2017年2月9日 11:00
「好きなことを増やして欲しい」良かれと思った習い事めぐりが、息子を苦しめていた
その他にも、体操教室、サッカー、乗馬教室等々、「理論上は特性を克服するのに良いけれど…」という習い事を、息子が続けることはできませんでした。
そして、この経験は息子にとっても「失敗経験」になってしまい、「好きなことを増やしてほしい」という私の期待とは正反対の結果になってしまったのです。
「どうしてうまくいかないんだろう?」息子の様子をみて辿りついた答えは
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038021183
このように私の場合、「発達障害の特性をなんとかしよう」「発達障害でも生きていけるように好きなことを」と思って選んだ習い事は一つもうまくいきませんでした。
「なぜうまくいかないんだろう?」私が考えて行き着いた答えは、
・「発達障害の特性」といってもあまりに多様であり、必ずしもその習い事がマッチするわけではない
・理論上は発達障害の特性に良いことであっても、先生が発達障害に理解があったり、発達障害の子どもでも集中して取り組めるような環境設定が出来ていなければ息子にとっては負担にしかならない
というものでした。
そして私は途中で気づいたのです。習い事にそんな大それた成果を期待するのではなく、子どもの生活に何かしらの「習慣づけ」をする手助けになれば良いのだと。
多くの発達障害のある子どもがそうかもしれませんが、息子は毎日の見通しがきちんとたつこと、日々の規則的なルーティンを好みます。
例えば息子は「日中は幼稚園に行く」というのが日々の規則的な習慣です。
そのため、イベントが盛りだくさんで幼稚園が休みになったり行事が増えたりする年末年始のほうが、むしろ不安になって辛いと言います。
年末年始が終わって、制服を着て通園バスが来たとき、息子は「ああ、やっと幼稚園だ。良かったぁ」と言っていました。お友達との交流や課題などは疲れることも多いようですが、それでも「習慣」をこなすことが彼にとってとても安心のできることなのです。私は息子のこの特徴から、「習慣作り」をつくるための取り組みとして習い事を考えるようになりました。
習い事に対する考え方を変えたら、息子に「好きなこと」ができた!
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017007453
息子の習い事にとって大事なのは、得意か不得意かではなく、ただ「習慣作り」