子育て情報『ビジョントレーニングとは?「見る力」と学習障害との関わりは?具体的なトレーニング法をご紹介します』

2017年5月31日 17:50

ビジョントレーニングとは?「見る力」と学習障害との関わりは?具体的なトレーニング法をご紹介します

ただの点や線だった情報が、一つの形として具体的にイメージすることができるのは視空間認知のはたらきのおかげです。

視空間認知のはたらきには以下の4つがあります。
・見たい対象と背景を区別する
・形や色を弁別する
・位置や色・形の不揃いにかかわりなく、「同じ」ものだと認識する
・空間的な位置を把握する

くわしくは以下の記事をお読みください。

発達の専門用語では「目と手の協応」といいます。第1ステップで情報を目で見て、第2ステップで脳の中で認知された情報をもとに、私たちは体を動かします。これは、「入力」「情報処理」の次のステップの「出力」にあたります。

「目と体のチームワーク」とは、視覚のはたらきと体の動きを連動させることです。例えば「ボールで遊ぶ」ことを例にあげて考えてみましょう。


1.転がってくるボールを目でとらえて、目で追う
2.ボールが到達する位置とタイミングを脳が把握する
3.目で追いながら体を動かして、手を伸ばしてキャッチする

このように、私たちの体は視覚の情報をもとに動いています。私たちは、これらの一連の動きを普段意識することなく行っています。ボール遊びが練習しなければならないように、このような「見る」と「動く」という能力のつながりは、心身の発達にともなって
活動しながら、調節していってできるようになるのです。


学習障害の子どもにビジョントレーニングは有効?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132009661

学習障害(LD)とは、知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」力のうちいずれか、または複数で習得、使用に著しい困難を示している状態のことです。学習障害というと、暗記や理解する機能などに困難があると考えがちですが、実は「見る力」の弱さが原因となっている場合があることがわかってきました。

例えば、「教科書を読むのが苦手な子ども」について考えてみましょう。

教科書に書いてある文字を追うためには、眼球運動の力がかかわっています。眼球運動がすばやく、正確にできないと、読みとばしが増えたり、読んでいる場所を見失ってしまったりして読書効率が落ちてしまうことがあります。


このほかにも「見る力」を含む複雑で多様な力を総動員させながら、子どもたちは学習活動を行っています。

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