レシピライター(全記事撮影&コーディネート含)。料理研究家、デザイナー、オリジナル怪獣クリエイター&原型師。cookpad にもレシピを掲載中。 『一時的ではなく、生活環境が変わってもリピートしたくなるレシピ』がモットー。既存の工程や材料に囚われることなく、自由な発想で今後もレシピを考案していきたいです。
「今日はチキンピラフが食べたいなぁ。」 キッチンでご飯の準備をしていたら、彼からリクエストが。 私:「今日はこのむき栗で、栗ご飯をつくる予定だよ」 彼:「栗ご飯もいいね、美味しそう」 私:「あ、でもチキンがあるから、栗ご飯をピラフにしてみるよ」 彼:「どんな料理ができのか楽しみ」 栗の上品な甘みとしっとり滑らかな口当たりは、鶏肉に合うはず。さっそくつくっていきます。 ■炊飯器でつくる簡単バターチキンピラフ(約4人分) 米:2合 鶏モモ肉…1~2枚(300g程度) 玉葱…1個(150g程度) ニンニク…1~2片 ミニトマト、ホワイトマッシュルーム、むき甘栗…各9~12個 白ワイン、ヨーグルト…各大さじ1杯 塩…小さじ2杯 バター…10g ローズマリー…あれば適量 ※鶏モモ肉は胸肉でもOK。ヨーグルトは無糖がおすすめ。 ※白ワインを調理酒で代用する場合は、裏面の塩分量を参考にして塩を少量減らしてください。 ※マッシュルーム>ミニトマト>栗の大きさの順で具を揃えると、見た目良く仕上がります。玉葱やトマトの分量を変えてつくる場合は、水の量も合わせて加減してください。 ■つくり方 1.まず、お米を研いで水気をきります。鶏肉はまんべんなくフォークで刺して穴を開けます。はみ出た余分な脂身は切り落としてもOK。 白い筋は適当に数カ所包丁を入れて切るか、手とフォークを使ってちぎります。(あとで崩れやすくなるので、切り開いて厚みを薄くする場合は薄くなりすぎないように注意してください。) 2.炊飯器のお釜に鶏肉を入れ、塩、ニンニク、ヨーグルト、白ワインをすり込みます。 その後、皮面が必ずお釜の底面に接するように置いてください。終わったら常温に放置。(部屋が寒い場合は、なるべく寒くない場所に置いてください。) 3.ミニトマトは洗ってからヘタを取ります。マッシュルームは指先やペーパーで汚れを落とし、スライスします。(汚れが気になる場合は、細く出した流水をさっと当てて流してもOK。石突きが傷んでいる場合は適度に取り除いてください。)終わったら玉葱をみじん切りにします。 4.鶏肉の上にお米を平らに敷き詰めます。そのあと水を2合のメモリまで注いでください。(水の量は目安です。パエリアのような仕上がりではなく軟らかめに炊きたい場合は、少し多めに入れてください。) 水を入れ終わったら玉葱を平らに敷き詰め、ミニトマト、マッシュルーム、栗を適当にのせます。 5.通常炊飯で炊きあげます。(炊き込みモードやピラフモードなどがもしあれば、そちらでもOK。)炊けたら玉葱とご飯以外のすべての具を一度取り出します。 そのあとバターを加え、しっかり全体を混ぜます。(底にあるお肉はしゃもじやゴムベラなどを使い、崩れないように取り出してください。) 6.お皿にご飯を盛り、鶏肉を切ってのせます。周りにその他の具を飾り、ローズマリーを洗ってのせたら完成。(サラダが用意できる場合は、一緒に盛り合わせると見栄えがアップします。) 「おかわりしてもいい?」 彼もあっという間に完食。好評で良かった! 栗の独特な甘みや香り、食感は、やはり鶏肉によく合いますね。マッシュルームの旨味やミニトマトの酸味も加わって、味のバランスもバッチリです。栗料理で何をつくろうか迷った人も、ぜひ一度つくってみてくださいね。
2015年09月24日防災の日が過ぎたので賞味期限が迫った缶詰を整理していたら、彼がやって来た。 私:「そう言えば、サンマの蒲焼き缶は必ず毎年食べているよね」 彼:「うん。俺の好物だしね」 私:「じゃあ、今日のご飯のお供はこれで決まり!」 彼:「今年はご飯以外で食べてみたいんだけど、できるかな?」 冷蔵庫に使えそうな野菜もあることだし、つくってみるか。 ■蒲焼きサンマのサラダうどんの材料(作りやすい分量:2人分) うどん…2玉 卵…2個 冬瓜…200g程度 トマト…1個(200g程度) サンマの蒲焼き缶詰…1缶(80~100g程度) 生姜、ネギ、マヨネーズ、麺汁、塩…各適量 ※うどんの太さはお好みでOKですが、やや細めのものがよく合います。 ※冬瓜は他の野菜でも代用できます。キュウリや加熱したモヤシなどでOK。 ※添加物に敏感な人は、無添加の缶詰がお勧め。 ■つくり方 1.まず、器に水100ccと麺汁適量(大さじ1杯程度)を入れ、溶いておきます。麺汁の量は目安です。味見して少し薄味になるように加減してください。 冷たくする場合は冷蔵庫へ入れます。温かい状態で食べたい場合は、盛りつける直前に溶いたつゆをレンジで温めてください。 2.冬瓜は皮を厚めに剥き、繊維に沿って3cmくらいの千切りにします。太さは好みですが、若干太めにするのがお勧め。切ったら塩適量(小さじ1/2杯程度)を塗しておきます。 トマトを1cm程度の角切りにしてネギを刻んだら、生姜をすり下ろします。冬瓜がしんなりしたら流水でさっと洗い、水気をかるく絞ります。しっかり冷やして食べたい場合は、下ごしらえした野菜を冷蔵庫に入れてください。 3.フライパンにマヨネーズ適量(大さじ2杯程度)と卵を入れて、炒り卵にします。くっつきやすい場合は、分量内のマヨネーズを少量先に炒めてから、卵を流し入れてください。炒り卵の固さや大きさは好みですが、やや半熟で大きめにするのがお勧め。 4.うどんを茹でるかレンジで温め、氷水で締めます。レンジのときは、1玉につき大さじ1杯程の水を回しかけてから加熱すると、硬くなりにくいです。温かい状態で食べたい場合は締めなくてもOK。 5.準備した器に麺と全ての具を盛りつけて、最後に缶詰のタレを適量回しかけたら完成。 サンマが大きい場合は、食べやすい大きさに箸で割ってからのせてください。盛りつけるときはすべての具が見えやすいように盛ると、比較的見栄えがアップします。 シャキシャキの冬瓜は青臭さがほとんどなく、意外な美味しさ。とろんと絡まる甘辛ダレが、うどんの味を引き立てます。 「このサンマ、骨があるのに軟らかいね!」 彼も満足した様子だし、なんだか幸せ。 生のサンマが美味しい季節になりましたが、皆さんはどのように食べているでしょうか。もし食べ方がマンネリ化して飽きてきたときは、このレシピを是非試してみてくださいね。
2015年09月10日「今日の昼飯は、ご飯が食べたいなぁ」 お昼はイタリアンにしようと思って準備をしていたら、彼から急なリクエストがきた。私はパスタが食べたかったけれど、リゾットに変更したほうがいいのかな。 私:「じゃあ、私はイタリアンが食べたいから、リゾットでもいい?」 彼:「リゾット? う~ん、できればビビンパとか食べたい」 私:「困ったなー。ビビンパの材料は家にないから、どうしよう」 彼:「それなら、イタリアンな感じのビビンパにしたら?」 私:「え、イタリアンビビンパ?」 あまり聞いたことのない料理だけど、意外とおもしろそう。うまくできるかわからないけど、彼のためにチャレンジしてみようかな。 ■イタリアンビビンパの材料(つくりやすい分量:2人分) ご飯…2人分 卵…2個 ニンニク…2片 ピーマン…2個(50~80g程度) トマト…1個(100~150g) コーン…適量(100~150g程度) チーズ、ベーコン…各適量(60~100g程度) タバスコ、バジル…各適量 濃縮麺汁…大さじ3杯 ※材料の分量は目安です。ご飯の量や好みに合わせて加減してください。 ※チーズは切りやすくてクセの少ない、プロセスチーズなどがお勧めです。 ※ベーコンは薄切りでもOK。あればブロックタイプを使用してください。 ※タバスコは種類によって味や辛さに差があるため、お好みで加減してください。 ※バジルは生でも乾燥でもOK。卵は冷蔵庫で冷えているものを使用してください。 ■つくり方 1.まず、ピーマン、トマト、チーズ、ベーコンをそれぞれ1cm程度の角切りにします。終わったら、コーンの汁をきり、ニンニクは使う直前までにすり下ろします。 2.小さめのフライパンでベーコンをじっくりいためます。焦げつきにくいなら油はしかなくてOK。火加減は弱火~中弱火。 3.ベーコンにかるく焼き色がついたら取りだし、ピーマンも同じようにいためます。好みの硬さになるまでいためてください。 4.終わったらピーマンも取りだし、フライパンに麺汁、ニンニク、バジルを加えます。混ぜながら弱火で一煮立ちさせ、火を止めます。タバスコを加えたら、タレの完成。 5.器にご飯を盛り、レンジで熱々になるまで温めます(※ラップはしないこと)。終わったらご飯をドーム状に整えて、中心を少し凹ませます。 その後、凹みに卵を割り落とし、黄身の中心をつまようじで1回刺しておきます。刺すときの深さは1cm~1.5cm程度。 6.ラップをせず500wのレンジで1分間加熱し、取り出します(※1分より長く加熱すると、黄身が破裂してしまうので注意してください)。 7.周りにピーマン、トマト、チーズ、ベーコン、コーンを盛りつけたら完成。盛りつけるときは同じ食材が対角線より少しずれた位置になるように盛ると、みばえがアップします。 8.タレを回しかけて卵を崩し、全体をよく混ぜたら召し上がれ。それぞれの食材に卵の黄身が絡んで、まろやかな味わいになります。王道のビビンパと比べると脂っこくないので、ダイエット中でも安心です。 「唇に黄身がついているけど、僕がもらってもいい?」 食事が終わったと思ったら、急に顔を近づけてくる彼。唇は拭いたはずなのに、ノーとは言えない私。なんだかんだ言っても、彼の押しにはやっぱり弱いですね…。 暑い日はまだ続くので、皆さんもしっかり食べて夏バテにならないよう注意してくださいね。献立がマンネリ化している人は、イタリアンビビンパもぜひお試しあれ。
2015年08月28日「真夏なのに長袖なんか着て、暑くないの?」 外から帰ってくるなり、冷房の温度を下げる彼。冷房が苦手な私には寒くてたまらない。 私:「暑くないよ。エアコンで体が冷えやすいから、着ないと逆に寒い」 彼:「そうなの? 僕は下げないと暑いな…」 私:「温度は下げてもいいよ。私は一枚着て温かいものを食べていれば大丈夫だから」 彼:「そう? でもまぁ、君の肌の露出が高くなるなら、部屋が暑くても我慢できるけどね~」 私:「…」 今日のご飯は冷やし中華にしようかと思ったけれど、相変わらず部屋が寒いから温中華にしようかな…。私も彼も最近冷たい物ばかり食べているから、たまにはいいよね? ■あったか温中華の材料(つくりやすい分量:2人分) ・冷やし中華の麺タレつき…2人分 ランチョンミート…100~150g 赤パプリカ…1個(約150g) ズッキーニ…1本(約150g) 筍の水煮(細切り)…約100g ニンニク、生姜…各1片ずつ 卵…2個 胡麻油…適量 ※冷やし中華の麺は極細麺以外のものを使用してください。 ※胡麻ダレベースの冷やし中華でもつくることができます。 ■つくり方 1.まず始めに、材料の下準備をします。卵は1回で食べきれる分だけ冷蔵庫から出し、筍の水煮は水気をきります。 ニンニクと生姜はみじん切りに、パプリカ、ズッキーニ、ランチョンミートは太さ7~8mm、長さ5cm程度の拍子切りにします。(パプリカは上下を切り落としてから縦方向に切ると形良く切れます。使わない部分は、いため物やサラダ、煮込み料理などに使用してください。) 終わったら、麺をゆでるお湯を沸かし始めます。 2.ニンニク、生姜、胡麻油をフライパンに入れて弱火で加熱します。香りが出てきたら、まずランチョンミートと筍を中弱火~弱火でいためます。表面に薄い焼き色がつけばOK。 3.いためたら、筍は大きめの平皿やバットなどに取り出し、ランチョンミートは別の小皿などに取り出します。同じフライパンで、ズッキーニとパプリカもさっといため、筍と同じ器に取り出します。 4.ランチョンミート以外の具に付属のタレを回しかけて、ざっと絡めます。このとき使用するタレの量は、全体量の半分が目安。 タレの味が濃い場合は、お好みでお湯かぬるま湯で少し薄めてください。いためた具を一度に使い切れない場合は、汁気を切ってから保存するようにしてください。 5.お湯が沸騰したら麺を硬めにゆで、熱々の状態でお皿に盛ります。少量の胡麻油と、卵を割って取り出した卵白を麺によく混ぜて、絡ませます。 面倒な場合や、生の白身の食感が好きな人は、胡麻油のみにして最後に全卵を乗せてもOK。 6.いためた具を手早くトッピングして、中央に卵黄を乗せたら完成です。残っているタレを回しかけて、全体的によく混ぜたら召し上がれ。(味が濃い場合は、タレの分量を少なめにするか、お湯を少し足して調節してください。お好みで酢を少し足してもOK。) 程よい酸味と卵のまろやかな味わいが、モチモチの麺によく合います。 「体が冷えているなら、温めてあげるよ。」 冷えた首筋に彼の唇が触れてきて、思わず箸が止まる。 冷房の冷えは確かにつらいですが、彼の体温を感じられるのは悪くないですね…。 外は冷えても体の内側はなるべく冷やさないようにして、この夏も乗り切っていきたいと思います。 冷たいものばかりで胃腸が弱っているという人は、温かい温中華をぜひ試してみてくださいね。
