七五三で、ママも着物デビュー♪ 着付け講師の資格を持つママが教える、卒園式や入学式にも着られる1着の選び方

2016年9月20日 14:00
 

七五三で、ママも着物デビューしてみませんか?

もうじき七五三。子どもの衣装は「和服かな?ドレスかな?」、「男の子だからカッコイイ、羽織&袴をつけさせたい!」などとずいぶん前から画策していることと思います。

ところで、ママの着るものってどうします?スーツ?ワンピース?

でも、でも…。子どもが和服を着るならば、ママだって和服を着てみたいと思いませんか!?

というわけで、着物デビューをめざしたママのために、「はじめて作る、ママの着物」について書いてみたいと思います。


実は着付け講師の資格を持っています!

その前に、ちょっと自己紹介を書かせてください。実は、私、着付け講師の資格を持っているんです。それこそ七五三の独特の着付けや、成人式で結ぶ「ふくら雀」や「文庫」、花嫁衣装の「立て矢」なども練習してきました。

でも、3人目で娘が産まれるまで、全然この特技を活かせなかったんですよね。今年の秋は、末っ子が数え年で3歳。いよいよ母娘で着物を楽しめる!と今からウキウキしています。

そもそも、「着付けを勉強しよう」と思ったのは、長男が卒園を迎える年。「卒園式で着物を着たい!」と思い、着付けのできる祖母にお願いしたところ……。「もう体力的にできない」と突然のギブアップ宣言。というコトから自立を志したワケです。

その時は、「訪問着」と「袋帯の二重太鼓」のみ、短期間で特訓してできるようになりました。ここから着物の面白さにはまり、細々と6年くらい勉強してきました。最近、友禅染めにも手を出して、本当にマイペースにですが勉強を重ねています♪

ちなみに、七五三でママが着る「訪問着」と「袋帯の二重太鼓」なら、5~6時間みっちり特訓すれば着れるようになりますよ。

はじめて作る着物、どんなものを選べばいい?

着物にはいろいろな種類があります。訪問着、色無地、付け下げ、小紋…。でも、突然こんな言葉が出てきても意味が分かりませんよね。

洋服でいえば、「フォーマルのスーツ」「きちんとしたワンピース」「カジュアルなニット」「喪服」「カジュアルワンピ」などを、TPOで使い分けます。着物も同じ。TPOによって、着ていく着物や帯が異なってきます。着物を着ようと思ったら、着物と帯だけでなく、襦袢や足袋、草履、帯締めなどの小物類や紐などの道具類も必要。それらすべてを揃えると、かなりの出費です。

七五三、入園式、卒園式、入学式、ついでに卒業式まで「コレさえあれば!」という一着を選ぶなら…?

どんな着物を選べばいいのでしょうか?

個人的な意見も入れながら書いていきたいと思います。

始めての着物は、「紋」のない「訪問着」「付け下げ」を

七五三、入園式で身につけるのは、洋服の場合、「フォーマルなスーツやワンピース」です。

着物の場合、「色留袖」>「訪問着」>「付け下げ」>「紋の入った色無地」>「江戸小紋(柄による)」あたりとなります。

この中だと、色留袖が最もフォーマルで順に正装度が下がっていきます。



で、どれを選べばいいの?という話ですが、色留袖だとちょっとフォーマルすぎるかな……という感じ。従姉妹や姪くらいの関係性の身内の結婚式で既婚者が着るものくらいのフォーマル感です。

また、「紋の入った色無地」「一つ紋の入った江戸小紋三役」は始めてつくる着物にはちょっと向いていないかなと思います。(単純に、絵がないので選び甲斐がなくてつまらない…という理由もあります。それにステキな色無地や江戸小紋は非常に高価です)

お茶をやっている方なら使い勝手がいいでしょうが、子どもの式で着用するには、少し寂しいかもしれません。「旅館の人!?」みたいに見られちゃう可能性もアリ。

というわけで、「訪問着」「付け下げ」がはじめての着物にオススメです。着物のリサイクルショップにもたくさん置いてありますし、値段もお手頃なものがあります。

紋はあとから付けることもできるので、いろいろ着物が増えてきて「この着物をもう少しフォーマルにしたいわ」などというときに付けることもできます♪

ちなみにコレがはじめて作った「付け下げ訪問着」。訪問着みたいな柄ですが、付け下げです。20代前半で購入しましたが、今でも現役。藤と椿が描かれており、季節を問いません。有名ホテルの結婚式に着るには少しカジュアルですが、卒園式や七五三、レストランウェディングくらいにぴったりな感じ。

こんな感じのものが、もっとも使い勝手がいいです。

はじめての訪問着は…

仕立ては、季節的に「袷(あわせ)」でOK

着物には仕立て方があります。スーツやワンピースでもウールの厚地なら冬というように季節感がありますが、着物にもあります。

袷の着物は、裏地のある着物のこと。だいたい10月~翌年の5月くらいまでの間に着用します。6~9月が裏地のない単衣で、真夏の7~8月は絽や紗の着物を着用します。

七五三、入学式、卒園式などはすべて袷の季節。そのため、これは何も考えないで「袷」を選びましょう。

着物の色は?

