2018年10月18日 11:00
乳がん死亡率ゼロへ…「マイクロ波マンモグラフィ」開発者の思い
「たとえば、高濃度乳房の人に抗がん剤を試した場合、X線マンモグラフィでは、どのように変化しているかを追うことは困難です。超音波エコーを使っても、乳房内の奥深いところまではどうなっているのかわからないでしょう。マイクロ波マンモグラフィなら立体的な位置がはっきりと見えるため、1カ月に1回、定期的に撮影すれば、どのがん組織がどう縮んでいっているかを完全にモニターできるんです。がんの進行度がはっきりとわかるため、手術をいますべきかそうでないか、どういう治療がふさわしいのか、という判断を医師がしやすくなるのではないでしょうか」
さらに、乳房の表面をなぞるだけの作業なので、誰がやっても同じ画像が出せるという利便性も。
「うちのスタッフ20人にやらせたら、みんな同じ画像を100%出すことができました。X線を使わないので、放射線取扱主任者の資格が要りません。極端な話、病院以外の場所、たとえば駅などの公共施設に置いて、会社帰りに女性同士でやることだってできるんです。ただし、画像を見ての判断は、専門の医師にしてもらう必要がありますが」
少しでも早く実用化され、全世界の女性の命を救うために、この機械が活躍する日を期待したい。
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