕方ない」といった諦めの論理にもなりやすく、本当に望む未来へ繋がりにくくなってしまうこともあります。のちの投稿では、「恋愛は今後一切諦める」などとも書かれていますが、そのようにネガティブな気持ちになってしまうときは、「うーん、今の私はこう思ってしまうな」などと、少し自分を俯瞰して捉えてみてください。その上で、現在と未来に焦点を当てていきましょう。30歳。ここからの人生は、まだまだ長いです。“パーフェクト”になんてなる必要はないし、自分を見つめる勇気を持っていれば“パートナーといい関係を築く力”も必ず上達していきます。「今の私には、こういうところがあるみたいだな。じゃあ次はこうすれば良くなるかな?」。そんなふうに試行錯誤していくことを、ぜひ諦めないでほしいなと思います。(外山ゆひら)
2017年06月26日発言小町に「デートがきっかり割り勘です」という投稿が寄せられました。トピ主さんは最近、婚活の場で意気投合した男性とデートをしていますが、食事の支払いに引っかかりを感じています。会話はとても楽しい相手だそうですが、「いい社会人が、いつも割り勘で会計するのが嫌」と心境を吐露しています。■男性の気持ちもわかる。「絶対に奢られたい」わけではないけれど……デートは次々と誘ってくれるし、話も弾む。トピ主さんは相手の男性を割と気に入っているようです。しかしながら、「支払い方だけが私と合わないなぁ……。という感じ」とのこと。 例えば、彼は、店員さんが見ている場合はいったん自分が支払うものの、誰も見ていない場合は、きっちり半分ずつだったり、前に多く払った分を相殺するように求めたりするそうです。トピ主さんが多めに渡した際に、お釣りが戻ってこなかったこともあるとか。デートでの支払いは多くの男女が気にする点ですが、人それぞれ流儀がありますよね。「割り勘が基本」という考え方もあれば、男性に多く払ってもらったり、奢ってもらったりすることで「愛されている、大事に思われていると感じたい」という女性もいます。また、「デートでは男が奢るべき」という考えの男性もいます。ちなみにトピ主さんは、「完全男性驕り主義ではありません」とのこと。「知らないに等しい女にご馳走するのは、割に合わないっていう男性の気持ちもわかります」とつづっています。支払い方が気になってはいるものの、それだけで彼とのデートを辞めたいわけではない様子。「あまり贅沢言えない年齢だから」なんて気持ちもあるそうです。■デートで「スマートな支払い」を女性が望む理由は?しかし一方で、「奢ってもらうのが目的じゃなくて、男性に対して『男気』や『ちょっとした見栄』、やや古くさいけどそういう「男らしさ」を求めているのでは?」という読者の意見には、非常に共感を示しているトピ主さん。お金を払うのは構わないものの、彼の支払いの際の態度がスマートでないことによって、それまでの雰囲気がなんとなく“興ざめ”してしまうことにガッカリしているのかもしれませんね。デートなのだから、少しくらいロマンチックな気分に浸りたいという気持ちはよくわかります。彼はいわゆる“恋愛っぽいこと”にはあまり興味がなく、カッコつけることに不慣れなのか、そういうことができる男性に反発を覚えているようなタイプなのかもしれません。店員さんへは見栄を張り、トピ主さんには見栄は張らないという点も、「俺は奢るような男じゃないから」と誇示しているような印象も受けました。もしかしたら、彼はこれまで「奢らないこと」で女性に受け入れられない経験があったのではないでしょうか。奢らなくても、支払いがスマートでなくても、毎回楽しくデートに来てくれるトピ主さんの態度は、おそらく彼にとっては非常に好ましいものなのだろうと推測します。■どうすれば、“そういう彼”と気持ちよくデートできる?現状を変えるべく、トピ主さんは「女の私が全額私が払って『ここはいいよ』というのはアリでしょうか?」とも問いかけています。しびれを切らしているような様子ですが、彼との仲を続けたいならば良策ではないでしょう。彼は店員さんに見栄を張りたい気持ちがあるようですし、今までの支払い方に対するトピ主さんの不満が、遠回しに嫌味な感じで伝わってしまいかねないからです。割り勘ではなく、片方が全額払う形をとりたいならば、「きょうは私が払うので、次回のデートはお願いしてもいいですか?」とか、「食事代は私が持つので、映画代のほうをお願いできたらうれしいです」といった提案をしてみてはどうでしょうか。具体的に、しかしできるだけ相手のメンツを潰さないように伝えていきましょう。今段階ではそのくらい気を遣ったほうが、この件で縁が切れる事態は回避できるように思います。割り勘にするとしても、支払いのタイミングになったら「これ私の分です」と先にさっと彼に半額分を渡してしまうのもひとつです。「彼がどう支払うかを待つ」のではなく、主体的に動いていく、ということですね。