七五三、入園式、卒園式、入学式などは“子どもが主役”。つまりママは、子どもの引き立て役です。スーツも紺や黒など控えめな色をチョイスしますよね。

着物のもそれに準じるとよいかと思います。



上記の訪問着は、紋も入っていてフォーマル度は高いのですが、主張しすぎな感じがしませんか?それにインパクトのある着物なので、絶対覚えられてしまいます。

幼稚園や小学校だと保護者の顔ぶれって変わらないですよね。なので、「あの時着てた着物?」「いつも同じの着てるよね」と思われるのもなあ…って部分もあるかと思うんです(笑)。

和服は、色あいがとても複雑なため、似合う色調のものを選ぶのも楽しみのひとつ。織りや染めの技法によって、同じ色でも全然違って見えるので、いろいろ試着してみるといいと思います。

「淡い藤色」「若草色」「爽やかな水色」「薄いピンク」「クリーム色」などは、「ミセスっぽく」「品よく」「格好よく」決まりやすいと思ってます。

着物の柄は?

実はコレがやっかい!着物の場合、「季節を先取りした柄を着る」というのが粋とされています。

つまり、「ススキ」の柄の着物なら9月、「ウグイス」なら2月といった感じです。

これは覚えておいてソンはありません。

でも、はじめての着物を買うなら「季節感のないもの」ということになりますね。

なかでも、使い勝手がいいのが「お祝いの柄」。

黒留袖の定番、「鶴」「松」が代表例です。他にも、「宝づくし」「鳳凰」などなど吉祥文様にはいろいろあります。それから「古典柄」と呼ばれる「鼓」や「御所車」なども季節を問いません。こちらもお祝い事にぴったりです。

お花がいいわ!という方は、また「春秋」と呼ばれる「違う季節の花が一緒に描かれたもの」や「洋花」を選ぶとよいでしょう。

先ほどの派手な訪問着は、アップにすると分かりますが、松と梅の刺繍や、地紋に亀甲や笹が入っていて季節を問わず、そして縁起もいいのです。

こういう季節を問わない縁起のいい柄は、スーツでいえば、ミス・アシダやハナエ・モリの紺スーツのように「とりあえずこれ着ておけばOK」という安心感が持てるものです。

以下の写真のように、いかにも冬の着物!というような寒色のグレーに山茶花(寒椿かも?)がドーンじゃなければ、イマドキの着物はいつでも着られるようにできているもののほうが大半です。


帯の種類は?マスターすべき帯結びは?



こちらは「袋帯」で締め方は「二重太鼓」。これが基本スタイルです。



フォーマルな名古屋帯で太鼓結びでもOKではあるのですが、「最初の1着」で「七五三」ということならば、「袋帯」をチョイスしましょう。

ちなみに上が袋帯で、下が名古屋帯。名古屋帯は短く、途中から半分になっているのが特徴です。

帯の色や柄は?

まず、吉祥文様や有職文様と呼ばれる柄が個人的にとても使いやすいと思っています。

有職文様というのは、モチーフに菱紋や亀甲紋、七宝などがあり、中国唐朝の模様から作られた伝統的な模様です。(お寺でよく見かけるアレです)

この2つは、格調も高くなるので、この模様の帯さえしていれば安心という鉄板模様でもあります。

白っぽい色に金銀が入っているものは、たいていの着物に合わせられるし、黒留袖でもいけるし、1本もっておいてソンはない帯といえるでしょう。

もっと華やかなのがいい!という方は、「礼装用の袋帯」の花柄のものを選ぶのがオススメ。「花扇」などが定番モチーフです。オレンジなどの派手な色よりも、クリーム色っぽいものを選んだほうが、後々あわせやすいです。


着物と帯の組み合わせは、どうする?

色数を少なくすると、スッキリ、格好よく、ステキに見えます。

コントラストの強い組み合わせ「水色の着物にクリーム色の帯」とか「藤色の着物に若草色の帯」などもステキなんですが、洋服でいうと「黒いワンピースに赤いベルト」みたいな上級テクニックな部分もあるので、無難にいくなら「似た色同士」かと…。

というわけで、これならスッキリ、センスよく見えるのではないかなというセットを作ってみました。

行雲に牡丹の帯なので、入学式や入園式に着るとピッタリです。



小さな子どもを連れたフレッシュなママをイメージした組み合わせです。

オシャレな着物の着方をめざしたいですよねっ♪

…というワケでまとめ!

最初の1着に選ぶのは

■紋のない袷の訪問着、もしくは付け下げ

■お祝い用袋帯

■柄は古典柄・吉祥柄・春秋柄など季節を問わないもので、色は控えめ

■着物と帯の色調をあわせる

ここまで絞り込んでいけば、選びやすくなったはず。着物デビューを考えてみては?

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