2014年11月に亡くなった映画俳優・高倉健に迫る長編ドキュメンタリー映画『健さん』の製作が発表になった。写真家・映画監督の日比遊一がメガホンを執り、マイケル・ダグラスやジョン・ウーらのインタビューを通し、日本が生んだ稀代の映画俳優の知られざる姿を浮き彫りにする。その他の写真『健さん』は、外国映画にも積極的に出演し続けた高倉健の俳優としての在り方に焦点を当てた記録映画で、ダグラスは『ブラック・レイン』で共演した当時の思い出や撮影秘話を初めて明かし、大の高倉健ファンを公言し、『君よ憤怒の河を渉れ』の西村寿行による同名原作を再映画化する『追捕 MANHUNT』(香港=中国合作・邦題未定)を監督するジョン・ウーは、健さんへの思いを存分に語っているという。そのほか、『ブラック・レイン』の撮影監督を務めたヤン・デ・ボンや、高倉健が出演したハリウッド映画『ザ・ヤクザ』で脚本を担当したポール・シュレイダー、そして40年来の付き人である西村泰治氏が、高倉健の貴重なプライベートのエピソードの数々を紹介する。日比監督は「高倉健さんという一人の人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない矜持そのものだと思います。健さんファンに観ていただきたいのはもちろん、“健さん”を知らない若い世代の人たちにとっても“映画俳優、高倉健”との忘れられない出会いになることを、心から願っております」とコメントを寄せており、インターナショナルな視点から、映画の美学、日本人の美学、ひいてはアジアの美学を紐解いていくドキュメンタリー映画になるという。『健さん』2016年全国公開
2016年04月12日日本を代表する映画俳優・高倉健が逝去して、早くも1年が経った。この度、高倉さんの知られざる姿を描く、高倉健長編ドキュメンタリー映画『健さん』の製作が決定。現在快調に製作が進んでおり、今年春の完成を予定していることが明らかになった。『鉄道員(ぽっぽや)』<a href="">『あなたへ』</a>など邦画史上に残るヒット作に出演し、享年83歳でこの世を去った高倉さん。 いまもなお映画の追悼上映や、旧交を深めた人々による回想が絶えることなく続き、改めて高倉さんが遺したものの偉大さは計り知れない。ニューヨークを拠点とし写真家としての作品は世界各国の著名なコレクションにも収蔵されている日比遊一が監督を務める本作では、高倉さんが遺した言葉や作品を通して、インターナショナルな視点から、映画の美学、日本人の美学、ひいては、アジアの美学を紐解いていくという。日本映画のみならず、外国映画にも積極的に出演し続けた高倉さんの俳優としての在り方に焦点を当てる本作には、『ウォール街』でアカデミー賞主演男優賞を受賞、『カッコーの巣の上で』ではアカデミー賞作品賞を含む主要5部門を受賞し、プロデューサーとしても多くの実績を残すハリウッドの名優マイケル・ダグラスも出演。『ブラック・レイン』で高倉さんと共演した当時の思い出や撮影秘話を、初めて明かすという。さらに、高倉さんが主演した『君よ憤怒の河を渉れ』の西村寿行による同名原作の再映画化である『追捕 MANHUNT』(香港 =中国合作・邦題未定)を監督することが発表された世界的名匠・ジョン・ウーは、かねてより大の高倉健ファンを公言しており、本作への出演も快諾。その思いを存分に語っている。そのほかにも、『ブラック・レイン』の撮影監督を務めたヤン・デ・ボンや、『ザ・ヤクザ』で脚本を担当し、数々の作品の監督でも知られるポール・シュレイダーなど、高倉さんを知る世界の名優・監督陣のインタビューを通じ、新たな「高倉健像」を浮き彫りにする。さらに本作では、40年来の付き人である西村泰治氏が、高倉さんの貴重なプライベートのエピソードの数々を紹介。中でも、西村氏の息子の結婚式に高倉さんが内緒で出席し、祝辞を述べる場面は、高倉さんの人としての優しさが垣間見える本作の見どころのひとつとなるようだ。この度の製作決定にあたり、日比監督は「高倉健さんという一人の人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない矜持そのものだと思います。健さんファンに観ていただきたいのはもちろん、『健さん』を知らない若い世代の人たちにとっても『映画俳優、高倉健』と忘れられない出会いになること、心から願っております」とコメントを寄せた。世界の名優&名匠によって初めて明かされる “健さん”の知られざる姿。 いまもなお多くの人の心に残る高倉さんの偉大さを、本作を通して改めて感じることができそうだ。『健さん』は2016年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開(C) 2012「あなたへ」製作委員会
2016年04月12日どんなレシピがお好み?P&Gのシャンプーブランド『ヘアレシピ』では、1月18日(月)より対象商品の購入で抽選に参加できる『速水もこみち「料理教室」ご招待キャンペーン』を実施している。『ヘアレシピ』は、髪や地肌に与えるものは、食事と同じように気を配るべきという考えのもと、“髪に、ごちそう。”をコンセプトにしたシャンプーレシピブランド。つやとうるおいのある髪へ導く「アプリコットハニー」、髪にうるおいを与えながらもふんわりとさせる「キウイいちじく」、旬を感じさせる限定レシピとして濃密保湿の「アップルジンジャー」などのラインナップがあり、シャンプー、トリートメント、スペシャルケアなどを組み合わせた計16種類の中から、「なりたい髪」に合わせたレシピを選べる。キレイな髪で会いに行こうそんな“レシピ”と“素材”にこだわる「ヘアレシピ」のイメージキャラクターを務めるのは、料理上手として知られる俳優・速水もこみち。今回のキャンペーンでは、速水が考案したオリジナルスイーツレシピを直接レクチャーしてくれる、夢のような料理教室が開催される。料理教室に参加できるのは、抽選で選ばれる30組60名。対象商品2,000円(税込)以上を購入し、レシートをキャンペーン事務局に送付することで応募ができる。締め切りは4月15日(金)、当日消印有効。(画像はプレスリリースより)【参考】・『ヘアレシピ』キャンペーンサイト・プレスリリース
