北陸新幹線の長野~金沢間開業時にJRから経営分離される並行在来線のうち、新潟県内の路線について、22日、新社名の候補が「えちごトキめき鉄道株式会社」に、路線名の候補が「日本海ひすいライン」「妙高はねうまライン」に決定した。北陸新幹線は2014年度末の開業をめざして工事が進められており、新潟県内では上越駅(仮称。信越本線脇野田駅付近)と糸魚川駅の2駅が設置される。一方、並行在来線となる信越本線長野~直江津間と北陸本線富山~直江津間はJRから経営分離され、第3セクター方式などによる経営が行われることに。新潟県内を走る並行在来線は、信越本線妙高高原~直江津間(38.0km)と、北陸本線市振~直江津間(60.3km)の2線区。2010年に「新潟県並行在来線株式会社」が設立され、経営計画の検討が進められるとともに、昨年12月から会社名と路線名の公募も行われた。上越地域のみならず、新潟県内・県外から2,215通の応募があり、このほど新社名と各路線名の候補が決定。29日開催の第2回定時株主総会にて決議される予定だ。同社の路線の特徴として、人口規模が小さいことに加え、性格の異なる2線区(市振~直江津間はJR西日本が運行し、海岸沿いでトンネルが多く、複線で交流・直流区間がある。妙高高原~直江津間はJR東日本が運行し、単線で豪雪地帯を走る)を抱えることが挙げられる。JRからの経営分離などで厳しい経営環境が予想されるが、隣接する長野県や富山県とも協議し、沿線市町村の協力を得ながら県が責任をもって存続を図るとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月23日JR北海道は13日、札沼線(学園都市線)あいの里教育大駅に南口を設置すると発表した。供用開始時期は今年10月を予定している。あいの里教育大駅は1986年に開設された駅で、北海道教育大学札幌校や北海道医療大学札幌あいの里キャンパスにも近く、あいの里地区(札幌市北区)の中心駅としての役割を担う。駅南側では土地区画整理事業が進み、大型分譲宅地「南あいの里」の開発が行われている。線路を挟んで駅の南北を結ぶ自由通路(歩行者用)も設けられているが、このほど土地区画整理組合の要望を受け、南口が設置されることになった。1番ホームのエレベーター出入口付近に駅舎(面積約19平方メートル)が建てられ、自動券売機とIC対応・磁気対応の自動改札機などが設置されるという。南口の開設により、「南あいの里」からの利用がより便利になる。学園都市線は札幌への通勤路線として発展を続け、6月1日より北海道医療大学駅まで電化された。札幌~北海道医療大学間の列車の7割近くが電車となり、新型車両733系・735系も運転。今年10月には札幌~北海道医療大学間のほぼ全列車が電車化される計画となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日北洋銀行とJCBとJR北海道は、北洋銀行の「clover」(キャッシュカード機能+クレジットカード機能)に、JR北海道の発行するICカード「Kitaca」の機能(IC乗車券機能+電子マネー機能)を搭載した『clover Kitaca』の募集を、6月28日より北洋銀行の各本支店にて開始すると発表した。「clover Kitaca」とは、キャッシュカードやクレジットカードとして、サービスや特典付き「clover」に、ICカードとしての「Kitaca」機能を加えることで、JRの列車への乗車やJR北海道の駅構内の店舗、主要コンビニエンスストア等の Kitaca電子マネー加盟店での買い物にも利用できる。『clover Kitaca』は、「キャッシュカード・クレジットカード一体型」と「クレジット専用型」の2種類がある。また、募集開始に合わせて、8月31日までの期間にて新規入会キャンペーンを実施する。キャンペーン対象期間6月28日から8月31日実施店舗北洋銀行各本支店内容新規入会した人はもれなく「JCBギフトカード1000円分」がもらえる【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日JR東日本は7月1日、外国人観光客を対象に、富士山観光を目的とした割引乗車券「Mt.Fuji Round Trip Ticket」を発売する。富士急行線と富士登山バスがフリーエリアで2日間乗り降り自由になるほか、東京都区内からフリーエリアまでの往復に中央本線の特急列車が利用できる。同乗車券では、東京都区内と大月駅の往復に特急・快速・普通列車の普通車指定席が利用でき、富士急行線大月~河口湖駅間では、「フジサン特急」(自由席)や快速・普通列車が2日間乗り降り自由に。富士登山バス(富士急山梨バス)も富士山駅・河口湖駅~富士山五合目間が2日間乗り降り自由となる。一例として、新宿駅から富士山五合目まで往復する場合、同乗車券の利用で通常運賃に比べて約半額になる計算とのこと。価格は5,500円(こども半額)で、7月1日より10月30日まで発売。外国籍で、かつ外国のパスポートを所持していることが購入条件。JR EAST Travel Service Center、東京駅(八重洲北口)、成田空港駅、空港第2ビル駅の各駅、および品川駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅、上野駅のびゅうプラザにて取扱う。なお、購入時にはパスポートの提示が必要となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月31日JR東海は6月17日と6月24日、特急「あさぎり」に使用された371系車両による臨時快速列車「さわやかウォーキングごてんばライナー」を運転する。371系車両は7両編成で、うち3~4号車は2階建て車両(2階がグリーン車)。白地にブルーのラインが入った外観で、窓の大きいワイドビュー車両のため、沿線の景色もより楽しめる。同車両は今年3月まで、小田急線に乗り入れて新宿~沼津間を結んだ特急「あさぎり」に使用されていた。