東野圭吾のベストセラーを映画化した『プラチナデータ』の完成披露試写会が2月25日(月)、都内で開催され、主演を務める「嵐」の二宮和也を始め、共演する豊川悦司、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子、大友啓史監督(『るろうに剣心』)が舞台挨拶に立った。先進のDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%が現実になりつつある近未来を舞台に、その裏付けとして極秘収集された全国民のDNAデータ「プラチナデータ」の主任解析員である天才科学者・神楽龍平(二宮さん)が、殺人犯として辣腕刑事・浅間玲司(豊川さん)から追われる身に…。DNAという絶対的証拠を前に、真実を求める龍平の奮闘がスリリングに描かれる。二宮さんも「始まったら、あっという間です」とアピールに熱が入る。最大の見どころは二宮さん×豊川さんという豪華な初タッグ。二宮さんは「とにかくエロかった。エロスのねじがバカになっているのか、もう“だだ漏れ”なんですよ」と豊川さんが放つ大人のエロスに圧倒された様子だ。片や豊川さんは「想像通り、素晴らしい俳優さん。それにいろいろ教えておいたので、これからエロさが爆発するはず」と何やら意味深発言で、二宮さんも「二代目トヨエツとして頑張ります」と宣言していた。ふたりが繰り広げる“追いつ追われつ”の展開は「ある種のラブストーリーに見えてくる」(大友監督)と言い、遺伝子学担当の水上教授を演じる鈴木さんは「なぜそのラブストーリーに、自分が食い込んでいないのか…」と悔しそうな表情。また、天才数学者の蓼科早樹役の水原さんが「初めての共演がグッと近づくシーン。すごく緊張していたが、二宮さんの力で緊張も解けた」と明かすと、当の二宮さんは照れくさそうな表情を見せた。「いつでもスモークが流れている現場だった。いま、(演出の)スモークで思い出しました」(特殊解析研究所の解析員・白鳥を演じる杏さん)、「今回は真面目に、やっています。笑いはなしです」(特殊解析研究所所長・志賀を演じる生瀬さん)とキャスト陣は現場をふり返っていた。『プラチナデータ』は3月16日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プラチナデータ 2013年、全国東宝系にて公開
2013年02月25日銀幕の中で笑って、泣いて、転んで、踊ってまたカラリと笑う。狂言師・野村萬斎の面目躍如というべき映画『のぼうの城』がついに公開となった。『陰陽師II』から9年ぶりに主演した本作では史実を基にたった500の兵を率いて2万の豊臣軍の猛攻に耐え抜いたデクノボウの“のぼう様”こと成田長親を演じた。萬斎自ら「よく分からない道化のような男」と分析するこの役を最初にオファーされた時は「何で僕なんだろう?そんなにボケてるように見えるかな?と思ったけど周りに『ピッタリだ』と言われてショックでした(苦笑)」と振り返るが…。その他の画像確かに『陰陽師』シリーズで演じた安倍晴明とはタイプの異なる役柄だが「普段、やらなそうな役だからこそやってみたいと思った」と語る。現場では即興を交えて周囲の反応を楽しんでいたようで「自分が喜劇役者、狂言師でよかったと思いましたね」とも。「とにかく遊ばせていただきました。それはNHKの朝ドラの『あぐり』以来の感覚かな。こちらの提案をことごとく監督が喜んでくれて、台本にないことをやっては『何でこのシーンがそうなるの?』といつも聞かれていました。たいていのシーンで台本通りのものと僕のテイストを入れたものの2パターン撮ったんですが、完成した映画を観たらかなりの部分で僕の方を使っていただいてました」。のぼう様と同様に「地面から5センチほど浮いている」というのが本作の久保田プロデューサーによる野村萬斎評であり今回のオファーの理由だというが、萬斎本人も「確かに昔から浮いているところはあったかも(笑)」と自覚症状アリ。いつのまにか周囲を魅了し巻き込んでいくところも長親そのものと言える。「学生時代、休憩時間はアイドルでしたからね。女の子たちの前で10分劇場みたいなことをしたり、休憩時間の直前に女子トイレの入り口に隠れて女の子が入ってくる時に『ようっ!』と出ていったり…。いや、のぞくわけじゃなく『どうしてキミはそこから出てくるの?』って突っ込んでほしくて(笑)。今なら犯罪ですね(笑)」。