「嫉妬深い人は危険」と大学教授、心筋梗塞を招きやすい性格
お年寄りが昔のことは覚えているのに、昨日食べたものを思い出せないというのはその典型例です。海馬の萎縮を防ぐためには、脳に新しい刺激を与え続けることが重要です。また、海馬は感情とも関係が深く、うつ状態になると萎縮しやすい傾向にあります。そのため、神経症的な傾向(うつ状態になりやすい)があり、がんこで内向的な人は認知症になりやすいといわれています」
問題は社会に出なくなってしまうこと。脳が新しい刺激を受ける機会が減るだけでなく、孤独はうつ症状、ひいては認知症になりやすい。無理に社交的になる必要はないが、脳のために外に出ることは諦めないようにしたい。
■肥満への風当たりが強くなっている
最後に、それ自体は病気ではないものの、放置すればさまざまな病気のもとになる肥満と性格について。
「痩せ型の人が多い日本では、従来、肥満に対して“恰幅がいい”“貫禄がある”など好意的な受け止め方をしてきました。
そのため、肥満の人は一言でいえば“陽気な太っちょ”キャラクターでした。しかし、欧米では肥満は貧困や自己管理能力のなさの象徴として捉えられており、差別の対象にもなっています。むしろ抑うつ的、神経症的な性格が多いのです。