2018年12月20日 16:00
女医50人に聞いた「できれば受けてほしい自治体検診にない検査」
仙台市のせんだい総合健診クリニック院長の石垣洋子先生は、「健診を毎年受けることで、将来の病気の予測や予防ができる」と語る。
「たとえば血液検査の値が正常値の範囲内でも、昨年は、中性脂肪の値が正常値の真ん中だったのに、今年は上限ギリギリになった、なんてことありますよね。問診をしていくと、『最近、夜遅くに飲食してしまう』『体脂肪が増えてきた』など、日常生活の変化などがわかります。それを見過ごしていると、数年後に脳卒中なんてことになりかねません」(石垣先生)
毎年検査を受けて悪化する数値から、生活のクセがわかるという。
「生活習慣のクセを直すと、高血圧や糖尿病などの薬を何十種類も飲んでいた患者さんでも、薬いらずになった方もいます」
気になるのは、こうした健診を受ける費用と場所だろう。
自治体で実施している特定健診(40~74歳)では血液検査、胸部エックス線、尿検査、心電図等が受けられる。補助が出るので自己負担額は数百円程度だ。
また、自治体では、40歳以上を対象に、胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮がんの5つのがん検診も実施。
これらも各1,000~2,000円ほどの負担で受けられる。