2016年01月20日政治、経済、文化、食など、さまざまジャンルを独自の視点で切り取るライター・速水健朗さんに、“おひとりさま”ついて考察していただく本連載。東京近郊在住の独身女性50人に、今一番好きな街を調査した前編では想像以上にオーソドックスな街のラインナップとなりました。後編となる今回は、それ以外にランク入りした街についても触れながら、おひとりさまの本懐をお伝えします。三茶でも恵比寿でも豊洲でもないおひとりさまが注目する街とは?前編で取り上げていない、ランク入りした街についても触れていこう。恵比寿・中目黒・代官山界隈は、エリアごとのランキングでは、「新宿エリア」「表参道・青山」に次いでの3位。カフェやバー、レストランといった飲食店の充実度で知られる恵比寿は、断トツ人気と思いきや、今どきは、そこまで人気のスポットではなくなっているのかも。そういえば、最近は客層の高齢化が目立つ気がする。単価的にも安くはない店が多いせいもあるだろう。一方、バブル世代やその少し下のアラフォー世代にもおなじみの「表参道・青山」エリアの人気は高い。一時はブランド力が下がっていた骨董通りも復活の兆しがある。TYハーバー系列レストラン(*1)の人気は今だ高く、予約無しでは入れない状況が続く。街そのものというよりは、店のブランドで成り立っている部分も大きいのかもしれない。(*1)TYハーバー系列レストラン醸造所を併設した、天王洲地域のランドマーク的存在の「T.Y. Harbor Brewery」を本拠にしたレストラングループ。表参道にある環地中海料理店「CICADA」は、目の前に運河が広がる本店よろしく水の流れるコーナー近くの席が大人気。ただ、デート利用の多い同レストランの風景を“借景”しつつ、サラダやパンを飲食できる併設のオールデイカフェ「crisscross」の方がおひとりさまとしては使い勝手がいい。飲みに誘うなら「中目黒」よりも「赤羽」がコスパ良し?その逆に、アッパーではない街として上位に入ったのは、「赤羽」。「人生気楽にやってこーってな気分にしてくれるような、気取らない空気が大好き」というのは、この街が気に入って住んでしまったという広告代理店勤務の30歳の女性。昼間から飲めるゆるい街。昨今の「赤羽・立石」ブーム(*2)の主体も、間違いなく女性客である。「たまに知らないおじさんがおごってくれる」などという声も上がっていた。都心でナンパされるよりも、ひなびた街の情緒みたいなものに今どきのアラサー世代が惹かれるというのも、ありそうな話である。ちなみに男性がデートに誘う場合も、「中目黒行こうか」よりも「赤羽行こうぜ」の方が有効(*3)であるというのは、ほぼ間違いないだろう。(*2)昨今の「赤羽・立石」ブーム東京都北区にある赤羽と葛飾区にある立石。下町情緒あふれるこの2つの街は、5000円ほどの予算でも約3軒ははしご酒できるという好環境から最近、“飲兵衛の聖地”として注目が集まっている。昼間から呑んでいるおじさん達の横で、女性おひとりさま客が痛飲しているという風景も珍しくもなくなってきている。(*3)「六本木行こうか」よりも「赤羽行こうぜ」の方が有効昨今の赤羽をめぐる動きとして見逃せないのが、赤羽在住の漫画家・清野とおるが体験した赤羽の奇人・変人エピソードが満載の『東京都北区赤羽』をもとに、山下敦弘監督と松江哲明監督がドキュメンタリードラマ化した「山田孝之の東京都北区赤羽」(テレビ東京系、2015年)の放送。「東京ドラマアウォード2015」も受賞した同作の放送以来、サブカル層を中心に赤羽は観光地化した面も。新丸ビルやコリドー街もいいけれど…疲れに染み入る街は他にあるさて、筆者は、毎週金曜日にはどこかの繁華街にアベノミクスのフィールドワークに出かけるということを、もう2年以上続けている。しかし、その中で気になっていた勢いを感じる街で、今回のランキングに登場しなかった街も多々ある。具体的に挙げると、丸の内の「新丸ビル」や有楽町と新橋の間「コリドー街」だ。どちらも金曜はカップルやグループ客で溢れ返っているので、男性や友達から指定されて行くことはあっても、おひとりさま自ら行く場所ではなくなっているのだろうか。下町では、「人形町」や「門前仲町」も今どきは、女性が1人で入れるようなバルの多い町の代表になっているが、票は集まっていなかった。まだ、浸透しきってはいないようである。そして何よりも意外なのは、六本木・麻布十番・西麻布が上位に登場しなかったこと。特に、「麻布十番」は、バルや気軽なカフェが多く、活気のある街という印象が強く、1位もあり得るかと思っていただけに不思議ではある。初めは、保守的なヒアリング結果だなあと感じたが、それなりに眺めながらこのランキングの理由などを考えてみるのは楽しかった。最後に、この大変なヒアリングに挑戦したR女史の感想を付け加えておこう。50人の傾向を聞いて、R女史が感じたのは、全体的に漂う「疲れるのが嫌だ」という傾向だったという。