「ちょーだい」を覚えた赤ちゃんをご紹介! 生後9カ月の赤ちゃんが、かわいらしいサインを出していますよ♪「ちょーだい、ちょーだい」むちむちのおててで…♡生後9カ月の赤ちゃん。 おしゃぶりをくわえながら、座っていると…… おしゃぶりを取られちゃった!!すると……? 「ちょーだい、ちょーだい♡」じょうずにサインを出しています。 無事おしゃぶりを返してもらって一安心♪ また取られた!? またおしゃぶりを取られちゃった!でもすぐに…… 「ちょーだい、ちょーだい♡」 ちゃんとサインの意味がわかっているんですね♪じょうずに「ちょーだい」できました♡ 動画のコメント欄には 「かわいい! 腕が完璧なちぎりパン♡」 「ちょーだいちょーだいもかわいいし、おめめも、ほっぺも、ちぎりパンなお腕も、あんよも、全部がかわいすぎ!!」 「画面越しでも伝わってくる幸せオーラが素敵」 と、「ちょーだい」のサインだけでなく、ちぎりパンのようにかわいらしい腕にも注目が集まりましたよ♪ 赤ちゃん特有のムチムチしたおててで、「ちょーだい、ちょーだい」されたらたまりませんね♡ 画像提供・協力/@toradoshibabykさん
2024年02月12日3歳と1歳の息子を育てている私。長男はイヤイヤ期の最盛期で自分の思うようにならないとかんしゃくを起こし、手に負えないことも多々あります。子どもの泣き声が耐えられない夫は、そんな長男を毎日叱ってばかり。ある日、幼稚園の親子参観日があり、夫が参加することになりました。すると、親子参観から帰宅した夫はまるで別人のように変化していたのです!長男を叱ってばかりの夫3歳の長男は、最近1歳の弟にいたずらをしては弟を泣かし、私たちが注意しても言うことを聞かないことが多くなっていました。甥の幼いときを見ていた私は「3歳はこんなものだろう。成長とともに落ち着くはず」と見守っています。 しかし、夫は言うことを全然聞かずにかんしゃくを起こす長男が理解できず、「長男は怠慢だ。なんでこんな性格になった? もう疲れる」と長男に大声で叱ることは日常茶飯事。私が夫に説明しても納得できないようで、私も困っていました。 親子参観から帰宅した夫そんなとき、幼稚園から課外授業の親子参観のお知らせが届きました。私は、1歳の次男を連れて課外授業は難しいと夫に相談したところ、夫が「僕が行きたい!」と言うので夫に参加してもらうことにしたのです。 しかし、喜んで親子参観に出かけたはずの夫は、すごい真剣な表情で帰宅。私は長男に何かあったのかと心配になり、長男に確認しましたがいつもと同じ様子です。「何かあったの?」と恐る恐る夫に質問しました。 学びの親子参観夫は「他の子は大人しく話を聞いていたのに、〇〇(うちの子)は全然話を聞かずに動いてばかりだった」と。私が「長男は幼稚園に通い始めて日も浅いからしょうがないよ」と伝えると、夫は「話を聞かない長男を抱きしめて説明をする先生の接し方を見て、自分の対応が良くないと気づいたんだ」と言うのです。 どうやら、夫はプロの接し方を目の当たりにして、わが身を振り返り学んで帰ってきた様子。私は「夫に幼稚園の行事に参加してもらうことは、育児をするうえで大切なこと」だと思いました。 イヤイヤ期の長男を叱ってばかりいた夫。幼稚園の親子参観で、遠くから長男の様子や先生の対応を見て、たくさんのことを学び、寛大になって帰ってきたように私は感じました。今では、長男がかんしゃくを起こしても見守ろうとしてくれています。夫にとっても初めての子育て。悩みながらも学んでいることを知り、私も一緒に学んでいこうと思った出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2024年02月02日夫は夜勤ありきの仕事。家事と育児、加えて時々パートに出ていた私は、スマホの動画に頼りっきりの時期がありました。でも、4歳の娘に動画を長く見せることに対して、ずっと罪悪感がありました。そこで私は、時間を減らして使わせるようにしたいと思い、ついに行動に移すことにしたのです! 今回は、そのときの私の体験談をお話しします。 罪悪感と隣り合わせの日々毎日、家事と育児と仕事で時間に追われるときに助けてもらっていたのが、スマホの動画。娘に見せている間、大人しく過ごしていたので定期的に利用していました。祖父母には頼れず、夫も夜勤があったのでワンオペ育児をこなすにはどうしても必要でした。 しかし、見せている間、「目が悪くならないかな」「教育上、良いのだろうか」と自問自答する日々。私は罪悪感で押し潰されそうでした。 ついに行動に移すことを決意!ある日、動画ばかりに頼ることが気になったので、時間を決めてスマホを娘に渡すことを決意しました。毎朝見せていた時間には渡さず、「スマホ壊してしまってないの。ごめんね」と説明したり、幼稚園から帰ってきたら「今日はお風呂までの間、動画見ていいよ」と声掛けを根気よく習慣化していきました。 最初は泣いてしまい、対応が大変でしたが、繰り返し言い聞かせたことで徐々に動画への執着がなくなっていきました。 現在も時間を決めて、娘に動画を見せています。その都度、「ごはんの時間になったら終わりね」と声をかけたり、お絵描きをしたりしてひとりの時間を過ごしてもらっています。動画を見せることに罪悪感はあったけれども、時間を調整できるようになり、わが家の頼れるのアイテムの1つとして活躍中です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/miyuka著者:木野つむぎ
2024年02月01日やってほしいことは言ってもやらないのに、やらないでほしいことばかりする子ども。そのたびに怒ってしまって、寝顔を見ては「ごめんね……」と頭を撫でる日々。そんなある日、子どもの怒り方に驚きの変化が見られるようになりました。思ってもいなかった娘の言葉を聞いた瞬間、私は自己嫌悪に陥ってしまいました。 子どもの怒り方が私にそっくり…こだわりが通らなかったときや、やりたいことを中断させたときなど、子どもが怒ると私も怒ってしまう悪循環に悩んでいました。そんなときの子どもの怒り方が、だんだん私にそっくりになってきて自己嫌悪。 「私、こんな風にこの子を怒っているんだ……」と、客観的に見て反省しました。どうにかして怒るのをやめたい。でも、どうしたら私の話を聞いてくれるんだろう? 目を見て、手を握りながらなど、さまざまな方法を試しました。 保育参観で見つけたヒント夢中になっている時間を邪魔されるのは、大人でも嫌なものです。ましてや相手は子ども。保育園ではどうしているのか、保育参観の時間で観察させていただきました。そこで見つけたヒントは「楽しい気持ちのまま切り替える」という方法。 歌や手遊びを利用して、うまく切り替えていることに気が付きました。自宅でピアノは弾けないけれど、歌なら家事をしながらでも歌えます。さっそく、お片付けや手洗いの歌から試してみることにしました。 アホなママでごめんね!?はじめは楽しく取り組んでくれましたが、だんだん効果が弱くなってきました。まずは子どもの興味を私に向けないと話を聞いてもらえません。歌うだけでは効果がないのであれば、動きをつけたらどうだろうか。そう考えた私は、歌って踊ることにしました。 突然、始まったミュージカルに、子どもは興味津々。まるでプリンセスのようにお誘いすると、すんなり聞いてくれました。「これは使える」と味をしめた私。その後も、私が楽しそうにすることで子どもの興味を引き、聞いてほしいことを伝えています。家事の手を止めないといけないというデメリットはありますが、私も子どもも笑う機会が増えたので、家の中の雰囲気が以前より良くなりました。 それまで、なかなか親の思い通りにいかないことを頭ではわかっていても、つい大きな声を出してしまいがちでした。しかし今では、子どもにとっては「遊んでいただけなのに怒られた」と感じてしまうのではないか?と考えられるように。 「親なんだからしっかりしないと」と自分でハードルを上げていた育児。私が楽しそうにしているだけで子どもたちも笑ってくれるので、いい雰囲気のまま気持ちの切り替えができるようになってきました。親子どちらかが心に余裕がないときは難しい日もありますが、歌のおねえさん気分で楽しんでいます。 監修/助産師 REIKOイラストレーター/ちひろ著者:安藤 はるか
2024年02月01日「絵はお絵描き帳に描こうね〜!」そうはいっても、壁や床も子どもにとってはお絵描き帳。まさか! と思うような場所にイタズラ書きをされた経験を持つ人も少なくないでしょう。今回、とある企業の公式Xで紹介されたイタズラ書きはーー。家電でおなじみのSHARP 公式Xは、自社製品に描かれたイタズラ書きを見て、このような投稿をしていました。 完全同意!!今回、子どもの“落書き帳”と化したのは、テレビのリモコンでした。日々使うリモコンですが、たくさんのボタンがあるこの形状は、イタズラ書きを消そうとするにはあまりに複雑な形をしています。 もしこんなイタズラをされたら、落胆して子どもを叱ってしまいそうになりますが、SHARPの社員さんすら認めるカラーチェンジと思うと、肩の力が抜け、怒りも笑いに変えられるのではないでしょうか。 投稿には「カラフルなリモコンがあっても良いですよね」「次の新製品の色決まりましたね!」「家電の運送屋さんも色つきがいいと思う!」と、後押しするコメントがたくさん寄せられていました。 同じようなイタズラをされたとき、このエピソードを思い出すと気持ちが軽くなるかもしれませんね。 そしてここからは、怒りや落胆を解放したあとの話。保護者はイタズラ書きをした子どもにどのような声かけをすれば良いでしょうか? 育児の専門家である大阪教育大学教育学部教授・小崎恭弘先生に、アドバイスをいただきました。イタズラをしてしまった子どもへ…小崎先生「親はさまざまな防衛策を張り巡らせますが、それでも子どもたちはその隙間を縫ってくるもの。イタズラが大好きなんです、子どもという生き物は。自分の関心や興味があると、それを抑えることができず、衝動性が強いのです。 その気持ちに悪意はなく、自分がやりたいことはどんなことがあってもやり遂げます。もちろんそれによってそんな影響があるか、誰が困るかなどは、まったく考えません。自己中心的で見通しがないと言えますね。これらすべてが、子どもの大きな特性です。そして、子どものとても素晴らしいところだと考えます。周りの大人や親からすると困ることが多いですが、叱ったり咎めたりする必要はないと思います。 もちろん、イタズラによって困ることになったり周りの人に迷惑をかけたりすることもあります。そういうときには、やめさせる場合もあるでしょう。だからといって、子どもの人格を否定したり、過度に怖がらせたりするほど強く叱る必要はありません。行為は叱っても、やさしく接してください。そして、少しの余裕があれば、その子どものやろうとしていたことを可能な範囲で一緒にやってみてはいかがでしょう。一緒にイタズラ書きをするなんて、とても楽しいことですよね。子どもにとっても、大好きなママ・パパが一緒に遊んでくれるなんて最高です。ただし、最後はきちんとイタズラ書きを消しておいてくださいね!」子どもにとってイタズラとは?小崎先生「イタズラを漢字で書くと『悪戯』です。簡単に言うと『いけない遊び』です。