2万の兵を前に歌って踊って喝采を浴びるカリスマの原型は10代の頃にすでに形成されていたというわけだ。一見、突飛で破天荒なように見えて「物事を本質的に見る」というところも長親と重なる。今回の映画出演を含め古典芸能の枠にとどまらず次々と新たな挑戦をしてきたが「僕はあくまで狂言師として王道にいるつもりです」と語る。では改めて“狂言師・野村萬斎”が見据える先は?そう尋ねると「『秘すれば花』という世阿弥の言葉もありますが、見慣れて予測がついてしまうのが一番よくない。その意味で狂言の固定観念を崩したいという思いはあります。とはいえ芸の本質まで変えてしまっては意味がなくなってしまう。つねに新鮮さを保っていたいし、現代人が演じて現代人が見るという前提を考えつつ、手法に関しては古典に則ってやっていくことを心がけています」と確信的な笑みを浮かべてうなづいた。『のぼうの城』公開中※取材・文・写真/黒豆直樹
2012年11月09日先週末公開されるや、週末3日間で5億円を突破する好スタートを切った『のぼうの城』。すでに40億も射程圏内と目されている本作だが、その人気は日本の至高・野村萬斎扮する“のぼう様”を始め、成宮寛貴や佐藤浩市らが演じるの魅力的な武将たち。しかし、敵軍となる豊臣秀吉が率いる天下軍にも、上地雄輔や山田孝之など彼らの魅力に負けず劣らずの武将たちがいることを忘れてはいけない。このほど、敵武将たちの魅力と撮影時のメイキングをたっぷりと13分間も収めた特別映像が到着した。一国一城の主でありながら民から“でくのぼう”の意から「のぼう様」という名で慕われた成田長親。戦国の大武将・豊臣秀吉率いる2万の軍勢にたった500人の兵でケンカを売った、彼の奇想天外な戦人生と戦場にめぐる人間模様を描く。今回、紹介する天下軍は歴史に名を残した有名武将揃いのスパースター集団!そんな戦国時代のオールスターチームを率いるのは、織田信長、徳川家康と並び天下統一を成し遂げた男・豊臣秀吉だ。この秀吉に扮した市村正親が、劇中では最強の天下軍を駆使して豪快な作戦で次々と領地を広げていく英傑として描かれている。。そして、本作で萬斎さん演じる“のぼう様”の最大の敵役となるのが、今回の戦の大将・石田三成だ。知将として群を抜く才能をもっていたことから「無双の才覚」と称された現代で言う“出来る男(デキメン)”だ。この役に、“おバカ”キャラとして活躍してきた上地雄輔がまさかの大抜擢を受け、決定当時は賛否両論を呼んだが、今回届いた映像では、しっかりとデキメン・三成になり切っていることが確認できるはずだ。ほかにも、山田孝之が演じる三成の親友で常に冷静沈着な男・大谷吉継。利に転ばず義に生きた名将として武将ファンの間でも高い人気を誇る吉継役に、山田さんも「カッコいい役なので、楽しんでやりたい」と嬉しそうな表情で語っている。さらに、傲慢な武将・長束正家役の平岳大も嫌われ役ながらもいい味を醸し出している。歴女もそうでない方も、ぜひ彼らの魅力をこちらの映像からチェックしてみて!『のぼうの城』は全国にて公開中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年11月07日「『職業は?』と聞かれたら『野村萬斎』と答えたい」。そう言って浮かべた笑みは“優しい”と言うべきか、“いたずらっぽい”と表現すべきか…何とも形容しがたい。掴みどころがないという意味では、今回演じた“のぼう様”こと成田長親と似たものを感じさせるが「長親は無自覚だけど、僕は確信を持ってやってますよ」と自らが積み重ねてきたものへの矜持を覗かせる。狂言師として伝統芸能を守り受け継いでいくだけにとどまらず、現代劇からギリシャ悲劇、さらには子ども向け番組への出演まで幅広い分野で活躍し、新たな道を切り拓いていく野村萬斎。実に9年ぶりの映画出演作となる『のぼうの城』では、たった500名で2万の大軍に立ち向かう忍城の城代(=指揮官)を魅力的に演じている。冒頭の“職業=野村萬斎”という発言を証明するかのように、萬斎さんが演じているからこその魅力が詰まった本作。どのような思いでカメラの前に立ったのか?映画公開を前に話を聞いた。激しい殺陣による合戦シーンあり、城を丸ごと水に沈める壮大な水攻めシーンありと、これまでの日本映画にないスケールで展開する本作だが、欠かすことのできない魅力の一つが萬斎さん演じる、でくのぼうの“のぼう”こと長親のキャラクターだ。