「さわやかウォーキングごてんばライナー」は、御殿場線で開催される「さわやかウォーキング」に向けて、静岡駅からイベント開催地まで乗換えが不要な臨時快速列車として運転される。6月17日はスタート・ゴールともに松田駅で、往路は静岡駅7時33分発、復路は松田駅13時0分発。6月24日はスタート・ゴールともに駿河小山駅で、往路は静岡駅7時33分発、復路は駿河小山駅13時24分発。いずれも途中の停車駅は清水駅、富士駅、沼津駅、御殿場駅となる。371系車両で運転される「さわやかウォーキングごてんばライナー」では、普通車に乗車する場合、乗車券のほかに乗車整理券(310円)が必要に。グリーン車に乗車する場合、乗車整理券が不要の代わりに指定席グリーン券が必要で、乗車距離に応じた料金(50kmまで750円、100kmまで950円、150kmまで1,620円)となる。指定席グリーン券は6月1日よりJRのおもな駅の窓口で、乗車整理券は運転当日に各停車駅の窓口で発売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月30日京王電鉄は8月18日の終電後より、調布駅付近の地下線への切替え工事を実施する。翌19日午前10時頃まで行われる予定で、同日朝は京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間などで電車の運転をとりやめる。調布駅付近では連続立体交差事業が進められており、今回の工事で京王線柴崎~西調布間(約2.8km)と相模原線調布~京王多摩川間(約0.9km)が地下化される。これにより、調布駅、布田駅、国領駅が地下ホームとなり、各駅ともホームドアを設置して安全性の向上を図る。調布駅ホームに関しては下り線と上り線の2層構造となるため、京王線下り線と相模原線上り線の平面交差が解消され、両路線の乗り継ぎも便利になるという。また、地下化により踏切18カ所がなくなるため、交通渋滞や踏切事故も解消される。8月18日の終電後から行われる切替え工事にともない、翌19日の初電より朝7時頃まで、京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間、競馬場線東府中~府中競馬正門前間の運転をとりやめ、競馬場線以外でバス代行輸送を行う。それ以外の区間も、井の頭線と動物園線を除いて特別ダイヤでの運転に。相模原線は京王稲田堤~若葉台間で単線運転による折返し運転、若葉台~橋本間も折返し運転となる。その後は工事の進捗に合わせ、八幡山~つつじヶ丘間は朝6時頃から、飛田給~府中間は朝7時頃から、競馬場線は朝8時頃から運転再開予定。残る区間(京王線つつじヶ丘~飛田給間、相模原線調布~京王稲田堤間)は午前10時頃までバス代行輸送を行う。ただし、「(バス代行輸送は)混雑や大幅な所要時間増が予想されることから、ご利用はお控えいただき、他社線への振替輸送をご利用ください」と京王電鉄。特別ダイヤや振替輸送については、今後配布・掲出予定の京王ニュース、ポスター、チラシ、同社ホームページなどで順次案内するとのこと。なお、調布駅付近では地下線へ切り替えた後も、駅舎の建設や地上線の鉄道施設の撤去などが進められ、事業完了は2014年度末を予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日JR旅客6社は18日、今夏(7~9月)の臨時列車について発表した。各社とも新幹線や在来線特急を中心に、夏休みのレジャーやお盆の帰省に便利な列車を増発。「日本海」「きたぐに」「ムーンライトながら」「ムーンライトえちご」などの臨時夜行列車も引き続き運転される。新幹線・在来線を合わせた夏の臨時列車の本数は、JR東日本が対前年比102%の4,007本、JR北海道1,767本(昨年1,655本)、JR西日本1,469本など。JR東海では、新幹線の列車本数が前年比101%(お盆期間中は102%)となり、震災の影響があった昨年と比べ、わずかながら増加に転じている。各社とも新幹線や在来線特急を増発するほか、世界遺産の平泉、熊野古道といった観光地への列車や、青森の「ねぶた祭り」、徳島の「阿波おどり」などのイベントに向けた列車も運転。JR北海道では、「北海道デスティネーションキャンペーン」開催に合わせた列車も登場する。今春より臨時列車での運転となった寝台特急「日本海」と急行「きたぐに」は、ともにこの夏も運転されることに。「日本海」は24系客車6両編成(2段B寝台車)を使用し、運転日は大阪発が8月10~12日と8月16~20日、青森発が8月9~11日と8月15~19日。「きたぐに」は583系7両編成(3段B寝台車6両とグリーン車1両、自由席なし)で、運転日は大阪発が8月9~19日、新潟発が8月10~20日。京都~敦賀間は湖西線経由となる。快速「ムーンライトながら」も引き続き運転され、下り列車(東京発)の運転日は7月27日~9月1日、上り列車(大垣発)は7月28日~9月2日。183系または189系10両編成(全車指定席)を使用する。なお、8月12~15日に大垣駅を出発する上り列車に関しては、東京駅到着が6時43分(従来は5時5分)となる。新宿~新潟間の快速「ムーンライトえちご」は485系6両編成、新宿発白馬行の快速「ムーンライト信州81号」は189系6両編成(ともに全車指定席)で運転される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月19日JR西日本はこのほど、JR西日本全線・智頭急行線全線・JR西日本宮島フェリーが2日間乗り降りし放題になる65歳以上限定の乗車券「ノリノリ65きっぷ」を発売した。価格は普通列車用が2万円、グリーン車用は2万2,000円。新大阪~博多間の通常運賃(往復割引乗車券と通常期の往復「のぞみ」指定席料金)に比べると、普通列車用で7,900円、グリーン車用で1万7,480円もお得な料金で利用できる計算だ。普通車用はJR西日本全線、智頭急行線全線の特急列車(山陽新幹線を含む)と普通列車(新快速・快速を含む)の普通車指定席(指定席交付には4回までの回数制限あり。