この『悪・いけない』という感覚ですが、これはあくまで大人や社会から見た価値観の表れです。子ども、特に乳幼児からすれば、その善悪の判断や価値観が備わっていないのです。 大人としてはとても困る『イタズラ書き』ですが、子どもからすれば、自分の思いを満たすための活動や、楽しそうという衝動に駆られた行為です。止められるわけがありません。 子どもは、自分の想いや感覚に従って生きていく生き物ですから、諦めるのも一案です」イタズラを防止するには…小崎先生「そうは言っても、どうしても防がなければならないときもあるでしょう。 まず、子どもにそれらの判断や行為の良し悪しを任せたり、責任を負わせたりしてはいけません。最初から『ヤツらは何かする! しでかす!』と思い、大人がイタズラできないようにしてしまう、あるいは何かされても致命傷にならないように、環境を整えたり配慮したりすることが大切です。ラクガキであれば、まずはペンは子どもの手の届くところに置かないようにします。どうしても置かなくてはいけない場合は、油性ペンではなく、水性ペンにするなどの防衛策を取りましょう。 子どもを信用しても、信頼してはいけないと考えます」 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2024年01月27日1歳6カ月の男の子が、大好きなじいじを発見! その途端、ママとつないでいた手を離して一目散にじいじの元へ駆け出します……! しかし、思わぬハプニングが!?愛すべきじいじの元へ全力ダッシュ!じいじ発見!遠くに、じいじを発見した男の子。 「じっじぃーーー!」と叫びながら、一生懸命走っていきます。 もうすぐじいじに抱っこしてもらえると思ったそのとき……!! じいじの目の前で、派手に転んでしまいました。 泣かずに自分の手をじっと見つめる男の子。じいじも手伝いたくなるのを、グッと我慢している様子に見えますね。 男の子が手のひらを見せると、じいじはやさしくて大きな手で汚れを取ってあげました。 すっかり元気いっぱいなった男の子は、念願のじいじの抱っこへ♡ 動画のコメント欄には、「後ろから見てこんなにもかわいいのに、自分に向かって走る姿は、どんなにかわいく見えるんだろう………」 「必要以上に助けず、手の土だけはらってあげて、自分から抱きついてくるの待っているじいじも素敵」 「さすが親業の大ベテランですね。やさしさだけでなく、強くなるんだぞという心で接している」 と、男の子の頑張りとともに、ずっとあたたかく見守ってくれているじいじに称賛の声が集まりました。 孫にこんなに愛されているじいじは幸せものですね。 画像提供・協力/@ume_ko_bu_さん
2024年01月25日現在、5歳と2歳児の子育てをしています。家族でファミリーレストランに行ったとき、隣の席に案内された年配の女性が長男をひと目見るなり店員さんを呼び、「席を替えてくれない?」と言ったのです。とても悲しく、複雑な気持ちになった体験をお伝えします。 楽しみにしていた家族での外食長男が2歳のときの話です。共働きだったため、休日くらいはゆっくりしようと週末は外食になることが多かったわが家。子連れの外食は周りへの迷惑を考え、ファミリーレストランなどのできるだけファミリー層が多い店舗を選択していました。 幸いにも長男も食事中は騒いだりせず、大人しい性格だったので、安心して外食を楽しめていました。もちろん、ぐずったり騒いだりしたらお店を出ないといけないと思っていましたが、そんなことは一度もありませんでした。 「席を替えてほしい」の言葉にびっくりその日も、いつも行くファミリーレストランで夫と長男の3人で食事をしていました。注文が終わって待っているとき、隣の席に年配の夫婦のお客様がいらっしゃいました。席に案内され一度は着席したのですが、奥様らしき方がすぐに店員さんを呼びました。そして、長男のほうを見ながら「子どもの隣の席はちょっと……」と伝えたのです。 席の間隔が近かったため、話している会話はすべて聞こえていました。もちろん長男は大人しく待っていて騒いだりしていません。今までそんな経験はなかったため、とても驚き悲しくなりました。 子どもの隣は騒いでいなくても迷惑?結局、ご夫婦は空いている席に移動されました。もしかしたらご夫婦は静かにお話をしたく、過去に子連れの家族が隣席で嫌な思いをした経験があったのかもしれません。「いつ騒ぐかわからない子どもの隣は嫌だ」と思った可能性もあります。 しかし、私は子どもと一緒の外食には人一倍気を使っているつもりだったため、とてもショックでした。それは、子どもというだけでうるさい、迷惑だと決めつけられたようで、自分の子育てが否定された気持ちになったからかもしれません。 人によってはささいな出来事かもしれませんが、当時は本当に悲しくて悔しい気持ちになりました。反面、子連れでの外食中に笑いかけてくれる人、話しかけてくれる人、応援してくれる人もたくさんいます。今は、見知らぬ人たちが隣席を気にしながら食事をする可能性があるなら、先に席を移ってもらって逆によかったのかなと思うようになりました。また、子どもには外食時には周りの迷惑にならないように、マナーをきちんと守らせようと改めて意識することができた体験でもありました。 作画/和田フミ江監修/助産師 松田玲子著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2024年01月18日■これまでのあらすじ母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。最近は近所の人と集まってラジオ体操をしていると話す母親。自分よりも年上の人がさまざまなチャレンジをする自由な姿に驚いたと話すのでした。それでも自分の人生は不幸だと思ったことがないと告げ、「怒鳴られない、殴られない、それだけで十分幸せだった」と語る母親に志乃は衝撃を受けるのでした。■母親が語る“幸せの基準”に志乃は… ■どんな子ども時代だったのだろう現代では考えられない“幸せの基準“に驚く志乃に対して、母親は「子どもの頃は日常にそういう事があった」と、当時を振り返るように語ります。初めて耳にする母親の子ども時代の話に興味をひかれた志乃は、「殴られてたってこと?」と問うと、母親は「昔はしつけが厳しかったこと」「女が大学に行かせてもらえなかった」と告げるのでした。今まで志乃が知り得なかった本心を母親は語り始めます。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月07日わが家には3歳の娘がいます。2歳のころ、義実家へ行くと、娘は夫にべったりくっついていました。その様子を見た義父が、「○○ちゃん(娘)はパパが大好きだね~」と言いました。その言葉を聞いて私はなんだかとても悲しくなってしまったのです。なぜなら……。夫の育児は……私の夫は仕事が忙しく、平日に帰宅するのは娘が寝たあと。そのため、平日の家事と育児はすべて私がしています。夫は娘とは週末しか会えないのでとてもかわいがっています。夫は娘がかわいいからと厳しいことは言わず、娘の言いなりです。娘は食事中に椅子に座って食べられるようになってきたのに、「パパの膝で食べる」と夫に甘えたり、食事前に娘が「お菓子食べたい」と言うと与えたりして、ごはんが食べられなくなることがあります。 娘は夫がいると喜びます。そして私も夫がいると家事ができるので助かるけれど、嫌われたくないからと、娘の言いなりになるのはやめてほしいなと感じていました。2歳ごろの娘は、保育園では自分で食べられるのに家では自分で食べなかったり、知らない人が来ると固まってしまったりと、できないことが多くて母親である私自身は娘に厳しくするべきか、やさしくするべきか子育て方針にひとりで思い悩んでいました。 義実家でパパにべったり娘が2歳ごろに家族で夫の実家に帰省したときのことです。娘はたまにしか会えなくて、やさしいパパにべったり。そんな様子を見て、義父が「○○ちゃん(娘)はパパが大好きだね~」と言っていました。 夫も「○○ちゃんはパパが好きだもんね~」とお気楽な様子。普段子育てやしつけはすべて私がおこなっていて、夫は甘やかしているだけなのにと、その言葉を聞いて私はなんだか悲しくなってしまいました。 改心してくれた夫義実家へ行ってから3カ月後、2人目の出産を機に里帰りをした私と娘。私の両親は娘にダメなことはしっかりと教えてくれました。祖父母に厳しく教えられた娘は、突然いろいろなことができるように。食わずぎらいだったのに、新しい食材にどんどん挑戦するようになりました。また、食事中は歩きまわっていたのですが、座って食べられるように。さらに、あいさつもよくできるようになりました。 そんな娘の成長を目の当たりにした夫は、甘やかしてばかりではダメだと気づいたようで、最近ではとてもやさしい口調ですが、「○○のときはこうしようね」や「こういうときに○○したら危ないよ! 」などと少しずつしつけに参加してくれるように。娘自身も複数の大人から同じことを言われると、ダメなことといいことの区別がつきやすいようでした。 義実家に行ったとき、夫にべったりの娘を見て悲しい気持ちになりましたし、義父の何気ないひと言にも私は結構傷ついてしまいました。育児もしつけも私任せなのに、と。ただ、最近は夫も少しずつしつけに参加してくれるようになり、少しホッとしています。今後は甘やかすばかりではなく、娘が成長できるように夫婦で見守っていきたいと感じています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:本田 ひな2児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。
