ビッグローブは、同社が提供するモバイル通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」において、4月利用分から月間通信容量を増量する。これにより、これまで月間2GBの高速通信が利用できた「エントリープラン」では3GBまでの高速通信が可能となる。利用料金は変わらず、「エントリープラン」であれば月額税別900円。4月利用分から増量されるのは、「エントリープラン」と「ライトSプラン」で、それぞれデータ専用SIM、音声通話SIMともに対象となる。「エントリープラン」では、これまで月間2GBの高速通信が可能だったが、4月利用分より3GBまでに増量される。同様に「ライトSプラン」ではこれまで月間5GBまでだったが、6GBまでに増量される。既存のユーザーも4月利用分より自動的に増量されるが、増量が実施されるのは4月17日以降となるため、それまでに現行の通信容量を超えてしまうと、4月17日までは通信速度が制限される。なお、同様の施策は他社のMVNOサービスでも行っており、ビッグローブもそれに続く形となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月30日NTTドコモがLTEをさらに高度化した通信方式「LTE-Advanced」を使った通信サービス「PREMIUM 4G」の提供を3月27日より開始した。受信時最大225Mbpsという高速通信を実現したPREMIUM 4Gについて、改めておさらいしていこう。○PREMIUM 4Gとは?PREMIUM 4Gは、LTE-Advancedの技術のひとつであるCA(キャリアアグリゲーション)を利用している。CAとは、複数の異なる周波数帯の電波を同時に運用することで通信の高速化や安定化が可能になる技術だ。ドコモによるとPREMIUM 4Gでは、受信時最大112.5Mbps の2GHz帯と受信時最大112.5Mbps の1.5GHz帯、また受信時最大75Mbps の800MHz帯と受信時最大150Mbps の1.7GHz帯をそれぞれCAで束ねることで、受信時最大225Mbpsという高速通信サービスの提供が可能だという。この受信時最大225Mbpsという速度はどれぐらいのものかというと、例えばサイズが400MBのファイルをダウンロードする場合、従来のdocomo LTEでは34秒なのに対し、「PREMIUM 4G」では20秒。これまでの約60%の時間でダウンロード可能と、圧倒的に速い。なお現時点では下りの速度は225Mbpsだが、ドコモでは今後、2015年度内には300Mbpsまで高速化していくという。○通信容量を拡大する新技術で安定した高速通信も通信速度が向上しても多くの人が利用して通信トラフィックが集中すると速度が低下してしまうことがよくあり、都市部や駅などでの利用においてストレスになりがちだ。しかし、通信が混雑しても強いのが「PREMIUM 4G」のもうひとつの強みだ。その秘密はドコモのアドオンセル技術にある。これは、範囲が広いサービスエリアをカバーするマクロセルに加え、範囲が狭いエリアをカバーするスモールセルを組み合わせることで通信が混雑化するエリアでも快適で安定して利用できる技術のこと。このアドオンセル技術にCAを合わせることで、高速でなおかつ安定した通信が可能になる。○対応エリアおよび対応機種は今後拡大の予定2015年3月時点の対応エリアは22都道府県内で、都内では千代田区、港区、渋谷区、新宿区、豊島区と5つの区が対応している。ドコモによると今後対応エリアが拡大し、2015年度では全国主要都市でもサービスを提供する予定だという。自分が住んでいるところが対応しているかどうかについては、「PREMIUM 4G」のWebサイト上で確認可能だ。また、この超高速通信に対応しているデバイスは、現時点ではファーウェイの「Wi-Fi STATION HW-02G」とLGエレクトロニクスの「Wi-Fi STATION L-01G」のモバイルWi-Fiルーターの2機種。今後、2015年度早期に対応スマートフォンを発売する予定だ。キャリア間の競争やMVNOの登場で、通信費いかに安く抑えられるかという点に注目されているが、今後は通信の質も問われていく時代になりそうだ。そんな中、ドコモでは「PREMIUM 4G」のように超高速通信のサービスも開始し他社より早い通信を提供している。もし、高速通信やどんな場所でもつながる快適な通信を利用したい、と考えるなら、今後は「PREMIUM 4G」の利用を考えてみてはいかがだろうか。
2015年03月30日U-NEXTは、同社が提供するMVNOサービス「U-mobile」において、4月1日から料金の改定や新たなプランの新設、通信容量の増量を行う。通信容量が増量されるのは、データ専用SIMの場合「3GBプラン」で月間5GBまでの高速通信が可能となる。音声通話付きSIMの場合は、「3GBプラン」と「1GBプラン」で通信容量が増量され、「3GBプラン」では月間5GBまで、「1GBプラン」では月間3GBまでの高速通信が可能になる。なお、いずれも月額利用料金は変わらず、データ専用SIMの「3GBプラン」(5GBに増量)は月額税別(以下同)1,480円、音声通話付きの「3GBプラン」(5GBに増量)は月額1,980円、「1GBプラン」(3GBに増量)は、月額1,580円となっている。利用料金を値下げするのは、データ専用SIM、音声通話付きSIMともに「ダブルフィックスプラン」。通信量が1GBを超過した際の値段が、データ専用SIMでは、月額1,680円から900円に、音声通話付きSIMでは、月額2,480円から1,780円に下げられる。新設されるプランは、音声通話付きで通信容量無制限の「LTE使い放題2」。U-mobileではすでに、通信容量無制限の「LTE使い放題」が用意されているが、こちらは6カ月契約で月額2,980円(音声通話付き)なのに対し、「LTE使い放題2」は1年契約で月額2,730円と月額利用料金と契約年数が異なっている。また、「LTE使い放題」はデータ専用SIMでも選択可能だが、「LTE使い放題2」は音声通話付きSIMの場合しか選択できない。そのほか、「LTE使い放題2」を申し込む際に、Androidスマートフォン「Ascend G6」を同時購入すると、「LTE使い放題2」の利用料金が最大6カ月無料になるキャンペーンも実施する。期間は4月1日から9月30日まで。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月26日これからの新生活シーズンで見直したいのが、固定回線やスマートフォンなどの通信費。就職や転勤で引越しをする場合、固定回線を新たに契約し直すという人も多いだろう。この春、通信費を見直す際に、ぜひ注目しておきたいキーワードが"格安スマホ"と"セット割"の2つだ。まず、格安スマホとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する格安SIMを使ったスマートフォンのことで、主要キャリアよりも低料金で利用できることが特長。一方、セット割は、スマートフォンと固定回線をセットで契約することで、料金が割引されるサービスだ。NTT東西が光回線を卸売りする「光コラボレーションモデル」が2月より開始したことで、MVNO各社も相次いで同モデルに参入しており、自社ブランドの光回線サービスと格安SIMをセットにした割引サービスの提供を開始している。格安SIMサービスのラインナップが充実し、さらに固定回線とのセット割も登場したことで、この春は通信費を見直す絶好の機会だと言える。そこで本稿では、格安SIMサービスの「hi-ho LTE typeDシリーズ」、光回線サービスの「hi-ho ひかり」を提供するhi-hoを例に、格安スマホとセット割のメリットを紹介していきたい。○「hi-ho LTE typeDシリーズ」ではバンドルチャージが増量!まずは、hi-hoの格安SIMサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」の概要をおさらいしておこう。hi-ho LTE typeDシリーズは、インターネットプロバイダとしてもよく知られるhi-hoが、MVNO方式で提供する通信サービス。NTTドコモのLTE・3G網に対応し、全国の幅広いエリアで通信可能。