あの時代(=戦国末期)の時代考証にただ忠実に演じるのではなく、時に現代的な受け答えや、あえて芝居がかったリアクションを取り入れることで、長親を何とも親しみやすい人物に仕上げている。萬斎さんは「ある種、“道化”のような立ち位置で予測できない演技を心がけた」と役へのアプローチを明かす。「監督からは『常に白い衣裳を着せたい』というイメージで、ひとりだけ浮いてて、目立ってもいいということですよね。目立つためにはみんなと違わなくてはいけない。テンポ感や空気を変えて、周りは猛者が多くて低く『おうっ!』と唸るような中で、僕だけ『ハイっ!』と甲高い声を上げたり、常に天邪鬼(あまのじゃく)でいることを意識してました。庶民の目線を持ちつつも、人間の本質的な部分を追求したい。人として正直と言うところを含め、狂言で言うところの太郎冠者(たろうかじゃ)に近いと言えるし、道化と言えばピエロやジョーカーですよね。絵札よりも強いのか?それとも単なるババなのか?確かにそういう掴みどころのなさはありますね」。いまでは笑ってふり返るが、撮影に入る前はこの“掴みどころのなさ”に大いに悩まされたという。そこで「惚れた相手に聞くのが一番」とヒロイン・甲斐姫を演じる榮倉奈々に、初対面でいきなり「どうして甲斐姫はのぼうが好きなの?」と聞いたとか。戸惑いつつも榮倉さんから返ってきた答えは、長親が持つ「将器」だった。萬斎さんは改めて、本作で描かれる奇妙なリーダー像についてこんな思いも。「昔、『乱』(’85/黒澤明監督)という映画に出演したとき、根津甚八さんから“ダメージアップ”という造語を教わったんですが、頼りなくて隙がある人物ほどダメージを与えられるといったら変ですが、みんなを安心させられるんですね。専制君主的ないかにもなエリートが上から物を言うのではなく、隙のある人間が実は本質をきちんと見抜いていて、しかもそこに信念がある。それが長親の良いところですね。とっつきやすくて下から持ち上げられるリーダー像があって、そこに才能のある人が寄ってくるというお話。(敵方の大将の)石田三成も含め、リーダーとは何ぞや?というところに興味を持っていただけたら嬉しいです」。9年という時間を置いての映画出演となったが、萬斎さんにとって映画やドラマといった映像作品に出演することの楽しさは?「狂言というのは2~3人で演じるもので、(表現の)省略も多く、見る側の想像力に訴えるところが多いのですが、映画はこれだけの人数が集まってリアルに具体的に作れるところが魅力ですね。僕としては無いものねだりって感じがするわけです(笑)。また、狂言は一つ一つの演技を映像用に残すことはほとんどしません。僕らの芸はその場の一代限りのもので、弟子や息子に芸のDNAを残すことで存在していく。だから、映像として形に残る仕事をしたいという思いはあります」。さらに、狂言以外の場での表現が“狂言師・野村萬斎”に与える新たな発見や影響についてはこう語る。「狂言では僕らは“型”を習い、プログラミングされるがごとく表現技術を習得していくわけで、それはスイッチひとつで心がなくても『泣け』と言われれば泣けるし、『笑え』と言われれば笑えるということ。では、そこに感情が全くなくてもいいのか?と言われればそうじゃない。感情だけではダメだけど、型にもやはり一滴の感情が必要です。であるなら、こういう作品で本当にその気持ちになる――映画では本当にそういう気持ちにならなければ嘘になってしまいますから――それが狂言に入ってくることで、どんなに省略された表現の中にも人間味が増していくのかなと思います。何より僕らもまた、型から入りつつも最終的には型から脱しなくてはいけないわけです。様式や型に囚われない世界に入るためには、リアルな実戦で気持ちを作ったり涙を流すことは、いますぐではないにしろ、活きてくると思ってます」。“改革”ばかりが声高に叫ばれ喝采を受けるのが昨今の風潮だが、萬斎さんが目指すのは単なる伝統の改革ではない。自らの試みを「挑戦的な活動」と認めつつ、常に「伝統を守る」という意識を持ち続ける。「伝統芸能の技をもって『ここまではいける』という確信は常に持っています。そこは確信犯的にやらないと単に狂言師が『新しいことをやります』と言っても、メチャクチャな変なものになってしまうので難しいですよ。伝統という枠の中で、じゃあどうやって発信したらいいのか?発信しなければ単なる古い文化財になってしまいます。