2024年01月07日フランスで2児の子育てをしている私は、仕事人間だった義父の息子に対する一言一言がストレスでした。1歳半で歩き出し、もうすぐ3歳になる長男はバイリンガル教育中の影響もあるためか言葉は遅く、おむつもとれていません。そんな長男に、義父は会うといつも「お前は本当にノロいな! もっと喋らなきゃ。おむつをつけて幼稚園に行くのか」と意地悪に長男をからかうのです。我慢できなくなった私はついに義父に物申してしまいました……!長男の様子長男の性格は穏やかで、いつも周りをよく見て観察しています。もうすぐ3歳ですが、お友だちや私たち親の行動を観察してマネすることはあっても「ぼくもしなきゃ!」と焦ることはなく、いつもマイペース。 もうすぐ幼稚園が始まるのに、おむつがなかなか外れなくて焦っている私があれこれ努力する様子を見て、ケラケラ笑っています。言葉はフランス語と日本語の2カ国語教育のせいか、まだあいまいで理解できる単語も少ないです。 許せない義父の言葉そんな長男に義父は今までも「まだ歩かないのか! 同い年の従弟はもう歩いているぞ」と歩き始める1歳半まで言い続けました。そして、今では「まだこんにちはも言えないの? 教えなきゃダメだ」「3歳になってまだおむつなんて。幼稚園ではおむつつけてくれないぞ」と、会うたびに長男をからかうように声をかけるのです。 私は「義父がこの子を育てているわけではないのに。しょっちゅう会うわけでもないのに嫌味がひどい」と以前から不満をもっていました。そして……。 大反撃の私夫の実家に遊びに行ったとき、長男をからかう義父に私は不満が爆発してしまいました。そして義父に、「保育士さんが、歩き始める平均年齢は生後16カ月から18カ月と言っていました。幼稚園の面談でも、多くの子どもが幼稚園に通うようになっておむつが外れると聞きました。言葉もうちは2カ国語で育てているから息子は覚えづらいんだと思います。成長は早ければいいということではなく、息子は息子のペースで育ってますから」と反撃しました。 すると義父は、「いやいや、かわいくて言ってるだけだから」と言葉を濁していました。私は思っていたことが伝えられて心がスッキリした気がしました。 今までの義父の言葉に対する不満が大爆発した私。毎回マイナスの言葉を長男にかける義父が許せませんでした。かわいくてからかうという義父の気持ちも、わからなくもないけれど、そのたびに息子が傷ついてしまいます。今回、保育士さんが言っていたと、専門家の知識を伝えると、結局義父は育児に詳しくはなく、他の身近な子どもと比べて言っているだけだと改めて気づきました。それ以降、義父は長男に対する言葉に気をつけてくれるようになり、マイナスなことは言わなくなり、平和に過ごせています。はっきり自分の意見を言うことも大切だと思った出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2024年01月03日かんしゃく持ちの息子は、少し気に入らないことがあると、地面にひっくり返って暴れながら泣き叫びます。まだうまく言葉が話せない1歳6カ月のころ、毎日のようにかんしゃくを起こしていました。その日も、子育て支援センターでかんしゃくを起こしてしまい……。 泣いて暴れる息子にお手上げ朝から子育て支援センターで遊び、昼食の時間になったので帰宅しようとすると、まだ遊びたい息子が「いや!」と泣いて暴れ始めました。 気持ちを切り替えようと声かけしても効果はなく、どんどんヒートアップする息子。支援センターは昼で閉まってしまうので、仕方なく暴れる息子を抱っこして外に出ました。 しまった…家に帰れない!?その日は、買ったばかりの補助付き三輪車に乗って来ていた息子。泣いて暴れる息子は三輪車に乗れる状況ではなく、私は右手に息子を抱え、左手で三輪車を押して帰ることに。 しかし鮮魚のように暴れる息子は片手では収まらず、家まで500メートルの距離を帰ることができません。道でひっくり返って泣き叫ぶ息子を、冷たい視線で何人かの人が追い越していきます。 なんだかひとりで子育てをしている気持ちになって、私も涙が出てきました。 途方に暮れていると救世主現る!そのとき、後ろから60代ぐらいの女性が「あらあら、どうしたの?」と声をかけてくれました。私が事情を話すと、女性は「お母さん大変だったね。私が三輪車を押していくから一緒に行きましょう」と言ってくれたのです。 女性は自分にも同じ年の孫がいるという話をしながら、三輪車を家の前まで押してくれました。帰宅するまで息子は泣き止みませんでしたが、親切な女性のおかげで無事に家に帰ることができました。 現在3歳になった息子は会話ができるようになり、かんしゃくもずいぶん減りました。かんしゃくで悩んでいた当時、助けてくれた親切な女性には今でも感謝しています。 作画/ぐら子著者:田中はぐみ
2023年12月31日初恋の人・洋介と結婚し、小3の娘と3人で幸せに暮らしていた香澄。しかし、洋介のまわりには派手なタイプの人が多く、昔からどちらかというと地味だった香澄は、洋介の親友・雅也夫婦との付き合いを負担に感じていて……。聞いたらだめなことだった…?香澄の夫・洋介は、商店街で小さなクリーニング店を営む2代目。近所でもキツイ姑がいるとウワサされるような家だったにもかかわらず、喜んで嫁いだ香澄。なぜなら、夫の洋介が香澄の初恋だったから。 しかし、洋介のまわりには派手なタイプが多く、香澄はいまだにうまく付き合えずにいて……。 同じ地元で工務店を営んでいた、洋介の親友・雅也。その雅也が東京で大きなビルを手掛けてみたいと、家族の反対を押し切って、1人で東京に行ってしまうことを知った洋介は、今さら夢なんて……と、親友の決断を心から応援できない様子でした。 そんなふうに、すこしずつまわりで変化が起き始めていたころ……。突然、娘から「えっちってなに?」と聞かれた香澄。何も答えを用意できていない状況で焦っていると、そんな様子を見た娘から「聞いたらだめなことだった……?」と質問が。まだ早いとは思いつつも、興味を持ったときに伝えるべきなのかもしれないと思い、「大好き同士がすること」「命がかかわることだから、試すのは大人になってからにしよう」と伝える香澄。娘は、その言葉が予想外だったのか、すこし驚いた反応を見せていたのでした。 それからしばらくして……。洋介は、最近ハマっている夜釣りに出かけることに。母娘2人で留守番をしている深夜の家に、電話のベルが鳴り響きます。こんな時間に家の電話が鳴るなんて、一体誰なんだろうと思って出てみると、それは警察からの電話で……。 まだ子どもだと思っていたのに、急に「えっち」について聞かれて、香澄さんもビックリしたのではないでしょうか。今はいろいろな方法で情報を得られる時代なので、誤った情報を収集されるよりは、しっかりと自分の言葉で説明してあげられてよかったですよね。「生」教育アドバイザーの方によると、性教育は、子どもが興味を持って質問してくれたときに淡々と伝えることがよく、性の話がタブーではない環境を作ることが大切なのだとか。話すのが難しいという場合は、性教育の絵本を使って説明するのもいい方法だそうです。性教育は自分や周囲を守るための大切な知識。子どもの質問をしっかり受け止めていきたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 芸子
2023年12月28日ダメなことはダメだと息子に言い聞かせている私は、自分が子どもに厳しすぎるのではないかと自信をなくしたことがありました。そのことを普段私がヘアカットを担当してもらっている美容師さんに相談したのですが……。美容師さんからのまさかの言葉3歳の息子は買い物に行った際によく店内を走り回ったり商品を触ったりします。そのたびに私は注意していました。中には同じようなことをしても注意をしない親御さんも見かけます。その子どもが楽しそうにしていたり、すんなり落ち着く様子を見たりしたときに、厳しすぎるのもよくないのかなと、自分の子育ての仕方に自信をなくしたことがありました。 ある日、施術中に美容師さんにその話をすると、「かっこいい子育てしてますね!ダメなことはきちんと注意するのって大切だと私は思います!」とおっしゃってくださいました。自信をなくしていたので、その言葉を聞いて心が軽くなりました。 子育ては悩むことが多く、ときに私は自信をなくすこともあります。誰かに話すことで自信が持てたり前向きになれたりするので、迷ったときは家族や友人に話したり、育児相談センターなどで相談をしたりするのもいいなと思った出来事でした。 作画/ぽよ母監修/助産師 松田玲子著者:佐藤日向
2023年12月26日小3の長男が通っている英会話教室では、年に1度だけ授業参観という名目で発表会があります。発表会といっても、いつもの教室でおこなわれるのですが、内容は子どもたちによる英語のスピーチです。授業参観の時間は18時からだったので、普段なら夕食の時間です。すると、とある2組の親子が目にとまったのです……。 非常識な行動にモヤモヤもうすぐ授業が始まるというのに、ゲーム機で遊んでいる2人の子ども。親同士は、子どもを注意するどころか、話し込んでしまっている様子。授業が始まっても親同士の話は終わらず、ゲームの音も教室に響いています。 先生が「発表が始まりますのでお静かに」と注意すると、1組の親子が教室を出ていきました。残ったもう1組の親子は、ゲームの音量を下げて発表を見ていました。「これで静かに発表を見られる」と私が安心したのも束の間、先ほど出ていった親子が「おやつ買ってきた」とコンビニの袋を持って戻って来たのです。しかも、子どもだけではなく親たちも食べています。 私は思わずやんわりと注意をしました。 「発表している子たちも、おなかが空いてると思うので……」 すると、「ですよね、うち夕飯いつもこの時間なんで」とのこと。話が全然通じません。見かねた先生が「水分補給以外の飲食はご遠慮ください」と2組の親子に声をかけると「それなら張り紙でもしといてくださいよ」と言い返していました。 「今日やばい人がいたね」と帰宅中の車内で、長男が私に愚痴をこぼしました。「そんなこと言ったらいけないよ」と長男をなだめつつ「長男にあの親子が非常識という感覚があってよかった」と、安心したのも正直なところです。まわりに不快な思いをさせないように、わが家の行動も見直していきたいと思いました。 イラスト/はたこ 著者:安藤 はるか
2023年12月17日日本テレビ系列のバラエティ「おしゃれクリップ」に出演したpecoさん。1児のママになった今でも、モデルやアパレルのプロデュースなど、活躍の幅を広げています。しかしpecoさんの半生は決して穏やかとはいえません。それでも、持ち前の信念の強さを発揮し、道を切り開くpecoさんの姿に背中を押される人も多いようです。そんなpecoさんは、「おしゃれクリップ」の中で「自分のことが大好きになるように育てられた」と話しています。pecoさんのお母さんが実践し、pecoさんも自身の子育てで意識している子育て術とは、どのようなものなのでしょう。pecoさんのルーツになったのは、お母さんの『否定しない』『やりたいことをやらせる』という“否定しない子育て”。番組の中でも「自分が大好きという一貫した信念を持ち、逆境に負けない強さを持っているのも母のおかげ」と話していました。 pecoさんはこうして育てられたしかし“否定しない子育て”は、一歩間違えるとワガママだったり人に迷惑をかけたりする子どもにならないかという心配が伴うように思えます。育児の専門家である大阪教育大学教育学部教授・小崎恭弘先生に、“否定しない子育て”について聞いてみました。“否定しない子育て”がはぐくむものとは小崎先生「日本の子どもたちの自尊感情は、世界の国々と比較して、低い傾向にあることが指摘されています※。そもそも自尊感情とは、一体どのようなものなのでしょうか。 自尊感情とは、簡単にいうと『自分で自分のことが好き』という感覚です。『自己肯定感』と聞くと馴染みがあるでしょうか。 これらは自分自身を信じる力でもあり、何かに挑戦しようとする根源や、困難に立ち向かっていく意識につながっていきます。自分を信じることで『きっと自分ならうまくやっていける』『自分には挑戦して成し遂げる力がある』『自分には何でもできる力がある』などという思いの原点になる力でもあります。この自尊感情は、勝手に獲得したり内部から自然に湧き起こったりする力ではなく、成長の中で育まれていくものです。子ども自身が大好きな周りの人から、しっかりと認められて褒められて、初めて自分に対する自信を持つことができます。これは言わば、他人の力を活用した、反射的な感覚の獲得といえます。 しかし、ただやみくもに褒めればいいというわけではないのです。 