子育て情報『発達障害や病気、特性での「こまった!」をどう解決する?楽しみながら考えるカードゲーム「こまった課?」開発秘話を取材』

2021年12月26日 14:15

発達障害や病気、特性での「こまった!」をどう解決する?楽しみながら考えるカードゲーム「こまった課?」開発秘話を取材


カードゲーム「こまった課?」について

「こまった課?」は、2人以上6人までで遊ぶカードゲーム。役所の「こまった課?」の職員と、発達障害による特性や先天性・後天性の疾患などがある方をモデルとした、社会生活での困りごとがある住人に分かれてプレイします。住人カードを引いた人は、その住人になりきって、役所の職員の質問に答えます。場面カードを引き、「この場面では困ることがありますか?」と住人に聞きます。役所の人は、その答えによって、相手の住人が「誰」なのか、キャラクター名を当てます。さらに、ヒントカードを使って、その住人が困っていることの解決策を楽しく探ります。

今回は、「こまった課?」の企画・制作に携わった株式会社デジタル・アド・サービスのお二人にお話を伺いました。

竹内悠さん:ビジネスデザイン部サービス推進リーダー コピーライター・コンサルタント。
企業のビジョンや理念など、組織にかかわることばづくりからその実践に向けた取り組みまで、継続的な支援を行う。
藤井さとみさん:ビジネスデザイン部 デザインリサーチャー。大学卒業後にコピーライターとして入社。現在は組織やブランド、サービスのコンセプトをユーザーやクライアントと共創するリサーチャー。

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Upload By 発達ナビ編集部


発達の特性について知ることは、想像力を広げることになる

発達ナビ 牟田暁子編集長(以下――)カードゲームで人々の個性・特性を理解するという発想が新しいですが、なぜデジタル・アド・サービスさんのようなデザイン会社が、こうしたゲームをつくったのか、開発のきっかけから教えてください。

竹内悠さん(以下、竹内):私はふだん、高齢者福祉や障害福祉施設のビジョンづくり、パンフレットやホームページなどのコミュニケーションツールの制作に携わっています。そこから、障害や特性のある人々について、何か一般の人の理解につながるようなことができないか、という発想がありました。

障害福祉に最初に私が仕事で関わったのが、「こまった課?」の共同開発・監修者である、障害者支援施設 ひだまりの里きよせ(社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会)でした。
パンフレットを制作したのですが、ひだまりの里きよせが開設する前にお話を伺いに行ったときに、すごく緊張していたことを覚えています。当時は、知的障害や自閉症(当時の呼び方)といった言葉も、聞いたことはあってもよく分からなかったし、「障害者施設」

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