多めに渡してお釣りが欲しいときは、「これでお釣りをもらえますか?」と言ってから渡しましょう。暗黙の了解が通じない相手には、きちんと自分の考えを主張していくことが、ストレスを溜めない唯一の方法です。雰囲気を壊さずに気持ちよくデートしたいならば、公園や海に行くなど、あまりお金のかからないデートを開拓したりするのもおすすめです。お金をかけなくても一緒にいるだけで楽しいと思えるかどうかは、交際を決める際のひとつの判断基準にもなるでしょう。この先、交際が始まって関係が安定してくれば、お金のことも多少は踏み込んで話し合えるはず。今のところは、価値観の違う二人がうまくやっていけるかどうかを探っているお試し期間、と考えてみてはいかがでしょうか。彼との会話は「本当に楽しい」とのことですし、“そういう彼”とストレス少なく一緒にいられる方法を見い出せることができれば、よいパートナーとなっていける可能性もあるでしょう。どうしても引っかかる場合は、別の相手とデートをしてみるのも一案です。「支払いの際にストレスがないこと」がどのくらいトピ主さんにとって大事なのか、支払いの件を差し引いても今回の彼には特別な魅力を感じているのかどうか、それによって見えてくることもあるかもしれません。(外山ゆひら)
2017年04月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人と揉めたくないから、自分の意見を言えない」という、ほっしーさん(33歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ほっしーさんのお悩み独身でアラサーの女です。付き合って4ヶ月の彼はいますが、最近忙しさを理由に連絡がほぼない状態です。私は人とあまり争いたくはない性格なので、自分の気持ちを素直に相手や周りの人に言いません。仕事でも同じで、言いたい事も言えず、大人しくしていたら周りからないがしろにされたり、1人浮いてしまっている状態です。この先どう生きていけばいいのか、不安で吐き気がしたりします。不安から解放されたいです。どうすればいいのかアドバイスお願いします。※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんよりほっしーさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。言いたいことを言って人と争うことはしたくない。かといって、今のまま、がまんして、おとなしくして、言いたいことを言わず、ないがしろにされ続けるのも、吐き気がするほど不安。この不安から解放されたい。ということですね。私は、うつで、30代から50歳過ぎるまで、寝たきりで、ひきこもりでした。人と揉めたくないし、「嫌だ、やりたくない」と、そんなことを言うのがこわくて、どんどん人と会わない、いえ、会えなくなりました。がまんしているという自覚さえないまま、言いたいことを言わずにがまんを続けて、倒れました。そもそも、うつになる前から、他人の顔色をうかがっていたし、20代のころは、映画や旅行などは、いつも一人。人との関係は、緊張して気疲れしていました。そんな私からみたら、彼がいるというのは、とてもすごいことです。心屋の考え方に出会って、私とよく似た“こわがりさん”が、ゴロゴロいることに驚きました。その中には、社交的で、充実した生活に見える人も、たくさんいました。ひょっとしたら、他の人も、私とそんなに違わないのかも、そんな気がしました。私は、心屋のかかわりの中で、ほんの小さな小さなことを、手伝ってほしいと頼んでみました。そして、頼まれたことを、断ってみました。おそるおそる、「それは嫌」「こうしてほしい」と言ってみました。ほんとに小さな小さなことを、「それでも大丈夫なんだ」を経験しているところです。“ノー”を伝えても、揉めないどころか、なんでもないこともあります。揉めたけど、大丈夫なことや、もちろん、気まずくなったり離れていく人もいました。私の小さな挑戦は、現在進行形、まだまだ遠慮すること、がまんすることは、たくさんあります。それでも、昔に比べたら、笑っている時間が増えました。ほっしーさんは、どうしたいですか?争いを避けて、がまんを続けますか? 揉めてもいい覚悟で、気持ちを伝えてみますか? 言いたいことや気持ちを伝えてみるということが、今すぐにできなくても大丈夫です。言いたいことを言っても大丈夫かもしれない、今度、言ってみようかなあ。そう思ってみるだけで、大きな変化がやってきます。ほっしーさんは、つきあって4か月の彼と疎遠になりかけているのですね。素直な気持ちを伝えたら、争いになって、破局。今のまま伝えないでいても、疎遠が続いて、消滅。どっちを選んでも、一人ぼっち、と信じている。