ママやパパ、周囲の大人がよく『勉強ができる』『大人の言うことを素直に聞く』『真面目で熱心で一生懸命』というタイミングで褒めているのを見かけますが、実はこれはNG。単に大人にとって都合の良い子ども像を押し付けているのに過ぎません。 そうではなく、まずは子どものすべてを受け止めて、認めて褒めてあげてほしいのです。これが“全受容の感覚”です」“否定しない子育て”としつけは違う小崎先生「全受容の感覚があって初めて、子どもの自尊感情が育ちます。大人の都合や好ききらいだけで、子どもを認めたり認めなかったり、ほめたり叱ったりしている中では、自尊感情は育ちません。 それは子どもが生まれる前日の感覚だと思っています。子どもが生まれる前日に、子どもに多くの条件や要望は持たないでしょう。ただ「この子が無事に生まれてきてくれるだけで良い」という感覚だと思います。これがすべての基本です。子どものすべてを受け止めることから、自尊感情が育ちます。『あなたは今のあなたのままで良い』『あなたのすべてを大切に思う』そんな思いを持ち、子どもたちと関わることが、自尊感情を育てることにつながります。 もちろん、子育てをする中で『してはいけないこと』『言ってはいけない言葉』『触ってはいけないモノ』などをきちんと教えていく人は必要です。それはしつけという部分になるでしょう。全受容とは単に何でもかんでも子どもに好き勝手なことをさせることではなく、子どもの思いや意思を尊重しながらも、その信頼感を軸にして適切な躾をおこなうということです。つまりバランスの取れた子育て、という言い方ができると思います。単にわがままになんでも認めて、子どもにコントロールされる親ではないと言うことを覚えておきましょう」 ※「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度)pecoさんの子育て術 pecoさんの投稿には「真似してみます」「素晴らしい気分の変え方」と、たくさんのコメントが寄せられていました。 pecoさんの子育てから素敵なことを学んだ気がしますね。思うようにはいかないことが多い子育てですが、素敵な大人に育ってほしいというのは誰もが思うこと。ぜひ、“否定しない子育て”を実践してみてはいかがでしょうか。 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年12月13日親と子の関係は、家庭によって千差万別です。親と子、それぞれのタイプも違えば、置かれている環境も違います。どの親も「子どもには、生き生きと幸せな人生を送ってほしい……」と考えているのではないでしょうか。しかし、子どもの人生を心配しすぎるあまり、ついあれこれと手出し口出しをしてしまう――そんな親御さんはいませんか?もしかしたら、その手出し口出しが逆効果になるかもしれません。幸せな人生ではなく、子どもが「生きづらさ」を抱えながら生きていくことになってしまうかも……。今回は、子どもに悪影響を与えてしまう親のタイプをまとめました。「生きづらさ」の原因は “幼少期の親子関係” にあり!?幼少期の親子関係はとても大切です。親の関わり方次第で、子どもの考え方や行動が変わってくるでしょう。精神科医の井上智介氏は「小さい頃の親子関係で心に深い傷を負って、大人になってからの考え方や行動パターンにもその影響が残っている人」は多いとし、そのような人は成長後に「生きづらさ」を抱えてしまうと警鐘を鳴らしています。また公認心理師の中野日出美氏も、現代の子育てに見られる「過保護や過干渉、過度の期待」は注意すべきだと述べています。なぜなら、成長とともに子どもに以下のような傾向が出てくるそうなのです。ちょっとしたことで過度に傷つくなかなか立ち直れない自分の心や身体を大切にできない自己肯定感が低く、無意識に自分を傷つけるような人間関係を築く(参考元:nobico|親の過干渉が原因? 現代の子どもが「生きづらさ」を抱える背景)では、具体的にどのような親の行動が、子どもの成長によくない影響を与えてしまうのでしょうか。身近な3つのケースをピックアップして詳しく解説していきます。ケース1:「支配する親」の子どもは決断力がない大人になるまずは「支配する親」について説明しましょう。「支配」と聞くと、子どもの発言はいっさい認めず無理やり親に従わせる姿を想像しますが、必ずしもそうとは限りません。『嫌いな親との離れ方』(すばる舎)著者で、おとなの親子関係相談所代表の川島崇照氏によると、大人としての立場を利用して、子どもの意思や言動を思い通りにコントロールしようとすることも、立派な「支配」です。たとえば、「◯◯ちゃんじゃなくて▲▲ちゃんと仲良くしたら?」と親が子どもの友だちを選ぶことや、子どもが自分で決めた進路について「そこもいいけど、お母さんはあそこの学校がいいと思うよ」などのアドバイスをすることなどが支配にあたります。たとえ理解を示しているような優しい口調であっても、親の思い通りに誘導していることになるのです。そして子どもは、しだいに「親には何を言っても無駄」と諦めるようになります。川島氏は、子どもを支配しようとする親について、「(親自身の)心が自立していない」のだと述べています。親本人の問題なのに子どもを利用して解消しようとしたり、子どもが自分に従う姿を見て「やっぱり私が正しかったんだ」と満足したりと、別人格である親と子の境界線が曖昧になり、子にべったりと依存している状態になるのです。親からコントロールされて自分を否定され続けた子は、諦めが早くなるだけではありません。「新しい行動を起こそうとするときに、幼少の頃から言われ、見続けてきた親の言動が、罪悪感や恐怖心となって降りかかり、行動できなくなる大きな要因となってしまいます」と川島氏が述べるように、行動力や決断力が失われたまま大人になってしまいます。「もしかして私も無意識のうちに子どもをコントロールしているかも……」と思い当たることがあれば、「一歩下がって見守る」ことを意識するようにしましょう。「子育てには“ギアチェンジ”が必要」と明治大学文学部教授の諸富祥彦氏が述べるように、親離れをする時期に差しかかった子には、あれこれ口出しせずに辛抱強く見守ることが、親自身の成長にもつながるのです。ケース2:「不安感が強い親」の子どもは自己主張ができない「子どもについて考えると不安な気持ちでいっぱいになる」そんな親御さんが増えているようです。そのなかには「心に強い不安を抱えて、その不安が『子どもから与えられたもの』だと錯覚している親もいる」と川島氏は指摘します。本当は親自身にコンプレックスがあり、その不安感を子どもにぶつけているだけなのに、「子どもの問題」に置き換えてしまっているとのこと。その結果、子どもの思考や行動を見ては不安を感じ、「なんとかして変えさせなければ」と否定や批判をしたり、さらには強引に自分の価値観や感情を押しつけたりするのです。青山渋谷メディカルクリニック名誉院長の鍋田恭孝氏は、親自身の不安から子どもに手をかけすぎてしまうと、その子どもは「自分の主張がない・自分で選べない人間」になると述べています。不安のあまり、親が先回りしてすべてを用意し続けることで、子どもは自らなにかを主張することなく、親の先回りを受け入れて育ちます。すると、成長後も大事な場面で自己主張ができず、苦しむことになるのです。「子どものため」と先回りしていたけど、本当は自分が不安を感じていただけかもしれない――。そう気づくことができたなら、子どもに任せられることは任せるように意識していきましょう。「何かを決めるにも、子どもは時間がかかってあたりまえ」と鍋田氏が述べるように、ゆったりとした気持ちで子どものペースに合わせることをおすすめします。ケース3:「熱心な親」の子どもは人間関係でつまずきやすい子どもの習い事や受験なのに、本人以上に熱が入ってしまう親は多いものです。しかし、親の期待が大きければ大きいほど子どもにとってはプレッシャーになり、かえって逆効果になるので注意しましょう。前出の井上氏は、「親が子どもを認めるのに条件が必要」という親子関係が増えていると言います。テストの点数が高いから、習い事でレギュラーをとったから、など「目に見える数字や外部からの評価=子どもの価値」だと思い込んでしまうのです。これでは「条件付きの愛」だと言わざるを得ないでしょう。「子どもはちょっと失敗したり、誰かと比べて成績が劣ったりすると、親から認めてもらえないために、自分には価値がないと思い込む」と井上氏が指摘するように、ありのままの自分ではなく特定の条件下の自分にしか価値がないと子どもに思わせてしまうと、自己肯定感はみるみる低下していきます。そしてその自己肯定感の低さゆえに、大人になってからも、仕事や人間関係でつまずきやすくなるのです。つい子どものことに熱心になってしまうのなら、結果ではなくプロセスに目を向けるように努力しましょう。「〇〇ができるからすごい」のではなく、「自分は自分なんだから、自分のままでいい」と思えるのは、「根拠がない自信」がベースにあるから。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、根拠のない自信を育むためには、「子どもの行為のプロセスそのものを認める」ことが大事だと説いています。そして、子どもの言葉を聞き流すのではなく、しっかりと聞いてあげて、「おもしろいところに気づいたね!」など発想そのものを認めてあげることが大切なのだそう。結果や数字にとらわれずに、ありのままの姿を受け止めてあげるだけで、「根拠のない自信」が育まれて、自己肯定感アップにもつながります。***親の振る舞いや育て方ひとつで、子どもの将来に悪影響があるかも……。そう考え始めると不安でたまらなくなるかもしれません。ですが、「焦らず」「心配しすぎず」「先回りせず」に、のんびりと子どもを見守っていきましょう♪(参考)nobico|親の過干渉が原因? 現代の子どもが「生きづらさ」を抱える背景プレジデントオンライン|「精神科医が見ればすぐにわかる」“毒親”ぶりが表れる診察室での“ある様子”東洋経済オンライン|「親といるとなぜか苦しい、イライラする」の正体東洋経済オンライン|「親との関係」悩み続ける人に知ってほしい解決法STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|「過干渉」育児が招く悲しい結果。“見守るだけでは物足りない”親が危険なワケSTUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|「不安先取り型」の親が生む、思春期の子どもの問題STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|心が折れて立ち上がれなくなってしまう、自信家なのに自己肯定感が低い人