2015年08月16日「予定より早く帰って来たのに、どうしてそんな不機嫌なの?」 バリ島での取材が終わり、彼が帰国してきた。本当は嬉しいけれど、今まで一人でいた寂しさを彼にぶつけずにはいられない私。大人気ないのはわかっているけれど…。 私:「別に、不機嫌じゃないよー。」 彼:「そう?それならいいが…。久しぶりに君の手料理が食べたいよ。」 私:「急に帰ってくるからまだ準備できてないし、どうしようかな~。」 彼:「そこをなんとか…。ね?」 私:「…。」 今日は獅子唐があるから、ロシアンルーレット仕立ての焼きそばを作ってみようかな~。ご飯はちゃんと作るつもりでいたけれど、ちょっとだけ意地悪をしてみたくなった。 本格派エスニック焼きそばの材料(作りやすい分量*2.5~3人分) ・米粉麺:200g ・豚挽肉:200g程度 ・卵:2~3個 ・海老:18cm程度の頭付きだと6尾程度 ・獅子唐:16~20本程度 ・玉葱:1個(100g程度) ・ニンニク、生姜:各1片 ・ナンプラー、オイスターソース:各大さじ2杯程度 ・胡麻油、レモン汁、酒、片栗粉:各適量 ・ピーナッツ、パクチー:あればお好みで適量 【補足】 海老は食感重視なら大正海老、車海老、ブラックタイガー等がおすすめ。芝海老やアカエビの場合は身が柔らかく、濃厚な味になります。お好みで選んでください。 頭無しでもできますが、美味しさに大きな差が出るため、頭付きを使用してください。頭無しでカピ(海老の発酵調味料)を加えて調理してもOKです。冷凍海老の場合は冷蔵庫で解凍してください。 ピーナッツはローストしたものを使います。米粉麺は0.5cm程度の棊子麺タイプが向いています。茹で時間などは袋の表示を参考にしてください。(ちなみに、今回は20分ぬるま湯に晒してから1分半茹でるタイプを使用して作っています。) 作り方 1.まず、材料の下準備をします。獅子唐は洗ってヘタを取り、玉葱は厚さ3mm程度の櫛切りにします。ニンニクと生姜はみじん切りに、ピーナッツは厚手の袋などに入れて叩き、粗く潰します。パクチーが食べられる人はパクチーも洗っておいてください。 2.海老の下処理をします。まず頭を取り、尻尾以外の殻を剥きます。次に背中側に包丁で浅く切り込みを入れ、背ワタを取り除いたら流水で洗います。 その後、酒を揉み込んで1~2分置いたら流水で洗い、ペーパー等で水気をしっかり拭き取ってください。ナンプラーを少量揉み込んだら、表面に薄く付けるように、片栗粉も加えて混ぜます。米粉麺を流水で洗いたっぷりの水に晒したら、 茹でる用のお湯を沸かし始めます。 3.フライパンに適量(大さじ3杯程度)の胡麻油と海老の殻を入れ、弱火で加熱します。海老の頭を潰しながら加熱して、風味を油に移します。終わったら、殻を取り除いて下さい。※油はねや海老味噌が焦げる場合があるため、火加減は必ず弱火 4.同じフライパンに生姜、ニンニク、挽肉を加えてよく混ぜながら炒めます。火加減は中弱火~中火。 5.海老、獅子唐、玉葱を加えてさっと炒めます。海老に7割程火が通ったら、ナンプラーとオイスターソースを加えて炒め、火を止めます。海老は加熱しすぎると固くなるため、火が通ったら取り出しておきます。 6.お湯が沸騰したら麺を入れ、混ぜながら短時間茹でます。ザルに上げて水気をかるくきり、フライパンへ。全体的によく混ぜながら炒めて完成。もしも味が薄い場合はナンプラーを、麺がくっつく場合は胡麻油を少量足してください。 (冷めたり余ったりした場合は、温め直しをすると麺が解れて美味しく食べられます。米粉麺なので時間が経っても伸びにくく、モチモチの食感。) 7.お皿に盛りつけてレモン汁とピーナッツをふりかけます。目玉焼きを焼いて上にのせ、お好みでパクチーを飾ったら召し上がれ。(盛り付けは自由ですが、今回はロシアンルーレット風に獅子唐を配置してみました。)目玉焼きは低い位置から卵を割り、弱火で2~3分焼くと綺麗に仕上がります。 蓋無しで黄身がくっきり、途中で半分程蓋をした場合は上が少し半熟になります。焼けたらお好みで塩胡椒やナンプラーで味をつけて下さい。(目玉焼きは頂点より少しずらした位置に置き、反対側に海老や薬味を飾ると見栄えがアップします。) 8.とろりとした半熟卵が、獅子唐の辛味を和らげてマイルドな味にしてくれます。モチモチ麺に食材の旨味や香りがよく絡んで、とっても美味。箸がどんどん進みます。 「だめ。もう離さない。辛いのが当たったから、君は僕の腕の中だよ…。」 辛い獅子唐は何故か私のお皿に集中。意地悪をしたつもりが、予期せぬ展開に…。獅子唐のせいなのかドキドキしているせいなのか、熱くなった彼の体に触れて私もドキドキ…。 辛味のある食材はちょっと食べにくいですが、ゲーム感覚で一緒に食べるとやっぱり楽しいですね。獅子唐にはビタミンCが多く、夏バテや疲労回復効果も期待できるので、皆さんもこの夏、是非お試しあれ。
2015年07月25日「申し訳ないけど、来月は君と一緒にいられそうにない。」 食後のデザートを作ろうとしていたら、彼の一言に思わず手が止まった。 私:「もしかして、この前話していたバリ島の取材が決まったの…?」 彼:「うん。1ヵ月くらいで終わる予定だけどね。」 私:「来月は誕生日祝いするって約束していたのに…。」 彼:「…ごめん。帰ってきたら、祝って貰おうかな。」 私:「…。」 せめて行くまでは、彼と一緒に南国気分を味わいたいなぁ。今日はシンプルなタピオカミルクにする予定だったけど、少し南国風にしてみよう。我がまま言っても仕方ないしね。 材料(作りやすい分量*2人分) ・ココナッツミルク:100cc程度 ・タピオカ(小粒か中粒):10~20g程度 ・シュガーラスク:2~4枚 ・スモモ:2個(約100g) ・パイナップルの缶詰:(固形量100g程度、シロップ100cc程度) ・シナモンパウダー、砂糖:各適量 【補足】 ココナッツミルクは常温のものを使用。缶の場合は開ける前によく振って下さい。 室温が低くココナッツの油が固まっている場合は、少し温めてから使用して下さい。 パウダータイプで作ってもOKですが、添加物が気になる人にはあまりお勧めしません。 タピオカの分量は好みです。ラスクが多めの場合は10g程度がお勧め。 スモモはプラムやソルダムなど品種や呼び方が様々ありますが、国産で赤いものを使用。 苺など酸味のある赤い果物で代用できますが、夏~秋はスモモがお勧め。ラズベリーも旬。 茹で時間や冷やす時間がかかるので、食べたい時間の40分前くらいから作るのがベスト。 作り方 1.まず、シュガーラスクにシナモンを振りかけます。(ラスクを手作りする場合は→ バケットを薄く切り、トースターで1分程加熱。バターを塗って砂糖を多めにかけたら、更に1分半~2分程焼いてパリッとさせます。焼いた後は網の上など、通気性の良い場所に置いて乾燥させて下さい。オーブンやフライパンなどで焼いてもOK。) 2.たっぷりの水を沸騰させ、一回で食べきれる分だけタピオカを茹で始めます。茹で置きや作り置きをすると、食感が悪くなるので注意。茹で時間は袋の表示を参照。※熱湯にタピオカを一度に入れると突沸しやすいため、弱火にしてから少しずつ入れるようにして下さい。 3.茹でている間に、スモモとパイナップルを食べやすい大きさに切ります。スモモはよく洗って皮ごと使います。縦横側面に包丁で一周ずつ深い切り込みを入れ、果肉を小スプーンで根元からすくい取ります。半分くらい終わったら、残りは包丁で切り取ります。 ※ねじりながら種を取り除く方法だと、果肉が崩れやすいので注意して下さい。 果物が切れたら盛り付け用のお皿と共に冷蔵庫へ。パイナップル缶の汁とココナッツミルクを混ぜ合わせ、甘さが足りなければ砂糖を加えて混ぜ溶かします。 4.サラサラなら15分以上冷やさないようにして下さい。逆にしっかり冷やすと緩いヨーグルト状になります。そちらが好みの場合は、冷蔵庫でしっかり冷やすようにして下さい。 冷やしている間にタピオカが茹で上がったら、目の細かいザルに流します。(茹で上がりの目安は中心に白い芯が少し残る程度。)流水で洗ってぬめりを取ったら、水気をよくきります。 5.冷やしたココナッツミルクにタピオカを入れて混ぜます。果物の半量を器に入れてタピオカミルクを注ぎ、残りの果物をのせたら完成。食べるときにその都度ラスクを浸して召し上がれ。 「誕生日は君が欲しいけど、我慢できるかな…。」 浸したラスクを美味しそうに食べながら、彼はまたドキッとすることを言う。何だかんだいっても、一緒にご飯が食べられるのは幸せなことです。 彼がいなくなるのは寂しいけれど、私も南国っぽい食べ物を食べたら、少し距離が近く感じられるかな…? 日本では旬のスモモが美味しい時期なので、皆さんも是非作ってみて下さいね。
2015年07月11日「…それで、例の彼とはうまくやっているのか?」 今日は久しぶりに父と二人きりのディナータイム。 魚好きな父のためにご飯を作っていたら、直球の質問がきた。 私:「うん。相変わらず仲良くやっているよ。」 父:「そうか…。今日は無理を言って急に来てしまい、すまなかったな。」 私:「大丈夫だよ~。今日は彼も飲み会で遅いし…。」 父:「…飲み会か。私に気を遣ってくれるなんて、お前もいい人見つけたな…。」 私:「…。」 彼との時間が増える一方で、父との時間は徐々に減り、今思えば料理を作ってあげたことは数える程…。なので、今日は父のためにちょっと気合いを入れて作りたいと思います。 材料(作りやすい分量*2人分) ・カジキ:2切れ(200g程度) ・インゲン:11~12cmだと14本程度(正味約100g) ・パプリカ:大1個(約200g) ・(新)玉葱:1/2個(約80g) ・卵:1個 ・甘夏:4~5房 ・ニンニク:1片 ・砂糖:小さじ1杯 ・マヨネーズ:大さじ5杯 ・塩胡椒、バター、イタリアンパセリ、小麦粉or米粉:各適量 カジキは、メカジキかマカジキが無難。赤身のマカジキよりも白身のメカジキが最適です。厚みが均一で、鮮度の良い生の切り身がお勧め。冷凍の場合は冷蔵庫で予め解凍して下さい。 新玉葱は通常の玉葱でもOK。その場合は砂糖の量を小さじ2にします。 パセリは見栄えに影響するため、極力生のものを使用して下さい。 インゲンは筋が少なく、真っ直ぐで細い物が最適です。5cm以上なら冷凍でもOK。 筋取り不要の品種でも筋がある場合もあるため、念のため筋取りするのが無難です。 甘夏は他の柑橘類でも代用可。甘みが強いもので代用する場合は、砂糖を減らして下さい。 ■カジキのムニエルの作り方 1.まず、調理する分だけカジキを冷蔵庫から出し、ラップをかけておきます。室温や器などにもよりますが、焼くタイミングから逆算して30分~1時間前くらいから出しておくのが理想。調理に時間がかかりそうな場合は、ある程度目処が立ってきてからでOKです。(焼く直前に冷蔵庫から出すと、火が均一に通りにくくなるので注意して下さい。) 2.次ぎに、ゆで卵を作り始めます。小鍋に水と冷蔵庫から出した卵を入れ、火をつけます。火加減は中火。火にかけた時点から数えて15分加熱し、水でよく冷やします。(途中吹きこぼれそうな場合は、火を少し弱めて下さい。) 3.卵を茹でている間に野菜の下準備をします。ニンニクと玉葱はみじん切りにして、玉葱には塩を適量(小さじ1杯程度)まぶしておきます。パセリは流水でよく洗い、水に晒しておきます。甘夏は甘皮を取り除き、食べやすい大きさに果肉を裂いたら冷蔵庫へ。インゲンは両側面の溝に沿って筋があるので、先端を少し折り、溝がある方向に引っ張って2本取り除きます。終わったら半分の長さにカット。パプリカはインゲンと同じくらいの長さになるように上下を切って種を取り、同じか少し太いくらいの太さに切り揃えます。全体の厚みが均一になるように、内側の白い部分は包丁で切り取ります。(余ったパプリカは、スープやパスタ等の具に使えます。刻んで冷凍しておくと便利。) 4.玉葱をさらし布やペーパー等で包んで絞り、しっかりと水分を取り除いたら、お皿に戻します。(ソースが水っぽくならないように、きつく絞るのがポイント。)ゆで卵は殻を剥いて適当な大きさに手で割り、玉葱が入ったお皿へ入れます。フォーク等で卵を潰し、マヨネーズと砂糖を混ぜたら冷蔵庫へ。硬めのインゲンが苦手な方は、1分~2分30秒程度500wのレンジで加熱するか、茹でておいて下さい。青臭さが気になる方は茹でるのがお勧め。(冷凍の場合は袋の表示を参照。予め解凍しておくと軟らかめの食感に仕上がります。) 5.カジキから出てきた水分をペーパーで拭き取り、臭みを取り除きます。その後、高い位置から両面に薄く塩胡椒をふり、粉を薄くまぶします。(茶こしを使うと均一に付きやすくなるのでお勧め。)断面も忘れずに粉をまぶすのがポイント。※下味を付けた後は必要以上に水分が出やすくなるため、そのまま放置しないこと。必ず焼く直前に行うようにして下さい。 6.弱火のフライパンでバター適量(20g程度)を溶かしてインゲンとパプリカを入れ、塩を少々振ります。中弱火でかるく炒めてから弱火に落とし、端に寄せます。空いたスペースにニンニクを入れて広げ、カジキも入れます。(最終的に見せたい面を下にして、先に焼くのがポイント。)断面を見て3割程色が変わってきたら反して蓋をし、約3分蒸し焼きにします。(焼き色はかなり薄くてOK。新鮮な刺身用以外は、最終的に中心まで火を通します。カジキは火が通りやすく、ニンニクやバターは焦げやすいため、火加減に注意。加熱を始めたら、その場から離れないようにして下さい。) 7.中心をヘラ等で優しく押してみて、弾力があれば火が通った証拠。加熱が終わったらすぐに火を止めて下さい。(野菜だけ追加加熱したい場合は、カジキを取り出してから野菜を広げ、蓋をして適度に加熱して下さい。) 焼けたら温かいうちにパプリカとインゲンをお皿に並べ、左右が直線になるように揃えます。間にはソースが入るので、長さが揃っていなくても大丈夫。(パプリカは皮面が上になるようにすると見た目が綺麗です。)上にカジキ→ソース→甘夏の順にのせ、パセリを再度洗って飾り付けたら完成。(盛り付けはあくまでも一例です。放射状や、オーソドックスな盛り付けにしてもOK。) 今回は、ナイフとフォークが苦手な父でも食べやすいように作ってみました。白ワインやパンも合うけれど、日本酒やご飯にもよく合います。父は、「彼はいつもこんなに美味しいご飯食べているのか…!」と言って、あっという間に完食。何だか彼に嫉妬しているみたい…。 普段話しにくい父でも、お酒を呑みながら食事をしていると、会話も進みます。 料理を作ってあげるのは何となく気恥ずかしいですが、父の日どうしようか悩んでいる人は是非参考にしてみて下さいね。
