私の患者さんも、9割以上が昨年に比べ今年の天気痛はつらいと訴えています」
症状を改善するために佐藤先生が患者さんにすすめているのが、ホットタオルを使って耳を温めるセルフケア。耳には数多くのツボが存在する。温熱による刺激で、三半規管がある「内耳」の血流を促進するのが狙いだ。水でぬらしたタオルを電子レンジで温めてから耳に当てるだけという手軽なものだが、即効性が期待できるという。
「内耳には“気圧センサー”の役割があります。その働きを正常にすることで、自律神経を整えることにもつながるのです。また、耳の後ろ側にある『完骨』というツボは頭痛やめまいの改善に役立つとされています」
朝昼晩の3回行うなど、習慣的にケアをしておくと、天気痛の症状改善、また急な気圧の変化によるダメージから体を守ることにつながるそうだ。ほかにも、両耳をつまんでくるくると回す、軽く引っ張るなどの耳マッサージも、血流促進に効果的だという。
気圧の変化が大きく、湿度も高くなる梅雨本番。耳を温めて、不調のもととオサラバしよう!
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