ビューティ情報『睡眠不足症候群の診断と治療【医師解説】』

睡眠不足症候群の診断と治療【医師解説】

の分泌が始まります。また、私たちの体には体内時計があり、それにより昼夜に適した生活ができるようになっていますが、実は24時間よりも長い周期で動いています。地球の24時間周期に合わせるのが、朝の光です。体内時計には中枢(脳)の時計と、末梢(身体)の時計があり、筋肉や消化機能がうまく活動するには中枢時計からの指令を受けるシステムになっています。長時間絶食後、食事をとることは末梢の時計に直接働くルートがあるため、身体の体内時計を動かすために朝食をとることが重要となります。睡眠相後退症候群で受診される若い方たちの場合は、早く受診していただければ、これら睡眠衛生指導で多くの方が治ります。高照度の光を浴びて体内時計をリセットする光療法が有効です。メラトニン受容体に作用するラメルテオン(ロゼレム)という薬も効果がある方がいます。


私がラメルテオンを処方する場合、通常の用量(1日1回8mg)より少量を投与します。極端に痩せた若い高校生ぐらいの女の子などであれば8分の1のときもあります。ラメルテオンにはメラトニン受容体に作用して体内時計を調節することと、それによる自然な眠りをもたらすという2つの役割がありますが、「体内時計を調節する」

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