2021年7月9日 10:30
「好きでも結婚は別!」シングルマザーの私が結婚を決めたきっかけは…
私は小さな男の子を抱えたシングルマザー。同じ職場で働く彼と交際しているときに彼の子どもを授かります。でも心境は複雑……。ニュースで見る連れ子への虐待報道が他人事と思えず、結婚に二の足を踏んでいたからです。
同じ職場の彼と交際をはじめたシングルマザーの私
夫とは同じ職場で働いていました。私の仕事場に彼が移動してきたのです。もともと彼には尊敬の念を持っていましたが、テキパキ行動する姿や、重労働の作業時に手助けしてくれる気づかいにふれるうち、だんだん惹かれていって……。
だけど、私は未婚のシングルマザー。
簡単に思いは告げられません。それでも彼から「ひと目惚れした」と聞いたときはうれしくて交際することになりました。子どもがいることは、移動してきて早々、パートという私の勤務形態がわかってからすぐに知ったようで、未婚のことも付き合ってから私が伝えました。
これでも、お付き合いは悩んだ末での決断だったんです。私の住む自治体では、交際相手ができるとシングルマザーだからこそ貰えていた手当や助成、免除が停止になってしまい、これを頼りにしていた私には経済面が厳しくなりそうで……。
妊娠が判明。でも交際と結婚は別問題
付き合うようになって生まれた悩みもあります。子どもが通う保育園では夕方5時まで預かってもらうのが限界。
デートをするにしても近場でしか会えず、遠出ができなかったことは悩ましく思えたことのひとつでした。
そんなある日、妊娠していることがわかります。
私にとって、交際と結婚は別問題。なぜなら、ときどき世間を賑わせる連れ子への虐待報道を見るにつけ、「私たちにも起こるかも……」という心配があったからです。だから、彼のことは好きでも、すぐに結婚という考えはできません。悲しい結末にさせないためにも、悩みに悩みました。
そして、結婚しないのであれば、おなかの子はあきらめようとも考えていました。私ひとりで子どもを育てる大変さは身に染みてわかっていたからです。
彼のやさしい人柄を実感して結婚を決意
ここまで慎重になっていた私が「4人で新しい家庭をつくりたい」と思えるようになったのは、やっぱり彼の人柄でした。細かすぎない性格、荷物は必ず重い方を持ってくれるやさしさ、私に対する愛情表現……。
妊娠前。私が体調の悪いなか、子どもを病院に連れて行くと、帰りに彼がレトルトのお粥やヨーグルト、ゼリーなどを差し入れしてくれたことがあります。