23歳娘はグループホームに入居中Upload By 荒木まち子発達障害がある娘は高等特別支援学校を卒業後、特例子会社に就職、勤めて4年目にグループホームに入居しました。発達障害がある娘の特性娘は計算が大の苦手です。でもいろいろな経験を重ねつつ日常の買い物やATMの使い方などを身につけてきました。なので私は娘がグループホームに入居するとき、それまで彼女が働いて貯めていた貯蓄(含む障害年金)を通帳ごと娘に渡し、グループホームの使用料の振り込みや生活費(食費、保険代、携帯料金、余暇のお金など)の支払いをすべて本人に任せることにしました。収入激減なのに…原因はさまざまですが、メンタル面が崩れると娘は不眠や吐き気を催し会社を休むことがよくあります。グループホームに入居してしばらくして娘はネットトラブルなどいろいろな要因が重なり、再び会社を休みがちになりました。収入は格段に減り、娘は貯蓄を切り崩して生活するようになりました。障害年金だけではグループホームの使用料(家賃)は足りません。それでも娘に節約をする様子はなく、フルタイムで勤務していたときと同じような生活をしていました。むしろ会社を休んでいる間の時間を持て余し、習い事を始めたり、ゲーミングチェアを購入したり、外食が増えたりと、以前にも増してお金を使っているように見受けられました。グループホームの世話人さんから「娘さんがネットで注文した商品がグループホームに毎日のように届く」と言われ、私は娘に貯蓄の残高は大丈夫なのかと何度も確認しました。娘はそのたびに「まだあるから大丈夫」と言っていました。決定的な出来事グループホームに入居後も娘のケース会議は定期的に開かれていて、今後のことを見据えた選択肢や方向性についての話し合いが行われていました。本人を交えた支援者会議で大まかな見通しが立ってしばらくしたころ、私のところにグループホームの世話人さんから「娘さんが“お金がない”と言っている」と連絡がありました。支援者会議ではあと数ヶ月の生活費は残っているという前提で話を進めていたので私は急いでグループホームに向かいました。Upload By 荒木まち子何にお金を使ったか調べてみると、携帯電話会社の決済サービス(課金やネットでの買い物)などが主な原因でした。娘は学生時代、フィルタリングサービスを利用していたのでゲームなどで課金をしたことはほとんどありませんでした。でも娘は今や成人の社会人。携帯電話の契約も本人名義に変更していて、機種や料金プラン、決済サービスも自分で選べるようになっていました。またATMで頻繁に現金を引き出していて、何に使った覚えていない“使途不明な支出”も多くありました。本人に聞くと「あのときの自分はどうかしていた」と言っていました。確かにそのころは娘のメンタルがとても不安定な時期でした。それでもまさか娘が1ヶ月で数十万円も使うとは…。成年後見人制度私はそれまでも「成年後見人」という言葉を耳にはしていましたが「親も健在だし、娘にはまだ必要ないかな」と思っていました。でもこの一件で娘には保佐人、または補助人が必要なのだとあらためて思いました。現行の成年後見人制度は、費用がかかる、一度選定されると一生涯変更ができないなど不便な点があります。また、周りから見たら「それって無駄使いじゃない?」も思えることでも、本人にとっては「すごく重要で、生きていくうえでとても大切なこと。唯一の楽しみ」という場合もあるので、なんでもかんでも管理・制限するのはどうなんだろう?という気持ちもあります。現在、成年後見人制度はいろいろな観点から見直しが論じられているので、これからも注視していこうと思っています。経験して身につく貯蓄が底をついてはじめて自分の置かれている立場を理解したようで、娘は生活の見直しをしました。・習い事を減らし、ポケットWi-Fiは解約・外食は控える・通帳は“貴重品”としてグループホームの世話人さんに預け、お金は本当に必要なときだけ引き出し、何に使ったか記録する・携帯には再度フィルターをかける娘は何事も経験しないと分からないタイプです。働かなければ収入が減り、それまでと同じ生活を送るのは難しくなるということは、当然娘も『知識』として分かっていたと思います。でも実際経験して初めて『実感』したのでしょう。また、計算が苦手な自分が、お金の管理を自分一人でする難しさにも改めて気づいたようです。休職中も娘は「働きたくない」と思っていたわけではありません。娘はコミュニケーションは得意ではありませんが、一人でいるよりも誰かといる方が好きなので「吐き気やだるさがなければ働きたい」と、ずっと言っていました。今回の出来事は、娘が次の新たなステップに進む一つのきっかけにもなったと私は思っています。彼女はさらなる自己理解を経て、オトナへの階段をまた一段登りました。随分と高い授業料となってしまいましたが(笑)(執筆/荒木まち子)(監修:渡部先生より)確かに授業料は高くついてしまいましたが、娘さんが生活の見直しをできたという成果も大きかったですね。成年後見制度は一度始めたら原則やめられないものですが、相続や契約など必要なときのみ利用して、その手続きが終了したらほかの制度に移行して後見人は辞任する、といった見直しが現在検討されています。また、成年後見制度以外にも、日常生活自立支援事業など、障害のある方を支える制度もありますので、今後の制度の動きを見ながら、娘さんがより安心して生活できる仕組みを選んでください。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月19日穏やかな妊娠期をイメージしていたみかんさん。しかし、実際は夫へのイライラを抱えながら、育休のことや里帰り出産など考えることは山積み。妊娠が判明する少し前から始まる、みかんさんの妊娠記録です。夫婦喧嘩の最中、体の不調から妊娠を疑ったみかんさんは、妊娠検査薬で調べてみると「陽性」。喧嘩中の夫に検査薬を見せることに。喧嘩中に陽性反応が出た妊娠検査薬を差し出して、夫がどんな反応をするのかと思っていましたが、感染症の検査結果と勘違いするという予想外の展開。でも、うれしいサプライズをきっかけに長引いていた喧嘩が終わり、無事に仲直りもできたみかんさん夫婦。早くも性別が気になったり、周りに報告したくなっていて、喜びを爆発させている夫とは対照的に、考えることがたくさんあって不安も多いみかんさん。その後、病院で無事に妊娠を確認できましたが……!? ついにお互いの両親へ報告 ※現在、医療現場では「未熟児」という呼び方はされておらず、「低出生体重児」が正式名称となります。 病院で妊娠していることを確認し、ホッとしたのもつかの間……。ほぼ同時につわりが始まったみかんさん。何かが無性に食べたくなったり、吐いてしまったりと、体調が安定せずつらい日々を過ごします。つわりはつらかったものの、妊娠の経過は順調だったため、ついにお互いの両親へ電話で報告をしました。妊娠・出産でさまざまなトラブルを経験していたみかんさんのお母さんは、喜びよりも心配が大きい様子でした。 そんなある日、生理のような出血があることに気づきます。「もしかしたら」という可能性は常に頭にはあったけれど、実際にイレギュラーな場面に遭遇すると、動揺を隠せません。なんとか病院へ電話をして、翌日の午前中に受診することを決めたみかんさん。もうダメかも……とネガティブに考えてしまい、不安でたまりません。夫が「きっと大丈夫だ」と励ましてくれる声に、「うん」と答えるのが精一杯でした。 つわりは人によって症状も期間も違うので、ただ耐えるしかないのがつらいですね。ただし、状況によっては治療が必要な場合もあるため、つらい症状が続く場合は医師に相談しましょう。体の変化も初めてのことばかりで、体の異常が見られたらなおさら不安だと思いますが、まずはすぐに受診し、周りを頼りながら不安を一つひとつ取り除いていきたいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年06月18日夫が注意しても一切受け入れず、猫を放し飼い状態で飼うお義母さん。その猫に汚れた爪で引っかかれた長男くん。幸い体調の変化はありませんでした。猫に引っ掻かれて以来、お義母さん宅へ第二子の顔見せで久しぶりにやってきたgachaさん一家。赤ちゃんを抱っこしようとするお義母さんに「手、洗った?」とストレートに質問する夫。するとお義母さんは、「はぁ!? 何言ってんの!?」とブチ切れ!「猫が汚れてるとか、部屋が汚いとか……あんた変よ」お義母さんがそう言うと、夫は……?「おかしいのはあんただって。……つかさ、子どもの前でやめてくれる?」そう言う夫の後ろでは、長男くんが怯えていました。「何よ! 嫌な感じ! 手をしっかり洗ってくればいいんでしょ!」お義母さんはそう言って洗面所へ向かいました。すると、怒るお義母さんに怯える長男くんの元に、猫が近づいてきて……!? 夫へ仕返しをするかの如く義母は嫌味発言を連発! 猫は長男くんの足にすり寄ってきてきました。長男くんが手を伸ばして猫の頭を撫でると……なんと今まで威嚇していたのが嘘のように猫も「ニャォ」とうれしそうに鳴きました。 猫から長男くんへの威嚇がなくなった様子に、ほっとするgachaさん夫妻。 すると、洗面所から戻ったお義母さんが「あら?あらあらあらあら?」と言いながら近づいてきました。 「『猫は汚い』、『病気になるから』とか散々言ってたのにね……パパから触っていいよって言われたの?」お義母さんが長男くんに聞いてきました。 「よかったね。やーっと触れるのね。自分勝手なわがままなパパに付き合わされちゃったね」お義母さんは夫への嫌味が止まりません。 わがまま? 自分勝手? お義母さんの嫌味発言が気に掛かるgachaさん。 元はと言えばgachaさんが気になりだして、夫に相談して共感してもらった経緯があります。夫が悪いように言われ、gachaさんが落ち込んでいると、夫は突然立ち上がり……? 長男くんを気遣ってやさしい言葉をかけているようで、夫への嫌味発言が止まらないお義母さん。 そもそもgachaさん夫妻は長男くんに「猫を触ってはいけない」なんて注意したことはありません。夫が嫌味を言われていることに責任を感じているgachaさんですが、 子どもを守る親として正しい判断をしていただけなので、自分を責めないでほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター gacha