2015年06月27日「鰻とパンの耳なんて買って、何を作るの?」 買い物袋に食材を詰めていたら、彼が不思議そうに袋の中を覗き込んできた。 私:「鰻は今夜の櫃まぶし用。パンの耳は明日野菜スープに入れようと思って。」 彼:「だったら、パンの耳にスープをかけて鰻を乗せたらいいのに。イタリアンっぽく。」 私:「パンと鰻で櫃まぶしを作るってこと…? 上手くできるかなー…。」 彼:「大丈夫。失敗しても食べたいと思える料理は、君の手料理だけだから。」 私:「…。」 彼のリクエストはやっぱり断れないなぁ…。 材料(2人分) ・鰻の蒲焼き(付属のタレも使用):1枚(120~150g程度) ・パンの耳:約100g(6枚切りだと4枚分の耳) ・野菜ジュース:2本(400ml) ・ニンニク:1片 ・白ワイン:大さじ2杯 ・塩:ひとつまみ ・乾燥出汁昆布、オリーブオイル、とろけるタイプのチーズ:各適量 ・刻み海苔、刻みネギ、大葉、パセリ、バジル、山葵、山椒等:お好みで適量 【補足】 ・赤ワインの方が合いますが色味が変わってしまうため、調理用は白ワインがお勧めです。 ・調味料無添加でトマトが多く、酸味が比較的強めの野菜ジュースを使用して下さい。 ・パンの耳は乾燥しているものでもOK。白い中心部よりも耳が断然美味しいです。 ※野菜のカロテンは油と一緒に摂ると吸収効率がアップします。また、生よりも野菜ジュースの方が、カロテンやリコピンの吸収効率がアップ。ビタミンCや食物繊維はジュースにすると減少するため、薬味やサイドメニューで補うと栄養バランスが更に良くなります。 (例:薬味→ 刻み海苔、サイドメニュー→ インゲンとパプリカのシーザーサラダ 等) 【料理に合うお酒】軽めで甘みや酸味、コクが程良い赤ワイン。トマトに合う日本酒など。 ■イタリアン櫃まぶしの作り方 1.それでは早速作ってみよう。まず固く絞ったぬれ布巾で出汁昆布(3~5g程度)をかるく拭き、300ccの水に入れて常温に置いておきます。時間に余裕がある場合は冷蔵庫で一晩浸して下さい。(昆布出汁を使うと素材の味が調和し、様々な薬味が合う櫃まぶしになります。) 葉物の薬味は、食べる分だけ流水で優しく洗ってから水に晒し、シャキッとしたら再度流水でよく洗います。(バジルは水気と冷気に弱いため、水気を拭き取り常温に置いておきます。他はラップなどで保湿し、冷蔵庫へ。)鰻は冷蔵庫から出しておきます。 2.鍋にオリーブオイルとスライスしたニンニクを入れ、火をつけます。弱火でじっくり加熱して、ニンニクがカリッとしてきたら取り出します。ペーパータオルで余分な油を吸い取ったら、ニンニクチップの完成。(中心の芽の部分が気になる人は、爪楊枝などで取り除いてから加熱して下さい。) 3.野菜ジュース、ワイン、鰻のタレ(10ml程度)を加えて、時々混ぜながら煮詰めます。ボコボコ沸騰して跳ねる場合があるので、火加減は中弱火~弱火。 4.煮詰めている間に、鰻を食べやすい大きさに切っておきます。パンの耳は包丁で切るか適当にちぎってお皿へ。1の昆布出汁は中火で加熱し、小さい気泡が出てきたら昆布を取り除きます。灰汁をすくって塩をひとつまみ加え、溶けたら火を止めて下さい。 ※昆布は加熱しすぎるとぬめりが出てくるので注意 5.野菜ソースがある程度煮詰まったら、1/5程度を残して、パンの耳に回しかけます。その後、チーズを上にのせてラップをかけ、500wのレンジで1分程加熱します。チーズが全体的に溶けたらOK。 6.鍋に切った鰻を入れます。ソースを回しかけながら中弱火で1~2分程加熱。 7.鰻をのせてソースをかけます。薬味を刻み、ニンニクチップや昆布出汁等と一緒に添えたら完成。カラフルなクロスやシンプルな洋食器を使うと、櫃まぶしの印象がガラッと変わります。 食べ方は王道の櫃まぶしと同じ。最初はそのままで食べて、次に色々な薬味を足して楽しみます。最後はお好みの薬味と出汁を注いで召し上がれ。(バジルを使う場合は出汁をかけると変色するため、直接かからないように注いで下さい。)スープが染み込んだパンの耳は、モッチリ&しっとり。味はイタリアンですが、海苔や山葵も意外によく合います。 「たとえ他に口に合わなかった人がいたとしても、僕は君の手料理が一番好きだよ。」 彼は食事中に平気でそんなことを言ってきます。慣れているはずなのに、トロトロに溶けるチーズと一緒に自分の心まで溶けてしまいそう…。 暑い日が続いて食欲が落ち気味のときは、ちょっと違った雰囲気で鰻料理を楽しむのも中々良いですね。さっぱりとした味になるので、鰻料理は重いな~と感じる人も是非一度お試しあれ。
2015年06月24日「君と一緒に初めて食べた料理は、もう食べられそうにないね。」 手をつないでいつものように街を歩いていたら、彼が急に立ち止まった。 私:「どうしたの? 急に…。」 彼:「ほら、ここ。二人にとって初めての店だけど、いつの間にか閉店している。」 私:「あ…。本当だ。お気に入りの店だったのに…。残念…。」 彼:「最近夏バテしているから、ここのフォーが食べたかったけど、もう無理だな。」 私:「え…? フォーなら簡単に作れるよ~。今の時期なら冷製もいいよね。」 彼:「…冷製もできるの!? じゃ、今夜一緒に食べたいな。」 材料(作りやすい分量*2人分) ・フォー:2人前 ・鶏ささみ:2本(100~120g程度) ・卵:2個 ・玉葱:1/2個(約100g) ・生姜、ニンニク:各1片ずつ ・乾燥小エビ、ニラ、キムチ、胡麻油:各適量 ・レモン汁、ナンプラー、酒:各大さじ3杯ずつ ※時間があまりない人は、食べる日の半日~1日前にスープだけ作っておくと楽です。 ※レモン汁を使うため、スープ用の鍋は鉄やアルミ製以外のものを使用して下さい。 玉葱はあれば新玉葱を、パクチーが好きな人はニラではなくパクチーを使用して下さい。 うどん、冷や麦、そうめん、春雨、冷麺などでもできます。 新しいキムチだと辛めに、古いものだとより酸味が強く仕上がります。 トロトロの半熟卵にしたい場合は、賞味期限の近い卵を使うと殻剥きがしやすくなります。 具を追加したい場合は、お好みのナムルを足してもOK。 1.まず始めに、ささみを金属のトレーなどに離してのせ、常温に戻します。トレーがない場合は金属のボールなどでもOK。入れたら、金属製の台やテーブルなどの上に置いておきます。(室温にもよりますが、工夫すると20分程で常温に戻ります。) 2.ささみを常温に戻している間に、スープの準備をします。 玉葱を縦半分に切って厚さ2mm程度のくし切りにしたら、小さめの鍋に入れます。そこに水400cc、酒、乾燥小海老適量(4~5g程度)を加え、生姜とニンニクをすり下ろして加えます。 3.強めの中火でしっかり沸騰させてから火を止め、コンロから外します。そこにナンプラーとささみを加えて蓋をし、あら熱が取れるまで自然に冷まします。(※ささみが水面から出ないように注意) 4.次に、ゆで卵を作ります。小鍋にかぶるくらいの水(約700cc)と冷蔵庫から出した卵を入れて、火をつけます。蓋なしで火加減は中火。時々混ぜながら加熱した後、氷水で急冷します。※今回は約27℃の室内で多層ステンレス鍋を使用し、火をつけた時点から数えて、14分加熱しています。(14分で中心の黄身が少し垂れる程度の半熟、15~16分で固茹で、12分で黄身の外周が6mm程固まったトロトロの半熟状態になります。※実際に作るときの状況と比較して、加熱時間は加減して下さい。)アルミ鍋など熱伝導率の良い鍋を使用する場合は、ここから2分程度加熱時間を短縮して下さい。(途中吹きこぼれそうな場合は火を少し弱めます。) 冷えたら水を張ったボールの中で全体的に殻を割って剥き、スープが入った3の鍋へ入れます。 ニラは、風味や旨味が濃厚で比較的軟らかい茎側を刻み、ラップをします。 ※今回は空き時間に刻んでいますが、冷蔵庫や部屋の匂い移りが気になる人は、食べる直前に使う分だけ刻んで下さい 5.鍋からささみを取り出し、手で裂きます。ゴムのような筋は、裂きながら取り除けばOK。終わったら、適量の胡麻油(小さじ2杯程度)を加えて混ぜておきます。取り出した後の鍋にはレモン汁を加えます。卵は乾燥を防ぎつつ味を馴染ませるため、さらし布やキッチンペーパーを上に被せておきます。 6.スープの鍋や盛りつけに使用するお皿を、冷蔵庫に移します。 ここまで終わったら、半日~1日程度時間が空いても大丈夫です。(冷蔵庫にスペースが無ければ、お皿は後から入れてもOK。) スープは蓋をしてから冷えるまで3時間程度はかかります。お急ぎの方は、途中で冷凍庫に移すと早く冷やせます。 7.スープが冷えたら、麺を少し軟らかめに茹でます。茹で方や茹で時間は袋の表示を参考にして下さい。(今回はフォーを使用。水またはぬるま湯に20分程度晒して、熱湯で軟らかめに茹でています。) 茹でている間に、スープを味見し、足りなければナンプラーを少し足して下さい。麺が茹で上がったら流水でぬめりと熱をよく取り除き、氷水が入ったボールに入れて、芯までしっかり冷やします。 8.器に盛って完成。卵は洗った細い糸で一週結び、両端の糸を引っ張ると綺麗に切れます。固めなら、包丁で切り込みを一カ所入れ、ラフに手で割るのもお勧め。 (盛り付けは自由ですが、個人的にお勧めの盛りつけ方はこちら → 片手で麺を適量掴んだら、もう片方の手で絡まりを解き、円を描くように器へ盛ります。次に、盛った麺の中心部分にスープを注ぎます。これにより、スープがこされて透明感がアップします。中心の具は円形の配置を意識して、外側の具は色味の薄いものと濃いものを交互に配置するようにすると見た目良く仕上がります。)色味の強いクロスを下に敷くと、更に綺麗。 麺の見た目はうどんに近いけれど、つるつる感とモチモチ感が強くて、病み付きになります。本格的な味なのに、保存の利く材料と、家にありがちな材料で作れるのも魅力的。 彼は、「食べているときも相変わらず可愛いね。」なんて言いながら、夢中で麺をすすっていました。…私は相変わらず彼のクサイ言葉に弱いです。フォーにも言えそうなことだけど、クサイところがあるから、逆に良く感じるのか…。 エスニック料理なので香りに多少のクセはありますが、夏バテ気味でもさっぱりと食べられます。気になった人は是非一度作ってみて下さいね。
2015年06月14日「今夜は君の家でお酒が呑みたい。」 いつもの帰り道。別れ際に帰りたくないと言い出す彼。家は散らかっているし、どうしよう。 私:「家に来ても、片付いてないから落ち着かないと思うよ?」 彼:「落ち着かなくてもいいよ」 私:「明日デートで着て行く服が、まだ選び途中で片付いてないし…」 彼:「それでもいいよ。僕は君がいればそれで構わないから」 私:「……」 今夜は一人でのんびりする予定だったけど、結局彼を家に招くことに。おつまみはどうしよう。彼の好きなチジミにしたら喜んでもらえるかな? 材料(作りやすい分量約4人分*13cm×16cm×厚さ1cm のチジミ4枚分) ・卵:1個 ・乾燥小エビ:10g ・玉葱:1/2個(約100g) ・モズク、筍(水煮細切り):各100g ・ランチョンミート:1缶(200g程度) ・紅ショウガ、青ネギ:各適量 ・小麦粉または米粉:200g ・濃縮麺汁:大さじ2杯 ・コチュジャン:大さじ1杯 ・酢:お好みで大さじ1杯 ・胡麻油:適量 玉葱は新玉葱でも通常の玉葱でも、どちらでもOK。麺汁は濃さが一定でないため、味見をしながら加減して下さい。※小麦粉を使うと少しふんわりした感じに、米粉を使うともちっとした感じになります。お好みで選んで下さい。 1. まず、タレを先に作ります。麺汁、コチュジャン、水大さじ1杯、胡麻油少々を混ぜるだけ。キムチやビール等の刺激の強い味のものと一緒にチジミを食べる場合はこのタレがお勧めです。逆にマッコリなどの円やかな味のお酒やおつまみと一緒に食べる場合は、お好みでタレに酢を加えて下さい。半分に分けて、片方に酢大さじ1/2杯を加えてもOK。食べる人の好みや、そのときの気分なども考慮して選んで下さい。 2. 次に材料の下ごしらえをします。もずくは(洗う必要がある場合は先に洗ってから、) 1~2cm程度の長さにざっくり切ります。筍は水で洗って水気を絞り、モズクと同様に1~2cmに切ります。玉葱と紅ショウガはみじん切りに、ネギは小口切りにします。ランチョンミートは包丁で細かく刻むか、手で細かくほぐします。 3. 大きめの器に水300ccと卵を入れて、よく溶き混ぜます。その後粉を入れてかるく混ぜ、モズク、筍、玉葱、乾燥小エビ、ランチョンミートを加えて混ぜます。(※生地全体の状態が変わる場合があるので、なるべく焼く直前に具を混ぜるようにして下さい。時間が空く場合は、合わせる前段階の状態で保存することをお勧めします。) 4. タネができたら、焼いていきます。(丸いフライパンでも焼けますが、最終的に四角く切る場合は、卵焼き器もお勧めです。比較的反しやすく、四角い形に焼くことができます)少量の胡麻油を敷いて、フライパンが温まってきたら生地を適量入れます。(今回の分量であれば1/4ずつが適量です。)全体の厚みが1cm程度になるように、お玉で押し広げて焼きます。中弱火で片面約3分、反して約2分が目安。表面に程よい焼き色がついて、カリッとすればOK。終わったら一度火を止め、胡麻油を少量足して繰り返し焼きます。 5. 焼いた後は、一枚ずつその都度切ります。(※表面が湿気るので、カリカリ食感が好きな人は極力重ねないようにして下さい。)包丁が汚れたらお湯で洗い、拭き取ってから次を切るようにすると、綺麗に切れます。お皿に盛って、紅ショウガと刻みネギを散らし、タレを添えたら完成。 タレを回しかけてもOKですが、つけながら食べると無駄が少なく、減塩にもなります。モチモチした食感と、ランチョンミートや海老の濃厚な旨味がベストマッチ。「酔った君も可愛いね」なんて言われると、どうも調子が狂いますが、彼にも好評でした。モズクの食べ方がマンネリ化している人も、美味しいので是非試してみて下さいね。
2015年05月10日「そのほたるいか、今日も酢味噌で食べるの?」いつものようにご飯の支度をしていたら、彼がキッチンへやってきた。 私:「うん。面倒だし、シンプルに食べても美味しいからね」 彼:「確かにそれはわかるけど、たまには他の食べ方も試してみたらいいのに…」 私:「…他の食べ方?」 彼:「例えばパスタとか。お洒落な感じにしたら、君みたいにもっと魅力的になるかもよ」 私:「…」 う~ん…。そのままが楽だけど、今回は違うのにするか…。臭みもカバーできる調理法で考えたら、アレがいいかなー? ●ほたるいかの冷製サルサスパ材料 (作りやすい分量*約2人分) ・パスタ:160~200g ・ほたるいか(ボイル済):1パック(約100g) ・新玉葱:1/2個(約100g) ・トマト:1個(約150g) ・ニンニク:1片 ・濃縮麺つゆ:大さじ2杯 ・タバスコ、バジル、粉チーズ、オリーブオイル:各適量 パスタは冷製用か、通常の太さのパスタ(1.7mm程度)がおすすめ。ショートでもOK。ほたるいかは臭みが出やすいので、極力鮮度の良い物を使用してください。バジルはパセリでも代用可能。生が無ければ乾燥タイプでもOK。 1. 最初に、パスタが和えられる大きさで少し深さのある鍋を用意。そこにオリーブオイル(大さじ2杯程度)と、スライスしたニンニクを入れ、火をつけます。ニンニクがわずかに黄色くなる程度までとろ火で加熱し、香りを出します。香りがある程度出てきたら火を止め、コンロから外して冷まします。(※余熱で加熱が進むため、やりすぎ注意。加熱後はコンロに熱が残っているため、必ず別の場所に鍋を移動させてください) 2. 使用するお皿やフォーク等を冷蔵庫へ入れ、冷やしておきます。次に、玉葱を粗めのみじん切りにし、トマトは玉葱より少し大きめの0.7~1cm角に刻みます。切れたら1の鍋に入れ、麺つゆとタバスコも加えてかるく混ぜます。(麺つゆの分量は目安ですが、ほたるいかと粉チーズに塩味がついているため、少し薄味に仕上げてください)※タバスコは製品により辛みに差があるため、辛い場合は味見をしながら慎重に加えてください。 3. パスタ用のお湯を沸かし始めます。塩の量は水1Lに対し、10g程度。(塩は後で加えると溶かす手間がかかったり、突沸する危険性もあるため、先に加えるのが無難です)沸かしている間に、ほたるいかの下処理をします。まず、両目を指でつまんで取り除きます。(行程3~5は面倒な場合はやらなくてもOKですが、目だけでも取っておくと口当たりが非常に良くなります) 4. 次に口を取り除きます。足の間にある丸いものを指先でつまんで取り除きます。 5. 軟骨もお好みで取り除きます。エンペラがついている側の背中に軟骨があるので、まず裾側の肉を指先で少しつまみ取ります。すると切り口から軟骨の先端が少し出てくるので、それを引っ張って取り除きます。下処理が終わったらソースの入った鍋に移し、さっと和えて鍋ごと冷蔵庫へ。 6. パスタを茹でます。茹で時間は通常(1.7mm程度)の場合、表示よりも少し長めに茹でます。冷製用パスタであれば表示通りでOK。茹でている間に大きめのボールを用意し、氷水を作っておきます。 7. 芯がなくなるまで茹でたら、流水でぬめりや熱をよく取り除き、氷水に入れて締めます。麺の中心までしっかり冷えればOK。(ぬめりをよく取るようにすると、ほたるいかを一緒に食べたときの口当たりが良くなります) 8. 水気をよく切って、冷やしておいた鍋に加えます。ほたるいかが崩れないように、優しく全体を和えたら完成。(好みですが、この後冷蔵庫で15~30分程さらに冷やすのもおすすめ。ソースが馴染んでより美味しくなります)冷やした器に盛り、粉チーズとバジルをトッピングして召し上がれ。(盛りつけ方は自由ですが、渦を巻くようにパスタを高く盛り、具を分けるようにしてのせると、少し上品な感じに仕上がります) プリっとしたほたるいかとパスタの食感に、野菜のシャキシャキとした食感がベストマッチ。ニンニクやハーブの香りがほたるいかの臭みを軽減してくれるので、とても食べやすいです。 彼は食べながら「やっぱり君のほうが魅力的だね」なんて、相変わらずクサイことを言っていましたが、好評でした。ほたるいかの旬は意外と短いので、興味のある方はぜひ早めに作ってみてくださいね。