「会社の人と一緒よりも、友だちや1人が気楽でいい」。「大きな繁華街よりも、家の近くや人の多くない地元の気心の知れたお店が気楽」みたいな話がよく出てきたようだ。ニューヨークでは、気どったマンハッタンよりもコンフォート(*4)なブルックリンが人気といった傾向があるというが、東京でも同じような“コンフォート志向”の「遊ぶ街」=「新宿三丁目」、「赤羽」のような変化が徐々に始まっているのかもしれない。(*4)コンフォート編集者・菅付雅信氏の『中身化する社会』(2013年、星)によると、ネットの進化、SNSの爆発的普及を背景として、ウソや誇張はすぐに検証される時代になったと指摘。その結果、一時の流行に流されず、衣食住すべてにおいて人々がより本質を追求するようになると論じた。同書に頻出する「comfortl(コンフォート)」という単語は「本質的だからこそ心地がいい」という意味合いで使われている。Text/速水健朗
2015年11月12日政治、経済、文化、食など、さまざまジャンルを独自の視点で切り取るライター・速水健朗さんに、“おひとりさま”ついて考察していただく本連載。第1回となる今回は、現在SOLOで進行中の「居場所」特集にちなみ、東京近郊在住の独身女性50人に、今一番好きな街を調査してみました。果たして浮かび上がってくる「おひとりさまand the Tokyo」とは−−?「恵比寿、青山、丸の内」ではない、新機軸で受けている街はどこ?今どきの東京に住む独身女性が遊びに行く街はどこなのか?相変わらず恵比寿?青山?丸の内?いやいや、もっと新しいおもしろい街があるに違いない。仕事帰りに友だちと飲みに行くときに使う街は?近所に人で飲みに行くときは?休日の買い物に行く場所って?流行で遊ぶ街を変えるのか、会社の近くを選ぶのか?家の近くに行きつけをつくる?それぞれの都市独身生活者(*1)の日常を調査してみた。(*1)独身生活者:東京のような都市部に多い「独身かつ、1人暮らしの者」の数は、この10年で全世界的にみて33%増加しているという調査報告も。社会学者・エリック・クライネンバーグは、この“見えない多数派”である層を「シングルトン」と定義。「現代社会ではシングルトンは、労働力、税収においても頼りの存在だが、あまりに軽んじられている」と著書のなかで論じた。今回、その調査を「好きな街のベスト3」を聞くといったアンケートではなく、ヒアリングの中から、その街の魅力を聞き取りしていく形式を選んだ。その方が、リアルに近い彼女たち(*2)の日常を切り取れるに違いない。ヒアリング調査を担当してもらったのは、アラサーで独身のSOLO編集M女史(*3)。当事者といえる彼女の交友範囲をつてに、さまざまな独身女性たちと街の関わりについて聞いてみた。(*2)彼女たち:東京近郊在住の50名の独身女性。平均年齢29.02歳。(*3)SOLO編集M:もうすぐ30歳を迎える独身女。この注釈では東京在住のおひとりさま当事者としての雑感、補足を書き留めます。対象の年代は、30歳前後が中心。20代半ばやアラフォーも若干混じっている。編集者であるM女史の周囲というバイアスもあるため、メディア・広告関連の職種に就いているものが3分の1くらい含まれているが、過半数は会社員、OLである。複数回答があった街の固有名詞を上げると以下のようになる。発表!東京のおひとりさま女性が選ぶ「好きな街」【集計データA】1位新宿三丁目2位渋谷、表参道4位中目黒、恵比寿、赤羽7位青山、銀座、東銀座、三軒茶屋、代官山、神楽坂、中野、西荻窪、上野【集計データB】1位新宿エリア(新宿三丁目、新宿、西新宿、新大久保)2位青山・表参道エリア(表参道、青山、外苑前)3位中目黒、代官山、恵比寿エリア(中目黒、代官山、恵比寿)、渋谷エリア(渋谷、神泉、神山町、富ヶ谷)、銀座エリア(銀座、東銀座、丸の内、八重洲)事前の想像以上に保守的な回答だったというのが正直なところ。もう少し、東京の東側(*4)に関心が移っているのではないか(*5)、下町への関心が高まっている?僕らが想像もしない街に人が集まっているのではないか、などと勝手な期待を裏切り、新宿、渋谷、恵比寿といった意外性のない定番タウンの名前が多く挙がってきた。ただし具体的な話まで分析を進めると、かつての渋谷、新宿とは、まったく違ったエリアが人気であることに気がつく。(*4)東京の東側 :雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス刊)2010年9月1日号は、「東京の、東へ。」特集。リーマンショックを背景に、「新しい東京の勢力図」として、台東区や墨田区の街の魅力を提示。また、2012年3月刊行の『東京右半分』(都築響一、筑摩書房)でも、クリエイティブなパワーバランスが東京の東側に移動し始めていることを、膨大なフィールドワークをもとに検証、記録している。(*5)関心が移っている?:「東京の東側」の代表としてよく挙げられるのは、北千住、浅草、日暮里、三河島、人形町、神田、錦糸町、谷根千(谷中・根津・千駄木)など。このあたりはチェーン店でない個人経営が多く、取材時も人間味のある豊かな情報が集まります。一方で、ディープな地域でもあるのでアラサー女性にとってはまだ自分の“ホーム(居場所)”であるほど「好き」とは、おいそれと言えない感覚があるのかもしれません。現時点ではまだ、片思い的な街との関わりという感じでしょうか。ちょうどいいディープさ1位は「新宿三丁目」1位の「新宿三丁目」、2位の「渋谷」は名前が挙がって当然な街だが、新宿は、アルタのある東口ではなく、そこから少し外れた「三丁目」という具体名が登場したのが象徴的。