子育て情報『放っておくと慢性化する場合も!1歳以降の子どもの便秘を小児科医が解説』

2020年9月27日 07:30

放っておくと慢性化する場合も!1歳以降の子どもの便秘を小児科医が解説

目次

・子どもの便秘の具体的な症状とは
・子どもが便秘になる理由とは
・受診するタイミングはいつ?
・便秘の治療法は? 食事やおうちでできるケアも
子ども便秘1


離乳食を食べるようになってくると、うんちの形状がだんだん固形になっていきます。離乳食の割合が増えると、その分それまで飲んでいた母乳やミルクの量が減り、うんちが硬くなりやすくなります。さらに1歳を過ぎると、だいぶ大人の食事に近づきますが、食べたものをうまく消化する機能は発達途中。食事内容や水分量によっては腸にうんちがとどまって硬くなり、便秘に傾きやすいのです。

「うんちをするのは痛くて嫌だ!」となる前に、便秘かも? というサインと普段の生活で改善できること、受診が必要なケースを知っておきましょう。

子どもの便秘の具体的な症状とは


子供便秘2


1歳以上の幼児、学童の場合、以下のようなケースで便秘と考えられます。

・排便が週に3回より少ない
・5日以上排便がない
・毎日出ていても、出すときに痛がって泣く
・毎日出ていても、肛門が切れて血が出る

また、小さいコロコロしたうんちや、やわらかいうんちが少しずつ1日に何回も出ている場合も、腸にうんちがたまりすぎてあふれ出ている可能性があり、便秘が疑われます。

普段、うんちがよく出ているのに一時的に便秘の状態になったときは「一過性便秘」といい、1~2カ月以上続いている場合は「慢性便秘症」と呼ばれます。

子どもが便秘になる理由とは

子供便秘3


うんちがつくられるもとは食事なので、食事量が少ない、とくに食物繊維を含む食品が少ないと、うんちの量も少なく、排出されづらくなって腸にとどまり、硬くなります。

また、水分量が少ないこともうんちを硬くする原因です。硬くなったうんちを出そうとして痛い思いをすると、子どもは排便を嫌がるようになります。するとうんちを我慢してしまい、うんちが残ってどんどん硬くなり、さらに出しにくくなるという悪循環に。

無理なトイレトレーニングや浣腸を繰り返すことも便秘を悪化させる原因になります。
生まれつきの病気が原因で便秘になるケースもあるので、便秘が続いている場合は受診をしましょう。

受診するタイミングはいつ?

1~2日程度うんちが出ていないけれど、痛がったりしていなければ、様子を見てもいいでしょう。ただし、いきんでいるのにうんちが出ない、少量のコロコロしたうんちが続く場合は、うんちがたまっている可能性が。

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