2018年1月11日 11:00
音楽療法とリトミックの違いって?生きにくさを軽減してゆく「療法」であることの意味
もちろん、音楽療法やリトミックは実施してる人によって異なる考え方やアプローチを行っている場合もあると思います。それでも、対象者の課題解決のためにプロセスを回してゆくというアプローチは、とても理にかなったものだと納得することができました。
「療法」であることの意味
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017000202
また、音楽療法士は「音楽療法」を受けさせることについて、必ずしも「音楽を楽しんで欲しい」ということを主目的としているわけではないそうです。「その子の現状に応じて設定した目標(例えば、言語能力の向上や社会性の獲得など)をクリアして欲しい」ということを目的としている場合も多いといいます。ここに、「音楽」と「音楽療法」の大きな違いがあるのでしょう。
しかしこれは、音楽療法だけの話ではないかもしれません。
園芸療法、箱庭療法、動物療法など、世の中には多くの「療法」という名前のつくものがあります。それらは「診断」→「目標設定」→「実践」→「評価」のプロセスをそれぞれの困難や特性に応じて回していく、という点で、「ただ楽しければ良い」という考え方とは一線を画しているのだと思います。
パッと見、同じように見えるアクティビティでも、その奥に横たわる「目的」の部分が異なっている場合、参加する当事者たちにとっては全く別の意味を持つものなのかもしれません。
私自身も特に深く考えずに「音楽療法」「言語療法」「作業療法」といった療法を子どもに受けさせてきましたが、こういったアプローチの奥深さをまたひとつ理解できた気がします。
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