「みずほ」「さくら」は指定席への乗車不可)・普通車自由席、JR西日本宮島フェリーを利用できる。グリーン車用はJR西日本全線と智頭急行線全線の特急列車と普通列車のグリーン車指定席に乗車できる。指定席交付の回数制限は普通車用と同じ。発売期間は7月5日までで、利用できる期間は6月4日から7月13日までの平日の連続した2日間。利用の際には運転免許証や保険証など、年齢を確認できる公的証明書を携行する必要がある。JR西日本のみどりの窓口と主要な旅行会社で取り扱っている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月13日今年3月、新幹線300系と100系が引退した。東海道・山陽新幹線では、車両形式は0系以降、100系、300系、500系、700系と、100の位が奇数で続いている。しかし700系の次は900系とはならず、N700系となった。なぜだろうか?東海道・山陽新幹線N700系は、700系をベースとしつつ、山陽新幹線での営業最高速度を時速300kmに引き上げ、車体傾斜システムを採用して曲線区間の速度を向上させた。さらに先頭車の形状に直線を取り入れ、車内設備を充実させた。700系のマイナーチェンジではなく、新形式として位置づけられている。それまで、東海道・山陽新幹線の車両型式は「奇数×100」の数字が与えられてきたから、「700」の次は「900」になってもよさそうだ。しかし、実際にはN700系となり、「700」の頭に「N」がついた。各車両の型式は、700系が710形から始まる一方、N700系は770形から始まっている。なぜ900系にならなかったのだろうか? 理由のひとつは、900番台をつけた新幹線の車両がすでに存在していたから。900番台の車両は旅客営業用ではなく、試作車や線路の保守点検用に使われる車両で、「事業用車両」と呼ばれる。962形は東北・上越新幹線用の試作車、923形は線路や架線などの設備を検査する車両で「ドクターイエロー」の愛称がある。営業用車両を900系にしてしまうと事業用車両と区別しにくくなるため、900系にできなかったと考えられる。ところで、JRの前身である国鉄時代から、車両形式における「9」はちょっと特殊な扱いだった。キハ90系は特急用ディーゼルカーの試作車で、後のキハ181系のベースとなった。キヤ191系は検測用の試験気動車、クモヤ491形は交流電化の試験車両だった。「9」の扱いに関してはJRでも継承されているようで、JR東日本にはE993系「ACトレイン」、キヤE193系「East i-D」などがある。ちなみに営業用車両でも、直流特急形電車189系、交直両用特急形電車489系は電気機関車と連結運転が可能で、特別な仕様だったといえる。信越本線横川~軽井沢間(現在は廃止)の碓氷峠越えが急勾配で、電気機関車を必要としたからである。700系の次の形式を決めようとしたとき、800系はすでに九州新幹線が使っていたし、900番台も使いにくい。では、ひとつ飛び越して「1000系」にしたらどうか? じつは、過去に「1000形」が存在していた。東海道新幹線0系の試作車が1000形だったのだ。1000形はその後、941形救援車、922形試験車に改造され、引退している。1000番台も使いにくいし、かといって「1100系」では、700系からの連続性に乏しい。いっそのこと新しい番号ルールを作ってしまおう、ということで、「N700系」で対処したようだ。この「N」には、「New」「Next」などの意味が込められているという。こうなると、N700系の次の形式は「N0系」または「N100系」になるかもしれない。なお、本年度から運行開始予定の「N700A」については、N700系のマイナーチェンジと考えてよさそうだから、新形式が「N700B」「N700C」とはならないだろうと思われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月12日JR北海道は6月29日より、夏の道東周遊紀行キャンペーンを開始する。根室本線釧路~根室間、通称「花咲線」では、特急型お座敷車両による観光列車「北太平洋 花と湿原号」がデビューする。快速「北太平洋 花と湿原号」は7月21日から8月31日まで、釧路~根室間で1日1往復運転。下りは特急「スーパーおおぞら1号」に接続し、釧路駅を11時25分に発車する。途中の停車駅は、下り・上りともに厚岸駅、糸魚沢駅、茶内駅、浜中駅、厚床駅、東根室駅。厚岸~糸魚沢間では別寒辺牛(べかんべうし)湿原の中を走り、厚床駅から東根室駅に着くまでの間、車窓に太平洋が広がる場所も。使用車両はキハ183系改造のお座敷車両3両編成(指定席2両、自由席1両)で、車内は掘りごたつ仕様となっているため、車内でゆっくりくつろぎながら、花咲線の変化に富んだ車窓風景を楽しめるという。また、途中の浜中駅より、新たにJR利用者専用の観光周遊バス「ツインクルバス霧多布(きりたっぷ)号」も運行開始。下りの「北太平洋 花と湿原号」に接続し、霧多布湿原やアゼチ岬、霧多布岬、北太平洋シーサイドラインを経由して終点の厚岸駅へ。上りの「北太平洋 花と湿原号」に接続する。釧網本線では今年も観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」(釧路~塘路間)が登場し、6~9月は一部の日を除き1日2往復の運転に。特急列車やノロッコ号に接続する「ツインクルバス道東」(全4コース)も6月29日に運行開始する。夏の道東周遊紀行キャンペーンの開催期間は6月29日~9月30日。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日JR東日本は12日、本年度の設備投資計画について発表した。設備投資額(単体)は昨年度と比べて1,000億円増の3,950億円。災害に強い鉄道をめざし、東日本大震災を踏まえた新たな課題に重点に取り組むほか、新型車両や駅施設などへの設備投資も推進する。設備投資額の内訳は、交通サービス部門が3,420億円、生活サービス部門が530億円。