子育て情報『蚊が発生しやすい場所は?夏の天敵・蚊を 徹底解剖』

2018年5月9日 12:29

蚊が発生しやすい場所は?夏の天敵・蚊を 徹底解剖

夏のイヤ~な風物詩、蚊。身近にいながら、その詳しい生態については知らないことも多いのではないでしょうか。正しい攻略のためには、まず敵を知ることから!子どもにも伝えたい知識を、蚊の研究を行う「博士」に聞きました。

目次

・どうやって血を吸うの?
・どこに卵を産むの?
・どれくらい長く生きるの?
・どんな種類の蚊がいるの?


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どうやって血を吸うの?

一度に6本の針を人や動物の体に刺しています
蚊の口は6本の針に分かれており、それぞれの針には皮膚を切り裂く・血液を通す・蚊の唾液を注入するなど違う役割があります。蚊に刺されるとかゆくなるのは、注入された唾液に対するアレルギー反応。ちなみに、この唾液は「麻酔液」とよく誤解されているようですが、その効果はありません。唾液には血を固まりづらくする効果、血管を探る役割があるとされています。

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どこに卵を産むの?

深さ1㎝以上の水たまりがある日陰の場所を好みます
「日陰」で「深さ1cm」というのは「卵から成虫になるまでの間、水が干上がらない場所」。家庭で特に気を付けたいのは庭です。雨水が溜まらないよう植木鉢の受け皿を取り外したり、日当たりの良い場所に移すなどの工夫を。明るい場所・日当たりの良い場所・高い場所ではあまり産卵しないので、例えば3階以上の日当たりの良いベランダであれば、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
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どれくらい長く生きるの?

寿命は成虫になってから半月~1カ月ほど。その間に10~50個卵を産みます
2~3日で卵がかえり、幼虫(ボウフラ)の姿で5~20日ほど過ごして蛹(さなぎ)になり、2~3日で羽化して成虫となります。成虫になってからの寿命は半月から1カ月ほど。その間にメスは2~3回卵を産みます。1回に産む卵の数は10~50個ほどで、寿命が近づくにつれ、卵の数も少なくなります。ちなみに血を吸うのはメスのみ。血は食料ではなく、卵を産むための栄養源なのです。普段は花の蜜を食料としているほか、雨水なども飲みます。

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どんな種類の蚊がいるの?

日本で代表的なのはヒトスジシマカとアカイエカです
世界には3500種ほどの蚊が存在しますが、日本で最も代表的なものは、ヒトスジシマカとアカイエカ。ヒトスジシマカは昼間に活動し、卵で冬を越します。また、産まれた場所から半径100メートルほどしか移動しません。一方アカイエカは夜間に活動します。数キロメートル移動し、縁の下、下水溝などで成虫のまま、冬眠状態で越冬します。どちらも気温が15℃を超えると活発に活動し始めます。

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