子育て情報『ICD-10、ICD-11とは?ICD(国際疾病分類)の概要、DSMとの違いなどについて解説します』

2018年6月19日 10:30

ICD-10、ICD-11とは?ICD(国際疾病分類)の概要、DSMとの違いなどについて解説します


ICD-10、ICD-11とは?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132106202

ICDとは、国際連盟の専門機関の一つであるWHO(世界保健機関)が作成する疾患の分類です。

正式名称は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)」といいます。略称である「国際疾病分類」が使用される場合もあります。

WHOがICDを作成する主な目的は、病因・死因を分類し、その分類をもとに統計データを体系的に記録し、分析することです。そのため、日本でもICDに基づいた病因・死因の統計がとられています。

病因・死因の分類と統計の他にも、統一的な診断概念・診斷基準を提示するという目的もあります。特に、精神障害セクションについては、改訂を重ねるにつれて、

「単なる死因分類にとどまらず、共通の基盤にもとづく臨床診断の必要性が高まった」

中根允文・岡崎祐士/著『ICD-10「精神・行動の障害」マニュアル──用語集・対照表付』(医学書院 ,1994)P. 15より引用

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と言われており、診断のための分類という側面の比重が大きくなっています。

1900年に第1版が出版されて以降10年ごとに改訂され、2018年6月現在、導入されているのはICD-10は1990年に採択された第10版となります。
疾病概念や分類は、医学の進歩によって変化します。そのためICD-10は、採択後も数年おきに一部改訂が行われています。

WHOは約30年ぶりとなる最新版への全面改訂を行い、2018年6月18日、ついにICD-11が公表されました。今後、各国ではガイドラインや翻訳などの作業が進められ、2019年以降、ICD-11が導入される見込みです。ICD-11への改訂によって分類コードが変化すると、書類上で要求されるICDコードが変わったり、疾病概念やカテゴリー、名称や診断基準も変更になる可能性もあります。疾患名の日本語訳や詳細なガイドラインについては、今後発表されることになると予想されます。詳しい動向は厚生労働省のサイトやWHOの公式サイト(以下にリンクあり)

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