古典の本質を掴みつつ『ここを現代的にアレンジしよう』、『ここをアピールしよう』という狙いがないといけないと思います。その点、“のぼう”は無責任に見えるかもしれませんね(笑)。でも、ズレているように見えて、本質はちゃんと見えているんです。自由に、楽しみながらやらせていただきました(笑)」。全てを冷静に計算し、そのくせ計算外の出来事が起こることを誰よりも楽しみに待ち望んでいる道化。日本が誇る稀代のジョーカーの名演に泣いて、笑って、突っ込んで、翻弄されつつ壮大な歴史活劇をお楽しみあれ!(photo/text:Naoki Kurozu)stylist:Nakakawahara Hiroshi(CaNN)Hairmake: Shinji Okuyama (ing)■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年10月31日野村萬斎が7年ぶりの映画主演を果たした歴史スペクタクル『のぼうの城』のジャパンプレミアが20日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催され、野村をはじめ、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、佐藤浩市ら豪華キャストが本作の“出陣”に雄叫びを上げた。舞台上には滝をイメージした水のカーテン。前方では炎が上がるという本作の世界観を再現するド派手な演出に、キャスト陣は汗だくだった。その他の写真発行部数130万部を突破した和田竜のベストセラーを『ゼロの焦点』の犬童一心監督と『ローレライ』の樋口真嗣監督が共同でメガホンを執り映画化。家臣から“のぼう様”と呼ばれる忍城(おしじょう)の城代・成田長親(野村)が、外見からは想像もできない才能と人望によって、天下統一を目指す豊臣秀吉の2万の大軍を相手に、たった500名の兵で圧倒的な戦いを見せる様を描く。昨年9月に公開される予定だった本作。しかし、東日本大震災を受け、映画のクライマックスである“水攻め”の表現が、時節柄ふさわしくない描写であるとの判断で、公開が延期されていた。念願の公開決定に、野村は「とにかく嬉しい」と喜びを爆発させ「泣いて笑って、ビックリしてズッコケて……。ぜひ映画から活力をもらって、家に帰ってもらえれば」と“のぼう様”顔負けの熱弁でアピールした。一方、佐藤は「なんで監督がふたりだったの?」と今更ながら、素朴な疑問。「面白い作品が作れるという確信があって、樋口を誘った」(犬童監督)、「マネする人が増えると困るから、大きな声では言えないが、監督が2人いるのは大変良かった。演出が“当社比2倍”ですから、ツインターボを搭載しているようなもの」(樋口監督)と経緯を説明し、さらに「面白くって、つい5回も観ちゃった」(犬童監督)と並々ならぬ自信だ。「ロマンスの要素もあるので、女性にも楽しんでもらえる」(榮倉)、「壮大な時代劇であり、同時に人間ドラマ」(成宮)、「家族三代で楽しめる作品」(山田)、「僕の衣装は“そで”が無いので、ぜひ二の腕フェチの皆さんには注目してほしい」(山口)。上地は先月、本作のプレミア上映が行われた第36回モントリオール世界映画祭に参戦し「現地のみなさんのリアクションがとても大きかった」と手応えを感じていた。『のぼうの城』11月2日(金) ロードショー
2012年09月20日東京・世田谷区の公共劇場、世田谷パブリックシアターの平成24年度の劇場プログラムに関する発表会が4月11日に行われた。会見には芸術監督を務める野村萬斎と、主催公演を担当する栗山民也、長塚圭史、三浦康嗣、白井晃、森新太郎が登壇した。『南部高速道路』チケット情報会見で萬斎は「劇場も15周年になります。古典から新作まで、時代を意識しながら民間では出来ないことをやりたい」と挨拶。その中で、昨今の税に対する関心の高さを意識してか、「みなさんの税金を使ってやっていることもあります。売れるに越したことはないですが、(出席者に向けて)価値のある作品づくりをお願いしたい」との要望も。それに応えるように、6月にラテンアメリカの作家、フリオ・コルタサルの短篇小説『南部高速道路』をもとに新たな作品を作る長塚は「(この本は)渋滞に巻き込まれ、終わらないというシンプルな話。頼もしい俳優に集まってもらい、いい形で稽古も進めている。税金も無駄にしないんじゃないか」と自信をのぞかせた。