東京糸井重里事務所は、9月1日に発売される「ほぼ日手帳2016」の「WEEKS」シリーズとして、マンガ家・岡崎京子氏の絵をモチーフにした「岡崎京子 リバーズ・エッジ」を発売する。販売店は、Webショップ「ほぼ日ストア」およびロフト、東急ハンズ、紀伊國屋書店、丸善、Amazon、楽天ブックスなど、ほぼ日手帳 WEEKS 取り扱い書店。価格は3,240円(手帳本体+クリアカバー+下敷き)。今回発売される「岡崎京子 リバーズ・エッジ」は、漫画家・岡崎京子氏の代表作「リバーズ・エッジ」の鉛筆画が表紙になった、ほぼ日手帳「WEEKS」シリーズの新ラインナップ。デザインは、2015年はじめに開催された「岡崎京子展」を手がけたコズフィッシュのブックデザイナー・祖父江慎氏と鯉沼恵一氏が担当。表紙に描かれている鉛筆画は、「リバーズ・エッジ」初版本のカバーに使われていたもので、 原画の汚れやノイズが積極的に活かされている。真っ白な布地の裏表紙には男の子も印刷され、しおりや見返しの模様にも、通常のWEEKSとは異なる白を際立たせる仕様が施されている。また、特典として、岡崎京子氏の物語集 「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」からの一文が印刷されたクリアカバーと、「ヘルタースケルター」のイラストが入った特製の下敷きがもれなく付属する。なお、WEEKSシリーズは、1週間分のスケジュールを見開きに収めた週間タイプの手帳。スーツの内ポケットやズボンの後ろポケット、女性用かばんのポケットにも収まる、携帯しやすいウォレットサイズで、全240ページのボリュームがありながら厚みは約10ミリ、重さは130~140グラムとスマートフォンと同程度となっている。一週間にひとつずつ「ほぼ日」のコンテンツから厳選した「週の言葉」を掲載されるほか、全国主要都市のJR、地下鉄、私鉄の路線図が1枚にまとまった「ほぼ日の路線図 2015」のミニサイズ版が標準装備されている。
2015年08月21日俳優の齊藤工が発案した移動映画館プロジェクト「cinéma bird」が、7月26日(日)福島県広野町のふたば未来学園高校で開催され、イベントには齊藤さんが登場し、会場を沸かせた。「cinéma bird」プロジェクトは、劇場体験をしたことのない子どもたちや劇場のない地域の方々に映画体験をしてもらい、空間を他人と共有する娯楽を届けることを目的に齊藤さんが発足。昨年11月29日(月)に宮城県石巻市にて1回目を開催、7月26日(日)に2回目となる「cinéma bird in FUKUSHIMA」が開催された。齊藤さんは、「僕は映画館で育ったようなものなんです。記録とか記憶は風のように抜けていってしまうけど、映画館で色んな主人公と自分を重ねて観てきた物語は自分の細胞レベルに蓄積されている気がします。今の仕事、映画に愛情が続くのはそんな魔法小屋のおかげだと思います」と語り、「3.11後に映画館を調べたら福島県他の劇場数が減っていたんですね。その時から劇場体験のエンターテイメントでなにかできないかと試行錯誤していたのですが、映画の出前が僕らしいかなと思い始めました」と「cinéma bird」発案のきっかけを語っている。当日は、齊藤さんがセレクトした3本の映画を上映。1本目は、斉藤さん自身が日本語ナレーションを務めたBBCアース製作のネイチャードキュメンタリー<a href="">『小さな世界はワンダーランド』</a>。齊藤さんは、約300人の親子たちが集まりその子供たちが自由に動き回るのを見て「この景色が見たったんです」と笑顔で挨拶。前日の準備段階ではパイプ椅子を並べていたそうだが、床に直に座って観たほうがいいだろうと夜遅くに撤去したとのこと。「映画上映というよりお祭りを届けに来た感じなので自由に動き回って観てほしかったんです」とその理由を語っていた。そして2本目は<a href="">『セッション』</a>、3本目は『フラッシュバックメモリーズ』を上映。