2023年06月18日田舎の八百屋に嫁いだユメさん。夫・ダイと義母のモラハラな言動にずっと我慢していましたが、とあることでユメさんの書いたチラシがテレビ局のスタッフの目に留まり、次第に「似顔絵を描きたい」と思うように。そしてユメさんは、テレビ局の男性スタッフ・コースケの協力を経て、似顔絵を描く仕事をスタートさせたのです。そんな矢先、ダイが取引先であるフクフク料亭の女将・フク美と不倫をしていることが発覚! 離婚を決意したものの、経済的自立に不安があるユメさん。そんな彼女をサポートしようと、コースケはユメさんの友人で社長でもあるトクマと協力することを決めたのでした。コースケが自身の恋敵でもあるトクマに協力を依頼したのは、彼が経営に詳しいから。ユメさんの力になりたいという思いで、コースケは3人での話し合いの場を設けたのです。社長ってこんないいところに住んでるの…? ユメさんとコースケを迎えてくれたのは、トクマの家政婦・カセ子。 カセ子は、ユメさんを喜ばせるためにお菓子を用意するトクマや、ユメさんに必要以上に近づくコースケの様子を見て、2人がライバル関係にあることを敏感に察知します。それほどまでにトクマとコースケの態度には、わかりやすくユメさんへの好意がにじみ出てるにもかかわらず、2人の思いにまったく気付かないユメさん。 カセ子は思わず3人の複雑な関係をおもしろがって観察するのでした。コースケとトクマのあからさまな好意は思わず第三者が気付いてしまうほど。とは言え、ユメさんはまだ既婚者です。好きな女性が悩んでいるのであれば手を貸してあげたいと思うのが当然ですが、離婚前のユメさんに迷惑をかけるわけにはいきません。2人には自分の気持ちを抑えつつ、ユメさんにできる限りのサポートをしてあげてほしいですね!著者:マンガ家・イラストレーター イルカ
2023年06月18日2度に渡り、美咲は愛する夫・拓也との子どもを授かったものの、どちらも残念な結果に終わってしまいました。そのショックから、美咲はいつしか犬の人形を赤ちゃんだと思い込むようになり、「花ちゃん」と呼んでお世話をしてかわいがっていました。人形をわが子のようにお世話する美咲に対して、どう接していいのか分からず、向き合うことから逃げていた拓也。しかし、2人で言い合いになったことをキッカケに、「本当は分かってるんだろ!?」と美咲に強く問いかけると、美咲は声を挙げて泣き出してしまったのでした。今までの悲しみを洗い流すかのように、たくさん泣いた美咲と拓也。 しばらくしてから落ち着つくと、2人は寝室で横になってしました。拓也は「ごめんね……」と言い出すと、今まで思っていたことを話し始めたのでした。 初めて聞く拓也の本音を美咲はひたすら黙って聞いていて……? 弱かった自分は無意識にラクな道を選んでしまっていて… 過去の自分の行動を「逃げてただけだった」と、振り返る拓也。 美咲を否定するのか正解なのか、肯定した肯定したほうが正解なのかを拓也なりに悩んでいたのです。 「結局、選べなくて俺がラクな方法を取っちゃった。本当にごめんね……」 「だから……教えてほしい。美咲は……これからどうしたい?」 美咲の目をしっかりと見ながら、拓也はやさしく投げかけたのでした。 ◇◇◇ 自分にとってラクな方法を取ってしまったのは、拓也自身の心の弱さからだと思います。しかし、そんな自分の弱い部分もちゃんと認めて、変えようと前向きな姿勢を見せているところに、拓也の人としての誠実さを感じました。著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年06月18日香澄さんと晋太郎さんは1年半の交際を経て、結婚。しかし結婚後、夫の態度は豹変しモラハラな言動をするように。さらに裏の顔が次々と明らかになっていきました。義両親と同居することを強要してきた晋太郎さん。義実家はリフォームをすることになったため、完成までの間2人は1LDKのマンションで新婚生活を送ることに。 晋太郎さんの提案で、今後のために分譲マンションを購入した2人。購入代金は香澄さんが8割負担しました。 しかし、その後晋太郎さんの態度が一変……! 香澄さんの帰宅が遅いと機嫌が悪くなり、「帰ったらすぐに夕飯を食べられるように準備しとけ。嫁失格」「俺がご主人様で、香澄は使用人」などモラハラ発言を連発してきたのです。 これを機に、香澄さんは悪い想像が脳裏をよぎりはじめ……。 夫の言葉に違和感!まさか、不倫……? 「結婚した途端、夫の所有物みたいな扱いを受けるようになった」「子どもができたらモラハラが酷くなった」など、妹から聞いた言葉が頭から離れず、考え込んでいた香澄さん。晋太郎さんはそんなことをする人じゃない……そう思っていました。 しかし、ある発言で香澄さんの気持ちは変わりました。 寝込んでいた香澄さんに夫は、耳を疑うような発言をしてきたのです。妊娠を考えていた香澄さんは服薬を拒否しますが、晋太郎さんは「子どもはいらない!」の一点張り。 その後、香澄さんは晋太郎さんの言葉に違和感を覚えました。 なぜ詳しいの……?いつも「香澄も」って言うのはなぜ……? 晋太郎さんの不倫を疑い始めたのでした。 夫を信じたいという香澄さん。しかし、モラハラ発言に続き、誰かと比較するような発言までするようになり、夫に不信感を抱かずにはいられません。違和感のある行動をそのままにしてしまうと、不安がどんどん募って自身が苦しくなるだけです。何かおかしいなと疑うようなことがあれば、すぐに家族や周りの友達に相談して、対策を考えることが大事なのかもしれません。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年06月18日石井かなこさん(28歳)は、生後9カ月の娘・えなちゃんの母親。育休中に通うことになった近所のリトミック教室では、生後9カ月の女の子の母親・谷川さゆりさんと同じクラスでした。初回のレッスンでさゆりさんと意気投合し、ふたりはレッスンのあと、ランチに行くような間柄になりました。さゆりさんには、「義母にいびられ、子どもを義実家の養子にしろと迫られている。夫はモラハラで、自由に使えるお金がほとんどない」という複雑な家庭事情がありました。「お米が買えない」「生命保険の保険料金が払えない」と訴えるさゆりさんに、都度お金を貸していたかなこさん。「月末にはまとめて返せる」というさゆりさんの言葉を信じ、さらに追加で1万円を貸しました。しかし、実はさゆりさんの身の上話はすべて嘘で、さゆりさんの義母はすでに亡くなっていたのです。さゆりさんが嘘をついていることなど知るよしもないかなこさんは、できる限りさゆりさんを支えようとしていました。月末のリトミック教室の日、かなこさんが教室に入ると、頭に包帯を巻いたさゆりさんの姿が。驚くかなこさんに、「転んだのよ! 大したことないから気にしないで!」と、苦笑いとも取れるような表情で、さゆりさんは答えます。 その様子に違和感を覚え、嫌な予感がしたかなこさん。「もしかして……旦那さんとかお義母さんになにかされた……? だとしたら、許せない……!」と、かなこさんはさゆりさんの夫や義母に対し、腹を立てていました。 その日もレッスンのあと、かなこさん宅に訪れたさゆりさん。かなこさんがランチを振る舞っていると、「実はね、お金返せなくなっちゃったの」とさゆりさんが切り出しました。 「月末に定期預金が満期になり、生活費も入るからまとめてお金を返せる」と聞いていたかなこさんが焦って問い詰めると、さゆりさんは「そうなんだけど、義母と夫に見つかっちゃって……」と理由を話しだし……。 演技派!?嘘の理由を泣きながら… 「旦那が『お前には必要ないだろ!』って。おろしたお金、全部取られちゃったの……」 泣きながらお金を返せない理由を話すさゆりさん。しかし、食事の手は止めません……。 「しかも、『お前には家計を任せられない』って生活費も減らされちゃって……」 「だって結婚前からしてる貯金でしょ!? だめだよそんなの! 取り返さなきゃ!」 夫を悪者に仕立て上げるさゆりさんの話に、何も知らないかなこさんは、口調に熱がこもります。 「取り返そうとしたの! でも突き飛ばされて……」 そして、頭のケガについて「実は夫に突き飛ばされてケガをした」と話しました。 「だからかなちゃん……ごめんね、不甲斐なくて……」 「ひどすぎる! 絶対許さない!」 かなこさんは、さゆりさんの夫に激怒するのでした。 さゆりさんは嘘を並べ、お金を返せない理由を話していますが、その間も食べる手を止めない様子は、かなこさんをバカにしすぎではないかと憤りを感じてしまいますね。 とはいえ、もし本当にさゆりさんの夫がお金を奪い、暴力を振るっていたのなら、決して許されない行為。かなこさんもさゆりさんの夫に対し、怒り心頭のようです。もし皆さんが、ママ友から夫の暴力を打ち明けられたらどうしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター もち
2023年06月18日2021年4月に第一子となる娘さんを出産した際、ご夫婦で1年間育休を取得したという、こむぎ(@komugi_baby77)さんの育児マンガです。今回はもうすぐ2歳を迎える娘さんのお話です。ひとりで静かに遊ぶ娘を見て、「育児がラクになった気がする!」と喜ぶこむぎさん。しかし後日、予想外の出来事が起こって……!? 「育児がラクになってきた!」と思っていた矢先に… 1歳もあとわずかになったころ、娘の後追いが減っていることに気付きました。 以前はトイレにも行けなかったのが、今はひとり遊びをしたり、少し余裕が持てるように。 「こうやってラクになっていくのかな〜」と、友人にウキウキで話した直後……イヤイヤ期が本格的にはじまりました。 「育児とはラクになっていくというより、大変さのステージが変わっていくもの」なのだと、改めて実感しました。 著者:ライター こむぎ イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モイライ
