女と髪と人生と

ファッション・クリエイティブ・ディレクター軍地彩弓が自らの経験を元に語る、美容コラム。ファッションから世の中の潮流を読み解く、独自の視点で、「女と髪」の関係について語ります。

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【軍地彩弓コラム#08】山口小夜子さんに学んだ、自分だけのヘアカラー

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ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。

山口小夜子という人がいました。黒髪のおかっぱ頭。切れ長の目。メイキャップアーティスト、セルジュ・ルタンスが手がけた資生堂の広告で一気に話題になり、世界中のデザイナーからラブコールを送られた、日本人モデルです。
【軍地彩弓コラム#08】山口小夜子さんに学んだ、自分だけのヘアカラー
その彼女の書いた本(「小夜子の魅力学」文化出版局刊)を読みました。その中で自身の黒髪について語った章があります。

彼女がモデルを始めた70年代はハーフモデル全盛で、オーディションに行くたびに「黒い髪は重いから染めていらっしゃい」と言われたといいます。だけど彼女は頑なに、黒髪でいることを貫きました。「私の顔は典型的な日本人の顔で、髪を染めても似合わないのです。」と語っています。だからこそ、彼女のアイデンティティにまでなったヘアスタイル。

今では髪を染めることは全く抵抗がなくなりました。金髪でもいい、原宿で流行っているパステルカラーでもいい。ブルーでも、ピンクでも。それぞれに個性のある色を選んでいます。
【軍地彩弓コラム#08】山口小夜子さんに学んだ、自分だけのヘアカラー
若い子達を見てうらやましな、と思うのはその選択肢の多さです。ヘアサロンでカラリストの方と相談して、まるで絵を描くみたいに色を選んで、メッシュやハイライトなど自在に自分の個性を演出できます。冒険は自分を成長させます。新しい洋服を選ぶように、髪色を選んで。それも人生の自由度です。

そして、若い頃とは違って、年齢を重れば、白髪とも立ち向かわなければなりません。男性にとっては勲章のような白髪も、女性にとっては目立たせたくない加齢の象徴。ただし、白髪を隠すというネガな気分ではなく、白髪を染めながら、自分らしい明るいヘアカラーにチェンジする。なんでもポジティブ変換できると人生は楽しくなります。
【軍地彩弓コラム#08】山口小夜子さんに学んだ、自分だけのヘアカラー
先ほどの小夜子さんの言葉で、「誰かに合わせて髪型や髪の色を選ぶのではなく自分だけの髪を選ぶようにしましょう」と書かれていました。一人一人の個性です。誰かの真似じゃない、自分が綺麗に見えることを目指してヘアカラーを見つけなくちゃですね。

そんな山口さんは、あの黒髪をキープするために、シャンプー前にヘアトニックで丁寧にきちんと地肌マッサージをしていたと言います。髪の色を変えれば尚更のこと、地肌も髪もきちんとケアして艶やかに、枝毛のない状態をキープすること。どんな色であっても、艶やかで、健康な髪はそれだけで魅力的なのです。

2007年にお亡くなりになる1年ほど前に、一度スタジオでお会いしました。50代を超えていらっしゃいましたが、あの美しい艶のあるおかっぱの黒髪はそのままでした。美しい髪は美しい人を作る。今後も地肌マッサージを習慣にしたいと思います。

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