SIMカード単体コースおよびSIMカードと端末のセットコースが用意されており、プランごとに高速通信が可能なバンドルチャージが付与される。チャージ適用時の通信速度は下り最大150Mbps/上り最大50Mbps。チャージ非適用時の通信速度は最大200kbpsとなる。SIMカード単体コースでは、バンドルチャージの容量とSIMカードの上限枚数に応じて、3つのプランが用意されている。バンドルチャージが月間2GBの「ミニマムスタート」は月額933円(以下、金額は税抜)、月間2GBを最大3枚のSIMカードで利用できる「アソート」は月額1,409円、月間7GBを最大3枚のSIMカードで利用できる「ファミリーシェア」は月額2,838円。また、ミニマムスタートの1年分の料金を一括で支払うことで割引される「ミニマムスタート 1年パック割」は年間10,000円。なお、同サービスでは、4月1日よりバンドルチャージが増量され、ミニマムスタートおよびアソートでは容量が月間2GBから月間3GBになるほか、ファミリーシェアでは容量が月間7GBから月間10GBに刷新される。高速通信を利用できる容量が増え、さらに使い勝手が良くなりそうだ。詳細はマイナビニュースの別稿で確認いただきたい。また、同サービスではデータ通信専用のSIMカードのほか、データ通信に加えて090/080/070番号の音声通話を利用できる音声通話対応SIMも提供しており、音声通話対応SIMの場合、各コースの月額料金に700円が加算される。通話料は20円/30秒となっている。SIMカードと端末のセットコースでは、SIMフリースマートフォンの「ZenFone 5」(ASUS製)、「G2 mini」(LG Electronics製)、SIMフリータブレットの「YOGA Tablet 2」(Lenovo製)の3機種をラインナップ。たとえば、ZenFone 5のセットコースである「ミニマムスタート with ZenFone 5【LTE】」では、端末代を含めた2年間の月額料金は1,980円。3年目以降の料金は、SIM単体コースと同様に月額933円となる。このZenFone 5で音声通話も利用する場合、月額料金は2,680円となり、さらに通話した分の通話料がかかるが、それでも主要キャリアのスマートフォンと比べると、かなり利用料金を節約できることがお分かりいただけるだろう。○「hi-ho ひかり」は格安SIMとのセット割で割安に続いて、hi-hoが3月2日より提供開始した光回線サービス「hi-ho ひかり」について見ていこう。同サービスはNTT東西の光コラボレーションモデルを採用した光回線サービスとなり、フレッツ光の回線品質はそのままに割安の料金で利用できるのが特長。同サービスの月額料金は、集合住宅向けの「マンションコース」が月額3,900円、戸建て向けの「ファミリーコース」が月額5,100円。光回線とプロバイダサービスをパッケージ化したサービスとなるため、料金の支払先はhi-hoのみで、契約を1本化できることもメリットのひとつ。なお、既にフレッツ光を利用している人であれば、契約形態を変更する"転用"手続きにより、工事不要でhi-ho ひかりに乗り換えることが可能。新規契約または転用の事務手数料は3,000円だが、3月31日まで実施されているキャンペーンを利用すれば、事務手数料0円で利用を開始することができる。さらに、hi-hoひかりとhi-ho LTE typeDシリーズのセット割引プランが「hi-ho スマート割」だ。両サービスを同一の名義、住所で契約することで適用され、hi-ho ひかりの月額料金から月々200円が割引される。自宅の固定回線とスマートフォンの料金を合わせた月々の通信費を節約したい人にとっては、まさに最適なサービスと言えるだろう。光コラボレーションモデルを採用した固定回線とスマートフォンのセット割については、hi-ho以外のMVNOや主要キャリアも提供している。ここからは、各社のセット割の料金を比較してみたい。なお、モバイル料金は、ハイホー、ニフティ、ビッグローブのMVNO各社では音声通話対応SIMとスマートフォンのセットコースを選択し、NTTドコモは新料金プランの月間2GBのプランを選択している。また、光回線については、各社ともマンションコースの料金を用いている。割引後の各社の料金を見てみると、ドコモの月額料金が突出して高いのが分かる。ドコモの新料金プランでは国内通話料が定額になるとはいえ、通信費の節約を考えるのであれば、まず選択肢から外しておくのが良さそうだ。一方、MVNO各社の中でも、月額料金が最安になっているのがhi-hoの6,380円であり、同社の固定回線とスマートフォンのセット割が最もコストパフォーマンスが高いと言える。○1人暮らしでも家族利用でも通信費を大幅節約できるhi-hoの格安SIMサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」、光回線サービス「hi-ho ひかり」、両サービスのセット割の「hi-ho スマート割」について見てきたが、実際にこれから新生活を始める人にとっては、どのプランを選択してセット割を利用するのが良いだろうか。就職や入学で4月から1人暮らしを始める人であれば、hi-ho LTE typeDシリーズの「ミニマムスタート」を選択して、hi-ho ひかりとのセット割を利用するのがおすすめだ。音声通話対応SIMとZenFone 5のセットコースでは、光回線とスマートフォンの合計料金は月額6,380円。通話料を加味したとしても、現状のキャリアのスマートフォンと同程度の料金で、固定回線とスマートフォンの両方をまかなうことが可能だ。通信費節約のために、自宅に固定回線を引くのを諦めていたような人でも、心置きなく高速な光回線を満喫することができるだろう。一方、転勤によって家族で引っ越す人は、hi-ho LTE typeDシリーズでは「ファミリーシェア」を選択し、hi-ho ひかりとのセット割を利用するのが良いだろう。ファミリーシェアでは、最大3枚のSIMカードで月間10GB(4月1日から)のバンドルチャージを使えて、データ通信の月額料金が2,838円と格安だ。同プランを家族3人で利用すれば、音声通話の3人分の月額料金を加え、hi-ho ひかりで戸建て向けの「ファミリーコース」を利用する場合でも、通話料を除く月額料金の合計は9,838円。光回線と3人分のスマートフォンが使えて、月額料金が1万円以下というのはかなり魅力的だ。なお、hi-ho LTE typeDシリーズは、NTTドコモのLTE・3G網に対応した通信サービスであるため、SIMフリースマートフォンのほか、ドコモ端末でも利用することが可能だ。現在、ドコモのスマートフォンを利用している人であれば、新たに端末を購入することなく、既存の端末で月額料金を下げられるのも、hi-ho LTE typeDシリーズのメリットと言える。***新生活で通信費を見直す際に注目したい"格安スマホ"と"セット割"という2つのキーワード。本稿でも紹介した通り、hi-hoの格安スマホと光回線サービスのセット割は、他社と比べても割安でとくにおすすめだ。この春、新生活を始める人も、そうでない人も、hi-hoのセット割をぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