2023年12月13日私は9歳と1歳の姉妹を持つ母です。内向的な長女は、小学校に上がるまで家族以外に「ありがとう」をなかなか言えませんでした。なにかもらっても黙ったままの長女に私は「なんて言うの?」と言い、言えないと「どうして言えないの?」と責めていました。しかし、叔母と長女のやりとりを見て、私は激しく後悔しました……。いつも通り長女は「ありがとう」が言えなかったのですが、私はあることに気付いたのです。「ありがとう」を言えない長女長女は家族には自然に「ありがとう」を言えるのですが、小学校に上がるまで家族以外にはなかなか言えませんでした。例えば、近所の人からお菓子をもらうとき、長女は何も言わないし受け取ろうともしません。 私が「なんて言うの?」と言っても長女は黙ったままなので、相手の方が「いいよいいよ~食べてね」と気を遣って長女に渡してくれました。こういった場面のあとは、私は長女に「何かもらったらお礼を言わないと。どうして言えないの?」といつも責めるように言っていました。 お正月の出来事わが家は毎年お正月になると、親戚の家に皆で集まり新年のあいさつをし、共に食事をします。長女が年長のころのお正月も集まりがありました。その際、もちろんお年玉の受け渡しもするのですが、毎年そのやりとりに緊張感を持っていた私。 この日は親戚の家に行く道中で「○○はもう年長さんなんだから、何かをもらったらありがとうを伝えるのわかってるよね?」と私は長女に念押ししました。そして親戚の家であいさつをし、お年玉の受け渡しが始まりました。 叔母の言葉元小学校教諭の私の叔母が「はいどうぞ」と長女にお年玉をくれました。しかし長女はいつものように黙ったまま受け取ろうとしません。そのうえ、普段人前では泣かない長女が急に泣き始めました。すると叔母は「○○ちゃんはほんまにありがとうと思ってるけど、恥ずかしくて言われへんだけやんなぁ。おばちゃんわかってるよ」とやさしく言ってくれました。 その言葉を聞いて恥ずかしくなった私。道中に「ありがとう」を念押しした理由は、 長女のためでなく、自分自身が「ちゃんと子どものしつけをできている母親」に見られたかったからだと気づいたのです。長女に泣くほどプレッシャーをかけていたことに、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 叔母はたまにしか会わないのに長女の気持ちを汲み取ってくれていました。私はいつも一緒にいるのにそれができていなかったと反省。「ごめんね」しか言う言葉がありませんでした。それからの私は世間体よりも長女の気持ちを考えるようになりました。現在の長女は「ありがとう」だけでなく、初対面の方ともあいさつを交わせるようになっています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:石井ゆうき9歳と2歳の女の子のママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
2023年12月11日3児のママで小児科医でもある、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、親の暴言と子どもへの影響について教えていただきました。こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は、子どもに感情をぶつけてしまう親御さんへのメッセージです。子どもに感情的に接してしまって自己嫌悪……という経験、一度はしたことがあるのではないでしょうか。そんなとき、どうすればいいのでしょうか? 実際にベビーカレンダーの専門家相談に寄せられた相談とともに、見てみましょう。 3歳になった娘と生後9カ月の娘がいます。長女に対して怒ってしまう、イライラしてしまう自分が嫌です。言葉が達者で、意味が通じている、相手の反応が的確な分、イラッとしてしまいます。娘も何か言われて嫌だったりイラッとすると、叩いてきます。「叩くと痛いからやめて、ママ悲しい」と伝えますが、言ってるそばから叩いてくるので、大人気ないですがイライラして叩き返してしまいます。 4歳1カ月の娘がいます。イヤイヤ期が落ち着いたのかな……と思いきや、ここ最近はわがままやかんしゃく、言うことを聞かないことが目立つようになりました。私自身も現在第2子を妊娠しており体調が安定せず、ついイライラをぶつけてしまっています。「こんなわがままなのはうちの子だけかも……」と思って、わがままだらけで頭にきて、毎日怒ってしまいます。例えば、トイレに行きたくない(そして漏らす)、ジュースを買って欲しい(ダメと言うと泣き叫ぶ)、工作がうまくいかなかった(心が折れて泣く)などなどです。 怒るという感情は自然なことです「怒る」という感情は自然なことで、それを否定する必要はありません。子どもにイヤイヤされて泣いて叫ばれたり、夜泣きで寝不足のなかトラブルが起こったら、誰でもイライラしたり、怒りたくなります。その「怒り」の感情に対して自己嫌悪になる必要はありませんが、怒ったことで自分の気持ちを見直すチャンスでもあります。 例えば3~4歳の子であれば、ママさんは「もう色々わかる年齢なんだから〇〇しないはずだ」という気持ちが根底にあり、「〇〇すべきではない」と思っていることを子どもがしてしまうことで、イライラして怒ってしまうということがあるかと思います(4歳なんだからおもらしはしないはずだ、など)。 感情的に怒ってしまったときは「自分ってこう思っていたんだな」と、後で俯瞰して自分の気持ちを観察してみましょう。自分がどんなことで「〇〇すべき」「〇〇すべきではない」と思っているかに気づけると思います。その考えが本当に正しいのかも含め、しっかり考えてみるとよいでしょう。 また、「怒り」はどうしようもなく、止められない感情のように感じますが、実はコントロールできる感情です。「子どもに怒る」ということを自分で選択して感情的になっていることを認識しましょう。 感情を子どもにぶつけると、悪影響があります子どもは、環境による影響を受けやすいです。アメリカのハーバード大学との共同研究では、暴言によるマルトリートメント(大人から子どもに対する避けたい関りのこと)があると、言葉の暴力を経験していない人たちよりも「聴覚野」が約14%も肥大するという結果があります。 怒鳴ったりなじられたりするなどの言葉の暴力は、身体を傷つける身体的マルトリートメント以上に、子どもの脳を傷つけてしまうと言われています。大切なのは、使ってほしくない言葉は繰り返さないこと、本人の存在を否定するような言葉は使わないことです。 イライラしないためにできることママがイライラしないためにできることは、「自分で自分の機嫌をとる」こと。疲れているとイライラしたり、感情的になりやすいです。ママ自身が疲れすぎてしまわないように、たまには家事や育児を投げ出す時間を作ったり、ラクになるツールや人に頼ったりするところから始めましょう。 工夫して対応してもつらい気持ちが続くときは、心の専門家や地域の保健士さんに相談してみると良いですよ。もし怒りの感情がコントロールできず、もしかしたら自分が虐待しているかもしれないと思うときは、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に相談しても良いと思います。 子どもへ感情的に怒ってしまう人は、何でも「自分でしなくちゃ」と頑張ってしまう頑張り屋さんが多いように思います。でも、子どもの心に傷を残さないためにも、感情的に怒ってしまったら、まずは子どもに「ママはこう思っていたんだ」と伝えしっかり謝ること、そして、子どもの存在が嫌い・嫌ではないんだということを説明してあげてください。 子育てのどんなフェーズにおいても、一番大事なのは「自分自身」です。子どもに怒ってしまう自分自身を嫌にならないよう、まずは子どもへ怒ってしまう環境をつくらない工夫をおこない、自分の心と体を大切に考えたうえで、お子さんを大切にしてあげてください。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年12月10日現在長男は6歳、次男は2歳です。2人ともよく話すタイプで、常に騒がしいわが家なのですが、長男が次男にすごく冷たい言葉を投げかけたのを聞いて、私はびっくり。しかし、その原因は何と私だったのです! 私自身の考え方を改めるきっかけになった体験談です。 私の言い方そのままじゃん…私は「なんて冷たい言い方!」と衝撃を受けると同時に、先日私自身が長男に向けた言葉とほぼ同じことに気が付きました。数日前に長男に「絵本を読んで」と言われた私。ちょうど仕事から帰ったばかりで、夕飯の準備など慌ただしい時間でした。次男もおなかが空いてぐずっていたので、私もイライラ。 私は長男に向かって「今、夕飯作ってるのに、見てわかんないの? 」と言ってしまったのです。言った直後に「もっと違う言い方をすればよかった」と思い、「ごはんできたら読むから待ってね」と言い直しましたが、長男は不服そうに自分で本を読んでいました。 自分の話し方を見直す私の口調を長男がまねしてしまうことはそれまでにもよくありましたが、悪い意味の言葉は今回が初めてだったので、自分の言葉づかいを改めなければと強く思いました。私のせいで次男は大好きな長男から冷たい言葉を掛けられ、悲しかったと思います。 長男は保育園に通っていますが、5歳児クラスになったころから、荒っぽい言葉を覚えてくるように。長男が「うるせえ」「ちげえよ」と言っているのを聞いて、私はショックを受けたことがあります。言葉を覚える時期には、周囲の影響は甚大。まずは私が変わらなければいけないと痛感しました。 今は子どもたちに使ってほしくない言葉は使わず、きれいな日本語を使うよう努力しています。しかし時には感情的になって、不適切な口調になってしまうことも。そのときはすぐに謝り、今の言葉は使ってはいけない言葉だったと伝えるようにしています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/しおみなおこ著者:土田えり子2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しおみ なおこ
