私は妊娠34週という早産で1,800gと1,900gの双子を出産しました。突然の破水から急な出産、低体重によるNICU入院や、おっぱいを吸えないなどのトラブルもあり心配しましたが、2歳になる今は成長曲線の範囲内に入って順調に成長しています。そんな双子の誕生からこれまでの日々についてお話しします。 低体重でのNICU・GCU入院生活私の双子の子どもたちは妊娠34週という早産で、1,800gと1,900gしかありませんでした。体調自体はあまり問題がなかったのですが、退院は体重が2,200gを超えてからとのことで、しばらく入院することに。出産した病院が自宅から遠方だったので、出産した病院で2週間、さらに自宅近くに転院して3週間の合計5週間の長い入院生活でした。 搾乳して病院まで往復したりする負担や、産後に一緒に居られない寂しさはありましたが、ゆっくりと体を休められたので産後の肥立ちはよかったように感じています。 おっぱいを吸えない日々子どもたちは体重がある程度増えるまでは、なかなか乳首に吸い付く力がありませんでした。さらに母乳自体もなかなか出ず、つらい時期が続きました。子どもたちは入院していたので、自宅で搾乳して毎日病院に届けていました。 それでも2人分には量が足りず、ミルクとの混合栄養にすることに。子どもたちは2人ともミルクも母乳も好き嫌いはせず、どちらも飲んでくれたのが救いでした。 生後半年で標準範囲に子どもたちは体が小さかったので、最初は柔らかめの乳首を使ってミルクをあげていました。出生後2カ月くらいからミルクをよく飲むようになり、ぐんぐんと体重が増加。出生後半年ごろには成長曲線の範囲内に入り、おっぱいも順調に吸えるようになっていきました。 さらに離乳食が始まると2人とも食欲旺盛でよく食べたので、だんだんとミルクの量も減っていき、生後8カ月ごろには完全母乳になりました。ミルクを作る負担がなくなってよかったです。 早産で低出生体重児だったので、出生後1カ月ごろまでは成長がゆっくりで心配な日々でした。退院できたときも、自宅で私ひとりで面倒を見られるのかなと不安を感じたこともありました。2歳になった現在では2人とも標準体重になり、元気いっぱい走り回るようになって本当にほっとしています。著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月07日最近は便利家電が次々と登場し、多くの電化製品を愛用しているというママも多いのではないでしょうか? しかし、消費者庁には電化製品から伸びるコードによって子どもがケガをした、という事例が多数報告されています。一体、どのような事故が起きているのでしょうか? 電化製品のコードによる事故事例電化製品は、本体に入れた電池から電力を得るもの、またはコードを伸ばして壁面に設置されたコンセントから電力を得るものの大きく2種類あります。大きな電力を使用する電化製品のほとんどはコンセントから電源を得るタイプであり、熱を発する家電や大型家電などがあげられます。 では、コードが原因の事故はどのような状況で起きるのか、実例を見てみましょう。 「洗面台に熱したヘアアイロンを置いていた(設定温度180度)。子どもがハイハイしていてコードを引っぱり、ヘアアイロンが落下して右腕をやけどした」(生後8カ月)出典:子ども安全メール from 消費者庁 「ケトルでお湯を沸かしていた。子どもがコードを引っぱり、お湯がかかって顔面をやけどした」(生後7カ月) 出典:子ども安全メール from 消費者庁 「コードを引っぱり、棚の上の加湿器を足の上に落とした。救急要請で受診した」(1歳)出典:子ども安全メール from 消費者庁 電化製品を落とさない工夫が大切!子どもがコードを引っぱって落とす可能性がある製品のなかで、“やけど”につながるのはアイロンや電気ケトル、加湿器などがあります。また、ホットプレートやDVDデッキ、パソコンなどは重量があり、子どもの体の上に落下すると打撲や骨折などのケガを負う可能性もあります。 子どもをコードによる事故から守るためには、まずは事故が起こる可能性がある製品のコードを子どもの視界に入らないよう工夫することが大切です。どうしても隠せない場合は、子どもがコードを引っぱることを初めから想定し、引っぱっても製品が落下しないように固定することが重要です。チャイルドロック機能がある家電は、しっかり活用しましょう。 子どもがやけどに! もしものときの対応とは?子どもがやけどを負ってしまった際の対処法をご紹介します。ぜひ万が一の際に役立ててください。 やけどの範囲が片足、片腕以上の広範囲にわたる場合無理に服を脱がさず、水道水やシャワーなどで直接、または服の上から冷やしましょう。落ち着いて患部を冷やしつつ救急車を呼ぶ、あるいは急いで病院を受診しましょう。 やけどの範囲が手のひら以上・500円玉より大きな水ぶくれの場合水ぶくれをつぶさないように外科や皮膚科を受診しましょう。 赤くなった程度水道水やシャワーなどの流水で十分に冷やします。 熱を発するコード付きの家電は、電気ケトルや炊飯器、ホットプレート、アイロン、ヘアアイロンなど、家庭にごくありふれたものばかり。幼い子どもにとって、家庭には多くの危険が潜んでいることを認識し、家電が落ちない工夫や子どもの目や手に届かない場所へ移すなどの対策をとることが大切です。 参照/子ども安全メール from 消費者庁 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月03日エスカレーターは、ショッピングセンターや駅などの施設内の移動に大変便利な設備です。ほとんどの場合、エレベーターよりも設置場所が多く、待ち時間が短いことが魅力といえるでしょう。しかし、ベビーカーでの利用は「正しい乗り方をしないと危険な状況が起こり、死亡または重傷を受ける可能性があるもの」として“禁止”行為になっています。それはエスカレーター特有の理由によって、危険性が高まるためなのです。 ベビーカーが関連したエスカレーターの事故事例ベビーカーでエスカレーターを利用することは、大変危険な行為です。もちろんエスカレーターの乗り口付近にも注意書きが必ずあります。しかしながら消費者庁には、ベビーカーに子どもを乗せたままエスカレーターを利用したことによる事故情報が寄せられています。実際の事故例を見てみましょう。 「ベビーカーに子どもを乗せたまま下りエスカレーターに乗ったところ、子どもが前に放り出され10~15段下に転落した。」(3歳)出典:子ども安全メール from 消費者庁 当事者以外にも危害が及ぶ可能性がある!ベビーカー使用時のエスカレーターの利用は、ベビーカーに乗せた子どもやその保護者が怪我をするだけではなく周囲の人にも危害が及ぶ可能性があり、非常に危険な行為です。消費者庁にも、以下のようなケースが報告されています。 「他の客のベビーカーが上りエスカレーターに引っかかり緊急停止したため、自分と子どもが前のめりになって首や背中を痛めた」(年齢不明)出典:子ども安全メール from 消費者庁 エスカレーターには作動時の危険を防止するために、非常停止させる安全装置が設置されています。上記のケースでは、エスカレーターの乗降口に異物が挟まることで作動する安全装置が異常を検出し、緊急停止したと考えられます。 エスカレーターではベビーカーを使用しない!ベビーカーのエスカレーターへの乗り入れは非常に危険です。タイヤがうまく乗らずにバランスを崩すと、ベビーカーの重さを支えきれずに転倒する恐れがあります。エスカレーターを利用する場合にはベビーカーを折りたたみ、子どもは抱っこします。ベビーカーに子どもではなく荷物を載せている場合も転倒の可能性があるので危険です。ましてやベビーカーに子どもを乗せたままの利用は言語道断! ベビーカーで移動する場合は、エレベーターなどを利用しましょう。エレベーターがない場合には、駅員さんや店員さんなどに補助してもらえることもあります。無理せず、声をかけてみてください。 ベビーカーでのエスカレーター利用はわが子のみならず、周囲の人をも危険にさらすことがあり大変危険な行為です。絶対にやめましょう! 少し面倒でもエレベーターを利用したり、店員さんなどに声をかけたりするなど、危険回避の行動を心がけてくださいね。 参考/子ども安全メール from 消費者庁
2019年05月01日赤ちゃんの耳や鼻は大人にくらべると、とても小さいですよね。子育て中の私も、最初はどうやってケアしたらいいのかわかりませんでした。そんななか、息子が1歳のときに中耳炎を発症。そのときの体験談と耳と鼻のケアについてご紹介します。 1歳のときに中耳炎を発症当時、1歳の息子は風邪が1週間以上長引いていました。突然しきりに耳をさわり、激しく泣き始めました。普段の様子と違うと感じたため、耳鼻科を受診したところ、「急性中耳炎」と診断されました。 処方されたお薬を飲み、およそ1週間程度でよくなったことを覚えています。中耳炎を発症したことを機に、医師から赤ちゃんの耳と鼻のケアや注意したい症状について教わりました。 耳のケアは週に1回程度に医師に聞いた耳のケアは、週に1回、赤ちゃん用綿棒で耳の入り口付近を軽く拭く程度にするというものです。ケアしすぎるとかえって耳垢を奥に押し込んでしまうので要注意とのこと。 不機嫌な状態が続く、耳を痛がるなど、いつもと違った様子が見られる場合は、受診してほしいそうです。また、家庭では気付かない耳トラブルが潜んでいることもあります。耳鼻科を受診したことがない場合は、一度診てもらうと安心かもしれませんね。 鼻くそは無理にとらない気になる症状がなければ、とくに鼻のケアは必要ないとのことで、わが家でもほとんどしていません。入り口付近にある鼻くそは拭き取りますが、無理に取らないようにしています。 また、風邪をひいてサラッとした鼻水が出るときは、ティッシュでやさしく拭く程度です。鼻水が詰まって苦しそうであれば、吸引器を使って対処していました。ただ粘り気のあるドロッとした鼻水が出る、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、早めの受診を心がけていました。 耳の付け根に垢がたまっていることも医師に指摘され、お湯で濡らしたタオルできれいに拭き取りました。教えてもらうことで、わかることがたくさんあります。