トヨタ自動車は30日、コンパクトカー「ヴィッツ」に衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を設定するなどの一部改良を施して、同日に発売すると発表した。今回の一部改良では、レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせ、異なる2つのセンサーで高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能にした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備(一部グレードを除く)。また、先行車を検知して、信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能を設定し、より安全運転をサポートしている。外板色には、新色「オレンジメタリック」を設定したほか、「Jewela」専用の外板色として、新色「クリームベージュ」「アイスバーグシルバーマイカメタリック」、内装色に新規開発色「クリスプアイボリー」を設定し、多彩なバリエーションを提供する。ヴィッツの価格は、115万3,637円~204万6,109円(いずれも税込)。
2015年06月30日富士重工業は20日、軽乗用車スバル「ステラ」に改良を施して発売した。同車はダイハツ工業よりOEM供給を受ける商品となる。今回の改良では、従来の衝突回避支援システム「スマートアシスト」に単眼カメラを追加した「スマートアシストII」を採用して機能を向上。新機能では、衝突警報や衝突回避支援ブレーキの作動領域を拡大し、日常での幅広いシーンで安心感を高めている。また、車線逸脱警報機能を新たに追加して高速走行時の安全運転をサポートするなど、安全性能を進化させた。ステラは、2014年12月にフルモデルチェンジを実施して、先進的で存在感のあるフォルムにデザインを一新。操縦安定性、静粛性など基本性能の高さとともに、快適な乗り心地や快適性、安全性、燃費性能の高さといった全方位で好評となっている。価格は、ステラが113万4,000円~150万6,600円、ステラカスタムが140万4,000円~172万8,000円(いずれも税込)。
2015年05月20日日産自動車は10日、高級セダン「ティアナ」の主要グレード「XL」「XV」に衝突回避支援システムを標準装備するなどの一部仕様向上を実施して、19日に発売すると発表した。今回の一部仕様向上では、衝突回避支援システムとして「エマージェンシーブレーキ」(自動ブレーキ)および「踏み間違い衝突防止アシスト」を、主要グレードの「XL」「XV」に標準装備。あわせて、フロントグリルの一部をピアノブラック調に変更し、より立体的で奥行きのある仕上がりとした。「エマージェンシーブレーキ」は、フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険性がある場合には警告灯とブザーで衝突回避操作を促し、安全に減速できなかった場合には緊急ブレーキを作動させ、衝突の回避や被害・傷害を軽減するシステム。「踏み間違い衝突防止アシスト」は、フロントソナーとバックソナーにより障害物と自車との距離を検知し、障害物があるにもかかわらずアクセルペダルを強く踏んでしまったときに、警告灯とブザーにより警報するとともに、急加速しないように車両を制御、またブレーキを自動で作動させ、衝突を回避や被害を軽減するシステム。このシステムは、約15km/h未満の低速時で前進・後退するときに作動する。ティアナの価格は、249万9,120円~319万6,800円(いずれも税込)。
2015年02月10日ボッシュエンジニアリングはこのほど、ライトレール車両用の新しい前方衝突警報システムを開発したと発表した。レーダーセンサーとビデオセンサーの組み合わせにより、軌道上の障害物のみならず付近の車両などの動きも検知できるという。この新しいシステムでは、多目的カメラで前方の軌道上を監視すると同時に、最大70度の視野角と最長160mの検知が可能な中距離レーダーにより、軌道上の他のレール車両や静止している障害物はもちろん、付近の乗用車やトラック、バスなどの位置と速度も記録。走行速度などのデータと照らし合わせ、障害物が接近して危険だと判断した場合には表示と音で運転士に警告する。この方式は、昼夜を問わずほぼすべての天候条件で作動するという。すでに今年1月から同システム搭載の第1号車をドイツ・フランクフルトなどで運行し、実用データを収集。2015年半ばに量産を開始する予定で、新造車両にあらかじめ搭載するほか、現在運用中の車両への搭載も可能になる見込みだ。