2015年03月23日情報通信研究機構(NICT)は、電気通信大学と共同で、量子情報通信ネットワークの基本操作である「量子もつれ交換」を従来技術の1000倍以上の高速化に成功したと発表した。これまでの量子もつれ交換技術は、速度が遅すぎて、原理実証実験はできても、実際のネットワーク上での通信実験に適用することは不可能だった。今回の研究成果により、光ファイバーネットワーク上で、量子もつれ光子対に対する回線交換や量子暗号を長距離化するための中継実験を行うことが可能になる。量子もつれ光子対は、離れた2地点にある光子の間に強い結びつき(いわゆる量子もつれ相関)を持つため、レーザー光では実現できない安全な通信(量子暗号)や高速の計算(量子計算)を実現することができる。複数の量子もつれ光子対をネットワーク上で伝送し、必要な地点間で量子もつれ相関を自在に形成することができれば、量子暗号の長距離化や量子計算機のネットワーク化が可能になる。そのための基本的なプロトコルが量子もつれ交換である。これは、地点A、B間および地点B、C間でそれぞれ量子もつれ光子対A-BおよびB-Cを共有し、中間地点Bにおいて各対の光子2つにベル測定と呼ばれる操作を行うことで、本来、相関のなかった地点A、C間に量子もつれ相関を形成するもの。量子もつれ交換を通信ネットワーク上で実現するためには、光ファイバーに適した通信波長帯の光子対を用いる必要がある。通信波長帯における量子もつれ交換の処理速度は、これまで最大でも10秒ごとに1回程度しか行うことができなかったため、プロトコル自体の原理実証はできても、実ネットワーク環境下の通信実験には至っていなかった。量子もつれ交換を高速化するためには、要素技術となる光子検出器の高速化と高感度化、さらに、A-B間、B-C間の量子もつれ光子対を生成する量子もつれ光源の高輝度化と高純度化が必要となる。NICTでは、2013年11月に、通信波長帯超伝導光子検出器の高感度化(検出効率30%→80%)に成功していたほか、2014年12月、光ファイバー通信波長帯において、高輝度・高純度量子もつれ光を生成できる周期分極反転ポタシウムタイタニルフォスフェート(KTiOPO4)結晶を用いた独自の高純度かつ高速の「量子もつれ光源」を開発していた。今回、これらの要素技術を統合し、さらに、2つの独立な量子もつれ光源から生成されたA-B間、B-C間の2組の量子もつれ光子対の光子を地点Bで高精度で干渉させるための同期技術を確立することにより、1秒間に108回の量子もつれ交換を行う装置の開発に成功した。これは、従来の速度の1000倍以上に相当する。なお、今回の研究においては、NICTが量子もつれ交換システムの構築、実証実験を担当し、電気通信大学はデータ解析を担当した。今回の成果により、これまでは速度が遅すぎて不可能だった、光ファイバーネットワーク上での量子もつれ交換実験が可能になるとのことで、これにより、量子暗号の長距離化に向けた研究開発が大きく前進することとなるとのことで、NICTでは、今後も産学官の機関と連携し、量子暗号の長距離化や量子計算機のネットワーク化に向けた研究開発を進めていく予定だとしている。なお、同成果は、英国科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
2015年03月23日ニフティは、同社が提供するMVNOサービス「NifMo」において、高速通信容量を4月1日より増量する。これにより、これまで月間2GBの高速通信が利用できた「2GBプラン」では3GBまで高速通信が利用できるようになる。利用料は変わらず、データ専用SIM(SMSなし)であれば月額税別900円で利用可能。「NifMo」はNTTドコモのLTE網を利用したMVNOサービス。音声通話機能付き、SMS機能付き、データ通信専用の3モデルが用意されている。下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの高速通信が利用できるプランは、「2GBプラン」、「4GBプラン」、「7GBプラン」が用意されていたが、4月1日より増量され「2GBプラン」では3GB、「4GBプラン」では5GB、「7GBプラン」では10GBまでの高速通信が利用可能となる。これに伴い、プランの名称も「3GBプラン」、「5GBプラン」、「10GBプラン」に変更する。また、月額の利用料金については、これまでと変わらない。詳細は以下の通り。なお、すでに「NifMo」のSIMを契約しているユーザーも4月1日より自動的に通信量が増量される。
2015年03月20日三菱電機は3月19日、100Gbps高速光通信用「25Gbps光通信用DFBレーザ―」を開発したと発表した。同社は今回、高速応答性を損なうことなく、発光層に効率良く電流注入できる低容量電流狭窄層を開発。従来製品に比べて発光層への電力注入効率を約12%改善し、高温時(+85℃)でも10mW以上の高い光出力を実現した。高温動作が可能となったためデバイスの冷却が不要となり、光通信機器の低消費電力化につなげることができる。また、合波時に生じる光損失を補うことができる高光出力を実現したことで、異なる4波長の25Gbps DFBレーザー光を合波する100Gbps光通信用集積型TOSAの高性能化に寄与する。この低用量電流狭窄層の開発とDFBレーザー部分を従来比75%縮小したことで、広い動作温度範囲(-20℃~+85℃)で業界トップレベルの高品質な変調波形(マスクマージン20%以上)を実現した。さらに、レーザー駆動回路設計の調節が容易となり、光通信機器の設計をよりシンプルにすることができるようになる。同社は今後、光通信機器の高密度実装化・低消費電力化に対応するため、動作温度範囲のさらなる拡大と、電流から光への変換効率の向上を図っていくとしている。
2015年03月20日今や連絡を取り合う上で欠かせないツール「LINE」。その手軽さのせいで(!?)「俺通信」男子が急増していると、最近話題になっています。「おはよう」という挨拶から、「今日はフットサルなんだ」とか「前髪切ったよ」など、どうでもい・・・いえ、日常の些細な一コマを切り取った、ほほえましい報告を逐一してくるのが彼らの特徴。それも送る相手は恋人でも、仲の良い女友達というわけでもありません。無難な距離感の、ともすれば知り合い程度の女の子だというから驚きです。なぜLINE全盛期の今、「俺通信」がはびこっているのでしょうか。ひとくちに「俺通信」男子といってもタイプは様々。彼らの動機や心情に迫ってみましょう。■暇だから系「俺通信」に意味はありません。暇だから送る、ただそれだけなのです。根本的に思考回路の違う女性陣からすれば、連絡をとることに何の意図もない、ということは意味不明でしかありません。強いて言うなら、日常で起きたことを記しておきたいがために、「俺通信」を利用しているのではないでしょうか。Twitterでやれよ!といった感じですが、「Twitterよりも楽」「Twitterで大勢の人に見られるほどの内容ではない」「SNSはやっていない」などの理由があるのでしょう。そして彼らは「俺通信」を配信してしまえばそれで満足。このタイプはこちらが想像を絶するほど、何も考えていないのです。想像を絶するほど何も考えていない、なんだか哲学みたいになりました。■かまってほしいから系俗に言う「かまってちゃん」男子なのがこのタイプ。「俺」が見たこと、聞いたこと、感じたこと。主張したくてたまらないのです。そして無駄にメンタルが強いので、いくら無視しても「俺通信」配信は止まることを知りません。むしろかまってもらうことが目的なので、無視なんかすれば「忙しいのかな?」とか「本当はLINE見てるよね?ワラ」などといった遠回しな催促がくることも。あまりにもひどかったらブロックしてしまってもよいでしょう。■好きだから系まあ最もわかりやすいタイプですよね。好きな子にアプローチするのに、LINEはもってこいなツール。利用しない手はありません。が、ただその使い方がまっすぐすぎて空回りしているパターンがこれ。好きな子には自分のことを知ってもらいたい、そしてLINEでやりとりをしたい!その純粋で短絡的な思いから、ついつい発信してしまう「俺通信」。相手の迷惑なんかお構いなしです。一生懸命なのはいいことですが、逆効果でしかないでしょう。どんどん恋の成就から遠ざかっているかもしれません。ドンマイです。■なぜ今、「俺通信」を送るのかまあ確かに、いきなり「俺通信」を送られた側からすれば、意味不明だし、場合によってはストーカーのようで恐怖すら感じてしまいますよね。でも、彼らを責めるな、とはまでは言いませんが、そういった人たちが増えてきているのは時代的に仕方の無い面があるのかもしれません。ブログにはじまり、Twitterやfacebookなどで「自分」のことを世の中に発信するのが当たり前の世の中で育った我々の世代。「虚構の世界で大勢の人にプレゼンテーションする用の自分」を作り上げる能力には長けています。一方で、リアルな世界では1対1の関わりが希薄になり、自己主張すると出る杭は打たれまくる、世知辛い時代でもあります。でも、人は誰しも「自分」を知って欲しい生き物。作り込んでいない「自分」を誰かに知って欲しいと、心のどこかで思っていたのでしょう。そんな満たされない気持ちを抱えたまま、モヤモヤした彼らの前に現れたのが「LINE」。メールより手軽で、SNSよりプライベートな空間で、羽を伸ばしすぎてしまったのでしょう。そう思うとなんだか憎めなくなってくる「俺通信」男子。むしろ「”俺通信”を送ったらどう思われるか」というところまで自意識が過剰になっていない分、ピュアで扱いやすいのかもしれませんよ!