近年、その発展が目立ち、常に人で溢れ、活気のあるのはこのエリア(*6)である。「程よく落ち着いているところが多い」「一人でちょこっとだけ飲みに行けるお店も多い」などの声が上がっていたように、気取らずに出かけられる場所、デートに行く場所ではなく、日常的に友だちと出かけたり、1人で出かける場所として手軽(*7)ということだろう。(*6)活気のあるのはこのエリア:「伊勢丹のような格式のある百貨店、花園神社や末廣亭、新宿ゴールデン街のようなレトロな場所、H&Mやフォーエバー21のようなファストなものなど、ごちゃまぜの新宿3丁目(駅界隈)はやっぱり面白いと思う」(28歳、出版社勤務)というように、文化的な幅広さを楽しめるのが単なる大都市とは違うところかもしれません。(*7)1人で出かける場所として手軽:上記のうち「新宿ゴールデン街」だけはちょっとハードルが高く思えますが、最近はある意味で観光地化された部分もあり、女性1人でも訪れやすくなった部分があるよう。アンケートの自由技術欄に寄せられたゴールデン街についての意見も「非日常なのに安心感がある」など、ちょうどいいディープさが受けている?さて、新宿が「新宿三丁目」であるように、渋谷も、従来の人気があった公園通り、宇田川町(*8)といった場所が選ばれているわけではない。名前が挙がったのは、神泉や神山町(東急本店前通り)といった、渋谷駅から離れた、「奥渋谷」などと呼ばれる辺り。「新宿三丁目」「奥渋谷」これらのエリアの共通点は、高級レストランなどがあるわけではないけど、旧来のチェーン系居酒屋が比較的少なく、ワインバー、街バルなどの手軽な個性的なお店が多いというところ。これらが独身女性の遊ぶ街の最低条件なのではないか。(*8)従来の人気があった公園通り、宇田川町:1990年代、宇田川町一帯は「世界一のレコード村」と呼ばれるほどまでにレコードショップ、CDショップが密集。また、公園通りには小沢健二やピチカートファイブなどが出演した伝説のDJバー「インクスティック」があったりと、いずれもかつて“渋谷系”を象徴した街。「定番化したワイン」と「クラフトビール人気」が象徴するもの「新宿三丁目」と「奥渋谷」には、共通点がある。それはどちらも発展のきっかけがワインと関係しているということだ。新宿三丁目の今のような発展は、この界隈の一大勢力として多数の店舗を展開するワインバーのマルゴグループ(*9)の存在が大きかった。同じように、奥渋谷の発展も、この5年で増えた狭いお店に樽が並ぶようなバル群が支えている。2008年に開業した、神山町の奥にひっそりたたずむ「アヒルストア」(*10)は、ワインにこだわり、立ち飲みスタイル、広くはない店舗という東京のバルのスタイルを確立し、バルブームの中心となった存在。ワインが両地域の発展のキーになっているのだ。(*9)ワインバーのマルゴグループ:「気軽にワインも料理も楽しめる」「お一人の方も、グループでも、いつでも気軽に立ち寄れるバー、それがMARUGOです」(同社公式ホームページより)(*10)アヒルストア:自然派ワインと自家製パンの提供で知られるお店。店主の齊藤輝彦さんは、雑誌『GINZA』(マガジンハウス)にてワインに関する連載も。大人気店なのでなかなか訪問できないのだけれど、いつも記事を読んでいるために勝手に心のなかで行ったつもりになっている感あり。日本フードサービス協会の市場動向調査の結果を見ると「パブレストラン/居酒屋」の業績は、6年連続で前年を下回る低迷が続く。だが、その一方で、2012年以降、ワインの消費量は、ボジョレーヌーボーが流行ったバブル期、ポリフェノールが話題になった健康ブームの1998年を超える量にふくれあがり、空前のワインブームでもあるのだという。そして、ここに来てクラフトビール(*11)も大ブレイク中。クラフトビールやワインにこだわりのある店が多い場所という条件から見ても「新宿三丁目」「奥渋谷」といった街は、ちゃんとマッチしているのだ。(*11)クラフトビール:小規模なビール醸造所でビール職人が造るビールのこと。ビール職人が精魂込めて造り出す高品質なビールを「手工芸品(Craft)」に例えて、クラフトビールと呼ぶのだそう。――定番化したワイン、人気上昇中のクラフトビールが示す東京のおひとりさまの今の“気分”とは?後編では、ほかのランキング上位のスポットにも触れながら考察を深めていきます。どうぞ、お楽しみに!Text/速水健朗
2015年09月04日ドラマやCM、映画にスポーツ、ファッション誌を見てもまさに「大人の男」が花盛り。今や社会現象になるほどのオーバー40ブームの真相を、独自の視点で社会現象を切り取ることに定評がある編集・ライターの速水健朗さんが解き明かします!* **-――2016年の大河ドラマ『真田丸』に主演する堺雅人はじめ、“大人の男”たちの時代劇での活躍も目立ちますよね?時代劇を作る際、若い役者ばかりだとバタバタした印象になってしまう。そこに40歳前後の俳優を配して、画面を落ち着かせるというのがひとつの正解になりました。ここ数年でも、大沢たかお、谷原章介、西島秀俊、福山雅治、少し若いけど長谷川博己など、この世代が大活躍。若いイケメン枠から年を重ね、性格俳優として幅のある演技を見せるようになった俳優たちが、大河ドラマでの活躍を経て主役級クラスへ、という定型もできたと思います。大ヒットした『半沢直樹』も昔ながらの熱血モノで、現代を舞台にした時代劇のようでしたね。――他方、2001年の渡米以降、「シアトル・マリナーズ」「ニューヨーク・ヤンキース」「マイアミ・マーリンズ」とチームを変えながらメジャーリーグで存在感を発揮し続けるイチロー選手。サッカー界に目を転じれば、プロとして現役にこだわり続ける“キング・カズ”三浦知良選手も際立っていることについては?野球でもサッカーでも、40代で現役って、これまでほとんどなかったですよね。それが叶うようになったのは、本人の努力や哲学はもちろんですが、フィジカルトレーニングの著しい進化があってこそ。また、スポーツ選手はなんといっても現役でいることが人気の秘訣。日本人なら誰もが知るこの二人は、ずっと知っているからこそ応援したくなる特別な存在なのでは。※『anan』2015年7月29日号より。イラスト・グレートインターナショナル文・鳥澤 光