2015年04月26日今日は1人でお留守番。苺を残しておこうかと思ったけど、食べちゃおうかなぁ。でも、昨日食べて少し酸っぱかったから、久々に蒸しパンでも作ろうかなぁ…。あれこれ考えていたら、彼から電話が来た。 彼:「…君の顔が見られなくて寂しいよ」 私:「何…? 遊びに出て行ったばっかりなのに、いきなりどうしたの?」 彼:「いや…何となく、君が側にいないと食べている料理も味気なくて…」 私:「…」 彼:「昨日一緒に食べた苺、帰ったら一緒に食べようね~」 私:「あー。昨日の苺なら早く帰ってこないと、私が全部食べちゃうよ?」 彼:「えぇっ…!?」 ■チーズ苺蒸しパン (8号サイズで6個分) ・8号紙カップ:6枚 ・型または紙コップ:6個 ・ホットケーキミックス:100g ・卵:1個 ・牛乳:50cc ・苺、砂糖、チーズ(とろけにくいブロックタイプ):各50g 8号紙カップは、水や酸に強いグラシンケースや表面にシリコンコートがされているものを使用してください。水に弱いものやアルミ製のものはおすすめしません。型はマフィン用の型やシリコン製のカップを使用すると側面がシャープな形に仕上がります。なければ紙コップで代用可。代用した場合は側面が少し丸い形状になります。 ※今回使用した道具【参考】(◆紙コップ:275ml/H95mm/底直径52mm/飲み口直径75mm ◆内面シリコンコート耐油紙:H30mm/底直径41mm/上直径73mm ◆蒸し用鍋:H11cm、内径約25cm) 1.それでは早速作ってみよう。まず苺を流水でよく洗い、多めの水に晒しておきます。 2.苺を晒している間に、蒸し器の準備をします。ない場合は作っておきます。大きい鍋の底にクッキングペーパーやさらし布を敷き、高さが2cm以上あるお皿を置きます。(※お皿は必ず上向きにしてください。枚数は1~3枚程度。高さや安定感に問題がなければ、平らなザル等を使用してもOK)その上に大きめの平皿や落とし蓋などを置き、蒸しパンを置く台にします。鍋に高さがある場合は大丈夫ですが、蒸しパンが膨らむことも想定して、高さの確認をしてください。 また、水滴が落ちやすい形状の蓋の場合は、タオルやさらし布で蓋を包み、上をゴムで縛っておきます。終わったら最低2cm程度の高さになるまで水を注ぎます。蒸しパンを置くお皿に直接つかない水位であればOK。 3.蒸し器の準備ができたら、型を準備します。マフィン型やシリコンカップの場合は、中に紙カップを入れるだけでOK。紙コップを型として使用する場合は、飲み口から3.5cm程度の高さで切って使います。飲み口部分を下にして置き、上から紙カップを入れればOK。底がない型の場合は生地を注いだ後に移動がしにくくなるので、蒸し器に入れるお皿や落とし蓋の上にあらかじめ置いてから生地を注ぐようにしてください。(今回は木の落とし蓋を台に使用したので、その上に乗せて作っています) 4.準備ができたら、苺を流水でもう一度よく洗ってから水気を取ります。その後、チーズと共に5mm位の角切りにします。砂糖と牛乳を計量し、ホットケーキミックスがだまになっている場合はふるっておきます。 5.泡立て器で卵を溶き混ぜたら、砂糖を少しずつ加えてよくすり混ぜます。混ざったら、牛乳を加えてさらによく混ぜます。 6.ホットケーキミックスを半量ずつ加え、その都度ゴムべらで切るようにさっくりと混ぜます。粉が少し残るくらいまで混ぜたら、チーズと苺をそれぞれ2/3程度加えて混ぜます。(※ふっくら感が出にくくなるため、混ぜすぎに注意) 7.カップに6~7割生地を注ぎ、残しておいたチーズと苺を満遍なく上に散らします。蒸し器に入れたら、蓋をせずに鍋を強火で加熱し、水を沸騰させます。 8.沸騰したら蓋をし、中火で10分程蒸します。串や楊枝を中心に刺してみて、ドロッとした生地がついてこなければ完成。冷めた場合は、ラップをしてレンジ加熱するか、少し蒸し直しをするとふっくら感が戻ります。 ふんわりやわらかく、チーズのコクと塩っ気、苺の香りと甘酸っぱさがベストマッチ。早々に帰ってきた彼にも大好評でした。もし電話がなかったら、こっそり作って独り占めしてたかも…。見た目も可愛いので、蒸しパン好きな人はぜひ一度作ってみてくださいね。
2015年04月20日今日のお弁当は、久しぶりにサンドイッチにしようかなー。早起きしてお弁当の準備をしていると、彼が眠そうな顔で様子を見に来た。 彼:「こんな朝早くから何作ってるの?」 私:「今日のお弁当だよ。サンドイッチ作ってる」 彼:「ふーん…。でもそのウインナー、顔ついてないじゃん」 私:「顔? 別になくてもいいんじゃないの?」 彼:「あった方が君みたいに可愛くなるのに…」 私:「…」 毎度毎度、彼のひと言には勝てない…。リクエスト通り、今回も可愛く作ってみようかな。 (作りやすい分量*半切りサンドイッチ8個*約3~4人分) ・4枚切りの耳付き食パン:1袋(4枚) ・ウインナー:8本 ・卵:3個 ・玉ねぎ:中1/4個(約40g) ・トマト:中1個(約150g) ・ジャガイモ:大1個(約170g) ・葉、黒胡麻:各適量 ・麺つゆ、粉チーズ:各大さじ1杯 ・塩、砂糖、タバスコ、マヨネーズ:各適量 葉はレタスなどでもできますが、サラダ菜やサラダ用ほうれん草などがおすすめ。丸い形の葉にすると、より可愛く仕上がります。トマトはミニトマトでもできます。今回は2種類の具を同時に作っていますが、半量でどちらか片方ずつにしてもOK。 1.まず玉葱をみじん切りにして、塩(小さじ1/2程度)をまぶします。次にゆで卵を作ります。小鍋に水と冷蔵庫から出した卵を入れ、火をつけます。火加減は中火。火にかけた時点から数えて15分加熱し、水でよく冷やします。(途中吹きこぼれそうな場合は火を少し弱めて下さい。) 茹でている間に、ジャガイモを1cm程度の角切りにして耐熱皿に入れ、ラップをします。500wのレンジで2分×2回、その後麺つゆを加えてラップを取り、1分×4回程度加熱します。合間にその都度よく混ぜ、水分をしっかり飛ばします。葉は洗って水にさらし、トマトは0.7cm程度の角切りにすればOK。 2.玉ねぎは出てきた水分をペーパーや布巾で取り除きます。ジャガイモの粗熱がとれたら、汁きりしたトマト、玉ねぎの半量、粉チーズ、タバスコを加えて混ぜ合わせます。(タバスコの分量は味見をしながら、お好みで加減して下さい。)ゆで卵は殻をむいてフォーク等で潰し、残りの玉ねぎ、マヨネーズ、砂糖、塩を加えて混ぜ合わせます。(マヨネーズは大さじ4杯程度、砂糖と塩は各ひとつまみずつが目安。お好みで加減して下さい) 3.ウインナーに顔と手足を作っていきます。丸まっている側ではなく、やや反り返っている側を正面にします。まず楊枝や串で2ヵ所穴を開け、黒胡麻を埋め込みます。口の部分は包丁で切り込みを入れて作ります。1本入れた下側に包丁を少し傾けて切り込みを入れ、切り取るようにすると笑った表情が出ます。 難しい場合は1本切り込みを入れるだけでもOK。顔ができたら、側面に斜めの切り込みを入れて、腕を作ります。下には1.5cmくらいの切り込みを垂直に入れて、足を作ります。 4.フライパンやトースター等で、表面を適度に焼きます。手足口が開けばOK。(切り取ったパーツは、焼いた後、トマトの方の具に混ぜて使えます) 5.具の準備が全て終わったら、パンを2つに切って、中に切り込みを入れます。側面に厚い耳があるので、わりとギリギリまで包丁を入れても大丈夫です。切り込みを入れたら、隅の空間が広がるように指を入れて押し広げます。 6.マヨネーズを内側に適量塗ったら、具を端の方からしっかり詰めていきます。ウインナーが入るので、まだ全部入れなくてOK。少なめにしておきます。 7.具がある程度入ったら、ウインナーを入れていきます。水気を取った葉でウインナーを包んだら、少し斜めに差し込みます。頭の部分を指で押し込んだら、あまった具を盛り足して整えます。膨らんだ側面を少し押さえて、完成。(サンドイッチが入る高さのお弁当箱に顔が見える向きで入れると可愛いです。余ったスペースに野菜のおひたしやソテーを入れるのがおすすめ) ポケット型なので、崩れにくく食べやすいです。具がたっぷり入るのも嬉しい。ウインナーのない側から食べていくと、最後まで美味しくいただけます。普段のお弁当用にはもちろん、お花見やピクニック用にも是非作ってみて下さいね。
2015年03月23日今日のご飯は、春らしく菜の花を使おうかな。彼の好きなシチューにしたら沢山食べてもらえそうだし、そうしよう!(早速ご飯の準備を始めていたら、彼が何かを抱えて散歩から帰ってきた) 彼:「ただいま」 私:「おかえりー。それどうしたの!?」 彼:「あぁ、家の前に野良猫がいたから、つい…。君に似ていて可愛い」 私:「うちはペット飼えないでしょ? 取りあえず外に出して」 彼:「…」 猫好きな彼は子猫を見ると放っておけないタイプで、相当落ち込んでいる様子。私も猫好きだし本当なら飼いたいけれど、今はちょっと無理だし…、困ったな…。 私:「…じゃ、猫を帰してきたら、今日は猫のシチューにしようかなー?」 彼:「猫のシチューなんて作れるの…!? すごい」 私:「まぁ、できてからのお楽しみね」 (作りやすい分量*約3人分) ・菜の花:1束(約200g) ・新玉葱:1個 ・卵:3個 ・ニンニク:1片 ・ツナ缶:1.5~2缶 ・マッシュルーム:12~14個程度 ・オイスターソース:大さじ1杯 ・牛乳:500cc ・小麦粉、バター:30g ・塩、胡椒、海苔、ケチャップ、ご飯:各適量 *菜の花が苦手な方は、半量をほうれん草に置き換えてもOK <作り方> 1.まず始めにゆで卵を作ります。小鍋に水と冷蔵庫から出した卵を入れて、火をつけます。火加減は中火。火にかけた時点から数えて15分加熱し、水でよく冷やします。(途中吹きこぼれそうな場合は火を少し弱めて下さい) 2.ゆで卵を作っている間かその後に、菜の花も茹でておきます。鍋で1Lの熱湯を沸かしている間に、菜の花を洗って半分の長さに切ります。熱湯が沸いたら、1Lに対して大さじ1杯程度の塩を入れ、菜の花を茹でます。 太い茎の部分をまず先に30秒茹でて、その後に花の方を加えて茎と一緒に30秒茹でます。その後、流水で冷やして水気をよく絞ります。(長い場合は、茹でた後で食べやすい長さに切って下さい。菜の花の苦みや風味が好きな方は、茹でたあとザルの上に広げて、自然に冷ますのがおすすめ) 3.マッシュルームはペーパータオル等で汚れを取るか、流水でさっと洗って汚れを落とし、厚さ2~3mm程度に切ります。(切る際は軸を上に向けた状態で切っていくと、切りやすい)玉葱とニンニクはみじん切りにします。 ゆで卵は黄身と白身に分け、白身は1片が2cm程度の正3角形になるように割ります。(猫の耳用に形の良いものを6個作ったら、余りを適当に割ります)黄身は手やフォークで細かくすればOK。 4.フライパンでツナをかるく炒めます。(ノンオイルのツナの場合は、分量外のバターを先に溶かして下さい)オイスターソースとツナを汁ごと入れて、水分が少し飛んでまとまりが出てくるまで炒めます。火加減は弱火。終わったら一度お皿に出しておきます。 5.同じフライパンにバターとニンニクを入れ、弱火で炒めて香りを出します。香りがしっかり出てきたら、玉葱とマッシュルームも入れて炒めます。火加減は弱火~中弱火。玉葱に火が通って軟らかくなったら、小麦粉を3回くらいに分けて加え、弱火で炒めます。(小麦粉は火が強いと焦げやすいので注意) 6.小麦の粉っぽさがなくなるまでさっと炒めたら、牛乳を加えていきます。一度に加えると馴染みにくいため、少しずつ加えながら混ぜます。(50→100→150→200ccのように分けて加えていくと失敗が少ないです) 牛乳が馴染んだら、塩胡椒で味をつけます。塩の分量は今回の量で小さじ2~2.5杯程度が目安です。味見をしながら加えて下さい。※牛乳は沸騰すると分離しやすいため、弱火でトロミがでるまで加熱し、沸騰手前で止めるようにします。トロミは後から出てくるので、最初はゆるめで大丈夫。 7.お皿に具をのせていきます。まずに白身を中央あたりに広げて、菜の花とツナをのせます。奥行きが少し感じられるように、境目は直線ではなく緩やかな曲線を意識するのがポイント。その後、猫の頭を作ります。ラップでご飯を適量包み丸く形を作ったら、白身で作った耳をつけます。水で濡らした指でご飯の側面に凹を作ってから差し込み、隙間にご飯を少量足して整えます。頭は少し斜めに傾けて配置すると可愛さがアップします。 9.お好みの顔パーツを海苔で作っておきます。(今回は目をゆるい楕円、口をゆるい曲線、髭を細い直線、鼻を小さい正方形に、キッチン鋏で切って作りました。)終わったらシチューを温め直し、器へ注ぎます。 細かい卵黄をシチュー部分にかけていきます。ご飯に付きやすいため、低い高さから少しずつかけていくのがポイント。首の輪郭部分はくっきりさせたいので、少し多めにかけます。終わったら、耳と頬にケチャップで色をつけます。(頬は指先で少量取ってからつけるようにすると、自然な仕上がりになります)最後に顔パーツを付けたら完成。 苦味のある菜の花は、他の具と食べることで苦味が和らぎます。クリーミーな風味のシチューに、菜の花の苦みや食感がベストマッチ。猫好きな方は是非一度作ってみて下さいね。