2015年03月15日同棲を始めるときに気になるのが生活費。自分と相手の収入が違えば、生活レベルも変わってくるもの。そこで今回は、20代の同棲カップル3組に「リアルな生活費事情」を聞いてみました。■28歳♂、26歳♀の場合・職業彼氏:IT系会社員、彼女:フリーライター・収入(2人分)約50万円・家賃12万円(目黒区在住)・生活費内訳食費3万円/光熱費3万円/雑費1万円・生活費の分担家賃は彼の口座から引き落とし。彼女が3ヶ月に1回ペースで、彼に半分を渡すそうです。光熱費は彼負担。食費と生活費は彼女が買い物。週末など一緒に出かけたときはまとめ買いして、彼が支払うようにしているとのこと。家賃や光熱費など固定費の割合は決めていて、食費や雑費など月によって変動のある出費は、特にどちらが支払うか決めていないそうです。家計簿をつけて1円単位で折半にするより、ざっくりとした枠組みで割合を決めた方がシンプルでわかりやすいですね。■28歳♂、24歳♀の場合・職業彼氏:会社役員彼女:大学院生・収入(2人分)約50万円・家賃16万円(新宿区在住)・生活費の内訳食費5万円/光熱費3万円/雑費1万円・生活費の分担社会人と学生のカップル。家賃、光熱費、食費など、すべての生活費を彼氏が負担。その分、彼女は料理や掃除など家事全般を担当。イマドキの若いカップルといえば、デート代も割り勘にするほど、倹約家の男性が多いと言われていますが、こちらのカップルは収入の開きが大きい分、男性が100パーセント負担しているそうです。ちなみにこの春から彼女が就職をするため、生活費の割合も見直す予定。■27歳♂、24歳♀の場合・職業 彼氏:銀行員彼女:事務・収入(2人分)約50万円・家賃10万円(杉並区在住)・生活費の内訳食費3万円/光熱費2万円/雑費1万円・生活費の分担生活費は基本的にすべて折半。デートや外食などの出費も共通のお財布を作り、そこから支払うようにしているそうです。あらかじめデート費として予算を決めておくことで、いくら使ったかもわかりやすいので、無駄遣い防止にもなるとのこと。これは同棲をしていないカップルでも参考にしたいポイントかも。■生活費でケンカ別れしないためにきちんとお金のことを話し合わずになんとなく同棲を始めてしまうと、あとでケンカの原因になりやすいもの。円満な同棲生活を続けるためにも、生活費の割合はあらかじめ決めておいた方がよさそうですね。
2015年03月11日NTTドコモ(ドコモ)は3月2日、2月にエリクソンと行った第5世代移動通信方式(5G)の屋外実験で、15GHz帯の高周波数帯を用い4.5Gbpsのデータ通信に成功したと発表した。同実験は神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンターで実施され、局所的なエリアをカバーするスモールセル環境での通信を想定し、屋外に設置された基地局と測定用車両に搭載した移動局装置(携帯電話に相当)が用いられ、半径100m位内で平均2Gbps以上、最大受信速度4.58Gpsを記録した。使用した実験装置はリアルタイム処理によるパケット通信のスループット検証が可能となっており、今後は無線伝送特性の詳細な解析に加え、インターネットを介した4K動画配信の品質評価といった試験も行っていく。また、ミリ波を活用した5Gの移動通信を実現する「ビーム追従機能」の検証のため、ノキアと実施した屋内実験で、70GHz帯を用いて最大受信速度2.057Gbpsを達成したことも明かされた。ドコモは2014年5月にAlcatel-Lucent、エリクソン、富士通、日本電気(NEC)、ノキアネットワークス、Samsung Electronicsと合意しており、2014年12月に三菱電機、2015年2月にはファーウェイと新たな協力について合意した。
2015年03月02日ソフトバンクモバイルは25日、直近3日間で1GBの高速通信を利用した際の通信制限を一部撤廃した。NTTドコモ、KDDI(au)はすでに、撤廃や緩和を発表していることから、3キャリアが3日間1GBの通信制限を変更したことになる。本稿では、各キャリアの状況についてまとめて紹介する。○NTTドコモドコモは、「Xi」の契約者に対し、2014年12月22日をもって撤廃している。なお、FOMA契約者については従来通り、直近3日間で300万パケットを利用すると通信が低速化する通信制限が設けられている。撤廃について同社広報部は「Xiエリアの拡充が進み、ユーザーが快適に利用できる環境整備が整ったため」と説明している。○auKDDIは、4G/LTE、WiMAX 2+、3G通信の契約者に対し、2015年2月1日を持って直近3日間で「1GB以上」の利用から「3GB以上」の利用に緩和している。通信制限を緩和したことについて同社広報部は、「お客さまの通信の利用状況を踏まえ、平等に通信を利用していただくために緩和した」と回答している。○ソフトバンクモバイルソフトバンクは、新料金プラン「スマ放題」の契約者に対し2015年2月25日をもって撤廃している。対象となるのは、「スマ放題」の「データ定額パック」契約者のみであり、旧料金プランである「ホワイトプラン」の「パケットし放題フラット for 4G LTE」などの契約者に対しては、従来通り直近3日間で1GBの通信制限がかかる。通信制限を一部撤廃した理由について同社広報部は、「ネットワークの状況を見つつ、一部撤廃しても大丈夫だろうという結論に至った」と説明し、旧料金プランの通信制限についても、「今後もネットワークの状況を見つつ検討してきたい」としている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月01日日本通信は、VAIOブランドのスマートフォンを3月12日に発表すると、同社ホームページにて告知した。端末の詳細や価格などについて同日発表される見込み。日本通信は2014年12月に、VAIOとの連名でVAIOブランドのスマートフォンを2015年1月に市場投入すると発表していた。3月12日に発表がずれ込んだ理由として、「新たな取り組み、新たなチャレンジには何かと新たな課題が生じる」と説明し、「VAIOスマートフォンをいよいよ発表する準備が整った」としている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月27日電通は2月24日、「2014年(平成26年) 日本の広告費」を発表した。これによると、日本の総広告費は前年比102.9%となる6兆1522億円で、3年連続で前年実績を上回る結果となった。○2014年 インターネット広告費 - 初の1兆円超え市場へ調査によると、媒体費と広告制作費を含む「インターネット広告費」は、前年比112.1%の1兆519億円。このうち、媒体費が8245億円(前年比114.5%)で、制作費は2274億円(前年比104.4%)となった。インターネット広告媒体費は、スマートフォン市場の成長や動画広告、新しいテクノロジーを活用した広告配信の浸透が下支えし、前年を上回る伸び率を示したという。市場の内訳をみると、枠売り広告やアフィリエイト広告が堅調に推移したほか、運用型広告が前年比123.9%となる5106億円と大きく伸長した。枠売り広告ポータルサイト中面のターゲティング商品を運用型広告で代替する動きが進んだものの、自社のブランディングを目的とした広告主のニーズに応える大型広告・リッチ広告の活用や、キュレーションメディアなどの新たなメディアの出現もあり、前年を上回った。また、マーケティングニーズの細分化やユーザーの接触メディアの分散化を受け、ジャンルを特化した各種専門サイトの活用が拡大。従来型タイアップにくわえ、ネイティブ広告やコンテンツマーケティング、動画広告の活用など、新しい動きが本格化した。運用型広告検索連動広告では、PC検索の伸びが落ち着きを見せ、スマートフォンやタブレット検索は大きく伸長する中、全体では堅調に成長。大きく伸びた領域としてはDSP(Demand Side Platform)が挙げられる。動画広告広告主によるブランディング目的での活用を中心に拡大した。なお、マスコミ四媒体を含む詳しい調査結果は、電通公式Webサイトにて閲覧可能。電通報では、調査の解説記事や動画なども公開している。
2015年02月24日KDDI、沖縄セルラー電話は、4G/LTE、WiMAX 2+、3G通信の契約者に対し、直近3日間で「1GB以上」の高速通信を利用した際の通信制限を、2015年2月1日をもって直近3日間で「3GB以上」の利用に緩和していたことを明かした。auでは、ユーザーがそれぞれ契約している高速通信プランとは別に、直近3日間で1GBを超える高速通信の利用があった場合、ネットワークの混雑状況に応じて、翌日の通信速度を終日低速化する通信制限をかけていた。こうした通信制限を緩和した理由について、同社広報に問い合わせると「お客さまの通信の利用状況を踏まえ、平等に通信を利用していただくために緩和した」とのことだった。直近3日間で1GB以上の高速通信を利用した際の通信制限については、2014年12月22日にNTTドコモが撤廃している。ソフトバンクは、現在も同様の通信制限を設けているが、変更や撤廃について広報に問い合わせたところ「現時点では何も決まっていない」との回答だった。(記事提供: AndroWire編集部)2月12日14時22分更新本稿では当初、緩和した理由について「新料金プランであるカケホとデジラの、大容量プラン(10GB、13GBなど)を契約しているお客さまにとって、3日間で1GBでは、すぐに通信制限がかかってしまう。そうした理由から緩和した」と表記していましたが、KDDIの回答に変更があったため、本文中の表記および記事タイトルを修正致しました。