2015年07月28日ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』の特別試写会が7月3日に、都内で行われ、日本語吹替え版で声優を務める俳優の佐藤二朗が出席。「3歳になる子どものことを考えたら、父親として号泣し嗚咽してしまった」と本作が描き出す家族愛に“パパ目線”で感動していた。『インサイド・ヘッド』特別試写会その他の写真『トイ・ストーリー』を皮切りに、数々の名作を生み出すピクサー長編アニメーション20周年を記念し、この夏公開される感動ファンタジー。11歳の少女・ライリーの幸せな成長を願う5つの感情(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ)が、彼女の脳内で大冒険を繰り広げる。佐藤はライリーが幼い頃に作り上げた“想像上の友だち”ビンボンの声を演じている。名脇役として幅広いジャンルで活躍するが、「声優は初めて」だといい、「しかも、ディズニー作品でしょ?こんな薄汚れた中年男でいいんだろうかと不安でしたよ」。劇中には歌唱シーンもあり「楽譜も読めないし、『そこは半音あげてください』って言われてもね…。体感的には800回くらい(笑)歌った気がする」と悪戦苦闘だったが、「感情のふり幅を普段の100~200倍にし、純粋に童心に戻れた。刺激的な体験でした」と初の声優に手応えを示した。また、ヨロコビ役の竹内結子、カナシミ役の大竹しのぶとの共演を「竹内さんは普段から明るくて笑顔が印象的だから、ヨロコビにぴったり。大竹さんが演じるカナシミもチャーミングで、こちらもぴったりですよね。大先輩なので、こういう言い方は失礼かもしれませんが…」と振り返った。一番好きなキャラクターは、カナシミだといい「負の部分こそ、生きる糧になるというテーマに感動しました。なんせ頭の中が舞台ですから、誰もが“自分の物語”として共感できるはず」とアピールした。『インサイド・ヘッド』7月18日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年07月04日俳優の佐藤二朗がディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』の日本語版で物語の重要なキャラクター、ビンボンの声を演じることが発表になった。その他の写真本作の舞台は11歳の少女ライリーの頭の中。そこではヨロコビ(JOY)、カナシミ(SADNESS)、イカリ(ANGER)、ムカムカ(DISGUST)、ビビリ(FEAR)が暮していて、彼女の感情を決めているが、ライリーの一家が引越しをしたのを機に様々なトラブルが発生。映画は、ライリーと感情たちの予想もつかないドラマを描く。ビンボンはライリーが幼い頃に空想で作り上げた“友だち”で、ライリーの頭の中で暮している。ある事件が発生して、司令部から放り出されたヨロコビとカナシミは、司令部へと帰ろうと奔走する中でビンボンに出会う。「普段はふくみのある役や、ひねくれ役、または思慮深い役が多いので、本当にビンボンのように童心で素直な役は今までやったことがない。まったく初めての挑戦でした」という佐藤は「とにかく童心にかえる、ということを心がけました。なるべく感情のふり幅を大きく持つようにしました。楽しい時は本当に楽しいし、悲しい時に本当に悲しいし、というふり幅を、大人になった自分とは比べて100倍200倍のふり幅でやってみたいなと思いました」とコメント。また、佐藤は本作について「世の中って公平では決して無いし、理不尽もたくさんあるじゃないですか。そんな理不尽に対しても腐らずに頑張るということがひとつのメッセージだと思うんです。そういう意味で、カナシミも必要だというのはすごく良いテーマですよね。人生経験を積んだ大人の心にこそ響く作品だと思います」と語っている。『インサイド・ヘッド』7月18日(土) 全国ロードショー
2015年06月29日誰かと仲良くなりたいとき、まずは会話で相手との距離を縮めようとしますよね。でも相手の話を引き出すのって、なかなか難しいもの。書く、聞く、話す。ライターやコメンテーターなどさまざまな顔を持つ速水健朗さんは、あらゆる角度から日本語に向き合う。なかでも重要になるのが“聞く”作業。文章やコメントに落とし込む材料は、相手から話を聞くことで初めて得ることができる。だからこそインタビューに対するこだわりは強く、そこには自分流の方法も。「話を聞く前段階に、テクニックがあるんです。以前占い師をしていた時に得た手法で、最初に相手と距離を近づけるというもの。警戒されない程度につめることで、心を開きやすくなります」そんな速水さんが活用しているテクニックのひとつが、丁寧に話を聞くモード&やや乱暴に聞き出すモードの使い分け。なかでも時間が限られている時や、なかなか相手の本音が出てこない時には、少々手荒なタッチが効果的。「私、○○が好きなんです」など、相手が嫌いなものをあえてぶつけることで「○○はナシでしょう~」と、一歩近づいた反応が返ってくるはず。「否定的なスタンスから入った方がスムーズな人もいれば、肯定的な方が話しやすい人もいるので、会話の様子をみながら使い分けを」◇はやみず・けんろうライター、編集者。メディア論、都市論、ポピュラー音楽など幅広い分野に精通し、『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)をはじめ著書多数。『シューイチ』(日本テレビ系)などにも出演。※『anan』2015年7月1日号より。イラスト・アベ ミズキ文・真島絵麻里