2014年10月22日突然ですが、もしも近い将来、隕石(いんせき)が地球に衝突すると分かったとしたら、私たちはどうすればいいのでしょう?ただ手をこまねいて見ていることしかできないのでしょうか。いいえ、決してそんなことはありません。実はこのような事態を想定して、すでに世界中の研究機関でいろいろな取り組みが検討されています。そこで今回は、その具体的な取り組みについて、少しご紹介してみたいと思います。■ 隕石(いんせき)はどこからやってくるのか?突然、地球にやってくる隕石(いんせき)ですが、そもそもどこから飛んでくるのでしょう。多くの場合、それらは火星と木星の軌道の間にある小惑星帯と呼ばれる場所からやってくると推測されています。小惑星帯には、数10万~数100万もの数の小惑星が太陽を中心に回っており、それらの小惑星や小惑星同士の衝突によってできた細かい破片のうち、地球に落ちてきたものが隕石(いんせき)の正体の大部分だと考えられています。また、隕石(いんせき)は主に鉄とケイ酸塩鉱物からできていますが、その成分比率の違いによって、大きく「鉄隕石(いんせき)」、「石鉄隕石(いんせき)」、「石質隕石(いんせき)」の3種類に分類されます。ちなみに、先日ロシアに落下した隕石(いんせき)は「石質隕石(いんせき)」でした。■ 隕石(いんせき)落下に対する取り組み(1)~早期発見~現在、隕石(いんせき)の衝突を回避させようという取り組みがいろいろと検討されていますが、そこでもっとも大事になってくるのが、地球に衝突する可能性のある天体の早期発見です。危険な天体を少しでも早く発見するために、「スペースガード財団」と呼ばれる組織がイタリアを本拠地として設立されており、日本やアメリカをはじめとした世界7ヵ国が協力して、日々監視を続けています。国内では「日本スペースガード協会」という組織が、岡山県の美星町(びせいちょう)を中心に活動をし、監視強化に取り組んでいます。■ 隕石(いんせき)落下に対する取り組み(2)~衝突を回避する~もしも観測によって、地球に衝突する恐れのある天体が見つかったらどうするのでしょうか。そのために、現在もそれらの衝突を回避するための研究が続けられています。取り組みの1つとして、2005年にはNASAで「ディープインパクト計画」が実行されました。「テンペル第一彗星」という直径3kmほどの小天体に、探査機から370kgのインパクターと呼ばれる弾丸を撃ち込むという実験で、こちらは見事に成功を収めています。現在は、この技術を応用して小天体の軌道を変えることで、地球への衝突を回避させようという試みが検討されています。また、これとは別にESA(欧州宇宙機関)で「ドン・キホーテ計画」というものも進められています。こちらは、直径500mほどの小惑星に、秒速10kmほどの速いスピードで宇宙機をぶつけることで、その軌道を変えることができるかどうかを検証するための実験です。■ 本当に安心なの?「ディープインパクト計画」や「ドン・キホーテ計画」の技術が応用できるようになれば、今後の天体衝突を心配する必要は無くなるのでしょうか。実は、それほど簡単な問題ではありません。というのも、今の監視体制では直径が数100m以下の小さな天体まですべて発見するのは難しいのが現状です。なぁんだ、小さいから大丈夫…とあなどってはいけません。この程度の大きさのものでも、地球にまともに衝突すれば、気候の変動をもたらすほどの威力を持っています。一方で、直径が1km以上の天体であれば、現在でもほぼ確実に発見することが可能となっています。ただし、発見してから正確な軌道を計算し、それから対処するとなると、どうしても時間がかかってしまいます。そういう意味でも、衝突の危険性を秘めた天体については、スペースガードセンターなどで、少しでも早く発見することが大事になるというわけです。■ 隕石(いんせき)の所有権は?ところで余談ですが、もし地上に落ちた隕石(いんせき)を見つけた場合、それは誰のものになるのでしょう。日本の場合には、その隕石(いんせき)が地面に埋まっているかどうかによって、所有権が違ってきます。地面に埋まっている場合には、その土地の所有者に権利があり、埋まっていない場合には拾った人に権利があります。■ まとめ地球への隕石(いんせき)落下の対策としては、その軌道を直接変えて回避してしまう方法など、世界中でさまざまな取り組みが検討されています。とはいえ、隕石(いんせき)の衝突を回避するためには、その可能性のある天体の早期発見がもっとも大事だというわけですね。(文/TERA)●著者プロフィールTERA。小さいころから自然科学に関心があり、それが高じて科学館の展示の解説員を務めた経験も持つ。現在は、天文に関するアプリケーションの作成や、科学系を中心としたコラムを執筆している。
