体内時計のズレから不調の原因に…「30分超の昼寝」がメタボを招く
日中に深く寝入ることは、体への負担になる側面も(写真:アフロイメージマート)
各地で猛暑日を記録するなど、連日うだるような暑さが続くなか、「エアコンの効いた部屋で過ごすうちに、ついうたた寝をしてしまい、かえって夜眠れなくなった」という声をよく聞く。
「夜、寝苦しくて何度も目が覚めてしまい、日中は頭がボーっとしてしまうことなどから『昼寝』が習慣化している人もいますが、長すぎる昼寝には注意が必要です」
そう警鐘を鳴らすのは『ぐっすり眠る習慣』(アスコム)の著者で、RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック理事長の白濱龍太郎先生。昼寝といえば、日中にウトウトして寝入ってしまうものというイメージがあるが、近年では1日のパフォーマンスを上げる手段としても注目されている。
「15~20分程度の昼寝のことを『パワーナップ(積極的な睡眠)』ともいい、頭をスッキリさせ、仕事や作業に集中できたり、疲労を回復させるなどのメリットが報告されています。しかし、効果があるのはあくまで30分未満の短い昼寝。長い時間寝てしまうと、じつは健康上のさまざまなトラブルのリスクを高めてしまうのです」(白濱先生、以下同)