子育て情報『発見が遅れると重症化やクセになるから要注意!冬になりやすい「中耳炎」のサインと対処法とは?』

2023年2月16日 18:40

発見が遅れると重症化やクセになるから要注意!冬になりやすい「中耳炎」のサインと対処法とは?

子どもが風邪をひいたり、鼻水や咳を出している時には、下記のような症状が出ていたら中耳炎にかかっている可能性もあるので注意しておきましょう。

症状が見られる場合には、早めに受診することをおすすめします。

・耳を痛がっていないか?

・片側の耳をよく触っていないか?

・耳から悪臭がしていないか?

・耳だれが出ていない?

耳だけじゃない!中耳炎予防は鼻のケアも大事

中耳炎の原因のほとんどは、鼻水です。鼻水の中には、細菌やウィルスがいっぱいです。これが耳の中に入ってしまうことにより中耳炎になることがあります。

鼻と耳は「耳管」という管でつながっていますが、子どもの耳管は大人の耳管に比べ、短くて水平になっているので、鼻水が入りやすくなります。

また、風邪をひいて鼻水が出るようになり、中耳炎になってしまうケースもとても多くなります。赤ちゃんだけではなく、子どもは上手に鼻がかめないので鼻水がたまりやすく、中耳炎を起こしやすくなります。


対処法としては、原因となる鼻水をこまめに出せるように吸引することが大切です。

乳幼児の耳掃除の注意点

赤ちゃんの耳掃除は、基本的には必要がないと言われています。耳垢は、耳の中の古くなった皮膚や分泌物の塊です。これは、鼓膜までの耳の通り道を保護する役割もあります。口を動かしたり、姿勢や体の動きによって、動いて自然と出てくることがあります。

しかし、耳の穴が耳垢でふさがって耳の聞こえが悪くなっているような場合は耳鼻科で耳垢をとってもらうようにしましょう。

家でできる耳のケアとしては、耳介(穴ではなく外側)の溝や裏などは、汗などで汚れている場合があるので、ガーゼや綿棒などでやさしく取り除く程度にしておきましょう。

また、耳垢が溜まりすぎることが原因で中耳炎になることはないといわれています。
実際には、頻回の耳掃除により鼓膜の外側の外耳という部分が傷ついて起こる外耳炎になる方が多いので注意しましょう。 

まとめ

乳幼児の中耳炎は、早期発見して適切な時期に治療を受けないと、繰り返したり、悪化したり、治るまで時間を要することがあります。

症状が良くなっても、医師の指示に従って、抗菌薬などの薬の服用や通院を途中でやめないことも大切です。

引用参考文献:小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版

日本耳鼻科学会他

監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」

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