6月はもう1本、井上ひさし生誕77フェスティバル2012の第4弾として萬斎主演で『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』を上演する。これは井上ひさしの存命中から企画していたもの。演出の栗山は「井上さんの芝居は声が重要なファクターになる。(萬斎主演の)『国盗人』を観て、(主人公の)杉の市と萬斎さんがなぜかだぶった」とキャスティングした理由を明かした。これを受けて萬斎は「指名してもらい光栄です。久々に腰が上がりました。『オイディプス』以来です」と嬉しそうに話していた。また、井上ひさしの希望もあり、初演時と同じく井上の兄(井上滋)の音楽を使用する。10月は3人の先鋭的作家がタッグを組み、既存のミュージカルや音楽劇に囚われない、次世代の音楽劇『魔笛』(仮)を上演する。脚本は第54回岸田國士戯曲賞を受賞した柴幸男、音楽は□□□(クチロロ)の三浦康嗣、振付はモモンガ・コンプレックス主宰の白神ももこが担当。ただし、三浦曰く「現状ではどういうものを作るのかまったく決まっていない」そうで、担当するパートも変わる可能性があるとか。タイトルもモーツァルトとは関係ないと説明し、「演劇を観に来ているはずなのに、いつの間にか音楽のルールで観ているような錯覚」といった、音楽と演劇の壁を越えたようなものを目指していきたいと意欲を見せた。この他、11月は川村毅が書き下ろした作品を白井晃が演出する、死刑制度に纏わる話『「4」four』を、12月は英国の人気劇作家リチャード・ビーンの作品を、日本初登場で上演。演出は期待の若手森新太郎が担当する。2013年2月から3月は「シェイクスピア×野村萬斎」の第3弾として、2010年に初演した『マクベス』を再演。演出も手がけた萬斎は「決まってないが海外出品も考えている」と構想を明かした。『南部高速道路』は6月4日(月)から24日(日)までシアタートラム、『藪原検校』は6月12日(火)から7月1日(日)まで世田谷パブリックシアターで上演。その他の公演詳細は公式サイトで随時発表する。
2012年04月12日JR東海は15日、飯田線の輸送を担ってきた119系の引退を記念し開催する「ありがとう119ウィークス」の追加企画を発表した。豊橋~豊川間で臨時列車「119ファイナル号」が運転され、最終運行日の3月31日には、豊橋駅で「ファイナルイベント」も開催される。「ありがとう119ウィークス」は3月10~31日開催。数量限定の台紙付き記念乗車券(硬券)が発売され、デビュー当時の塗装の119系を使用した団体専用列車「ありがとう119記念号」(飯田~伊那市間)が運転されるなど、さまざまな企画を用意している(詳細は本誌既報の通り)。臨時列車「119ファイナル号」は、「ありがとう119記念号」が好評なことから運転が決定したもので、こちらもデビュー当時の塗装(青色に白帯)の119系を使用。運行日は3月18日、20日、24日、25日、31日を予定しており、各日とも豊橋~豊川間を1日1往復する。全車指定席の快速列車で、乗車券のほか指定席券(510円)が必要に。車内では特製「乗車証明書」も配布される。同列車の最終運行日となる3月31日には、16時20分より豊橋駅で「ファイナルイベント」が行われ、119系を見られる最後の機会に。「ありがとう119記念号」「119ファイナル号」のヘッドマークもプレゼントされる予定で、当選者は記念写真も撮影できる。その他、「ありがとう119ウィークス」記念ウォーキングも3月20日に実施。牛久保駅から豊川稲荷まで歩く予定で、途中、119系を製造した日本車輌製造の専用線沿いもコースに入っているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月15日男性用スカルプケアシリーズ「Rigaos」(リガオス)の新商品・新CM発表会が8月4日、都内にて行われ、CMイメージキャラクターの豊川悦司、浅野忠信、松田龍平が登場した。会見の他の写真CMで実際に着用したダンディーな黒のスーツで登場した3人。イメージキャラクターに起用されたことについて豊川は「衣装やCMの世界観が凄いスタイリッシュで、おもしろくてかっこいい企画に参加できて嬉しく思います。浅野くんと松田くんは、一緒に仕事をしたかったふたりだったので、凄く充実した時間を過ごせて楽しかったです」とコメント。CM撮影については「スーツを着ながら頭を洗うことなんて、もちろんやったことがなかったので(笑)。