大規模地震対策として、高架橋柱や橋脚、駅の耐震補強の整備対象を拡大するとともに、首都直下地震に備えた盛土の補強や電化柱倒壊対策なども新たに着手する。ATS-P・Ps整備、踏切事故対策などの安全対策も着実に進めるとしている。山手線で整備が進むホームドアに関しては、新たに大崎駅と池袋駅で使用開始するという。新型車両などによる鉄道ネットワークの整備も推進する。東北新幹線用E5系車両を引き続き投入し、本年度末までに一部列車の最高速度を時速320kmに引き上げる。秋田新幹線用の新型車両E6系も投入し、東北新幹線の高速化を図る。在来線では、今春デビューした常磐線の新型特急車両E657系のほか、通勤型電車E233系の東海道線、宇都宮線、高崎線への投入も進める。埼京線と横浜線へのE233系投入も決まっており、本年度はそれに向けた準備を進めることに。房総地区では、久留里線に新型車両キハE130系気動車がデビューし、電化区間では引き続き209系車両投入が進む。東京~上野間で建設中の東北縦貫線は2013年度開業に向けて工事を進めてきたが、震災などの影響により工事計画が一部変更され、2014年度開業をめざすとのこと。東京圏における鉄道ネットワーク向上の一環として、品川駅の折り返し設備の整備や車両基地の整備も行われる。生活サービス事業も充実させる予定で、東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事の完成を受け、東京ステーションホテルと東京ステーションギャラリーが今年10月に開業。東京ステーションシティ(ノースタワーII期)も今年8月に竣工予定となっている。その他、東中野駅西口駅ビル(仮称)が今年夏に、鶴見駅ビル(シァル鶴見)が今年秋に開業予定。京葉線海浜幕張駅については、環境保全技術を取り入れた省エネルギー型の駅「エコステ」のモデル駅として整備することが発表されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月13日JR東日本は11日、スマートフォン向け情報提供サービス「東京駅JR×AR(ジェイアールエイアール)」の実証実験を東京駅構内にて実施すると発表した。同サービスは、スマートフォンに無料の専用アプリをダウンロードすることで、運行情報や経路検索、時刻表、駅構内図など鉄道に関する情報のほか、ショップリストやおすすめ情報といったエキナカ情報も閲覧できるというもの。AR(拡張現実)技術を取り入れており、東京駅の柱や床面27カ所に設置したAR識別マーカーにスマートフォンをかざすと、駅構内の店舗情報や立体的な駅構内地図などが表示される。利用は無料だが、一部コンテンツの閲覧には通信費用がかかる。JR東日本は2010年、ソフトバンクテレコム、DNPデジタルコム、ブックマークとの4社共同で開発した「床面サインとスマートフォンを利用した駅空間案内システム」にてグッドデザイン・フロンティアデザイン賞を受賞。そのノウハウをさらに活用するべく、今回の実証実験を行うとのこと。その結果を踏まえてサービス内容の評価や検証を進め、実用化に向けた取り組みを進めるとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月12日JR東日本は10日、秋田新幹線用車両と埼京線・横浜線用車両の新造について発表した。秋田新幹線用E6系は2013年春から運転予定。埼京線と横浜線にはE233系通勤形車両が投入される。秋田新幹線用E6系は現在、量産先行車1編成(7両)による走行試験が行われている。新造車両は今年11月以降、2014年春までに計23編成(161両)落成予定。運転開始時期は2013年春とされ、E5系と併結し、東北新幹線宇都宮~盛岡間で時速300km運転を行う(2013年度末からは時速320kmに)。量産先行車も走行試験を終え次第、営業列車に投入するとのこと。首都圏では通勤・近郊形電車の取替えが進められており、埼京線・横浜線用にE233系通勤形車両が新造されることに。これにより、埼京線、横浜線とも現在の車両と比べて定員が約1割増加する。また、車内照明をオールLED化するなど消費電力量の削減にも努め、現在の車両の約7割程度の消費電力量で走行できるという。設計最高速度は時速120km(従来の車両は時速100km)で、VVVF制御・交流誘導電動機を採用している。埼京線用E233系は10両編成で、定員は1,564名(現行の埼京線用205系は1,424名)。計31編成(310両)が新造され、2013年度から順次運転開始。りんかい線にも乗り入れ、新木場~川越間を走行する。横浜線用E233系は8両編成で、定員は1,244名(現行の横浜線用205系は1,136名)。2014年度から順次運転開始し、横浜線のほか京浜東北・根岸線の東神奈川~大船間も走行する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日JR東海では、山梨リニア実験線の工事の進捗について発表している。3月27日に東側延伸区間の安寺(あてら)トンネルが貫通し、延伸区間のすべてのトンネルが貫通した。同実験線は1997年4月より、先行区間(大月市笹子町を起点に、都留市朝日曽雌の終点までの18.4km)での走行試験を開始した。2003年には世界最高速度となる時速581kmを記録。「超電導磁気浮上式鉄道について実用化の基盤技術が確立したと判断できる」との評価も受けた。現在は実験線の延伸工事が行われており、東に7.8km、西に16.6km延伸されて総延長は42.8kmに。延伸区間のトンネルは計10カ所あり、安寺トンネルをもってすべてのトンネルが貫通。トンネル区間工事においては、今年夏までに路盤や天井、壁面の仕上げが完成する予定だ。明かり区間では高架橋や橋りょうの工事を施工中で、すべての橋台と橋脚が完成し、橋げたがかかりつつある状況だという。橋げた工事は今年秋までに完了する予定。先行区間では全面的な設備更新も行われ、現在はガイドウェイの設置や変電所の機器据付などを施工している。ガイドウェイなどの設置工事は今年夏から本格化する。その後、来年春から各種設備の機能試験などを開始し、来年末までに新実験線での走行試験を開始するとのこと。