中でも、交通事故の後遺症で記憶障害を持つリジュリドゥ奏者GOMAを描く『フラッシュバックメモリーズ』は、齊藤さん念願の「GOMA&The Jungle Rhythm section」の生演奏付きの“4D”上映となった。圧巻のライブパフォーマンスと3D映像の融合という未体験の空間に、会場からは拍手が沸き起こった。上映後、トークで登壇した『フラッシュバックメモリーズ』松江哲明監督は「震災直後にGOMAさんに台本を持っていきました。GOMAさんの記憶を見つけたときに僕自身の生きるエネルギーにもなった、GOMAさんの映画であると共に震災以降の僕自身の気持ちを表現した作品でもあります。そして本作を作るときにGOMAさんの奥様、純恵さんから『被災者の方々に元気を与えられる作品にして欲しい』と言われたんです、その約束が今果たせました」と語った。映画上映のほかにも、シンガーソングライターMOGMOS、井上苑子のライブや、松本花奈が手掛けた井上さんのPVの上映、広野町長の遠藤智氏や、福島県知事の内堀雅雄氏が登壇するなど、イベントは朝の10時から21時過ぎにまで及んだ。齊藤さんは「今回選んだ3作品はどれも苦悩や困難に立ち向かい、乗り越える姿が描かれています」と語り、今回のプロジェクトに協力して頂いた福島の方々に深く感謝を述べ、次回開催に向けた熱い思いを語っていた。(text:cinemacafe.net)
2015年07月27日現在もカルト的な人気を誇る岡崎京子の傑作コミック『ヘルタースケルター』が蜷川実花監督、沢尻エリカ主演で実写映画化され、7月14日(土)に公開されることが発表された。その他の写真『ヘルタースケルター』は1996年に連載を終えるも直後に岡崎が事故に遭い、2003年になって単行本化された作品。醜い容姿に生まれながら完璧な骨格を持っていたことから全身整形を施しファッションモデルとして活躍する主人公りりこと、彼女の周囲でうごめく謎の事件を追う検事・麻田の物語を主軸に、美醜と欲望がうずまく人間の普遍的な側面を描いた作品。「岡崎京子さんの大ファン」という蜷川監督は、初監督作『さくらん』を手がける前から本作の映画化を希望していたそうで「7、8年待ち続けました。こんなに自分の人生で何かを待ったことはなく、今これからクランクイン出来る事にとても興奮しています」といい、主演の沢尻について「東京という街に消費されていく、人々の欲望処理装置としてのりりこ。女性の持つ驚くほどのか弱さと、図々しいほどのたくましさを持つこの主人公を演じられるのは、歓声と罵声をあび続けた沢尻エリカ以外、今のこの東京では考えられません」とコメント。沢尻は「実花ワールドにどう染めてもらえるか、今から楽しみです。豪華なキャストの方との共演、そして本当に一流のスタッフが集結する作品なので、現場でクリエイトしながら、ぶつかっていきたいなと思っています。気合は十分です。沢尻、女優として、ひと肌脱ぎます」と意気込みを語っている。事故以来リハビリを続けている岡崎に変わって家族代表としてコメントを発表した弟・忠氏は「作者は、作品を通じて役者がどのようにりりこを演じるのか、大変興味を示しております。『原作に忠実に行うのも、演者の体内を通してどのように変貌するのかも、受け入れる準備は出来ている』との事です。又、『新たな解釈での新たなりりこを見てもみたい。』と」といい、「とにかく今、自分が新たな作品を世の中に輩出できないので、自分の作品を通じて、『ヘルタースケルター』がどの様に実写化されるのか、また、俳優、 女優の方々のキャスティングや、監督の手腕で作品がどう昇華されてゆくのかなど、大変興味深く見守りたい」という岡崎の声を伝えている。沢尻のほか、大森南朋 寺島しのぶ、綾野剛 水原希子 新井浩文らが出演し、脚本は『陰日向に咲く』の金子ありさが担当。1月中旬にクランクインし、7月14日(土)にアスミック・エースの配給で全国公開される。『ヘルタースケルター』7月14日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年01月11日