凄く新鮮なことがたくさんありました」(浅野)、「(撮影で)色んなおもちゃを使ったり、豊川さんと浅野さんと一緒にできて、おもしろい撮影でした」(松田)と、撮影を振り返った。頭皮へのやさしさを追求した商品の特性にちなんで、男前の3人に対し、女性に優しくされたいか、優しくしたいかという質問がされると「優しくされたい」と答えた浅野と松田。それを受けた豊川は「“優しくしたい”って言うしかないじゃないですか、流れ的にも(笑)。でも、ふたりは忘れてると思いますけど、優しくしないと優しくしてもらえませんから、優しくすることから始めましょう」と人生の先輩としてアドバイスした。最後に豊川は「Rigaosで頭も心もスッキリして、暑い夏を乗り越えて一緒に頑張っていきましょう」と、力強いメッセージを贈った。頭皮にチカラを与え、健康な髪の育成をサポートする男性のためのスカルプケア「Rigaos」シリーズは、8月15日(月)から全国発売される。同日より、新CM「樹木」篇、「やさしさ」篇、「消臭効果」篇がスタート。CM楽曲には、クレイジーケンバンドのオリジナルソングが起用される。発売に先駆け、8月5日よりCM「登場」篇がオンエアされる。
2011年08月05日映画『必死剣鳥刺し』の完成報告会見が7月5日(月)、東京・千代田区の東京會舘で行われ、主演の豊川悦司らが、先月末に決定した本作の第34回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門出品の喜びを語った。同映画祭は、1977年から開催されている、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンに次ぐ北米最大級の映画祭で、今年は8月26日からカナダで開幕。配給元の東映によると、本作の上映日は現在未定ながら、平山秀幸監督、豊川さんらが現地入りする方向で調整中。“朗報”に豊川さんは「いろんな国の方々が、この映画をどんな風に観てくれるのか楽しみですね」と笑顔。1998年に『愛を乞うひと』で国際批評家連盟賞を受賞して以来、12年ぶりに同映画祭に参加する平山監督は、「チャンバラやサムライが日本映画の伝統と捉えられた時期がありましたが、2010年のいまでもそう思っていただけるか、楽しみです」と“武者震い”した。本作は作家、藤沢周平の同名小説を原作に、悲運の剣の達人、海坂藩士、兼見三左エ門が不条理な運命に巻き込まれながらも武士道を貫く姿を描く物語。劇中、吉川晃司扮する剣豪と命がけの対決を繰り広げるが、豊川さんは「吉川さん、本当に怖そうなので結構、真剣にやりました」。吉川さんは「音楽でセッションをするみたいにグルーヴ感が出るまでやった感じ」。2人は真剣勝負を経て認め合った様子で、笑顔で見つめ合っていた。ほかに、池脇千鶴、戸田菜穂、関めぐみらが総勢9人が顔を揃え、七夕が近いとあって、浴衣姿で出席した。2008年の第32回同映画祭では、『おくりびと』が最高賞のグランプリを受賞し、その後、アカデミー賞外国語映画賞を受賞しており、同コンペ部門をオスカーの前哨戦と見る向きもあるだけに、『必死剣鳥刺し』の“戦い”ぶりが注目を集めそうだ。『必死剣鳥刺し』は7月10日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:必死剣鳥刺し 2010年7月10日より全国にて公開© 2010「必死剣鳥刺し」製作委員会■関連記事:豊川悦司殺陣シーン撮影後「肉を食べる気にどうしてもなれず」来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!藤沢周平の原作映画化続々!トヨエツが悲運の剣士役で“隠し剣”シリーズの傑作映画化