2015年03月09日今日のスーパーのお買い得品は蓮根と山芋。山芋はとろろに、蓮根はきんぴらにしようと思っていたら、彼が疲れた表情でやってきた。 彼「気のせいかもしれないけど、最近和食ばかりで元気が出ない気がするんだよね…」 私「…え!? 元気が出ない?」 彼「うん…。俺の体のことを気遣ってくれるのは嬉しいけど、好物もたまには食べたいな」 私「…」彼の好物といえばポテトサラダなのだけど、家にある材料でできるかな…。 彼「ポテトサラダにこの山芋使えそうじゃない? 蓮根も加熱したら美味しいし」 私「これ使うの…!?」 彼「うん。だって加熱したら食感変わるじゃん」 <材料> (作りやすい分量 ※約5~6人分) ・山芋:500g ・蓮根:250g ・ミニトマト:6~10個程度 ・玉葱:1/2~1/3個 ・ウインナー:約8本(100g程度) ・マヨネーズ:大さじ10~12杯程度 ・酢:大さじ1杯 ・塩:塩もみ用(小さじ1杯程度)、味付け用(少々~ひとつまみ程度) ・わさび、(刻み)海苔:各適量 ※カロリーが気になる方は、マヨネーズの1/2~1/3量を加糖ヨーグルトに置き換えてもOK。 <作り方> 1.まず蓮根の皮を剥き、厚さ0.5cm程度のいちょう切りにして、切れたものから順次水にさらします(※ホクホクの食感になりにくくなるため、水には酢を入れないで下さい)。蓮根を5分程さらしている間に、玉葱をみじん切りにして塩を塗しておきます。 2.蓮根の水気をかるくきって耐熱ボールに入れ、ふんわりラップをかけたらレンジ加熱をします。500wで2分間の加熱を合計7回程度繰り返します。途中2分ごとに取り出し、その都度全体をよく混ぜて水を大さじ2杯程加えます。全体的に甘みや風味が増し、ほくほくとした食感になればOK。余分な水分が飛んだら、ラップをしておきます(※加熱時間はあくまで目安です。家庭のレンジなどにより時間が変わるため、硬さをみながら加減して下さい)。 3.蓮根の加熱が終わったら山芋の皮を剥きます。厚さ1~1.5cm程度のいちょう切りにした後、耐熱ボールに入れます。 4.ふんわりラップをかけて、山芋も軟らかくなるまでレンジ加熱します。500wで2分間の加熱を4回程度繰り返します(途中2分ごとに全体をよく混ぜて下さい。水は加えなくても大丈夫です)。ラップを取って最後に2分程度加熱し、余分な水分をしっかり飛ばします。山芋は蓮根と違って水分が多めなので、しっかり飛ばすのがポイント。 5.山芋と蓮根を加熱している間や冷ましている間に、ウインナーを手で千切って炒めておきます(蓮根や山芋と一緒にレンジ加熱で済ませてもOKですが、炒めた方が断然美味しく仕上がります)。玉葱は流水でさっと洗い、水気をかるく絞ります。ミニトマトは洗って半分か1/4に切り、海苔は適当な長さで細かく刻んでおきます。わさびは分量内のマヨネーズ(大さじ2杯程度)で、予め混ぜておくのがポイント。わさびをそのまま混ぜると、うまく混ざりにくいので注意です。 6.蓮根、山芋、ウインナーが冷めたら、玉葱や各調味料と合わせてよく混ぜます。終わったら最後にミニトマトをさっと加えて混ぜます(山芋の崩し具合はお好みで)。 食べる直前に刻み海苔をかけて、いただきます。ほくほくとした食感の蓮根と長芋に、香ばしいウインナーと瑞々しいミニトマトの食感がよく合います。ピリッとしたわさびと海苔の風味もたまらない。意外だったけど、王道のポテトサラダより美味しいかも…。 気になった人は是非一度作ってみて下さいね。
2015年02月15日「もうすぐバレンタインだけど、何か作るの?」サプライズ計画を立てていた私に、彼から直球の一言が…。(当日は生チョコを渡す予定だけど、できれば秘密にしておきたい…) 私「…うーん。まだ考え中かなぁ」 彼「ふーん…」 私「何か食べたいチョコとかあるの?」 彼「いや、チョコに拘りはないんだけど、食べるときに一緒に楽しめるといいなと思って」 私「一緒に楽しむ?」 彼「うん。手紙も良いけど、俺は直接気持ちを聞きながら、チョコを一緒に楽しみたいよ」 私「…」 そうか…。いつもだったら、チョコを彼に渡してさっと帰るパターンだったけど、今年はちょっと変えてみようかな。でも、一緒に楽しめるチョコって何だろう。チョコレートフォンデュはありきたりだしな~。 彼「俺のハートを、チョコと一緒にホットドリンクで溶かしてよ」 私「!?」 彼「…あれ?ひょっとして、スプーンチョコ知らないの…?」 材料(4mlの小スプーンで約6本分) ・スプーン(耐熱性のあるもの):6本 ・チョコレート:白20g、黒15g ・生クリーム:白用(小さじ1/2杯)、黒用(小さじ1杯) ・デコペン(白、黒):各1本ずつ ・オレンジピール、乾燥苺、洋酒など:お好みで適量 ※使用するチョコレートは1種類にしてもOKです。既に生チョコになっているものや、ナッツ類、液体が中に入っているものは避けて下さい。今回は使用しませんでしたが、飲み物に溶けやすいマシュマロ等も小さく切って使用できます。 ※洋酒を加える場合は、生クリームの分量を少し減らして下さい。相性の良い洋酒はラム、ウイスキー、ブランデー、カルーア、赤ワイン、白ワインあたりです。飲み物に溶かすものとは別に直接食べたい場合は、洋酒を少し利かせるのもお勧め。 ※ホットミルクに溶かす場合は乾燥苺、珈琲や紅茶に溶かす場合はオレンジピールがよく合います。飲み方や食べ方をイメージしながら、お好みで材料を選んで下さい。 作り方 1.では、早速リクエストに応えて作ってみよう。まず、材料を揃えて計量をします。チョコレートは計量をしたら、細かく割るか刻んでおきます。ホワイトチョコに関しては分離しやすいため、必ず溶かす前に包丁で刻んでおくようにして下さい。乾燥苺を使う場合も細かく刻んでおきます。粉末状にしておいて後でチョコと混ぜるのもお勧め。オレンジピールを使う場合は縦横3~4mmくらいの大きさに切っておきます。 ※チョコレートを溶かす器は、湯煎の器よりも一回り大きいものを用意します。一回り小さい器を使用してしまうと中に水分が入りやすくなり、チョコが分離しやすくなるので注意。(今回はチョコが少量のため、大きめのマグカップに一回り大きいガラス製小皿を乗せて作っています。湯煎用の水をマグカップに適量入れ、レンジ加熱で適温まで上げてから使用) 2.スプーンを準備します。(スプーンは耐熱性のあるもので、適度な長さのあるものであればOKです。手触りや口当たりを考えると、木製がお勧め。)平らなトレー(またはお皿)を2枚用意し、上にクッキングシートを敷きます。スプーンは水平になるように割り箸などで傾斜をつけ、セッティングしておきます。 3.細かくしたチョコと生クリームを湯煎にかけて、ゆっくり溶かします。(※レンジ加熱では加減が難しく、部分的に焦げたり分離することもあるため、湯煎で溶かすことをお勧めします)湯煎の温度は40~50℃(少し熱めのお風呂くらいの温度)がベストです。2/3程度溶けてきたら、熱くなりすぎないように湯煎から外します。※ホワイトチョコの場合は特に分離しやすいため、時間をかけてじっくり溶かすようにして下さい。途中、こまめに湯煎から外すようにして混ぜると失敗が少ないです。溶けたらスプーンに流し、冷蔵庫へ。(チョコ流すときは継ぎ足すのではなく、一回で端から端まで流すようにすると表面が綺麗に仕上がります) 4.もう一つのトレーに、デコペンでパーツを描いて作っていきます。クッキングシートが浮き上がる場合は、セロテープで予め留めるようにして下さい。作るパーツの形や大きさは自由です。動物もお好みで色々作ってみて下さい。大きさや形を何パターンか作っておくと後々便利です。※ホワイトチョコとデコペンの白は色味が異なる場合があるため、統一したい場合はベースで使ったホワイトチョコを使用して下さい。終わったら冷蔵庫へ。(今回は上段左から:羊の角、熊の耳、パンダの耳、猫の耳 / 中段左から:ウサギの耳、ライオンの耳 / 下段は中段と同種で、デコペンの白を使用) 5.3と4が冷えて固まったら、温めたデコペンで顔を描き、パーツを取り付けます。太い部分はデコペンでOKですが、細い線や小さい黒目の部分は竹串や爪楊枝などを使うと便利です。小さい小皿を湯煎で保温しながらパレットとして使用し、少量ずつチョコを先に付けて描きます。頬紅を付けたい場合は、ホワイトのチョコに乾燥苺の粉末を混ぜると便利。角や耳を取り付ける場合は、余ったチョコやデコペンのチョコを溶かして、接着剤代わりに使用します。 6.今回は全部で6種類にしました。左から、黒ネコ、羊、熊、白ウサギ、ライオン、パンダ。(ライオンの鬣には用意しておいたオレンジピールを使うと可愛いです。)表情は可愛い系からゆるキャラ系まで、お好みで色々試してみて下さい。 7.チョコの少し下当たりに、リボンなどを付けると可愛いさがアップします。 8.ラッピングをする場合はチョコをよく冷やしてから包みます。チョコが冷えていなかったり室温が高い場合は、形が崩れやすくなるので注意して下さい。また、袋が極力表面に触れないように包むと、美しさが長持ちします。 バレンタイン当日は、熱々の珈琲やホットミルクも用意して、彼とまったりカフェタイム。最初はそのままの口溶けをお互いに楽んで、残りは飲み物に入れてゆっくり溶かします。(溶けていくチョコと一緒に、彼の顔も少しずつ赤くなっていくのは、気のせいかな‥?)確かに、渡すだけよりも一緒に楽しんだ方が、彼との距離もぐっと近くなる気がします。 バレンタインに何を作るか悩んでいる人は、是非一度作ってみて下さいね。
2015年02月09日今年のクリスマスケーキは何にしよう。ブッシュ・ド・ノエルも良いけれど、苺と生クリームのケーキがやっぱりいいかな? 苺、生クリーム、市販のスポンジケーキを買い物かごに入れていたら、彼から電話がきた。 彼「クリスマスケーキの材料は、もう買っちゃった?」 私「いや、レジはまだこれからだよー。」 彼「そっか。俺色々考えてみたんだけど、やっぱりティラミスが食べてみたいな~。」 私「…ティラミス?」 ティラミスか…。ちょっと地味な気もするけど…。クリスマスっぽい見た目にアレンジしたら意外とそれっぽくなるかな? ホールにしないでカップサイズにしたら、見た目や味にも変化が出せるかも。よし、今年はティラミスにしてみよう。 <材料> (3種類×各2個/直径77×高72mmの210mlカップで約6個分) ・スポンジケーキ6号(18cm):1/2~3/4台程度 ・苺(中サイズか、やや小さめのもの):6個程度 ・ほうれん草:30g(下ゆで済) ・生クリーム:100cc ・マスカルポーネ:250g ・砂糖:50g ・チョコ菓子:適量 ・デコペン(白、黒):各1本ずつ ・珈琲液の材料(インスタント珈琲、砂糖):各大さじ2杯ずつ ※作った当日でも食べられますが、できれば食べたい日の前日に作って下さい。 ※冷蔵庫で1晩~1日寝かせると、味が馴染んでより美味しくなります。 生クリームは脂肪分35%程度のものがおすすめ。 葉はミントや抹茶でも代用可能ですが、ほうれん草だとクセが少なく食べやすいです。チョコ菓子の種類は好みですが、棒状で少しゴツゴツした感じのものがよく合います。余ったスポンジはパフェやトリュフ、ラスク等にアレンジでき、冷凍保存も可能です。では、早速作ってみましょう。 <作り方> 1.マスカルポーネを冷蔵庫から出し、常温に置いておきます。工程5で使用する適当な3つの器を先に用意し、こちらは冷蔵庫に入れて冷やしておきます。 ほうれん草は洗って塩ゆでし、滑らかになるまで細かく刻みます。その後、目の細かい茶こしや布で裏ごしをします。苺はヘタを取らずに流水でかるく洗い、適当なボールに入れて5分ほど水に浸けておきます。その後、再度流水で洗ったら、ヘタと水気を取り除きます。終わったら、2~3個(完熟しているもので40g程度)を適当に潰しておきます。 2.珈琲液の材料をお湯150ccで溶いておきます。濃いめの珈琲であれば、インスタントでなくても、もちろんOK。スポンジは1~1.5cm位の厚さに切ります。このとき断面に浅い切り込みを一周入れてから中心を切るようにすると、比較的綺麗に切ることができます。 3.使用するカップでスポンジを必要な数だけくり抜きます。今回は6個分なので、12個くり抜きました。トナカイ用の耳パーツも作っておきます。(少し湾曲した木の葉のような形) サンタ用の丸い鼻は、キューブ型に切ったスポンジを指で潰すようにして作ります。余ったスポンジは小さく千切り、カップの底に手でしっかりと敷き込みます。 サンタ用の鼻と顔2枚分以外には、珈琲液を染み込ませておきます。液の量は目安です。お好みで調節OKですが、後でクリームからの水分もスポンジが吸うため、少な目にしておいたほうが無難です。刷毛を使って、見えやすい側面、底面、上面を中心に珈琲液を馴染ませたら、冷蔵庫に入れて冷やします。 4.スポンジを冷やしている間に、クリームを作ります。このとき、黒ずみ防止のため、ステンレスではなく、できればガラス製のボールを使用して下さい。 生クリームに分量内の砂糖を大さじ1/2杯程度加えて、氷水に当てながら泡立てます。7分立てまで泡立ったら、マスカルポーネと残りの砂糖を少しずつ加えながら混ぜます。クリームの固さは好みでOKですが、泡立てすぎると分離するため、注意して下さい。 5.クリームができたら器に入れ、150g、110g、90gの3つに分けます。分ける際に使う器は工程1で冷やしておいたものを使用して下さい。室温が高い場合は更に氷水に当てながら作業をすると、クリームの状態が長持ちします。 分け終わったら、110gのクリームにほうれん草、90gのクリームに苺を加えて混ぜておきます。 6.カップにクリーム→スポンジ→クリーム→スポンジの順で入れていきます。トナカイ用はプレーン、サンタ用は苺クリーム、雪だるま用はほうれん草クリームを使用。 サンタ用の上面スポンジはプレーンのものを使用します。雪だるま用は、上面スポンジの上にプレーンのクリームを薄く塗ります。全体の量は淵より少し下でもギリギリでもOKです。 7.デコペンをお湯につけて軟らかくします。軟らかくしている間に、苺を切ります。サンタの帽子はヘタを取って縦半分に切った後、ヘタ側1cm程度のところで横に切ります。切ったヘタ側の苺は雪だるまの帽子になります。トナカイの鼻は苺の先端を1cm程切って作ります。チョコ菓子を1.5cm程度の長さに折り、トナカイの角と雪だるまの鼻・口にします。各パーツができたら、スポンジにデコレーションしていきます。 デコペンが温まったら、黒でそれぞれの目とトナカイの口を描きます。白でサンタの帽子のボンボンを作り、その後ヒゲも作ります。最後にサンタの鼻を付けたら完成。当日から食べられますが、ラップをかけて冷蔵庫で寝かせるとより美味しくなります。 しっとりしたスポンジに、濃厚なクリームがベストマッチ。ほうれん草クリームはクセが少なく、色も鮮やかです。 クリスマスケーキに何を作るか悩んだときは、ぜひ一度お試しあれ。