新実験線では、長大編成の車両によるトップスピードでの長距離走行や、長大トンネルの走り抜け、保守体系の確立など、超電導リニアの実用化に向けた確認試験が行われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月06日羽田空港に国際線が復活するようになって、にわかに活気づいてきているのが蒲田です。JR京浜東北線と東急池上線、多摩川線の3路線が交わる北側から、京浜急行線のある南側まで、下町風情を残しながらも新しい風を取り入れた街。今回は南側の京急蒲田駅から、北側のJR蒲田駅までをご案内しましょう。蒲田という街は、今では区役所がある大田区の中心。羽田空港が間近にあり、日本の玄関として、世界へ向けた国際的な街でもあります。ちょっと下町的なイメージのあったこの街も、空港の国際線復活にあわせて、とくに京急蒲田駅周辺は再開発が進んでおり、日本を象徴する町へと変貌し始めています。繁華街あり、アミューズメントありの蒲田ですが、夜になると終電を逃したサラリーマンの姿もたくさん見かけます。そんな彼らが利用するのはカプセルホテル。カプセルホテルというと、なんとなく狭苦しい、寝るだけの場所をイメージしていまいますが、ここ蒲田には、ボーリングやビリヤード、大浴場などが完備されたスーパーカプセルホテルがあるのです。アスレチッタ蒲田は豪華5階建てのアミューズメント施設つきのカプセルホテル。まだ遊び足りない人は、ここを満喫してゆっくり疲れを取りたいところです。<アスレチッタ蒲田>また、昨今の餃子ブームにも蒲田の名を忘れてはいけません。宇都宮や浜松の名は有名ですが、蒲田の羽根つき餃子も知る人ぞ知る、ご当地グルメなのです。小麦粉を溶いた水で蒸したあとに焼き上げた餃子には、焦げ目のついたパリパリの皮があたかも羽根のようについていて、肉汁たっぷりの餃子の食感を盛り上げています。ニイハオ、歓迎、今春といった3大蒲田羽根つき餃子の店を、たっぷり堪能したいものです。そして、蒲田を象徴するのが「ユザワヤ」。趣味と手芸用品、生地のデパートでもあるユザワヤでは、毛糸や洋服の生地を、どこよりもリーズナブルな価格で販売しています。今年は手編みのマフラーが欲しいなんて思う方は、彼女に交渉するのもいいかもしれません。<ユザワヤ>さて、JRと私鉄の駅に囲まれた街の蒲田ですが、気になる家賃の相場はどんなものなのでしょうか。これだけ好立地だと、極端に高いイメージをお持ちになるかもしれませんが、意外や意外。駅から10分以内のワンルーム相場は7万1千円程度、もっと離れてもいいのであれば6万円代もちらほら。1Kでも7万5千円くらいからと、非常にコストパフォーマンスの面でも優れていると言えそうです。閑静な住宅街ではさびしいので、周辺にいろいろな施設があったほうがいいアクティブ派には、願ったりかなったりの街ではないでしょうか。これから再開発が進むにつれて、蒲田はどんどん新しくなっていきます。新しく住む街の候補に、蒲田を加えてみるのもいいかもしれませんね。(OFFICE-SANGA山河宗太)
2012年04月01日昨年9月の台風15号の被害を受け、一部区間が不通となっていた身延線の復旧工事が完了し、3月17日に全線での運転を再開しました。身延線は、東海道本線富士駅から富士山の西側を流れる富士川に沿って北上し、中央本線甲府駅を結ぶ約88㎞の路線で、いまから31年前、1981年8月まで戦前形旧型国電が走っていました。関東・関西で活躍した後、身延線へ転属し改造された、ひと癖もふた癖もある”古豪”たち。一度見たら忘れられない、特徴ある車両ばかりでした。その最大の特徴が、電動車のパンタグラフ部分が低い「低屋根車」です。身延線では、私鉄時代に建設された小断面のトンネルを拡張しないまま電化しました。そのため、パンタグラフ折りたたみ時に架線と一定の距離が保てず、電動車の屋根の一部分をざっくりと切り取り、その部分を低くすることでクリアしたのです。究極の低屋根車、クモハユニ44800番台も活躍していました。クモハユニ44は1935(昭和10)年に横須賀線用に製造されたもので、ひとつの車両に客室・郵便室・荷物室がある合造車でした。身延線へ転属した際、パンタグラフ部分のみでなく、屋根全体を250㎜低くした「全低屋根車」となり、その異様な姿は強烈な印象を残しました。身延線への転属が遅かったクモハユニ44803は、パンタグラフを後部に移設し、その部分のみ低屋根化したので、原型に近いスタイルを残していました。さらに、115系そっくりの電車も走っていました。戦後製の72系を種車にした改造車で、足回りをそのまま使用し、115系300番台のような新性能近郊形ボディーを新製して乗せ換えたのが、クハ66とモハ62です。種車の台枠側面が垂直だったので、115系のように車体の裾を絞ることができず、その部分のみ垂直となっていました。1981年8月、戦前形旧型国電はワインレッドの115系に置き換えられましたが、このクハ66とモハ62はそのまま使用され、1984年1月に引退となりました。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月01日JR東日本は30日、列車脱線事故により全線で運転を見合わせていた岩泉線(茂市~岩泉間)について、鉄道としての復旧を断念することを発表した。今後は同社の責任において、バスによる地域の交通を確保したいとしている。同路線では一昨年7月31日に、押角~岩手大川間で崩壊した土砂に列車が乗り上げ、脱線する事故が発生。8月2日より代行バス輸送が行われた。このときの土砂崩壊は先行降雨が少ない中で発生しており、有識者を交えた「岩泉線土砂崩壊災害原因調査検討委員会」によって、発生原因とメカニズムの解明、全線における安全性の評価、災害防止対策の検討などが行われてきた。調査の結果、大規模な岩盤崩壊のおそれのある場所が23カ所、大きな落石のおそれのある場所が88カ所あることが判明。列車の安全運行に必要な対策費用は少なくとも約130億円とされ、列車の安全を確保するためには、多額の費用と長期にわたる工事が必要とされていた。