2013年03月31日2004年12月24日、NASAは小惑星アポフィスが2036年に地球に衝突する可能性を発表したが、のちの再計算で、アポフィスが地球に衝突する可能性はほとんどないことが分かった。ところで、人類は巨大隕石の衝突に耐えられるのだろうか?衝撃波、地震、津波に加えオゾン層も破壊されれば、近代科学をもってしても、残念ながらなすすべはなさそうだ。■自然災害のフルコース隕石とは地表に落下した天体で、彗(すい)星や小惑星の破片、宇宙の塵などである。ここでは出自は問わず、地球に衝突する天体を隕石と総称することにしよう。隕石は秒速数十kmで大気圏に突入し、先端の空気を圧縮しながら地表を目指す。断熱圧縮と呼ばれるこの現象は、隕石を高温にし発光させる。大気中で蒸発するか爆発するのが定番だが、直径100m以上になるとどちらも免れ地表に衝突する可能性が高い。隕石は地表をえぐり、大きな窪(くぼ)地を生み出す。これがクレーターだ。世界最大のクレーターとされる南アフリカ共和国のフレデフォート・ドームは直径約190km、隕石は地下25kmにも達したとされる。これを引き起こしたのは直径たった10km程度の小惑星というから、コストパフォーマンスは抜群だ。NASAの資料をもとにすると、隕石の直径(m)と衝突の可能性(周期)、衝撃エネルギー(TNT火薬換算)と(広島型原爆換算)は以下の通りである。・直径3m…1か月に1回…0.001メガトン…0.05個・直径15m…10年に1回…0.2メガトン…10個・直径100m…1千年に1回…50メガトン…2,500個・直径10km…1億年に1回…1億メガトン…50億個衝突の瞬間、隕石は1,500℃に達し気化する。高温の衝撃波は時速7万kmで広がり、直径100mの隕石なら200平方キロ、200mなら6,000平方キロが焦土と化す。地殻を突き破ってマントルに到達すればマグマを活発化し、広範囲の火山が噴火する。直径2kmクラスが衝突すると、土砂や粉塵を成層圏まで運び、日射を妨げ急激な寒冷化が始まる。これが「衝突の冬」だ。再び空が澄み渡るまでには10年もの歳月を要するというから、生態系への影響は免れない。海に衝突するとどうなるか?地球表面の70%は海だから、陸地よりもはるかに現実的だし、粉塵の心配もなさそうだが、被害の範囲ははるかに広く、地球全体を巻き込むことになる。隕石は海底に突き刺さり、深い穴を作り出す。穴を埋めようとして海水が集まり引き波を起こす。穴を水没させても引き波は止まらず、集まった海水が海面に水柱を築く。隕石が地下30kmに達した場合、高さ10kmもの水柱が発生するというから驚きだ。地震、衝撃波、崩れた水柱は100mクラスの津波を発生させる。水深が浅くなるほど津波は高さを増すので、強大な破壊力となって陸地を襲う。アポフィスは太平洋上の、カリフォルニアとハワイの間に衝突すると予測された。直径400m近いこの小惑星はTNT火薬510メガトン相当の衝撃をもたらす。発生した津波はハワイを沈め、アメリカ西海岸を壊滅する。環太平洋地域は全滅し日本も原型をとどめないだろう。太陽神ラーを脅かす大蛇の名にふさわしい破壊力だ。■大気を破壊する空中爆発それでは空中で爆発した場合はどうか?おそらくこれが最悪のシナリオだろう。1908年にロシアのツングースカで起きた空中爆発では、300平方kmが焼き尽くされ、800万本もの樹木がなぎ倒された。調査まで10年以上も要したこともあり、原因は特定されていないものの、直径60mほどの隕石が空中爆発したという説が最も有力だ。巨大隕石の空中爆発は地球全域のオゾン層を破壊し、有害な紫外線を増加させる。大量発生した窒素酸化物は酸性雨となり、動植物の生育を阻害する。たとえ衝突の冬や津波は回避できても、永年に渡り兵糧(ひょうろう)攻めを受けることになってしまう。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年10月14日ボルボ・カーズ・ジャパンはこのほど、IIHS(米国高速道路安全保険協会)による新たなスモール・オフセット全面衝突テストで、同社のセダン「S60」が最高位を記録した2車種のうちの1車種になったと発表した。この新しいテストは、「ハイブリッドIII」と呼ばれる男性の大人を想定したダミーを運転席に座らせ、フロント部分の運転席側1/4が当たるように頑丈な固定バリアに衝突させるというもの。速度は時速40マイル(64km/h)。これは自動車が他の車両や樹木、電柱などに衝突した状況を想定している。今回IIHSによって行われたテストでは、ボルボをはじめアキュラ、BMW、ベンツ、リンカーンなどの高級車12車種が評価された。その結果、最も良い「Good」の評価を受けたのはボルボ「S60」とアキュラTL(日本未導入のフルサイズセダン)の2車種だった。