少しでも気になることがあれば、専門医に相談すると安心できますね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月01日私には生まれたばかりの娘がいます。安産で産後の経過も順調だったので予定通り退院し、自宅で新生児育児に奮闘していました。ところが退院して数日後、病院から1本の電話が。退院前日に娘が受けたスクリーニング検査で、異常が見つかったようなのです。不安になりながら再検査に行くことになりました。 電話で話を聞き一気に不安に…退院前日にスクリーニング検査をすることは聞いていたものの、当たり前のようにパスできると思っていました。正式には「先天性代謝異常等検査」というようです。難しい検査名を聞き、一気に不安になります。 どんな異常があったのか聞きましたが、「医師でないと説明できないので早めに病院に来てください」とのこと。すぐに予約を取り、翌日パパと生後間もない娘を連れて病院に行くことになりました。 必要以上にスマホで検索しないことにスクリーニング検査に関して無知だった私は、とりあえずどういった検査でどのような病気の可能性があるのかネットで調べることにしました。 検査の対象となる病気は20疾患あり、症状もさまざま。ネットに寄せられた代謝異常に関する体験談を目にし、さらに不安で押し潰されそうになりました。このままでは夜も眠れなくなる……と感じ、思い切ってスマホの電源をOFFにしてこれ以上調べないことに。不安な気持ちは手伝いに来ていた母に聞いてもらい、目の前の赤ちゃんのお世話に集中するよう努めました。 甲状腺の数値が…翌日緊張しながら病院へ行きましたが、小児科の先生も看護師さんも和やかに接してくれました。甲状腺の項目が少しだけ基準値からはずれていたと説明を受け、すぐに血液検査をしました。 結果が出るまで心配でしたが、先生から「甲状腺の項目以外は問題ないですからね。検査結果が出るまで2〜3週間かかりますが、それまではいつもと変わらず過ごしてくださいね」と説明を受けたことで落ち着きを取り戻しました。 仮に病気がわかっても、適切な処置をしてもらって娘の成長をサポートしよう! と前向きな気持ちで検査結果を待つこと2週間。「異常なし」という結果を聞き、ほっと胸をなでおろしました。 改めて感じたのは、「健康は当たり前ではない」ということ。家族みんなが元気に過ごせていることに日々感謝し、今後もママとして頑張っていこうと思います。著者:貫井ゆか一男一女の母。妊娠・出産・育児に関する記事の執筆を中心にライターとして活動中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月30日赤ちゃんのなかには、「シャフリングベビー」と呼ばれる子がいます。ハイハイをせず、おすわりの状態のまま移動することが特徴で、おすわり以外の成長は少しゆっくりとしています。わが家の娘もこの「シャフリングベビー」でした。そんな娘の成長過程や、その成長を保育士さんとともに見守った体験談をご紹介します。 成長がゆっくりだった娘娘は、成長がゆっくりとした赤ちゃんでした。首のすわりも遅めで、生後3カ月健診のときには母子手帳に「要観察」のハンコが押されました。その後、首がすわったのは生後5カ月に入ってからでした。 その後もうつぶせになるのは嫌がり、寝返りもできないまま。ただ、おすわりは生後7カ月くらいでできるようになりました。赤ちゃんの成長には個人差があると聞いていたので、「これも個性なのかなぁ」とあまり気にしていませんでした。 そして生後7カ月で保育園に入園。ゆっくりとした娘の成長を促すために、園では保育士さんが積極的にうつぶせの姿勢をとらせてくれていました。 「シャフリングベビー」と診断された!生後9カ月になってもハイハイどころかずりばいもしない娘。ただ、座ったままの状態でずりずりと移動することはできました。 そして生後10カ月のとき、小児科の健診で「シャフリングベビー」と診断されました。シャフリングベビーの特徴の「座ったまま移動」は、まさに娘がしている動作のこと。帰ってインターネットで調べてみると、うつぶせを嫌う、寝返りをしようとしない、おすわりは通常通り完成する、ハイハイをしないなど、娘に当てはまることばかりでした。 保育士さんのすすめで療育センターを受診生後11カ月のころ、保育士さんから市のこども療育センターに行くことをすすめられ、「専門家に診てもらえるなんてありがたい!」とすぐに受診。先生は言葉を選びながら慎重にお話ししてくれましたが、毎日娘と過ごしている私は「さほど心配いらないのでは?」と気楽に構えていました。 専門医の診察の結果は、「確かに成長はゆっくりだが、このまま様子を見てみてもいいでしょう」という内容。専門家のアドバイスにより、発達を促すマッサージを保育園・家庭の両方でおこなっていくことに。娘の状態に合わせて少しずつ内容を変えながら、毎日足のマッサージや足の曲げ伸ばし運動などを続けました。保育士さんもとても協力的で、本当に助かりました。 娘はその後、1歳でずりばい、1歳1カ月でハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きができるように。そして、1歳3カ月のときにはひとりで歩くこともできるようになりました。マッサージの効果も大きかったかもしれません。 シャフリングベビーだった娘の成長は、普通の赤ちゃんよりゆっくりでした。その成長を保育士さんと一緒に見守り、サポートできたのは心強かったです。発達を心配された娘も、歩けるようになってからの成長は周りの子どもと同じペースに。そんな娘も今では小学6年生。元気に大きく成長してくれました!著者:久保田さや長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月29日わが子は赤ちゃんのころ、大泣きをして失神したことがあります。この症状、「泣き入りひきつけ」と呼ばれているのだそうです。今回は、「泣き入りひきつけ」を起こしたわが子を前に、パニックになってしまったときの体験談をお伝えします。 赤ちゃんが大泣きしていると思ったら……下の子がおすわりできるようになったころ、お姉ちゃんの持っているものがどうしても欲しくて、下の子が大泣きしてしまいました。もともと気性が激しい子だったのですが、かなり激しく泣いているうちに突然過呼吸のような状態に。さらには失神してしまったのです! それを見ていた私はびっくりしてパニックになり、わが子の名前を呼び続けました。呼びかけていると目を開けたのですが、ボーっとしている状態。病院に連れて行こうかとも考えましたが、しばらくするといつもと変わらず元気だったので様子を見ることにしました。 健診で「泣き入りひきつけ」だと知るその後、また同じように大泣きして失神。そのときもすぐに元気になったのですが、2度も失神したことから、さすがに心配になりました。ちょうど保健所の集団健診があったので、その際に医師に相談してみると「泣き入りひきつけ」という症状だと知りました。 「泣き入りひきつけ」は、大泣きすることで一時的に脳に行く酸素が減り、けいれんや失神を引き起こすというものだと聞きました。脳が未発達のために、生後半年から2歳くらいまでの子どもに起き、大きくなるにつれてなくなっていくそう。実際にわが子の場合も、失神してしまったのは2度だけでした。 「泣き入りひきつけ」を起こしたら……赤ちゃんが失神した姿を見ると、どうしてもパニックになりがちです。私の場合もパニックになり、赤ちゃんを抱き起こして、大きな声で名前を呼び続けました。 しかし、泣き入りひきつけを起こした場合、揺すったり刺激を与えたりしないで、と医師からは言われました。多くの場合は短い時間で失神やけいれんが治まるそうなので、子どもの衣服を緩め、横にして安静にさせてあげることが大切とのことでした。 以上、わが子が泣き入りひきつけでパニックになってしまった体験談をお伝えしました。みなさんは泣き入りひきつけを経験したことはありますか? 小さい子どもには起こり得ることなので、知っておいて損はないと思います。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月28日私の子どもは、先天異常の口唇口蓋裂を持って生まれてきました。口唇口蓋裂は、治療として数回手術を受ける必要があります。口唇口蓋裂の治療の第一関門である、口唇を閉じる手術をわが子は生後5カ月目のときに受けました。小さかったのでとても心配だったことをよく覚えています。今回は、その当時の様子などについてお伝えしたいと思います。 口唇口蓋裂の1回目の手術を受ける前わが子は、体重6kgを目安に1回目の手術をおこなうことが決まっていました。日程が決まったら、先生に意見書を書いてもらって市役所に申請をおこなうことで、私が住んでいる市では手術費等は無料になりました。 術前には検査日が設けられていて、先生の診察を受けたり、看護師さんから入院について説明を受けたりと、落ち着かない日々。入院は手術の前日からで、その病院は付き添い不可だったため、わが子を看護師さんに任せて自宅に戻りました。 口唇口蓋裂の1回目の手術、無事に終了手術当日の朝は、本当にドキドキしました。けれども親の心配とは裏腹に、まだ小さいわが子は目新しい場所に興味津々です。やさしい看護師さんに連れられ、泣くことなく手術室の入口で別れました。 上の子を遊ばせながら待つこと約2時間。看護師さんに呼ばれていくと、目を覚ましたばかりのわが子。口にはガーゼなどが貼られていて痛々しい様子でしたが、目を覚ましていたため、ひとまずホッとしました。 口唇口蓋裂の手術後の様子 手術後、麻酔の影響か、娘はしばらくボーっとしていましたが、痛そうな感じではなく安心しました。顔を触らないよう腕が固定されましたが翌日には外され、鼻腔形成のため、鼻にレティナを装着しました。 入院中、夜は親と離れましたが夜泣きなどはなかったようです。日中は病棟内のキッズスペースで遊んだりすることができて、おだやかに過ごすことができした。ちなみに感染症予防のため、小学生以下のきょうだいは面会不可で、ガラス越しに会わせました。 今回は、口唇口蓋裂の1回目の手術についてお伝えしました。次回は、口蓋裂を閉じた2回目の手術についてお伝えします。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月26日三女が2歳1カ月のとき、緊急入院しました。最初は「風邪をひいたかな?」