2023年12月04日10年のシングルマザー期間を経て再婚と出産をした私。15歳、11歳の娘たちに年の離れた妹ができました。事情があって夫とは別居中のため、現在ワンオペで毎日忙しく目まぐるしい日々を送っています。年の離れたきょうだいを育てることになり、良い面もあればつらい面もあることに気がつきました……。久々に子どもたちと向き合える日々長女が5歳、次女が1歳になったころ、前の夫と離婚しました。その後、シングルマザーとして10年間、家事や育児、仕事に追われて過ごしてきました。そんな毎日でしたが、お付き合いをしていた今の夫との間に妊娠。三女の産休と育休を機に、久しぶりに子どもたちと過ごす時間ができました。 何よりよかったのが、長女と次女との時間ができて話をゆっくり聞いてあげられるようになったこと、学校行事に参加できるようになったことです。長女は幼少期のころから反抗的で、何かとバトルの日々でしたが、産休や育休に入って一緒に過ごせるようになってからは穏やかになりました。反抗期が落ち着いたのではなく、きっと10年間の寂しさが心のモヤモヤとなって反抗的になっていたのだなと感じました。 ワンオペなのにママは3人?シングルマザー時代は時間のない毎日だったので、私が家事をしたほうが早く、長女や次女にはあまり手伝いをさせてきませんでした。そのため、子どもたちは家事が大の苦手。ひとまず三女の出産を機に、洗濯機の使い方やごはん作りを教えてみました。すると、2日程は頑張ってみたようですが、結局ごはんはコンビニや宅配で済まし、洗濯物ものはためておいても着替えはあるので問題ないとのスタンスに……。 しかし三女が笑顔を見せたりハイハイを覚えて近寄ったりするようになると、長女と次女は三女にメロメロになって家事のモチベーションが変わってきました。率先して家事や三女の面倒を手伝ってくれるようになったのです。三女もそんなお姉ちゃんたちが大好きで、私よりもお姉ちゃんがいいというときや、お姉ちゃんの抱っこで寝るということも増えていきました。 困ったことは……かなりの歳の差で妹ができたことは、子どもたちの成長にとってよかったと感じているのですが、経済面では良いとは言い難い状況です。長女の児童手当は終了し、高校は私立のため学費などが高いのです。仕事復帰に欠かせない保育園は、保育料がかかります。私の住んでいる地域では、2人、3人目は減額などがあるのですが、姉妹の年の差がありすぎるので三女は第一子扱いに……。それらの結果、毎月の学費と保育料を合わせると10万円以上がかかります。3人の子育てにはこんなにお金がかかるのか……と嘆いてしまいます。 今回の私の出産に関しては、そもそも再婚に否定的な身内から反対の声も受けました。しかし、ワンオペで大変なことも多いとはいえ、子どもたちと協力して過ごす日々の中で、子どもたちの大きな成長を感じています。たくさん話し、たくさん関わり、たくさん協力できるようになった私たち家族は一層絆が強くなったように思います。長女や次女も三女という妹の存在をとても喜んでいて、今では反対していた身内までも三女を可愛がってくれるようになりました。経済的には厳しくなりましたが、これからも四苦八苦しながらも子どもたちと協力して、心豊かで前向きな未来になるよう過ごしていきたいと考えています。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 著者:星野美月年の差3姉妹を育てるアラフォーママ。保育士資格や幼稚園教諭免許を保有。夫とは週末婚のためワンオペで育児に奮闘中。育休を機に、民間資格を取得したりWebデザインを学んだりなど新たなスキル開拓にも熱意を燃やしています。
2023年12月03日幼稚園に毎日楽しく通っている娘ですが、ある日しょんぼりして帰ってきました。理由を聞いたところ、「先生から幼稚園に来ないでくださいって言われちゃった」とのこと。そんな幼稚園の先生から言われた言葉が原因で起きた、ある出来事をご紹介します。娘がしょんぼり帰ってきた幼稚園が大好きな娘は毎日楽しく通っていたのですが、ある日いつもと様子が違う⋯⋯。元気がない理由を聞いてみたところ、「先生に幼稚園に来ないでくださいって言われた」と話してくれました。 クラス全員で制作活動をしていたところ、娘を含めた数人が集団行動を乱し、困り果てた先生が子どもたちに言った言葉だったようです。私は言葉の選び方に疑問を感じましたが、あなたがしたことで先生が困ってしまったんだよ、ということを伝えました。 しかし、娘は言われた言葉だけが心に残り、状況には関心がない様子で、幼稚園に行ってはいけないと思っているようでした。 娘が幼稚園バスに乗りたがらない翌朝、スクールバスを使用している幼稚園バスの停留所へ。バスが到着して先生が迎えてくれたのですが、娘はバスに乗りたがりませんでした。 前日の出来事が原因と思い、バスに乗り合わせた先生に「昨日先生に幼稚園に来ないでくださいって言われたから行けないって言うけれど、幼稚園に行っていいですよね?」と話すと、「幼稚園に来ていいんだよ」と言ってくれたのを聞いた娘は安心したようで、バスに乗って出かけていきました。会話を振られた幼稚園の先生は、私が話した内容に少し驚いた様子でした。 担任の先生から電話がかかってきたその日の夕方、バスでのやりとりを知った幼稚園の担任の先生から電話がありました。娘には「もう幼稚園に来てもいいです」と伝え、誤解を解くように努めてくれたとのこと。けれども娘が不安を感じた「幼稚園に来ないでください」という言葉については、特に説明はありませんでした。娘に関しては、幼稚園に行ってもいいということがわかってからは、前と変わらず楽しく幼稚園に通い、担任の先生のこともとても大好きです。 実際に現場を見たわけではないし、私自身もいつもお手本のような態度や振る舞いを実践できているわけではありません。それに、先生の言い方や言葉のニュアンスの解釈が違っていたかもしれないので、あえて、なぜあんなふうに言ったのかは聞いていませんが、娘の叱り方や叱るときの言葉選びについて考えさせられる出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年12月01日好みがはっきりして、こだわりも強くなってきた4歳のイヤイヤ期。小さいころには通用していたごまかしも効かなくなり、子どもと私の気持ちのバランスをとるのにひと苦労しています。そんな中、どのように接すればお互いに疲れないか、喜怒哀楽を使って試してみることに。今回はそのときの体験談をご紹介します。 できたことを見つけて喜び一緒に楽しむお片付けをしたくないしお手伝いもしたくないと言われたときに、「この色鉛筆はここにきちんと片付けられたんだね」「スリッパを揃えておいてくれたからパパが喜んでたよ」など、先に喜んだりうれしかったことを伝えると、気持ちが前向きになって「イヤ!」が減ったような気がします。 「ママとどっちが早く片付けられるかな」と競争するのも合っていたように思いますが、私自身の気持ちや時間に余裕がないときはなかなか実践できませんでした。 心に直接訴える! 怒る・悲しむ3回やさしく伝えても行動しない場合や、改善されない場合は叱るようにしていた私。その場合、私の感情はすっきりしますが、娘の気持ちは追い付かず余計にイヤ!が強くなる傾向になっていました。 イヤイヤのご機嫌斜めの状況になってから話を聞いてもらうのはとても大変なので、「叱りたくないからお願い」「ママの話を聞いてくれなくて悲しい」と伝えると、少し効果があったように思います。ただ、娘が私の口調の裏側の怒りを感じとっているのか、ふてくされながら行動するので、お互いにあまり気持ちのいいものではありませんでした。 してほしいことを淡々と冷静に伝えるパズルや塗り絵など終わりが見える遊びや粘土、工作などで集中しているときは、してほしいことだけを伝え、あとは見守るようにしました。また、テレビや動画を見ていてすぐに行動に移せない状態なら、「今していることが終わったらお願いね」や、時計を一緒に確認しながら「長い針が12になったらおしまいにしてね」と伝え、娘の行動を優先させるようにしました。 早く行動してほしい気持ちはもちろんありますが、娘の優先順位を尊重して冷静に話すと、自分で気持ちを切り替えて行動してくれるようになったのです。 いろいろと試してみましたが、失敗して言い合いになることもあるほか、娘や自分自身の気持ちが整わず2人で泣くことも……。毎日穏やかにとはなかなかいきませんが、危ないことや後回しにできないもの以外は見守る心のゆとりを持ち、娘のイヤイヤとじょうずに付き合う方法をこれからも探していきたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/miyuka著者:斎藤なおみ4歳のひとりっ子園児の母。知人のいない夫の地元で、義実家と敷地内同居をしながら子育てに励む。好きな言葉は「大丈夫」「しょうがない」。
2023年11月28日わが子が通う幼稚園では、つけて行ってもいいヘアアクセサリーの種類や形状など、子どもの身支度についてルールがあります。内履きは無地のものを履くようにとのこと。そんな幼稚園からのお願いについて考えさせられる出来事がありました。 大好きなアナ雪の内履きを購入する幼稚園に通うわが子の内履きがサイズアウトしたため、靴屋へ向かいました。足が大きくなり内履きが履きにくかったためか、幼稚園の中で内履きを履きたがらない様子が見受けられたとのことです。 靴屋で内履きを見ていると、わが子の大好きなアナ雪の絵がプリントされた内履きが、無地のものよりも安く売られているのを発見。内履きは無地を準備してほしいという幼稚園のお願いを思い出したのですが、お迎え時に他の子も履いていたという理由で、アナ雪の内履きを購入しました。 これでよかったのか…とモヤモヤアナ雪の内履きを購入してもらったわが子はとても喜び、内履きを履きたがらない様子もなくなり、アナ雪の内履きを大切にしている様子が伺えました。また、幼稚園の先生から、内履きについて注意を受けるようなことはこともありませんでした。 「わが子は喜んでいるし、内履きも履くようになったし、キャラクターがプリントしてあるくらい大した問題ではないのではないか……」と思いアナ雪の内履きを履かせていましたが、これでよかったのかという疑問がずっと心の中に残っていました。 カチューシャをつけていきたいとごねるある日、幼稚園から帰ってきたわが子が「幼稚園にカチューシャとかつけていきたいの」と私に話しました。幼稚園にはカチューシャをつけていってはいけないことになっていると話したのですが、他の子がつけていたことを理由に納得できない様子。 そこで、カチューシャをつけて幼稚園バスの集合場所で先生に聞いてみることにしようということで話は収まりました。翌日、わが子はカチューシャをつけてバスの集合場所へ。 「いけないよ」と言われ、カチューシャを外す幼稚園のバスが到着し、先生がバスの中から出てきました。私はすかさず「カチューシャはつけていいですか?」と尋ねると、先生は「つけてはいけないんですよ……」とのこと。このやり取りを見たわが子はしぶしぶカチューシャを外し、不満が残った様子で幼稚園バスに乗り込んでいきました。 その後、わが子がカチューシャをつけていきたいと言うようなことはありませんでしたが、周囲のマネをしたがるようなことが何度かありました。 幼稚園のルールやお願いに対し、私がこれくらい大丈夫と勝手に判断してしまったことで、マネをしたがるわが子のように、周囲にも何らかの影響を与えてしまったかもしれないと反省。また、それはわが子にも「ルールを守らなくていい」と言っているような面もあることに気づきました。これからは自分が見本となって、わが子のルールを守る力を育んでいきたいと反省した出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/みいの著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年11月28日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。 祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。 また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。 これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。 