2023年06月18日毎日、イヤイヤが止まらない息子。登園はもちろん帰宅もひと苦労。ある日、泣き叫ぶ息子を抱えてなんとか登園させようと必死になっていたときがありました。そんな私の姿を見た周りの方や園長先生がとった神対応とは……。 2人目妊娠中にイヤイヤ期!困り果てた私に手を差し伸べてくれたのは… 息子が2歳のときに2人目を妊娠。イヤイヤ期真っ只中の息子は「行きたくない!」「帰りたくない!」と駄々をこね、仕事に遅刻することもありました。そして、お家に帰り着くのは毎日真っ暗。家を出るのも、家に帰るのもひと苦労で、妊娠中のおなかに話しかける余裕はありませんでした。 息子のイヤイヤ行動で一番大変だったのが、徒歩とベビーカーで行く保育園の送迎。イヤイヤ期の息子はベビーカーには乗らず、保育園とは反対方向へ走っていく……の繰り返しです。普通に歩けば20分くらいの道を、毎日1時間以上かけて通っていました。 ある日、泣き叫ぶ息子を抱えながら、ベビーカーを押していたときのこと。すれ違うおじさんから「ぼく、大丈夫だよ!」、自転車に乗ったおばさんからは「頑張れお母さん」と声をかけられ、気づけば涙がポロポロ。保育園に到着すると、登園に苦労していることを知る保育園の園長先生が入り口で待っていてくれました。そして、園長先生は朝の忙しい時間帯であるのにもかかわらず、そのまま息子と手をつなぎ公園へ行ってくれたのです。その姿に感謝をしながら、私は急いで仕事へ行きました。 そしてお迎えのとき、息子は朝公園で摘んだお花を私に渡してくれたのです。園長先生が公園で息子に何を話してくれたかわかりませんでしたが、その日はスムーズにお家に帰ることができました。帰宅後、息子と一緒にお花をコップに飾り息子も笑顔に。それからというもの、不思議と登園・降園時のイヤイヤが少なくなりました。たまにぐずることはありますが、街の人の声かけや、子どもにもママにも寄り添ってくれる保育園の先生のやさしさに支えられているなぁと実感した出来事です。 作画/CHIHIRO著者:井島りほ
2023年06月18日もうすぐ3歳。髪が伸びてきたけれど…長女のまゆみは生まれたころから髪が薄く、2歳になっても赤ちゃんのような髪質のままでした。伸びるのも遅かったので、私は毎日まゆみのパヤパヤの髪の毛をブラシでとかしながら三つ編みやお団子で可愛くヘアアレンジできる日を心待ちにしていました。2歳10ヶ月、ちょうどまゆみに自閉スペクトラム症と知的障害の診断がついたころ、ようやく髪の毛が肩につくくらいになりました。夢だったヘアアレンジをしようとするも…まゆみは気に入らない様子。褒めちぎり、なだめすかしてようやく2つに結んでも、すぐにまゆみがヘアゴムをかなぐり捨ててしまうので5秒ともちません。Upload By にれ何度か試してみて、本人が嫌なら仕方ないとヘアアレンジはあきらめましたが、伸びた髪をそのままにしておくのは下を向いたときに視界を狭めてしまうため、初めてのヘアカットを思い立ちました。美容室探ししかし、1つ問題がありました。私はものすごく不器用なのです。それまでもまゆみの前髪カットはしていましたが、毎回アバンギャルドな仕上がりにしてしまうので「オン眉アシメバングかわいい~!」と口では言いながら心の中でまゆみに謝るのが恒例になっていました。セルフカットで頑張っているお母さんがたくさんいらっしゃる中、私はどうしても娘の髪のバックやサイドにハサミを入れる勇気が持てず、特性があっても受け入れてくれる美容院を探すことにしました。私の考えた条件は2つです。(1)ほかのお客さんの迷惑にならないよう+まゆみも落ち着けるよう、まゆみ(と母親と美容師さん)だけの空間にできること(2)家からの距離や料金的に、今後も通えるお店であることUpload By にれしかし、田舎住まいのためプライベートサロンが少なく、あったとしてもカット代が高額だったりして当時育休中だった私には手が出せませんでした。あきらめてセルフカットに挑戦するか悩んでいたころ、こじんまりとした理髪店がすぐ近所にあることに気づきました。カット用のチェアが2台ある、店主さん一人で切り盛りされている「町の床屋さん」といった風情のお店です。もしかしてここなら…と、ダメ元で娘の状態を話してカット可能か聞いてみたところ、「一度やってみましょう」と引き受けてもらえることになりました。初めてのヘアカット予約は人の少ない平日の遅い時間に取りました。行動予告にと、まゆみにヘアカットの動画を見せて「今からチョキチョキしてもらおうね」と伝えましたが…通じているのかいないのか、いつも通りの様子に一抹の不安を抱えながら理髪店に向かいました。お店に入るとキョロキョロウロウロ。なかなか椅子に座りません。やっと座ったと思ったらケープを掛けられたことに驚いて逃げ出してしまいました。そして二度と座ろうとしません。仕方がないので、私が椅子に座って膝に乗せることにしました。薄手のレインコートを持ってきていたので、私はレインコート、まゆみはタオルのみ首に巻いた状態でカットが始まりました。ハサミを見て逃げようとするまゆみですが、私が強く抱きかかえているため動けません。当然暴れますが、自分で髪を切ってあげるだけの技量がない私としては予防接種と似たイメージで「お店でのヘアカットはまゆみの人生に必要なこと」という意識がありました。Upload By にれほかに押さえつけられたような経験がないため、おそらくまゆみも予防接種のようなイメージが湧いたと思います。けれど、多少泣かれても「注射とは違って痛いことはされなかった、大丈夫だった」という経験を一度させてみるつもりでした。一旦は嫌な思いをさせてしまうのでこのやり方には賛否があるでしょうし、お子さんの性格や特性に合わせて慎重になる必要があるかと思いますが、ともかくまゆみの初めてのヘアカットはどうにか終えることができました。綺麗に整えてもらった髪をまゆみにも見せて、頑張ったことをその場でべた褒めしました。わが子を褒めるのに気兼ねいらずな点でも、周りにほかのお客さんがいない環境はありがたかったです。家でも、祖父母宅でも、療育先でも、会う人会う人みんながまゆみのイメチェンを褒めてくれたのも助かりました。無表情を貫いていたまゆみも、内心はきっとうれしかったのではないかと思います。二度目、三度目と回数を重ねて…それから3ヶ月ほど経ち、二度目のトライです。店主さんも覚えていてくれて、時間はまた平日の夕方に。お店に入ると、記憶がよみがえったのかまゆみが泣き出してしまいました。嫌な場所としてインプットされるといけないので、二度目はあまり頼りたくなかったスマホ動画に頼ることにしました。また私の膝に乗ってのカットで、動画のおかげで前回ほど暴れず、ときどきまゆみが店主さんをギロッとにらむ以外は和やかな雰囲気でカットできました。さらに数ヶ月後、三度目のカットではぐずりながらも自分からカット用チェアに座ってくれて、親子ともども髪の毛にまみれる必要がなくなりました。感覚過敏のためかカット用ケープは着けられませんが、それでも動画を見ながら一人で座ってくれています。思い出したように立ち歩くことはあるものの、まゆみが座っている短い間に店主さんが素早い手さばきでいつものボブヘアに仕上げてくれました。そうして回数を重ねるうち、まゆみも慣れてくれてヘアカットも平気でこなせるようになりました。多動があるので長い時間は座っていられませんが、5歳になった今では袖つきのケープなら着られるようになり、新しくわが家で導入した幼児向けの知育パッド(使用は病院の待合か床屋さんなどここぞというときに限っています)をつつきながら髪の毛を切らせてくれます。Upload By にれ正解がないヘアカット問題わが家の場合、まゆみがある程度は順応してくれるタイプだったことと、近所に理解のある理髪店があったため初回のような荒療治でも結果的に上手くいきましたが、あとから思い返しても押さえつけての散髪はあまりおすすめできません。二回目にお店を見て泣いてしまったので、失敗といっていいかもしれません。自宅で親がカットするケース、寝ている隙にカットするケースなど、お子さんの性格や特性によって合った方法はさまざまなので「こうしたらいい」というのは安易にいえませんが、「親子がなるべく楽なようにお店でヘアカットする」という目的でわが家の反省点を挙げるなら、以下の点です。・できれば押さえつけずに済む方法をもっと模索すればよかった・嫌な印象を持たせてしまうくらいなら、初回から動画頼りでもよかった・動画頼りになるなら、幼児向け知育パッドの導入はもっと早くてもよかった・ケープに慣れないなら、子ども用のレインコートを着せればよかったまた、美容室や理髪店の利用をお考えの方で、プライベートサロンが見つからない場合は、早めの夕食をとって少人数制のお店の最後の時間の予約を取ると親も子もかなり気楽にカットしてもらえるのでおすすめです。きっと正解はないこのヘアカット問題、お子さんも保護者の方も、それぞれに負担のない道が見つかるといいなと思っています。執筆/にれ(監修:室伏先生)ヘアカットの問題、同じように苦労されている読者の方もたくさんいらっしゃるかと思います。にれさん、まゆみちゃんの試行錯誤のプロセスを具体的に共有してくださり、ありがとうございました。自閉スペクトラム症のあるお子さんにとっては、感覚過敏、新しい場所・人への不安、新しい経験への抵抗感など、たくさんのハードルがありますよね。にれさんがまゆみちゃんの感じ方やお気持ちに寄り添い、理解されようとするご様子が伝わってきました。初回はにれさんもまゆみちゃんも大変だったことと思いますが、にれさんの工夫とまゆみちゃんの頑張りにより克服できたこと、素晴らしいですね!動画をみせることに罪悪感を抱いてしまうご家族の方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、場所や時間を決めて利用されると、育児の救世主になりますね。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月18日会社の後輩と子どもと会った際に経験した、衝撃のエピソードをご紹介します。 割り勘を提案したところ…以前勤めていた職場の後輩。彼女は30代前半で3歳になる女の子がいるのですが、私と会うときは、毎回子どもと一緒。私はまったくかまわないのですが、ある問題が起きたのです。 あるとき、後輩の子どもが「ジューチュ(ジュース)飲みたい」と一言。私もいけなかったのですが、最初のころは「私が買いに行けばいいか」と思ったので、何が飲みたいのか聞き、買い出しに行っていました。戻ってくると後輩が「いくらですか?」と聞いてきてくれたので、そのときは「今日はいいよ。」と言ったのですが、それがまずかったのです。 別の日。同じシチュエーションになった際に、私が「今回は割り勘ね。」と言うと、後輩は「〇〇さん(私)は自由なお金があるからいいじゃないですか。私は既婚者で子どももいるしやり繰り大変なんですよ。」と一切お金を出さなくなりました。私はさすがにイラっとしてしまい、その後は少し距離を置いています。(女性 50代 パート) まとめ知り合いの子どもにおごる経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?こちら側の善意での行動ですが、当たり前と思われてしまっては悲しいですよね。どんな仲のいい人でも親しき中にも礼儀あり。今後も仲良くしていきたいのなら「今度は私がおごりますね」など、持ちつ持たれずの関係を築いていきたいですよね。 作画/miyuka
