子育て情報『個別の教育支援計画とは?発達障害のある子が、長期的に一貫した支援を受けるために。個別の指導計画との違い、対象者や作成方法も解説』

2021年6月30日 14:15

個別の教育支援計画とは?発達障害のある子が、長期的に一貫した支援を受けるために。個別の指導計画との違い、対象者や作成方法も解説


個別の教育支援計画とは?

「個別の教育支援計画」は、特別な支援を必要とする幼児や児童・生徒について、本人・保護者や学校・関係機関も含めた関係者で情報共有するためのツールです。

作成する目的は、児童・生徒の一人ひとりのニーズを正確に把握し、長期的な視点で、一貫して的確な教育的支援を行うことです。幼稚園などで作成された個別の教育支援計画を活用して、その後の小学校や中学校など就学先に支援の情報などを引継ぎ、断続的な支援や指導に生かしていきます。教育・医療・福祉・労働等が連携協力することが望ましいとされます。

長期に渡り多くの人が関与するものなので、個人情報などの保護も十分に留意した取り扱いとなっています。

対象となる障害の範囲には、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱、言語障害、情緒障害、LD、ADHD、高機能自閉症などが含まれます。通常学級に在籍している児童・生徒や、発達障害の診断が出ていない児童・生徒でも、特別な教育的支援を必要とする場合は対象となります。

関連するものに「個別の指導計画」がありますが、こちらは子どもの実態に応じて適切な指導を行えるよう、指導目標や指導内容及び指導方法を明確にしたものです。


「個別の教育支援計画」が長期的な支援計画であるのに対し、「個別の指導計画」は学期ごと・単元ごとなど、短期的かつ具体的な計画であるといえます。「個別の指導計画」の作成にあたり、「個別の教育支援計画」も参考にされます。

今回の記事では、個別の教育支援計画について詳しく説明します。

https://www.mext.go.jp/tsukyu-guide/common/pdf/chapter2_3.pdf
(3)個別の教育支援計画と個別の指導計画(文部科学省)

https://bit.ly/35O96rR
特別支援学校教育要領・学習指導要領解説総則編(文部科学省)

https://bit.ly/35NWOjv
個別の教育支援計画について(文部科学省)


個別の教育支援計画の具体的な内容は?

個別の教育支援計画に盛り込まれる情報は、以下のようなものがあります。

・本人や保護者の願い
・障害による困難な状況
・学校での支援・指導の内容
・合理的配慮の提供の状況
・生育歴
・相談歴
・通院・福祉サービスの利用状況
・関係機関における支援の内容

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具体的な項目やフォーマットは、各自治体や学校ごとに異なります。

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