父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなかこないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家や専門機関に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2023年11月27日保育士の中田馨さんが、子どもに強く当たってしまったときの対応について詳しく教えてくれました。自分自身に余裕がなくて、子どもに大きな声で怒鳴ってしまった……冷たい態度をとってしまった……と落ち込んでしまうママやパパもいることでしょう。ぜひ、参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。子どもに冷たい態度をとってしまったり、大きな声を出して怒ったり、頭をたたいてしまったり……などなど。日々育児をしていく中で、思わず子どもにやってはいけない対応をしてしまった! と後で落ち込んでしまうことってありませんか? きっと、誰でもあるのではないかと思います。保育の専門家でもある私だって、わが子への対応には「ああ、失敗した!」と反省の日々です。そこで今回は、できるだけ避けたい子どもへの対応のお話をします。 どうして思わず、“やってはいけない対応”をしてしまうのか?本当は何度も言いたくないけれど(叱りたくないけれど)、子どもの態度を見ていると思わず“やってはいけない対応”をしてしまいます。どうして“やってはいけない対応”をしてしまうと思いますか? それは、親が子どもに「正しい行動をしてほしい」と思うからこそです。子どものことを思っているからこそなので、「正しい行動をしてほしい」と思うこと自体は決して悪いことではありません。なので、「思わずしてしまう、やってはいけない対応」を変えていければよいですよね。 私の場合、「思わずしてしまうやってはいけない対応」をしてしまいそうになる直前に、大きく息を吸い込みゆっくりと吐きます。つまり、深呼吸ですね。1回で足りない場合は2回、3回と繰り返します。そうすると“頭で考える暇”ができるので、「さて、どう対応しようか?」と考えることができます。また、前回同じようなことが起きた場合は反省した時に、「次は、こう対応してみよう」と改善策を自分なりに考えていれば、深呼吸の後の対応がしやすいものです。 やってはいけない対応をしてしまった! と後で落ち込んだときは、落ち込むだけでなく次につながる改善策も考えてみるとよいですね。では次からは、具体的な例を挙げてみましょう。 子どもに冷たい態度を取ってしまったとき「子どもに冷たい態度を取ってしまった……」。子どもが何度も同じことを「なんで? なんで?」と聞いてきたり、サークル活動や習い事で、みんなの輪の中に入らずママにべったり……なんてときに冷たい態度をしてしまうことがあるかもしれませんね。 例えば、前者の場合、「なんで? なんで?」と聞かれることに疲れたのなら「なんでだと思う?」と聞き返してみてください。まさか聞き返されるとは思っていないので子どももびっくり! そして、子どもなりにその答えを導き出すはずです。また、後者の場合は「みんなの輪の中に入ること」が「正しい行動」と思うことを諦めてみましょう。今、子どもができていることを探すことのほうが、気持ちがラクになります。 例えば、みんながリズム体操をしているときに、ママの膝に座って体を揺らしていたら「この子なりに楽しんでいるんだ!」と感じることができれば心の余裕が生まれ、ママもきっとうれしくなるはずです。 大きな声を出して怒ってしまったとき「大きな声で怒ってしまった……」。大きな声を出すことは、子育てをしていたらあります! 例えば危険なことをした時や、お友だちを傷つけるようなことをした時は、とっさに大きな声を出して止めなければいけません。ここでママが反省してしまうのは、その大きな声を出すときに「感情的になっているかどうか?」ではないかと思います。必要以上に感情的になって大きな声を出したからきっと反省してしまうのですよね? 例えば、「いい加減にしなさい!! あなたは本当に……」と言いかけたなら、最初にお話しした深呼吸を1回入れて、低い低い声を腹の底からゆっくり出して「〇〇ちゃん……」と言ってみてください。(いわゆる“どす”の利いた声です)。これは、かなり冷静に子どもに注意することができますよ。これができると、感情的に「怒る」ではなく、冷静に「叱る」ことができるはずです。一度お試しを! 子どもをたたいてしまったとき「子どもをたたいてしまった……」。子どもがあまりに言うことを聞かないので、思わずたたいてしまった。たたかれた子どもが痛いのはもちろんのことですが、たたいてしまった親の手や心も痛くなってしまいますよね。それこそ本当に“思わず”手が出てしまったのだと思います。 もしも、子どもをたたいてしまったときには、そのままにせず必ずフォローを入れましょう。「ゴメンナサイ! たたいてしまった」と言い、たたいたところをさすったり抱きしめたりして謝ります。後でフォローをすればたたいていいものではないので、たたかずに言葉で子どもに伝える方法を、親としても考えていきましょうね。 また、たたきそうになったら、意識的に子どもとの距離を取ってみましょう。「大きな声を出して怒ってしまったとき」にご紹介した「深呼吸を1回入れて、低い低い声を腹の底からゆっくり出して……」の方法も使えますよ! 子どもにやってはいけない対応をしてしまうことは「誰しもあること」です。完璧な親なんてどこにもいませんよ! だから、やってしまったことを後悔した後は、「じゃあ次のときに、どうすればよいのか?」と前向きに考えていきましょうね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年11月23日保育士の中田馨さんが、子どもの食事のお悩みについて詳しく教えてくれました。「すぐに遊び食べをしてしまう」「うちの子、好き嫌いが多くて困ってる……」など、子どもの食事に関する悩みは尽きませんよね。じょうずに楽しく食事する方法についても教えてくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。子育ての悩みの中で、上位に上がってくるお悩みのひとつに「食事」があります。食べることは「生きること」につながるので、元気いっぱい大きくなってほしい! と願うパパやママにとって重要な位置に占めることだと思います。 今回は、そんな食事周りのお悩みのお話です。 手づかみ食べさせるとグチャグチャになるんです……離乳食の進め方をみると、離乳食後期ごろから新たにスタートするのが「手づかみ食べ」。「よし! 手づかみメニューを作ってみるぞ!」と、きっとママも張り切っていることだと思います。しかし、実際に手づかみメニューを子どもの目の前に置いてみると、グチャグチャと潰すだけで、口に入れようとしない。挙句の果てに、テーブルに擦り付けたり、床に落としたり、ポ~イと放り投げたり大惨事! なんてこともあると思います。 できるだけきれいに食べさせたいので「手づかみ食べはやめておこう」と封印してしまうママもいることでしょう。しかし手づかみ食べは封印しないでください! 手づかみ食べは、赤ちゃんにとって利点しかありません! いろいろな軟らかさ、温度の食材に触れることで、手指の感覚を育ててくれます。つかんで口に入れることで、手指や口の使い方をマスターすることができます。自分で食べることで食べられた満足感を感じることができます。 テーブル周りが汚れることが気になる場合は、手づかみ食べしてOKな食材をまずは1口分だけ目の前に置きましょう。口に入れたら、次の食材を置きます。今日食べる全てを赤ちゃんの前に置くからグチャグチャになるのです。手づかみ食べに慣れるまでは、この方法で進めてみてください。 うちの子、好き嫌いが多いんです……子どもの好き嫌いは、離乳食期、幼児期のあるある問題です。色々な食材を食べてほしいという気持ちは親として当然持っているものですよね。離乳食期であれば、おかゆに混ぜたら食べてくれたり、工夫次第で食べてくれることもあると思いますが、2歳を過ぎ自分の気持ちが確立されてからはなかなか難しい時もあります。 子どもの食事で大切にしたいことは2つ。1つ目は、大人も子どもも食べ物の好みは人それぞれ。だから無理強いはしないということ。2つ目は、食べないからといって食卓からその食材を消さないこと。消してしまうと苦手な食材ではなく「知らない食材」になるからです。また、細かく刻んで食材をわからないようにしてしまうというのも、食卓から食材を消してしまうということにつながるため実はあまりよくありません。なるべく食材がわかる状態で食卓に並べてあげるのが良いでしょう。 上記を踏まえた上での対応策を2つご紹介します。子どもの好き嫌いに悩んでいるというパパやママは参考にしてくださいね。 対応①食材をほんの少しお皿にのせる苦手な食材は小指の爪くらいの大きさだけお皿にのせましょう。「食べてくれたら“ラッキー”」っという感じです。 対応②周りの大人がおいしそうに食べる周りの大人が「わあああ! コレおいしいわあ!!」と、本気でおいしく食べること。子どもに「(苦手な)ほうれん草食べなさい」と声掛けするよりもずっと効果があります。 子どもが苦手な食材は、何かのきっかけで食べてくれる日が来るかもしれません。もしかすると、ずっと苦手なままかもしれませんが、苦手な食材がいくつかあっても問題ありません。「いつか食べてくれるかもしれないな」ぐらいの気持ちで、気長に取り組んでみましょう。 食事周りのお悩みは尽きないかもしれません。我が家も中学生の娘が急に「魚キライ」になったので(ビックリ!)。いかに克服するか、気長に取り組んでいる途中ですから! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年11月20日2週間に1度、図書館に本を借りに行くことを楽しみにしている年長の次男と2歳の長女。駐車場から図書館に行くまでは、駐車場を出てすぐにある道路を横断しなくてはいけません。長女を抱っこして車の鍵を閉めていると、次男がひとりで走り出そうとしました。あわてて次男の腕をつかんだ私と、早く図書館に行きたい次男が揉めているとパトカーが目の前に停まったのです……。 暴れる次男の前に停まった車は「ママ、手をはなして!」と言う次男に「ひとりで走って行くつもりなら絶対にだめ!」と言い返す私。暴れる次男の腕をつかみながら「次男の気持ちが落ち着くまで車の中にいようかな」と私が思ったそのとき、偶然通りかかったパトカーが駐車場に入ってきて、私たちの前に停まりました。 パトカーから顔を出したのは、男性の警察官。ただならぬ雰囲気の次男と私を見て声をかけてくれたようです。私が状況を説明すると「お母さんとしっかり手をつないで、一緒に渡ろうね」と、次男にやさしく注意する警察官。 「ごめんなさい」と下を向いて言った次男に、警察官は「ごめんなさいが言えてえらいね」と言い、私にも「お母さんも、お気をつけて」と会釈し、その場を去りました。私に抱っこされたままの長女も「手をつなぐ」とつぶやいていたので、一連の流れを見て自分なりに理解したようです。 図書館では、交通安全に関する絵本と、警察官が登場する絵本を借りてきました。「ビックリしたけど、かっこよかった」と目を輝かせながら熱心に絵本を読む次男。小学生になるまでに交通ルールをしっかり学ぶきっかけになったようです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/海乃けだま著者:安藤 はるか
