子育て情報『障害に寄り添い学ぶことがチーム力を強める?研修から社会を変える企業の試みーLITALICO発達ナビミートアップvol.5』

2018年9月15日 08:00

障害に寄り添い学ぶことがチーム力を強める?研修から社会を変える企業の試みーLITALICO発達ナビミートアップvol.5

発達ナビとコラボレーションした社内の管理職向け研修では、まず「人との違い」を意識させます。自分と他人では考え方も感じ方も違います。それを、講義だけでなくワークを通して体感してもらいます。

研修のテーマは、「発達障害を知ることで、個人の凸凹を理解する」。相手に矢印を向けるのではなく、自分に矢印を向ける。何かあったときは人のせいにしない。部下のミスは自分の伝え方が悪いのではと自分を振り返る機会に――みんなが活躍できる、寛容な職場環境を作れるよう導きます。

耳栓と小さなメガネのワークでは、「耳が聞こえにくいと相手の口元を見ないと何を話しているか分からない」「視野が狭いと誰が話しているか分からない」ということに気づきます。


そうすることで、今まで思っていた「自分にとっての当たり前」が常識ではなく、相手がどういう思いで物を伝えようとしていたかに気づけるようになります。そして「自分だったらどうするか」という気持ちで動けるようになります。

研修後には、社員からさまざまな感想が寄せられているそう。

「求めているレベルの伝え方をちゃんと考えなくてはいけないと気づいた。今までは、伝わらなければ、その人はこの仕事に不向きだと判断してしまっていた」
「部下に”なんでできないの”と、できない人だとレッテルをはってしまっていた。でも、自分の伝え方が悪いのか、と気づけた」

柳沼さんは、「今まで多数派中心の考え方だったのが、さまざまなとらえ方をする人がいることに気づき、相手のために自分はどう伝える・行動すべきなのかと考えるきっかけを与えられる研修となった」と言います。

発達ナビ編集長・鈴木からは、「一人ひとりが違うことを普段意識していない人にどう意識してもらうか」ということを体感してもらうことを目的に、ミュゼプラチナムと二人三脚で作り上げたプログラムだと説明がありました。


ケーススタディを同じテーブルの参加者同士でディスカッション

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ゲストによる講演の後は、参加者が3つのグループに分かれ、次のようなケーススタディを行いました。
・自閉症スペクトラムの高校生の進路選びについての悩み
・帰省のため空港利用時にレストランでかんしゃくをおこしてしまった子どもへの対応についての悩み
・アスペルガー症候群・ADHDのある男性の職場での悩み

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各グループで、それぞれ1つずつのケースを掘り下げ、原因や対応策、所属する会社や団体などの力で解決できることはないかをディスカッションし、発表を行いました。

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