逆効果や肌トラブルを避けるためには、自分のニオイの強さに合ったものを選ぶようにすることが大切です。自分のニオイの強さを判断するには、耳垢の状態を見るのがわかりやすい目安となります。乾燥した耳垢を持つ人はニオイが弱く、水分を含む粘性の耳垢を持つ人はニオイが強い傾向にあります。ニオイのレベルが軽度なら、作用の比較的穏やかなフェノールが配合された制汗剤、ニオイが強いようなら、殺菌作用にすぐれた塩化ベンザルコニウムが配合されたものがおすすめです。
また、同様の意味で、2つ以上の種類の制汗剤を重ねて使用することは避けた方が無難です。1種類の制汗剤であっても、休日など自宅から出ないときには制汗剤を使用せずに過ごし、汗腺を休ませましょう。
正しい汗の対処法とは
外出先でも手軽にできる汗の対処法が、タオルやハンカチによる拭き取りです。汗の拭き方を工夫することで、余計なニオイの発生を抑えられます。
汗が持つ役割と機能
暑い環境にいるときに出る汗が多くなるのは、主に体温調節をするためです。気温が上昇すれば体温も上がりやすくなるので、それを下げようと体温調整機能が働きます。温度が上がった血液を皮膚の表面で放熱させるため、血流が増加します。