肌の乾燥対策、朝のひと手間で夕方の小じわを目立たなくする方法
木枯らしが吹き、寒さが増す季節になると「乾燥」という言葉をよく耳にします。
顏の中で最初に乾燥のサインを出すのは、唇ではないでしょうか。唇は、からだの中でも皮膚が非常に薄い部分であり、空気の乾燥を一番初めに知らせてくれる部分でもあります。リップクリームを買いに走る時期には、お肌の乾燥ケアを始める必要がある時期とも言えます。
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今回は、朝のひと手間で肌の乾燥を防ぐことのできるテクニックを紹介します。
■肌が乾燥する原因肌の乾燥がどのようなメカニズムで起こるのかをひも解くと、2つのポイントが見えてきます。まず、乾燥と大きく関わっているのが「きめ」です。
手の甲の肌を見てください。
網目状に線が入っていますね。これは単なる線ではなく溝になっていて、深い溝や溝同士が交差する部分に毛穴があります。この溝を皮溝(ひこう)と呼び、皮溝に囲まれた盛り上がった部分を皮丘(ひきゅう)といいます。皮丘の中心部分には汗を分泌するための汗孔(かんこう)があいています。
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皮丘と皮溝がきれいに並んでいて、毛穴が目立たない状態の肌がいわゆる「きめが細かい理想の肌」です。
ところで、肌の溝=皮溝はクロスしていることで、そこに顔から出てくる天然のクリーム(皮脂を分泌し汗と混じることで殺菌作用をもち、皮膚表面をコーティングする働きを持つ)や、与えた水分・油分が留まり、乾燥から肌を守っています。