子育て情報『「15分前行動」へのこだわりで、時差通勤でも満員電車…!自閉症息子、諭すとパニック!社会人生活に必要な応用力はまだまだ課題で…』

2020年4月1日 07:00

「15分前行動」へのこだわりで、時差通勤でも満員電車…!自閉症息子、諭すとパニック!社会人生活に必要な応用力はまだまだ課題で…


時差通勤の理由より、15分前集合を優先する

『発達障害に生まれて』(松永正訓著/中央公論新社)ノンフィクションのモデルとなった立石美津子です。

新型コロナウイルスの感染防止のため、通所している就労移行支援事業所から「10時30分から作業開始」の連絡がありました。

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息子は満員電車で通所しているので、少しでも通所時間が遅くなればラッシュを避けられて安心です。でも、いつも「15分前集合!10時15分時間厳守!」と念仏のように唱えています。

そもそも、感染防止のための時差通勤なのだから、「少しでも遅く家を出た方が電車の混雑は少なくなり、感染予防になるから。9時25分に家を出て、10時25分に到着すればいい」と何度も説明をしても…

「社会人マナー!時間厳守!」と言って聞き入れません。応用のきかない真面目な人です。最終的には、私と言い争いになってパニックを起こし、自傷行為に陥りました。



「ずっとマスクをしていなさい」というと

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更に…

「新型コロナウイルスやインフルエンザが流行っているから電車内だけでなく、ずっとマスクをしていなさい」と伝えたら…

真顔で「ごはんを食べるときはどうしたらいいのか?」と聞いてきました。

「ごはんのときはマスクを取らないと食べられないでしょ!」と私がイラッとして答えると、「わからない!わからない!お母さんの言うことわからない!」とふたたび自傷しました。


遅刻より忘れ物のほうが重要――重要度の低い忘れ物を取りに戻る息子

新型コロナウイルスの影響による時差通勤が始まる前、就労移行支援事業所に出かけるため、息子は家をいつも9時に家を出発していました。

ある日、いったん家を出てから20分後(9時20分)に戻ってきました。家を出てから7分後には電車に乗っているので、この時刻に戻ってきたということは…いったん電車を降りて戻ってきたのでした。

そして「テッシュペーパーを忘れた!」というのです。ティッシュペーパーを取りに戻ったら遅刻してしまうのに、それでも忘れ物を取りに帰ってくる、ものすごく真面目です。融通がききません。


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更に!

事業所では欠席する場合の連絡を9時30分~10時の間に本人が入れることになっているのですが、テッシュペーパー取りに戻ってからすぐに家をでると、9時30分~10時の間は電車内にいて、欠席の電話をすることができません。

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