2014年12月19日今年のクリスマスは彼の親戚が我が家に来ることになった。パーティーは楽しみだけど、料理が苦手な私にとってはプレッシャーが大きい。手作りしたいけど揚げ物は怖いし、オーブンもないし、どうしよう…。簡単で、失敗しにくくて、豪華に見えて、おいしい料理ってないかなー。困った顔をしている私を見て、彼が何かを取ってきた。 彼「このホットプレート、もらったのに全然使ってないじゃん」 私「…ホットプレート?」 彼「これだけ大きければ、俺が好きなチャーハンとローストチキンが両方作れそうだよな」 私「うーん。ローストチキンは焼けると思うけど、チャーハンは合わないでしょ」 …あ、でも。チャーハンじゃなくてパエリアだったら、チキンに合うし、見栄えもいいのかも? …よし、決めた。今年のクリスマスはローストチキンパエリアにしよう。 <材料>(31cm×42cmのホットプレート1台分*約5人前) ・米:3合 ・鶏手羽元:800g ・ブロッコリー:1房 ・玉葱(大)、国産レモン:各1個 ・パプリカ(2~3色で小さめ):3個 ・ホタテ缶:1缶(内容量130g程度) ・ニンニク:2片 ・サフラン:0.2~0.25g ・白ワイン、ヨーグルト:各大さじ2杯 ・塩:肉用(小さじ1杯)、その他(適量) ・胡椒、オリーブオイル:各適量 ・お好みのハーブ(フェンネル、タイム、ローリエなど):あればお好みで適量 白ワインは調理酒で代用可能。白ワインが甘口の場合は無糖ヨーグルトがおすすめ。 <作り方> 1.それでは早速作ってみよう。まず、お米を先に研ぎます。研いだらホタテ缶の汁を入れ、ぬるま湯を注ぎます。(※サフランの色をしっかり出すため、必ずぬるま湯を使用して下さい。水加減は普段より若干少なめにします。)サフランを入れ、30分~1時間程度常温に置いておきます。 2.塩、胡椒、ワイン、ヨーグルト、おろしニンニク、おろし玉葱をボールに入れます。(玉葱は半分の大きさになるまで丸ごとすり下ろします。)鶏肉は骨の両側に沿って包丁で切り込みを入れ、ボールに入れたらよく揉み込みます。揉み込んだら30分~1時間程度常温に置いて味を馴染ませます。 3.サフランの色がしっかり出たら一混ぜします。お好みのハーブがあれば加えて、一緒に炊飯します。炊いている間に野菜を切っておきます。パプリカは洗ってヘタをしっかり取り除き、幅1cmくらいの串切りにします。 ブロッコリーは加熱しやすいように少し細めに切ります。(軟らかめの食感が好きな方は少しだけレンジ加熱をして下さい。)残った半分の玉葱はみじん切りにします。レモンは飾り用に使う分だけ輪切りにします。 4.ホットプレートを準備します。持ち手にリボンをかけたり、周りにミニツリーを置くとクリスマスらしさがアップします。 5.準備ができたら、具を焼いていきます。オリーブオイルをしいてホットプレートを弱火にします。やや中央寄りに、分量外の水(大さじ3~4杯)と鶏肉を汁ごと入れ、蓋をしてじっくり焼きます。片面に火が通ったら反して、もう片面もじっくり焼きます。(焦げやすいため、弱火でゆっくり加熱して下さい。弱火でも火が強いと感じる場合は、時々火を止めて余熱で加熱します。) 鶏肉の中心まで火が通ったら野菜を周りに入れ、野菜にかるく塩を振ります。玉葱以外の具は、焼き色が程よくついたものからお皿に取り出しておきます。 6.ホタテと炊いたサフランライスを入れます。ホタテをほぐしながら玉葱やご飯と一緒に炒めて、塩胡椒で味を調えます。鶏肉や野菜を焼いた後の旨味がご飯全体になじむようにします。(火加減は弱火)全体がなじんだら、平らにならして火を止めます。 7.あとは具をのせたら完成です。集中線を意識して置くと、見栄えが更にアップします。乾燥しやすいため、食べるとき以外は極力蓋をしておきます。※レモンは加熱すると皮から苦みが出るため、置く場合は食べる直前に置いて下さい。 小皿に取り分け、お好みでレモンを搾っていただきます。ジューシーなチキンと、パラパラの黄色いサフランライスがベストマッチ。パエリアとローストチキンの両方を味わえるのが、なんとも贅沢です。クリスマスのメイン料理に、ぜひ一度お試しあれ。
2014年12月12日今夜はトマトと豚挽肉があるから、トマトソースのハンバーグにしよう。ハンバーグの形を豚さんにして可愛くしたら、彼も喜んでくれるかな…? (材料を出しながらあれこれ考えていたら、彼がキッチンにやってきた。) 私「今夜はハンバーグを作るよー。」 彼「ハンバーグかー…。俺、昨日食べたから今日は丼食べたいな…。」 私「丼!?」 彼「うん。ハンバーグの材料でいいから、丼にしてよ。」 丼か~…。よし。じゃあ、豚団子丼にしちゃおうかな。 <材料>(作りやすい分量*約2人分) ・ご飯:適量 ・豚挽肉:200~300g ・玉葱:小1個or大1/2個 ・トマト(缶orピューレ):200g ・ニンニク:1~2片 ・パン粉:20g ・牛乳:大さじ1杯 ・塩:肉用(小さじ1杯)、ソース用(ひとつまみ) ・海苔、スライスチーズ:各適量 ・(ナツメグやパセリ等):あればお好みで適量 ※豚挽肉の分量はお好みで調節して下さい。 (画像はたっぷり300g使用。) <作り方> 1.では、早速作ってみよう。まず、玉葱とニンニクをみじん切りにします。パン粉には牛乳を加えて湿らせておきます。 2.挽肉に塩とニンニク(半量)を加えてよく混ぜます。(ナツメグがある場合はこの時点で一緒に混ぜます。)その後、パン粉を加えてよく混ぜ、最後に玉葱を1/4加えてよく練り混ぜます。粘りがしっかり出てくるまで混ぜたら、ゴルフボールくらいの大きさの団子状に成形します。 3.小さめの鍋に深さ3~4cm程のお湯を沸かします。沸いたら肉団子を入れ、7分程度茹でて取り出します。取り出したら、乾燥しないようにラップをしておきます。 4.肉団子を茹でたお湯に、残ったニンニクと玉葱、トマトを加えて煮詰めます。最初は中弱火で煮詰め、水分が飛んできたら弱火にします。たまに鍋底から混ぜるようにして、十分煮詰まったら最後に塩で味を調えます。 6.煮詰めている間に豚の顔パーツを作ります。顔パーツの形はお好みでアレンジしてみて下さい。今回は鼻と耳をスライスチーズ、目を海苔で作っています。海苔はキッチンバサミで正方形に刻んだ後、円形になるように角を切りました。 スライスチーズは包丁で切り出してもOKですが、平らなお皿に置き、フォークなど先端が鋭いもので切り出すこともできます。目や鼻の穴の部分は、細めのストローを使うと比較的綺麗に仕上がります。 温かいうちに海苔で肉団子を巻いておくと、黒豚も作ることができます。 6.4のトマトソースができたら、丼に熱々ご飯を盛って上にかけます。その上にあればパセリなどのハーブを散らし、肉団子を乗せます。最後に顔パーツを付けたら完成。(パーツが付きにくい場合は、肉団子を少しレンジで温めてから付けて下さい。) ジューシーな豚団子と優しい味のトマトソースがベストマッチ。ボリュームのある可愛い豚団子に、彼も大満足の様子でした。見た目に負けず味も美味しいので、気になった人は是非一度お試しあれ。
2014年11月20日冬が近づき、我が家の冷蔵庫は根菜でいっぱいになってきた。美味しい日本酒も購入できたので、モツ煮でも作って彼と食べたいな。そんなことを考えていた矢先、彼から電話がきた。 私「美味しい日本酒とモツ煮があるから、夕飯一緒に食べない?」 彼「…え? 俺は卵料理が食べたいんだけど‥。」 私「卵料理よりも今回はモツ煮にしない? 買った日本酒にも合うし。」 彼「うーん。…だったら、モツ煮に卵を入れちゃえばいいじゃん。」 モツ煮に卵ってあまり聞いたことがないけれど、彼のリクエストならやってみるか…。ついでに、普段は入れないけれど、彼が好きな麩も今回は入れちゃおうかな。 <材料> (作りやすい分量*直径27cm×高さ11cmの鍋でおよそ1杯分) ・モツ(下茹で済みのもの):700g程度 ・ゴボウ:1本分 ・人参:大きめだと2本程度 ・大根:大きめだと1/2本程度 ・蒟蒻:300g程度 ・麩、うずらの卵:各適量 ・生姜:2片 ・酒、みりん:各100cc ・味噌:100g ・醤油:50cc ・ネギ:適量 ・七味唐辛子:お好みで適量 ※うずらを軟らかめの半熟状態で食べたい場合は、賞味期限が近い卵を使用して下さい。 <作り方> 1.まず、今回使用するモツは白モツ(小腸や大腸の部位)がお勧めです。弾力のある食感が好みの方は、ガツ(胃の部位)などの異なる部位が混ざっているものもお勧めです。 うずらの卵は固茹でが好みであれば、市販の水煮を使ってもOKです。(水煮を使う場合は行程6を飛ばして下さい。) 麩は一般的な焼き麩の他に、豆麩や車麩など色々な種類がありますが、お好みの物でOK。車麩など、しっかりした食感の麩は灰汁が落ち着いた頃に加えて一緒に煮込むのがお勧め。軟らかめの食感にしたい場合は調味料を加える前までに入れるのが無難ですが、加えるタイミングはお好みで調整して下さい。 2.鍋にモツと水2リットルを加えて水から茹で始めます。火加減は中火。 3.モツを茹でている間に、ゴボウ→人参→大根の順で根菜を切り、その都度鍋に入れていきます。(ゴボウは一口サイズの乱切りに、人参と大根は厚さ1cm程度の銀杏切りか半月切り。) ※ゴボウは香りを活かすため、洗って皮をむかずに切った後、水にさっと晒してから鍋に入れます。全部の根菜を入れ終わったら、生姜をすり下ろして鍋に加えます。 4.煮ている間に、手でちぎった蒟蒻と水を別鍋に入れて火をつけ、下茹でをします。沸騰後10分程度茹でたらザルに上げて、鍋に加えます。 ※モツ煮は灰汁や余分な油がでてきたら、その都度マメに取るようにします。(取った灰汁は流しに捨てずに、適当な器に入れるようにすると後片付けが楽。)モツの鍋を火にかけて、灰汁を取りながら45分程度煮ると、灰汁が落ち着いてきます。そのくらいまで煮たら、蓋をして弱火にします。 5.モツの鍋を火にかけてからトータルで1時間程すると、具が程よく軟らかくなってきます。(※お玉や箸などで混ぜすぎないように注意。)好みの硬さに近いかを確認してOKであれば、味付けをしていきます。先に酒とみりんを加えて再度蓋をし、10分程弱火で煮ます。その後火を止めて醤油を加え、味噌を溶かします。 モツ煮はすぐに食べることもできますが、一度冷ますと味が馴染んでより美味しくなります。冷ます場合は冷めるまで少し時間がかかるので、その間に薬味のネギを刻んだり、うずらの卵を茹でておくのがお勧めです。 6.うずらの卵はまず適度な大きさの小鍋に入れます。(一度に茹でる量は10~20個くらいが無難。今回は冷蔵庫で冷やした卵を使用します。)うずらの上面がぎりぎり出るか出ないかくらいの水位になるように水を入れます。また、タイマーや茹でた後に冷やすための氷水も予め用意しておきます。 準備ができたら、鍋を中火にかけて時間を計ります。6分加熱で写真のような少し固めの半熟になります。7分以上で固ゆで、5分30秒で少し軟らかめの半熟になります。これを目安にお好みの時間加熱して下さい。 時間が来たら、手早く氷水に移して冷やします。しっかり中心まで冷えてから全体にヒビを入れて優しく殻をむきます。水中か流水に当てながら、底の方から先にむくようにすると比較的むきやすくなります。 ※むいた後、モツ煮の汁に浸したままにしたり、空気に触れた状態のまま保存しておくと、水分が流出して白身の食感が変わってしまいます。食べる直前に茹でるか、茹でた後は殻付きのまま保存するのがお勧めです。 7.モツ煮は食べる直前に温め直しをして取り分けます。その後、うずらの卵を加えます。 (今回は焼き麩の食感も楽しみたかったため、温め直しの段階で加えて少しだけ煮込みました。) ネギや七味唐辛子をトッピングして、召し上がれ。しっとりとしていてコクのあるうずらの卵が、モツ煮とよく合います。煮汁を吸った麩はジューシーで軟らかく、病み付きになりそう。 残ったモツ煮は麺つゆを少し加えると、絶品のうどん汁にアレンジできます。王道のモツ煮も美味しいですが、気になった人は是非一度お試しあれ。
2014年11月06日今日は旬の柚子を使ってチーズケーキを作ろうと思っていたら、直前になって団子が食べたいと言い出す彼。和菓子好きなのはわかっているけれど、今回はどうしたものか。 餡子もない。ずんだもない。みたらしならできそうだけど、そもそもクリームチーズに合うかわからない…。悩んでいたら、彼が戸棚にあったメープルシロップを取り出した。 彼「…これ、みたらしっぽく見えない?」 私「…!」 <材料> (作りやすい分量 約4人分*30~32玉分・3玉×10串or 4玉×8串) ・串(3玉・約12cm / 4玉・約15cmなど):お好みで適量 ・柚子(国産で農薬が少ないものがお勧め):1個(50g程度) ・クリームチーズ:70g程度 ・※だんご粉:200g ・水:190~200ml ◆みたらし餡の材料 ・メープルシロップ:大さじ6杯 ・片栗粉:大さじ1.5杯 ・水:80cc メープルシロップは色が濃いめのものがお勧め。柚子が緑色の場合は常温で追熟させて黄色になってから使用します。串の有無や長さは好みでOK。爪楊枝に2玉ずつ刺して作るのも可愛いです。 ※上新粉、だんご粉、白玉粉のどれを使ってもOK。好みで選んでください。弾力の強さ→ 上新粉>だんご粉>白玉粉 (白玉粉は弾力が少なく、粘り気と風味が強め) <作り方> 1.それでは、早速作ってみよう。まずクリームチーズは常温に戻しておきます。 水と片栗粉を鍋に入れてよく混ぜ、その後メープルシロップも入れてよく混ぜます。滑らかな餡になるまで、混ぜながら中弱火で煮たてて、火を止めます。 2.柚子はよく洗って、皮の表面(黄色い部分のみ)を薄く剥き、細かく刻みます。 柚子を半分に切り、果汁を大さじ1/2杯程絞っておきます。 串の先端が鋭く気になる場合は、0.5cm程切ります。(串に刺さず、お皿に盛る方法でもOKです。) 3.常温にもどしたクリームチーズはよく練ってクリーム状にします。硬くて難しい場合は、レンジか湯煎で少しだけ温めてから混ぜて下さい。クリーム状になったら柚子果汁を混ぜ、常温に置いておきます。(このあたりで、鍋に水を入れて火にかけ、団子を茹でるお湯も準備開始) 別のボールに粉と水を加え、耳たぶくらいの硬さになるまで捏ねて、団子生地も作ります。 4.丸く成形して団子にしていきます。 多少の大きさの大小はお好みでOK(串に刺さない場合は小さ目がおすすめ)。量が多いなと感じた時は2回くらいに分けて作ると楽です。 5.お湯が湧いたら、団子を入れて茹でていきます。浮き上がってきて、そこから更に2分程茹でたらOK。(ゆで時間は袋の裏面も参考にして、必要であれば加減して下さい。) 6.茹でたら冷水にさらします。冷やしすぎると硬くなるため、適度に熱とぬめりがとれればOKです。 7.串に団子を刺します。刺した後、お好みで焼いても美味しいです。焼く場合はあぶらを薄く引いたフライパンか網で焼くのがおすすめ。魚焼きグリルで焼く場合は、持ち手にアルミホイルを巻くと焦げ防止になります。 8.食べる直前に食べる分だけ餡とクリームチーズソースをかけ、柚子の皮を少量トッピングしたら完成です。 ※保存方法 茹でた団子は何もかけていない状態で袋に入れ、冷蔵か冷凍庫へ。食べるときは焼いて食べるか、茹でて水にさらします(冷凍した場合は自然解凍後、同工程)。 餡は冷蔵か冷凍保存ができます。分離して水分が出てきた場合はよく混ぜながら鍋で再加熱すると元に戻ります(レンジ加熱はダマになりやすいので、鍋で再加熱がお勧め)。 クリームチーズソースは冷蔵保存ができます。冷蔵庫から出して常温にもどすと、やわらかくなります(冷凍は風味や食感が変わるため、お勧めしません)。 とろっとした餡とクリームに、団子のもちもちした食感がベストマッチ。柚子の酸味と香りもよく合います。洋風みたらし団子なんて聞いたことがないけど、これは意外とアリかも。気になった人は是非一度作ってみて下さいね。
