東京には由緒正しい老舗の甘味処がたくさん。趣のある昔ながらの店内で、懐かしい味わいの名物甘味をほおばる。じんわりと心が和む穏やかなひとときは、大人のデートにぴったり。そんな甘味処での理想のデートについて俳優・中村倫也さんが告白。天保8年(1837年)創業の老舗に歴史好きの中村さんは、大正時代の古い店舗写真に夢中。8代目店主の石山洋子さんにもお店の歴史について質問をしていましたよ。◆大人になった今は和のものが落ち着きます。「甘いものは結構好きで、疲れた時なんかに食べたくなるんです。小さい頃は洋菓子が多かったけど、最近は日本人のDNAがそうさせるのか(笑)、和のものが落ち着くように。甘味処の下町っぽい空気も性に合うみたいで、特にこちらのような老舗は歴史好きの血が騒ぎます。『天保8年創業ってことは大塩平八郎の乱の頃だね』なんて、デート中もうんちくを語っちゃうかも(笑)。今日食べたあんみつは、ほどよい甘さで大人のおやつという感じ。寒天とあんこをからめたりフルーツと食べたり、一杯でいろんな味わい方ができるところもよかったな。近くに水天宮があるらしいので、甘味を食べて元気が出たところで、ぶらりと散歩するのも楽しそうですよね」。◇なかむら・ともや俳優。1986年生まれ。今後の出演作品には10月期TBSドラマ『下町ロケット』、主演舞台『ライチ☆光クラブ』(12/18~)、主演映画『星ガ丘ワンダーランド』(2016年公開予定)がある。プルオーバー¥21,000(ウル/スタジオ ファブワークTEL:03・6438・9575)■甘味処 初音(はつね)[人形町]天保8年(1837年)創業の老舗で、名物のお汁粉と並ぶ人気を誇る杏あんみつ(¥1,000)。「水天宮参り後の妊婦さんも多いから、すっぱいものがいいみたい」と店主。手を抜かず丁寧に仕上げるあんこと黒蜜の奥深い甘さに、甘酸っぱい杏のアクセントが心地よい。中央区日本橋人形町1‐15‐6五番街ビル1F11:00~20:00(19:30LO)、日・祝日~18:00(17:45LO) 無休。TEL:03・3666・3082※『anan』2015年9月30日号より。写真・津留崎徹花(中村さん)衛藤キヨコ(初音)スタイリスト・伊藤省吾ヘア&メイク・松田 陵(WILHELMINA)取材、文・真島絵麻里
2015年09月25日