医療の力で、生理はもっと楽になる。重い生理痛とPMSに苦しんだ私の10年間
■立っていられないほどの痛み。生理痛に苦しんだ中高時代
私に生理が来たのは、たしか小学校高学年の頃。女系家族であることも影響し、自分の身体に変化が始まる前からなんとなく、大人になるとお股から血が出るんだなぁとは知っていた。周りにもちらほら初潮を迎えた友達もいて、心の準備だけはしていたものの、いざ、自分にその「生理」というものが来たときは驚いたことを覚えている。
親から教えてもらっていた手順で、小さめのナプキンを手にとり、シールをはがして開き、中にあるナプキンを下着の内側に貼りつける。出血の量を見ながら、サイズを変える。「女性はみんなこうなるものだし」と思って、何を考えるでもなく、毎月のことを過ごしていた。
月一回めぐってくる生理にも慣れてきた頃、なんとなく、月を重ねるごとに身体が重くなっていく体感があった。
月によって波があるものの、生理1日目から2日目にかけて、ベッドから起き上がれないようになった。
高校生になった頃には、通学中に倒れて医務室に運ばれたり、部活の途中で外で動けなくなったりと、日常生活にも支障を及ぼすほど、どんどんどんどん酷くなっていった。痛みは、チクチクと針を刺されるようなものから、ものすごく重たい石を体につけられながら、鈍器で殴られているような痛みまで、幅はあるものの、どの痛みも立っていられないくらい辛いものだった。