現実は、自分が信じたとおりになります。ほっしーさんが信じている、「私は一人ぼっち」を、疑ってみてくださいね。私は、一人じゃないかも。私は、応援されているのかも。私は、大事にされているのかも。そういう目で見ると、大事にされて、応援されて、一人ぼっちじゃない現実が、きっと見えてくるようになります。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年03月07日『奪い愛、冬』や去年の『僕のヤバい妻』『不機嫌な果実』など、不倫をテーマとしたドラマって結構多いですよね。また2014年に話題になった『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)の続編となる映画が、初夏に公開されるということでも注目が集まっています。『昼顔~』で上戸彩さんが演じたような、貞淑な妻を演じながら不倫をする主婦たちは「平日昼顔妻」と呼ばれ、社会現象にまで発展しました。■セクシャリティには3つの側面があるよく「男性が浮気するのは複数の雌と生殖して自分の遺伝子を残そうとする、雄の本能によるものだ」という意見を目にします。こういった本能による衝動は、不倫を引き起こす原因のひとつといえるでしょう。ただ、それをいったら雌にも「より強い雄と生殖し子どもを残そうとする本能」があります。そのため本能だけを理由にしたら、すべての人間が浮気性ということになってしまいます。しかし実際には、浮気をする人もいればしない人もいる。つまり、浮気をするかしないかには本能以外にも要因があるのです。人間のセクシャリティ(性に関する行動や衝動)は心理学上、次の3つの要素から成り立っています。・生殖・享楽・倫理それぞれ、詳細に解説していきましょう。■生殖について「生殖」というのは、いわゆる種族繁栄・遺伝子保存のための意欲です。端的にいえば「家族をもちたい」と思う気持ちそのもの。このような思いは動物として基本的な本能であり、あらゆる生物が遺伝子レベルで持っています。■享楽について生殖への衝動があるとして、どんな相手であろうが見境いなく排泄するようにセックスしてハイ終わり、とはいかないでしょう。相手が人間である以上、お互いのヒューマニティーを尊重する意識を持つのは当たり前のことです。だから意識的あるいは無意識的に、最低限の礼儀や甘い雰囲気作りなど、共に過ごす時間が素晴らしいものになるよう行動しますよね。こんなふうに相手と「楽しく幸せな時間を過ごしたい」という思い、これが「享楽」です。■倫理についてほとんどの人は、形成されたコミュニティの中でルールを定めて生活をしています。例えば「人のものを盗んではならない」と法律で定められていますが、これはどんなに親しい仲間内の間でも暗黙の了解として適用されます。このように他者との間に発生したルールを、理性をもって守る意識が「倫理」なのです。■なぜ不倫する人がいるのか生殖・享楽・倫理、これらはどんな人も持ち合わせています。ある人は生殖の比率が少なく、その分圧倒的に享楽が多い。また違う人は生殖が大変大きく、次に倫理、享楽はあまり多くない。前者はロマンスを求め過ぎて結婚に向かない人となり、後者は家庭的で冒険のない恋愛をする人となる。こういうふうに人によって生殖・享楽・倫理が占める比率が異なり、それがその人の恋愛的個性を生み出します。ここで重要なのは、倫理は状況と環境によって変化し、その変化に応じられるかどうかはその人の意識の高さに依存するという点です。婚姻は一生をかけた契約です。イスラーム圏などでない限り、明確に伴侶への誠実義務がルール化されています。不倫をする人は、このようなルールを守る意識を高く保つことができないんですね。だから特定の人に対して誠実でいることができないのです。■まとめ不倫のメカニズム、ご理解いただけましたでしょうか。まだ結婚してない男女も、やはり暗黙の了解として誠実義務を負っていると考えるべきでしょう。「浮気をしない」という倫理を持てない人は、付き合う前に申告すべきですし。「好きになっちゃったから」という理由だけで、誠実意識の足りなさを正当化することはできません。不倫にも浮気にも、純愛はない。そこにあるのは筋を通すことをおろそかにする、ただの「エゴイズム」なのです。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2017年02月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼を結婚に前向きにさせるにはどうすればいい?」という、裕月さん(38歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■裕月さんのお悩み婚約中の彼と同棲中です。しかし、私が9歳年上のため、彼の両親に結婚を反対され彼が家を出ました。