一方、岩泉線の平均通過人員(1日1kmあたりの通過人員)は、JR東日本発足時の1987年度は180人だったのに対し、2009年度は46人。JR線の中でも最も利用者の少ない路線となっていた。こうした状況を考慮し、「岩泉線につきまして、誠に残念ながら鉄道での復旧を断念せざるをえないという結論に立ち至りました」とJR東日本。鉄道に代わる交通手段は同社が責任をもって確保し、岩手県、宮古市、岩泉町などの関係者に十分な説明と協議を行っていくとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日JR北海道は4月1日より、花咲線(根室本線の釧路~根室間の愛称)にて「ルパン三世ラッピングトレイン」の運転を開始する。花咲線沿線にある浜中町は、『ルパン三世』の原作者、モンキー・パンチ氏の出身地。これが縁となり、浜中町では「モンキー・パンチプロジェクト」を立ち上げて地域活性化に取り組んでいる。このプロジェクトと連動し、花咲線の魅力づくりと沿線の活性化を図るべく、「ルパン三世ラッピングトレイン」が運転されることに。同線のキハ54型気動車1両の車体側面に、『ルパン三世』の主要キャラクターがデザインされた。運転初日となる4月1日には、茶内駅にて出発式を開催。モンキー・パンチ氏も出席し、式の開催中には、ラッピングトレインによる貸切列車も登場するという。同日の根室駅12時24分発釧路行が、定期列車として最初の運転に。その後の運転計画については、JR北海道釧路支社のホームページにて案内されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月19日JR東日本新潟支社は4月14~15日、北越急行(ほくほく線)に乗り入れる快速「ほくほくぐるり一周号」を運転する。ハイブリッドシステムを導入した車両「リゾートビューふるさと」が使用される予定で、ほくほく線を走るのは初となるという。快速「ほくほくぐるり一周号」の往路は、朝7時34分に新潟駅を発車。信越本線と上越線を経由し、六日町駅からほくほく線に入り、まつだい駅まで運転される。復路はほくほく線の十日町駅から発車。犀潟駅より信越本線(柏崎方面)に入る。日本海を眺められるルートを通り、柿崎駅、柏崎駅、長岡駅などに停車しながら、19時21分に新潟駅に到着する。同列車に使用予定の「リゾートビューふるさと」は全車指定席(定員78名)で、春の新緑や日本海の景色を楽しめる列車として運転。ほくほく線への乗り入れも注目される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月19日JR東海は16日、初代「のぞみ」として活躍した300系車両の最終運転を行い、東京駅と新大阪駅で引退セレモニーを実施した。同日にはJR西日本も、100系と300系の最終運転を行っている。300系は1992年、東海道新幹線「のぞみ」で営業運転を開始。翌年には山陽新幹線でも運転を開始し、約20年間にわたり活躍してきた。同車両の引退が発表された後、今年2月からJR東海所有の300系には引退記念のヘッドマークとサイドステッカーによる車体装飾も行われた。東海道新幹線における300系の最終列車は、16日に運転された東京発新大阪行の臨時「のぞみ329号」(「ありがとう300系」のぞみ号)。10時47分の発車前には、引退セレモニーとして「ありがとう300系」出発式も行われた。引退する300系の姿を一目見ようと、東海道新幹線のホームには鉄道ファンをはじめ1,000人以上が集まったという。一方、山陽新幹線では300系による新大阪発博多行の臨時「のぞみ609号」、100系による岡山発博多行の臨時「ひかり445号」が運転され、これが両形式の最終列車となった。どちらもきっぷは2月16日に発売された後、わずか数分で完売となったという。岡山駅では、引退を迎える100系と300系が同一ホームに並ぶ光景も見られた。100系と300系の引退により、17日以降、東海道新幹線を走行する車両は当分の間、N700系と700系のみに。山陽新幹線もN700系、700系、500系での運転となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月17日JR北海道は14日、学園都市線(桑園~新十津川間)のうち、札幌圏で唯一の非電化区間となっていた桑園~北海道医療大学間(28.9km)を6月1日より電化すると発表した。これにより札幌~北海道医療大学間の列車の約7割が電車となり、札幌~石狩当別間の所要時間は最大9分短縮される。10月には、札幌~北海道医療大学間の列車をすべて電車化する計画だ。同社はこれに合わせて、学園都市線を含む札幌圏(小樽~札幌~滝川間、札幌~新千歳空港・苫小牧間)に新型通勤電車733系・735系を投入。733系は6月に18両、10月に残り18両の計36両を導入予定だ。同車両はステンレス鋼製、オールロングシートで、定員439人(座席数148)。最高運転速度は時速120km。現在運行している通勤電車731系より客室床面が10cm低く、ノンステップで乗降できる。車体幅は従来の車両より約9cm広く、客室スペースの拡大により混雑緩和を図れるとしている。さらに、従来よりスペースを拡大した車いす対応トイレや車いすスペースも設けるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月15日JR東日本仙台支社は5日、東日本大震災で大きな被害を受けた路線のうち、石巻線渡波~浦宿間と常磐線相馬~亘理間について、復旧に向けた具体的な諸手続きに着手すると発表した。石巻線は現在、小牛田~石巻間で列車が運行され、一部区間で代行バス輸送となる仙石線に代わり、仙台~石巻間を往復する直通快速も運転されている。3月17日には石巻~渡波(わたのは)間も運転再開する。残る区間のうち、渡波~浦宿間に関して、護岸工事などを行った上で、現在の位置で復旧することに。宮城県と石巻市、女川町と調整の上、現場測量調査や設計などの諸手続きに着手する。