暖かい季節になっても、手先や足先の冷えの悩みは相変わらず。そんな万年冷え症さんに向けた、血流レクチャー。
カラダのコリや頭痛など、不調の原因のほとんどは血流障害によるもの、と血液循環療法士でアロマセラピストの須藤万里さん。
「血流を阻害しているシコリのような部位にアプローチして、血液の流れを促せば、直接的な痛みやコリを解消できます。また、血液循環の滞りは、全身の冷えの大きな原因。血液循環が良くなることで、カラダのあらゆる不調をもたらす“冷え”まで改善できるのです」
血流へのアプローチで血液循環を促す方法が、明治時代から伝わる「血液循環療法」。須藤さんがカラダのバランスを整える最適な方法を求め、さまざまな療法を模索した結果にたどり着いたのが、この伝統的なメソッドだ。
血液循環療法のポイントは、コリのある患部の毛細血管を指先でジワーッと圧迫して、次の瞬間にパッと解放すること。これをリズミカルに繰り返せば、患部の血流が改善する。押す力は思いのほかソフトで、押す時間も短い。
「頑固なコリに強い圧を望む人は多いのですが、それでは逆効果。一瞬気持ちよくてコリが解消したような気になりますが、強い圧で筋繊維が切れ、修復されるときに筋肉はさらに固くなってしまう。