2014年10月23日野菜不足を感じている日に限って、野菜を摂りにくいラーメンをリクエストする彼。冷蔵庫には少しの野菜と野菜ジュースがたっぷり。 野菜が摂りたいなら、野菜ジュースをそのまま飲むのが一番楽なんだけど、今回は思い切ってラーメンに入れてみようかな。大好きなチャーシューもたっぷり入れたら、きっと彼も喜んでくれるはず。 <材料>(作りやすい分量*約4人分) ・中華麺:4玉 ・野菜ジュース:1リットル ・鶏もも肉:1枚(250~300g) ・豚肩ロースブロック:250~300g ・玉葱:1個 ・卵:4個 ・ほうれん草:1束 ・ニンニク、生姜:各2片ずつ ・酒、みりん、水:各150cc ・塩:スープ用(大さじ2杯)、味玉用(ひとつまみ) ・(おろしニンニク、チーズなど):トッピングにお好みで 中華麺は太麺がおすすめです。ほうれん草は小松菜や水菜などでもOK。野菜ジュースは野菜100%でトマトが多く入っているものがおすすめ。 ※卵は産みたてのものより少し古いもののほうが綺麗に殻剥きできます。 <作り方> 1.では早速調理開始。まず鶏肉と豚肉はそれぞれたこ糸で縛ります。玉葱はみじん切りにして、1/3~1/4はトッピング用にするため水にさらしておきます。それ以外は肉と一緒に鍋に入れます。 2.1の鍋にニンニクと生姜もすりおろして入れます。酒、みりん、水、塩も加えて時々上下を反しながら煮込みます。(蓋をせず、中火~中弱火で35分が目安) 3.チャーシューを煮込んでいる間に、他の具の準備をします。小鍋に水と卵を入れて火にかけます。火をつけてから中火で11~13分加熱し、冷水でしっかり冷やします。(画像にある茹で卵は、冷蔵庫から出したての卵を使用して約11分)ほうれん草は塩茹でして、食べやすい長さに切っておきます。 4.チャーシューの煮汁がある程度煮詰まってとろっとしてきたら、火を止めます。チャーシューを取り出し、涼しい場所で冷まします。 5.ゆで卵は皮を剥いて、袋に入れます。煮詰まったタレを大さじ1杯程度取り、粗熱がとれたら袋に入れます。水大さじ2杯と塩も加えて、袋の中で混ぜ合わせます。(味が均一になるように、時々袋の上から混ぜるようにします。) 6.煮汁が入った鍋に野菜ジュースを加えて温めます。麺が茹でられるように、お湯の準備を始めます。 7.麺を茹でるお湯を沸かしている間に、チャーシューと味玉を切っておきます。 8.器にスープを注ぎ、中華麺が茹で上がったら入れて、かるくほぐします。具を全てのせたら完成。お好みでおろしニンニクや粉チーズをかけて召し上がれ。 9.最初は麺を楽しみます。トッピングは食べるラー油などの中華系調味料を足してもOK。粉チーズ、タバスコなどのイタリアン系調味料も合います。イタリアン系ならバジルなどのハーブもおすすめ。是非お好みでアレンジして下さい。 10.余ったスープにご飯とピザ用チーズを入れ、レンジで温めればリゾットになります。スープにピザ用チーズを溶かし、茹でたワンタンや焼売の皮を入れて、ラザニア風に食べるのもおすすめです。 ジューシーな2種類のチャーシューと半熟卵に彼も大喜び。最後のシメまで美味しいので、スープも残さず完食。イタリアン好きな私にも大満足の味でした。野菜が苦手な人でも食べやすいので、是非作ってみて下さいね。
2014年10月09日「今日はメンチカツが食べたい」冷蔵庫に材料が少ないときに限って、手の込んだ料理をリクエストする彼。たまねぎもない、揚げ油もない。そもそも揚げ物をするのは怖い…。 …さて、どうしよう。作りたいけれど、冷蔵庫にあったのは少量のかぼちゃとチーズくらい。王道の材料は無いけれど、なんとかならないかな。 飴色玉葱 → 冷蔵庫にあるかぼちゃ グラタンっぽく焼く→ 揚げないけどサクサク ふと思い付いた。かぼちゃのオープンメンチってどうだろう。もしかしたら、意外と美味しいかも? <材料> (作りやすい分量*約4人分/容量470ccのグラタン皿で2皿分) ・※挽肉:400g ・かぼちゃ:200g ・パン粉(種用):カップ1/2 ・牛乳:大さじ1杯 ・ニンニク:1/2~1片 ・塩:小さじ1杯 ・胡椒、ナツメグ、ピザ用チーズ、パン粉(仕上げ用):各適量 ・パセリ、ケチャップ、粒マスタード:お好みで各適量 (※挽肉は豚でも牛でも合挽きでもOK。1/3~1/2量を赤身の挽肉に置き換えるとヘルシー。肉感が欲しい場合は粗挽き挽肉に置き換えるのもオススメ) <作り方> 1.では、早速作ってみよう。まず、かぼちゃは種を取って洗い、皮を取り除きます。ある程度のサイズに切ってから包丁で削ぐようにすると比較的楽です。 2.皮を取り除いたら、1~2cm角くらいに切ります。お肉が混ぜやすい少し大きめの耐熱ボールに入れます。 3.ラップをして、500wでレンジ加熱します。3分加熱 → 取り出して混ぜる → ラップを戻して2分加熱 → 混ぜてラップを取る →ラップ無しで 1分加熱 水分が飛んで軟らかくなったら、適当に潰して冷まします。 4.かぼちゃを冷ましている間に、種用のパン粉に牛乳を加えて混ぜ、湿らせておきます。(焼いたあとのこびり付きが気になる方は、お皿に分量外のバターを薄く塗って下さい。) 5.かぼちゃの粗熱がとれたら、同じボールにニンニクをすりおろして加えます。さらに挽肉、塩、胡椒、ナツメグ、湿らせた種用パン粉を加えてよく練り混ぜます。 6.お皿に種をピッチリと敷き詰めます。中央部分は少し凹ませるようにすると火が通りやすく、仕上がり時の見た目も良くなります。 7.上にチーズを散らし、パン粉をかけます。分量は好みでOKですが、チーズは少し控えめに、パン粉は少し多めがお勧めです。 8.200度のオーブン(予熱なし)で、約23~25分焼いて完成。(※焼き加減は機種によって異なるため、様子をみて加減して下さい)お好みでパセリをかけて、ケチャップや粒マスタードを添えて召し上がれ。 9.上はサクサク、下はジューシー。たまねぎを入れずにかぼちゃを入れることで、程良い甘みと軟らかさが出てウマウマ。 一度にたくさん焼けるので、お弁当のおかずやおもてなしにも使えそうです。気になった人は是非一度お試しあれ。
2014年09月25日今夜はカレーを作って食べようと思っていたのに、冷蔵庫にある野菜はにんじんのみ。玉葱もジャガイモもない。他にあるのは…果物かごのバナナくらい。 家にあるものだけで、彼が好きそうなカレーって作れないかなぁ。猿のイラストを描きながらなんとかならないか考えていると、ふと思い付いた。 玉葱→飴色玉葱 飴色玉葱+ジャガイモ→バナナ バナナ+カレー→ウキウキ(?)カレー ちょっと強引だけど、これはもしかして…意外と美味しいかも? <材料>(作りやすい分量*約4皿分) ・ご飯 4皿分 ・バナナ 4本(1本当たり皮付きで約100g程度) ・豚肩ロースブロック 300g程度 ・にんじん 1本 ・ニンニク 1片 ・塩 小さじ1/2杯 ・バター 適量(10g程度) ・赤ワイン 100cc ・水 約400cc (目安) ・カレールゥ 4皿分 ・米粉 お好みで適量 デコレーション用 ・卵 2個 ・海苔 適量 ・ケチャップ お好みで適量 <作り方> 1.始めに、バナナは少し熟したものを使用します。完熟したバナナを使う場合は辛口のカレールゥを使用して下さい。(例:普段甘口なら中辛がベスト。) まず、小鍋に卵と水を入れて火にかけ、ゆで卵を作り始めます。(沸騰後15分加熱したら流水で冷やしておきます。)卵を茹でながら、豚肉を2cm角に切ってボールに入れ、ニンニクをすりおろして加えます。 皮をむいたバナナ1本分(80g程度)と塩も加えて、バナナを潰しながら調味料と一緒に揉み込みます。(手を汚したくない人は袋に入れて揉み込んでもOK。)終わったら冷蔵庫には入れず、常温になるように置いておきます。 2.にんじんとバナナは厚さ8mm~1cmくらいの輪切りにします。バナナ1本分(80g程度)は最後に加えるため、残しておきます。煮込み用には2本分(160g程度)を使用します。にんじんはラップをして、500wの電子レンジで2分程加熱しておきます。 3.鍋にバターを入れて弱火で溶かし、にんじんと煮込み用のバナナを加えて中弱火で炒めます。バナナがペースト状になってきたら、行程1の豚肉を加えます。 4.豚肉の表面の色が変わってきて全体がある程度馴染んできたら、赤ワインと水を加えます。(水の量はカレーのルゥによって異なるため、裏面の表示を参考に加減して下さい。) にんじんが軟らかくなるまで、蓋をしないで15~20分程中弱火で加熱します。煮ている間は、たまに底の方から全体的に混ぜるようにします。 5.煮込みながら、デコパーツも用意します。ゆで卵は殻をむき、縦半分に切った後、横半分に切っておきます。今回、顔パーツはキッチンバサミで海苔を切って作りましたが、作りやすいと思う方法でOKです。目や鼻のパーツはレーズン等でも代用可。表情も是非お好みのものを試してみて下さい。 6.カレーは味見をしてみて、濃ければ水を少し足して下さい。薄ければ塩(分量外)をするか、ルゥを少し足して下さい。カレーはさらさらの状態でもOKですが、少しドロッとしている方がデコがしやすく、アフロ感も出ます。 ドロッとした感じにしたい場合は米粉を少しずつ加えて混ぜながら加熱します。(米粉は大さじ3~4杯程度が目安。) 味とトロミ加減が決まったら火を止めます。最後に行程2で残しておいたバナナを加えて一混ぜします。 7.温かいご飯をお皿に盛り、猿の顔の形にします。口元の部分が少し高めになるように盛ると、高さにメリハリが出て可愛くなります。 顔ができたらカレーを注ぎ、ゆで卵の耳を埋め込みます。アフロ部分はにんじんとバナナが見えるように配置すると可愛いです。 8.最後に海苔の顔パーツをのせて完成。(お好みでケチャップを頬に薄く塗ると、よりキュートになります。) バナナの甘みと風味がカレーと意外にマッチ。玉葱もジャガイモも入っていないけど、深みのある味わいです。普段のカレーにちょっと飽きたという人も、是非一度お試しあれ。
2014年09月11日花火やプールも良いけれど、夏はBBQをするのも楽しみの1つですですよね。でも、バーベキューと言うとシンプルな焼き物料理が定番。毎回同じようなメニューで何だかパッとせず、何を作るか悩んだことありませんか? そんなときは、チキンナゲットなんていかがでしょうか。ちょっと手のかかるナゲットも、今回はBBQ仕様で簡単に作っちゃいましょう。 材料 (作りやすい分量9~10串分) ・割り箸:9~10本 ・鶏もも挽肉:500g ・ヤゲン軟骨:100g ・ニンニク:1片 ・塩:小さじ2杯 ・マヨネーズ、片栗粉:各大さじ2杯 ・胡椒、ナツメグ、パン粉:各適量 ・粒マスタード、ケチャップ、マヨネーズ等:お好みで各適量 作り方 始めに、作ったタネは保存袋に平たく入れ、冷凍ができます。野外で焼いて食べる場合は冷凍した状態で持って行くと、(持ち運びの時間にもよりますが)現地で成形する頃には自然解凍されていて便利です。もちろん材料を持って行って現地で作ってもOK。 1. では、早速作っていこう。まず、割り箸の持ち手部分を水に浸しておきます。水に浸しておくと、焼いたときに持ち手が焦げにくくなります。野外で火を起こして焼く場合はそちらの準備と平行して作り始めると丁度良いです。 2. 油で揚げないため、今回は鶏もも肉の挽肉がおすすめです。パン粉は生パン粉でもドライパン粉でもどちらでもOKです。ドライタイプを使用する場合は分量外の牛乳または水を少量加えて、予め湿らせておきます。ニンニクとヤゲン軟骨はみじん切りにします。そこに、挽肉、ニンニク、塩、マヨネーズ、片栗粉、胡椒、ナツメグ、パン粉を加えて、粘り気が出るまでよく練り混ぜます。 3. しっかり混ぜたら、1の割り箸にタネをつけていきます。つける量は一握り程度にして、中心部分は平らになるように成形します。 4. あとは両面をこんがり焼いたら完成。お好みのソースをつけて召し上がれ。 カリッと香ばしく焼けたナゲットは見た目も豪快です。作るのも意外と簡単なので、迷ったときは是非一度お試しアレ。
