この子を残して死ねない!妊娠初期に子宮がんが判明した私の決断【体験談】
38歳のころのことです。年齢的にも子どもは難しいかな…と思っていた矢先、なんと妊娠が判明! しかし、そこからが多難の連続だったのです。
半ば諦めていた子ども…。でも、めでたく妊娠!
38歳、結婚して半年。夫も私も、年齢的に子どもは半ば諦めていたときのことです。生理が来ず、もしかして妊娠したかも……!?と、夫に伝えました。
実は前にも生理が遅れたことがあり、妊娠したかもしれないとすぐに夫に伝えたのですが、そのときは直後に生理が来てしまい、私も夫もがっかりしたことが。そのため、夫は「またか?」と半信半疑でした。
しかし、病院に行き、検査してもらったところ、今度は正真正銘、初めての妊娠! 私もママになれるんだ!とウキウキしていました。
喜びもつかの間、検診で、がんが判明
しかし、そのウキウキは少ししか続きませんでした。妊娠を確認したときに行った子宮頸がん検査で引っかかってしまったのです。私は再度詳しい検査を受けることになりました。
「きっと大丈夫!」。そう信じていましたが、結果は……がんが判明。
夫も「仕事なんかしていられるわけない」と早々に帰ってきました。
もう私は死ぬんだ。
きっと子どもも諦めなきゃいけない。
私は何も食べられなくなり、朝まで泣き続けました。
そして、数日後、医師に「出産は無理」と言われるんだろうなと覚悟して、詳しい結果を聞くため、夫も一緒に産婦人科に向かいました。
産婦人科では、医師から詳しい説明がありました。そして、「子どもは……無理なんでしょうか」と私は聞きました。すると医師はこう言いました。
「この子があなたに病気を教えに来てくれたんですよ! 手術は、出産が済んでからでも大丈夫だと思います」。
この子が病気を教えに来てくれた――私はこの言葉を一生忘れないと思います。
それほど私はうれしかったのです。
ただ、私の体を心配する夫は「妊娠が判明してまだ数週間。エコーにもまだ点にしか見えないくらいだよ。残念だけど今回は子どもを諦めて、すぐに手術して、きちんと体を治してから考えよう」と言いました。
でも、私は「この子が病気を教えてくれたんだよ。