2015年02月12日社会人として生きていると、家賃、食費、光熱費、通信費といった当然かかってくるもの。でも、交際費から趣味といった娯楽もないと日々の潤いはないし、習い事や勉強など自己投資もしないと市場価値が下がってしまうこのご時世。ついつい「どうしよう!今月ヤバイかも……。あ~早く、給料日きて~!」とヒステリックに叫んでしまいそうなこと、ありませんか?そこで今回、お金の余裕が心の余裕に及ぼす影響について、30代の社会人男女100人に聞いてみました。すると、30%の人は「余裕がなくならない」と回答!驚くべき賢者ぶりですよね!一方で、70%の人がお金に余裕がなくなると、やはり心に焦りやイライラが出てくるということが判明。これだけ見ても、人間の大半はお金に心を縛られているということがわかりますよね。調査して面白かったポイントは、男女の感覚の違いです。以下から、その差を詳しくお伝えします。■貧しい時は女性の方が食に執着する!まず、食べ物に関連したコメントは圧倒的に女性の方が多く見受けられました。「好きなものも食べられなくなるので、事あるごとにお金がない事に直面して気が滅入ります」「ひもじくなる。おいしい物が食べたい。お金がほしい。“宝くじ当たらないかな?”と思う」「頭が、“アイスが食べたいアイスが食べたいアイスが食べたい。でも、我慢我慢我慢”でいっぱいになる」しかし、男性で具体的に食べ物に触れたのは、たった1人という結果に。「飯が食えなくなる」これらコメントの違いから、女性は男性に比べてご飯が食べられなくなるという生活上の危惧よりも、好きなもの・おいしいもの・アイスといったような自分の嗜好に対する願望が叶えられなくなることが明らかに……。女性の方が食に執着しやすいということでしょう。次に、お金がないときに抱く感情でも男女で違いが見られました。■男性は突然の収入を妄想してしまう!注目したいのは、女性が“給料日”という具体的にお金が入ってくる言葉を使っていること。「“給料日前じゃなくったってカツカツじゃないか~”と思う」「早く給料日になって」「給料日が待ち遠しい」対して、“給料日”という言葉を使った男性は意外にも1人だけ。「お金落ちてないかな」「お金ほしい」「タバコ吸う本数が減る」「ちょっとしたものをケチるとき、ストレスを感じる」コメントからもわかるように、“お金が天から降ってくればいいのに派”は男性に多く見受けられました。カツカツになってくると男性は行動としてケチになってくるようです。そのため、そういう時に女性から男性におねだりする時はタイミングを見計らったほうがいいかもしれませんね。ただし、“宝くじ”に願った女性は3人もいましたが、男性は意外にも1人もいないという意外な結果に。「空くじ買うお金もないので買っていないのに、“宝くじ当らないかな~”と思ってしまいます」そして中には、人間お金がなくなると、もう神頼みどころではなく日本全体に呪いをかけ始める人も!「みんな貧乏になれ、と思う」でも、そこはひとつ穏便になって頂きたいです。貧しい時だからこそ、今自分が置かれている状況に感謝してみてください。実は、こんな参考になるコメントも寄せられたのです。「月の収入すらない時は、必ず“主よ!感謝します!やりくりできるように助けてください!”と心の中でつぶやいてしまう。それは、“いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなた方に求めておられることである”って聖書に書いてあるから!」ここまで願うと、キリストも願いを叶えてくれるかもしれないですよね。願いを聞き入れるかどうかは何とも言えませんが、感謝の気持ちをなくすとますます余裕をなくします。キリスト教徒でなくても、貧しい時は神に祈ってみては?それだけで、余裕が出て、給料日前もイライラせず過ごせるはずですよ!(文/西山雄貴)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月15日(月)調査対象:全国30代の男女100名
2015年01月22日NTTドコモは、「Xi」の契約者に対し、直近3日間で1GB以上の高速通信を利用した際の通信制限を2014年12月22日をもって、撤廃していたことを明かした。なお、FOMA契約者については従来通り、直近3日間で300万パケットを利用すると通信が低速化する通信制限が設けられている。ドコモでは、ユーザーがそれぞれ契約している高速通信プランとは別に、直近3日間で1GBを超える高速通信の利用があった場合、ネットワークの混雑状況に応じて、翌日の通信速度を低速化する通信制限をかけていた。こうした通信制限を撤廃した理由について同社広報に問い合わせると、「Xiエリアの拡充が進み、ユーザーが快適に利用できる環境整備が整ったため」とのことだった。また、ユーザーに対しての告知については、「通信制限を撤廃したことを大々的に告知する予定はない。ただし、ホームページなどに記載されている、通信制限に関する記載は削除している」という。なお、同じく直近3日間で1GBの高速通信を利用した際に通信制限を設けている、KDDI(au)とソフトバンクにも問い合わせたところ、両社とも「現時点で変更する予定はない」との回答だった。1月6日17時20分更新本稿では当初、NTTドコモが設けていた直近3日間で1GB以上を利用した場合の通信制限について、「翌日の通信速度が128kbpsに低速化する通信制限をかけていた」と表記していましたが、一部事実とは異なっていたため表記を変更させていただきました。ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月06日KDDIは12月25日、航空機向け衛星通信サービス「インマルサットSB(スウィフトブロードバンド)」の提供開始を発表した。従来の約7倍となる上下最大432Kbpsを実現しており、これまで利用できなかった音声通話とデータ通信の同時利用も可能となった。この衛星通信サービスは、インマルサット第4世代衛星を利用しており、これまでのインマルサットエアロ(Swift64)の最大64Kbpsから飛躍的に通信速度が向上した。また、インマルサット第4世代衛星は3基が展開されており、ほぼ全世界をカバーしているという。同社はこれまでにも船舶向けの衛星通信サービス「KDDI Optima Marine」を提供しており、こちらも世界の多くの地域をカバーしている(16日に同サービスを活用した飛鳥IIのWi-Fiサービス提供も発表されている)。ほかに、5日に発表した衛星モバイルルーター「イリジウム GO!」の取り扱いなど、様々な状況下での衛星通信サービスを通して、携帯電話が繋がらない環境でも通信が利用できるようサポートを行うとしている。使用契約料は1契約ごとに12万2900円(税別)となり、月額基本料は0円。音声通話は固定電話・携帯電話宛が1分480円、インマルサット衛星端末向けは1分688円。データ通信では、ISDN通信(64Kbps)が1分3197円、ベストエフォート型のスタンダードIPが1MBあたり1503円、帯域保証型のストリーミングIPが32Kbpsの保証で1分1373円、64Kbpsで1分2923円などとなっている。SMSの送受信は1通あたり173円(基本料と通信料はいずれも免税)だ。
2014年12月25日日本通信とVAIOは12月25日、日本通信が構想するMSP事業(通信とハードウェアを組み合わせたソリューション)に必要なモバイル機器(モバイルネットワーク機能を内蔵する機器)に関して協業することで合意したと発表した。日本通信は、MVNO市場およびSIM市場を開拓するとともに、モバイル・ソリューション事業の展開を図っているなか、今回の協業はその大きな一歩を踏み出すものとしている。VAIOは、ソニーからVAIOブランドとPC事業を継承して「VAIO株式会社」として2014年7月1日に事業を開始し、さまざまななパートナーと協業を推進している。両社は協業の下、来月にもVAIOブランドのスマートフォンを日本市場に投入するプロジェクトを進めているという。