2023年06月18日ある日、さやこさんに今の職場がつらいと相談を持ち掛けてきた夫。さやこさんは「違うとこ探そうっ!」と返すと、夫はさっそく転職活動を開始。早速、候補の1つだった会社の面接を受けるのですが、その際偉そうな感じがした」という理由で不採用に……。その言葉に納得していない夫でしたが、「私に対して態度に出てるやん。それが外にも出てたんやろ?」と返したさやこさん。すると、夫は何も言わず、その場に立ちつくしてしまって……? あの一件以来、少しずつ夫が変わっていって… それ以降、夫の発言や態度に変化が現れ始めました。 (そう言えば、最近普通にやり取りしてるなぁ) 以前は、夫がイライラした態度を全面に押し出したり、さやこさんのことを完全に無視したりと、この"普通のやり取り"ができなかったのですが……。 娘さんが6歳を過ぎたころ、さやこさんは、これまでとは違う夫の変化に気付いたのでした。 以前の夫とは、"普通のやり取り"ができないことで、悩んだりストレスを抱えたりしていたさやこさん。しかし今、普通の会話ができるようになったことで、さやこさんの精神的負担はかなり軽減したのではないでしょうか。夫も自分の悪い所を改めようと、行動に移せる人でよかったですね。著者:マンガ家・イラストレーター さやこ
2023年06月18日物価の高騰によってわが家のお財布事情は厳しくなり、節約するために夫と話し合いをしました。共働きのため、時間がないときにベビーフードを食べさせていた私に、夫からまさかの発言が飛び出します。よく食べる娘と、朝から夜まで仕事の夫、そして家事育児と仕事に追われる私に起こった出来事です。 物価高騰がわが家のお財布に直撃!夫の考える節約方法にイラッ 1歳3カ月のよく食べる娘と共働き夫婦の3人暮らしのわが家。物価高騰の影響を受けて、金銭的に厳しい状況に。夫とお財布事情を相談して、家計の見直しや節約をすることにしました。ところが節約のかいなく、経済的に厳しい状況は続くのでした。 夫は朝から夜まで仕事をしているので、基本的に家事と育児を担当しているのは私です。ある日、夫から「市販のベビーフードを買うのをやめよう」と提案をされました。仕事もしている私にとって、すぐに食べさせることができる市販のベビーフードは大切な育児アイテムのひとつ。離乳食を作ってくれるわけでもない夫からの無責任な発言に、私はつい怒ってしまい、「平日に大人用と娘用のごはんを、どちらも作る時間はない!」と夫に伝えました。 夫との話し合いの結果、休日に離乳食のストックを作る時間を設け、夫はその間に娘の相手をしようという話で解決。その結果、市販のベビーフードから手作りのベビーフードに切り替えたことで、若干ですが食費の節約に成功。また、毎月の保険料や携帯代の見直しもして、無駄な出費を減らせました。夫婦で経済難を乗り越えたことで、家族の絆がより深まったと感じています。 作画/ひのっしー著者:倉岡えり
2023年06月18日■前回のあらすじゆいの人見知りが不安になった私は「何かあるのかも」と思いネットで検索をしてみると、HSC、場面緘黙は当てはまることがあるように感じる。そんなとき、担任の先生から話したいことがあると連絡があり…。■不安を抱え学校へ■そこにいたのは…ゆいのことで話したいことがあると担任の先生から呼び出された私は、何を言われるのかと緊張しながら学校へ。するとそこには、担任の先生と加配の先生がいました。そこで私は、先生から呼ばれた理由がわかった気がして…。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!
2023年06月18日私は、長女が0歳のころに離婚しています。「父親がいなくて、長女に申し訳ない」。そんな気持ちを抱えながら子育てをしていました。ある日、卒業した中学校の同窓会があり、久しぶりに会った男友だちに言われたひと言で、気持ちがすーっとラクになったのです。 『ありがとう』でいいじゃん私は、長女が小さいときに元夫のDVが原因で離婚していて、そこからしばらくはシングルマザーとして子育てしていました。長女には申し訳ない気持ちが大きく、「寂しい思いをさせて、ごめんね」「お父さんがいなくて、ごめんね」と心の中で思うことがよくありました。 ある日、中学校の同窓会があり、私は出席することに。そして、同窓会の二次会で久しぶりに会った男友だちと、お互いの近況を話していました。彼は中学生のときに母子家庭で、親が離婚したのは小学生のときだったそうです。私は彼に、「実際、母子家庭ってどうだった? 寂しかった? 私は元夫のDVで離婚したけど、娘にしょっちゅう『片親でごめんね』って思っちゃってさぁ……」と話しました。 すると、彼は「俺の父親は暴言がひどい人だったから、別れてくれてよかったと思ってる。きっと、○○(私)の子どもも大きくなったら同じことを思うんじゃないかな。『ごめんね』じゃなくて、『生まれてきてくれてありがとう』でいいじゃん。いっぱい愛情を注いであげたら、絶対に伝わるから」と言ってくれたのです。 中学生時代はふざけてばかりだった男友だちからは想像することもできないような、うれしい言葉でした。実際に母子家庭で育った彼から言われたことで、説得力もあったので、彼のアドバイスに素直に感謝することができました。「ごめんね」より「ありがとう」。そう思って、私は今も子育てを楽しんでいます。 著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2023年06月18日■今頃なぜ!?こんにちは、エェコです。今回はこの季節になぜ!? という事が中学校で起こっている話です。ビックリしました。冬ならわかりますが、この時期に学級閉鎖!?息子のクラスでも学級閉鎖とはいかないものの、何人か休んでいるとのこと。なぜ!? と考えていて気がついたことがありました。■コロナ感染対策に効果が…!そう、コロナが5類になっていろいろなことが緩和されました。外出先でのマスク着用、黙食終了やテーブルの上の仕切りの撤去。ソーシャルディスタンスという言葉も最近はあまり聞かなくなりました。私も気の緩みから最近は手洗いうがいの回数も減った気がします。今までコロナへの予防がインフルエンザの予防にもつながっていたんですね…! そして手洗いうがい、マスク着用などの対策は絶大だったんだなって再認識。コロナは5類になったけど、病気の危険が去ったわけではありません。これからも予防に力を入れていきたいと思います。
2023年06月18日今回は、かいさんちの体験談です。ある日、仲の良かった高校の友人から出産報告を受けたかいさんち。なかなかタイミングが合わず、ちゃんとお祝いができていなかったことから、改めてお祝いの場を設けることに。親友の門出をお祝いできることに胸を弾ませながら、お祝いとして渡すお金をおろしに銀行へと向かったのでした。 高校の親友に出産のお祝いをすることになって… 一時期、クレジットカードのCMで、「プライスレス」って言葉が流行りませんでした? "金額じゃない、気持ちだ"的な意味ですね。 おめでとうの気持ちを金額に、お金じゃないけどお金なんじゃないでしょうか? まさにプライスレスですね。 ◇◇◇ 高校時代の親友に子どもが生まれたということで、自分のことのように喜んでいたかいさんち。お祝いの金額も6万円と、相場よりも多めのお金を包んでいましたが、心から友人の門出を祝福し、喜んでいるというのが伝わってきますね。著者:マンガ家・イラストレーター かいさんち
2023年06月18日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「育休取ったのに子育てしない夫を待っていた人物」を紹介します。28歳のパニ子と夫・ショージは同じ会社で職場恋愛の末に結婚。アットホームな会社で社長をはじめ皆に祝福され、とても幸せな結婚生活を送っていたのですが……。 始めての出産。夫が育休を取ったのに……パニ子は妊娠を機に退職。その後、出産。社長もとても喜んでくれ、ショージの育児休暇を3カ月間、認めてもらえたのです。初の出産で不安だったパニ子にとって、ショージがいてくれるのはとても心強いと思っていました。 しかし、育児休暇を取得したショージは、夜泣きするパニ美を見て「毎日こんなじゃ、たまんないよ~。全然寝られないから、リビング行くわ」と何もせず寝室を出る始末。結局パニ子が1人で育児をしています。 ショージは買い物や簡単な料理を担当しているものの、金額を気にせずに買い物をしたり、料理の片づけを全くしないため、パニ子のイライラは溜まっていく一方です。 家事も育児も協力しない夫が「自分へのご褒美に一人旅♪」ショージは料理や家事にも日を追うごとに飽きてきた様子。「家の中ばっかりいたら、息がつまっちゃうんだよ」と言い、平日の午前中から買い物巡りに出てしまう日々が続きます。 さらに、「パニ美は俺には懐かないからさ~俺はノータッチで!」と言って、少しの時間ですらパニ美を抱っこしてくれません。さらに、「いや~、育児休暇は大変だなぁ。この1カ月間、俺、頑張ったよね。自分へのご褒美に明日から1人旅に行ってくるわ!」と驚きの行動に出ようとします。 驚いたパニ子は、すぐさま反撃の根回しをすることに……。 一人旅に出ようとする夫を待ち構えていた人物翌朝、ショージが旅行に行こうとしたところ、1台の車から社長が降りてきたではありませんか……! ショージの旅行計画を聞いたパニ子が、こっそり社長に育児休暇中のショージの様子を全て伝えていたのです。「育休休暇中に子どもと妻を置いて旅行する奴の言い訳など聞かん!」と社長はご立腹。 憤る社長に、パニ子は「私たちの仲人である社長に、ぜひご覧いただきたいものがありまして」とある1枚の写真を取り出しました。その写真には、ショージが若い女性と白昼堂々、じゃれ合いながら街を歩いている姿が! 買い出しへ行くフリをしながら、ジョージは不倫を楽しんでいたのです。社長は「女性への冒涜、会社への裏切り、そして家族への背徳行為だ!!」と激怒しています。 自分勝手なふるまいをした夫の末路その後、育休中の不貞行為は会社にも知れ渡り、ショージは退職することに。パニ子はショージに慰謝料と養育費を、不倫相手に慰謝料を請求しました。ショージは借金を重ねたことで日々の暮らしに困り、昼夜働いているとのこと。因果応報の結末となりました。 一方、パニ子はパニ美と遠方の実家に戻り、離婚後は社長の知り合いの会社を紹介してもらい仕事復帰。そこで素敵な出会いがあり、3年後に再婚して家族3人で新しい人生送っています。 育児休暇は夫婦で協力しながら家事育児をするための期間。ショージのように自分勝手に過ごして妻のストレスを増やしていては意味がありません。自分には何ができるのかを考えて、夫婦でコミュニケーションを積極的に取り、相手を思いやりながら過ごしたいものですね。著者:ライター パニコレ