運転再開までに要する期間は、鉄道工事着手から1年強を見込んでおり、2013年度初め頃の再開をめざす。浦宿~女川間については、女川駅周辺の被害が非常に大きく、運転再開の見込みは立っていない。駅の位置なども含め、協議を続けていくとのこと。常磐線の原ノ町駅以北では、現在、原ノ町~相馬間と亘理~岩沼間で列車が運転されている。震災の被害を受けた相馬~亘理間に関して、駒ヶ嶺駅(相馬駅の隣駅)と浜吉田駅(亘理駅の隣駅)は現在の位置で復旧し、新地駅、坂元駅、山下駅の3駅を含む区間は、「まちづくりと一体となった復旧」を進めるという。そのため、現場調査測量や設計、環境影響評価、線路移設部分の用地確保などの諸手続きのほか、移設部分の造成工事など、まちづくりのための工事も必要に。相馬~亘理間の再開までに要する期間は、鉄道工事着手から3年程度を見込んでいる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月06日JR東日本盛岡支社は29日、バス代行輸送を実施している岩泉線(茂市~岩泉間)の運転時刻変更を発表した。岩泉線は2010年7月、押角~岩手大川間で土砂崩壊が発生。以来、全線で運転を見合わせ、バス代行輸送を実施している。茂市駅で接続する山田線が、3月17日のダイヤ改正で時刻が変更されるのにともない、岩泉線の代行バスも山田線との接続を考慮したものに変更。宮古駅発着の便も下り1本、上り2本設定されている。3月17日以降、当分の間、今回発表されたダイヤでのバス代行輸送が行われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月29日JR東日本は24日、東海道線用E217系電車の台車にひびを発見したことを報告した。最初に発見されたひびは160mmにおよび、他にも約5~23mmのひびが5カ所、計6カ所で発見されている。E217系は横須賀・総武線で活躍するほか、2006年には東海道線専用の車両も登場している。同社の発表によれば、23日に東京総合車両センターで定期検査を行った際、東海道線で使用するE217系において、台車のディスクブレーキ装置取付け部にひびが発生しているのを発見したという。ひびの原因については、「現在詳細を調査しています」(JR東日本)としている。ひびの入った部分は補強材などで構成され、ただちにひびの入った部分が落下することなどはなく、安全上は問題ないとのこと。JR東日本は今後、E217系449両の台車(898台)と予備台車(22台)の計920台に関して、一斉点検を行う予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月24日JR東日本仙台支社はこのほど、仙石線と石巻線の一部区間の運転再開見込みについて発表した。仙石線陸前小野~矢本間と石巻線石巻~渡波(わたのは)間は3月17日運転再開予定。仙石線陸前大塚~陸前小野間は現在の位置より約500m山側に移設しての復旧となる。仙石線と石巻線は東日本大震災で被災し、現在は仙石線高城町~矢本間、石巻線石巻~女川間で運転見合わせが続く。今回の発表によれば、仙石線高城町~陸前大塚間は現在の位置で復旧する一方、陸前大塚~陸前小野間はまちづくり計画に合わせて移設するとのこと。高城町~陸前小野間の運転再開までに要する期間は、鉄道工事着手から2年程度を見込んでいる。3月17日以降、仙石線陸前小野~石巻間の列車が1日4往復、矢本~石巻間の列車が1日15往復運転される予定。全列車ディーゼルカーでの運転となる。現在、松島海岸~矢本間で運転されている代行バスについては、3月17日以降も運転区間の変更はない。石巻線石巻~渡波間では、運転再開後、1日9往復の列車が運転される予定。これに合わせ、代行バスの運転区間は現在の石巻~女川間から渡波~女川間に変更される。なお、石巻線渡波~女川間については、運転再開の見込みは立っていない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月24日日本航空(JAL)は、787-8機材による新路線として、2012年12月に成田 - サンディエゴ線、2013年3月に成田 - ヘルシンキ線を開設する。サンディエゴは情報通信やバイオ、製薬など多様な産業が盛んな都市であるが、日本・アジアからの直行便未就航地点となっており、今回の就航により利用者の利便性の向上を図る。なお、同路線はアメリカン航空との共同事業路線となり、同社とのコードシェアも予定しているという。一方、成田 - ヘルシンキ線については、ヘルシンキが欧州内54地点へのネットワークを持つハブ空港であることから、スムーズな乗り継ぎが行えるとしている。成田 - サンディエゴ線は、12月から1日1往復週4便(月・火・木・土)で運航し、2013年3月からデイリー運航を計画。運賃は、「USセイバー50(50日前までの購入)」が4万4,000円(燃油サーチャージ、税除く)。成田 - ヘルシンキ線は、2013年3月から1日1往復週4便(火・水・金・日)で運航し、2013年度上期中のデイリー運航を目指す。運賃は、「ダイナミックセイバー7(7日前までの購入)」が5万7,000円(燃油サーチャージ、税除く)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日映像・ホームページ制作を手がけるステイションはこのほど、今年3月31日限りで廃止される長野電鉄屋代線の風景などを集めた短編映像集『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』を発売した。廃止間近の屋代線(須坂~屋代間)には、松代駅、綿内駅、信濃川田駅など木造駅舎が残る駅が多い。同DVDでは屋代線全13駅のほか、2002年に廃止された木島線(信州中野~木島間)全8駅の現役時代の映像も収められ、1駅1編3分でまとめた映像作品集となった。昨年11月26日に屋代線で行われたイベントの様子も収められ、松代駅のホームに2000系D編成と、2100系「スノーモンキー」が並ぶ姿も見られる。