2023年1月20日 14:30
「目が小さくて可愛くない」実母に容姿批判され育った私。美醜に執着するように<あのママが妬ましい>
あの人は、きっと私のような悩みなんかないだろう……隣の芝生は青く見えて、妬ましい。とあるパン工場に勤務する3人のワーキングマザーの群像劇。
周りから評価ばかりを気にするあまり、何事にも満足できない百瀬雪(25歳)。第一子を出産し、初めて母と娘を面会させますが、母は「一重なのね。お兄ちゃんの子は生まれた時からぱっちり二重だったわ」と見た目を揶揄。
さらに、質素な入院食を見て「お姉ちゃんが出産した病院はフレンチ料理がでるきれいな個室だった」「雪の旦那さんとは年齢も稼ぎも違うもんね!」と、なにもかもきょうだいと比較し、キツイ言葉を並べて娘を抱きもせず、そそくさと帰ってしまいました。
「可愛くない」実母に容姿批判され育った私は…
質素な入院食を遠回しに非難された雪は、SNSで「#病院食マズイ」と検索して、「よかった、私だけじゃない……」と安堵します。
ただ、豪華な入院食の写真を見ると、自分よりも裕福な人たちへの羨望や嫉妬心が沸いてしまう雪。
社長夫人なのに「パンが好きだから」という理由でパートをしている、職場の同僚・雨宮さんのことが頭に浮かび、「雨宮さんもセレブ病院で産んだのかな……」と、モヤモヤしてしまいます。
「今日ママが来たんだけど、一重で可愛くないって」
母から言われたことを夫に伝える雪。子どものころから、母親に「目が小さくて可愛くない」と言われ、一重であることがコンプレックスに。夫の前でも、カラコンやつけまつげ、アイプチなどで一生懸命可愛く見えるように努力をしていました。
子どものころに母親から刷り込まれた「可愛くない」という言葉に傷つき、いまだに夫にさえスッピンを見せたことがないという雪。見た目にこだわる雪は、母親の考えや言葉の影響を大きく受けている様子。
目の大きさなど容姿に関係なく、子どもには愛情のある言葉で接してあげたいものです。
著者:マンガ家・イラストレーター きなこす
「比べられて惨めだった」お金持ちに憧れる妻。夫にキツイ言葉を放ってしまって<あのママが妬ましい>