2015年06月28日コンデナスト・ジャパンは4月24日、男性誌「GQ JAPAN」6月号(税込600円)を発売した。同誌では「日本人1000人のセックスライフ」と題して、大規模なアンケートを実施している。○日本のセックスのリアルを浮き彫りに同誌2003年7月号の特集「今、そこにあるセックス」では、22~39歳の一般的な日本人男性1,000人を対象にアンケート調査をしたところ、98%が「セックスが好き」と回答。それから12年を経た2015年、状況は一変したという。当時と同じ条件、テーマで調査をしたところ、「セックスが好き」と答えた人の割合は88%。つまり10人に1人以上の割合で「セックスが好きではない」男性が存在し、さらに4人に1人がセックス未経験、つまり童貞という事実も明らかになった。今回の特集では、これらのアンケート結果をもとに、「セックスレスは本当か?」「自分は"普通"なのか?」「みんなどんなプレイをして、何に悩んでいるのか?」など、日本のセックスのリアルを浮き彫りにしている。さらにジャーナリストの速水健朗氏によるインタビュー「僕たちが童貞であり続ける理由」、セクシー女優が赤裸々に語る「好きなセックス、嫌いなセックス」、作家・鈴木涼美氏の書き下ろしエッセイ、女医・宋美玄氏が教える「女性が本当に気持ちいいセックス」など、セックスにまつわる企画も充実。この12年におけるセックス事情の変化・変遷という視点も加えながら、より深く、日本のセックスライフのリアルに迫る内容となっている。
2015年04月25日佐藤健と神木隆之介を主演に迎え、「デスノート」の大場つぐみ×小畑健コンビの傑作漫画を実写化する映画『バクマン。』。このたび、2015年10月に公開を迎える本作のティザービジュアルが解禁となった。高い絵の才能を持つ、真城最高(サイコー)。巧みな物語を書く、高木秋人(シュージン)。クラスメイトの亜豆美保(アズキ)への恋心をきっかけに、二人はコンビを組み、週刊少年ジャンプの頂きを目指す。編集者・服部に見いだされた最高と秋人。次々と生み出されていく漫画。だがそこに立ちはだかるジャンプ編集部。新進気鋭のライバルたち。そして突如現れ、遥か先を走り始めた若き天才漫画家・新妻エイジ。果たして二人はジャンプの頂点に立つことができるのか――。『モテキ』で日本映画の新たな地平を切り開いた鬼才・大根仁監督がメガホンを握り、週刊少年ジャンプ連載を目指す高校生漫画家(作画担当)・真城最高を佐藤さん、真城とコンビを組む(ストーリー担当)同級生・高木秋人を神木さんが演じる本作。佐藤さん扮する最高が恋心を抱くヒロイン・亜豆役を小松菜奈、最高&秋人と「ジャンプ」連載をめぐり白熱の戦いを繰り広げる最強ライバル、新世代の天才マンガ家・新妻エイジ役に染谷将太が参戦。そのほか最高&秋人コンビの仲間でありライバルとなる漫画家役として、長髪にニット帽がトレードマークの漫画家・福田真太役に桐谷健太、異色系漫画家・平丸一也役に新井浩文、遅咲き漫画家・中井巧朗役に皆川猿時。さらに、最高&秋人の才能を見抜き、2人を支えるジャンプ編集部・服部哲を山田孝之、そんな2人を陰で見守るジャンプ編集部編集長・佐々木役をリリー・フランキー、主人公・最高の叔父で漫画家の川口たろうを宮藤官九郎ら豪華キャストが集結している。メインキャスト陣が発表され、少しずつ全貌が明らかになってきた本作だが、このたび解禁となったのはファン待望のティザービジュアル!主演の2人にフューチャーし、「描く。」、「ジャンプの頂点へ。」と力強いコピーが印象的なビジュアルとなっている。2人が手に持っているイラストはなんと、原作者である小畑氏が今回のために特別に描き下ろしたものだそう。実力派俳優陣が脇を固め、ますます盛り上がりを見せる本作。いったいどのような作品に仕上がるのか?期待は高まるばかりだ。『バクマン。』は10月3日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月13日人気テノール歌手・錦織健がプロデュースし、自らも出演する「錦織健プロデュース・オペラ」の第6弾として、モーツァルト《後宮からの逃走》が、2~3月に全国7都市で上演される(全8公演)。「錦織健プロデュース・オペラ」は、ビギナーも気楽に楽しめるエンタテインメントとしてのオペラ上演を理想に掲げて2002年にスタートした、彼曰く「旅まわりの一座」。抵抗なくオペラに入るためには笑いが一番と、毎回喜劇を題材にした作品を採り上げている。何事も同じだと思うけれど、初体験にはなるべく上質なものを勧めたい。「オペラは初めて」という観客も重視しているからこそ上演クオリティにはこだわっている。日本のトップクラスの歌手たちに「座長」の錦織自身が声をかけて集めるキャストはいつも豪華な顔ぶれ。加えて、稽古の質の高さと内容の濃さは、オペラ歌手たちの間でも評判になっているほどだという。