『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』は全国の書店にて販売されるほか、「駅」をテーマにした動画配信サイト「駅物語」でインターネット販売も実施。収録時間は66分で、価格は3,990円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月20日青梅マラソンが19日に開催されます。コースの大部分はJR青梅線に沿うように走る青梅街道(国道411号線)で、ランナーと電車が並走するシーンも見られます。その青梅線では、34年前まで72系とともに、首都圏では珍しい両運転台車の戦前型旧型国電クモハ40が活躍していました。クモハ40は、国鉄の電動車として初めて製造された鋼製の全長20m車です(それ以前は技術上の問題から、電動車17m、付随車20m)。これ以降、新製された国鉄通勤電車はすべて車体長20mとなった記念すべき車両でもあります。1932(昭和7)年から1935年にかけて80両が製造され、前面形状が途中から変更されたため、「平妻」と丸みを帯びた「半流線型」の2種類の顔が存在しました。クモハ40は両運転台という特徴を生かし、朝夕ラッシュ時の増結に活躍しました。基本的には72系4連の立川寄り(上り方)に連結され、青梅線立川~青梅間のほか、青梅線に乗り入れをする五日市線でも運転されていました。朝のラッシュが終わると青梅駅で解放され、パンタグラフを降ろし、夕方まで”昼寝”(留置)するというパターンでした。最末期の旧型国電は、クモハ40と72系4連の5連固定編成で、朝夕のみ運転となりました。青梅電車区の廃止により、所属していたクモハ40と72系は豊田電車区(現在の豊田車両センター)へ転属となり、早朝と朝ラッシュの後、中央線立川~豊田間で回送列車も運転されていました。地味ながら、ラッシュ時の”助っ人”として活躍した青梅線・五日市線のクモハ40。72系とともに、1978年3月29日に運転されたさよなら列車をもって引退しました。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月19日東京急行電鉄、東京メトロ、東京都交通局、埼玉高速鉄道はこのほど、3月17日のダイヤ改正の概要を発表した。東横線を除く東急各線でダイヤ改正が行われ、田園都市線と目黒線に乗り入れる地下鉄各線、埼玉高速鉄道線でもダイヤが変更される。東急田園都市線では、平日早朝に上り急行列車(中央林間駅を6時10分発車。押上駅まで運転)を1本増発し、オフピーク通勤の利便性向上を図る。朝ラッシュのピーク時に運転される準急も、運行時間帯を前後約10分拡大(渋谷着7時42分~9時5分)。また、平日朝に東京メトロ半蔵門線へ乗り入れる列車のうち、半蔵門行6本などが押上駅まで延長運転される。土休日は朝に上り急行列車1本と下り各駅停車1本を増発するほか、夕方に渋谷駅始発の下り急行2本(渋谷発17時26分、18時26分)を新設。夜間も下り・上り1本ずつ急行を増発する。東急大井町線では、平日早朝に田園都市線からの急行(長津田駅を6時9分発車。大井町駅まで運転)を1本増発。土休日の10~16時台には、長津田~大井町間の直通急行列車を毎時2本増発する。現在、一部列車を除き二子新地駅と高津駅を通過して溝の口駅まで運転される各駅停車も、ダイヤ改正後は日中を中心に二子新地駅・高津駅に停車する列車の本数を増やす。相互直通運転を行う東急目黒線と東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線でも、平日の夜間・深夜に列車の増発や運転区間の延長などが行われる。都営三田線(東急目黒線と相互直通運転を実施)でも、朝の時間帯に始発・終着駅が変更となる列車があるとのこと。東急電鉄ではその他、池上線や東急多摩川線、世田谷線などでも列車の増発や他路線との接続向上が図られる。東京メトロ千代田線では北千住~箱根湯本間の特急ロマンスカーが平日にも運転されるほか、平日夕方のラッシュ時に北綾瀬~綾瀬間の区間列車が増発され、現在の約15分間隔から約7分30秒間隔での運転となる。都営大江戸線でもダイヤ改正が行われ、平日・土休日の10~16時台は6分間隔での運転に。都庁前~清澄白河間で深夜24時台に列車が1往復増発される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月17日JR東海は15日、飯田線の輸送を担ってきた119系の引退を記念し開催する「ありがとう119ウィークス」の追加企画を発表した。豊橋~豊川間で臨時列車「119ファイナル号」が運転され、最終運行日の3月31日には、豊橋駅で「ファイナルイベント」も開催される。「ありがとう119ウィークス」は3月10~31日開催。数量限定の台紙付き記念乗車券(硬券)が発売され、デビュー当時の塗装の119系を使用した団体専用列車「ありがとう119記念号」(飯田~伊那市間)が運転されるなど、さまざまな企画を用意している(詳細は本誌既報の通り)。臨時列車「119ファイナル号」は、「ありがとう119記念号」が好評なことから運転が決定したもので、こちらもデビュー当時の塗装(青色に白帯)の119系を使用。運行日は3月18日、20日、24日、25日、31日を予定しており、各日とも豊橋~豊川間を1日1往復する。全車指定席の快速列車で、乗車券のほか指定席券(510円)が必要に。車内では特製「乗車証明書」も配布される。同列車の最終運行日となる3月31日には、16時20分より豊橋駅で「ファイナルイベント」が行われ、119系を見られる最後の機会に。「ありがとう119記念号」「119ファイナル号」のヘッドマークもプレゼントされる予定で、当選者は記念写真も撮影できる。その他、「ありがとう119ウィークス」記念ウォーキングも3月20日に実施。牛久保駅から豊川稲荷まで歩く予定で、途中、119系を製造した日本車輌製造の専用線沿いもコースに入っているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月15日