2014年12月25日情報通信研究機構(NICT)は12月19日、電気通信大学と共同で、光ファイバ通信波長帯における量子もつれ光子対の生成効率を向上させる技術を開発したと発表した。詳細は、英国科学誌「Scientific Reports」に掲載された。量子もつれ光子対は、絶対に破られない暗号や超高速計算など、従来の情報通信技術では不可能だった機能を実現する上で不可欠な光源である。NICTでは、通信波長帯において独自の高純度量子もつれ光源を開発してきた。量子もつれ光源を駆動させるためには、波長やパルス幅などのパラメータを自在に調整でき、なおかつ高速で安定動作できるレーザが必要となる。今回、2.5GHzの駆動用レーザをこの高純度量子もつれ光源に組み合わせることで、雑音を増やすことなく、量子もつれ光の生成速度を30倍以上高速化することに成功したという。今回の成果により、市販の安価な光通信機器を用いた量子情報通信システムの構築が可能になるため、実用化に向けた研究開発が加速することが期待されるとコメントしている。
2014年12月25日一人暮らしなら、固定電話の契約をしないことが当たり前になりつつあるこの時代。最近では、インターネットの固定回線の契約をしない若者も少なくないという。ネットの通信環境の確保は、いまや若者が"最重要視"する項目のひとつ。それなのに、固定回線を契約しないとはどういうことだろうか。今回、話を聞いたSさんも、そんな今風の若者の一人だ。平日は帰宅時間が夜遅く、休日は出かけることが多いなど、家にいる時間が少ないSさん。固定回線を契約しないで、どのようなライフスタイルを送っているのだろうか。その秘密は、モバイルルータの活用にあるようだ。Sさんは都内に在住の25歳、都内に勤める会社員の男性。「気ままな一人暮らしをしている」とは本人談だ。彼はインターネットの固定回線を契約せず、モバイルルータだけでタブレット端末、自宅のPCに加えて、スマートフォンの通信も一部まかなっているという。インタビューは、まずはオーソドックスな質問からスタートした。まず、利用しているルータの種類と、そのルータを選んだ理由について聞いたところ、「UQコミュニケーションズのWiMAXルータを使用しています。自宅のみならず、外出先でも使用できるよう、どこでも通信できそうなWiMAX/ WiMAX 2+/ au 4G LTEが利用できる製品を選びました」とSさん。続いて、その使い勝手について聞いたところ、「使い始めてから約1年が経ちます。毎日、動画サイトを閲覧したり、TwitterやFacebookなどのSNSを利用しています。回線速度については特に不満に感じていません」とのことだった。このようにWiMAXルータを十二分に活用しているSさん。WiMAXルータを選択するまでの経緯と現在どのように使っているか、詳しく聞いてみた。○WiMAXルータに決めた理由と活用法2014年の春に、引越しが決まっていたSさん。ちょうど1年前の12月、プロバイダ探しをしていた。引越先の賃貸マンションでは、個人で固定回線のプロバイダと契約する必要があったという。「なるべく通信費は安く済ませたかったんです。そこでプロバイダの比較のため、何度か家電量販店で説明も受けました」とSさんは振り返る。家電量販店で販売員に固定通信サービスについて説明を受けたというSさんだが、「長時間、話を聞いたけれど、複雑な料金プランは何度聞いても理解できない部分がありました。また、開通までに1週間くらい時間がかかるというのと、工事のため自宅に業者が入るというのも正直、面倒だなと思いました」と語る。なによりも、「帰宅時間が遅い社会人に固定通信の運用費用は無駄なのでは? 」と強く感じていたという。そんな折、偶然JR秋葉原の駅構内でWiMAXルータの呼び込みを見かけたのだという。「実はそれ以前にも、モバイルルータは検討していたんです。NTTドコモのルータに、使いやすそうな製品がありました。でも通信容量に制限があり、それが不安材料でした」。スマートフォンやタブレットだけなら、毎月5GBもあれば足りるというSさん。でも自宅のPCで普段、月に何GBくらい使用しているのかが分からず、モバイルルータですべての通信をまかなえるのか疑問だったとのこと。「モバイルルータは通信容量に制限があるのが当たり前だと思っていました。そんなときに、秋葉原の駅構内で"WiMAXルータなら、速度制限なしでネットを使い放題"という呼び込みをやっているのが目に入って。足を止めて、スタッフのお姉さんにサービスの詳細を説明してもらいました」。手続きが非常に簡単だったことに加え、それまで検討していた携帯キャリアのモバイルルータよりも月額の利用料金が安かったことも決め手になったそうだ。Sさんは「家でも外でも固定回線並みの通信速度で利用したい。運用コストもできるだけ低く収めたい。契約も簡単に済ませたい。そんなワガママな願いが叶いました。自分にとって、ベストな選択だった」と話す。現在、Sさんが契約しているWiMAX 2+対応ルータ「HWD14」(ファーウェイ製)では、WiMAX(ノーリミットモード)、WiMAX 2+(ハイスピードモード)利用の場合、2年契約で3,880円/ 月で運用できるという。具体的な活用法としては、非常に簡単で「常に持ち歩く」だ。通勤時にはタブレット端末で接続し、ニュースサイトの巡回やメールチェックを行う。またメインで使用するスマートフォンのデータ容量を節約するためにも活躍。あらかじめ携帯キャリアの料金プランで設定されているデータ容量に達することはまずないとのことだ。自宅に戻ったら自身のノートPCと接続。モバイルルータのバッテリーが残り少ない場合は、クレードルに設置する。自宅でのインターネット利用は、お気に入りのWebサイトの巡回やニコニコ動画やYouTubeといった動画サイトの視聴がメインだ。なお動画サイトをストレスなく視聴するコツは先に目当ての動画を先に読み込んでおくことだという。高速なWiMAX通信とはいえ、やはり光ファイバーサービスにはかなわないが、Sさんのように工夫することで、固定回線と比較しても不自由ない通信環境を実現できるのだ。このように、モバイルルータを十二分に活用するSさん。通信容量に制限のないWiMAXルータを選択することで、固定回線を契約せずにモバイルルータ1台で自宅のインターネット環境を構築している。本稿を呼んでモバイルルータの運用に興味を持った方はSさんの活用法を参考にしてみては如何だろうか。
2014年12月12日Opera Softwareは、Androidアプリのデータ通信量を圧縮して削除できるアプリ「Opera Max」を日本ユーザー向けに公開した。Google Playよりダウンロードでき、価格は無料。対応OSはAndroid 4.0以降で、Android 5.0にも対応する。「Opera Max」は、Android端末上の動画、テキスト、画像を含む、全アプリのデータ通信量を圧縮するアプリ。欧米ではすでに提供されていたが、日本を含む16の国と地域に新たに提供を開始した。「Opera Max」をダウンロードすると、VPNを用いて端末上の全てのデータ通信はOperaのデータ圧縮クラウドを経由するようになる。これにより、非暗号化通信はOperaのサーバーを経由し最適化されデータ通信量が削減される。同社は、ユーザーが選択しているプランの通信容量を、最大50%拡大できるとしている。ただし、暗号化されたWebサイトとの通信や、HTTPSで接続するアプリの通信は最適化の対象外となる。また、アプリごとに通信量や削減量表示タイムラインを表示できるため、ユーザーはデータの総量を確認できる。そのほか、指定のアプリをWi-Fi接続のみに限定する設定も可能となっている。
2014年11月20日ソフトバンクテレコムは11月7日、デジタルサイネージ向けサービス「ホワイトクラウド ビジュアモール クイックサイネージ」のオプションサービスとして、共同通信デジタルのニュース記事を追加する「ニュースコンテンツ配信」の提供を開始した。クイックサイネージは、サービスを利用する企業や自治体がデジタルサイネージ用のコンテンツをクラウド上で管理するサービス。配信にはタブレット端末を使い、タブレット端末や離れた場所にある大型ディスプレイ上にコンテンツを表示できる。今回は「ニュースコンテンツ配信基本パッケージ」と「ニュースコンテンツ配信追加コンテンツ」の2種類を追加する。ニュースコンテンツ配信基本パッケージは、共同通信デジタルの総合ニュースや天気予報、スポーツなどを記事提供する。一方のニュースコンテンツ配信追加コンテンツは、マーケット情報(日経平均、TOPIX、米ドル/円、ユーロ/円)のコースと、防災情報(注意報・警報、地震情報、台風情報)のコースがあり、それぞれ別々に提供する。価格はすべて税抜きで、ニュースコンテンツ配信基本パッケージが5000円/画面、ニュースコンテンツ配信追加コンテンツは各2500円/画面。利用するには、初期費用と「クイックサイネージ基本パッケージ」に加入する必要がある。