と思う程度で、病院に行ったあとは、家で安静にしていました。ところが……。そのときの体験談をご紹介します。 風邪? かかりつけ医のいる病院に行く三女は気管支が弱いのか、風邪をひくと呼吸がゼーゼーヒューヒューする子でした。4月のある金曜日、37.8℃の熱が出て「風邪をひいたかな?」と思い、土曜日にかかりつけ医のいる病院に行きました。 いつもと同じように風邪との診断で、風邪薬をもらって帰宅。それほど高い熱でもなかったので、「安静にしていれば治るのでは?」と思っていたのですが、日曜日も熱が下がらず、38.7℃と上がる一方。いつもと比べて呼吸が苦しそうだなとは思ったものの、それ以外の症状がなかったので月曜日に再びかかりつけ医の元に行き、「熱が下がらなければ明後日また来て」と言われて帰り、自宅で安静にしていました。 「何か違う気がする」ママの勘が当たるそのまま自宅で安静にしていましたが、「よくひく風邪とは何か違う気がする」と思っていました。熱も下がらず呼吸が苦しそうで、胸全体でゼーゼーと呼吸をしているようなイメージ。そのうえ、よく寝るのでしんどかったのだろうと思います。水曜日の朝、ようやく熱が下がってひと安心。ところが、昼ごろになって体が熱い気がして、熱を測ってみると38.9℃。「これはやばい」と思ったものの、個人病院はお昼休憩の時間で開いていません。かかりつけの病院も午後から休みだったので、開いている病院を探して、午後一番で行きました。 そこで測ったサチュレーション(血中酸素飽和度)は93%。あとで医師から聞きましたが、元気な場合の基準値は96~100%という数値だそうです。レントゲンを撮り、血液検査もおこないました。医師に「肺炎を起こしているから、総合病院を紹介します」と言われました。何か違う気がするというママの勘が当たってしまったのです。 緊急入院! つらい思いをさせてごめんね……紹介状をもらって総合病院へ直行し、再び診察や検査。点滴のルートを取るときは病室から出ていましたが、三女の泣き声が響き渡っていました。呼び出されて三女の元に戻ると、ぐったり茫然としています。「つらい思いをさせて、痛い思いをさせてごめんね」という気持ちで、胸が張り裂けそうでした。 緊急入院し、点滴、酸素投与や吸入などの治療を受け、翌日には呼吸状態も落ち着き、熱も下がりました。熱が下がって元気になるにつれ、ストレスが溜まって暴れる三女に、「風邪をこじらせてごめんね」と思う日々。肺炎になる前に、もう一度病院に行けばよかった、セカンドオピニオンとして異なる病院に行ってもよかったのかなと思います。 幸い肺炎はひどくならず、7日間の入院で無事退院することができました。肺炎を防ぐことはできなかったかもしれませんが、もっとできることはあったのではないかと後悔しています。今回の緊急入院で、ママの勘は侮れないと思いました。著者:小林更紗中1・小4・2歳の三姉妹の母。通関士資格保有。長女が小学生になるタイミングで、勤めていた通関業者を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日妊娠・出産は奇跡というけれど、赤ちゃんに病気や障害がある可能性は誰にでもあります。毎回の妊婦健診でおこなう超音波検査。あの白黒のエコーで、実はわかる病気があるんです。もし赤ちゃんがおなかの中にいる間に病気がわかったら……。私の妊娠・出産体験談をご紹介します。 妊娠7カ月、赤ちゃんの心臓病が見つかった毎回、妊婦健診でおこなう超音波検査。最近では、4D画像も見ることができて、ママにとっても赤ちゃんが見られるうれしい時間ですよね。このエコー、先生が見ているのは胎児の推定体重や性別だけではありません。白黒の映像の中でも見ることのできる内臓や血管があり、異常がないか先生は見ているのだそうです。 私は妊娠7カ月のころ、赤ちゃんの心臓病が見つかりました。エコーではっきりと、心臓の中の形が見えたことを覚えています。 おなかの中で赤ちゃんの病気が見つかること先生は私に、「おなかの中で赤ちゃんの病気が見つかることはとてもラッキーなことだ」と言いました。ママの心の準備もできますが、何よりも赤ちゃんにとって最善の出産方法を選ぶことができるからだそうです。 赤ちゃんに病気が見つかった場合、大きな総合病院に転院することが多いかとは思いますが、帝王切開になるのか、普通分娩になるのか、出産時の新生児科・小児科医との連携やNICUの準備など、エコーで見ることのできる情報を集めて先生方が最善策を考えてくれました。 調べすぎない。でも仲間を見つけたいこの経験を通して私は、ママにとって大切なのはひとりで受け止めないこと、調べすぎないことだと感じました。今はネットで何でも調べられる時代。でも、その情報が正しいのか、わが子の症状に当てはまるのかは自分では判断できません。 私自身、心配な話ばかり見てしまい、それだけで必要以上につらくなってしまいました。一方よかったと思うのは、同じ病気の子どもを持つ仲間を見つけること。同じ境遇の人とコミュニケーションをとると、とても心強かったです。 病気や障害を受け止めることはとても難しいことですが、おなかの赤ちゃんが出産前に教えてくれたんだと、私は感じました。正しい情報を自分で理解し、専門家に相談しながら、できる限りの準備ができるといいなと思います。著者:山本かやの二児の母。ウエディング業界から飲食業に転身後、妊娠を機に退職。現在は専業主婦。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味はガーデニングと家庭菜園。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月24日寒い冬は乾燥による湿疹に悩まされますが、気候があたたかくなってきますと、虫刺されやあせも、とびひなど季節特有の皮膚トラブルに悩まされます。どのように対策すればよいでしょうか?■子どもの皮膚トラブル1:あせもの症状、予防、治療まず一番多い子どもの皮膚トラブルといえば、あせも(汗疹)でしょう。あせもは見た目は赤みがありかゆみを感じ、冬に乾燥からできる湿疹(しっしん)と症状には大差がありません。しかし、あせもの場合、できやすい場所があり、その分布が異なります。基本は、汗をかく場所、むれやすい場所にあせもはできます。例えば、首やわき、ひざ、おむつのギャザーが当たるところなどです。とくに赤ちゃんは、ぽちゃぽちゃしているので、皮膚の間のしわに汗がたまりやすくあせもができます。また、子どもは熱がこもりやすいので、寝ているときに汗をかいて、背中全体にあせもができることも多いです。あせもの原因は汗。ですから、予防として、まず汗をかかないように風通しよくすること、汗をかいたら早めにふきとったりシャワーをすることが大切です。おむつは早めに交換をしたり、冷感シーツやミニ扇風機などを利用するのもいいでしょう。冬の乾燥による湿疹とあせもは、同じ炎症症状なので、治療自体は大きくかわりません。炎症をおさえてあげる薬として、主にステロイド軟膏を使います。■子どもの皮膚トラブル2:虫刺されの症状、予防、治療あたたかくなると公園遊びなど外で遊ぶ機会が増えて、虫刺されも起こしやすくなります。知らぬ間にたくさん刺されていることもあり、我が子もベビーカーの中で気づいたらあちこち刺されてしまったということがありました。まずは、予防として虫よけを使用します。子どもに虫よけは大丈夫なの? と心配になるかもしれませんが、安全に使用できるものがあります。おすすめは「ディート」「イカリジン」という虫よけ成分が入ったものです。どちらも有効な虫よけ剤ですが、ディートは蚊だけではなく、ブヨ、サシバエ、イエダニ、トコジラミ、ノミ、ツツガムシ、マダニなどに対して忌避効果があります、一方、イカリジンは蚊、ブヨ、アブ、マダニと限定されます。使用できる年齢について、ディートは生後6カ月未満には使用できず、12歳未満に対しても使用回数が制限されているのに対し、イカリジンは乳児を含め小児への使用制限がありません。どちらにも長所短所があり、使用する年齢やどこに出かけるかによって使いわけてください。いずれも6時間ほどで効果はきれてきますから、長時間外出する場合は途中で追加するといいでしょう。スプレータイプが苦手な子は、ウエットティッシュタイプもあります。この時期は、日焼けどめも一緒に使用することが多くなりますね。その場合、まず日焼けどめを使ってから虫よけを使用すると、両方の効果が発揮されます。虫刺されは、衣服で体をおおったり虫よけを使ったりとまずは予防ですが、刺されてはれてきてしまったら、まずは冷やしましょう。冷やすことでかゆみが軽減されます。これまでに刺された経験が少ないほどはれやすく、一般的に子どものほうが大人よりもはれやすいです。ときに直径5cmくらいの大きさにはれることもあるので、そのようなときには湿疹と同様、ステロイド軟膏を使用してはれやかゆみをおさえるようにします。■子どもの皮膚トラブル3:とびひの症状、予防、治療とびひについては、これまで解説してきたあせもや虫刺されから発展してなることがあります。とびひ(=伝染性膿痂疹)は主に黄色ブドウ球菌の感染、ときに溶連菌でも起こります(溶連菌については 前回 を参照)。赤い湿疹からさらに、じゅくじゅくして汁がでてきているものがとびひで、たとえばかゆいあせもや虫刺されをかきこわしたところに、手や爪の菌が付着して感染することによって起こります。黄色ブドウ球菌の感染といっても、この菌は普段私たちの皮膚にいつも付着しているものですから、健康な皮膚なら何も起こりません。しかし、あせもや虫刺されなど皮膚病変があるところに感染が成立して、とびひを発症するのです。とびひは伝染性膿痂疹という名前ですので、接触によって感染します。しかし、適切に治療をうけていて、とびひのところをガーゼなどでカバーしていれば、菌がほかの人に接触しにくいため感染性は低いと考えられます。そのため、必ずしも完全に治るまで登園してはいけないものではありません(ただし、じゅくじゅくした状態でプールに入ることは避けましょう)。治療は、細菌の感染なので、まずは抗菌薬の軟膏を用います。塗り薬で改善しない場合は、ほかの抗菌薬軟膏に変更したり、内服抗菌薬を併用します。とびひは、その名のとおり飛ぶものですから、体のほかの場所の皮膚病変にうつることがあります。1カ所が治ってもまた別の場所の治療が必要になることもありますし、ひっかきやすい場所や、繰り返し刺激が加わる場所(たとえば鼻の下)などはなかなか改善しにくい場合があります。治療にはなかなか時間がかかる場合がありますので、まずは湿疹病変をできにくくするために、あせもの段階で早めに治療したり、虫よけを使用したりして予防しましょう。このように、あたたかい季節の皮膚トラブルは、とびひの予防まで見越した「攻めの予防」が大切になります。いよいよ大型10連休がやってきますが、キャンプやハイキングなど外遊びの予定がある方も多いのではないでしょうか? 皮膚トラブルを未然に防いで、楽しいGWをお過ごしくださいませ。
