2024年4月29日 07:00
メンタル不調にも…”マインドフルネス瞑想”の有用性、一方で「短期間で効果が出る」という指導者には注意が必要【医師が解説】
大企業も取り入れる「マインドフルネス瞑想」
Googleをはじめとした大企業にも取り入れられ、今やトレンドとなっている「マインドフルネス瞑想」。「仕事や人間関係でストレスが溜まっている」「意識が分散して集中力が続かない」など、さまざまな症状を軽減し、心身をリフレッシュできるとして、瞑想できる場所に通う人は年々増えています。しかし残念なことにそれを指導する団体は玉石混交。個人間で話をするときは未だに「怪しい」壁を越えられない課題感も。そもそもなぜ、「怪しい」と感じるのか。科学的でありフィットネスにも通ずる「マインドフルネス」の考え方や怪しい瞑想の見極め方を脳神経内科医の山下あきこ氏に聞きました。
■懐疑的な印象のある「瞑想」、なぜ怪しいイメージが作られた?
「マインドフル」とは、「気を配る」「意識している」という意味。その言葉に接尾語の「ネス」をつけた「マインドフルネス」は、「今の自分に意識を向ける」状態を意味する造語で、アメリカの医学博士のジョン・カバットジンが考案したものです。
博士がわざわざ新しい言葉を作り、世に提唱したきっかけは、その状態に到達する手段として行われるのが「瞑想」であったため、「怪しい」