2010年07月05日豊川悦司が4月23日(金)、東京・千代田区のサイエンスホールで同日始まった、第1回日本シアタースタッフ映画祭で主演映画『必死剣鳥刺し』(平山秀幸監督)の舞台挨拶を行った。こちらの映画祭はエントリーした全国の映画館スタッフ688人以上が準備、運営する映画祭で、本作は今年公開の「期待作10選」の1本として上映。藤沢周平の同名短編小説を原作に、必勝技「鳥刺し」を操る剣豪の武士・兼見三左エ門が藩政の謀略に翻弄されながら武士道を歩み生きようとする姿を描く。上映後、温かい拍手に迎えられた豊川さんは、演じた役柄にちなんで、最近あった“ままならないこと”を司会から聞かれ、「基本的にストレスを感じないようにしているので、ないですね」と微笑。クライマックスの約15分に及ぶ立ち回りシーンの撮影後に「みなさんで食事に行きましたが、肉を食べる気にどうしてもなれなかったので、魚と野菜で済ませました」と明かし、観客の笑いを誘った。一方、同映画祭の名誉会長として漫画家の松本零士氏も来場。「手塚治虫さん、石ノ森章太郎さんと私は自称日本三大映画マニア。アニメ(映画)はいくつもやりましたが、劇映画は1本(『元祖大四畳半大物語』)だけですが、撮影中にアキレス腱を切ってしまった。これまで観たものを注いだ1本を作りたいという夢の中を走り続けています」と監督2作目への意欲を熱く語った。同映画祭は4月25日(日)まで開催。最終日の25日に既に発表されているグランプリ、各賞の授賞式が行われる。『必死剣鳥刺し』は7月10日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)第1回日本シアタースタッフ映画祭■関連作品:必死剣鳥刺し 2010年7月10日より全国にて公開© 2010「必死剣鳥刺し」製作委員会■関連記事:来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!藤沢周平の原作映画化続々!トヨエツが悲運の剣士役で“隠し剣”シリーズの傑作映画化
2010年04月23日薬師丸ひろ子と豊川悦司が1月16日(土)、東京・丸の内TOEI1でW主演映画『今度は愛妻家』の初日舞台挨拶を行い、“夫婦漫才”を披露した。同作は、女性に甘く気ままに生きるダメな夫・北見俊介(豊川さん)とおおらかで優しい妻・さくら(薬師丸さん)が、結婚10年目を迎え関係を見つめ直す姿を描くラブファンタジー。薬師丸さんの17年ぶりの映画主演で、豊川さんと映画『きらきらひかる』以来、2度目の夫婦役を演じている。公開を記念し薬師丸さんは自身約20年ぶりのコンサートを、東京、大阪で行ってきたが、“観客”で参加した豊川さんは、「お前もコンサートをやれ、と言われたらどうしようかな、と思いました。多分やったと思います」と冗舌。挨拶の締めで司会者から主演2人にメッセージを求められた際にも、薬師丸さんは「一緒に、一緒に」と豊川さん任せな素振り。豊川さんは「おれに?あなたの声が聞きたい方(観客)がたくさんいらっしゃるんじゃないですか。歌いますか?」とフリ。薬師丸さんは笑いをこらえながら「いえ、豊川さんこそ。ずっと聴いてばかりでしたから、歌いたいんじゃないですか?」と切り返し。息の合った掛け合いで、観客の笑いを誘った。一方、北見家に出入りするオカマを演じた石橋蓮司は「役者は時として意識していない自分を発見することがありますが、今回、絶対にない要素を引きずり出していただき、驚きと恐怖を感じました」とニコニコ。“女優”として同じ共演の水川あさみに対し「化粧時間では私が20〜30分で水川さんは1〜2時間。演技的には勝てた。いいライバル同士になれて、これから役を競合すると思います」と競争心を吐露(?)。水川さんも「芝居の時間以外の合間の時間もライバル視していただき、とても光栄に思っています」と応戦。こちらも観客を笑わせていた。この日は上映後の舞台挨拶。満場の観客からの拍手に行定勲監督は「最近の映画は観客と離れてきた気がしています。今回、200媒体以上の取材を受けましたが、インタビューする人たちが熱かった。多分、自分の人生、生活に重ね合わせてくれたんだと思う。この映画は、僕の、私のことだと思ってもらえたら育っていく作品」と手応えを語りつつ「この映画が当たらなかったら、この後どうするのか」とちょっぴり心配も口にしていた。『今度は愛妻家』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:今度は愛妻家 2010年1月16日より全国にて公開©2010 映画「今度は愛妻家」製作委員会■関連記事:相手に愛を伝えるとっておきの方法は?『今度は愛妻家』観客アンケート大発表!薬師丸ひろ子の透明ボイス&「カ・イ・カ・ン」再来20年ぶりコンサート水川あさみ、大ベテランを相手に“女優”対決?薬師丸ひろ子は美肌を強調大切なものに気づく『今度は愛妻家』カップル限定特別試写会に25組50名様ご招待“いい夫婦の日”にトヨエツ&薬師丸夫婦、妻をべた褒め、夫に“愛妻”を呼びかける
2010年01月16日