2019年8月16日 06:00
尿路結石、痛風、脂肪肝…「おじさんの病気」が女性に急増中!
また、更年期ではない若い世代でも、カルシウムなどのサプリメントを大量に取ると、石ができやすくなるという報告もあるので気をつけましょう」(石黒院長・以下同)
尿路結石のほかにも、高尿酸血症や痛風、脂肪肝といった“おじさんの病気”にかかる女性が増えているという。
【尿路結石】
女性ホルモンの減少に伴い、血中カルシウム量が不足してくると、背骨や太ももの骨を溶かして補おうとする。その働きにより一時的に血中カルシウム量が増えてくる。汗を大量にかき、尿の量が減少したときに、尿中のシュウ酸やカルシウムなどが結晶化されやすくなる。サプリを取りすぎるとカルシウム量が増えるので注意。
【高尿酸血症】
血液中の尿酸値が高くなることを高尿酸血症といい、症状は出ないが、痛風、慢性腎臓病、尿路結石、心筋梗塞を起こす危険が高まるというデータがある。腎臓から尿酸を排出する女性ホルモンが減ることにより、女性も尿酸値が高くなることがある。
【痛風】
尿酸値が高いまま放っておくと、血液中の尿酸が関節に結晶を作り、炎症が起こる。
足の親指の付け根などが突然激しく痛む。痛風と似た激痛が膝関節などを襲ったときは、ピロリン酸カルシウムの結晶が関節内にたまることで炎症が起こる「偽痛風」