2019年04月24日電池は日常生活に欠かせないものですよね。リモコンや目覚まし時計、懐中電灯、さらに音が鳴ったり、動いたりするおもちゃなど、身の周りのさまざまなものに電池を使用しています。安全だからこそ多くの電子機器に使われているのですが、取り扱いを一歩誤ると“化学熱傷”、いわゆる“やけど”を負う事故などが起きる可能性があります。子どもがケガをした事故事例を教訓に、電池の正しい取り扱い方法をおさらいしましょう。 誤飲以外の電池による事故とは?電池は大変便利な生活必需品のひとつです。しかし、使い方を誤ると、液漏れ、発熱、破裂などが起こる場合があります。普段よく使うアルカリ乾電池の内部には、強いアルカリ性の液体が使用されているため、電池から漏れ出した液に触れると化学熱傷(かがくねっしょう)という“薬品によるやけど”を負う可能性があり、大変危険です。 出典:消費者庁・国民生活センターニュースリリース「電池の発熱、液漏れ、破裂に注意しましょう! 」より こちらは消費者庁に寄せられた電池の液漏れ、発熱、破裂などの事故件数を表した「電池の事故件数」のグラフです(調査期間:平成25年6月~平成30年6月末)。事故をケース別に見ると、発熱や液漏れの事故報告が多く、ともに100件超え。以下のような電池の液漏れによる事故も報告されています。 「3歳女児が懐中電灯の電池を取り出そうとしていた。電池4本のうち1本が液漏れしており、液体が太ももにかかり化学熱傷を負った。のちの事業者の調査により、4本のうち1本の電池が+(プラス)と-(マイナス)を逆に装填(そうてん)されていたため、液漏れが起こったことが判明した」引用元:消費者庁・国民生活センターニュースリリース「電池の発熱、液漏れ、破裂に注意しましょう! 」より 電池を装填する際のポイント電池を電子機器やおもちゃなどにセットする際には、以下の点に注意しましょう。 電池の向き(+と-)をよく確認して、正しく装填する電池の向きを間違えて装填すると、電池から液漏れなどが起こる可能性があります。 大きさが同じでもメーカーが異なる電池を、混合して使用しないメーカーが異なる電池を混合して使用すると、過放電により液漏れなどを起こす可能性があります。電池を複数個使用する機器には、同じメーカーの電池を使用しましょう。ちなみに過放電とは、電池の残量の違いにより、より残量の少ない電池が継続して放電する状態のこと。過放電が起こると電池内部で過度にガスが発生し、液漏れなどの原因となります。 古い電池と新しい電池を混合して使用しない電池を複数個使用している機器において、電池が消耗して機器が動かなくなった場合、一部の電池のみ交換すると、過放電を引き起こす場合があります。そのためすべての電池をまとめて交換することを心がけましょう。 電池を装填したあとのポイント電子機器などに電池を入れる際だけではなく、入れたあとにも注意すべきポイントがあります。 機器を使用したあとは、必ずスイッチを切るスイッチを切り忘れると、過放電により電池から液漏れなどが起こる可能性があります。 使い切った電池はすぐに機器から外し、適切な方法で捨てる使い切った電池を放置すると、過放電により電池から液漏れなどが起こる恐れがあります。特に子どもの手に触れることのないよう、すぐに破棄しましょう。 リモコンやおもちゃなど、長期間使用しない電子機器の場合、電池を外して保管する電池を放置することも過放電の原因となり危険です。しかし、非常用の懐中電灯や防犯ブザーのように、電池を入れたままにしておくことがベストな器具の場合は、定期的に電池の状態をチェックし、異常がないかどうかを確認しましょう。 電池を安全に使用するためには、装填・保管・廃棄を適切におこなうことが大切です。また定期点検の実施も事故防止に役立つでしょう。電池が必要なおもちゃやテレビのリモコンなど、子どもの手に触れやすい機器の場合は、細心の注意が必要です。また歳の離れたきょうだいがいる家庭は特に、子どもだけで電池を扱うことがないようしっかりと管理しましょう!参考/子ども安全メール from 消費者庁、消費者庁・国民生活センターニュースリリース「電池の発熱、液漏れ、破裂に注意しましょう! 」 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月24日長男が2歳の誕生日を迎える10日前、私は里帰り出産をして、次男が誕生しました。 突然現れた赤ちゃんの存在に、長男は泣くことも騒ぐこともありませんでした。 ところがある日、長男にチック症の症状が見られるようになったのです。ここでは家族一丸となって長男のチック症に向き合い、ケアしていった話をさせていただきます。 次男生後1週間、長男に不自然なまばたきが増える産前、長男には「弟ができるよ」と声かけはしていたものの、いざ赤ちゃんを目の前にすると、戸惑いを隠せない様子でした。 長男はもともと物静かなタイプなので、赤ちゃんに対しても泣いたり騒いだりといった感情を表に出すことはありませんでした。ただ、次男が生まれて1週間が経ったころ、長男のまばたきに違和感を覚え始めました。 次男生後2週間、長男がチック症と言われる違和感とは、まばたきをする回数が明らかに多いことでした。また、あからさまに目をギュッとつむるしぐさが出てきたのです。そしてその症状は、祖母が仕事に出勤するときや私が授乳をする際に強く現れました。 市の保健師さんに相談し、長男の様子を見に来ていただきました。すると「チック症でしょうね。ひどくはないみたいなので様子を見ましょう」と言われました。 できる範囲で長男を優先することが大事保健師さんからのアドバイスは次の通りでした。 「弟を受け入れようとしている証拠。心配しすぎないで大丈夫!」「できる限りスキンシップをとって、いつも通り接して」「目が痛いの? と、目の異変に関しては声をかけないでくださいね」 どうやら長男のチック症状は無意識に現れているようで、本人はまったく気付いていません。そのため、「大丈夫?」と下手に声をかけることで「僕はどこか悪いの?」と、逆に不安をつのらせてしまうパターンになりかねないのだそうです。 次男生後3カ月・長男のチック症が改善するそして、その日から一家全員で長男に寄り添うように心がけるようになりました。とは言っても特別なことはしていません。家族で手が空いている人が率先して長男と遊ぶ。反応が薄くても声をかける。抱きしめる回数を増やす。いつも通り過ごす……。 すると、次男が生後2カ月になったころから長男は落ち着いてきて、3カ月経つころにはまったく症状は現れなくなりました。 現在、長男は3歳。引っ越しや幼稚園入園など、環境の変化はありますが、チック症は発症していません。1歳の次男とも時折、楽しく遊ぶ姿が見られます。長男なりのペースで成長とともに心も強くなっているようです。投薬だけではなく、気持ちに寄り添うこと(=ケア)も大切だと、小さなわが子から教えてもらった貴重な経験でした。著者:井上まゆ二児の母。長年、接客・サービス業に携わるも出産を機に退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談、商品比較記事、アプリレポート記事などを執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月23日2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! 「口唇口蓋裂ちゃん、とってもかわいいよ!」って伝えたい! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。退院した次の日、口唇口蓋裂専門の病院へ受診し、担当の先生から今後のことを聞いたときのこと。 「どの程度手術が必要なのかわからない」 そう言われて戸惑う私たち。その治療はどのくらい続くのか、先生に尋ねました。 先生の答えはこうでした。 成人するまで続くと言われ、驚きを隠せませんでした。 口腔外科以外にも多くの診療科に通うことも驚きましたが、まだ生まれて間もない娘からは想像もできない未来まで続くと言われ、ただただ唖然としていました。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!ブログ:「まぴくぴ日和」