2014年11月10日ケースレーインスツルメンツは、ソースメジャーユニット(SMU)「2600B」シリーズの前面パネルのUSBインタフェースを使用して、SMUと通信するためのAndroidベースのスマートフォン、タブレット用無償アプリケーション「IVy」を発表した。同アプリケーションは、スマートデバイスのパン、ピンチ、ズーム、スワイプといった操作・表示機能、計測器との通信といったコンピューティング機能、Wi-Fi、Eメールなどの通信機能を利用するため、プログラムせずに、測定データの観測、計測器との通信、測定結果の共有が簡単に行える。同社のすべてのTouch、Test、Inventソリューションと同様、操作方法がすばやく学習でき、開発が容易に行えるように設計されている。また、指先による操作でテストモードをすばやく切り替え、時間とともに変化するDUT(被測定デバイス)の応答を観測し、測定結果をインタラクティブに解析することで、DUT特性をより詳細に調べることが可能になる。さらに、独自のデザインにより、印加レベルとテスト結果のモニタリングを同時にコントロールできる。同機能により、回路のI-V特性の解析、DUTの安定度、応答時間またはドリフトが簡単に、視覚的に解析できる。そして、DUTの性能の変化はただちにグラフ表示に反映され、ピンチ、ズーム、スクロール操作により、詳細な解析またはトラブルシュートが簡単に行える。この他、移動体通信、Wi-Fi、Bluetooth、Eメール、またはDropbox、Google Driveなど、スマートデバイス内蔵の機能を利用することにより、テスト結果の共有手順が簡単になるとしている。なお、同アプリは、Android(V 4.0以上)対応のスマートフォンまたはタブレット、および「2600B」シリーズの最新リリース(V 3.1.0)ファームウェアに対応している。11月5日よりGoogle Playから無料でダウンロードできる。
2014年10月29日イオンは、スマートフォンと通信をセットにした「イオンスマホLTE」の月額通信容量を現行の2.5倍にあたる月間5GBに拡大する。11月1日より容量をアップする。月額利用料は税込3,218円のまま据え置く。イオンスマホLTEは、低料金を武器にした"格安スマホ"にあたるサービス。価格が魅力的な一方で、動画鑑賞目的では通信用量が足りない、といった声を受け、月間通信容量を増量する。増量後の月間通信容量は5GBとなり、動画再生約27時間に相当するという。イオンスマホLTEは、今年9月に発売を開始したスマートフォンと通信をセットにしたサービス。端末は「ALCATEL ONETOUCH」IDOL 2 S、通信はBiglobeの「BIGLOBE LTE・3G」ライトSプランで、下り最大150Mbpsで通信できる。
2014年10月23日日本通信は20日、ひと月あたり10GBのLTE通信が行えるSIMサービス「Platinum Data SIM」を10月中に発売する。月額税別2,980円で提供する。「Platinum Data SIM」はSIMフリー版iPad Wi-Fi+Cellularモデルでの利用を想定したSIMサービス。データ通信特化して、ひと月あたり10GB利用できるのが特徴。SIMフリー版iPhone 6 Plusをはじめ、nano SIM対応のSIMフリー版iPhoneで利用できる。
2014年10月20日貯蓄0円から私立を目指すための3ステップ では、教育費づくりの大きな流れを把握した。では、その基礎となる「教育費の額」の計算はどうするの? これについては、シミュレーションシートを作成するのが一番だ。少し細かい作業になるが、ここが「教育費の肝」。がんばってクリアしよう! ■志望校の学費を調べて入力するまずは、以下のシートを見て欲しい。「教育費のシミュレーションをする」イコール「このシートを完成させる」ことである。最初に子供の年齢を書きこむ。子どもの年齢は年度表記で書き込む。たとえば2009年11月生まれの子も2010年2月生まれの子も、2014年度であれば5歳と書く。次に検索エンジンで「第一志望校の名前+学費」を打ち込むと、その学校の学費が紹介されているサイトに辿りつく。ここで必要なのは、ザックリとした数字。実際に受験する学校が確定したら、学校説明会などに足を運び、正確な学費を把握しよう。学費とは別枠で、塾・習い事・部活にかかる費用を織り込んでおく。とりわけ私立小学校・私立中学校を受験する場合は、塾の費用負担も高いので、しっかり調べておこう。■各学年で過不足を計算し、累計額をチェックする学費・習い事、塾の費用(A)を入力したら、次は「年収の15%」(B)をいれ、教育費の合計との差額を計算する(C)。教育資金としてすでに用意している預貯金等があれば、最初の年にそれを加算する。学資保険に関しては、給付金・満期保険金が支払われるタイミングで給付額を加算する(D)。年収については、本来であれば昇給率を加味するのだが、今のご時世、昇給率ゼロもしくは、厳しめに見積もった額をインプットしておく方が賢明かもしれない。■各年の過不足の累計額を算出する現在から、1年後、2年後…それぞれの都市の過不足の累計額を計算する。ここが常にプラスであれば、資金計画としては合格! どこかでマイナスになるタイミングがあった場合は、どうやってそれをカバーするかを考える。 累計額がマイナスをカバーする着眼点1)受験タイミングを遅らせる(小学校受験→中学受験 あるいは 中学受験→高校受験)2)受験校を変更する。(学費を無理なく払える学校を見つける)3)既存の習い事をやめる(受講回数・時間を減らす)4)家計の見直しをし、貯蓄を増やして赤字補てんをする5)妻が働くことで世帯の年収を上げる6)資産運用や副業などで収入を増やす7)(子どもにとっての)祖父母から教育資金贈与を受ける(「“私立”を目指す家庭の教育資金の育てかた」より抜粋)教育資金づくりというと、眉間にしわを寄せてコツコツ積み立てるイメージかもしれない。「でも、このシミュレーションシートを作り、将来の出費を早い段階で把握することで、キャリアプランの修整や貯まる仕組みづくりを取り入れて乗り越えられるケースも多いということを覚えておいて下さい」と、竹下さん。「でも、やっぱり大変…。我が家は無理かも」と思った人も大丈夫! 次回は「教育資金づくりが楽しくなる“仕掛け”を作る!」です。
2014年10月03日みなさんは「高額療養費制度」をご存知ですか?家計の医療費負担が過度に重くならないように、医療費の自己負担に一定の歯止めをかける公的医療保険の仕組みです。この制度が2015年1月から改正になる予定で、年収約770万円以上と年収約370万円以下の場合に、1ヶ月あたりの自己負担額が変わります。所得が高い人にとって負担が増える改正が行われる前に、知っておきたい改正の主な内容と、医療費節約と備えのポイントについて紹介します。70歳未満の高額療養費制度が改正になります高額療養費制度は医療費(保険診療のみ。自由診療、先進医療の技術料、入院時食事療養費一部負担金、差額ベッド料は対象になりません)が高額になった場合に、一定の自己負担限度額を超えた部分が払い戻される制度です。公的医療保険に加入していれば、すべての年齢の人が使えます。加入者が70歳以上と70歳未満の場合で、1ヶ月の患者負担の計算式が異なっていますが、2015年1月に予定されている改正は70歳未満のみです。特徴は次の2つとなります。年収約770万円以上の人は自己負担額が増えます(月10万円以上増えるケースもあり)年収約370万円以下の人は負担が軽減されます具体的には、表1の内容が表2の内容に改正されることになります。所得区分を3区分から5区分に細分化することで、自己負担限度額がきめ細かく設定されています。表1:現行の70歳未満高額療養費制度※厚生労働省保険局保険課資料「高額療養費制度の見直しについて」(平成26年1月22日)をもとに執筆者作成注意すべきなのは、現在上位所得者に該当する、年収約770万円以上の被保険者とその被扶養者が入院・手術をしたり、抗がん剤治療を受けたりするケースです。1ヶ月の医療費が50万円以下の場合、1ヶ月あたりの自己負担限度額が今よりも1万7,400円、年収約1,160万円以上の場合なら10万2,600円増えることになります。「貯金があるから、医療費負担が増えても乗り切れます!」と言い切れる人なら良いのですが、あるだけ使ってしまうタイプで貯金が少なめなら、医療保険等でいざという時に備えておく方が賢明です。2013年度予算ベースの医療関連の社会保障給付費は、36兆円です。内閣府の試算によると、2015年度に39.5兆円、2020年度には46.9兆円にまで増大すると見込まれています。医療費の自己負担アップは、今回で収束するとは考えにくいかもしれません。いざという時の負担を軽減するリスクヘッジとして、医療費を抑える知恵を学び、家計負担の少ない範囲で保険を活用していきましょう。医療費の節約に欠かせない「2つの質問」健康診断等で病気が見つかり、医師から入院を促された場合に、必ず聞いてほしい2つの質問があります。入院期間はどれくらいになりますか?(個室を促された場合)個室にしなければいけない理由を教えてください。先に紹介した高額療養費制度は、「月初めから月末まで」に自己負担した医療費が一定金額を超えた場合、超過分を公的医療保険で負担する、というものです。つまり、月単位での計算となりますので、入院の時期についても必ず確認しましょう。医師から「○日に入院できますか?」と聞かれた場合には、入院期間を確認し、手術等の結果によって入院期間が延長する可能性についても質問しておくと、さらに安心です。個室に入院すると、通常差額ベッド料を支払うことになります。1日あたり1万円、2万円等の費用が請求され、しかも保険診療の対象とならないので、高額療養費制度が使えません。