2023年06月18日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは! PUKUTY(プクティ)です!実は半年以上前から虫歯の治療をしていた長男…先日やっと長い長い虫歯治療が全て終了しました!■虫歯発見それは10ヶ月ほど前のある日、幼稚園から帰ってきた長男のカバンにとあるお便りが入っていました…歯医者で大暴れした長男は、いつも通っていた歯医者さんからこれ以上の治療は出来ないので他をあたってくださいと言われてしまいました…。■新しい歯医者小児歯科専門の先生がいる所がいいでしょうといつも通っていた歯医者の先生が言っていたので、近所で小児歯科専門の先生を探したのですが近くには無く…電車で2駅ほど離れた場所に見つけたので早速電話してみることに。さすが小児歯科専門の先生がいる歯医者は、子どもが怖がらないような工夫が色々とされていました。先生もとても雰囲気の優しい先生で、治療の仕方を一から長男に丁寧に説明してくれたお陰で長男も嫌がらず口を開けることが出来ました。■虫歯完治無事歯医者へ通える事になった長男。怖がる様子も無かったのでこのまま3回くらい通えば終わるかな? なんて楽観的なことを考えていたのですが、現実は甘くなく…人気の歯医者のため予約が取れるのが1ヶ月に1回のペースで、場所も遠いので保育園(途中で保育園から幼稚園へ転園しました)もその日は休ませていました。それで治療も出来ずに帰ることになってしまった日は悔しかったですが、ほとんどの日は頑張って治療に挑むことができました!そして約10回くらいの治療を終え無事に全ての虫歯治療が終了! これからも定期健診と、虫歯にならないようしっかりとケアしていこうと心に誓ったのでした。
2023年06月18日夫が注意しても一切受け入れず、猫を放し飼い状態で飼うお義母さん。その猫に汚れた爪で引っかかれた長男くん。幸い体調の変化はありませんでした。お義母さんに命じられて猫の砂を取り替えたgachaさんも不安な妊娠期間を乗り越え、元気な男の子を出産。gachaさん一家は、第二子の顔見せで久しぶりにお義母さん宅へにやって来ました。赤ちゃんを抱っこしようと手を出してきたお義母さんへ、「ちょい待ち」と言って、間に入る夫。お義母さんが「早く抱っこさせなさいよ!」と怒ると、夫は……?夫はお義母さんに「手、洗った?」とストレートに質問。するとお義母さんは、「はぁ!? あんた! 何言ってんの!?」とブチ切れて怒鳴り始めました。「猫が汚れてるとか、部屋が汚いとか……あんた変よ」お義母さんがそう言うと、夫は……? 逆ギレする義母に対し、毅然とした対応をする夫 お義母さんに「変よ!」と言われ、ため息をつく夫。 「おかしいのはあんただって。……つかさ、子どもの前でやめてくれる?」我に返ったお義母さん。夫の後ろで長男くんが怯えていました……。 「何よ! 嫌な感じ! 手をしっかり洗ってくればいいんでしょ!」お義母さんはそう言って洗面所へ向かいました。 な……何が起こった!?めっちゃ怒ってたァァ! 驚きの展開で状況を飲み込めないgachaさん。 「おばあちゃん……怖い」怯える長男くんへ「大丈夫。気にしない」とやさしく声をかける夫。 すると、そんな長男くんの元に猫が近づいてきて……!? ペットを飼っていなかったとしても、家に赤ちゃんを招くなら部屋は掃除して、自分自身もきれいにして手をしっかり洗うのは最低限守るべきこと。部屋が汚くネズミの死骸を処理しても平気な義母なので、夫が手を洗ったか確認するのは赤ちゃんを守る責任がある親として当然ですよね。逆ギレして怒鳴って長男くんにまで嫌な思いをさせるなんて……困ったお義母さんですね。 著者:マンガ家・イラストレーター gacha
2023年06月17日穏やかな妊娠期をイメージしていたみかんさん。しかし、実際は夫へのイライラを抱えながら、育休のことや里帰り出産など考えることは山積み。妊娠が判明する少し前から始まる、みかんさんの妊娠記録です。夫婦喧嘩をきっかけに続いていた険悪なムードの中、トイレで出血に気づいたみかんさん。翌日は出血がいつもより少なく、さらにその次の日には出血が止まっていました。「これはもしかして妊娠……?」と思い、さっそく妊娠検査薬を試すと……。なんと「陽性」を示すマークが! 意を決して喧嘩中の夫に差し出したもちみかんさん。すると、夫の反応は……!? 正直なところ今は喜びより不安が大きい 陽性反応が出た妊娠検査薬を差し出して、夫がどんな反応をするのかと思っていましたが、感染症の検査結果と勘違いするという予想外の展開でした。でも、うれしいサプライズをきっかけに長引いていた喧嘩が終わり、無事に仲直りもできました。 「性別はどっちかなぁ」「早く周りに言いたいなぁ」と、夫はうれしそうに話していますが、まだ病院に行っていないみかんさんは、ちゃんと育ってくれるのかという不安が大きいことを夫に告げます。「大丈夫だ」と夫は言いますが、みかんさんはそこまで楽観的になれず、何があるかわからないので安定期までは周りに話さないようにお願いしておきました。 「安定期」と一般的に言われる時期までは、まだ2カ月以上もあります。妊娠中に食べてはいけないもの、初期に注意すべきこと。産院選びから分娩方法まで、考えなくてはいけないことが山ほどあります。不安や心配は尽きないけれど、「とにかく今は自分たちの元へやってきてくれた命に素直に感謝しよう」と思うのでした。 命を授かることは本当に素敵なことですが、それによって生活は大きく変わっていくもの。考えることや視点も変わっていき、不安も出てくるところだと思いますが、まずはみかんさんのように今この瞬間の幸せを嚙みしめて、これから始まる新たなステージでの原動力にしたいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年06月17日田舎の八百屋に嫁いだユメさん。夫・ダイと義母のモラハラな言動にずっと我慢していましたが、とあることでユメさんの書いたチラシがテレビ局のスタッフの目に留まり、次第に「似顔絵を描きたい」と思うように。そしてユメさんは、テレビ局の男性スタッフ・コースケの協力を経て、似顔絵を描く仕事をスタートさせたのです。そんな矢先、ダイが取引先であるフクフク料亭の女将・フク美と不倫をしていることが発覚! 経済的理由で離婚できないと悩むユメさんのために、コースケはユメさんの友人で自身の恋敵でもあるトクマと協力することに。一方のユメさんは泣きはらした目をダイに気付かれたものの、花粉症と蓄膿症を装うのでした。実は花粉症と蓄膿症のふりをするというアイディアは、コースケによるもの。ユメさんに提案してくれたそうで……?無理して笑顔つくる必要はないよ 夫の不倫を知ったユメさんが、ダイと顔を合わせることがつらいのでは……と考えたコースケ。マスクで顔を隠すことをユメさんに提案します。「マスクしといた方ユメがアイツにムリして笑顔つくってやんなくてすむだろ」と気遣ってくれるコースケのやさしさが身に染みるユメさん。 応援してくれているコースケ・トクマのためにも、「離婚準備が整うまでこの生活を耐え抜いてやる!!」と決意を新たにします。 そんな折、コースケからの電話でトクマといっしょに離婚に向けて協力してくれることを知ったユメさん。 改めて2人に強く感謝するのでした。夫の不倫を知りながら、知らないふりをして夫婦を続けるのはしんどいですよね……。夫が何も気付いていないとなれば、なおさら腹も立つでしょう。ですが、ユメさんの我慢もあと少しの辛抱です。 コースケ・トクマという心強い味方に協力してもらいながら、離婚に向かって着実に準備を進めていってほしいですね!著者:マンガ家・イラストレーター イルカ
2023年06月17日夫と言い合いになったことで、なくしたレシートを探す羽目になってしまった加奈子。夜に外を探し回ったせいで、その翌日、加奈子は朝起きるとひどい寒気に襲われてしまっていました。1日中寝ていたものの、体調は全く回復せず。そんな状況の中、明日は地域の清掃作業の予定が入っていることに気付いた加奈子。「代わりに参加してほしい」と夫に懇願するのですが、夫からは「絶対行かないから」と言われてしまったのでした。結局、夫は何を言っても聞かなかったため、清掃作業には加奈子が参加することに……。なんとか清掃作業をこなし、加奈子が安堵の思いで帰宅をすると、そこにはソファで寝ていた夫の姿が……! そして、帰宅に気付いた夫は「わざわざ律儀に参加してご苦労様」という言葉を投げかけてきたのです。 そんな夫に思わずイラ立ちを覚えた加奈子は、「ほかのご家庭は旦那さんばっかり参加してたよ」とひと言。すると夫は、「もともとお前の仕事だから関係ない」「家に居場所がないから参加してるだけだろ」など、自分の都合の良いように解釈した発言を主張してきたのでした。 2人が言い争っていると、突然息子が帰宅。息子の顔を見た瞬間、加奈子と夫は笑顔になって……? 突然笑顔になった2人に、息子は戸惑いを覚えて… 思わず「え……っ?」と声を出した息子。 「おかえり!そうか今日は短縮で午前だけだったね!」 「学校どうだった?」 穏やかな表情で息子に話しかける夫。 一方で、体調が悪化した感覚を覚えた加奈子。 「ごめん、1時間だけ寝させて……?お昼ごはんは冷蔵庫に入ってるから……」 「そうか……無理するなよ?」 寝室でひとりになり、横になった加奈子。 夫のモラハラ言動のせいで、ありとあらゆるいろいろな感情が混ざり合い、思わず涙してしまうのでした。 ◇◇◇ 息子が帰宅していなければ、言い合いは恐らく続いていたと思いますが……。加奈子も体調が悪い中、夫と言い合いをするのはしんどかったと思います。息子には一瞬夫婦ゲンカする姿を見られてしまいましたが、途中でストップがかかってよかったですね……。著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年06月17日香澄さんと晋太郎さんは1年半の交際を経て、結婚。しかし結婚後、夫の態度は豹変しモラハラな言動をするように。さらに裏の顔が次々と明らかになっていきました。結婚後、義父母との同居を強要してきた晋太郎さん。