同棲して1年、結婚指輪も作りましたが、社内恋愛の為なかなか公にできず…。そんな中、彼が上司のいじめで8月に退職。そのトラウマで就職が怖いそうです。彼は無職では結婚できないは思っているため、入籍は先延ばしになっています。そして先日、私の年齢を考え、「別れた方がいい」と言われました。無言の圧力をかけてしまっていたのだと思います。私は彼と犬2匹で頑張りたいです。彼の気持ちが冷めたというより反抗期のような感じです。どうしたら彼が結婚に前向きになってくれるでしょうか。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこ裕月さん、婚約おめでとうございます。さらに、9歳下の彼が裕月さんを選んだこと、彼が親の反対をおして、家を出たこと、そこまでほれられたこと、結婚指輪ができあがったこと、同棲が1年続いたこと、おめでとうございます。彼を結婚に前向きにさせる方法…、あきらめてください。反抗期なら、まあ、そういうものでしょう。それに、いじめで退職したら、落ち込むだろうし、自信をなくすだろうし、こんな状態では結婚はできないと悩むのは誠実な人に思えます。反抗期のめんどくさい男は放っておいて、裕月さんが、自分の生活を楽しむ。彼を前向きにしようとか、落ち込んでいる彼を励まそうだとか、余計なお世話で、そんなのどーでもいい。どうしてこういうことを書いたかというと、最初に裕月さんの相談内容を読んだとき、裕月さんの気持ちが見えにくいなあと感じたからです。「今の状態の年下の彼とやっていくのが不安です」なら、まだわかりやすい。彼を前向きにする方法を探すのではなくて、裕月さんは、どう感じてる? 裕月さんは、ほんとは、どうしたい?裕月さんが、彼に文句を言えるとしたら、何て言いたい?もしかしたら、・上司のいじめくらいで退職しないでよ。・退職したならさっさと次の仕事、探してよ。・私だって、大変でも仕事してるんだから。・私のこと守ってよ。・ほんとに私と結婚する気、あるの?なのかもしれない。彼に無言の圧力をかけていた自覚があるということは、裕月さんの中に、言わないけど、言えないけど、くすぶっている気持ちがあると、わかっているのですね。その、くすぶっている気持ちが、実は、とても大切なのです。自分の中の、前向きじゃない気持ち、逃げ出したくなる気持ち。それらを、“排除すべきもの”じゃなくて、大事な私の一部だと、認めてみてください。裕月さんは、がんばりやさんで、気配りの人で、仕事もできて、頼られて、年下の彼にほれられて、若々しくて、とても魅力的な女性なのでしょうね。でも、自分の意見を言うのを遠慮しがちで、わがままを言えなくて、他人を優先してきたのかもしれない。彼のことじゃなくて、私はどう感じてる? 自分の、前向きじゃない気持ち、も見つけてみてください。・私、本当はどうしたいのかな。・私、本当は、〇〇が好きで、〇〇が嫌いなんだ。・私、本当は、さみしい。そんな、自分の気持ちに気づいて、大事にしていくと、目の前の人も変わっていきます。彼が変わるのか、それとも、もっと素敵な人と出会うのか、それとも、もっと違う何かがあるのか。予想を超えたおもしろいことが起こります。カウンセリングやセミナーの中で、そんな人をたくさん見てきましたよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年01月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人を好きになれない」という、ストライプさん(32歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんからアドバイスをいただきました。■ストライプさんのお悩み人を好きになれません。学生時代、多くはありませんが好きな人はいました。現在32歳ですが彼氏がいた期間は1ヶ月です。ほぼ「彼氏居ない歴=年齢」です。男女問わず友達は多く、交友関係は比較的広く、周りにいてくれる人には恵まれてると思っています。しかし、29歳の時に管理職に就いたせいか、物事の考え方や話し方など同年代の男性は幼く頼りなく思えてしまい、恋愛感情を抱く事ができません。合コンに行ったり友達からの紹介を受けたりもしますが、どうしても途中で帰りたくなってしまったり、評価が減点方式になってしまったり…。もともと好きになるのに時間がかかるほうなのですが、最近では、話していて男性として魅力を感じるのは既婚者ばかり。実際に好きになるわけではありませんが、自分の知らない世界を見せてくれる人達に魅力を感じてしまいます。人並みの恋愛をしたいと思うものの、過去に好きな人ができた時に、からからかわれる事が多かったり、自分の中の「女」の部分が出てくることが恥ずかしくなる時があります。