2019年04月23日長女が1歳5カ月のとき、腰にできものがありました。おむつかぶれだと悠長にかまえていたら、翌日の明け方に高熱が出てしまったのです。急いで救急に行くと皮膚に細菌が感染する「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」で即日入院と診断されました。そして、地域の大病院へ移動し、治療を受けたときのことをお話しします。 おむつかぶれじゃない? 急な発熱に驚く1歳5カ月の娘の腰にポチッと虫刺されのような膨らんだ跡がありました。おむつかぶれかな? 虫刺されかな? さして驚くこともなくワセリンを塗って様子を見ることに。そして、夜寝る前の授乳時に少し熱っぽいかなと感じましたが、娘は機嫌も悪くないし普段通りだったのでそのまま寝かしつけました。 明け方の授乳時、ぐずった娘に寄り添っただけで「熱がある!」とわかりました。熱を測ったら40度もあったので、すぐに救急へ行きました。 初めて聞く病名「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」 ぐったりして寝たり起きたりを繰り返している娘。背中は、膨らみを中心に赤く、熱を持って広がっていました。診断名は「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」。皮膚に細菌が感染し炎症を起こしたものでした。すぐに対処しないと全身に広がってしまうし、熱も下げないといけないということで即日入院することに。 そんなに大変な病気だったのかとショックを受けながら、先生の話を聞いていました。救急でかかった病院では小児の入院施設がないため、近くの大きな病院まで1時間かけて移動。その間もぐったりしている娘が心配でした。 初めての入院。長かった5日間まず手の甲に静脈留置針を入れました。寝ていても、昼間違う部屋で遊んでいても、きっちり6時間おきに細菌感染症を抑える薬剤を注射して、患部の様子を確認。 熱は入院当日の夜に下がりましたが、患部が痛いのか仰向けに寝ることができませんでした。赤く広がった患部は3日目になってようやく少しずつ小さくなり、色も薄くなっていきました。そのころになると、娘も仰向けに寝るようになったので、やはり違和感があったんだなと感じました。 患部の症状以外はとても元気だった娘は、キッズルームで1日の大半を過ごすまでに回復。5日目に赤みも引いて、患部も小さくなったので、自宅での投薬治療でOKとのことで退院することができました。 虫刺されか? おむつかぶれか? と悠長に構えていたら、実は細菌に感染していた娘。しかも、細菌感染で発熱してしまうことがあることを初めて知りました。小さな変化も見逃さず、「あれ?」と思ったら医療機関を受診するなど、もっと注意していかなければと思った体験でした。著者:長谷川モリジ8歳、4歳男子、1歳女子の3人子育て真っ最中。調剤薬局事務、秘書、ビジネス文書検定保有。夫の両親、祖父と8人暮らし。今は地元にコワーキングスペースを作る活動している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月23日わが家の長子の乳歯が初めて生えたのは、生後6カ月のとき。順調に生えてきていたのですが、母になって初めてのことでもあり、小さなことがとても気になっていました。そんなときに頼りになったのが、かかりつけの歯科医師です。歯が生え始めてから定期的に健診してもらうことで、安心につながりました。 よだれが少ないと虫歯になりやすい?わが子はよだれが少ない子で、スタイを1日に1回とりかえれば十分なくらいの量でした。 あるとき母との会話で、「よだれが多い子は虫歯になりにくい」という話題に。つまりよだれが少ないと虫歯になりやすいのかもしれないと心配になり、歯が生えてからすぐに歯科医院へ通うようになりました。そちらの歯科医師によると、よだれの量は関係なく、きちんとケアしてあげれば問題ないとのことで、安堵しました。 歯並びが悪い気がするだんだん歯が生えそろってくると、今度は歯並びが気になり始めました。どうも歯と歯の間が開きすぎているような気がしたのです。時々指しゃぶりをしていることも、出っ歯になってしまうのではないかとハラハラしました。 そこで定期健診の際、歯科医師に相談すると、「乳歯は小さいからこのくらいなら通常の範囲内」とのことでホッとしました。指しゃぶりに関しても、「時々」程度ならそこまで気にしなくても大丈夫と言われました。 歯が黄色い気がする次に気になったのは、前歯が黄色すぎるということです。ほかの歯に比べて前歯の2本の色が際立って黄色いのです。歯磨きはちゃんとしているのに……もしかして虫歯の兆候? と心配になり、やはりこのときも相談へ行きました。 すると、「着色は虫歯とは関係ない」とはっきり言ってもらえて安心しました。食べ物によっては、色が残ってしまうことがあるのだそう。わが子の前歯も、そのうちにほかの歯と同じくらいの色に戻りました。 初めての子どものことでもあり、また自分に虫歯が多くてつらい思いをしたので、わが子にはそんな思いをしてほしくないという気持ちから、細かいことが気になってしまっていました。早いうちから相談できるかかりつけ医がいたことで、小学生になった今も虫歯ゼロで過ごせています。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2019年04月22日長女を出産して2日目のことでした。おむつ替えの際に長女の性器を拭いていたとき、ひだの間にびっしりと白いカスのようなものがこびりついていることに気が付きました。「何これ!? 病気!?」と非常に驚き、迷わずナースコールをしました。 白いカスの正体は「胎脂」助産師さんに見てもらったところ、白いカスの正体は「胎脂」とのことでした。胎脂は、おなかの中の赤ちゃんを覆っている白いクリームのようなもので、皮膚を保護する働きがあるそうです。 私が娘を出産した産院では、赤ちゃんの肌を保護するために生まれてすぐには胎脂を落とさないよう、2~3日してから沐浴を始めることになっていました。病気ではないことにひと安心しました。 胎脂は無理やり取らない助産師さんにお手入れ方法を聞くと、「特別なお手入れは必要ありません。普通にしていればそのうちきれいになっていきます」という回答でした。 赤ちゃんの肌はとても薄く弱いため、無理やり取ろうとするのは赤ちゃんの肌を傷付けてしまうので絶対NGとのこと。お風呂に入るとき、ひだの外側を少し開いてお湯で流してあげるだけで、十分きれいになっていくそうです。 少しずつきれいになっていった!数日では白いカスはなくならず、本当に胎脂なのか不安になりました。 助産師さんによると、白いカスが胎脂ではなく汚れだった場合は炎症の原因になるので、肌が少しでも赤くなっていると感じたら来院してくださいとのこと。 娘の性器は炎症を起こしている様子ではなかったため、そのままケアを続けました。すると、数週間かかりましたが、本当に少しずつきれいになっていきました。 性器は、肌が弱い赤ちゃんのより一層デリケートな部分。自己判断せず、すぐに助産師さんにケア方法を聞いてよかったと思っています。心配なことがあったら、専門家に聞いてみるのが一番ですね。著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在二人目妊活中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月21日もともと私は心配性でしたが、妊娠・子育てを経て、その度合いが加速! 特に1人目は不安と心配から、今考えるとなんでもないようなことでも病院を受診していました。そんなちょっと恥ずかしい体験談をお伝えします。 くしゃみを連発! まさか風邪!?無事に1カ月健診を終え、実家から自宅に戻った私とわが子。ホッとしながらも、バタバタしていたところ、わが子がくしゃみを連発! 「まさか風邪!?」と心配になり、近所の小児科に受診可能か電話したところ、快諾してくれてすぐに受診しました。 ところが、わが子に病気や異常はなし。ちょっとした刺激でもくしゃみが出ることを医師に教えてもらいました。「心配なときはいつでも相談しにきてね」とベテラン先生に言ってもらえて、すごく安心したことを覚えています。 足の長さが違う! しわも左右で違う!生後3カ月のころ、おむつ替えをしているときに、わが子の足の長さの違いやしわの非対称さから、先天性股関節脱臼が心配になった私。ネットや本で調べれば調べるほど、わが子に該当するような気がして、整形外科へ相談に行きました。 念のためレントゲンを撮ることになり、「こんなに小さいのにレントゲン、大丈夫かな」と不安のループ状態でした。結果、至って正常だったわが子。レントゲンもこれくらいの被ばく量なら影響はなしとのことで安心しました。 これはてんかん? ビデオを撮影して相談!同じく生後3カ月ころ、わが子の「びくつき」が気になりました。大きな音などに驚いてビクッと反射する「モロー反射」と思いつつも、頻度やしぐさが気になっていました。検索したところ、てんかんでも同じような症状があることを知り、また不安に……。 びくつきの様子をビデオで撮影できたので、その画像を持ち、育児相談に行きました。その画像を見た保健師さんから、「モロー反射なので心配ない」と聞いてようやく安心した私でした。 私の過度な心配性は、ネットや育児書の情報ばかりを気にして、頭でっかちになっていたことが原因でした。ママ友ができたり、生後7カ月で保育園に入園したりすることで、だんだんと解決していきました。今ではちょっと恥ずかしい笑い話です。著者:東慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月21日私の娘が「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断されたのは、生後4カ月ごろの自治体での集団健診時でした。聞きなれない病名に、当時はとても戸惑いました。後日、大きな病院で処置をしてもらうことになった経緯と、実際の症状についてをご紹介します。 問題ないと思っていた健診で……娘の4カ月健診。身長と体重の測定が終わり、最後に首のすわりなど体の成長をチェックするときのことでした。性器の状態を確認した医師に、「ここ、くっついているのわかりますか?」と聞かれました。 娘の性器は左右のヒダが重なるように癒着していて、わずかな隙間しかありませんでした。このとき「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断され、初めてその病気のことを知りました。 陰唇癒合の症状とは?医師の話によると、「陰唇癒合」とは女の子の性器の小陰唇(左右のひらひらしているヒダ)がくっついてしまっている状態で、腟口などが隠れているのだそうです。放っておくと、膀胱炎になりやすいなどのリスクがあるのだとか……。 以前からおしっこの出方に違和感があったのですが、出口が塞がっていて狭いためだったのです。私はその場で小児外科がある病院の紹介状をいただき、すぐに予約を取りました。 病院で処置、そして……後日、病院で処置をしていただくことになったのですが、想像していたよりもあっけなく終わりました。 娘の場合、癒着がそれほど強くなかったので、診察の流れでヒダをピンセットのようなもので素早く剥がし、炎症箇所に1週間ほど薬を塗り続けて完治しました。薬で癒着を剥がしていく場合や、切開するケースもあるのだそうです。ともあれ、早く治ったことにとても安心しました。 病院の先生から、陰唇癒合は後天的なもので、おむつ替えやお風呂のときなどに小陰唇とその周囲を清潔にするなど、毎日のケアが大事なのだと説明を受けました。お風呂に入った際など、陰部もきちんとチェックしてあげたほうがいいなと、改めて気付かされたできごとでした。