<危なかった出産>妻の術後、憔悴しきった義父から1本の電話が…。まさか妻か赤ちゃんの身に…!?
切迫早産で入院していたわこさん。無事、退院となり、実家で過ごしていました。しかし、妊娠39週のある日、突然激しい腰の痛み、過呼吸、発熱などの症状が出て、救急車で病院へ。すると、わこさんは腎臓に炎症を起こしていることがわかりました。また、わこさんの血圧は低く、赤ちゃんの心拍が下がっていたため、急きょ、帝王切開をすることに。里帰り先のわこさんのお父さんが付き添いで来てくれました。自宅で過ごし、状況を知ったわこさんの旦那さんは、いてもたってもいられません。
そんなとき、お義父さんから旦那さんに1本の電話が! 病院の先生から説明をしてくれるというのです。
お義父さんの憔悴ぶりに、旦那さんは最悪の事態を考えてしまいました。
もしかして…
赤ちゃんの心拍が下がっていることや、急きょ、帝王切開をすることになったと知らされて、いてもたってもいられない旦那さん。病院の先生からの電話によると、わこさんは麻酔で眠っていてICUで経過を見ている、赤ちゃんは呼吸がなかったので挿管してNICUがある病院に搬送したとのこと。
憔悴しきったお義父さんの声から、わこさんか赤ちゃんのどちらかに、最悪の事態が起きたことをよぎらせていた旦那さんは、2人が生きていると知り、安堵しました。そして目には大粒の涙が……。
帝王切開が終わり、目が覚めたわこさん。麻酔の影響でぼーっとしつつも、真っ先に聞いたのは赤ちゃんのことでした。
しかし看護師さんに、
「んー、えーっと……。この後、先生がいらっしゃるからその時に詳しく説明聞いてくださいね」
と濁されてしまいます。
わこさんはすんなり教えてもらえないことに、不安になってしまうのでした。
◇◇◇
わこさんの旦那さんは距離的にも駆けつけることは難しかったようですが、コロナ禍で、立ち会いや面会が制限されている病院は多いようです。わこさんと赤ちゃんが生きていると知った旦那さんの目には涙があふれました。当事者のわこさんはもちろん、旦那さんも、それぞれの立場で不安と闘っていたのですね。
監修/助産師REIKO
著者:マンガ家・イラストレーター わこ
30代よわよわ主婦。