ボルボは昨年、IIHSの選出するトップ・セーフティー・ピック賞に5車種が選出されるなど、これまでにも安全性について高い評価を受けている。ボルボのシニア・セーフティ・アドバイザーのトーマス・ブロバーグ氏は、「フロントのほんの一部分が衝突した場合でも深刻な衝突事故となることがありますので、テスト結果には満足しています。このテストでフロントの一部分のみが衝突に巻き込まれたときでも、設計通りに安全システムが機能することが実証されました」と語っている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月25日サンドラ・ブロックの新作映画の撮影セットで、車の衝突事故が発生した。サンドラの新作『The Heat』(原題)の撮影が敢行されているボストン、ロックスベリー地区で9日(現地時間)、撮影トレーラーに市営バスが衝突したという。命に別状はないものの、怪我人たちが救急隊員にストレッチャーで運ばれている姿が目撃され、少なくとも11名が今回の事故に巻き込まれて病院に搬送されている。地元webサイト「Boston.com」によれば、事故は9日の午前9時半頃、ボストンのロックスベリー・ムニシパル裁判所の近くで起こったという。そんなサンドラの主演最新作『The Heat』(原題)は、FBIエージェントが地元警察と協力してロシアのギャングを追うというアクションスリラー作品で、『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』のポール・フェイグ監督がメガホンをとり、さらにメリッサ・マッカーシーの参加も決定している。『The Heat』(原題)は2013年4月5日(現地時間)に全米公開予定だ。■関連作品:ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン 2012年4月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2012年07月11日特許分析のパテント・リザルトはこのほど、車両の前方衝突防止技術について参入企業の競争力に関する調査を行った。集計の結果、1位が日産自動車、2位が本田技研工業、3位がトヨタ自動車となった。同社では、日本の特許庁で公開された関連特許4,166件(1993年~2012年2月末)を対象に、個別特許スコアリング指標「パテントスコア」による評価を実施。最新の2012年2月末と2006年末の2つの時点で、各時点での競合状況を特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」の集計を行った。評価には、近年需要が高まっている、前方の障害物を検知し自動的にブレーキ制御を行う衝突回避システムや、運転者に対して接触の可能性を知らせる警告システム、渋滞時の車間距離を保つための運転支援技術など、前方衝突防止に関する技術全般が含まれた。直近5年間の特許総合力ランキングの変化では、富士重工業が8位から5位へと順位を上げる結果となった。現在の有効特許1件当たりの注目度(総合力を有効特許件数で除した数値)で見ると、同社は本田技研工業に次ぐ第2位と個別特許の注目度の高さがうかがえる。また注目度の高い特許として、1位の日産自動車では車線逸脱しそうな場合にドライバーが車線内に戻す操作を支援する「車線逸脱防止装置」などが挙がった。また2位の本田技研工業では状況に適した減速度で制動装置を作動することで接触を回避する「車両走行安全装置」、3位のトヨタ自動車では衝突する可能性のある障害物の種類を特定し乗員等の保護を図ることを目的とした「車両の衝突対策システム」などがあった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月25日エゾシカと衝突4億円の保険金、北海道損害保険会社の業界団体である、社団法人日本損害保険協会北海道支部は、網走、十勝、釧路、根室の4地区を対象に、エゾシカと車との衝突事故に対する保険料支払い調査を行いました。2010年8~9月では、13社合計171件で6732万円の支払いとなっており、最小で6万円、最大で261万円、平均支払額は39万円となっています。日本損害保険協会によると2009年8月・9月におけるエゾシカが関係する交通事故発生件数(299件)の割合(16.3%)から1年間の車両保険金支払件数・支払額を試算すると、1,049件・4億1,300万円となります。となっており、1年間で4億円を超える保険の支払額となっています。該当地区ではエゾシカによる事故が増えており、今回の調査結果を、エゾシカ対策協議会、国土交通省北海道開発局、北海道大学等の研究機関に情報提供し、今後の事故対策に生かしたいとしています。
2010年12月07日