2023年4月30日 06:00
「抹茶を飲むと『うつ症状』軽減に効果あり」最新研究で判明
ところで、お茶が「うつ状態」に与える影響に関する研究は、過去にも行われてきた。そのなかの一つでは、緑茶に含まれる「テアニン」や「カテキン」などの成分が「うつ病リスク」を軽減すると推測されている。この「テアニン」や「カテキン」は当然、抹茶にも含まれているのだが、成分ごとの効果については、倉内先生は「今後の研究課題です」と話す。
そのうえで、「緑茶」ではなく「抹茶」を選ぶ最大のメリットを次のように説く。
「緑茶は茶葉からお湯で抽出したものですが、抹茶は茶葉を細かく砕いた粉末で、茶葉そのもの。よって、テアニンやカテキンのほか、カフェインやアルギニンなどが、茶葉の成分バランスのまま混ざり合い、相乗効果につながると考えられるのです」
一方、抹茶にも取りすぎに注意しなければいけない「カフェイン」が含まれている。
「カフェインは過剰摂取によってストレスを悪化させる作用もあるとされています。抹茶に含まれるカテキン類がそれを抑制する役割を果たしますが、お子さんや妊婦さんは、お茶と同様、抹茶の飲用も控えるべきでしょう。
それ以外の方も、抹茶は『1日2~3杯(計約5g)まで』を目安としてください」
「うつ症状の軽減」