2014年08月30日夏本番。夏バテ気味の人も多いかと思いますが、皆さんは大丈夫ですか? 夏バテにならないようにお肉料理もしっかり食べたいけれど、重くてなかなか食べられない、なんていう日もありますよね。そんなときは、普段の味付けを少し変えてみるのもお勧めです。 例えば爽やかなミントを使ったソースやドレッシングはいかがでしょうか。脂っこい後味も和らぐので、ご飯がすすみます。 <材料>(作りやすい分量*2人分) ・鶏もも肉:2枚 ・ニンニク:1片 ・カシューナッツやピーナッツ等:適量 ・加糖ヨーグルト:大さじ2杯 ・塩:適量(小さじ1/4杯程度) ・付け合わせ用野菜:お好みで適量 ソース&ドレッシングの材料 ・ペパーミント:適量(大きめの葉だと10枚程度) ・ナンプラー、レモン汁、蜂蜜:各大さじ1杯ずつ ・豆板醤:適量(小さじ1/2杯程度) ・胡麻油:少量 <作り方> 1.まず、鶏肉の皮面をフォークでまんべんなく刺します。その後、裏面に包丁で浅い切り込みを入れて筋切りします。筋と直角になるように鶏肉を置いて2cm間隔くらいで全体的に入れます。余分な脂肪が気になる方は適度にそぎ落としてください。 2.鶏肉にヨーグルト、ニンニク(すりおろす)、塩を揉み込んで、常温に30分程度置いておきます。 3.鶏肉に味を馴染ませている間に、ソース&ドレッシングを作ります。ペパーミントは細かいみじん切りにします。(入れる量はお好みで調節してください。)ミントと他のソース&ドレッシング用調味料をよく混ぜたら出来上がり。 4.ナッツはカシューナッツやピーナッツ等、好みのものでOKです。(ローストされていないものはフライパンや鍋でかるく煎るとより美味しくなります。)厚手の袋に入れ、適度に叩いて細かくします。付け合わせ用の野菜もお好みのものでOK。生野菜の場合はお皿に盛っておきます。 5.鶏肉に味が馴染んで常温にもどったら、フライパンで焼きます。(くっつきやすいフライパンの場合は最初に分量外の胡麻油を適量馴染ませてください。) 鶏肉の皮面を下にしてフライパンに入れてから点火。弱火でじっくりと焼きます。鶏肉の断面の色を見て、半分超えるくらいまで火を通します。皮面に焼き色がしっかりついたのを確認してから反します。 もう片面も断面を見ながら弱火で加熱します。中心まで火が通ったらOK。(※終始蓋はせずに焼きます。油が多く出てきたら、ペーパーで適度に取り除いてください。) 6.焼けたらお皿に盛り、ナッツを全体にふりかけて完成。小さなココットにソース&ドレッシングを入れて添えると、ちょっとお洒落になります。 お肉をつけて食べたり、付け合わせ野菜用のドレッシングとしても使えます。 ジューシーな鶏肉のソテーに、ナッツの食感とと爽やかな風味のソースがよく合います。普段の味付けにちょっと飽きたという人も、是非一度お試しあれ。
2014年08月16日ジメジメ蒸し暑いこの時期はやはりさっぱりしたものが食べたくなります。 でも、そんな日に限ってリクエストを聞くとお肉が食べたいと言われることもしばしば。 一度に沢山作れて、簡単で、見栄えも良く、あっさりした味の肉料理って言うと…。ちらし寿司をお肉メインで作ったら、意外といい線行くかも? おもてなしにも喜ばれる、ちょっと意外なプルコギ風散らし寿司です。 材料 (作りやすい分量*約6人分) ・米:2合 ・牛肉:200~250g(細切れ、切り落とし等) ・カイワレ、ミニトマト、海苔:各適量 <寿司酢用調味料> ・酢:大さじ3杯 ・砂糖:大さじ2杯 ・塩:小さじ1杯 ・乾燥出汁昆布:適量 <牛肉用材料> ・ニンニク:1片 ・豆板醤:小さじ0~1杯程度 ・味噌、酒、蜂蜜、片栗粉:各大さじ1杯 <胡麻いり卵の材料> ・卵:2個 ・塩、白胡麻、胡麻油:各少量 1. それでは早速作ってみよう。 まず、ご飯の準備をします。水の量は通常よりも少なめに設定して炊きます。 ご飯を炊いている間にその他の準備をします。寿司酢の調味料をよく混ぜ溶かし、小さく切った乾燥昆布を浸しておきます。使用する牛肉は塊でなければ細切れでも切り落としでもOKです。食べやすいように細かく切っておきます。 2. 牛肉に牛肉用材料の片栗粉以外を加えてよく揉み込みます。(辛みが苦手な人は豆板醤を入れなくてもOKです)馴染んだら、最後に片栗粉を加えてよく混ぜます。(※混ぜ終わったら、調味料を早く馴染ませるため、冷蔵庫には入れないで下さい) 3. 次に胡麻入り卵を作ります。フライパンに胡麻油をしき、卵、塩、白胡麻を溶いた卵液を注ぎます。中弱火で加熱しながら箸でよく混ぜ、出来上がったら火を止めて別皿に取り出します。半熟加減はお好みでOK。お肉と大きさをある程度揃えるため、少し大きめの炒り卵にします。 4. フライパンの汚れを軽く落とし、分量外の胡麻油を少量足します。2の牛肉を加えて、中弱火でほぐしながら加熱します。表面に少し焼き色が付くくらいでOK。でき上がったら火から外して冷ましておきます。(半量ずつ焼くようにすると、小さなフライパン1つでも楽に調理ができます) 5. ご飯が炊きあがったら、まずしゃもじで全体を混ぜます。 寿司酢を熱いうちに加えて、しゃもじで切るように手早く混ぜます。(寿司酢を2~3回にわけて加えつつ、風に当てながら混ぜられると一番ベスト)扇風機の風などをうまく利用しながら、余分な水分を飛ばしつつ混ぜます。 6. 寿司飯の粗熱をとっている間に残りの具の準備をします。海苔はキッチンバサミで刻み、カイワレとミニトマトは洗って食べやすい大きさに切ります。 7. 寿司飯の粗熱がとれたらお皿に盛りつけていきます。(今回は大皿ですが、小皿や透明なカップ等に入れてもOKです)大皿の場合は、ごはん→牛肉の順にまず盛ります。 8. あとは入り卵→ミニトマト→カイワレ→刻み海苔の順でのせたら完成。 さわやかな寿司飯の味と、甘辛に味付けした牛肉が意外にベストマッチ。生ものを一切使わないので、これは翌日のお弁当にも使えそう。作るのも楽しいので、ちらし寿司をまだ作ったことがない人も是非お試しあれ。
2014年07月31日最近自分の料理はマンネリ気味。カレーを作っても、食べている彼のリアクションはいつも通りで何だか物足りない。味は美味しいのに…、見た目が普通で味もいつも通りだからかな? 味もユニークで、もっと胸がキュンとするような見た目のカレーってどんなカレーだろう。 彼が好きな動物は白猫だから、今回はご飯を猫の形にしてみようかな。カレーに入れる具は、猫って言ったらやっぱりお肉よりもアレだよね。 材料 (作りやすい分量*約4~6皿分) ・ごはん:適量 ・卵:4~6個(常温にもどしておく) ・トマト缶:1缶(400g) ・ツナ缶:1缶 ・玉葱:大1個 ・人参:大1本 ・ニンニク:1片 ・ピザ用チーズ:50g程度 ・オリーブオイル:大さじ1杯 ・白ワイン:100cc ・水:200cc ・カレールゥ:100g程度 ・福神漬け、海苔、ケチャップ等:各適量 作り方 1.まず、ゆで卵の準備をします。小さめの鍋に卵がかくれる位の水とひとつまみの塩を入れて火にかけます。卵を時々転がしながら加熱し、沸騰したら中火~中弱火にして12分程茹でます。 人参は太い部分を3mm程度に切って一人当たり2枚ずつ型でくり抜きます。型の形はお好みのものでOK。無い場合は包丁で切り出します。余った人参、玉葱、ニンニクをそれぞれみじん切りにしておきます。卵は茹で上がったらすぐに冷水に入れ、冷やしておきます。 2.ツナはかるく汁気を切ります。(ノンオイルの場合は炒めるときのオリーブオイルを少し多めに使用して下さい)トマト缶はホールの場合はよく潰しておきます。チーズはピザ用等とろけるタイプのものがおすすめ。トマトの酸味が出るため、カレールゥは甘口がお勧めです。 3.フライパンにオリーブオイルをひき、玉葱、人参、ニンニクを入れます。全体的に少し色が変わるくらいまで、くり抜いた人参も一緒に中火でよく炒めます。 4.しっかり炒めたら、トマト、ツナ、白ワイン、水を加えます。人参が軟らかくなるまで、蓋をせずに中弱火で20~30分程煮ます。 5.人参が軟らかくなったら、火を止めます。カレールゥとチーズを加えて、混ぜながらよく溶かします。(とろみ加減や味をみて、必要であれば水やルゥを少し足して調節して下さい) 6.カレーを寝かせている間にデコ用の具の準備をします。ゆで卵の殻をむき、縦方向に半分に切ります。更に片方を縦方向に半分に切ります。(お刺身を切るときのように、力をかけず、引くように包丁を動かすと綺麗に切れます) キッチンバサミで顔パーツも切り取ります。鼻と口は別々にしたほうが切り取りやすく、置いたときに表情が出しやすくなります。喜怒哀楽、様々な表情パーツで是非楽しんでみて下さい。 7.お皿にご飯を平らに盛り、水をつけたしゃもじ等で輪郭を整えます。(※後で部分的にご飯を追加で盛るため、盛りすぎに注意)カレーを温めなおして流し入れ、耳と口の部分に卵をのせます。 カレーはくり抜いた人参が見えるように配置します。耳の卵はカレーに埋め込みすぎず、一部を頭の中に入れ込む感じに調整します。 8.口周りの卵周辺にご飯を追加で盛ります。高さは卵の1/3が埋まるくらいが目安。ぷっくりした感じの口元にすると可愛いです。盛り終わったら目の位置を決めて海苔パーツをのせます。 9.今回はスカーフの部分には福神漬けを、留め具の部分に少量のケチャップを使用しています。チーズをベースにケチャップで模様を描いても可愛いと思います。お好みでアレンジしてみて下さい。 全体的に仕上がってきたら、口のゆで卵に鼻と口パーツをのせます。この行程写真ではのせて撮影していますが、髭の部分はピンっとしていた方が可愛いので、食べる直前にのせます。 トマトの酸味が利いたパンチのあるカレーに、ゆで卵の優しい風味がベストマッチ。パサつきがちなツナはチーズとトマトを合わせることで、しっとり美味しく仕上がります。 彼のリアクションも上々で、猫好きにはたまらない一皿となりました。普段のカレーにちょっと飽きたときも、是非作ってみて下さいね。
2014年07月17日皆さんはむくみ防止を意識した食事を普段していますか? この梅雨の時期は湿度が高く、体のむくみが特に気になる季節ですよね。今回はカリウムが豊富でむくみに効果的なある食材に注目してみました。 それはズバリ、パセリとピスタチオです。使用頻度の少ない食材ですが、簡単にできるちょっとユニークなパスタをご紹介します。 材料(作りやすい分量*ソースは約8回分) ■ジェノベーゼソースの材料 ・パセリ:正味30g ・ピスタチオ:正味30g ・粉チーズ:30g ・オリーブオイル:100cc ・ニンニク:2片 ・塩:小さじ1/2杯程度 ■その他 ・お好みのパスタ:適量 ・ミニトマト:適量 ・塩:適量 作り方 1. それでは早速作ってみよう。まず、パセリをよく洗い、水気をしっかり取っておきます。葉の部分をメインに使うので、茎の部分は洗ってから取り除きます。ピスタチオは殻と薄皮を取り、ローストされていない場合はフライパンでかるく炒ります。ニンニクは皮とヘタを取った後、縦半分に切って中心の芽の部分を取り除きます。粉チーズはパルメザンチーズを今回使用しています。 2. フードプロセッサーやミキサー等にソース用材料を全て入れます。オリーブオイルに関しては60cc程先に加えて、後から残りを入れて混ぜると作りやすいです。 3. 滑らかなソースになるまで、しっかり攪拌します。ソースができたら味見をしてみて、味が薄い場合は塩を少量加えます。 4. ソースを保存したい場合は煮沸した蓋付の瓶に入れて冷蔵庫で保存します。 5. 鍋にお湯を沸騰させ、塩を加えてパスタを茹でます。(パスタ1人前を作る場合は1Lのお湯に対して塩10gが目安)茹で上がったら茹で汁を捨てて、ソースを絡めます。(ソースの使用量は大さじ1と1/2杯程度が目安) 6. お皿に盛りつけて、半分に切ったミニトマトとパセリをトッピングしたら完成。お好みで黒胡椒や粉チーズ、タバスコ等をかけて召し上がれ。 7. ソースをまとめて作っておくと、すぐに食べられて便利です。王道のジェノベーゼよりもあっさりとした風味で苦手な人にもちょっとおすすめ。 むくみが気になる人は是非一度作ってみて下さいね。
2014年06月28日毎年悩む父の日のプレゼント。皆さんはもう何を渡すか決めましたか? 何かプレゼントするのも良いけれど、手作り料理で気持ちを伝えるのも新鮮で良いですよね。例えばパエリアなどは簡単で見栄えも良く、パーティーにもピッタリな一品になります。まだ父の日で迷っている人のために、今回は鯛を使ったちょっとめでたいパエリアレシピをご紹介します。 材料 (直径25cm深さ5cmのフライパン使用 ※約6人分) ・米:3合 ・鯛(できれば天然):頭1尾分 ・アサリ:300g ・玉葱:1個 ・ベーコン:適量(50~60g程度) ・ミニトマト:適量(6~8個程度) ・ピザ用チーズ、パセリ:各適量 ・白ワイン:大さじ3杯 ・カレー粉:大さじ1杯 ・ニンニク:2片 ・バター:20g ・塩胡椒:適量 ・水:400cc 作り方 1. まず、アサリは砂抜きをして冷凍しておきます。バットや平たいフライパンなどに平たいザルを重ね、アサリ同士が重ならないように入れます。500ccの水に対して大さじ1杯の塩を溶かし、アサリの頭が少し出るくらいの深さまで塩水を入れます。殻が割れていたり、元気のないアサリは気がついた時点で早めに省きます。 ザルや新聞紙など通気性の良いものを上にかぶせ、静かな冷暗所で一晩砂抜きをします。途中1度塩水を取り替えます。砂抜きが終わったら、流水で貝と貝をこすり合わせるようによく洗い、密閉保存袋に入れて冷凍します。洗い終わったらすぐに使えますが、生のまま冷凍すると旨みが格段に増すため、あらかじめ冷凍します。 2. 米をといで2時間程ザルで水切りします。無洗米の場合は不要ですが、そのかわり水の量を表示よりも若干多めにして下さい。 3. その他の材料を準備します。玉葱とニンニクはみじん切りに、ベーコンは1cm程度のさいの目切りに、ミニトマトは半分に切ります。パセリは食べやすい大きさに切ります。(イタリアンパセリが見栄えが良くお勧め) アサリは冷凍のまま使用します。鯛は真鯛の頭のみを使用していますが、他の白身魚でも代用可。ミニトマトはパプリカ&レモンでも代用可。カレー粉はもちろん王道のサフランでもOKです。 4. 鍋に多めの熱湯を沸かし、鯛を1~2秒程くぐらせた後、手早く冷水にとります。流水をやさしく当てながら、表面のぬめりや鱗を丁寧に取り除きます。 鱗を丁寧に取ると後々食べやすくなるため、小さい鱗も丁寧に取り除くのがポイント。終わったらペーパーで水気をとり、塩胡椒を両面にしっかりとふります。 5. フライパンにバターとニンニクを入れて火をつけます。弱火で加熱して香りがでてきたら、ベーコンと玉葱を入れます。中弱火で玉葱がしんなりするまで炒めます。 6. アサリ、鯛、白ワインを加えて蓋をします。弱火~中弱火でアサリの口が開くまで5分程加熱します。加熱が終わったら、別皿にアサリと鯛だけを取り出してラップをしておきます。 7. 同じフライパンに米とカレー粉を入れ、中弱火で炒めます。全体的に馴染んだら、水とチーズを入れて混ぜます。 8. 沸騰後蓋をして、中弱火のまま約7~8分加熱します。アサリ、鯛、ミニトマトを入れて蓋をし、更に5分加熱して火を止めます。(お焦げを作りたい場合は少しパチパチ音がする程度まで加熱してから火を止めて下さい。) 9. 蓋を開けずに10分程度余熱で蒸らして、最後にパセリを散らしたら完成。 お好みで粉チーズや胡椒を振って召し上がれ。 10. コンソメを加えなくても、素材本来の旨みで美味しいパエリアになります。 父の日はみんなで集まってパエリアパーティはいかがでしょうか?
2014年06月14日