2023年11月16日2人の娘さんを持つママ。上のお子さんはもちろん初めての子だったので、自分でもうまく対応できていなかったと思うことが多いそうです。今回は、上のお子さんが未就園児だったころの対応で、「あのときはごめんね」と思うことについてご紹介します。 口うるさく言ってしまう長女が1、2歳のころ、公園で頻繁に「危ないよ」「汚いよ」などと声をかけていました。どれぐらいが危険で、どれぐらいなら見守っていれば良いのかがわからなかったのです。なので危なくならないよう、何でも先回りして注意をしていました。 しかし、次女が公園遊びをするようになったときは、子どもが2人いるので目が行き届かなかったこともあり、あまり口出ししませんでした。次女はひとりで考えて行動し、冒険をすることからいろいろと学び、たくましくなりました。直接関係があるかはわかりませんが、口うるさく言ってしまった長女は、現在とても慎重で失敗を恐れる子です。 お姉ちゃん扱いをしてしまう次女の出産後、3歳の長女と対面したとき、体がすごく大きく感じました。この瞬間から私の中で、「長女=お姉さん」だということがインプットされたような気がします。2人目出産後は1人目の心のケアが大切という話は本で読んだり、先輩ママたちから聞いて意識はしていたのですが、どうしても「お姉ちゃんなので手伝ってほしい、我慢してほしい」と感じることが多かったのです。 歳の離れたお姉ちゃんがいる長女の友だちのお母さんが、2人に対して「まだこんなに小さいんだから」と言っていてハッとした経験があります。同じ年齢でもきょうだい構成によって感じ方が違うのだなと思いました。 先を急がせてしまう長女に対して、「ちゃんと育てなきゃ」という思いが強い気がします。何歳になっても、長女が体験することは親としても初めて体験すること。どうしても周りの子たちを参考にして、比べてしまいます。例えばもうおむつが外れた、習い事を始めたなどと聞くと、焦って長女にも「やらせなきゃ」と思っていました。 次女は長女のときの経験があるので、早めに習得させたほうが良いこと、本人がやる気が出るまで待っていたほうが良いことなど、ポイントがわかる気がします。なので次女には「先を急がせたい」と思うことが少ないのです。 2人に平等に接したいと思っているのですが、親の至らなさから長女には厳しくなってしまうことがあります。長女のほうがお下がりを使うことなく、常に新しい物を買ってもらえるなど得している面もあるのですが……。これからも長女にはうまく対応できないことがあると思いますが、私自身も勉強しながらこれらも姉妹の子育てを頑張っていきたいと思っています。 イラストレーター/まっふ監修/助産師 松田玲子著者:小川恵子8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2023年11月15日保育士の中田馨さんが、子どもを叱るときの「言ってはいけないNGワード」について詳しく教えてくれました。「早くしなさい!」や「また散らかして!」などついつい言ってしまう言葉もたくさんありますよね。中田先生が子どもを叱るときの効果的な言い換え方法をいくつも教えてくれています。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。毎日子どもと生活していると、どうしても叱らなければいけない場面が訪れます。子どもを叱るって本当に難しい! と実は私も思っている一人。それは保育所の子どもたちもそうですし、もう中高生になった自分の子どもを叱るときもそうです。 叱るときに大切なことはいろいろありますが、私が大切にしているのは3つ。子どもの目を見て叱ること。そして、子どもの感情に影響されないこと。また、自分の感情は平たんでいることです。今回は、子どもを叱るときに思わず言ってしまいがちな言葉と、その言い換えの方法をご紹介します。 “また”○○したのね!子どもは、何度言っても同じことを繰り返しします。例えば、「また指を吸って!」「また、意地悪して!」「また、散らかして!」などあるかもしれませんね。しかし、大人が何か指摘されるときに、「また」と言われるとどうでしょう? 「また、テレビばっかり見て!」と言われたら? 「いやいや、さっきまで家事をしていて、今やっと休憩するところよ。“また”なんて決めつけないで」と思いませんか? 子どももきっとそう思っているはず。なので、言い換えてみましょう。 ・「また指を吸って!」⇒「指をはずそうね」 ・「また、意地悪して!」⇒「どうして○○したのかな?」 ・「また、散らかして!」⇒「ママ、お願いがあるんだけど。ここを片づけてくれると嬉しいな」 上記はあくまで一例です。子どもにして欲しい行動を具体的に伝えたり、子どもの気持ちを聞くとよいでしょう。 “早くしなさい!”「早く~しなさい」の“早く”は、親が思わず使ってしまう言葉の第1位かもしれませんね。「早くこっちに来なさい」「早く食べなさい」「早く着がえなさい」「早く寝なさい」などなど、年齢が高くなるごとに“早く”を言うことが増えてきます。 それはどうしてでしょう? それは、子どもがだんだん自立してきて自分でできることが増えてきたことを親自身が知っているからではないかと思います。しかし、思ったようには子どもが動いてくれない。そのため“早く”と言ってしまうのです。思ったように子どもが動いてくれないということは、親としては自分が思った通りに動いて欲しいわけです。しかし、親と子どもは別の生き物。思ったように動いてくれるはずがありません。 実は私もわが子には“早く”と言ってきた母親の一人です。でも、あるとき息子に言われたんです。「ボクは一生懸命早く動いているんだ!!」ってね。そこで気づいたんです。「そうだった。私は数十年人生経験があるけれど、この子はまだ数年しか生きていないんだ」と。大人は新幹線。子どもは普通列車。と思って、今以上に子どもを待ってみてください。その上で、言い換えをしてみましょう。 ・「早くこっちに来なさい」⇒「準備はできた?」 ・「早く食べなさい」⇒「よく噛んで飲み込んでね」 ・「早く着がえなさい」⇒「ズボンを履こうね」 ・「早く寝なさい」⇒「そろそろ寝る時間だから寝るよ」 言い換えるときは、今の状況をたずねてみたり、子どもにして欲しい行動を具体的に伝えるといいでしょう。 実は先日、中2の娘に「明日何時に起こしたらいい?」と聞いたときに指摘されました。「毎晩、“ホンマに起きてよ”って言うのやめてくれへん? 腹立つねん」と。最近の娘は、何度起こしても起きなくて手を焼いているので、口癖になっていたんですね。いやあ、反省しましたね。叱る場面じゃないにしても、普段思わず子どもに言ってしまっている「NGワード」は他にもありそうですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年11月10日私の住む地域では入園前におむつがはずれていなければならない園が多いことを知りました。息子は1歳半のころからトイレトレーニングを始めていましたが、3歳前になってもまったくおむつがはずれる気配がありません。そこで強制的なおむつはずしに出ましたが、なかなかうまくいかない日々。ある日、私の怒りは爆発してしまいました。しかし、うまくいかないのには理由があることを知って怒ったことを後悔しています……。夏に家の中でおむつを強制的に外した1歳半のころからトイレトレーニングをしていましたが、3歳前になってもおむつがとれる様子のなかった息子。ネットの体験談や友人から、「夏は室内で何もつけないでいるといい。部屋の中でおもらしはしてしまうけれど、子ども自身それが嫌で1カ月でおむつはずれができるようになる」というアドバイスがあり、3歳前の夏ごろそれを決行しました。 おむつもズボンもはかないことに対してはなんの抵抗も見せず、むしろ快適そうに過ごしていた息子でしたが、アドバイスとは裏腹に、2週間経っても3週間経っても自らトイレに行くことが成功することはなく、リビングでおもらしをしてしまうという日々が続きました。 日中はおむつからおむつパッドに変更家でのおもらしがまったくなくならないまま2カ月が過ぎたころ、少し肌寒くなってきました。そこで、何もはかないトレーニングは諦めて、おむつからおむつパッドに切り替えました。おむつパッドはおむつと違って、1回おしっこやうんちをしただけで子どもが不快感をおぼえると友人から聞いたからです。 トイレに行くことを促されると、タイミングが合えばトイレでおしっこやうんちをすることができるようにはなってはいましたが、自分ではタイミングが掴めていなかった息子。おむつパッドからおしっこが染み出すことが多々ありました。そうこうしているうちに、気づけばおむつはずれに1年以上かかっていました。私はストレスが溜まっていき、息子の失敗を責める回数も増えていきました。 ショッピングモールのトイレで怒りが爆発ある日ショッピングモール内で、おむつパッドからおしっこが染み出していることがわかり、急いでトイレへ駆け込みました。1年以上のおむつはずれの失敗の日々にストレスが頂点に達していた私は、「なんでできないの! なんでわからないの!」と息子を責め立ててしまいました。 涙目で私の顔を見ながら、小さな声で「ごめんなさい……、ごめんなさい……」と謝り続ける息子。その言葉で私は、なんでこんなに小さな子どもを責めているんだろうとハッとしました。そして同時に息子の心を深く傷つけてしまったと後悔しました。 理由があったことを知って……幼稚園選びが始まったころ、ある幼稚園説明会で「おむつははずれていたほうが良いと思う親御さんが多いと思いますが、焦らないでください。このころはまだ膀胱が未発達な場合があって、本人ではどうしてもコントロールがきかないこともあるんですよ」ということを教えてもらいました。 息子は体も標準より小さかったのでこの説明はとても腑に落ちました。そして私は説明会後からは精神的にラクになっておもらしをしても責めることはまったくなくなりました。おもらしをしても怒られないことで息子もリラックスした様子になり、それから3カ月後のある日、突然トイレに完璧に行けるようになったのです。 息子の発達を見定めることなく、おむつはずしのトレーニングを1年以上強制したことは、親のエゴだったと反省しています。子育て中うまくいっていないときに、自分だけでなんとかしようと頑なになることは良くないことなのだと気づいた出来事。おむつが完全にはずれた3年たった今でも、思い出しては私は「ごめんね」と息子に思うのでした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:大井絵衣5歳男児の母。「楽しく子育てがしたい!」がモットー。台所育児を実践中で、息子が1歳のころから毎日夕飯を一緒に作るのが日課。自身の育児経験を中心に、子育て関連の記事を多く執筆中。
2023年11月08日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