2020年10月29日 06:00
“冷えとりの伝道師”が指南、冷え予防には「靴下の重ね履き」
「今年に入り、多くの人が新型コロナウイルスの脅威におびえながら暮らしています。コロナに負けないためには、感染対策を徹底することと、免疫力と自己治癒力を上げること。それには、第一に“体を冷やさない”というシンプルなことがとても大切なんですよ」
そう話すのは、冷えとりアドバイザーの進藤幸恵さんだ。
進藤さんは、西洋医学を学んだ医師の進藤義晴さんの娘。義晴さんは患者に現れた症状に対峙して治療に専念していたが、西洋医学だけでは根本的な解決にはならないと、東洋医学を学び始める。約40年前に東洋医学をベースにした「冷えとり健康法」を提唱して以来、父娘二人三脚で多くの人たちの心身の悩みに関する相談に乗ってきた。
現在、進藤さんは“冷えとりの伝道師”として、「冷えとり健康法」を普及するべく、活動している。
東洋医学における「冷え」は「六淫六邪」(病気を起こす12の要因)のなかの「寒邪」を指し、万病のもととされている。
そもそも人間の体は、生命維持に必要な臓器の多い上半身と、臓器の少ない下半身で体温差があるという。上半身は36度前後あるのに対し、下半身は31度前後しかない。このように上半身と下半身の体温差が開きすぎると、血の巡りが悪くなり、「冷え」