「相部屋はプライバシーが守られないので嫌!」「自分のイビキが気になるので個室にしたい」等の場合は、相応の費用負担を覚悟しておきましょう。それとは別に、患者本人の意思ではなく、病院側から個室の利用を促されることがあります。その際は必ず理由を聞きましょう。表3に該当する場合、個室料を払わなくてすみます。急病等で緊急入院をしたり、抗がん剤治療で免疫が落ちていたりする等の理由で個室に入った場合は、表3の(2)に該当する可能性があります。表3に該当する理由により差額ベッド料の請求を受けた場合は、「厚生労働省の通達で、差額ベッド料を徴収してはいけないケースに該当するのではないですか?」と必ず聞いてみましょう。表3:差額ベッド料をとってはならないケース(1) 同意書による同意の確認を行っていない場合(当該同意書が、室料の記載がない、患者側の署名がない等内容が不十分である場合を含む。)(2) 患者本人の「治療上の必要」により特別療養環境室へ入院させる場合(例)救急患者、術後患者等であって、病状が重篤なため安静を必要とする者、又は常時監視を要し、適時適切な看護及び介助を必要とする者免疫力が低下し、感染症に罹患するおそれのある患者集中治療の実施、著しい身体的・精神的苦痛を緩和する必要のある終末期の患者後天性免疫不全症候群の病原体に感染している患者(患者が通常の個室よりも特別の設備の整った個室への入室を特に希望した場合を除く。)クロイツフェルト・ヤコブ病の患者(患者が通常の個室よりも特別の設備の整った個室への入室を特に希望した場合を除く。)(3) 病棟管理の必要性等から特別療養環境室に入院させた場合であって、実質的に患者の選択によらない場合※資料:厚生労働省保険局通知(平成24年3月26日)入院・手術、抗がん剤治療前に「限度額適用認定証」をもらっておこう最後に、忘れてはならないのは「限度額適用認定証」の申請です。入院・手術、抗がん剤治療等で高額な医療費がかかると予測される場合は、治療を受ける前にご加入の公的医療保険で「限度額適用認定証」をもらっておきましょう。これを病院に提示しておけば、1ヶ月の病院の窓口での支払いが、高額療養費制度の自己負担限度額までとなります。これをもらわずに入院すると、医療費の3割(69歳以下の場合)を病院の窓口で支払い、その後、高額療養費の申請を行うことになります。手続き後3ヶ月位で払い戻しを受けられますが、立て替え払いをしなければいけません。高額な費用を払うために、金利の高い時代の定期預金を解約したり、金利のかかるカードローン等でお金を借りたりするのはもったいないです。手続きをすれば誰でも入手できるものですので、入院前の準備として覚えておいてくださいね。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年04月24日IDC Japanは4月2日、国内通信サービス市場予測を発表した。2013年の国内通信サービス市場は、固定音声通信サービスと法人向けWANサービスが前年比で減少した。一方で、モバイル通信サービス、固定BBサービス、VoIPサービスについては増加し、全体としては11兆3158億円(前年比成長率0.2%)になる見込み。IDCでは、国内における固定音声通信サービス市場、法人向けWANサービス市場、モバイル通信サービス市場、固定BB(ブロードバンド)サービス市場、VoIP(Voice over Internet Protocol)サービス市場の5つの合計を「国内通信サービス市場」と定義した上で分析を行った。そうした中、固定BBサービス市場およびモバイル通信サービス市場は、市場の飽和や価格競争の継続的な高まりにより、それぞれ2014年、2015年に縮小に転じるとしている。通信事業者は通信サービス収益の減少を最小限に食い止めると同時に、CAPEX(Capital Expenditure)/OPEX(Operating Expense)の合理化に向けたさまざまな施策を講じる必要性が考えられる。IDC Japan コミュニケーションズ リサーチアナリストの鳥巣悠太氏は「モバイル通信サービスに求められる施策として、VoLTE(Voice over Long Term Evolution)の品質制御による差別化や、基地局設備を通じたユーザーのネットワーク利用体験の向上が重要になる」と述べている。また同氏は「固定BBサービスに求められる施策として、Wi-Fiインフラを通じたモバイルトラフィックの負荷分散や、屋内の位置情報を活用したユーザー行動分析が必須になる。またネットワーク機能の仮想化技術を活用したインフラコストの削減も視野に入れる必要がある」としている。さらに「法人向けWANサービスに求められる施策として、中堅中小企業市場に食い込むことが必須となる。加えて通信事業者は自社のWANのクラウド向けの機能を強化した上で、主要なクラウド事業者と相互連携する体制が求められる」とまとめた。
2014年04月04日今は健康でもいつ何があるか分かりません。つい「医療保険に入らなければ」と思いがちですが、医療費には公的保障である程度カバーできるものも。もしもに備え、医療費について知っておきましょう。■意外と役立つ! 公的医療保障会社員なら健康保険、公務員なら共済保険、自営業なら国民健康保険など、日本ではすべての国民に公的な健康保険への加入が義務付けられています。この公的医療保険により、病気やけがをしたときには、医療機関に保険証を提示すれば医療費の一部を負担するだけで医療が受けられるようになっており、現在私たちの自己負担割合は3割です。でも、入院などで医療費が高額になってしまう可能性も考えられます。そんなときのために、医療費をカバーするさまざまな制度があるのです。■一定額以上の医療費が戻ってくる、高額医療費制度1ヵ月間の医療費自己負担分が一定額を超えた場合、それ以上は支払わなくて済むのが、高額医療費制度。所得区分が一般の人の場合、一定額を超えた分の自己負担が1%に。仮に1ヵ月に100万円の費用がかかっても、自己負担額は9万円程度におさえられます。ただし、入院中の食事や差額ベッド代、先進医療費には適用はされません。■医療費が年10万円以上かかったら、医療費控除が受けられるその年の1月1日から12月31日の1年間に支払った医療費の総額が10万円(所得金額が200万円以下の人は、その5%)を超えた場合は、確定申告をすれば医療費控除が受けられ、所得税の一部が戻ってきます。この医療費には、実際に治療のために支払った金額のほか、通院にかかった交通費、妊婦健診の費用や分娩費も計上できます。医療機関にかかった際は、明細や領収書などをしっかり残しておきましょう。なお、医療費控除の対象となる金額は、出産一時金や高額医療費など、保険によって補填されるお金を引いた額になります。■病気やけがで会社を休んだときは傷病手当金が受けられる会社員であれば、病気やけがで会社を休んだときには、健康保険から傷病手当金が支給されます。給付対象となるのは、業務外事由による(労災保険の給付対象ではない)病気やけがで、休業期間が連続して3日を超えるときに支払われます。給付期間は最長1年6ヶ月で、働けない間の生活費をカバーしてくれます。ただし、自営業やフリーランスの人が加入する国民健康保険にはこの制度はないので、貯蓄や保険で備えておくことが必要です。■さらに万全に備える 民間の医療保険の選び方傷病手当金制度のない国民健康保険に加入している人や、いざというときの貯蓄に不安がある人、公的保障のほかにもしっかり備えておきたい人は、民間の医療保険に加入を検討するのもよいでしょう。民間の医療保険なら、貯蓄の妨げにならない割安な掛け捨て型がおすすめ。女性特有の病気に手厚い保険もありますが、それらの病気は一般の医療保険でもカバーされます。高い保険料を払って病気に備えるより、年1度、婦人科検診を受診するのをおすすめします。「自分は大丈夫」と思っていても、病気やけがはいつ降りかかってくるか分かりません。また、公的保障でカバーされても、多くの場合は一旦医療費を自ら支払い、後で払い戻しが受けられるというシステム。万が一病気やけがになった場合、治療費はまず貯蓄から捻出することになります。もしもに備えて、日頃から“何にでも使えるお金”をプールしておくと安心です。
2014年03月12日NECは11月20日、広域な通信ネットワークを迅速に構築できる陸上自衛隊向け「野外通信システム」の納入を開始したことを発表した。同日には、製品とその生産設備がある府中事業場のプレス向け公開も行った。同社の野外通信システムは、自衛隊の方面隊、師団等において、指揮・統制・情報伝達のための通信を継続的に確保することが可能で、災害時にも対応できる。また、ソフトウェア無線技術が導入されており、各種無線機として動作するアプリケーションを無線機にインストールすることで、種類の異なる無線機との相互通信が行えるため、海上・航空自衛隊およびその他関係省庁などとの通信確保も可能になる。このシステムは陸上自衛隊の方面隊電子交換システム、師団通信システム、各種機能別無線機の後継として、今年度から装備される。
2013年11月21日