著者:しまのさくら一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月20日娘がひとり歩きを始めたのは1歳を過ぎてからでした。よちよち歩きがかわいい時期ですが、転倒しやすいので目が離せません。転倒するときに、即座に両手を地面につけられないこともあり、見ているほうが怖い! 今回は、わが家でとくにヒヤリとした体験談をお伝えします。 お風呂に入ろうとしたときに「ゴンッ!」わが家の娘がひとり歩きを始めたばかりの1歳ごろ。まだじょうずに歩くことができないため、よく転倒していました。個人的にはかわいいスカートを履かせたいのですが、ケガを防止するためにズボンの着用が必須でした。 そんなある日のこと。娘と一緒に浴室へ入ろうとしたときのことです。まっすぐ歩いていたはずの娘が急にフラッと傾き、浴室扉横の柱に直撃してしまったのです。ゴンッ!という鈍い音が聞こえ、「マズイ」と思いました。 おでこに柱が直撃! 病院を受診すべき?娘を抱きかかえて浴室に入ればよかった……。しかし後悔している暇はありません。泣いている娘を抱きかかえ、ぶつけたおでこを確認しました。すると、みるみるうちに、たんこぶがプク~と膨らんできました。 時間は夜の8時だったので、こども医療でんわ相談「#8000」(※1)に電話することに。受診する必要があるかどうか、相談しました。 (※1)こども医療電話相談とは全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処法や受診する病院のアドバイスを受けられます。 自宅ケアで様子をみることに 顔色や意識はどうか、目の動きや吐き気など、娘の症状を伝えます。自宅ケアで翌朝まで様子を見るように言われ、患部を冷やしました。冷凍庫に常備していた保冷剤をタオルで巻き、10分冷やして時間を置き、また冷やすという作業を10分ほど繰り返しました。 翌朝にはたんこぶの腫れが少し引いていましたが、念のため小児科を受診しました。とくに異常は見つからずひと安心。ただ、頭をぶつけた場合は時間が経過してから症状が出ることもあり、しばらくは様子を見ることにしました。 子どもの怪我は不意に発生するため、親もヒヤヒヤしますよね。たんこぶだからといって油断は禁物です。症状によっては危険なケースもあります。救急車を呼ぶべき症状など、事前に学習しておくことも大切だと感じました。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪イラスト:sawawa著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年04月18日4月14日、アメリカのベビー用品大手のフィッシャープライス社が販売するベビーベッド「ロックンプレイスリーパー」をリコールするというニュースが日本でも流れました。 フィッシャープライス社のベビーベッド「ロックンプレイスリーパー」って?フィッシャープライス社は1930年にアメリカで誕生し、乳幼児玩具部門では世界No.1の売り上げ、シェアを誇るといわれている会社です。 フィッシャープライス社の製品である「ロックンプレイスリーパー」は簡易的なベビーベッドのような製品で、赤ちゃんを寝かせるとゆらゆら揺れる機能があるそうです。組み立てが簡単で折りたたむこともでき、赤ちゃんを寝かせるシートも洗濯機で洗濯も可能などの特徴があり、日本でもネット通販などで流通していたようです。 リコールの原因は?米国消費者製品安全委員会(CPSC)によると、「ロックンプレイスリーパー」に寝ていた幼児が寝返りを打った際に事故が起き、2009年の発売以降、30人を超える幼児が死亡しているということです。そのため、フィッシャープライス社は4月12日に「ロックンプレイスリーパー」のリコールを発表しました。 フィッシャープライス社の発表を受け、日本でもリコールの報道がなされたほか、消費者庁や経済産業省で「ロックンプレイスリーパー」が手元にある人は直ちに使用を中止するよう、注意喚起をしています。 その使い方合ってる!?今回の死亡事故は、取扱説明書の使用方法に従わなかったことが原因にあるようです。「ロックンプレイスリーパー」の使用時期は、寝返りを打てるようになる前まで、また、使用する際には赤ちゃんを固定するベルトを使用することになっていたとのことです。 赤ちゃんが寝返りできるようになる時期の目安は、生後5〜6カ月ですから、明らかに「ロックンプレイスリーパー」の使用時期(寝返りを打てるようになる前まで)から外れていたことがわかります。たとえ赤ちゃんが寝返りを打てたとしても、固定ベルトを使用していれば防げていたかもしれません。また、寝返りができる赤ちゃんが窒息のため死亡した要因には、「ロックンプレイスリーパー」の赤ちゃんを寝かせる部分の素材が柔らかく、ハンモックのようになっていたため、寝返りがえり(うつぶせから仰向けの状態に戻ること)ができなかった可能性も高かったのではないでしょうか? 今回の事故に限らず、本来の使用方法から逸脱したことで起きてしまった事故は少なくありません。赤ちゃんに使用するものだからこそ、対象年齢や使用方法をきちんと守って使わないといけませんね。 ベビー用品は使用期間が短いものもあり、おさがりでもらったりやフリマサイトから購入するという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その際に取扱説明書がない……というケースもあります。その際には必ず販売元のHPで製品の取扱いについて確認することや安全基準を満たしたマークが付いている製品を選ぶことが大切です。 【出典】・NHK NEWS WEB・経済産業省 ニュースリリース 改めて確認! 赤ちゃんを寝かせるときの注意点赤ちゃんが眠っているときは大人も一緒に寝ていたり、他のことをしていたりして、赤ちゃんから目が離れてしまうことが多くなります。そのため、寝返りや吐き戻しによる窒息、ベビーベッドからの転落などの事故に赤ちゃんが合うことも少なくありません。今一度ここで赤ちゃんを寝かせるときの注意点を確認してみましょう。 赤ちゃんの窒息を予防するために1)うつぶせに寝かせない乳幼児突然死症候群(SIDS)は、うつぶせ寝によってリスクが高まるという報告があります。乳幼児突然死症候群(SIDS)は、、生後2カ月から6カ月に多く、稀に1歳以上で発症することがあるため、厚生労働省では医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、1歳までは仰向けに寝かせるよう勧告しています。赤ちゃんのうつぶせ寝を避けるために、寝返り防止専用のクッションを使用したり赤ちゃんの左右に分厚い布団を敷き、赤ちゃんを仰向けに固定しておくというというのも1つの方法です。 2)ふかふかの寝具は使わないふかふかの寝具だと赤ちゃんの顔が埋もれてしまうおそれがあります。敷き布団やマットレスは、アイロン台と同じ程度の硬さのもの使いましょう。掛け布団は子ども用の軽いものにしましょう。 3)赤ちゃんの顔の近くに、口や鼻を覆ったり首に巻き付いてしまったりする物(枕、タオル、衣服、スタイ、 ぬいぐるみ、ひも状のものなど)は置かない小さい赤ちゃんは自分の顔にかかったものを払いのけることがまだできません。赤ちゃんの顔の周りに余計なものは置かないようにしましょう。また、掛け布団を顔の上まで掛けないように注意しましょう。 4)ベビーベッドとマットレスのすき間に注意赤ちゃんをベビーベッドに寝かせている場合、ベッドの柵とマットレスの間にすき間があいていると、すき間にちょうど顔がはさまって窒息してしまうことがあります。ベッドとマットレスのサイズはぴったり合っているものを選びましょう。 5)添い寝授乳をする際には、赤ちゃんを圧迫しないよう十分注意する赤ちゃんを寝かしつける際、添い寝授乳(添い乳)をおこなっているママもいらっしゃると思いますが、授乳しながらママもウトウトしてしまい、おっぱいやママの体で赤ちゃんを圧迫してしまうおそれもあります。赤ちゃんが寝入ったら必ずおっぱいを外すようにしましょう。 そのほか、赤ちゃんが転落してうつぶせになってしまう可能性もあります。大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵を常に上げておくようにしましょう。またソファでのお昼寝なども避けましょう。 【参考】ベビーカレンダー・赤ちゃんを寝かせるときの注意点・うつぶせ寝はいつごろから大丈夫?注意点とメリットデメリットについて 今回の「ロックンプレイスリーパー」のリコールの背景には、正しい使用期間や方法から逸脱したことによって死亡事故が起きていたということがありました。赤ちゃんの成長は目まぐるしく、昨日までできなかったことが急にできるようになることもあります。ちょっとした油断によって赤ちゃんが危険に晒されないように十分注意したいですね。