義実家はリフォームをすることになったため、完成までの間2人は1LDKのマンションで新婚生活を送ることに。 ある日、今後のために分譲マンションを買って不動産投資をしないか?と提案してきた晋太郎さん。双方の両親も賛成したので、8割の金額を香澄さんが負担し、購入したのです。 しかし、購入した途端、夫の態度が一変。電車遅延で帰宅時間が遅くなった香澄さんに対して、「何度も言ったよな? 帰ったらすぐに夕飯を食べられるように準備しとけって」などと、モラハラ発言をするようになって……!? はぁ?夫があり得ない発言を! 晋太郎さんの言い分に納得できない香澄さんは、共働きで家事を100%負担するのは対等じゃない!と反論しました。すると、「どうしたんだよ。性格変わった?」とあざ笑いながら、夫婦の関係性を話し始めます。 「夫婦って主従関係だろ? 男が上位で女が下位。最古からそう決まってる」「わが家では俺がご主人様で、香澄が使用人」「俺たち相性ぴったりだからプロポーズした。俺がSだから」と、信じがたい発言を連発!大好きだったはずの晋太郎さんに恐怖心を抱き始めました。 数日後、妹とランチに行った香澄さんは晋太郎さんの態度が一変したことなどすべて打ち明けました。子どもについても「子どもはまだいいじゃん」と言うくせに、責任感のない行動をする晋太郎さんに不安が募っていました。 人格を否定するような発言に加え、プロポーズをした理由が意味不明すぎますね。大好きで結婚した彼から毎日暴言やモラハラが続くなんて耐えがたいですね。妻は夫の使用人でも所有物でもありません! こんな夫とは、一刻も早く決別したほうがいいかもしれません。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年06月17日石井かなこさん(28歳)は、生後9カ月の娘・えなちゃんの母親。育休中に通うことになった近所のリトミック教室では、生後9カ月の女の子の母親・谷川さゆりさんと同じクラスでした。初回のレッスンでさゆりさんと意気投合し、ふたりはレッスンのあと、ランチに行くような間柄になりました。さゆりさんには、「義母にいびられ、子どもを義実家の養子にしろと迫られている。夫はモラハラで、自由に使えるお金がほとんどない」という複雑な家庭事情がありました。「お米が買えない」「生命保険の保険料金が払えない」と訴えるさゆりさんに、都度お金を貸していたかなこさん。「月末にはまとめて返せる」というさゆりさんの言葉を信じ、さらに追加で1万円を貸しました。しかし、実はさゆりさんの身の上話はすべて嘘で、さゆりさんの義母はすでに亡くなっていたのです。さゆりさんが嘘をついていることなど知るよしもないかなこさんは、できる限りさゆりさんを支えようとしていました。月末のリトミック教室の日、かなこさんが教室に入ると、頭に包帯を巻いたさゆりさんの姿が。驚くかなこさんに、「転んだのよ! 大したことないから気にしないで!」と、苦笑いとも取れるような表情で、さゆりさんは答えます。 その様子に違和感を覚え、嫌な予感がしたかなこさん。「もしかして……旦那さんとかお義母さんになにかされた……? だとしたら、許せない……!」と、かなこさんはさゆりさんの夫や義母に対し、腹を立てていましたが……。 お金を貸したママ友の「相談したいこと」とは レッスンが終わり、ランチをするため、ふたりはかなこさん宅へ。 「かなちゃん……相談したいことがあるんだけど……」 かなこさんの家に着くとすぐに、話を切り出したさゆりさん。 さゆりさんの頭のケガについて、嫌な予感がしていたかなこさんは、「とりあえず、ごはんの用意するから少し待ってて」と落ち着いて話を聞こうとしました。 かなこさんが料理を出すと、絶賛しながら夢中で頬張るかなこさん。 「それで……相談って?」 「相談……? あー……そうなの。聞いてくれる? 実はね……お金返せなくなっちゃったの」 「えっ!?」 「月末に定期預金が満期になり、生活費も入るからまとめてお金を返せる」と聞いていたかなこさんは、さゆりさんを問い詰めます。 「そうなんだけど……義母と夫に見つかっちゃって……」 さゆりさんはごはんを食べながら、のんきとも感じられるような口ぶりで話すのでした。 夫と義母のせいで、お金を返せないと話すさゆりさん。かなこさんはさゆりさんが身の上話を偽っていることを知りませんが、実際のところ、さゆりさんの夫はやさしく、義母はすでに亡くなっています。もしかすると、さゆりさんはもともとお金を返す気がなかったのでしょうか……。そうだとすれば、さゆりさんはかなこさんの善意を踏みにじることになります。 こういったエピソードを目の当たりにすると、“良い人すぎる”というのは、“悪い人に騙される可能性もある”と考えさせられます。しかし、本来ママ友は大切な存在のはず。さゆりさんが自分の過ちに気づき、ママ友を大切にできる日が来ることを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター もち
2023年06月17日医療分野から司法分野へNHKドキュメンタリードラマ『ケーキの切れない非行少年たち』(2023年6月20日(火)放送)の原作者、精神科医の宮口幸治さんのインタビューをお届けします。――宮口先生は精神科医として、病院で小さい子どもから高齢者まで診てこられたのですよね。宮口先生:はい。実は、医学部時代、小児科医と精神科医で進む道を迷いました。子どもの発達を専門にしたい気持ちが強かったのですが、その人の長い人生を考えたときに「生まれてから亡くなられるまで」関わりたいと思い、それが叶うであろう精神科医を選びました。精神科病院ではさまざまな人を診てきましたが、病院を訪れる人は周りに支援者がいるのですよね。保護者や先生に「この子ども(大人)には、支援が必要」だと気づいてもらい、病院などの支援機関とつながることができる。一方で、支援が必要なのに周りに気づかれない子ども(大人)もいる。後者のような子どもたちのために自分に何ができるのかを考え、司法分野(矯正教育分野)に移り、医療少年院や女子少年院で法務技官を務めました。――その経験をもとに書かれたのが、『ケーキの切れない非行少年たち』ですね。宮口先生:非行少年たちに関するさまざまな本が出ていますが、ライターの方が少年院の関係者に取材をして書いているものが多いですよね。そういった場合、核心の部分、深刻な問題を伝えられないと感じることがありました。少年院で出会った非行少年たちが切ったケーキの形のいびつさに驚愕した体験から、少年院の職務を離れたあとに少しでも多くの人たちに「見過ごされがちな困っている子どもたち」の現実を伝えたいという思いで書きました。「境界知能」にあたる子どもたちの困り――IQ100を平均とした場合、約14%が該当する「境界知能」にあたる子どもに今は特に焦点を当てているのですね。宮口先生:例えば発達障害は、以前よりも認知が進み、まだまだ具体的な支援の面で課題はあるものの、学校で合理的配慮を受けやすくなっているように思います。しかし、境界知能にあたる子どもたちは、支援が必要なのにそもそも気づかれていない現状があります。そのような子どもたちが一番困っていることは何か…。私は、「勉強についていけない」ことだと思います。19歳以下の自殺の原因・動機でも学業不振や入試や進路の悩みが上位となっています。学校は、勉強するために通っていて時間割もびっしりですよね。授業の内容が分からない、周りについていけない、テストができない…そんな日々が続くのはとてもつらいことです。本人にもプライドがあるので、素直に助けを求められないことも多いでしょう。そうして困りが募り、中には非行に走ってしまう子どももいるのです。厚生労働省|令和4年中における自殺の状況付録1年齢別、原因・動機別自殺者数――ドラマ化の話を聞いたときは、どのように思われましたか?宮口先生:本当に実現できるのだろうかと思いました。完成した作品を見たときは、ドラマに関わるみなさんの「こういう困っている子どもたちがいる現実を伝えたい」という気持ちが伝わってきましたし、視聴者のみなさんの心にも届くのではないかと思いました。制作過程でもいろいろと意見交換をさせていただきましたが、尽力いただいたみなさんに心から感謝しています。おかげさまで『ケーキの切れない非行少年たち』は、書籍だけでなく、マンガ、ドラマとなり、多くの方にお届けする機会をいただくことができました。これからも伝える取り組みを続けるとともに、困っている子どもが自分の人生を生きていくために必要な学習面・社会面・身体面の土台を育めるよう支援していきたいと思います。――ありがとうございました。ドキュメンタリードラマ『ケーキの切れない非行少年たち』児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務してきた宮口幸治さんの著書『ケーキの切れない非行少年たち』初のドキュメンタリードラマが、2023年6月20日(火)よる8:00~9:39 [BS1]に放送されます。(あらすじ)都内の公立高校に通う17歳。ある出来事から妊娠し、生まれてきた赤ちゃんを…。女子少年院に勤務する精神科医が、入所してきた少女のある特徴を発見する。「ケーキを3等分できない」認知機能の弱さが引き起こす悲しみの連鎖。衝撃の事件から1年、少年院を出た彼女は小さな命と向き合おうと決意する。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部※クリックすると発達ナビのサイトからNHK『ケーキの切れない非行少年たち』のページに遷移します。