若い頃からテレビのバラエティ番組でロックやポップスを熱唱したりと、オペラを囲む垣根を取り払って広い層のファンを獲得してきた錦織ならではの経験と熱意と本気が結実したプロジェクトと言ってよいだろう。《後宮からの逃走》は「ジングシュピール」と呼ばれ、歌と歌をつなぐたくさんのセリフによって物語が進行してゆくタイプの作品。今回は歌の部分は原語のドイツ語だが(日本語字幕つき)、セリフは日本語で上演するからわかりやすい。わりに単純な物語なので、特別な予習なしでも理解できるはずだ。筋さえわかってしまえばあとは歌芝居。モーツァルトの軽快で美しい音楽と声の魅力を、耳が感じるままに楽しもう。実は歌い手にとってはかなり技巧的で難しい曲も多いのだけれど、観る側としてはそれも大きな楽しみのひとつだ。オペラの筋は、公演タイトルに添えられた錦織発案の「ハーレムから助け出せ!」というキャッチコピーのとおり、スペイン貴族の青年ベルモンテが、誘拐された恋人コンスタンツェを奪還すべく、トルコの後宮(ハーレム)に単身乗り込むという、恋と冒険の物語。最後には大どんでん返しのハッピーエンドが待っている!文:宮本明
2015年02月05日俳優の速水もこみちが18日、東京・新宿ピカデリーで開催された映画『海月姫』(12月27日公開)のワールドプレミア試写会に出席し、舞台あいさつを行った。本作は、漫画家・東村アキコが2008年から漫画雑誌『Kiss』(講談社)で連載中の同名漫画を原作に、『L・DK』(2014年)などで知られる川村泰祐監督がメガホンを取った作品。能年演じるクラゲをこよなく愛する主人公・倉下月海(くらした つきみ)と、自らを"尼~ず"と称して「男を必要としない人生」を掲げる"オタク女子"たちとの共同生活を描き、速水は"童貞エリート"こと鯉淵修(長谷川博己)のお抱え運転手・花森よしおを演じている。この日は、主演の能年玲奈をはじめ、菅田将暉、太田莉菜、アジアン・馬場園梓、篠原ともえ、片瀬那奈、長谷川博己、原作者・東村アキコ、前山田健一、川村泰祐監督も出席。川村監督とは2011年の『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』以来のタッグとなった速水は、「またご一緒できてうれしく思っています」と出演を喜び、「華やかで爽やか。撮影現場もすごく楽しかったので、そういった現場の雰囲気が映像で伝わればなと思っております」と本作をアピールした。日本テレビ系情報番組『ZIP!』の人気コーナー「MOCO’Sキッチン」で料理の腕前を披露している速水。司会者から「もし、クラゲを使って料理をするなら?」と振られると、「いやいやいや。かわいらしいクラゲがいっぱい出てくるというのに…」と戸惑いながらも、「非常にコリコリとした食感なので、辛味をつけてあえると無難においしいんじゃないかなと」と真面目に解説。「MOCO’Sキッチン」ではオリーブオイルの使い方も話題になっているが、「オリーブオイルはあまり合わないと思います。今回そこの出番はないです」と言い切り、客席の笑いを誘っていた。
2014年11月19日STRIDEは、ママ向け情報サイト「Ameba mama(アメーバママ)」と日本財団が共同で運営する「ママ総研」に参画し、「ママの"朗働(朗らかに働く)"をみんなで考えるプロジェクト」を発足する。同社が参画した「ママ総研」は、育児中の女性に最新情報を提供する「アメーバママ」と、日本財団の「ママの笑顔を増やすプロジェクト」が2014年1月に共同で立ち上げたもので、育児中の女性の声を社会に発信する活動を行っている。このほど、「ママ総研」に参画する3団体は、"ママが働くことを通じて、ワクワクしながら朗らかになれる未来を考える"を活動指針に、「ママの"朗働(朗らかに働く)"をみんなで考えるプロジェクト」を発足した。2015年3月までに延べ30万人に同プロジェクトの想いを届けることを目標に活動を行う。プロジェクトでは「朗働」を考えるセミナーやイベントを開催。第1弾企画として渋谷ヒカリエで開催されるTWDW(Tokyo WorkDesign Week)期間内に共同セミナーを実施する。テーマは「渋谷ではたらくママ社員」。その他にも、同社が運営する女性向けクラウドソーシングサービス「Woman&Crowd(ウーマン&クラウド)」や「アメーバママ」のユーザーなどを対象にしたセミナーを順次開催する。また、「ウーマン&クラウド」「アメーバママ」のインターネットサービスを活用し、育児中の女性のリアルな声を社会に発信し、"ママにとっての働くこと"について考える機会を提供する活動もあわせて行っていく。
2014年10月30日大富豪の子女なのに麗子と中川がなぜか下町の人情物語にしっくりとなじんでいるのと同様に、一見ありえないピンクの制服と黄色のタテジマが香里奈と速水もこみちには自然に似合ってしまうから不思議なものだ。連載35年におよぶ人気漫画「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が連続TVドラマに続いて映画化!香取慎吾演じる両さんを脇でガッチリと支える麗子&中川を原作そのままに体現し、ファンそして地元・亀有の人々のハートをガッチリとわしづかみにした2人が、今回の映画版についてたっぷりと語ってくれた。黄色とピンクの制服は亀有の人に認めてもらえた証香里奈さんにとっては、このピンクの制服を着るのは3月の撮影以来のこと。やはり衣裳に袖を通すと様々な思いが込み上げてくるようで…。「『また来たな』という思いはありますね。