2019年04月18日子どもがベッドやソファから落ちて頭を打ってしまった! そんな経験は多くのママがしていると思います。頭の中は切り傷などと違って目には見えないので、このまま様子を見るべきか、すぐ病院に連れていくべきか、悩みますよね。 今回は、子どもがベッドから落ちて頭蓋骨にヒビが入るケガをしてしまったママ・Tさんから聞いた体験談を紹介したいと思います。 意識を失って、その直後に嘔吐この体験をしたTさんは、3人の子どもを持つママ。事故が起きたのは、三女が2歳のとき。小学生のお姉ちゃんたちと子ども部屋で遊んでいた三女が、三段ベッドの上から落ちてしまったのです。 リビングにいたTさんは「ドスン!」という音を聞いて、慌てて子ども部屋に飛んでいきました。すると床の上に倒れて泣いている三女がいて、お姉ちゃんたちが「ベッドから落ちた!」と顔面蒼白になっていたのです。 Tさんが三女を抱きかかえて「大丈夫?」と聞くと、「痛い痛い」と言いながら頭を触っていました。初めは大きな声で泣いていて言葉も発していた三女でしたが、数分ほどして意識を失うようにすうっと眠ってしまい、その直後に今度は嘔吐。「頭を打って眠ったり嘔吐をしたりするのは危険な症状」という知識があったため、すぐに近くの救急病院へ向かいました。 頭蓋骨にヒビが2つ入っていた車の中から病院に連絡し、頭を打った状況を説明しました。すると病院の入り口で看護師さんが待機していて、そのままストレッチャーに乗せられて三女は処置室へ。その間もずっと意識はなく眠ったままでした。 そして頭のCT検査などをした結果、脳には異常はなかったのですが、頭蓋骨にヒビが2つ入っていると判明。「どうやって治療をするんですか?」と聞いたところ、先生からは「放っておくしかない」という答えが。子どもの頭は骨がやわらかく、しかも毎日少しずつ大きくなっているので、1カ月もすれば自然とくっついて治るというのです。 脳には異常がなく無事に退院!三女が意識を取り戻していなかったことと、その後の経過を見守るために入院することになりました。そしてベッドから落ちて14時間経過した翌日の朝、三女は目を覚ましたのです。 看護師さんが「○○ちゃん、誰かわかる?」と両親を指して聞くと、「ママとパパ」との答えが。そしてTさんが「大丈夫? 頭痛くない?」と声をかけたら「おなかが空いた」といつも通りの声が返ってきて、みなホッとしたといいます。 脳には異常がないということで、その日の午後には退院。通院が必要かと思っていたら、先生からは「変わったことがなければもう来なくても大丈夫」と言われ、これにて治療はおしまいとなりました。 その後、1カ月は転んで頭を打たないように気を付けて生活をしていましたが、一度も頭を痛がることもなく元気いっぱい。先生の言うように、いつの間にかヒビも治っていました。 こうした事故は、家の中や公園など、どこででも起こりえます。今回のように、頭を打った直後に眠ってしまう、嘔吐してしまうなど、普段とは違う症状が出たらすぐに病院に連絡して適切な処置を受けたいですね。著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月18日2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! 「口唇口蓋裂ちゃん、とってもかわいいよ!」って伝えたい! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 最初の手術についての目処を説明してもらい、私は疑問に思っていたことを質問しました。 口唇口蓋裂という疾患は、治療の経過によりどの程度の手術が必要かは個人差があります。 1回ではないと覚悟はしていたものの、実際にはどのくらいの手術が娘に必要なのか。 それがわからないと聞いて私は言葉を失いました。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪ 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!ブログ:「まぴくぴ日和」
2019年04月16日次女は「口唇口蓋裂」という先天異常で生まれてきました。娘の将来を考えて不安にかられた私を救ってくれたのは、娘自身でした。今回は、そのときの体験をお伝えしたいと思います。 口唇口蓋裂で生まれた娘わが家の長女は、33時間にもおよぶ難産の末に生まれました。一方で、次女の出産にかかった時間は8時間ほど。長女のときと比べるとだいぶ楽な出産でした。 生まれてきた次女はすぐに大きな産声を上げましたが、出産に立ち会った先生たちは「あっ」と驚いた顔。「ちょっとお口が……」と言う先生たちの様子を見て、私は不安にかられました。抱っこをした娘の口にはテープが貼られていました。 娘のくちびると歯茎、上あごに隙間が産後、少し落ち着いてから、「あなたの娘さんは口唇口蓋裂です。でも、今はきれいに治りますよ」と医師に言われました。長女の出産時は命に関わる状態だったので、それに比べると不安は少なくもありましたが、どのような状態で生まれてきたのか、娘の口を何度も見て様子を確かめました。 娘のくちびると歯茎、上あごには隙間があったのですが、痛みはないようで安心しました。また、出生体重が3,300g以上だったからか、体つきはしっかりとしていました。 “娘の笑顔”が私を救ってくれた最初は不安が少なかったものの、全身麻酔をして手術を何度も受けねばならないことや歯科矯正が必要なこと、言語や耳に少なからず障害が出てくるということがわかり、娘の将来を考えた私は急に不安にかられました。 そんなときに私を救ってくれたのは、娘の笑顔でした。生まれて3日後に「にこっ」と笑顔を見せてくれたのです。最初は偶然かと思いましたが、何度もにっこり。「心配ないよ。私は大丈夫」と言ってくれているようで、私の不安は吹き飛びました。 娘は現在6歳。これまで2回の手術を無事に終え、元気に成長しています。治療はまだまだ続きますが、あのときの笑顔を思い出すたびに、娘と一緒に乗り越えていこう、そんな気持ちと勇気が湧いてきます。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月13日子どもが熱を出す原因の多くは「かぜ」であり、数日間で自然に熱が下がるため、抗生剤(抗菌薬)が必要な場面は限られます。では、抗生剤が必要となるのは、どんな病気なのでしょうか? 今回は、抗生剤がよく効く病気の一つである溶連菌感染症について解説します。■溶連菌感染症「診断、治療、家での過ごし方」溶連菌(=A群溶血性連鎖球菌)は細菌の一種で、主に4歳以上に発熱やのどの痛み、頭痛などの症状を認め、ときにおう吐や腹痛をともなうこともあります。扁桃腺がはれて赤くなり、首のリンパ節がはれたり、舌がイチゴのように赤くなるイチゴ舌や、体に発疹を認めることもあります。せきや鼻水などのいわゆるかぜのような症状は乏しいことも特徴です。主に咽頭炎や扁桃炎を起こしますが、とびひなどの皮膚感染症を起こすこともあります。診断溶連菌を疑う症状があり、のどを綿棒でこする迅速検査で陽性が出たら、溶連菌による咽頭炎と診断されます(時間はかかりますが、培養検査をするとより正確です)。このとき発熱などの症状はなくても、検査で陽性が出てしまう健康保菌者という場合があり(約15%)、解釈には注意が必要です(※1)。治療ペニシリン系といわれる抗菌薬が第一選択薬で10日間内服が必要です。溶連菌によく効くお薬ですので、内服して1~2日もすれば熱は落ち着くでしょう。その他の抗菌薬が使用される場合もありますが、ペニシリンアレルギーなどの限られたケースに限られます。家での過ごし方溶連菌は抗菌薬がよく効く感染症ですので、1~2日ほどで熱は下がるでしょう。学校の登校停止基準も「抗生剤治療開始後24時間をへて、全身状態がよければ登校可能」となっています(※2)。治療を開始して24時間経過していたら感染力はないので、学校にいったりお友だちと遊んだりしてもOKです。ただし10日間の内服をしっかりと続けていることが条件です。■溶連菌感染症「実は怖い合併症」治療のメリット4つこの溶連菌、実は無治療でも3~5日で自然に熱が下がります。自然によくなる病気になぜ抗菌薬が必要なのでしょうか? 主に、次の4つのメリットがあります。1. 発熱期間を短縮することができる。2. 感染拡大を防ぐことができる。3. 化のう性合併症を予防できる。4. リウマチ熱の予防ができる。発熱期間を短縮できることは大きなメリットですし、唾液などを介したきょうだいやお友だちへの感染拡大も防止できます。化のう性合併症とは、扁桃腺やリンパ節などにうみができるもので、ときに点滴や外科的治療が必要なことがあり予防は重要です。リウマチ熱とは、溶連菌に感染して2~4週間後に関節炎や心炎、発疹や舞踏病(体の一部が意図せず勝手に動く)などさまざまな症状を認める合併症です。とくに心炎では、後遺症として心臓の機能障害が残る場合があり、予防はとても重要です。日本ではまれですが、治療を十分に受けられない国ではリウマチ熱に苦しむ子どもが大勢います。発症から9日以内に抗菌薬を投与すれば予防可能とされ、溶連菌の治療の最も重要な目的です。そのほかの合併症として、発症から2~3週間後に起こる急性糸球体腎炎もあります。これは腎炎を起こして、たん白尿や血尿が出現し、尿が少なくなり、体がむくんで高血圧を起こしたりします。このような症状が出たら必ず受診が必要です。ただし、腎炎については、抗菌薬をしっかり飲んでいたとしても予防することはできないので、早く見つけるために2~3週間の期間は体のむくみや尿の状態などを注意して見ておくことが大切です。■抗菌薬が効かない! 別の病気が潜んでいるかも…抗菌薬を服用しても熱が下がらない場合は、どうすればいいのでしょうか?原因のひとつに、化のう性合併症が考えられます。うみをつくっている場合、飲み薬では十分治療できないので、必ず病院で相談してください。もしくは、別の病気にかかっている可能性もあります。溶連菌陽性の結果が、前述の「健康保菌者」を示しているだけで、実は発熱の原因がほかにあるのかもしれません。例えば、インフルエンザ+溶連菌の健康保菌者だった場合、抗菌薬を飲んでもメインのインフルエンザが改善しない限り熱は下がりません。また、溶連菌は川崎病に症状が似ているところがあります( 【医師監修】高熱が5日以上…「カゼではないかも?」子どもがかかる川崎病とは?<パパ小児科医の子ども健康事典 第14話> 参照)。発熱、リンパ節腫脹、発疹、イチゴ舌など共通する症状があるので、川崎病+溶連菌の健康保菌者という場合もありうるのです。この場合、溶連菌治療の抗菌薬内服を続けていても改善はせず、川崎病の適切な治療時期を逃してしまう危険性があります。溶連菌の診断で抗菌薬を内服しても改善しない場合は、見直す必要があるので必ず受診してください。発熱の原因が溶連菌と確定できれば、抗生剤がよく効くすっきりとした病気です。しかし、大事なのは、溶連菌と診断されているのに、抗生剤を飲んでも熱が下がらないときです。何か合併症はないか、実はほかの病気ではないのか? さまざまなことが考えられますので、再度受診して診察をうけてください。参考資料※1: 「小児感染症マニュアル2012」(東京医学社) ※2:学校保健安全法「登校停止基準」
