2017年2月2日 12:00
子どもと豆まき!伝えていきたい伝統行事“節分”を楽しくする工夫
2月3日は節分です。豆まきをする家庭や園も多いでしょう。
これからも伝えていきたい伝統行事ですが、鬼が出てきて怖がる子どもも多いですよね。
豆まきを楽しい思い出にするためには、行事の由来を親も理解しながら伝えていく工夫が必要です。小さい子どもに楽しいと感じてもらうにはどのようにしたら良いでしょうか。
まずは節分の由来を理解しておこう
何となく毎年行っている豆まき。親も由来を知ることから始めましょう。
元々節分とは「季節の変わり目の前日」の意味で、年に4回あります。
2月の節分は旧暦では一年の終わりと捉えられていて、新しい年を無事に過ごすために鬼を追い払う行事が平安時代に開かれるようになりました。
4回の内行事として残ったのが2月の節分となります。豆に宿る穀物の力が鬼を退治すると信じられていたため、室町時代には豆をまいた記録があるそうです。
人間臭い鬼が登場する絵本がおすすめ
親が由来を理解していても、小さい子どもにそれを理解させるのは難しいものです。
節分をテーマにした絵本や紙芝居が多く出ているので、そういったものを活用すると意味を伝えやすいでしょう。
おすすめの絵本をいくつかご紹介します。
・おにはそと
作・絵: せな けいこ
人気絵本作家、せなけいこさんの本です。豆まきをテーマにした心和む絵本は、子どもが節分に触れる導入にピッタリの内容です。
・なぜ、せつぶんに豆をまくの?
作: 国松 俊英絵: 藤田 勝治
鬼の顔が怖いようにも見えますが、豆をまかれた鬼が豆まきの由来を話し出し、とても分かりやすい内容です。自分の弱いところをしゃべってしまう鬼に、ついクスリと笑ってしまいます。
・おなかのなかにおにがいる
作: 小沢孝子絵: 西村 達馬
自分の中の悪い部分を鬼に見立てることで、豆まきをして強い自分になれます。自分にはどんな鬼がひそんでいるか、子どもが考えるきっかけにもなりますね。
絵本に登場する鬼が人間臭いほど、子どもは感情移入しやすくなり情操教育にも向いています。豆まきをすることで自分の「弱虫の鬼」や「泣き虫の鬼」を体から追い払うことができると説明してあげると、鬼を怖いものと感じずに豆まきが楽しい思い出になるでしょう。
豆まき後の豆にも配慮
投げ終わった豆は、年の数だけ食べると健康でいられるということは昔から言われていますが、最近は衛生面を考えて別の豆を食べるという園が多いようです。