2023年06月17日私は、公園で出会った子どもたちが自分の子どもと遊んでくれることは、うれしいと感じるタイプです。しかしある日、公園で出会った小学生の女の子の行動によってその考えは一変。1歳になる次女を公園で遊ばせていたときに出会った、小学生の女の子とのトラブルについてお話しします。女の子が突然、次女を抱きかかえて…!?次女が1歳を過ぎたころ、私は毎日のように公園に出かけていました。家の近所の公園は比較的大きな遊具があるため、小学生の子どもたちがたくさん遊んでいます。長女が生後3カ月で保育園に通い始め、年上のお友だちにかわいがられて育ったこともあり、公園で出会う子どもたちが次女と遊んでくれるときは、とてもほほ笑ましいなという気持ちで見守っていました。 ある日公園に行くと、学童保育のゼッケンをつけた、小学校3年〜4年生くらいの子どもたちの集団が遊んでいました。子どもたちは次女を見つけると、「赤ちゃんだ! かわいい!」と次々と集まりだし、次女の周りは子どもたちでいっぱいに。すると、その中にいた1人の女の子が、突然次女を抱きかかえ、急に走りだしたのです。 私はすぐに追いかけ、「まだ小さいから、抱っこはごめんね」と言いながら連れ戻しましたが、その子は後を追いかけてきて、次女から私の手を引きはがそうとします。女の子は次女を無理やり引っ張り、その勢いで次女が転んで泣いてしまいました。それでもその子は「赤ちゃん抱っこしたい」と、次女を連れて行こうとします。 あまりのしつこさに私は危険を感じ、学童保育のスタッフを探しましたが、どの人なのかわからず、そのまま公園を立ち去りました。帰宅後、その女の子がつけていたゼッケンに書かれていた学童保育に連絡し、事情を説明。子どもたちに公園での赤ちゃんとの接し方について、お話しいただくようお願いしました。 赤ちゃんをかわいがりたいという気持ちはわかりますが、一歩間違えれば大事故に繋がりかねない出来事でした。それからしばらくは、公園で小学生くらいの子が次女に近づいてくると「怖い」と感じるように。それでも完全に拒絶するのは違うな……と思っており、公園で出会った子どもたちが次女をかわいがってくれる場面では、今まで以上にしっかりと見守っています。 その後、事件のあった公園は行かなくなってしまったので、学童保育の職員さんがどのように対応をしてくださったのかわかりませんが、今回のことで、あの女の子が赤ちゃんとの関わり方を学ぶきっかけになってくれればいいなと願うばかりです。 イラスト/ななぎ著者:南星 花
2023年06月17日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「浮気男にきつーいお仕置き」を紹介します。28歳・パニ子は、夫のタツキと共働きしながら2人で暮らしています。タツキは明るくて優しい人。仕事関係で知り合ってからお付き合いに発展し、3年前に結婚しました。夫もやさしいけれど、夫の両親もパ二子のことを娘のようにかわいがってくれています。義両親が住む近所のマンションを借りて、お互い行き来するほど関係性は良好でした。 昔はやさしかったけれど…義両親とは良い関係を築けていたものの、最近は夫のタツキとあまりうまくいっていないパ二子。共働きというともあり、家事は分担していたのに、タツキが手伝ってくれないことにモヤモヤしていました。 そんなある日、家事のことでケンカになってしまいます。舌打ちをして寝室へ向かうタツキ……。そんなタツキの態度に呆れてしまい、怒る気にもなれないパ二子。 「昔はやさしかったのに……」 今では家事は手伝ってくれないどころか、帰りも遅い。「どうしてこうなっちゃったんだろう……」 そんなパ二子は、タツキの浮気を疑い始めます。意を決してタツキに「最近、帰り遅くない?」と聞いてみると、「部署が変わって忙しくなっただけ」と返すタツキ。嘘をついているようには見えなかったため、あまり気にしないことにしました。 頭をフル回転して仕返しを決意そんなある日のこと、仕事中にめまいを感じたパ二子は、会社を早退することに。病院に寄ることも考えましたが、そんな余裕もなく、とりあえず家に帰って休むことにしました。 「今日は仕事休みのタツキが家にいるはず……」 タツキに看病てもらおうと、やっとの思いで家にたどり着き、ドアを開けたところ……。 玄関に、女性モノの靴があることに気づくパ二子。恐る恐る家に上ってみると、部屋のいたるところに服が脱ぎ捨ててあります。足音を立てない風呂場に近づくと、中から楽しげな声が聞こえてきて……。 「タツキが浮気していたなんて……」 強いショックを受けるのと同時に、めらめらと燃えるような怒りを感じるパ二子。このまま出てくるのを待ち構えてやろうか、怒鳴り込んでやろうか、頭をフル回転させた結果、ある方法で仕返ししてやろうと決意します。 まさに公開処刑!?風呂場でいちゃつく声を聞きながら、義母に電話をかけ始めるパ二子。そう、タツキの浮気現場に親族一同を呼ぶことにしたのでした。 「実はタツキから重大な発表があって、親族のみなさんにも伝えたいので、みなさんと一緒に急いでウチまで来てくれますか?」 パ二子の切羽詰まった口ぶりに、急いで向かうと約束してくれた義母。あとは2人を風呂場に閉じ込めたまま、みんなの到着を待つだけ……。 風呂のドア前に家具などの荷物でふさぎ、出てこれないように準備。閉じ込められたことに気づいた2人はパニックになって叫んでいます。そこへようやく義両親が到着し、続いてタツキの姉夫婦や近所に住む親戚まで駆けつけてきました。 親戚が勢ぞろいしたところを見計らって、風呂場のドアを開けるパ二子。全裸の2人は悲鳴を上げながら、必死で体を隠す様子に、親戚たちは開いた口がふさがりません。 事の重大さを理解した親戚は、タツキを責め立てます。みんなに恥ずかしいろを見られ、完全に心が折れたタツキは、終始うつむきながら異動先の後輩と浮気に走ったことを認める説明を始めました。 そんな情けない姿を見たパ二子は、完全に冷めて離婚を突きつけます。義両親も納得してくれ、慰謝料の支払いも約束してくれました。追い打ちをかけるように、パ二子はタツキと浮気相手の会社にも報告。タツキは会社をクビになり、浮気相手は地方に飛ばされることに。 その後、パ二子は友人たちに励まされながら、素敵な男性と出会い再婚。かわいがってくれていた義両親に再婚の報告をしたところ、心から喜んでくれました。あれからずっと責任を感じていた義両親を少し安心させることができて、パ二子はホッとするのでした。 忘れたいはずの過去でも、良くしてくれた義両親への恩義を忘れない心持ちは素敵ですね。 パニコレ記事をまとめて読む▶著者:ライター パニコレ
2023年06月17日発達障害のあるわが子が理学療法を受けられる場とは?支援の一つに「理学療法」があるのは知っているけれど、具体的にどのような発達支援を受けられるのか分からない。発達障害があるわが子の、どんな悩みを相談すればいいの?そう思われている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、日本理学療法士協会常務理事の清宮清美さんに、理学療法士による発達支援について教えていただきました。――理学療法というと、事故やケガで身体が不自由になった人のためのもの、というイメージが強いかもしれません。発達障害など、子どもの発達にかかわる分野では理学療法はどのように取り入れられているのでしょうか?清宮:そうですね、病院のリハ室での歩行練習などが、理学療法の一般的なイメージかもしれませんね。理学療法は、戦後、社会復帰をめざす傷痍軍人のために、養成が始まった技能です。当時は、外国から講師を招いて、専門技術の教育が行われたようですよ。現在は、小児、スポーツ障害、急性期医療、高齢者などあらゆる世代のさまざまな疾患、障害に対して、運動機能の面からサポートをしています。――日本で理学療法士として働く方はどのくらいいらっしゃるのですか?清宮:日本理学療法士協会の会員となっている理学療法士は、約13万人です。病院などの医療機関で働く理学療法士が約8割ですが、保健センターや発達障害者支援センター、放課後等デイサービスなどの福祉施設に在籍する理学療法士もいますし、特別支援学校や特別支援学級に理学療法士が配置されている地域もあります。また、就労移行支援事業や就労継続支援A型・B型事業に従事している場合もあります。就労支援においては、職場内の座席の配慮、座位での作業や休憩時間の確保など、合理的配慮の検討・実施に携わるといった役割を担っています。発達障害の支援になぜ理学療法が有効?出典 : ――発達障害のあるお子さんの支援では、どのようなことが行われるのですか?清宮:理学療法士は、医師の指示のもと支援を行い、作業療法士(OT)などほかの専門家との連携も大切にしています。発達障害のあるお子さんは、筋力が弱めだったり、目と身体の協調運動が苦手だったりすることが少なくありません。授業中、机につっぷしてしまったり、じっと椅子にすわっていることができなかったりするのも、注意が散漫だからという理由だけではなく、体幹の筋力の弱さや感覚過敏や感覚鈍麻、感覚と運動の関係性がうまく働きにくい、といった理由が隠れていることも多いのです。理学療法士は、姿勢や運動の専門家。身体を使った遊びなどを通して、そのお子さんが抱えている困難を改善し、よりよく発達していくお手伝いをしていきます。――運動発達や筋肉面からのアプローチで、発達障害の特性による困りごとが改善する可能性もあるんですね。清宮:体幹の筋力をつけることで、落ち着いて座っていられるようになったという実例もたくさんあります。ただ、具体的にどんなプログラムを行うかは、お子さんによっても異なります。縄跳びやボール遊び、ブランコ、サーキット遊びなどのダイナミックに身体を使う遊びや、体幹を鍛えるためのストレッチやトレーニング、マッサージなどが行われることもありますよ。――発達障害のあるお子さんは、「ちゃんと座りなさい」「落ち着いて話を聞きなさい」と注意を受ける機会が多くなりがちです。遊びや簡単なトレーニングで困りごとが改善されていけば、本人の達成感にもつながりますね。清宮:座るのが苦痛なお子さんに、「座る練習をしましょう」といってもつらいですよね。赤ちゃんの発達を思い出してみてください。赤ちゃんは、生まれてからの1年で、まず首がすわり、腰がすわって、寝返り、はいはいができるようになって、めざましい成長をとげますね。そして1歳から1歳半の間にはひとりで立って歩けるようになり、おおむね3歳までには走るようになります。でも、病気やケガ、障害などによって、運動の発達がうまくいかなかったり、できるようになっていたことができなくなってしまったりすることもあります。そうしたときには、もう一度発達の流れに沿って、順番にトレーニングしていくことが大事。今できることから始め、焦らずじっくり段階を踏んでいくことが重要です。――理学療法を受ける際に、保護者が意識するとよいことはありますか?清宮:お母さん、お父さんの目で見て気がついたことというのは、理学療法士にとってもお子さんのニーズを把握するための大切な情報となります。まずは、保護者の方がどんなことで悩んでいて、どんなふうに解決したいと思っているかを、ストレートに伝えてもらえたらと思います。おうちでの遊びの様子、お風呂や食事など日常生活の様子など、1日のなかでの行動やエピソードも、お子さんに合わせたプログラムをつくるために役立ちます。「これは理学療法とは関係ないかな?」などと心配せず、なんでも気軽にお話してほしいな、と思います。――また、理学療法について園や学校の先生とも連携していくために、保護者ができることはありますか?