2019年04月10日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんの熱性けいれんに関するご相談です。 Q. 熱性けいれんの正しい対処法がわかりませんネットで育児ブログなど読み、熱性けいれんのことを知りました。ただ、熱性けいれんの正しい対処法がわかりません。どのような症状が出たら救急車を呼んでいいのでしょうか? 子どもが熱性けいれんになってしまったとき、私はパニックになってしまいそうで怖いです。 高塚あきこ助産師からの回答熱性けいれんは、乳幼児が発熱の際に、全身がリズミカルにガタガタとけいれんするものです。一般的には38.0度以上の発熱時に起こると言われていて、パパさんかママさんのどちらかが、熱性けいれんを起こしたことがある場合には、お子さんも熱性けいれんを引き起こす確率も高くなると言われていますよ。また、熱性けいれんを何度も起こす確率は、15%程度と言われていますが、ご両親の熱性けいれんの既往や1歳未満で熱性けいれんを発症したことがある、発熱して1時間も経たずにけいれんした、熱が39度以下でけいれんした、のいずれか1つでも当てはまる場合は、再発率は30%と高くなると言われています。目の前でお子さんが熱性けいれんを起こしてしまうと、ママさんはパニックになってしまいますよね。お気持ちよくわかりますよ。ですが、熱性けいれん自体が生命に関わる可能性は低いと言われていますので、まずは、冷静に落ち着いて対応することが大切です。 熱性けいれんは、長いように感じても1〜2分で収まることも多く、けいれん後に泣いたり、ご家族のことを認識できたり、意思疎通が可能であれば、慌てずに様子をみてくださいね。あまり余裕はないかもしれませんが、動画などに収めていただくと、受診の際に、診断しやすいこともありますので、もし、状況が可能なら、動画などを取っておくといいかもしれません。 特にその後の様子にお変わりなければ、かかりつけの小児科に受診してくださいね。また、もしけいれんが持続する、けいれんは止まっているけれど目が合わない、意識がはっきりしないようなときには、すぐに救急車を呼んでくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 熱性けいれんを起こしたときの対処法 1)『熱性けいれん』は、小児期でもっとも多いけいれんとされていて生後6カ月~5歳の間、38度以上の発熱にともなって引き起こります。一般的には数十秒で終わりますが、時に、1分以上続くこともあります。 2)けいれんが起きたときに、赤ちゃんを揺さぶったり、大きな声で赤ちゃんを呼んだりしてはいけません。余計な刺激を与えることで、けいれんが長引いてしまう恐れがあります。落ち着いて、赤ちゃんのそばにいて状況を観察しましょう。 3)赤ちゃんの衣服を緩め(特に首回り) 4)横向きに、寝かせましょう。 5)その際、嘔吐したら、嘔吐物を喉に詰まらせないよう拭き取り顔を横に向けます。 6)あわてて口の中に指やタオルを入れないようにしてください。 7)けいれんを起こしたときの状況(体温・発症時間・けいれんの持続時間など)をわかる範囲でメモしておきましょう。 8)クーリングをしていない場合は、クーリングを開始しましょう。タオルケットなどをかけている場合は、減らしたり薄手のものに交換しましょう。 9)また、医師からけいれん止めの坐薬が処方されている場合は、必ず医師の指示に従って、用法・用量を守って使用しましょう。 ※参考:ニュース(医療)「赤ちゃんの『熱性けいれん』、実例と小児科医による対処法を動画で解説!」【監修者:医師 三石 知左子 先生 小児科 | 葛飾赤十字産院院長】 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!
2019年04月10日2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! 「口唇口蓋裂ちゃん、とってもかわいいよ!」って伝えたい! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 退院した次の日、口唇口蓋裂専門の病院へ受診し、長い待ち時間のあとようやく呼ばれて、娘の手術をする先生と初対面です。 あいさつからいきなり最初の手術について聞かされ、夫婦でびっくりしました。 すぐというわけではないとは思っていましたが、具体的な時期を聞くと一気に緊張が高まりました。 先生の説明を淡々と受けながらも、この5カ月という期間が長いのか、短いのか…… この時、私たち夫婦は、それさえもよくわかりませんでした。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!ブログ:「まぴくぴ日和」
2019年04月09日こんにちはamutarouです。わが家は小さなころから保育園に通っているため、頻繁に病気になるのですが、まだかかったことがない熱中症になり焦ってしまった話です。■もしかして熱中症!? 対応にあたふた今思えば噴水があるからと少し長めに外で遊んでしまい、油断していたのもありました。帰宅後すぐは元気だった次女が夜になり体調が悪くなったのです。熱中症かもしれないけれど、今すぐ病院に行くべきなのかどうかが分からず、あの時は本当に焦り、困り果てていました。初めに相談したのは区の医療相談窓口でしたが…区の医療相談窓口は対応できないと言われ悲しみでいっぱいでした。そこで今度は保育園のママ友に話ししてみたところ、病院のリストや熱中症の症状について詳しく説明してもらい判断のアドバイスをくれて、困っていた私は目からウロコ状態。感謝の気持ちでいっぱいになりました。緊急時に焦らないよう困ることが無いように知識や準備が大切ですし、身近に相談できる人がいるのもとても大切だなと感じました。
2019年03月31日前回 小児アレルギー科のある病院に転院したその日に「重症のアトピー性皮膚炎」と診断され緊急入院となった長男。入院中は2~3時間おきに全身に薬を塗る必要があるそうですが…■いよいよ入院生活スタート長男のアトピーがひどく、診察したその日のうちに入院になりました。入院してすぐに、病院が用意したパジャマにお着替えをしました。そしてすぐに「薬を塗ります」と部屋を移動しました。そこの台に乗って服を脱いで看護師さん数人で薬をベッタリと塗りました。これでもかというくらい分厚くこってりと指先から足先まで全身くまなく塗っていました。次男の時も自宅でベッタリ塗りましたが、それ以上にベッタリと塗っていました。この時使ったのはステロイドとワセリンの混合薬です。湿疹があまりひどくないところはワセリンでした。薄塗では効果が薄れてしまうようです。■今度は親が薬を塗ってあげることにこんなにベッタリと塗ったのに2時間後、また薬を塗る時間に!夜、寝ていても看護師さんに「薬の時間です~」と起こされます。子どもは寝たままでOKなので、眠い目をこすりながら薬を塗りました。夜は3時間くらい時間が空いていたような記憶があります。■翌朝になると…翌朝もしっかりと薬を塗っていきます。もうこの時点で肌の質感が昨日とは違うのがわかりました。今までどこを触ってもカサカサザラザラだった長男の皮膚がツルっとしていました。とくにお腹の質感の変化に驚きました。赤ちゃんの頃からザラザラで、こういう肌質なのかと思っていたのがツルッツルに!お腹に湿疹はなかったのでワセリンだけの保湿でしたが、こんなにも変わるのかと感動しました。3泊4日の入院でしたが、退院する頃には湿疹はほぼなくなり、肌も子どもらしいツルツルとした肌になっていました。いきなり薬をやめるとまた湿疹が出てくるので、自宅でも2時間ごとは無理だけれどなるべくこまめに薬を塗るようにと指導をされ、しばらくはがんばって保湿を徹底しました。湿疹の様子を見て、徐々に薬を減らしていく治療法なのですが、最初はコントロールが難しく「これで合っているのだろうか…」と何度も思いましたが、病院で教えられたことを守るようにして、今ではコントロールもだいぶできるようになったと思います。あの時、勇気を出して転院して良かったと心から思っています。7歳になった今も朝晩の保湿は欠かせないしたまに湿疹も出るけれど、痒がって起きたり、血がにじむほどではないので、これからも子どものサポートはしっかりしていきたいと思います。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2019年03月28日うちの子どもたちは2人ともアトピー性皮膚炎です。 最初に選んだアトピー治療の病院では、長男も次男も湿疹(しっしん)がひどくなるばかりで悩む毎日でした。 でもあるきっかけで病院を変えてからは湿疹も治まり、今ではアトピーと言われないとわからないくらいになりました。■転院したきっかけ 最初に転院したのは次男からでした。なぜ次男からだったかというと、以前の病院の方針が合わずに体調を崩してしまったからでした。医師の指示によりミルクを変えたのですが、そこから体調が激変。肌の炎症は悪化し、一日に何度も何度も下痢をするようになりました。一日を通して機嫌も悪く泣いている時間も増えました。おかしいと思い小児科に連れて行ったところ、小児アレルギー科がある今の病院を紹介され、治療方法を変えることになりました。その後、次男の変化を目にして私の考えも変わり、カサカサしている範囲は広いけれど次男よりは比較的軽い長男も、次男の病院に転院させてみることにしました。■症状が軽いはずの長男が!?転院した長男にまず言われたのが「入院しましょう」でした。え? アトピーで入院? そんなこと聞いたことない! と思いました。「うちの病院では重症の子には入院してもらって薬の塗り方の指導や経過をみていきます」と言われました。そこで初めて長男が重症なんだと気づきました。■病院を変えて初めて気付いた長男の状態目も腫れぼったく目の周りも赤かったです。足はところどころジュクジュクしているところもありました。(※何もせず放置していたわけではなく、前の病院の治療方針に従っていました)入院は診察したその日!急いで家に帰って入院の準備をしました。付き添い入院になるので、私の支度もしてバタバタでした!病院について手続きを済ませました。看護師さんに薬の塗り方などを説明されたのですが、その塗り方にびっくりしました。「2~3時間おきに全身に薬を塗る」と言われました。しかも2~3時間って、寝ている間も塗るんです…!寝ている間はさすがに子どもを起こさずに塗るとのことでしたが、私は起きなくてはいけないので3泊4日と言えど長い入院になるな…と覚悟を決めました。(次回につづきます)=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2019年03月21日ムスメちゃんとオコメちゃん
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