普通、衣裳姿で敬礼とか恥ずかしいけど、この制服にはそういう恥ずかしさとかは全くないし」。もこみちさんも「恥ずかしさは全くないです、逆に地元の方やファンの方から麗子と中川として認めてもらえたという思いがある」とうなずきながら、『こち亀』効果とでも言うべき意外な変化を明かしてくれた。「この作品をきっかけにそれぞれのカラー(麗子:ピンク/中川:黄色)をすごく好きになったんです。買い物に行ってもついつい黄色いものに目が行ってしまいます(笑)」。もこみちさん曰く「すっかりピンクが似合うというイメージが定着した」という香里奈さんも「元々、好きな色でしたが最近特に増えましたね。ピンクと黄色と青(=両津)を見ると反射的に『こち亀』を思い出しちゃいます」と笑う。TVドラマが放送されたのは一昨年の夏。それから1年以上の時を経ての再集結となった。もこみちさんは映画化が決定したときの喜びをこう明かす。「TVドラマの撮影を終える頃に、シリーズ化や映画化でまた一緒にできたらいいね、という話はしていたのですが、それから1年半が経ってこうして実現してとにかく嬉しかったです。やっぱり“ファミリー”ですから。1日でも早く台本を読みたい、早く会いたいという気持ちでした」。「同じメンバーでできると聞いて、安心感があった」と香里奈さん。さらに劇場版では深田恭子がゲストヒロインとして加わり、映画らしいスケールの大きな物語に仕上がっている。「元々ある『こち亀』の物語に、ゲストの方が入ることで映画ならではの面白さが加わっています。ドラマと比べておふざけの部分を少し抑えて、両ちゃんもふざけるだけでなくちゃんとしているところもいっぱいあります(笑)」。あえてオリジナリティを出さず「常に原作を意識」スケールアップといえば、中川も世界的財閥の御曹司らしい活躍を見せる。事件を隠蔽しようとする警察上層部の動きに対して、すぐその場で電話でTV局の買い取りを模索したり、挙句には自前のヘリコプターで両さんを援護!ヘリの模様は「中川らしい柄(笑)」(香里奈さん)となっているが、撮影には意外な苦労も?「結構、大変だったんですよ、実際には操縦していないので。(ヘリを)揺らされながらの演技だったんです…遊園地にいるみたいでした(笑)」。35年も連載が続く人気漫画の登場人物を演じるというのはどういう経験なのだろうか。実写化にあたって、特に心がけたことは?そう尋ねるともこみちさんは「この作品で“自分”を出そうとすることはなかった」と首を振る。「漫画は僕が生まれる前から連載されていて、広い世代に愛されている作品。映像化と聞いて嬉しかったけど、そこで自分なりの演技やオリジナリティを出すつもりはなかったです。原作に頼るというわけではないですが、みんなが知っている『こち亀』を変に工夫するのではなく、きっちりと原作のキャラクターを身に着けて臨めたら、という気持ちでした」。香里奈さんが意識したのは麗子が持っている“気品”の部分。「麗子はこうやって座らないだろう、とかそういう所作の部分は意識しましたね。ファンにしてみたら、絶対に原作と違う部分はあると思いますが、原作の良いところを念頭に置いて、本筋からブレないようにと考えながら演じてました」。「読めない3人」を結びつけた亀有の街香里奈さん、もこみちさん、そして香取さん。ドラマのときからの付き合いとなる3人だが、現場での雰囲気や関係性について、もこみちさんは何より香取さんの持つ、周囲を惹きつける力の大きさを語る。「現場は本当に明るいです。香取さんはすごく優しく接してくださるし、現場をまとめて、盛り上げてくれる。すごく愛情深いんです」。香里奈さんも「(香取さんは)決してまとめようとはしていないんだけど、付いて行ってしまう。『行こう』って思わせるんです」と語り、その不思議なカリスマは、まさに両さん!さらに香里奈さんは、撮影を離れての3人の不思議な関係性についても言及。「3人とも個性的で独特…読めない3人ですね(笑)。行動パターンも違うし、普段、何やっているのかも知らない。互いに『何考えてるんだろう?』って思ってる感じ。話を聞いても想像がつかないんですよね(笑)」。もこみちさんも「言われてみると確かに…」と笑うが、そんな我が道を往く3人を亀有の人情と愛が結びつけたと言える。もこみちさんは今回、商店街の人々に「おかえり」と言ってもらえたことが何より嬉しかったという。「亀有の方たちって本当に人が大好きなんですよね。撮影中でも『差し入れ持って来たよ!』と入ってきたり(笑)。物語を通して、町の人たちと一緒に成長しているのを感じるんです。ぜひ…シリーズ化したい!」。「一緒に歩んで行けるのが本当に幸せ」と香里奈さん。2人ともすっかり亀有の住人になったよう。コテコテの下町人情劇にどっぷりと浸かった2人の姿を見てほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜 2011年8月6日より全国にて公開©秋本治・アトリエびーだま/集英社 © 2011『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』製作委員会■関連記事:レトロ調からポップカラーまで!日本女優陣を彩るサマーワンピースに注目香取慎吾、地元・亀有をジャック!名実ともに寅さんと並ぶ葛飾のスターに?香取慎吾熱唱!『こち亀』シリーズ化に原作者・秋本治もお墨付き香取慎吾主演『こちら葛飾区亀有公園前派出所』親子試写会に50組100名様ご招待キャスト登壇『こちら葛飾区亀有公園前派出所』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2011年08月04日