清宮:いま、理学療法のセラピーでどんなことをしているのかを共有できるといいですね。私が担当しているお子さんは、学校の先生に理学療法の様子を見学に来てもらったりしたこともあります。一度、実際に見ていただくと、理解がぐんと進みますね。保護者面談の際などに、セラピーのようすを伝えるのでもよいと思います。また、進級・進学するときには、これからの生活でどんなセラピーが必要か、学校や園とも相談しながら、その内容を理学療法士にもフィードバックしてもらって事前に準備を進めていけるとよいと思います。理学療法士による継続的な支援をUpload By 専門家インタビュー日本理学療法士協会|発達障がい児に関する国民向けパンフレット――日本理学療法士協会では、発達障害のあるお子さんを持つ保護者の方に向けたパンフレットも作成されていらっしゃいますね。清宮:発達障害の支援としての理学療法をより広く知っていただくことに加え、お子さんが大人になって就労するまで、継続的な発達支援ができることもお伝えしたいという思いからパンフレットを作成しました。自立した生活を営むための支援にも、理学療法士の果たす役割は大きいと考えています。パンフレットのなかには、成長過程のなかで受けることができる福祉的な支援と、そこに関わる理学療法について、まとめてあります。例えば、就学を機に発達支援センターなど福祉機関でうけていた理学療法が終了する場合もありますね。そうしたとき、例えば医療機関の外来でリハビリテーションを受けたり、訪問看護ステーションから理学療法士を派遣してもらうことが可能な場合もあります。幼児期、学齢期から継続して、社会人になってからも理学療法を受けることができるのです。――将来にわたって、理学療法士をはじめとする支援とつながりを持ち続けることが重要なんですね。清宮:そうですね。たとえば未就学のころには週に1回、月に1回と理学療法を受けていたとしても、それを同じペースでずっと続ける必要はないと思うんです。ただ、大人になって「親なきあと」も見据えて自分で人生を組み立てていくとき、何か困ったことがでてきたら相談できる先がある、ということは、自立した豊かな生活を送るための助けになるものだと思います。理学療法士からのアドバイスや悩みに合わせたトレーニングが解決の糸口になることもあるはずです。親子で楽しみながら理学療法による変化を感じてほしい――協会としての今後の目標、ビジョンを教えてください。清宮:理学療法士のミッションは、私たちが持つ専門技能によって「尊厳ある自立」をサポートすること。幅広い年齢、疾患、障害に対するアプローチがあり、一人の理学療法士がすべての分野をカバーすることは到底できませんが、それぞれの専門分野の技術を高めながら、情報交換と研鑽を重ねて、他分野への理解も深めていきたいと考えています。そのなかには、発達障害のサポートにおいても、理学療法が効果的であることの周知も含まれます。――最後に、発達が気になるお子さんの保護者の方へのメッセージをお願いします。清宮:あまり身構えず、遊びのなかで楽しみながら取り組むのが一番です。一緒に散歩したり、外に出て芝生の公園でゴロゴロしたりするだけでも、身体にいい刺激がたくさんあります。また、「この歌が終わるまでに、何回立ったりしゃがんだりできるか競争しよう!」というふうに、ゲーム性を持たせるのもおすすめですよ。親子で楽しみながら、理学療法によるうれしい変化を感じてもらえたらと思います。――ありがとうございました。取材・文/浦上藍子日本理学療法士協会※クリックすると発達ナビのサイトから日本理学療法士協会のサイトに遷移します。
2023年06月17日平日はサッカー経験がない保護者が数人で見守りをしているチーム、高学年は自分たちで練習メニューをこなしたりするけど、低学年は遊んだりケンカしたりで練習せず時間が過ぎてしまう。親たちもどう声かけして良いかわからない。低学年もちゃんと練習してくれるようにするにはどうしたらいい?とのご相談をいただきました。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、アドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<点取り屋がいなくなって決定力ガタ落ち、今いる選手で何とかして優勝する方法を教えて<お父さんコーチからの質問>はじめまして。小学校の1年生から6年生までが所属するチームの父母会長をしています。私自身は指導者という立場でないのですが、ご相談を送らせていただきました。私たちのチームは、子どもの頃に多少やっていた経験はあるけれど基本的にはサッカーの素人である父母が指導やコーチにあたり、週に月水金の練習と土日は練習若しくは大会出場しています。相談したいのは、低学年の練習のさせ方を教えてほしい、です。土日の練習や大会の指揮は、監督や前述した多少サッカーを知っている父母コーチが行いますが、平日3日間は当番のお母さんが2人いて練習を見守ります。練習時間は16:30~18:30の2時間、土日は8:30~11:30です。高学年は比較的自主性があり練習メニューをこなしますが、低学年はできません。遊びや喧嘩で時間が過ぎます。世間では低学年でもちゃんとできる子たちもいると思いますが、たまたまうちのチームにはそういう子が集まっているだけなのでしょうか。お母さんたちもどう声掛けしてよいか分からなくて困惑しています。何か良い方法はないでしょうか?<池上さんからのアドバイス>この相談文を読んだときに、まずは「こんなに練習しているんだ」と驚きました。小学1~2年生の子どもたちが週5回もやっています。これだけの回数で練習が組まれているのであれば、一回の練習をもっと余裕のある楽しいものにする視点で考えませんか。例えば、もっと試合ができるような環境にしてあげてください。練習の最初からどんどんゲームをしてもらいます。審判は必要ありません。子どもたちにジャッジさせてください。彼らができるだけ自由にサッカーを楽しめる環境を目指しましょう。■スポーツの練習=しっかり学びにつながることをしないといけないという事ではないスポーツの練習というと、大人たちはそこで何かを学ばないといけない、しっかりやらないといけないという脅迫強迫観念に似た感覚に陥りやすいようです。そうではなく、子どもたちが楽しく試合をやってる間に、ひと月、ふた月と経つうちにどんどん変わっていく姿が見られるはずです。どうしても何か手を加えたいということであれば、試合の人数を変える(3対3を4対4にするなど)、ゴールの数を二つではなく四つにするというように、試合のオーガナイズを変えてください。試合はもちろん全員が平等に同じ時間プレーします。そうすれば、見守り役のお母さんたちにとってもそんなに難しくないはずです。もし、見ていて誰かが楽しくなさそうだったら、子どもたちにひと言言ってあげてください。「サッカーはみんなでやるものだから。みんなが楽しくなるようにやろうよ」と。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■子どもたちが自分から練習について言ってきたらちゃんと聞いてあげるまた、もし子どもたちが自分たちから何か練習したいと言ってきたら「何がしたいの?」と聞いてあげてください。彼らがそのとき一番したいものをやってあげればいいかなと思います。シュートかもしれませんし、パスかもしれません。「じゃあ、どんなことをするの?」とまた聞いてあげればいい。お母さんたちが見守るとしたら、それで十分だと思います。実はこの環境設定だけをする、オーガナイズをすることで技術を習得できるという考え方は、ここ最近の新しいコーチングの流れです。放任とか放置ではなく、実は最先端であることをご相談者様は知っておいてほしいと思います。■学年を混ぜて練習すると、両方にとって成長になる加えて、平日練習3回のうち1回は、低学年から高学年まで全部が混ざってやる。そういう日も作れると良いでしょう。チームがどんなグランドでやっているのかはわかりませんが、そんなふうに高学年の子たちが低学年を教えることは両者にとってすごく勉強になります。低学年は高学年のお兄さんやお姉さんのようになりたいと思うし、高学年は相手のことを考えて丁寧にパスを出したり、コーチングすることを覚えます。これは同級生の横割りだけの練習よりも身につきやすいものです。■大人目線での短期的な上達具合に注目しすぎないことひとつ気をつけてほしいのは、大人の目で短期的に見て上手くなっているか、伸びているか?に注目しすぎないことです。サッカーが楽しくて仕方がない子どもにすることを目指してほしいのです。私がよく使うのは「その遊びをするなら、公園に行ってくださーい」というフレーズ。ここはサッカーを楽しむ場所ですよと子どもに伝えます。とはいえ、遊びや喧嘩で時間が過ぎてしまうこともあるでしょう。そんな時間が必要なときもあります。そういう姿を見ても、大人は怒らずに「じゃあ今日はやらなくてもいいよ。また次に来たときにちゃんとやればいいよ」と言ってもいい。例えば、そんなにもめるなら違うことしようっていう提案をしてあげてもいいでしょう。私も「じゃあ、ドッジボールでもするか」と違うことをやらせたりします。体を動かす遊びであれば鬼ごっこでもよいのです。そうやってドッジボールするときは「じゃあ、3回戦にしよう」とある程度の時間を決めます。それが終わったら、サッカーの試合にするね、みたいなことを言ってからドッジボールをやります。■試合ばかり続けたチームの1年後は......(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)最後に、実際にあった話をお伝えします。2000年代にJリーグクラブの元選手だったコーチが、Jクラブで小学6年生のひとつのクラスを1年間指導しました。練習で1年間ずっと試合ばかりしたそうです。保護者からは相当の量のブーイングが来たようですが、続けました。ところが1年後、そのコーチのクラスから一番多くジュニアユースに上がったのです。まさしく試合で使えるものを、試合で学んでいくことの証です。見守りのお母さんしかいない練習は、まさしく大人が消えている環境です。試合の人数や形をどんどん変える部分だけやっていただければいいと思います。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年06月17日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