2016年12月8日 11:00
発達障害児への投薬で悩むとき、母親を追い詰める言葉とは
発達障害の息子にとって、とにかく大変だった幼稚園1年目
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132007916
我が家には発達障害と診断を受けた6歳の男の子がいます。
今でこそ多動がだいぶ落ち着き、いろいろなことが一緒に楽しめるようになりましたが、3~4歳の頃の大変さは、今となっては思い出すのも辛いレベルでした。
幼稚園年少の頃、参加する全ての行事が初めてで、そのたびに荒れる息子を、私は励まし続けました。お友達にも全く興味を示さず、1年間の間に1人の名前も覚えませんでした。
遠足に出かければパニックになって座り込み、結局全行程おんぶして回ったこともありました。私にとっても辛いことがたくさんありましたが、「初めてが苦手」「集団生活が苦手」な息子にとっては、幼稚園年少の1年間は一杯いっぱいだったのでしょう。
息子は初めての幼稚園生活を1年間よく頑張りました。
そして、ストレスが爆発した3月。息子はまるで別人のように荒れ始め…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736003967
ところが、息子の気力が崩れ落ちる日は、ある日突然やってきました。
3月。全ての行事が終了し、「4月から上の学年になりますよ」と繰り返し告げられる時期です。いろいろなことが大きな変化の渦に巻き込まれていくこの季節、不安定になる発達障害児が多いのではないでしょうか。
学年の切り替わりという見通しの立たないイベントに、息子の不安はマックスになり、さらに慣れない環境で頑張り続けた疲れが一気に爆発することになりました。
息子は幼稚園から帰宅すると突然、家のクローゼットに頭を打ち付け始めたのです。
頑丈なクローゼットは陥没し、それまで落ち着いていた奇声等の自己刺激行動も復活し、とにかくあっという間に息子は別人のような振る舞いを見せたのです。
「一体何が起きたのだろう…」と思いながらも、何の手立ても思い浮かばず、私は夜も眠れないほど憔悴する日々が続きました。
タイミングよく訪れた発達外来での診察。医師に勧められたのは投薬だった
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144082129
その時期、ちょうど発達外来の診察がありました。