まわりの友達はだいたい結婚をし、子供も2人目3人目を産んでいます。友達から「なんで彼氏いないの?」と聞かれることはしばしばで…。私も恋愛をしたいのですが不適合者なのでしょうか。歳を重ねるごとに、彼氏がいないことや、性体験がないことが恥ずかしくなります。アドバイスよろしくお願いします。※お悩みの内容を、読みやすいように一部編集させていただきました。■心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんよりご質問ありがとうございます。お返事させていただきますね。はじめに、大切なことを。恋愛不適合者なんて、この世に一人もいないと思っています。ですので、まずひとつめに、この点をご安心くださいね。そして、もうひとつ、おさえていただきたいこと。ストライプさんはいま、恋愛よりも、お仕事や趣味、お友達との交流などを中心に人生を楽しまれているのかもしれません。人生の中で、恋愛が大きなウエイトを占める方もたくさんいますが、一方で、そうではない方もたくさんいます。それはごく普通のことです。恋愛、結婚、子育てという経験をしなくても、魅力ある、実りある素晴らしい人生を送っている素敵な方はたくさんいます。ストライプさんの今の人生を「恋愛の要素がないから」という理由で否定することは誰にもできません。ぜひご自身の人生を自慢に思ってくださいね。この2つをおさえていただいたうえで、「私も恋愛をしたい」とおっしゃるストライプさんに、私のできるお返事をさせていただきますね。さて、29歳で管理職に就かれたとのこと。管理職とは、まわりを俯瞰で見ることが求められる立場ですから、自然と視点が高くなります。ストライプさんが同年代の男性に対してちょっと頼りなく感じてしまうのは、そんな視点の違いにも関係があるかもしれませんね。その視点の高さ、という意味では、既婚男性はちょっと似ているかもしれません。結婚すると、家庭のこと、将来のことなども踏まえながら、さまざまな覚悟も求められる立場へと自然と変わっていくもの。そんな部分が「大人の余裕」のような魅力を感じさせるのかもしれません。もしかしたら、ストライプさんは、お仕事の立場もあってか、人に甘えたり、頼ったりすることが少なかったり、苦手だったりするのではありませんか? とはいえ、「甘えたい気持ち」「頼りたい気持ち」というのは、誰にでもあるもの。本当はあるのに、出しにくい気持ち。それが「大人の余裕」を感じる男性の前では出しやすくて、魅力を感じるのかもしれませんね。つまり、女性の恋愛にとって大切なのは、この「甘えたい気持ち」「頼りたい気持ち」を表現していくことなんです。これを封印していると、男性に大切に扱われたり、守られたりする機会が、自然と少なくなります。お友達としての対等な交流であれば、それで十分に楽しく、うまくいくのですが、「恋愛対象としての男性の魅力」は感じにくくなってしまうのですよね。ストライプさんは、「『女』の部分が出てくるのが恥ずかしい」と書かれていましたね。女の部分を出すというのは、女性らしいファッションやメイクをしたり、肌を出したり、甘い声を出したり、かわいらしく媚びるように甘えたりすることだけではありません。この誰にでもある「甘えたい気持ち」「頼りたい気持ち」を表現していくことこそが女性らしさなんです。「できないんです」「わからないんです」「教えてください」「手伝ってください」そんな言葉を、ぜひ日常生活の中でたくさん使うようにしてみてください。あなたが頼りないと思っている男性に対しても、ですよ。荷物が重かったら、自分で持てると思っても、男性にお願いしてみること。自分で調べられると思っても、苦手な分野のことは教えてもらうこと。ぜひぜひそんなことを意識してやってみてください。きっと、男性の頼もしい部分、優しくて大きな部分を再発見していかれるのではないかなと思います。「過去に好きな人ができた時に周りからからかわれた」とも書かれていますね。確かにからかわれるのは恥ずかしいですよね。でもそれは、ストライプさんが「一人の男性に特別な好意を持つ」そんな素敵な体験をした証拠。恋愛不適合者であるわけがありません。そんな大切な大切な尊い気持ちを味わった自分を、改めて愛おしく思ってあげてくださいね。 最後に、この2つの言葉をプレゼントします。 「私は、弱い部分を見せて、人に頼ってもいい」「私は、男性に大切に扱われ、守られて生きてもいい」ぜひ「そんな自分になっていいんだよ」とご自身にたくさん言ってあげてください。ストライプさんの心の準備が整った頃、「実は、ぴったりの男性が、もうすでに近くにいたんだ!」なんてことに気づくかもしれません。楽しみにしていてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年11月22日